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亜人はBARに居る 最終話 「そして人生は続く」

目次 現行スレ

718 : ◆jsXgrE.VEg : 2021/01/29(Fri) 21:00:33 ID:12828508


人間

それはこの世界で最も繁栄している哺乳類



                         , ―- 、
          ,  -――┐        /、    \ __        /´ ̄` 丶、
           | /二二二|      <^\丶-----〉   ヽ    _,/\     \
          lィ, ニニニニア      /,ニ丶._  ̄ ̄〈二二二.L_   \\ \___/
         〈イ:::::/__,二. ,ニl        〉l   }/ニl¬-'ィ:ァ:ァt:tァイ   厶\丶 ___〈
          ‘i{ i} └‐'. }┘     く ,,,,_, l r-く::/1{ ,ニ、 ,ニ.{´   ノl  }:/ヘー――ァ┘
          `T L_ '''--'i'      ‘T´   _人ニ!_}   , ) |}  く ,,,,,  //:::::::::::/
          /(丶-ヽリリ'          ̄)'´/∧ノl_ ` こ´人  〈ー  ノ´ ニニ 〈
      , -‐'´ | \ /\l\_      /}/ / ヽ \ 天 /、|` ー∟、/´ ̄ ̄\_
      /  ̄`ヽ  ̄ / \〉ヘ〉  |     /´l ̄ /⌒ 〉/ヘ〉〈l  〉   l∠ -‐ '´ ̄ ̄` \
      |    |  \  \| | |     //l  l    / \∨∠l∠/ \          ヽ
      | /  j     ̄ヽlム| |     / /l/| l |   '    /'´  〃    ヽ         |
     /-― //     o /|   '   ̄ 〈   |    o  /{ }      !  /    リ
     |  //         l |  /      }    |      / V       | /     /l
    /    /         l |  |     /|   |     ,  /      |      / !
    / 、  /ヽ         o l |  |      /    |    o/  |     ,'       /  |
    〈  ヽ 〈 /         〈 |  |  , -‐/   /    /   |      /         |   |
    ヽ   }          l |  |/  /´  /(     /  ノ    /        |   |



牙や爪を持つ獣たちと比べて脆弱な肉体でありながらも
「知恵」と「道具」を用いて進化をしてきた動物たち
.





719 : ◆jsXgrE.VEg : 2021/01/29(Fri) 21:00:56 ID:12828508


様々な技術や新たな道具を常に作り続け
世界の果てや星の外まで、諦めずに手を伸ばし、そして届かせる



                         _   _
                   r―‐‐〈_ ヽ {__,{
                      ー‐┓.:`'´.:┗┘.: 〉
                    r‐'´,_¨::::::...:::::::::::::::.【
                    `¨´_}ー〉==}ー::r‐、j}
                   /〈__{¨{ー=ゃ::;〉,_ `Y
                      /ニ=-\____,_,(_,r‐'
                     φ三ニニ>-' ,〈 ̄               ___
                       { ::......................:/}_                / _ `ヽ
                    〉、. . ...........::( ノ`¨ミ、         _r…-'━'´ ̄¨`ヽ V/,
                     {ニ>t、 __彡ノ  __)、  _,r―‐'フ′  ............::::::)_}二V ,
                  \__          }:::::¨>'0:{_,〈〈            ¨\ 〈
                     {ヾ::.................._;; ノ.:/ _,()% ¨ヾ∨,            }_ V ,
                        \ 、__三三///{{::|    ゚.〈/         -‐‐-ミ 〈
                        ー― '〔:/r‐'_,//.:ノ     人゚ー-- 、     .....:::::::::::::.ヽ ∨/,
                           _ノ __,ノ 【┃{´        .::`¨¨ヾ\__,r―-ミ、( :}  V
                            /__/:%.: ゚'{! {, {      .....::::::::::j}三三三三≧x_)} /   〈
                        {/  {.:{ :j{:::, 〈∧  .........::_,ノ‐'¨ ̄ ..:::::::::::::::::)' /,<>∨,
                       ,:∧V, {::{/ Vヘ.∨>‐<¨()o::. ( ̄_`..........__....../<>”´   〈/
                       Ⅸ } } :)、ヾ/\ヽ <__>' ー   ノ :)   (_ }ノ、/        ∨
                          〉{ }::レ' ∧ヘ   \:.、,_     / 〈_/ ̄r┤:∧     .....::::ノ
                       __,{.:;V ///__ Vヘ ___,≧=-━―/¨´_ノ.:r:ミ (`Y}'´¨ \   .....:ィ
                    /|  ー<;}!: {、 \ー)''___ __   { --∩.::〉:∨ ノ…‐x/ ー<   ,〉



その根源にあるものは「未知」に対する答えを出さずにはいられない「好奇心」
「未知」を「既存」にするために、「発見」と「検証」を積み重ねて「知恵」を用い続ける

狂気にも似たその欲望が、人間をここまで押し上げてきた原動力なのかもしれない
.


720 : ◆jsXgrE.VEg : 2021/01/29(Fri) 21:01:22 ID:12828508




(;ノ";";~);;/  (ヾ ;";(;;";)
     ((;ノ ;;;";"ヾ';''ヾ;( ̄```' ‐ .、._,,
             (;ノ ̄```' ‐ .、._,, ̄```' ‐ .、._
            ヾ人);;;::::::.......    ̄```' ‐ .、._"'ヽ
              |(;ノヾ;;;::::::......          ヽ ヽ
              | (;ノ;;;::::::......           ヽ,..;;'.           これはそんな人間と
              |((;ノ;;;::::::......           , i.;:::|
              |(;ノヾ;;;::::::.......         /二二二二二/i     亜人たちの集まる
              |((;;;;:::::.....,           | BAR   ...;;| |
______________,,| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄l       |: AXANAEL .| |.     一つのお店の物語
__|__|____|__,,| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄l;;;   |_____;|/
_|__|__|__|_| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄l   |:|∥.;:| |:| ∥
__|__|__|__,,| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄l ,|:|∥.::| |:| ∥
"""'''           """'''~  """'''" ""'''"""'''"""'''"""'''"""'''



.


721 : ◆jsXgrE.VEg : 2021/01/29(Fri) 21:01:53 ID:12828508







                      ┌─────────────┐
                       亜人はBARに居る

                       BAR -AXANAEL-
                      └─────────────┘

                     最終話 「そして人生は続く」







722 : ◆jsXgrE.VEg : 2021/01/29(Fri) 21:02:27 ID:12828508


今日の店内は、騒がしかった。



.    |ゝ「ノ|| | ',      |        /  |    |    |    /  ,. '    ,.∠ヽ
.\  |「 ̄|.|| |  ',     |      /    |    |    |  /  ,. '  _,r'-ヽf¨¨ ̄
.  \|| ij..|.|| |__',_____.|____/_____.|    |   / ,. '   _,. |-―‐:|:i:::::::::::
.....  ヾ―‐ヽ| | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄!    ! / ,. '  _,.  ´  .|::::::::::::!:j,.-=ニ
.     .| ̄ ̄|  「 ̄ ̄i|┌───‐┐     .|  / ,. 'ri、_,.jゝ、 _ _,.ゝ-=ニ
.     .|    |  |===== .| 「 ̄ ̄ ̄i |     .|∠,.__'iri,.rff {' if j lィ'´---ヽ   __,.. -=ニ
.     .|    |  |__  | |      .l |       .| f f |r三=‐¨ | ハ、ノノ } } rニ-‐.i=f''ri´
ー、   |    |  |=、、i | .| |      .l |       .|__-=iir、iir'ヽ=ニ.ゝ i_ノ_ノ__| r'コ .|_|ー_
:::::∨!¨ゝ、  |  |_゚,j.}!.| .| |      .l |       .| | | |! |!|!_j_,.「r‐‐i |==‐‐i |¨¨´ ̄
.::ー<_:::>::└ィ .|  |三'-」 .| |      .l |       .|‐ry.v、ハ八_,.|.| --!.|i|.|-―l |――――
ハ:ゝ:::゙<、::i::{...|  |      |c==   .l |____   |_,|..!]! {!]|] |__|.|__|.|]i.|  .!.| r-r┐>-
:ノ':::::::::Vー,ノ,..|  |    __,.|」       ト\    `{_}-=┐」|r‐-iT| !== !.!ト|!==|.|ー-= /
.ヽ'::トシ:ィ-_,.ー.|__..|=-=ヾr‐、∨   ..| |\\     `´ ゝ'ュ=-|.| .,_ノ!|=L、 .!.!「r-=|!
::::}_;::i-=>ニ=-ヾ、ハ   i|! ',.〉‐=‐-r1.| .| \ \         |.| fー||ニ=-|‐r|.l≦三|!
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. |  .∧∨      V! .//          ', .' ,.    \  \      ̄ ̄ ̄ ̄     >
. |   ∧∨      V /         i', ' ,     \   \__________
. |   /∧∨    }三ニ====ニ'--i ' ,       \
. | / /∧∨   // ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽヽ ' ,      \、
. ./ /  .∧∨ //              ∧∨ ' ,        `ー――――――――‐
.   , ' ̄ ̄ ̄.∧∨//             ∧∨ ' ,             | > > 、
...., '        /∧/ {                ∧∨ ' ,                | | >、 > >
. '――――./― ∨三ニニニニニニニニニニ二_∨  ' ,             .| ト、  ` 、 `
        /    } |       |     ∨    .i| |∨  ' ,            .| | ` 、
       ./    i ||     .|      ∨    .|| | .∨   ' ,          | |   ` 、
..    ./     .| ||     .|      ∨   || |  .∨  ' ,        | ト、    `
....   /     / /       |         .∨   || |   ∨   ' ,         | | \



店のイベントとして開催している店主――ハクのミニライブの日であり
合わせて開店記念日三周年を祝う周年パーティーでもあったのだ。

普段は常連客といえども一同に介す機会は少ないのだが
日程を合わせて可能なかぎりの参加者が集まっていた。


723 : ◆jsXgrE.VEg : 2021/01/29(Fri) 21:03:00 ID:12828508


勿論、ライブの日でもあるため、ハクは演者として、そして客として参加者のお客と酒盛りしている
美声を披露し終え、店主が率先して酔っ払っているため、店内は完全無礼講の状態だ



     _,_.-、,-‐、            ,. '´: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 、 \
   ,ノ     `^"!_._       /: : ,: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ
 ,-'i^""''{     、ト-.,_`^┐   //: : / : l: : : : : : ',: \: : : : : : : :ヘ: !: -、: :! : :: : : ヽ
 }./.   `ー,  〉`´  `'、_}   /: : : /: : ハ: : :: : : : ',: : `\: : ___ :l:|: う :j Ⅶト : : : : : :ヽ
 |::::..    `‐'´      |   ′: ./: : : | ヘ : :: : : : :', : / テ==ヾ、ィ': : .Vf : : : : : : : ∨
 |::::::             |┼ l {1: : : : : .メ、 \: : :: : : V/ /     ヽ`: : : Vf 二、\:: l _ ノL
 |::::::             |__ ノL.从N: : : : ィテ≧   : : : イ; {l      l| : : : ,'l/::::::ヾ'! : : !   Y´
 |::::::             | .`Y´  八.: イ //   ', \: ´!   ',     j: : : : : |{:::::::::::}:レ!    ._ .   ,-、 /)
 |::::::             |、__     ヽ!l' ll   j   ` `   \_   _ノ.!: : : ;: !ヾ:::::::ノl : !  :´: : : :|__ / ////)
 |:::::::             .|/ ト、_、    j|| ll              ̄///|: :: : . |ヘ二ノ| ://: :  `Yニ{  レ,.=゙''"/
 |:::,.--―¬''''''¬‐-..,,,_ |人/ 〉l_ ', { ヽヽ_ノ        ヘ     | : : : /'´ : :/ノ:! : _:_:_:フ7_/  _ノ   '"‐'つ
 |'´::::..._,,...-----....,,,,_ ヽ{ .\j:: : :`ヽ ヘ ////   マ/::::::::::::j    .|: :/: -' /´ ,...<: : : :レ {l ! ´   ,二ニ⊃
 }‐'""´-‐‐¬‐‐‐--..,`ヽ{─'-. : : : : : ヽ ヽ         ` ー '     /!//≦>'´: : : : : : : : ::| メ\_, ィ─"
 ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ノ ::::::: : : : : : : : ヽ ト _          < | j/!j: : : : : : : :l: : : : : : <_`メ.ノ
  >ーーー-------‐''"´._ .、:::::::::::: : : : ┼ヽ !: : ::{>─    ィ ´ }  !/'   \ :__ノ L _: : : : : フ´__  .._
            `Y´  ヽ::::::::::::::::::: /ヽ\: |\::::∨  |:{:/| ̄ ̄ ` Z  \:.`Y´:::::::::,:、ー‐- -: : : ___   ̄ ̄:
                _ ノL_、:::/   /.:|/「7⌒ヽ-― \: :: : /   /´  :::レ '´┼`          ̄¨ニ
                  Y´ ┼ヽ、   j:::::: :: : レ  Y: :: :/.: :.\/: : : ―≦ ┼ \: : : : : `   、        
                        -- ' l::::: :/〈-―x}: :: :/: :: ::T ===、    \: : : : : : : : `: : 、    
                           }∠-' |::{ ヽ≧x: :: :: :: :: ヽ: : : : : ::::::\     \: : : : : `:、: 丶    
                           ::::: ′.|:∧ \ \-‐… ノL.._: : : : : : : ─、    \: : : : : \\: : : ヽ
                           {: : : :: .{ |/0/ \ \: ::`Y´ \: : : : : : ::::::}      \: : : : : \\: 、



自分の店の三周年祝いだというのに、店主が仕事をしていないのはいかがなものか、と思われるかもしれない

しかし、そもそもこの店に来る客達は、ハクが酒を飲みながら接客するのを
よく知っているため、何とも思わないのが現状である



                     ___
                   r'´        ̄三二ハ
                   }三ニ=  ー-=三三!
                   }三三ニ   ≧三三{
                   }rー-<__三二ニr<_{
                  ノ ̄  ー<r '"´__彡 ー====≡ニニ≡==ー-ミ
           __ . - '"´三ニ=ー<  ≧三三三二ニ=- '"´ ̄    __ 彡 ゙
  rー_‐=≡ニ三=- _        __ 二ニ=-=才:r=i--― ‐  "   ̄
  `ー-=ニ二三三≧ニ==- -=才f::::{{: : : }メ人: : :从:::::!                        「ま、別に構わんよ
          ̄        从从` ´ i|ハ  厂:::乂
                  /}::::ハ   ヽ_り  .′:::{ \                  これはこれで楽しいものさ」
                 / ∧:::::厶 辷=.ア ' }ハ从  ∨
            .  : ´:'  :三fハ从ト ヽ  ̄ .厶イ/ }}=-_  '.: : .
        . : : ´    /  ニ二{   }} .ゝゝ-イ  {{  {:三_  ∨ `: : .
    /⌒f         /  :ニ二{ ,八o /.⌒Yo .リ  }.≦    ∨    `ーrーく
   /ニ_  :{     _:/   =ニ二}   ∨}r--{ヘ/:.  {三__   ∨     }: ハ
    }ニ7  }=ニ二三./   .-=ニ三}   才 i {.∧    {ニ=_   _彡三二ニニ{  ∧
.  /ニリ ∧:{三三三≧=--ぇ :-≧{  /:/ { i| :∧   {≦  <:三三二ニ:リ ハ :∧
.. /:ニ/ /ニ-∨ニニ_> ´  _-ニ三} ..′}/  }  ∧   }二        {三-/ }弍  \
. /:ニ/ 'ニニ_八三三}     ≧三ニ} ,  :{  :}    \:{三ニ_    ∧=/ ハニハ   〉



代理のマスターを務めるアーカードも、この状況を楽しんでいたりするので
カウンターに店主のいない奇妙な三周年パーティーは、つつがなく開催の運びとなったのだ



                    -==-
               <i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i>
             /:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i\
            /:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i∧
.           /:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:∧
           i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:iハ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i: ∧
           iハ:i:i:i:i:i:j.i斗七ィ斧i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i∧
            Ⅵ:i:ij.   ィj以 ノ i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i∧         「兄貴ー、注文はいったよー」
             i:i:伐}   ¨´ . i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i::i
             i:ハ:〈    , 1 .i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i: i∧
                Ⅵ:i:\ く___ノ i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i∧
                 i:i:i:i:i:i> ィ i:i:i:i:i.\:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i∧
                 i:i:i:i:i:i:i:i:i:i>./:i:i:// > ,:i:i:i:i:i:i:i:i∧
                 i:i:i:// .{ ./:i:i/´ /   \:i:i:i:i:i:i:iヘ
              /¨´.ノ/:.:.:i i:i:i:i:i/      ヽ:i:i:i:i:i:i:ヘ
   _.∠¨ヽ      .//¨i i .乂:.//:i:i:/ /       Y:i:i:i:i:i:iヽ
 /-、Ⅵ }      //  ./:.:.:/./i:i:i//         }:i:i:i:i:i:i:i:iヘ
.У r- ,ヽ.く rミ    ./ {  ./:.//i:i:i:/ {/ .}       .i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ヽ
.{/ r-.' ¨  ./   {/  / i/ ./ .i:i:/ ∨ ∧       Ⅶ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i\
.∨´    ィ    / / } / /  i:/   〉.//.{       }:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ヽ
. 乂  <  ヽ   /  〉i.  /   ヘ     .i       i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ヘ
  /    ∧ / 「 ∧ ./     ∨    }       .i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ヽ
  ∨    / ∧ 〉 i ./ ∧i  >────┘- - 、   i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ヘ
.   ∨    / /  .}/ / i _/_  ヽ        丶  Ⅶ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ヽ



結構な人が集まったため、アーカードの弟もバイトとして引っ張り出されていた。


724 : ◆jsXgrE.VEg : 2021/01/29(Fri) 21:03:23 ID:12828508

 
 そんな訳で、二つ隣の席の会話を聞き取ることもままならぬこの状況
 全てを書き記しては、理解できぬ協奏曲で終わってしまいます
 
 
 
                       _
                      ′ : Ⅶ
                     ′  : Ⅶ_
                  ,.ィ′   : Ⅶ/∧
                 //:┌―― ┬===、,
               ,イ//// |.γニヾ.|ト---i!ハ
               //∧/ム〕{{ミ゚}}〔`ー ´/∧
                r'///ハ//}ヽ`=´ィ/ヾ//}//:ハ
                 {/////}//ヾ V;;;;V イ//′://
                }///// 、///\;/イ///.′//
                 L///≧=ーvー.、rァー、i .//
             {/////////}//:」、_.ノ、´
              `¨¨´テ´7/7/7//////ハ
                    r '///////ノ、゚/////:〉
                    ∨/ -=≦=f :7≧=ー:イ
                 }´ニニニニ| .'   }ニ|
                 !ニニニニr:.}'    ニニi}
                  ∨∧ニ:! ′   ニニ′
                 ∨∧ニ!′  .ニニ′
                    ∨∧′  ニニ.′
                   ∨.′  ニニ,
                     .   ,ニニニ′
                       .′ ,ニニ。′
 
 
 
 席が近く固まったグループの会話に焦点を絞り、お話を進めてまいりましょう
 
 


725 : ◆jsXgrE.VEg : 2021/01/29(Fri) 21:03:44 ID:12828508




    、-、 |    l   l   /  /  | '  , '".|, イ:::::::::::::::::::
 \==ーヒl-===   l   /  / / |, '", イ |:::::_;..-'''"
   \ ヽ `"  l  l  / ./ ./ , '゙|, イ : ::|,へ :  ハハ ノ 、
=============================i,へ |  | ̄ ,-「|] |} |コ |
  ___________ ||YヱYYヱヱ.|| _______ .l: ̄ [「L!,.. .-‐ '''""~
  |l::::::::::::::l|゙|| i⌒i | i⌒i || {lilililili} | i'""~,-ハ ハ ノヽ. ハ  「
  |l:T:T:T;:l|゙|| l.Y.l | l.Y.l ||  lニニコ | l [「L| |[ |{ l| } | | i ノ.        「憧れ」
___ 二二二_.|| l|l | l|l ||____________|~""''' ‐- .!.!,__| l |
 l | l l l || l ̄l | l ̄l || l | '''- .._"''' ‐- ..,__  ~""
 (ニ二 ̄ ̄ ̄ ̄二ニ)l  l || l |     "'''- ..______"''' ‐-
-----  ̄|~}{~| ̄_____-------(二)        |::::::::::::::::::::::::
 ̄ ̄/ | 十 l.__||ll|ll||  ̄ ̄ ||_l|(二 )      |::::::::::::::::::::::::
 ̄/ ̄ ノ ⌒ ||、||二|| ̄ ̄ ̄..|| l|.||__||:.    |::::::::::::::::::::::::
/------- - |l .||  || ---------|l ||:.    |:::::::::::::::::::::::
     /    |   ',        :::\   |:::::::::::::::::::::::::



.


726 : ◆jsXgrE.VEg : 2021/01/29(Fri) 21:04:14 ID:12828508


                    r==ーr─ 、_,、ハ
                  rく Y⌒ 。'⌒ヽ+ r=ミ7
            f Y ヽ  rく刄 ン=彳__ ィ }Yヽt 7 }`〔
.         / l  !  rく刄 ン.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::.ヽ +=ミ7
.        _」 i  !  !≫{彡'.::::::::::::::::::::::::::::::::::::ィ::::{=彡'
      | | :  |  | /.::::::::|::{≧ト::i::::::!|::匕::::::;|:::::}:::.
      | | 」 ┴ ∨/::::::i:| x=ミーヽ::」レx=ミ/ !:::/::}ヽ
      | /   (⌒ヽ:::::::|,/ 爪゚}     爪゚} Ⅵ/.:/
      |  , '⌒  _〕  {ィ:::ト 込ソ     込ソ /イ::〈.    「どうすればブレイクさんみたいに
      i    /    }込「 ヽヾヽ ‘  ヽヾヽ从ト、:.
      ‘,   {    /_/x=、    ハ    /.:l:|.      オトナの女性になれるんでしょうか?」
       \      ∧ヽ ヽ>   {__}   イ/|从
          ヽ  ̄ ´ } i  V:∧≧=≦.:::〃ノ
                 ノ |   ∨∧ /ヽ:.\
           \    |  }:∨∧ r‐}:::::}}>、
                ヽー≠  {.: .:ヾ∧⌒Y.::/:/}
                 ` ー=彡 ` .: .:\::::::|:/://〈
               //  ヽ   ー-ヽ::|::/イ  }
              / .′         {:Y{ |  ‘,


とりとめのない会話の最中に、初春はブレイクにそんなことを質問してきた


                    /:、
                  ,.イ:::::::ム
        r‐‐-- ミ、    /::::::::::::::::ム
        V::r---、:::ヽ,斗〈:::::::::::::_::斗〉
        f::::::::::::::::`ー::V::::j_,.∠:_:::::::`メ、
        {::::::::::::::::::::>≦///////≧x、'
         V::::::::::ア,////,////{///Vメ,/メ、
        人____ア//////'////{///v//V,ハ
           ///'/|///i///,リ V//|V!/',ムi
     ,ィハ    /!//!/,|///i//,!/__ V/,! V/},'ハ
   〈ニニハ   ,/|//!/,|///jアf'____ ヾ|,ァf'ア,/ム         「大人…私、大人かしら?
    Vニ,ハ  ,'アハ/,ヽ/v/,ー≪{uT^"  ゞ'.!/!//ム
.     Vニ,ハィ///人/j/ヽ//ハハ~´   / .八//}Vハ.      まぁみんなよりは年上だけれど」
      Vく///ハ//〉!//〉//リ!リ   , 、.////ア )'
    //'////{///ノ/////// ≧s -.イ///く__ノ  ヽ、
    `~ ハ//!//v//////,/´::>ミ_|ア´⌒ヽ/////メ,_ノ
   、   ハ/!/j//イ/////ア、::::::::::::::〉:.、  V/!/!//ハ
   ヽ:.、__,>≦//ア-- '"v:::i' <:::/ ヾ:.、ノ::V,ノ')//!
     `¨´ィ///,ア     ,:::!  `    ヾ::::::::V ノ/,ア
     〃' .!//ア       }::!\ ` ー'    ` <
     {/{ !//{       !:j   ヽ       '. .Y
     乂>v/}    ,ィ:、ノア    ':,   !   } 八
  乂,______,>/'j    ハ/ア!      :}  ,:'  ノ人ヽ
    `¨¨¨¨´ ./   / `,人       ノ  ノ- ≦、::::::::::\
        ,    ,   V ≧s イ ィ´////,ム:::::::::::::::ヽ



     { 〈 W: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : W/
    _辷W : : : {: : : : ⌒ : : : ⌒} : : : : : / : V ̄/
    \  |: : : /: : : : :',: : : : : /: : : \/: : : }/ニ=-
  -‐=ニニ)Ih|: : : : :丶 : : : ',: : : : : : : : : :/: : /:ノニニニ
 寸ニニニr‐圦丶: :ト、i\ト、ト、 /|/レIノL: /:/⌒ヽニニ      「ブレイク様は話し方も仕草も
  \_/ii j[|:\ト「x===ミ   V  x===ミ厶イ:|:[|:. [|        落ち着いていらっしゃいますから
      [|/: : :|: : :|、、、        、、、 ハ: : |: :
      ': : : :|: : :|      ′      从|: : |: : :.          あ、お酒も飲めますし」
      /: : :/|: : :|i.、    マ   フ   .イ:.:.i|: : |: : : :.、
     ': :/:.:从: : ∨:> __r=z__ < .:.:.:.i|: : |、: : : :.
    //:.:.:.:.:.:∧: : :V:.人||   ||人.:.:.:.:.:.i|: : |i.:、: : : : 、
   ':´:.:.:.:.:.:.:./:.∧: : l//||   ||/\人i|: : |i.:.:.\.: : :.
  /.:.:.:.:.:.:._-=Tニ∨ト\ || ^ ||  /ニニ|: : 厂\:.:\: : 、
 .:' :.:.:.:.:.:./ニニニニニニУ| i ||/ニニニ八/ニニ〉:.:.:.:\:\」



                        //////\___////Λ
                    {//>////////////ハ
                     ///////////////// Λ
                  //// 〈///////\//////Λ
                   ん//{//\ ////// \//////.    「お酒はまぁ…そうだけど
                   {///八///\////\/ハ/////
                    八////-zミ    x行ミx / |///      でも落ち着いてるっていうなら
                    }//〃乂リ    乂ツ///|///      清姫ちゃんもそうじゃないかしら?」
                 ////ハ    、    {///| ///
                 /////Λ        八//| //Λ
                //////ニニ>  ^   イニ\////Λ
              ///j>''´ ,、rニニニニニニニニ/ ///////,
                ////  /ニj>''\ニニニニニ/ ////////Λ
                 {///」 ノ/    .\ニニ/ /////|~\////\
              )///}/        ̄  ////八   Y//// \
                /////           .///ニ|八//\/////// ハ
              ////{┐         ///(  |ニ|  \////////// }
              (/////圦┐     /    /// \lニ|    /ニ∨ //////
               \///]ニ∨┐      乂////\Λ ,/ニニΛ / /


727 : ◆jsXgrE.VEg : 2021/01/29(Fri) 21:04:45 ID:12828508


              | |       | }  |   ||
              | l   ,.. -‐'' ┴─'- 、.リ
             _{ i/     /\/ヽ、 \
           . '´/                \
        / //    /  / !      i     ヽ
.        /   .i     {  ,k‐‐、     j ハ.    :
       /     {    ハ { ヽ{     'Tヘ ! }  i
.      /    ∧    i  Vf茫vヽ.i  /_,,  } /  ,'
     / /   / /⌒ヽ { 〃 hノvリ }/ 衍i, ハ  ./
     ,'  i    { iて ヽゝ  弋.ソ    hiリ j  /
.    {   !    ゝ ゝ           ' ゙-' 〈 ,イ   「うーん、でもきよひめちゃんは
    ハ  ハ      `¨\      、 _,     ノ´ .}..   『オトナ』よりも『お嬢さま』って感じがするよ!」
     ヽ{ {\  {   i  `>        _. イハ リ
        \{ \{V\ハ_,/⌒ヽ`{ ̄ノ,へ ノ jノ
           /, -=ゝ{o O ゚ }⌒Yo O}
          /o/  .||ノ o oム__ノ o 〈
          /   /    ||ゝ--‐'´|| `゙'、-'ヽ
         ゝo /!  ヽ.|l      ||   ヽ \
        `^´「 ̄ ̄`ヽ    ||     ljr‐‐'┐



                iヽ、
                 V::ヾ:..、
                 ',:::::::::ヾメ、
                 __j:、::::::::::`ヾ:..、
             ,>:≦::::!:V,:::::::::::::::::::ヾ:、
         _ ..斗ァィ七三三ハ::V:::::::::-ミ:::::::ヾ:..      「ああ…それは確かに
   ヾー‐≦::::::::アア'::´::::::::::::::::::::マx、:::ヾ:`:メ::ム    
      \::::::::::::ア;イ::::::::::::::::::::::::::::::::::::マx:::::::V:::::::::ハ.     …そう考えれば
       \::::ア:::::::::|:{::::::::::::::、:::::::::::::::::V,:::::::V::::::::::...     まぁ私は『大人』…かしら
        〉:{:::::::::::|:{:::::::::::::::V,:斗ヽ::::::::v:::::::}:::::::::::i
        ´v::!::::::::!斗、::::::::くヽ芹云ミ::::}:::::::}:::::::::::!   
         '::|:::::::::!z≧z ー‐` ゝソ' ヾ:::::::!:::::::::::. .     でもいきなりどうしたの?」
          !::|:::::::ヾ{乂ソ :.、   ^´  }::::::八::::::::ム
         viヽ:::ヽ:≧'  `'      八::ノ:::::::::::::::::::\
         ー `):ム、    r ‐   .イ:/:::::::::::::!::::::::::::::ヽ
          ,..イ:::::::::>... _   イ:;イニニニ!:::::jv:::::::::):::::ム
        /::::::::::::::::::::}::::::::::≧´':::/ー――ム::ハ:::::ノ:::::ノ::::}
       /:::::::::::::::::::::::::j::::::::::jニ/:::/ニニニ斗':::7:/:::/::::::ノ
      /::::::::::::::::::::::::::::::ノ::::::::/ア:::::ハニ>'"´//〃::/`ヽ>'
      {::::::/|::::::::::::::>' ノア´):{:::::::{'"´  ,.イ/,'{:::/    }
      乂::{ !:::::::/ /::,' /八::::::{  ,vV//,ア ゝ- _____ ハ
       ` j::::/ /:::::ア ///! `ーrア'////,{ f≦////ム
         j/ /:::::::ア ////V!rア'////////V!´二ミソ'
           j:::::::/ 〃///////////////,/´////j


サーバルの言葉に納得しつつ、ブレイクは初春に問いかえす

彼女は深刻な面持ちで、こう答えた


     >ハ∨、人∧/:::ヽ人/:::ヽ人ハ>人ハ>
     / >、人/、人/::::::i:i!::::::::i!::::::::7人/、 {く´
     7:} /::::::::::::/i!:::::::}}:|:::::::::|::::i、::::i!::::::ヽ}:ヘ
    /∧'::::::::::i:::::| |:::// }!―、ハ::::|ハ:::i::::::l!::::::::}
     l! !::::::j:::::}j斗匕く    ≧┴ミ|j!:::j:::::::∧...   「…身体が小さいのもあると思うんですけど
.     j! |:::::::|::人,行:バ     'バ:笏ヽ∨:::∧}
       {∧:l!∧{代r'ン      弋ク }!::::人人_     いまだに年齢を間違われたり
     /人ハ(ヽ! .:::.    l!    .:::. 人/)/`  ̄.   子供扱いされることが多いんですよ…
     ´ ノ `‐ヘ           /‐く´
          }::::>、   '⌒'   ,<:::/            嫌…なわけじゃないんですけど
.          }::::ノ>  __  <∨l{ヽ         やっぱり年相応に見られたい…とは思います」
           ̄}_ノ´}     {`\
        -=ニ///、'     `ソ/三=.、
      ,<ヽ/////ハ       ///////>、
.     /\ヽヽ/////ハ-´ ̄`‐//////// /∧
     {、  ト、ヽヽ'///ハ三三///////ノ //  }



ブレイクは頬に手を当てると、改めて初春の外見を見てみる

サーバルと初春が大学生、という情報は彼女も聞いていたが
確かに一般的に想像する大学生、という外見で比較すると
初春はひときわ幼く見えるかもしれない



        /ニニニニ〕斗--ミィニニニニニ/
        {ニ>≦///////≧xニニニ/
        ////////////////ヽニニリ
      ///////////{///////ム,ノ
     ,イ/ア/_,ム{_v!V///v///////ハ
     //ア/V___ヾ ヽ`"'<_<v/////i
     |//{/从{v;うヽ     ,zzz、ヾ////!
     |/人/,{. `~´     マrタノ ////リ        「…でも見た目で言ってしまえば
    ノ///ヾト、    ,   `~ /ソ///
    /////,八    __       /////{          あなたたち三人とも
 r≦////////\    `   イ/////ム、.       年齢以上に若く見えるわよ」
 V/////////ア::::≧-- =≦〕/////////\
  }//,ア´ ̄ ,イ:{::::(::::ヽ'::::::ノ::Yr- ミ//////)ム
 '`V/  ,.イ/j!::\::`ニニ彡':::;'/ア´ ̄"'<//{/|
   }'  //ア´ヽ:::::`:: ̄:::>'{//!     ヾ从!
 /,  '/ア    `ー ‐ '   {//!      Vヽ
イ//'  !ア           v/{.         }
///  /             /Vム:、    ,斗、
ヾ,  , {           /  '//!ヽ  /ニニム
 '  { {          ,   }///ム,/ニニニニ
./  八.{.         ,    八/!/ムニニニニ
'   ム: : : : : : :/. . . . . '. .: :ノ//,リ///ム> '"´
   //ム、: : : : : : : : : j,ヘ'////,{////,ハ   ,.
   /////,ヽ"´: : : : /ヾ//////,{////{  ヾ≦ニ


初春、サーバル、清姫と順番に彼女達の顔を見ながら
ブレイクは改めて三人の外見の幼さを認識する


728 : ◆jsXgrE.VEg : 2021/01/29(Fri) 21:05:17 ID:12828508


                          }、
                        _}  、
                 ∧  ´ ̄ ̄ \⌒\\
                   ' }         ⌒\ }/}
               / '  }/{            \/
              〃 '  / /        |     ',
               l|  { / /     |     | | |  ハ〉..  「私は気にしておりません
                l|_{ 〈 {   ィ |  }  抖f芹/_)
            l|⌒\_V  N斗f芹}/ vソ^〈', .     幼い見た目であるのは事実ですし」
             l|  (___{^ 、 v Vrソ        l !
              l|   {}八__|\〉    _    イ |
               l|     {}_| {__ |  |=≦Hノ┐
           j|      {∧ {、 ⌒{ |  |〈  | レ⌒L
             j|     _j_}ハ\cl|   ハl  l/    }、
           j|     { ̄ ⌒ア⌒` v′_〉_}⌒l    ヽ
              j|     ',  /     `丶、J  {    ⌒\
           j|      ',            ヽ   、       }
          j|        }           |   )       }
          i{        く               |__/       }
          i{       }           |_] ',        }
          i{       }           |八 ',        }
          i{         /}           |⌒} ',      }



.         ;  ミ、  :; : :} : : {  ノ  }
.          ¦ .,_jト  :; : リ : : { ∠, jj
.          ! \ _,.  ‐‥…┴≪ ∥
        , '゙}、丶`   /\ /!:,  `゙'、
.     /  ,:`     ; {/\リ ´:,  ´:.
.    ,:   ,:′  ⅰ ;{:.     :, ':,   :,
    ,:   ;    . :{ :i{ :, :.:.    } ∧ :,  :,
.  ,' ,'  {  .: .: :/{ 「\ ̄: .  丁^ i }:. j..   「わたしも気にしてないなー
.  ,゙ ,゜  :, :: ::∥ N  ^ 、:; :: .:/  ノイ: : ;}
  ;  i :  :`、 :: :i{       ヽ::,:′   }:}:: :ノ}...   亜人っていろんな見た目の人がいるから
  { :{: :  ::{:,\ ':, “^^^`  "´^^”{ノ/ ;}
  :, {:, :.   :.V心.,{`            }´  ∥.     子供に見えても年上だったりするからね」
   ゚:{^ 、:.  ト{へ^h。,_  tー‐ァ _,,. イ} .:从{
      ≫ {⌒¨¨ Y´ `ヽ--=⌒Y¨ヽく
.      {;.;. ; ; x-┬〉%‐ァ}8}=‐ ゚卜、; ;}
.      {;.;.,∠.,_ {{ο /{{⌒ 、_゚j  \},,_
      √    `:, } ``゛  ´,    ∨ /  ` 、
.     j{.,_   丿j    r====ぅニ>-、`、
   γ´c ´"''~く.,,__,,. L.,':,_    /=-‐  ー… 、
_____乂。о   _,,_     ‐- ニ=‐くL.,_ ー 。_,,. ゚ノ--
 ̄ ̄ ̄`¨¨¨¨¨´  `ー====ーヘ>> `````



   〉 V\}`∨: :/: : ::/:, : : : :}: : : : : i: : : V: > < `ヽ
    { ./: : : : : : :/!.: :./l: /}: : : |: : : : : l.:. : :.i: : :`',: \__}
   V.: : : : : : ! i |: : { |,' !: : :.|: : : : : !: : : :|: : : : i: : : : :.
   }: i : : : : :∧!」-‐r'´ ∟ :」`==十∧_i!: : : : l: : : : :i
   !:.从 : : :.i    ̄ _      _        !.:. .: .: : : :. :.|
   i.:l }: i : : ! ,ィf示ミ`    ´,ィfi笊ミx、 i: : : : i: : : : :.!
   レ ', : : :.i {{ ん:::ハ      ん::::ハ }}/: : : :.,' : : : : \...   「…こんな感じで二人が
    __丿.:.ヽ.' ゝ _)z'リ       _)zソ ''ムイ: : ∧: : :< ̄
    `ーァ: :/ ヽ    ̄  '       `¨´     !: /  ',: :√.      精神的に大人だから、なおさら…」
     // ヽ.i """         ゙"゙"゙ "   レ  ,イ\{
         人     r'⌒ヽ    u イ ーイ: :!
          ヽ     --'      ィ´..!:.{.: :!: :|
        /`yー‐, r.、_     .     ! .:j八: :∧!
      / /⌒X  V}ノ7ァ ¨´ ,r'^Y´ヽ.._ レ′
      〈   /  ,> /.:.:!.r' Y´l  |   ', \
       \  /  〉.:.:/ {  !   '   }.:.:.:.:` ‐- _
       /. \,   〈.:/   !      /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:>、
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         |   i.:.l,⌒ヽi    イ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.. / /  ',
         |   l.:.|.:.:.:.:.:|     l .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: / /



                        ___
           {:: ̄\     /::::::::::::::::::
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           {::::::::::::::::{:::::::::::::::::::::::::::::::::::::
          ∨::::::::: ̄:::::::::::::::::::::―<::::
.           /:::::::::/:::::::::::::::::::::::::\:::::::::::
.         /::::{:::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
         /::: Λ :::{:::::::::::::::|:::::::\::::::::::|::::::
.        {::::::::ー\{\::::::{人ー―}:::::::::}::::::      「あー、うん
        \::::: __ \{ ___N∨::::::
         }::::::{V リ   V リ ノ::::::::::::::     あるわよね、そういう事って」
            八::::ト ̄     ̄ ノ::::::::::::::::
.          /::::::从   ´   u.⌒|:::::ノ:::::::
         {::::::::::::::\ r ュ     ノイ::::::::::
.        乂:::::::::::::::_\_  < _|:::::::::::
         ノ:\:: __{二二二二二二二>
         // ̄/ 〈二二二二二>''´ |
.       /::::/  /ニ/ \二二>''´  |二|
    / :::: /  //    ̄      |二|
   /:::::::::::/  /.          /  |二|
.   {:: Λ /  /           /.   |二
.  ∨  {   /             Λ



疎外感―――というほどのものでもないが、自分だけが取り残されている
そんな感覚なのだろう

だからこそ、初春は二人の『大人』な考えに追いつきたい、と考えているのかもしれない


729 : ◆jsXgrE.VEg : 2021/01/29(Fri) 21:05:42 ID:12828508


                //////\___////Λ
.               {//>////////////ハ
             ///////////////// Λ
.             //// 〈///////\//////Λ .  
           ん//{//\ ////// \//////..  
           {///八///\////\/ハ///// .     「でも…正直なところ
            八////-zミ    x行ミx / |///...
            }//〃乂リ    乂ツ///|/// ...   大人ってそんなに良いものじゃないと思うわよ
.            ////ハ    、    {///| ///.
.            /////Λ        八//| //Λ...  …たまに私も子供に戻りたい、なんて思うもの」
        //////ニニ>  ^   イニ\////Λ
.         ///j>''´ ,、rニニニニニニニニ/ ///////,
        ////  /ニj>''\ニニニニニ/ ////////Λ
.      {///」 ノ/    .\ニニ/ /////|~\////\
.         )///}/        ̄  ////八   Y//// \
        /////           .///ニ|八//\/////// ハ
      ////{┐         ///(  |ニ|  \////////// }
...   (/////圦┐     /    /// \lニ|    /ニ∨ //////
.    \///]ニ∨┐      乂////\Λ ,/ニニΛ / /


この言葉は一般論――というよりは、ブレイク自身が思っていることだ


                  __
              ({__r~ヘ(`く ,}
        ___,爻(__%⌒Y^)V※I^Z_
        く※{^7^(⌒'7く }\_)%´Z
       _{{__,%'⌒Iーく___,)(\_{Y^く__,)
      く_※(   )Z^i7⌒{___)、_]{__(‰{
       (_ {`く {__:.:|:.:.:i:.:.:|:.:.:.:|:.`¬i|
         ({__,〉 ‘’、_}_|≧!-┴ ;気ぃ:.:lリ
         `7(_,ノ^し'〃iい    'ト1}}iイ
        'イ:i^>、{ {{ ヒJ    ┘ }ノ
           |/\__, u     ′  从.    「え? そうなんですか?」
            |/i込,_  -~'  イ/^
           , く: : : {  i7¨´: :>、_
         /》─`ー`ー'┬r;彡'⌒1
            { | ○   △ ||    l.
            | | □ × ◎|| i}    |;
          / |.rュ、   /`}/    |i
        {__,{   \_ノ  (__    ||
         | >  ´  . -┤ \   「
         |    .<   ̄`  厶_}
         、__. イ ̄/`> __/  |
              | {/  \}     |


             r-- 、               _,
             {/////メ、       ,..斗七//j
             V///////ヽ   ___////////j!    「いつからかは覚えていないけど…
             (/////ー---斗=、j,..斗--‐f///j
             人///>:≦:::::::::::::::::::≧x、//<.      何かをしようとした時、している最中もそうだけど
             r≦/Yア:::::::::::::::::::::::::::::::::、:ム、//,>    どこかで自分に『一線』を引いちゃうのよ
             ゝ、ア::::::::::::::,'::{::::::::、:::::::::V:ハ//,!. 
                ///::::::::::::!{:{::::::i:::v::',::::::V:ハ,ノ..      自分の限界…っていうのかな
               /://::::::/!j_!| Vv:::!斗―vV!:::ハ  
             /:://::::::ムz≧、` ` ,ィ示ァハ:::::ハ、....   これ以上進んだらダメだっていうのを
 r::≦:、        {:::{::{:::::::八 vソ     ー'ノィ,:::::ハ,) ..     勝手に決めちゃうのよね
  ヾ:::::ム        )ヾ:、:::jムー´   `   ´ ムv::::ハ(
   ヾ:::::ム     /:::::::人j、ム    , 、   ,人´::ヽ::::ハ、   ある意味、それも大人なんだろうけど」
    ヾ::::ム  ,.ィ:::::::::::f(:::::(!::::::::ヽ.、   ,.ィ:::::}::::::::::)::::}:::`メ、
      ヾ::ア:::::::;.ィ::::::::V、::\::::::::::!≧≦__{:::ノ:::::::::::,::::ノ::::::::::::ヾ:、
      〃:::::::/ ,'::::::::::::::::`メ:r:≦ニニニニ≧x、:ノイ{::::::::::::ヽ::ハ:、
      (::::::::::{...{:::::ノ:f {:::::::::_jハ!j斗≦三三≧--ノ-、::}:::::::::::::j)::::jノ
     /::`ヽ::ゝ':::/:::::zzz(ニニニニニニニ>ィ'⌒^' マ::::::〃/
    / マ:::v::ノ::/:ア´  /::::7' <≧ーニ>'" ヾ:ム    ∨{{::( ',
    (、___ヾイイ::::::,   />'   ヽ`¨´    / `マ    v:,ヾ、 }_,ノ
    `¨¨イ::::::::::/:,  /  :{    `ー'   ,'    V   ,〉::ヽ`T´
     ,イ:/':::::::/::,  '    '    -一'    !. . .: : : }   /:::V::::::`メ.、
    人::(_j::::::::',':::!  、: : : : ',: : :. . .   . .: : j: : : : : 人,イ:::::::::v:::::::ヽヽ::ヽ
      `ヽ:::::::!!::,'   ヽ.、: : :',: : : : : : : : : : : }: : ,.イヽ':>'  ̄ V:} V:ハ ',::::)
        ):::::::'    >..、}: : : - - --==≦:::ハ ヽ〈   ___ノ::} j:::::j} j/
       ノ:::::::,     ハ:::::::`>x、 ,.ィ´:::::::::/ヽ:::::::ヽr´:::::::v'::>' ノ´


ブレイクが話している無意識の警告
これまで生きてきた自分の経験や知識が訴える、転ばぬ先の杖

それは理性的であり本能的な、自分自身からの忠告である反面
自分自身の限界を決めてしまっている、ということだ


730 : ◆jsXgrE.VEg : 2021/01/29(Fri) 21:06:06 ID:12828508


            ,;.             :;.
           ,;;;; _,..-'' '''- .._ :;;;;.
           ,;;,,''"         :;;;;;;.
          ;'  / /   l  、ヽ  :;;;;;;;:.
       、,,,,,,/ / / l    l  ゝ;;;;;;;;;;;;;;;;:〉      「そういう気持ち、初春さんも知ってると思いますよ
        ゙ヾl  l l  l_   l   l`゙ヾ:;;;;;;,;;';;; '
         ゙ヾ  lヾ ̄l   lリ ̄T‐-リ  ;;;/.       例えばいま、砂利道を全力で走ろうとしても
        、=ヘ ヽ_二ミ、ヾ〃,゙≡ミ、/ /: :`: :>      きっと速度を落とすでしょう?
        \ソ、 弋:::リ   弋::::/ /;)~`゙´i
          ノl ~Tl    '     ´l  lソ  l l      それは『ここで転んだら怪我をしたら痛い』と
            l l ゝ、  ー'  _ .l  l l l  l l      身体と心が知っているからです」
            l ,:l  l:::゙  、  '",,.l リ-、l   、 l
           //:l l/;;;;l l//;l リ:: :ヽ   、ム
          /: :, レ'/;l;;;;;l'/';;;;;,'レ'::::/;;ヽ  、ム
         /:/: /;;;l;;/: : :/': : :/: :'  \  ム
        /: : /::/゙゙;/  / /: : :/: : :'  /;;、 ム
        /::::/:::/;/;___/ /;; ::/: : ,  / ゙゙゙゙;;  ム
     .  /..:::/::/゙;;ヾ≡≡-/~: :/:: :. ./ リ    ハ  ム
      / : :/: /;;;;;;;;;/: : /: : :/:: :/  '     l   ム


        <厶イ {_ ∧し'つヘ/ー┘\_Y⌒7_ ∧_\
      r‐v¬ハ_   < o フ、:::::::::::::::::::::::::ヾ∨ヘ}r‐oィ¨ヽフ
     \|⌒o )⌒ヽVー一 :::::::::::::::::::::::::::::::::: 弋_ハ⌒o|ミ
     彡人__厂ヽ.__ノ::::::::;.イ:::: /::::: ハ:::l:::|ヽ::::::::::::::::\人ミ
     ∠ ィ | /ト :::: i::::/ /:::::/i:::::/ |::|:::| |::::::l::::::::::::::V \
.    / :::::じレ'V::::::::::|:/ x==ニニミ.  |::|:::| |::::::|:::::|::::::::::マ⌒
     ′::::::::::::::::::::::::/´         └'ー゙ |ハノ|:::::| :::::::::::.
    | ::::::::::::: |:::::::::::|   ,x=≠ミx        ィニミx:::::::::|i::|
    |:::::: /::::::|:::::::::::|  〃 う心ヾ        _,,,,、 |:::::::::||::l.     「あー…うん、わかるかも」
    |:::::/::::r‐|:::::::::i:|. 〈{   ト//j        〃ぅ,゙ヾ, |:::::::::|jノ
    厶イ::::/|{ ヽ :::::i:|  ヾ、 `¨        んiリ }!.:::::: i::|
    /イ::ハ (_ヾ从           {、ゞイ 〃::::|::/リ
      |:::::::\__,.、               /   :::::ト\
     /::;ハ::::::::小   U             |八|
.    /イ  |::::i:::::|                   ′
.         |::::|::: |.  \     (¨  ̄)    人
         从:|::: |     丶     `⌒´    イ
    ,xァ7777ミヾ:|      >    ,. <
  //////////ハ        /`¨´


                |      : l  l: :.  l
                |    ,. -┴┴- 、ノ
                |  . '´           \
                レ'´   .i:{      \ヽ \
                〃    .:从     : 从 :}: ヽ
               //   . : :/ _ヽ } . : ,Lレイ : : l
             /    : :/´ _,_,`メ、: :./,_,レハ : : }.    「えー?
            〃  ヽ . : |   行。  V行.。V : : :}
           .′  : :\ :| ヽ りソ   ヒソノノ レ^ヽ .     わたしは走っちゃうけどなー」
           l |   : :い    ̄   _  ̄ ハ   }
           l |    : :Ⅵ     ヽ_ノ  . イノ  /
           l |\   :{: : :`フ ー一 < > ⌒ V
              ヽl  `ー一 `¨´ヽ: ハ __ ノ/     ヽ
                       /⌒介⌒V      }
                      }  L}  「 ̄ ̄`ヽノ
                      ∧__ノ `ーl  : ../ ヽ
                      /   ハ   l c : /   }
                   /   / }  ノ .: /    /`ヽ __
                     /   /  レ'´:: ./   /  ハ .∴`ヽ
                 /    ノ  /.:.・/ ___ノ  ノノハ :∵: \



     |
     |.      /
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     |.  /  ′. . . . . . . . . . . . .>
     |\/  斗-. . . . . . . . . . . .. . . . . . .、
     |     /. . . . . /. . . .. . . .. . . . . . . .
     |    /-/. _ //. . . . . . . . . . .!. . . . . .
     |  〈. .../__/`/ . . . . . /. . ./. .|. . . . . .}
     |\. 〉.{ ん心/}. . . . ._/._. ./. ....| . ト  /|
     |. . V / 乂 ノ L . . ィ. ../丶. .| . | \.|
     |. . . .{         ん心. ...V| . |.    j
     |. . .,小.        乂 ノ }:ノ . .∧   /..   「そんなサーバルさんを見て
     |. ./:/:∧  丶  _   __ ノ. /.!. . . 〉斗=ァ
  r‐ .._∩}: ¨7ニム       ア. . ./斗 . /__<.      羨ましい、と思ったりしませんか?」
  } 丶`V /ニニニ〕うニ=-=≦.. . ../:|i. . ./.「 ̄
  〉    Vニニニ7}斗- _ -=∠. .ィ: : |:|i. ./ . !
  }    |ニニニニ{-=ニ二ニニニニニニV|:|i./ . . !
  丶    ニ-=ニ二ニニニ-=Zユ=--  .|:|i. . . |.|
   }   | Vニニニ-=ニ二7¨   _..斗|i. . . |.|
   人  /⌒Vニニニ7⌒¨ _ -=ニニニム. . ..八
     V    Vニ_7  _ -ニニニニニニフ. ../. . .\
     }/.   V7, / ̄ ̄ ̄ ̄-く.」. . . . . . ...\
     |              /. . |i. . . ≧=-. \


ブレイクのとりとめのない言葉を、清姫はとても分かりやすく初春に伝えていた
初春は「なるほど」と頷いている

ひょっとしたらこの子、精神年齢が私より上かも知れない
ブレイクはそんな風に感じていた


731 : ◆jsXgrE.VEg : 2021/01/29(Fri) 21:06:31 ID:12828508


       f::::::::::::::ヽ      /:::::::ヽ
       !:::::::::::::::::::\__  /::::::::::::::::}
       }::::::::::::::::::_:;;;;;;;:_::::::::::::::::::::::::,'
      八:::::>≦/////,≧x:::::::::::::::::V
         ,ィ/////////////\:::::::::::人
       //////////////////ムrイ//ム
       ハ///////////////////ムニv/,'ハ           「まぁ、憧れるのも目指すのも
      {/////////////////////ハニ!///!          悪いことじゃないと思うけど…
        ,//r!{V////////////////ハリ///,|
      Vvト ミヽヽ{>七__,///////,'i@///{          私としては、素直に現状を楽しむのが
       V:}゙ゞ‐'   '^jvrタ≫//////∨///ム.          一番いいと思うわよ
       vi  ,   ´~´  }////////////,ム
        ム        ノf_/////////////ムx、      大人なんて勝手になってしまうんだから、ね?」
        j,ム `  '    ,..イ_フ//////////////`ヽメ、
      `¨´}//,ヽ __ 。<:r彡アヽ//////////////,'ハ }:)
       ノ,ア⌒V:::::::::斗::≦:ア―v≧x、/////////}'/
      ,ア´ ,.イ:ノ::`~::::::::::::>'::ア´    ` マ///////リ{!
     〃,  /ア `ー― '" ,'::::/       V/////,{ ヽ
    {/ア jア          {::::{        マ////,ハ、
    ∨/        ,.ィ!::::!        __!////ムム
     〃         /  i::::::! ヽ    ,ィニニニ∨/////jハ
   /,'        ,. '   .i::::::i  ヽ 〃ニニニニV////ム
   / {       /    .: j:::::::!r彡ムニニニニニV//| Vム



    |          __j、               i
   _人_ _   __く>ー} i⌒'⌒jム、      |
 ̄ `Y´   ≦(⌒o くcぅ ~  r'r‐(_,.ィ ―‐ ――
    |    >ィ(.人ノ7:.:.:.}个ー'r ゚ 、)ム    |
    十 工ア(ノ)′/....../...|.. ヽ`弋人く   |
        V:/:.:./:斗{=ミ/}i_ハ__ハ小:.i:ムr‐f’
      //{:.:.:|!/、__ミ′  厂`ト}.:i|:.:.},、》     人
   i     }小 :::}7f:::う「`  ィテミ、T:.:..ハ:{    `Y´
 _ 人 _ ノ/:.∧{^ ヒヅ    ト::ぅハリ:./:. :′ |
  `Y´ |フ´ヘ.__i⊂う   '   `ニ '^}:/{:.ト{ _ 人 _    「わぁ!
   l  l     八   r~ーr ⊂つ'_人{  `Y´
  ―― ――'フ.:\  、 __ノ  .イ´       |       いまの言葉、なんだかすごく
.     |    ⌒/{ノ> --、<:从               『オトナ』な感じがしました!」
.     |   ..イ ヽ. _  }   \    +
      r≦\   />、 ソ   />、
     i⌒ヽ\\ハ//> 、 // ヽ
      {   \}ヽ{ {ノ_/_ォ  ヽイ/   }
     }     |ヽ.\  人  }ノ   ′
     ト   ハ` ミ.}`  i}   |   /
     |     __ヽ j   ′ {_   1
     }  /´ ∨/   ,′  '. ヽ. |
     l≦_ヽ.  /   /{    } ∧}
       | ∧    /小   ムイ
       }、  丶.__ .イヽハ入__ノ{



                  。r´:::i
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        >´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::、:::}:::::::::。
        /:::::::::::::::::::::::::::::-  \:::::::i:::::i::::::::i,         「そ…そうかしら?」
        i::i::::i::::::,:、:::.::`-ト ____\:\::::i:::::i::\
        i:i:::i::::::::ト, ト、\-、\zzz´:::i:::::i::::::ト,::::i
        i:i:::i:::::ト,i´zz `ー / ら/i::i::::i:::::::i: i:i
         V:i`i`i《 らノ    //´⊂`iノ:::::::::::i/
         V i ト:}-//  ,    `i } ト、-:::{
         r i i Yr ´  --⊂´ヽ{ // i::::::::::::`::::....,
        /`、` \> 。。,< ′ /:::。s-::::\:::::::)
        /::::::r´>。__):://(   /r i´i    `。:}:::/
       {:::::::/  i //>.::///>, </´ i::i      i::::/
       V:::::::i  ://///`-´V//∧ i:i     -i:::::\


きらきらした目で見られて、ブレイクは顔を赤くしてしまう

こういう純粋な行為をぶつけられるのを気恥ずかしく思うのも
ある意味では大人だからなのだろう


732 : ◆jsXgrE.VEg : 2021/01/29(Fri) 21:06:59 ID:12828508


          ∨        /   / } ⌒\ } ノ\\
.           ∨    /     / /´ ̄ ̄`´   \\
            ∨   /     { /              \
.             ∨ /                       ∧
           /                             ∧
             /          ∧   ト、     /⌒ヽ /}  /
.            /           { ∨/ |⌒.         / イ .|. /} .   「ねぇねぇ
           {   |      | /\ |  \__    /  .} |/ .|
           |   |      |   芹云ミ   }  芹云ミ、  .|....  初春ちゃんはブレイクさんみたいな
           |   {      |  / rタ ハ.  /   rタハ |   |
           |   \     |  .{  | じ} }      じソ ! 丿...  女の人になりたいの?」
           |      |\   .|     ゞ ソ      '       、{
           |      {   ヽ.人               /│
           |     ∨、             / )   / /}
           |.      ∨>─ヘ ___      イ //
           |       ∨    {      \─イ´ ̄ ̄ }
           人. \     ∨  _人       .|  }    /
           \ {\__∨ ∧ }      |  |    }
            ` _ /     ∧人__ / ̄ ̄\_ ノ、
             {   ̄`\   }      i  |   ∨∧_
             |        \/       |  |.    ∨∧)



        ,、八ハ)ハ} ,ノ⌒),ハハ、)::::::(,ハ、_,ハ__)。' ):.
       <,)- o'´,ハノ´::::::::::::::|::::::::::|::::::::::::(人)、 ( ハ)ゝ、
        (ノ、人ハ}:::::::::::i:::::::|::::::::::|::::::::::i:::::::|(八,ハ_,ノ(::::::.
          {ハ_,ノ::::::::::::|::::l:::::::|::::::::::|::::::::::l:::::::|:|:::::ヽハ ヽi::i
          |i:'〈:::::::::::::::|:::ハ:::::::、:::::::::v=::=::-:::|::::::::::::ヘ、八}
          ||:::::::::::::|::::;lx≠、:::::ハ:::::::ハ::::::ハ::::ハ|:::::::::::::}::::\
          |ヘ:::::::::::∨:Ⅳ,x      '"⌒_  |:::::::::i:ハ::::::::\__      「…うん、そうかも
          }ハ::::::::::::V  __     '"^⌒` |:::::::::リ、:::::\:;フ⌒
          厶::::::::ム〃⌒^         :::::: |::::://ノ厂 ̄`        ブレイクさん、かっこいいし」
         /, ヘ:::::ヽ .::::    ′      レ',r<:i
        /    ゝ_、::\              /:::::ハ:|
              }ハく    <::::::::ノ   . ::::i:::{ ハ
                 ハ:::.、        ィ:::::::ハ}
                }ハ}>: r‐  ´  |`'ハ{
                  /:::::{ノ     V:::::`::.、_
              , 一::':::::::::::::._   _/:::::::::::::::::::::::> 、
                /\\::::::::::::::::.v:――:v::::::::::::::::::::://:::::ヽ
            ∧::::::\\::::::::::::'、:::::::::/::::::::::::::::://::::::/::::
             i::::ヽ::::{ \\:::::::::':::::/::::::::::::::///:::::,::::::::::::i
             |::::::::.、::、   \\:::::V:::::::::::// ,::::::/::::::::::::::|
             |::、:::::::ヽ:\   \\{::::::// /:::::/::::::::::::::/|



サーバルにそう問われた初春は、少し頬を赤くして答えた



              {ニ=-__           _
              ∨ニニ -__     _/ニニ|
.               ∨ニニニヽ  /二二ニニ|
.               /ニニニ/ノにくニニニニニj
              {二ニ=-‐::::::::: ̄``くニニニニ/
            _/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ニニ/
.          /⌒:::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\{::.
.         /:::/::::::/:::::::/::::::::|::::::::::|::::::::::::::::::::::::::::\     「わ、私が?
         {:::::::::: /:::::::/:::::::::::::|::::::::::|:::::::|::::::::::::::::::::::::ハ
         {:::{::::: {:::⌒ヽ:::::::::::::、__;;斗‐へ:::::::::::::::人::::::} ....   いや別に…そんな…
.         \∨ x笊ミk    斗ャやテ|::::::::::::::(_):::/
           {::::{{  f沁    f冗沁 j广:::::::::/ :::::: /       大したものじゃないわよ?」
          八   以リ    V以り |::::::::: Λ:::::::/
          _)::Τ ''' 丶     '''' ノイ:::::/ノ::::::::{
.       /::::::::::八     vヘ    ノ::::/::::::::::::::{
       {:( ̄ ̄{::::个   ``ー     彡クイ:::::::::{::::::乂_
.      \   乂::乂:::〕iト _、<  ノニ}:::::::::乂::::>''"´⌒\
            {::::/::::::/ニニ}__ -=ニニ人>=ミ::::::::::::く⌒\:}
          /⌒∨::::::〈ニニニ=-‐''''"´ /     V:::/ \ {(
            {::::// \ニニニニ>" /       }:::{    }  \
              /V    ⌒>''" /ニ/_    /::::乂  /
.         }  //′      /ニ/ニニニヽ./::::::::::::/           从////
       _厂\   ′        {-/ニニニニ/:::::::\::::::::::\    从/////从
      〈    ∨  {        /_   ̄ヽ/:::::::::::::::::)\:::::::)  从///从///
      〈    ノ\      _/ニニニヽ/:::::::::::{:::/  )/ 从///从//从
.    〈_  /ニニニニ=-‐ .7ニニ{ニニニニ/:::\:::::{/    _从//从//从/⌒
       { ⌒{=‐  ̄     {ニノくこニニ〈__:::::::}\{  _ノ//从//从⌒
       {         >''"ニニ\二/ ┐}ノ  } _ノ////////⌒


一方のブレイクはまた顔を赤くする

その理由は憧れの存在、と呼ばれて悪い気はしていないが
さすがに気恥ずかしいという照れ隠しであった


733 : ◆jsXgrE.VEg : 2021/01/29(Fri) 21:07:28 ID:12828508



            |;;;',  `''<
  、、、     l;;;;;', ハ  ヽ
  ヾ;;;;)h、    l.  V }ノノ  ヽ
   ', ヾ;;;''" `'く l  ∨  ミ-  }ヽ
    ', ミ ヽ、  ヽ >―――< ',<
    ', ミ  ヽ ,, ´    ,、 ` 、  `'< ` 、
    ', ノ,, /   ,、 ム气   ヽ   \ \
     ヘ /  / /ヾ,ア      ヽ   ヽ  ヽ   
      /   /  { l     }_  ヘ   V  ヽ     「初春ちゃん、そういう時は聞いてみればいいんだよ!
    イ/  , |.   |    '´}\`ヽ ',   '/  ',
.       l   | | /´ ',   { . ソィ笊㍉、} }!  从   ,     ブレイクさんのことが解れば、きっとオトナになれるよ!」
     |   | | ハ ヽ  ∨〃{rU:カ }   //,  }! }
     |   | ヘ ,ィ笊ハ、 i{   ゞ-'' / / ,イノ/, /ソ
     |   | | ヘ.《乂:り`^'   〃/イイ匕//.イ
     |   V∧ h、〃  ' _ ,.へ ./゚。 >'''''''寸、
     |ハ  |//ヽ{/ハ、   ゝ- ' / o ゚ ′   V`ヽ
.      }ヘ {ハ//ハ/≧=== 彡〈/ 。 l      ',o ゚ヽ
        ヽゝ   ヾ /´ヽo ソ八   |        }! () ア
                   /  /\/∨ヽ''|    ,' /}ヽ_ハ{



的確なような、的外れのような
そんなアドバイスを促すサーバルに



            /ミ〃 r‐∧__  O `} (   0 ゙i\
          /_r‐‐、⌒r⊂o く __r‐'爪_>r 、_ノミハ
       /r‐{__ o '⌒)し'`YV厶イ、jヽ_八 ト(¨ oつ
        |/ /  / ヽイ } ト、j:::::::::::::::::::::::::::`¨:::Vマ>
        |7心ィヘ.__ノ Γ´:::::::::: ト:::::i:::::::、::::::::::::::\{
        i>xムイ / ト/:::::::/゙! :: | |:::|ヽ:::::| :: |::::::ヽ::ヽ
       弋沙':Vレ゙レ' :::i::::|=|:: ::| |:::| j:: j::_:」::::|:::‘,`;j
        }::i:::|:::::|i:::::::::|:::」、L::イ j::ノ y尓ヾ|i:::ト、:::}
       イ/::::|:::::|i ::::::;jイテ芥゙'     iうソ/'|i:::| ヾ
         厶イ:、:::ヽ::::{`弋(ソ     `¨  |i:::|.      「え、ええと…
         ´ス\:::::::\、、、、    丶 、、、从リ
          ´¨ 从iヽ;:::「`         ,  /          でも、そういうのって迷惑じゃないかな」
         __,,,xzャ≦三>、     `   /
        //⌒V//////i `  ‐-<
     ///  、 V////,ハ    `Y/\
     `/   ヽ V/////|      |i///\
     /       ` V////|ヽ  __,. /////,'ハ
    _,′{        _}////ト、____/////// |
    ,く〈 ,rュ     ,'V////三三7/////  ,
    }ミσ≧x    イ川V/イ三三/,'///   /
  /ミ{i7}ミミミニ彡゙ 川/V'|三iイ,'//     /



ブレイクの様子を伺いつつも
聞きたいという空気が隠せていない初春と



            /|     '"´ ̄    ̄~"''     iヽ
.           / :レ'´              ヽ|   ,
          {/                   |  ',
          {ヽ,:´             、     弋 ー- 、 ',
     弋゙~∨   :i j  /      :i      i \   ',
       `';′    j {  !     |  j ,ハ  !   `ト  `フ
      /|     {灯`∧     :i,ハフlフ T .;   厶 <      「大丈夫ですよ
      \:、    y犾ぇ\  ノ ッ犾¨㍉ イ   /`ヽ/
        {}\{   { {:......:}  `゛  {:............:}V  .,:゙  {}.       言葉とは裏腹に嬉しそうですから」
             l\:リ弋..ツ     ゚、:.__.:ツ厶イ   |
.           |! 圦""          ""イ l    !
.            |l   {> .,_/^ア‐' _,.  <:/ /
            八  j  /=∧▽ /  ∨ / ,.:゙       ',
.          /  \{ r'-f′У/   i Vイ        ,
          ′   /辷'!iミ竺竺彡{  V           ',
        .′;   八 l :リ}`T冖'''T゙~i   ',   i       ,



ブレイクの本心を、さらりと見抜いてくる清姫

三人ともに、全く害意は無い
害意が無い故に、どこまでも心に突き刺さってくる



                          _  ┐
                       ' /=ニニ.!
                 ¬   - _,/=ニニニニ!
          /三二ニ=<≦ミア=ニニニニニ j''*、、
         ; \=ニニニニ 人≦<=ニニニニニハ::::::::ヽ
              ヽ=ニニニ/:::::::::::::::::: ー‐ ┘::::::::: V
           ’ ; V=./::::::::::::、:::::::::::::::::\::V::::::::::::::V  .
               /`´:::::::i::::::::::::ヽ:::::::::::::::::::ヾ::::::::::::::::V  ;
              ; i::::::::::::: |::::::::::::::_ヘ_、:::::ィ::,::::V'Y:::::::::}h、、
           ,|:::::::::::::::ゝ,:::::::::::::\xzぅア:::::::ハ !::::::::::::\ ー=‐ 、、    (ヤメテ…ヤメテ…)
              ; j::::、:::::、イ___ゝー≧心リ八:::::j::::j'::::::::::::::::::::::..、_ `:::::::V
            ’ 乂ゝ:::::]込vリ ////"/i/i/j::::|::ィ::::::::::::::::::::::::::::::::::::: `ヽ、・
                ` ー:::ヽ/i/ヽ   ァ ij/::::j「ニニ::::::::::::::::::::::::::::::: \:::::\
             ・ ノハ::::::ゝu ー-   .ィ(/=ニニニ/ ̄ ヽ::::::::::::::::::::ヽ:::::::ヽ :
                ; {::! .V:::::::::≧=-イj =ニニニニ/       W:::::::::::::、::::ヽ::::::} ,
               八:::、j:::ハ:f  {=ニニニニニニニ/ニ:!i     !:::::::::::::::',V::::::',::j
                  ヽ::i::{ :! ,j=ニニニニニニ/iニニj!       ハ:::::::::::::: ',!:::::::jノ
            ;  Y:::ハ::!j:ハ j=/\ニ>'" lニ.j>''"ニニ7::::::::::::::::::::j::::::八
  ; ____         .::::{ ヽ::::ハ%.//     / !ニjニニニニニj;:::::::::::::::::::::|:::ハ! ;
    └ ―=  ̄   、  ヽ j::::ハ ハ   ァ   !ニj≦ ̄ ̄}j:::::::::::::',::::::j/{
    / y≦rー='"   ヾ<  !:/ .i{ ',  ,'   ムニj≦==ミ:j ::::::::::: ',::::{ `
    ィ/ イ ィ`ー―≦ィi:i:i:j>< 人 ',  j  ,、「7ニニjニニニニニ!ハ:::::}::::::::}:::乂
      /' jノ     `''<i:i:i:i:i:i:i:ヽ<≧xア、j≦ニニニjニニニニニ|:::j::::j::::::::jゝー― '
                `<)i:i:i:i:i}   Y、ニニニニニ'ニニニニニ !≧<::::::八
                   }h、i:i:ノ     | ヽ= ,- i=/=ニニニハニニニニヾ
                   )h。.   j  j= ゝ'}/=ニニニニ !ニニニニニヽ



そんな真っ直ぐな言葉というものは、大人には眩しすぎるものなのだ


734 : ◆jsXgrE.VEg : 2021/01/29(Fri) 21:08:05 ID:12828508


          _ノ)(__人〉::::::::/:::::::':::::::::::::::::::ヽ)::しヘ)
            厶(/{人ノ/:/:::::::|::::::::i:::::::|:i::::::::::i:ハ::::::トJハ
          ∨::/::::::i::|:::{::/|i:::::::|i:::-N‐::ノ::八|:::::i|::::::i
           i::::| :::: i :|'"「l:八:::::{∨リx≠ミ イ:::::リ:\|
           |::::|i::::::|八x≠ミ  ̄  ´ んハ 》|:i:::|:::\>     「えっと、それじゃあ…聞かせてください!」
          V八::::ハ {{. んハ    弋)ソ  从リ`ト、_::>
             ノ::\:∧ 弋)ソ  ,     '' ノ厶イ乂ノ.     えーっと…えー……」
.              ̄厶乂:, ''          ////,' ̄>、
                  //人    r、    '///////ヘ
             ∧\///> 、    /////// ⌒ヽ
               { \\/////{¨T ´ ノ/ ///    }
            ∨\\\///ハ`ー'7////  (ノ  ′
                ヽ 丶丶二二∨ /二/}/  /  /
             ∧    \::ゝ:∨::.::ノ.::./  /   /|



気合を入れて質問しようとする初春



                  __
              ({__r~ヘ(`く ,}
        ___,爻(__%⌒Y^)V※I^Z_
        く※{^7^(⌒'7く }\_)%´Z
       _{{__,%'⌒Iーく___,)(\_{Y^く__,)
      く_※(   )Z^i7⌒{___)、_]{__(‰{
       (_ {`く {__:.:|:.:.:i:.:.:|:.:.:.:|:.`¬i|
         ({__,〉 ‘’、_}_|≧!-┴ ;気ぃ:.:lリ
         `7(_,ノ^し'〃iい    'ト1}}iイ.       「えーっと…
        'イ:i^>、{ {{ ヒJ    ┘ }ノ
           |/\__, u     ′  从        えー……」
            |/i込,_  -~'  イ/^
           , く: : : {  i7¨´: :>、_
         /》─`ー`ー'┬r;彡'⌒1
            { | ○   △ ||    l.
            | | □ × ◎|| i}    |;
          / |.rュ、   /`}/    |i
        {__,{   \_ノ  (__    ||
         | >  ´  . -┤ \   「
         |    .<   ̄`  厶_}
         、__. イ ̄/`> __/  |
              | {/  \}     |



だが「質問する」という行動が、自分から発案したものではないため
何を聞くかに迷ってしまう

しかし「質問する」と言った以上、何かを聞かなければならない

何回かの「えーっと」を繰り返した後―――



                /V\(_oく¨´(`Y⌒Y´L__
               r'Y⌒)L_人| (__,゚ヽ__)V´Y7
                  ∠ (_,ィ_j <_ノ匕レⅣV※(´ oくミ、
             厶ィ..::::::::::::::::::::::::::::::::::::::...`¨マ__,く
              / ..:::::::::i::::|:::::|:::::!:::::::::i:::::';::::::::::廴j
                 ∧ :::::::|:::|::::|:;:::|::: |:::}:::::| ::::|:::::::i:|::::|
               《 ノ:::i::::|ーヒ刋::L:::ト廴::L::::|:::::::i:|::::|      「………
            〃|::i:|::::| -‐    ‐- `ヾ:|::::::从:::{
               /' ム从:::{,r==ミ     r==ミ、 j:::::::;':个 、
           rイ′ 厶ィヾ,,,    ,      ,,,厶ィく::从        ……ご趣味は?」
            / }     从{    _      __ツ::「 `
          /‐く}      ‘ ,   {   )    小::!'⌒`
        / 二_‘     ___个..、 ー '  . イ::ハ:::|
.        ′  ィ_}   , {////ト从i }¨ ´ ト 乂__ヾ_
       |    }   / V///// i′   「///////ヽ
       |  _/  /   V//// |ー、__//////// }
       │  i  /   丶 Ⅳ///,l三////////  |



最終的には、見合いの席の第一声のようになってしまうのだった


735 : ◆jsXgrE.VEg : 2021/01/29(Fri) 21:08:28 ID:12828508


予想外の質問に硬直していたブレイクだが、小さな笑いがそれを打ち消した



             r-- 、               _,
             {/////メ、       ,..斗七//j
             V///////ヽ   ___////////j!
             (/////ー---斗=、j,..斗--‐f///j
             人///>:≦:::::::::::::::::::≧x、//<
             r≦/Yア:::::::::::::::::::::::::::::::::、:ム、//,>
             ゝ、ア::::::::::::::,'::{::::::::、:::::::::V:ハ//,!
                ///::::::::::::!{:{::::::i:::v::',::::::V:ハ,ノ
               /://::::::/!j_!| Vv:::!斗―vV!:::ハ        「…あはっ
             /:://::::::ムz≧、` ` ,ィ示ァハ:::::ハ、
 r::≦:、        {:::{::{:::::::八 vソ     ー'ノィ,:::::ハ,).        あらたまってする質問が、それ?」
  ヾ:::::ム        )ヾ:、:::jムー´   `   ´ ムv::::ハ(
   ヾ:::::ム     /:::::::人j、ム   r  つ  ,人´::ヽ::::ハ、
    ヾ::::ム  ,.ィ:::::::::::f(:::::(!::::::::ヽ.、   ,.ィ:::::}::::::::::)::::}:::`メ、
      ヾ::ア:::::::;.ィ::::::::V、::\::::::::::!≧≦__{:::ノ:::::::::::,::::ノ::::::::::::ヾ:、
      〃:::::::/ ,'::::::::::::::::`メ:r:≦ニニニニ≧x、:ノイ{::::::::::::ヽ::ハ:、
      (::::::::::{...{:::::ノ:f {:::::::::_jハ!j斗≦三三≧--ノ-、::}:::::::::::::j)::::jノ
     /::`ヽ::ゝ':::/:::::zzz(ニニニニニニニ>ィ'⌒^' マ::::::〃/
    / マ:::v::ノ::/:ア´  /::::7' <≧ーニ>'" ヾ:ム    ∨{{::( ',
    (、___ヾイイ::::::,   />'   ヽ`¨´    / `マ    v:,ヾ、 }_,ノ
    `¨¨イ::::::::::/:,  /  :{    `ー'   ,'    V   ,〉::ヽ`T´
     ,イ:/':::::::/::,  '    '    -一'    !. . .: : : }   /:::V::::::`メ.、
    人::(_j::::::::',':::!  、: : : : ',: : :. . .   . .: : j: : : : : 人,イ:::::::::v:::::::ヽヽ::ヽ
      `ヽ:::::::!!::,'   ヽ.、: : :',: : : : : : : : : : : }: : ,.イヽ':>'  ̄ V:} V:ハ ',::::)
        ):::::::'    >..、}: : : - - --==≦:::ハ ヽ〈   ___ノ::} j:::::j} j/
       ノ:::::::,     ハ:::::::`>x、 ,.ィ´:::::::::/ヽ:::::::ヽr´:::::::v'::>' ノ´



        ,ィn厶 / と..,o く-(  )ーy nく/ {:\r ァ
       (斗 > - o ┴弍ぅ’  O ‐くと う Y⌒) 斗―ァ
     z<⌒(__ ノ  __と.゚ う´ 人 _)(`’ O (ヽノ≦
     ≦r‐'└,(__ノ ,、/...` 丁{_人_人と` う廴 厂し<
     厶てィ、{V ..:.V..:.′..:..:.|.....ヽ..   てノ~rv廴}ー〈
      } ァ’   ′|   .|  ...} .. :..:.i:. ...i.⊂、j、)バ:|
      Y/ ...:.:.:.:.:.|..:.::i{...:.:.:...i{...:..:.|!.:. .:.:.l:..:.|l...:.:.:.:.爻__}
      {∨ `i .:.丁`:ト∨.:.:小..:.::ハ..:.:.斗-||..:}./:.:ト:\>
    r‐、  {  | :.:.レ‐廴≧=_{ ミレヒ≦ハ_リ::/:.}/:.\:.≧.._    「す、すみませんーっ!」
    {  i  V  {:∨ 厂`ヾ    ´r==ミz/:..:.:/フ7┬ミ ̄
     、 ヽ.ハ  V|  { /i/      /i/i ノ.:.:.:/ 人:廴
      \ \〉. ヽ V´i   ′     フ:ィ:.:/≦-ト\
      `i   ` ’ { { i7 ー‐ ⌒ヽ 彡}ノ≦ ̄ヽヽ
  r―- 、_ノ′ ̄` 、 . ト廴___ ≦二  ̄ ̄    i∧
  ` . __   `ヽ      ∨`i i⌒i    ヽ     }:...'.
       `≧ . ___、  r‐ |. | } .|       }   , ノ:::.. i
       {     ≧} |} . ノ .′  . 斗  /イ/:::....l
         \      ん. ! ノ'′ ノフ¨>ミ. } / /:::::::...}



顔を真っ赤にして謝る初春
その姿が小動物のように愛らしく見える

そんな初春の頭を、ブレイクはぽんぽん、と優しく撫でた



       f::::::::::::::ヽ      /:::::::ヽ
       !:::::::::::::::::::\__  /::::::::::::::::}
       }::::::::::::::::::_:;;;;;;;:_::::::::::::::::::::::::,'
      八:::::>≦/////,≧x:::::::::::::::::V
         ,ィ/////////////\:::::::::::人
       //////////////////ムrイ//ム
       ハ///////////////////ムニv/,'ハ
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      `¨´}//,ヽ __ 。<:r彡アヽ//////////////,'ハ }:)
       ノ,ア⌒V:::::::::斗::≦:ア―v≧x、/////////}'/
      ,ア´ ,.イ:ノ::`~::::::::::::>'::ア´    ` マ///////リ{!
     〃,  /ア `ー― '" ,'::::/       V/////,{ ヽ
    {/ア jア          {::::{        マ////,ハ、
    ∨/        ,.ィ!::::!        __!////ムム
     〃         /  i::::::! ヽ    ,ィニニニ∨/////jハ
   /,'        ,. '   .i::::::i  ヽ 〃ニニニニV////ム
   / {       /    .: j:::::::!r彡ムニニニニニV//| Vム


その言葉に顔を上げた初春
見上げたブレイクの表情は優しく微笑んでいた

そんな彼女の笑顔に答えるように、初春はぱぁっと顔を輝かせるのだった


736 : ◆jsXgrE.VEg : 2021/01/29(Fri) 21:09:04 ID:12828508




    、-、 |    l   l   /  /  | '  , '".|, イ:::::::::::::::::::
 \==ーヒl-===   l   /  / / |, '", イ |:::::_;..-'''"
   \ ヽ `"  l  l  / ./ ./ , '゙|, イ : ::|,へ :  ハハ ノ 、
=============================i,へ |  | ̄ ,-「|] |} |コ |
  ___________ ||YヱYYヱヱ.|| _______ .l: ̄ [「L!,.. .-‐ '''""~
  |l::::::::::::::l|゙|| i⌒i | i⌒i || {lilililili} | i'""~,-ハ ハ ノヽ. ハ  「
  |l:T:T:T;:l|゙|| l.Y.l | l.Y.l ||  lニニコ | l [「L| |[ |{ l| } | | i ノ.        「巡る時代」
___ 二二二_.|| l|l | l|l ||____________|~""''' ‐- .!.!,__| l |
 l | l l l || l ̄l | l ̄l || l | '''- .._"''' ‐- ..,__  ~""
 (ニ二 ̄ ̄ ̄ ̄二ニ)l  l || l |     "'''- ..______"''' ‐-
-----  ̄|~}{~| ̄_____-------(二)        |::::::::::::::::::::::::
 ̄ ̄/ | 十 l.__||ll|ll||  ̄ ̄ ||_l|(二 )      |::::::::::::::::::::::::
 ̄/ ̄ ノ ⌒ ||、||二|| ̄ ̄ ̄..|| l|.||__||:.    |::::::::::::::::::::::::
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737 : ◆jsXgrE.VEg : 2021/01/29(Fri) 21:09:30 ID:12828508


                       ,;':;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;ヽ
                     .,.:':;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:.,.
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                    i!;:;:,' ≧s、  } ::  _ュュx!:;:;:〈
                     }!:; .弋.テメ}ノ :;:;>- ミ :i!:;:;{
                     .}:;|  ゙''‐  :: !:;: ¨¨´ ;i;!:;/.    「…賑やかなもんだな」
                     }:;|    :  !:;:   ;i;i':/
                   / .ム!    '' ー .′ ;i/´
                ..>  |   ム  ー-   , ./
             .>     .|   .∧   ¨  :i.イ∧_
          >            ∧ ____ .イ l ..∧ヽ
       >            ',    .∧  ;:; ::::,'  .∧ ヽ
     γ 冖 ヽ          ',    ..∧ :;: :;:;',   .∧  ,,
    /      ヽ              .∧   .!   .∧ .|
   ./        ∨        i!     .!|   ;|    ∧ |


耐えることなく友人たちと話し続ける娘――清姫とその友人たちを見ながら
桐生一馬はそんな言葉を漏らした


                ___
              /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.≧s。.
                 ∨:.:ィr――‐- ミ:.:.:丶、
               >: :¨ ̄ ̄¨: : 、丶、∧
               / ∧: : : : : : : : : : }i ノ〉:.:.〉
              /: : /:.:ム: : :\ : : : : : ∧‐ ′
           / ̄:.ア´  ∨、_: : :、: :∨: ∧
             /:.:.:.: ′   ∨\ : ∨ ∨: ∧
         /:.:.:.:.∧ ⌒    丶ィ竓}: : :′ ∧      「うん、本当ねぇ
           /:.:.:.:.:.:.:.: ィ竓ミ、  ^弋り}: : :}ノ: :∧
          ./:./:.:|:.:.|:.:.:}is乂ソ ,       }: : :}: : :}i:{.     ここに居るみんな、とっても楽しそうだもの」
         /:./i:.: |:.::∨:}/ 〉、  r  フ ∠}: : }⌒ヽ{
         }/.八: |:.:.:.:.:〈: : : :〕iーr‐ rf「 ,}: :/ニニ}
             \:.:\ハ : : : : ∧._∨/jイニニニ}
            ` ーi}: : :/ ア弌㍉ i{ニニニ}
            f二「二アイ/∧}! ,> i{ニニニ{
             r―/ / // }レ   ‘ニニニ}
                }ニ{ ./  .i { /    .} ニニ}
               }圦 }!  :| {. i{    ,ノニニニ}


同じく、娘と店内をくるりと見渡しながら
龍田がその言葉に同意する


             ,.:.:.´:.:.:.:.:.:.:.:.`:.:―- ..、
           ,.:´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`ヽ
              /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:':.、
           /:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.,:.:.´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`、
           ./:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.://:.:.:.:.:.:.:.:.:,,..、:.:.:.:.:.:.',
        ./:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:/:/:.::.:.:.:.:.:.::./ヽi、}:.,、.:.:.:.',
       /:.:.:.:.:.:.::.:/:.:.:.:/:/:/.,_/::. /    `ー|:.:.:.:.:l      「普段はこの店も、清姫ちゃんも
       ,':.:.:<´二/:.:.:.://:./_,._, `/ 、      .|:.:.::.::l.     もう少し大人しいのだけれどね
       ,':.:.:.:.:.\.l:.:.:.:.:|/i/ /{ ソ > 、_\     |:.:.::.:.l
       ,' .:.:.:.:.:.:.:.:j:.:.:.:.:l. |//`ー'- `   _,,-‐-j:.i/:.:.j.      今日は特別よ」
      ,':.:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:l             /ソ7´/::.|:.:/
     ,'.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:|、    、     i/:.//|/
     ,'.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:,|:.:.:.:.:| ` 、    ー‐  イ:.:.:.:´i:.:.{
    ,':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/|:.:.:.:.:|:  \_  イ:.:.:.: |:.:.:.:.:.:|:.:.|
 _,,..r''´ ̄`''ー-ノ`|:.:.:.:.:|__/=、,,、|:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:|:.:.|
´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`ー、:.:.:.:|―‐〈_、;;;r 、`ーr'`ヽ:.:.:lヽ:.|


普段の状況をよく知るメディアは、二人にそう補足した


738 : ◆jsXgrE.VEg : 2021/01/29(Fri) 21:10:04 ID:12828508


                      . . : : ´: : : : : : : : : : -
                     /: : : : : : : : : : : : : : : : : : :`:.
                      /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\
                  /: : : : : : :/: : : ; : : : : : : : : :_: : : : : : : \
                   /: : : : : : :/ : : /: : ; : /: : : :./ミヽ/:ヽ: : : : ヽ
               ∥: : : : : :7!i : : |!: : |: :|: : : ∥ `´~ヾ! : :、 : :.
               ∥: : : : : : l:|:!: : :!|: : |: :!l: : :l:!       |:|: : } : ハ
               ':!: : : : : : :l: |!',: :|:! ̄!:T-- l- '    |:l: :メ: : トl
                  l:l: 、一 =l: : : ゞー芹示ミヽ! |   /ー-/ |l::/ }
               |:|: : ヽヘ(`l : : : : |  乂rソ       !示ヽl |l; ノ
                 |:| : : : :\ l : : : : |          ゞ' /:!
                  |:l: : : : : : :.l : : : : |            / /: :|.       「本当はハクにも
              l:l: : : : : : : | : : : : !            / : :l        お二人を紹介したかったのだけれど
                , | : : : : : : |: : : : : ト      -=,ァ  , : : : :.!
              ; :| : : : : : : |: : : :|: :| >      /|: : : : :|.      …あの状態だから、ねぇ」
               i: | : : : : : : |i: : : :l: :|    `  -: : : :|: : : : :|
             l: :!: : : : : : |l:l: : : :乂ヽ-…-/ : | ,,_ : | : : : |
               l: :|: : : : : :l !l:ゝ -彡イニニニニニニヽ.: :.:|
            l: :i: : : : : :j | ゝ= '/ニニニニニニニニム: : :|
              l: :l: : : : : jニ|ニニ/ニニニニニニニニニ=-: :|
             ,': :l : : : : 7ニ乂シニニニニニニニニニニ=-:|
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           /: /: : : : /ニニニニニニニニニニニニニニ彡≧、
        / :/: : : : /ニニニニニニニニニニニニニ<ニニニニ{


メディアの視線の先には、周囲の人々と語らいあいながら
ゴポゴポと酒を身体に注ぎ込む女性の姿


         ―=ニ二ヽ
               ) )
. ,=、      ____メイ
  マム  ィ≦心、     `  、
   ヾ/  `寸心       ヽ     ⌒       、
   /      寸У        ',    ⌒   - 、  .、 ヽ
.  /       守  i  i | ト  |   ,  <:::::::::::::ヽ |  |
  |       ,任  |  λ|ソ | / , <:::::::::::::::::::::::::::::::}
  |       圭  .|  | ソ ヽ  |:::::::::::::::::::::::::::::::::>'
  ヽ       Ⅵ  ', .|   ├ ´::::::::::::::::::::> ´
   \\ ',    `ヽ  V   メ-‐へ__> ´
  r―-≧=ヾ⊥/ィ≦-―`-,/
  ∨二ニ=7 ⌒/=ニ二二 /`ヽ
.  ∨-‐‐t__jミ ‐‐-- イ`ー、\
  /イ /|   ト、ヾ 、 `≧ー 、 \
..〈 〃 イ: : |   |: :ヽ \\./  ヽ l
  \/.|: : :|   |: : : \ V     | |
   | |: : :|   .|: : : : : ∨     .|W
   | |: : :|    |: : : : : ヽl      .|


ハクは完全に店主の姿を忘れていた


                       ___  /__/
              -=ニニニニニニニニニニ7._/
          ィ≦ニニニニニニ_ニ_ニニニ/_/
        /ニニニニ>  ´--=≦ニニ/_/
         \ニニニ/=ニノヽ-/::个ー:^>.、  __ . -=ニニ:ヽ
          ー=-‐ .ィ个ハ:::V::八::::::::::',::::::\: : : : : : : : : : :|
            /:/:::::/ミ、::{:::/∨::::::|:::V:::∧:.|: : :/: : : :}
              /::::/:::::::{_> ^    ∨:_:|:::::V:::∧|:/-―: : {
           ′:′:::::′       ´ V::|:`:::V::}:::}´ : : : : : : |
              |:::::{::::::斗 ‐       ィl≠z、:}:::|:::|: : : : : : : ;
              |:::::|::::::::{       ´灯rト卞》:::|::从: : : : : :.′
              |:::::|::::::::|イ泛:ハ     ゞ={::'::::::::::V: : : : : : : ′
              |:::::|:::::::《 乂:ソ  、   V八:::::∧: : : : : : ′.     「うふふ
              |:::::|::::::::{       _ ∨::\::∧: : : : :l{
          从八:::::|ヽ    <. _ ノ´ 〉、::::::\{: : : : :ハ.       愉快なマスターですよねぇ」
           /:::∧:∨:{:::个.,      /丁ヽ::::{: \: : {::人
           ./::::/::∧:∨ト人:::{::≧=- く「 ̄ 八: `\: : : :|⌒ヽ
       /::::/イ八}::}::ト、:::}人  l{  八 / : |: : : : : : :八
      /´ ̄    〉Y{ :  ̄: :》、___∨ィ≠ミ、ヽ{: : : : : : :{
              .′: : : : /{{/ハ{≧=彡{:.:|: : : : : : :|
             }:、: :r<__ 〈/ /|」.  ミ.V乂: : : : :/
             |> ´ ̄     /o      \ : :.イ
           /        _.'o          ヽ:/
            .′       ̄{=-         '.
           {        -}=-、           八
          人     /´: ̄: ̄> ,    イ_|
            ≧=--<: : : : : : : : : : : : /¨´:/ニニ!


             _,,..:.:-::.:.:.:.:.:.:.:.:.:- ..,,_
            , .:.:.:´:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`:..、
       /:.:.:.:./:.:./:.:.:.:./l/l,l:.:.:.:.:.:.:゙、:.ヽ`ヽ
        l:.:.:.:.:./l _:.:-―:./''´  ',:.:__:l:.:゙、:、:.:.',
       ゙、:.:.:.}'":.:.:.|゙、:./    ゙、:.| ゙、7ー-l:.゙、:.:.',
          .゙、:.|:.|チ三三三   三二ニ=、l:.:.:l:.:.:.',.      「そう思っていただけると助かるわ
        /.|:.|三二=-‐    ‐-=二三ミ|.:|\:.',
          .〉ー、| """           ''"" リ.:|_ノ:.:.',.      いやホント」
         /:.:.:.八            u.   ノ:.:.|_:.:.::.`ーァ
        ./:.:.:.:.|:..:\     △      イ゙:.:.:.:.|:.`i_:└┐
       /´i:.:.:.:|:.:.:.:.|`=ァ- _ .   -‐= ´:.:.l:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:}、:.:.:Σ
         |/l:.:.゙、:.:.:|:.:..〉<  )../;;;>;;;\:.|:.:.:./:.:.:.:.:.:ノ 乂:.:.:.ゝ
           \:.゙、:.|´;;;;;;;;X‐/;;;;;\;;;;;;;;|/ヽ:/l/   ` ̄
           ヽ/;;;;;;;;;;;;;;;;;\,r''"´;;;;;;;i;',
              /乂;;;;;;;;;;;;;;;;ノ;;;;;;;;;;;;;;;;/;;.',


739 : ◆jsXgrE.VEg : 2021/01/29(Fri) 21:10:32 ID:12828508


                   ___
             -=ニニニニニニニニニニニニニ=-
          .ィ≦ニニニニニニニニニニニニニニニニニニ》
         /ニニニニニニ=-‐   ̄ _  -=≦Yニ./
        .乂ニニ/==ニニニニニニニニニニニ> ´
           ` -=ニ.>ー≠<:::::::::ヽ>.<
             /:::::::::/´: ̄:\:::´:::/:`Y:\
                /::::::::::::/::::::::::::::/、ヽ:/::::::::!::::∧
           /::::::::::::/:::::::::|:::/=ミ、:{>- |::::}:∧
           /::::::::::::/:::::::::::|::{      __}:::八::}:,
          .′:::::::/::::::::::::::|::| _     ´ .j:/ }::::|∧       「それにしても…メディアさんとお話するのは
          |:::::::::/::::::i:::::::斗:|´     .ィ弐アハ:::l::::ト、
             从:::::′::::|::::::::::|.ィ斧`   Vソ_.{::|::|::::ト、{    初めてなのに、私は全然そんな気がしませんね~」
          ./::::::/::::{:::::|::::::::::《しソ    'ゝ-、\|::::| }
          /::::::/:::イl:::::|::::::::::{        /:⌒:::::Vハ
       /{::{:::{:::::::|:|::八:::::::::|、   ー=. 'У:^:::::人::|
            `ヽト、:八ト、::∧:::::{、>  , __ /:::::::/}::}:::|
             ー≠<{::八.   ̄ Y {::_:::イ{、ノ_ヽ八
                ./´: ̄:`ヽ:ト.、   Vハ、___ ノ}l∧
              {: : : : : : :∧ .≧=ァ水ニニミxイ : }
              |: /: : : :/ : } |  /∧∨≧=-Y ̄ `ヽ
                  V: : : : : : : ト{/{:{ }}ヾ、 ヽヽ`ヾ   ∨
                 ヽ: : : : : : {:ヽ .|:しノ .}}  Yハ    .}


龍田のそんな一言に、メディアは疑問符を浮かべた

もちろん清姫から龍田――母親の話は聞いていたが
彼女とこうして顔を合わせたのはこの場が本当に初めてだからだ


             ,.:.:.´:.:.:.:.:.:.:.:.`:.:―- ..、
           ,.:´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`ヽ
              /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:':.、
           /:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.,:.:.´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`、
           ./:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.://:.:.:.:.:.:.:.:.:,,..、:.:.:.:.:.:.',
        ./:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:/:/:.::.:.:.:.:.:.::./ヽi、}:.,、.:.:.:.',
       /:.:.:.:.:.:.::.:/:.:.:.:/:/:/.,_/::. /    `ー|:.:.:.:.:l
       ,':.:.:<´二/:.:.:.://:./_,._,-‐/‐- 、     |:.:.::.::l .     「あらそう?
       ,':.:.:.:.:.\.l:.:.:.:.:|/i/ /{ r ,、Yヽ_     |:.:.::.:.l
       ,' .:.:.:.:.:.:.:.:j:.:.:.:.:l. |//`ー'- `   _,,-‐-j:.i/::.j.      どうしてかしら」
      ,':.:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:l            /ソ7´/::.|:.:/
     ,'.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:|、         i/:.//|/
     ,'.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:,|:.:.:.:.:| ` 、   - ‐  イ:.:.:.:´i:.:.{
    ,':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/|:.:.:.:.:|:  \_  イ:.:.:.: |:.:.:.:.:.:|:.:.|
 _,,..r''´ ̄`''ー-ノ`|:.:.:.:.:|__/=、,,、|:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:|:.:.|
´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`ー、:.:.:.:|―‐〈_、;;;r 、`ーr'`ヽ:.:.:lヽ:.|



           -===== ==========―-
         r≦ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ》
         ∨ニニニニ=-―――-=ニニニニニニニ/
        乂ニニニニニ=-‐―‐≠、ニニ`ヽニ/
        .> :::´:::::::::::::::::::::/Y:ハ=-=≦
       //:::/::::::::::::::::::/_::}ミ、:::}: ̄:::≧.、
    ./::/:::::::/::::::::::::::::::/    `ヾ::|≦:三:::}:|
    /:::::/:::::::/::::::::::::::::::/ ___   ⌒ <-::|:!
   ./:::::/:::::::/::::::::::::::::::/´    `ヽ    }:::|ハ.       「きよひーがいつもお家で話していますもの
  /:::::/::::::ィ′::::::::::::::::.ィ≠ミx、     __ |:::|:::|
 ./:::::::{:::::{ l{::::::::::::::::::::《.ハ心 ヾ       ヽ::::|:::|        「メディア様が――」「メディア様は――」
.イ{:::::::::|::八 |:::::::::::::::|::|::{.ヾソ     .ィ≠ミ、:::!:::!
/::!:::::::::!:::::::::!::::::::::::::l::{、:!        .f:ハ 》ハ|:::|        …って」
::::|::::::::::::::::::::|::::::::::::::|::| {       ヾリ ′::|从
::::|::::::::::::::::::::|::::::::::::::|::| |.         ′ }:::::::|::}∧
::::|::::i:::::::::::::八::::::::::::|::| | ` . _       从::::|::ト:::ハ
::::|::::|:::::::::::::::::::::::::i::::|::|ハ    ¨ ´   イ:/::::八! }::::}
`八`ヾ:|::::::::|::::::i::|::::|::ト.、    ,<:Y::::/::::/::::リ/::/
>.、}:八\::ハ:::|::|::::{ヾ<.> ´::_:::,::::ハ:/::::/::::/:/
: :V: \__}      ,<::::::::´::_:::_:_::}、:/::::/
: : ∨: : Yミ、  .rく:::::::::::::::::::::::-:、::::`ヽ⌒}/
: : : ∨: :}  》-《 \:::::::::::::::::_::_::::><_
: : : : ∨:|  /: : :ヽ ∧::::::::ノ、   ` <:::ア
: : : : : }:リ /: : : : : :.\/¨´}ト、 ≧=---- .、
: : : : : |//: : : : : : : : : \}ハ \  ∨: : : :.}Y
: : : : : {/: : : : : : : : : : : :: ヽ{  ヽ }: : : :./ハ
: : : : :/: : : : : : : : : : : : : : :∧  }} V:/: : :}


740 : ◆jsXgrE.VEg : 2021/01/29(Fri) 21:10:57 ID:12828508


                  _..,,.._   _..,,.._
               , :.:.´:.:.:.:.:.:.:`´.:.:.:.:.:..:.:.:.`ヽ
                .:´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:.:.': .
                  .':.:.:,:.:.:.:.:,r 、:.:.:.:.:.:.:.:, 、:.:.:.:ヽ:.:.:.:.:.':.
              .':.:./:.:.:.//   \ ,/.  '.:.:.:.:.:ヽ:.:.:.:.:'.
             .'.:./:.:.:.//`ヽlVヽY/l/´ '.:..:.:.:.:.',:.:.:.:.:'.
            .':.:,':.:.:.,':,'           .l:.:.:.:.:.',:',:.:.:.:.:'..         「う…
              l.:.,':.:.:.,':.l              |:.:i:.:.:.:l:.l:.:.:.:.:.'.
               j:.:lハ:.:l:/___,ノ  、___lー':.:./:/:.:.:.:.:.:'.         なんだか恥ずかしいわね…」
             .l_,,.',:.iヽ|ィt=ャ-、    ,ァt=ャ‐、,/l/:.|:.:.:.:.::.:'.
          / :}:ハミヽ辷リ        辷リ_ノ' l:.:.:.|`ヽ:ハlヽ
          `ヽ_j:..:.:.://l//      /l///|:.:.:.|  >.}:.:l
             j:.:.:,':.i:.:.ハ      !        八:.:|ー´ :ヾ.〈
           .';.:/:.:,':.:.:.l`.、    __    ,イ:.|:.:.:.|:.:.>、:.:l:.:.)
            .':.:/:.:/:.:.:.:j:.:.:..: 、     `   イ:.:.:.:|:.:.:.',:〈:.:.ヽY、
           ..':../:.:/:.:.:.:.,':.:.:.:.:.:..:> _   < |:.:.:.:.|:.:.:.:.',:.〉、:.リ.:l
         .':.:/_./:.:.:.:/.l:.:.:.:.:.:.:.:.:j、___,,...j:.:.:.:.|i:.:.:.:.:',ヽ:.ヽノ、
    _,,.. -‐''"´;;/:.:.:.:/:.ノ;;ヽ-''"´, 、_, -、テ―‐'ヽ⌒|!:.:.:.:.:.',´ ̄ ̄`;;;,,,、
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     .′i:::::::::::::||::レ -‐-    ´  || }:::::::::|:/::::'.
    ./{/i:|:::::::::::::||::|          .|| |:::::::::|:::::::::}  
   〃|:::::l::::::::::从Y!         .ィ ≠ト::::::::|》::::::|      「うふふ~
   {{ l|:::::|:::::::::::{ V{ ..ィ≠ミ      .乂:::::::::|::::::::ハ. 
   || l|:::::|:::::::::::|人|      '    }::::::::八::/:::}       いつも娘がお世話になっております」
  八 V:::|:::::::::八>ヽ      __   ァ l|::::::/::::/::::リ
     ヾ{::八:::{:::V::::}>   ` - '  八::/::::/:::/}
      \::V乂{-≠=- ≧  _. イ:::::/::::/´
       .ィr=ミ、:人 __ .〉 ∧ / .ノ:_//   >- ―: .、
      / : {: : : : :`¨ : }  V  } { __ ノ `丁´ : : : : : : : ハ
      l{ : 八: : : : : : :.リ  .>「」<     {: : : : : : : : :/: :}
     八: : ∧: : : {: :./  〃/ハ{ヽ     |: : : : : : : :/: :.リ
       V: /: ヽ: :|:_ノ  .////  {{ \  .ゞ、{ : } : イ: : /
      V: : : : :ノ    {:{//}l0.{{、  }}    `ヽ/ : : : ′
       }: : /      |ノ{=トvイ }}ヾノ     \: : :{
       》:/       =-|| .}::|::{ ||          .V/
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       {:′      /::/:∧V\          .}
        ∧      ./::/ノ::|::ヽ`:::\        .八
      ./::个:., r<:::::::::::´:/ \:::::::::::::`ヽ_   イ: : :}
      .V/´:::ィ{/乂::_:::::イ´_:::Y´_::ヽ、:::::::::ノハ、: `ヽ Y
      乂:/ 乂/ノ、: { ̄: : : : : :  ̄:`:7<_/} ヽ: :}: }
       .八   イ: : 》|: : : : : : : : : : :}/乂___ノ  V:ノ



             ,.:.:.´:.:.:.:.:.:.:.:.`:.:―- ..、
           ,.:´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`ヽ
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           /:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.,:.:.´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`、
           ./:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.://:.:.:.:.:.:.:.:.:,,..、:.:.:.:.:.:.',     「こちらこそ
        ./:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:/:/:.::.:.:.:.:.:.::./ヽi、}:.,、.:.:.:.',
       /:.:.:.:.:.:.::.:/:.:.:.:/:/:/.,_/::. /    `ー|:.:.:.:.:l.     …ええ、本当に
       ,':.:.:<´二/:.:.:.://:./_,._,:.∠_      .|:.:.::.::l
       ,':.:.:.:.:.\.l:.:.:.:.:|/i/ /tュ..,, _`ー'    |:.:.::.:.l.      逆に私がお礼を言わなければ
       ,' .:.:.:.:.:.:.:.:j:.:.:.:.:l. |//  `ヽ`    '^ヽj:.i/:..j       いけないかもしれないわね」
      ,':.:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:l           /ミ、.:/::.|:.:/
     ,'.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:|、    、     i/:.//|/
     ,'.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:,|:.:.:.:.:| ` 、    ー‐  イ:.:.:.:´i:.:.{
    ,':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/|:.:.:.:.:|:  \_  イ:.:.:.: |:.:.:.:.:.:|:.:.|
 _,,..r''´ ̄`''ー-ノ`|:.:.:.:.:|__/=、,,、|:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:|:.:.|
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龍田の台詞は何気ない返しのはずだったのだが
メディアは何故か神妙な面持ちになる

彼女がそれを不思議に思っていると、メディアは
残り少なくなっていたグラスの中身を飲み干して、語り始めた


741 : ◆jsXgrE.VEg : 2021/01/29(Fri) 21:11:23 ID:12828508


                   .  ´ ̄  ̄`   、
                /                \
              , '                ヽ
.             // /    /           ヽ
             // //  / /   /`ヽ ,. 、   i   ヽ....  「…いつだったかしらね
.            // //  / /__ __/´~~`⌒i ト、  l   i.    貴方たち二人の話題が出たとき
           // /.!   i|ィ´i // `   __| l l  i    |
.          // .//!   l|リ,.テ〒ヾ   ,. -.| l i  |    !..   清姫ちゃんは嬉しそうに話してたのよ
          // ,. --|  i| 乂r' !    〃l7! l l  i  /
.         // `ー‐!   l|        tr':ソ //  / ./.      「お母様が――」「お父様が――」 って
       __//   //|  i|、   ____ ' //彡1\/イ/
       /  `ー‐‐〈___|  l| \  !___ノ  イイil X >j/
     /            !   i|  `ーr‐‐ 1/ ! llij 〉ハ         …本当に嬉しそうな顔で」
.    /           |  l|\_____ト、i´l  .| | ̄\ /\
   /              !   i|\i」」」/ ! !  l |   V /
  /         /ヽ N  i|     /∧ l |    V \
/        /,. -- ヽ ヽ.リ     //  Vj |      V /
        //    ``ー ‐ 、/⌒ヽ/⌒ヽ      ヽ



                  _..,,.._   _..,,.._
               , :.:.´:.:.:.:.:.:.:`´.:.:.:.:.:..:.:.:.`ヽ
                .:´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:.:.': .
                  .':.:.:,:.:.:.:.:,r 、:.:.:.:.:.:.:.:, 、:.:.:.:ヽ:.:.:.:.:.':.       「羨ましかったわ
              .':.:./:.:.:.//   \ ,/.  '.:.:.:.:.:ヽ:.:.:.:.:'.
             .'.:./:.:.:.//`ヽlVヽY/l/´ '.:..:.:.:.:.',:.:.:.:.:'.        きっとこの子は、両親からたくさんの
            .':.:,':.:.:.,':,'           .l:.:.:.:.:.',:',:.:.:.:.:'..      愛情を注がれて育ったのね
              l.:.,':.:.:.,':.l              |:.:i:.:.:.:l:.l:.:.:.:.:.'.
               j:.:lハ:.:l_:|____ノ  、 ___,l_:l_.:./:/:.:.:.:.:.:'.
             .l_,,.',:.i:-r 仆心、    `´ツト心`ヾl/:.|:.:.:.:.::.:'..      …同時に思ったわ
          / :}:.:.ハ.:l、辷リ     ´ ゞ利_ノl:.:.:.|`ヽ:ハlヽ
          `ヽ._j:..:.: /             .|:.:.:.|  >.}:.:l...   自分はこんなにも長生きしているのに
             j:.:.:,':.i:.:.ハ      !        八:.:|ー´ :ヾ.〈     ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
           .';.:/:.:,':.:.:.l`.、    , 、     ,イ:.|:.:.:.|:.:.>、:.:l:.:.)   そんなことさえして来なかった」
            .':.:/:.:/:.:.:.:j:.:.:..: 、  ヽ'   .イ:.:.:.:|:.:.:.',:〈:.:.ヽY、
           ..':../:.:/:.:.:.:.,':.:.:.:.:.:..:> _   < |:.:.:.:.|:.:.:.:.',:.〉、:.リ.:l
         .':.:/_./:.:.:.:/.l:.:.:.:.:.:.:.:.:j、___,,...j:.:.:.:.|i:.:.:.:.:',ヽ:.ヽノ、
    _,,.. -‐''"´;;/:.:.:.:/:.ノ;;ヽ-''"´, 、_, -、テ―‐'ヽ⌒|!:.:.:.:.:.',´ ̄ ̄`;;;,,,、
  r';;;;´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/:/:.:/ー'⌒ヽ,. ‐'´/  /_    ,r'‐、;;|.:.!.:..ヽ',;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`ヽ
  l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/./::i/;;;;,._Y´/ _,/ _     ヽ⌒ヽ;;;;;;;;;|/l:.:.:.:lヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;゙i



                      . . : : ´: : : : : : : : : : -
                     /: : : : : : : : : : : : : : : : : : :`:.
                      /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\
                  /: : : : : : :/: : : ; : : : : : : : : :_: : : : : : : \
                   /: : : : : : :/ : : /: : ; : /: : : :./ミヽ/:ヽ: : : : ヽ
               ∥: : : : : :7!i : : |!: : |: :|: : : ∥ `´~ヾ! : :、 : :.
               ∥: : : : : : l:|:!: : :!|: : |: :!l: : :l:!       |:|: : } : ハ
               ':!: : : : : : :l: |!',: :|:! ̄!:T-- l- '    |:l: :メ: : トl
                  l:l: 、一 =l: : : ゞー芹示ミヽ! |   /ー-/ |l::/ }   「…いえ、したくなかった…のね
               |:|: : ヽヘ(`l : : : : |  乂rソ       !示ヽl |l; ノ
                 |:| : : : :\ l : : : : |          ゞ' /:!       私にもし血の繋がりが出来てしまったら
                  |:l: : : : : : :.l : : : : |            / /: :|
              l:l: : : : : : : | : : : : !            / : :l             ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
                , | : : : : : : |: : : : : ト      -=,ァ  , : : : :.!.        きっと子供が年老いて死ぬ姿を見てしまう
              ; :| : : : : : : |: : : :|: :| >      /|: : : : :|
               i: | : : : : : : |i: : : :l: :|    `  -: : : :|: : : : :|
             l: :!: : : : : : |l:l: : : :乂ヽ-…-/ : | ,,_ : | : : : |.       それは…耐えられないわ」
               l: :|: : : : : :l !l:ゝ -彡イニニニニニニヽ.: :.:|
            l: :i: : : : : :j | ゝ= '/ニニニニニニニニム: : :|
              l: :l: : : : : jニ|ニニ/ニニニニニニニニニ=-: :|
             ,': :l : : : : 7ニ乂シニニニニニニニニニニ=-:|
             /: /: : : : /ニニニニニニニニニニニニニニハ
          / :/: : : : /ニニニニニニニニニニニニニニニ!
           /: /: : : : /ニニニニニニニニニニニニニニ彡≧、
        / :/: : : : /ニニニニニニニニニニニニニ<ニニニニ{


742 : ◆jsXgrE.VEg : 2021/01/29(Fri) 21:11:53 ID:12828508


ひとしきり語り終えた後に、メディアは深い溜息と共にグラスに口をつける

しかしその中身が空なことに気づいて、カウンターの向こうのアーカードに
追加を注文した



             ,.:.:.´:.:.:.:.:.:.:.:.`:.:―- ..、
           ,.:´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`ヽ
              /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:':.、
           /:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.,:.:.´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`、
           ./:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.://:.:.:.:.:.:.:.:.:,,..、:.:.:.:.:.:.',
        ./:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:/:/:.::.:.:.:.:.:.::./ヽi、}:.,、.:.:.:.',
       /:.:.:.:.:.:.::.:/:.:.:.:/:/:/.,_/::. /    `ー|:.:.:.:.:l...   「…酔っているのかしら
       ,':.:.:<´二/:.:.:.://:./_,._, `/ 、      .|:.:.::.::l
       ,':.:.:.:.:.\.l:.:.:.:.:|/i/ //、...,,__ `ー'     |:.:.::.:.l
       ,' .:.:.:.:.:.:.:.:j:.:.:.:.:l. |//    `   ,,-‐-j:.i/:.:.j.     ごめんなさい、湿っぽい話よね…」
      ,':.:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:l          ,ィ=ミ'/::.|:.:/
     ,'.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:|、 U  rー、 、   i/:.//|/
     ,'.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:,|:.:.:.:.:| ` 、 ゝ __jノ , イ:.:.:.:´i:.:.{
    ,':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/|:.:.:.:.:|:  \_  イ:.:.:.: |:.:.:.:.:.:|:.:.|
 _,,..r''´ ̄`''ー-ノ`|:.:.:.:.:|__/=、,,、|:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:|:.:.|
´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`ー、:.:.:.:|―‐〈_、;;;r 、`ーr'`ヽ:.:.:lヽ:.|



メディアは深い溜息をついて、喋ったことを後悔する
こんな場で話す内容では無いと言うのに

しかし龍田は、先程までの笑顔ではなく
慈愛を含んだ微笑を向けて、こう答えた



           -=ニニニニニニニニ/`ヽ
      , -=ニニニニニニニ=-  ̄ /ニ/
      《、ニニ=- `  _ . -=ニニニニ/
      ∨ニニニニニニニニニニニニ>く
         ヽニニニニニニニ=-<:::Y:::::トヽ
           /::::::/:::::::::::ヽミ、Y::::|:::ハ\
          ./::::::::/:::::::::::/::::::∧ヽV{/ノV::::\
          ′:::::′:::i:::::|::::::::::∧> ´  ∨:::::\
        ′:::::|::::::::|:::::|::::|::::::::| ヽ    ´V:::::ヽ\        「…少しは解ります
        l|::::::::::{::::::::{:::::|::::|/´}` ‘.   ィァ::::::ハ::::ヽ
        l|::::::::::|::::::::|:::::|::::|::::::::|_.ィ }  {リ》::::::::::}`ヾ:}              ・ ・ ・ ・
        从::::八:::::::|:::::|:::_lィ衍ハ` !  乂}::::}::::|  }′     ほら、私もこんな目ですから」
      /:::::}:::::::∧:八::::l::八:::`¨     /::::八八
      ./::::::::|::::/:::∧::::∨::::::::::::{     - .个}/ /
     //::/}八::/:::∧::::∨::::::::::!  ____ 人、
      }/./  ∨/::∧::::∨::Y从┐{、    /<
    /    /ヾ:{ : ヾ:}ハ}人ヽ{.\ Y /ヽ: :}
            /: : : : : : : : ヾ}:Y≧=- _}}}_ .V_
        /: : : : : : : : : : : : }    ̄/{{`ヾ`ヽ、` 、
        .′: : : : : : : : : : :.ム ´   { |ト、 .V、 }}.   \
        /{:、:_:_:_:_:ニ=-: :/       | || }} Vノ      '.
         {:.|: : : : : : : :: イ         乂_ノ V }、     .八
      /:V: : : : -=≦: :{          -≠} }-=   ./
      ./: : }: : : : /∨:ヽ{/         /ノ人 ,  イ
    .ィ/ : : : : : /  ∧: : {{          /./:ァ-=≦
  /:〈: : : : :/  /:.rハ: : :ゝ       <ノ
./: : : : : : /-=:ニ: ̄{:{:ヾヽ: : :≧=-=≦: :イ
: : : : : :> ´: : : : 、: : :八: : : :≧=-: :-=≦rく
: :> ´: : : : : : : : :.ヽ:{: : :ヽ :_: :-=≦: /{
//:/: : : : : : : : : : :人: : : : : : : : : :イ: : :}



メディアは顔を上げて、彼女の顔を見る
金色に輝くその瞳は、清姫に受け継がれた同じ龍人の瞳だ


743 : ◆jsXgrE.VEg : 2021/01/29(Fri) 21:12:20 ID:12828508


           ,  -=ニニニニニニニニニニ=-  、
           \ニニニニニ=-――-=ニニニニ/
               <ニニニ=----=ニニニ>
                  ...::::´:::::ィ=' ミ::::::::`:::..、
             /:::::::::::::::::::::::::::::_::::::::::::::ヽ
            /::::::::::/^ヽ::::::::/:、::`ヽ:::::/:∧
           ./:/::::::/:::::/::∧:::/::::∧:::::∨:/::::::,
          /:/::::::/::::::::/⌒ヽV´- ‐ ':::::::∨::::::::;
        ./イ::::::/:::::::::/ _      _  }::|::::∨:::::|     「私も怖かったですし、迷いもしました
         /::/:::::/::::::::/´      ´ ` |::|:::::::∨:::
     -=≦彡イ::::/::::::::/ __     __|::|:::::::::}::::|      でも、結果的には
      /:::::/::::::{::{:::::ハ《 Vリ`   ´.V:リ》:}:::::::::|::::!       あのとき「産むこと」を選んで
      {/{/ハ:|::/从    ,      .从::/::八:{       良かった、と思えてます
      人   {ハ::/ト、{::込    _ _    イ::::/::/::::从
           人{、ト、{:::个 ,`こ´ イ/:/}:イ:::_∧{     ね、桐生ちゃん?」
              ∨ヽ}>.< 斗<./´ ̄
         ./{ ̄:´:`/》、   ∨    ./-r=-----、
         /: 乂 : : /^\  {   ./ヽ:{: : : : : :.ハ
        ./: : : >≠--.、 .>{^}≦=ミ、 ∨: : : /: : :'.
        ′:/:_::-_-</ .ノ¨V{\ノノ  V:/: : : : }
         }: /:::/`ヽ:) ゞ=イ {{ V{ー’   ヽ : : : : : |
       ハ:{:::/         { ||′}」       .∨: : :./
      斗}ヽ:′       .|0{         }: : :/{


矛先を振られた桐生は「俺?」といった表情で眉根を持ち上げていたが
手にした琥珀色のグラスを置き、目を伏せて答えた


          ',:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:
          ',:r-ニニ -‐  ` :;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:
           !           ヽ:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;::;:;:;:
           !            ヽ:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;ノ≦ヽ∨
           !、      zzミ : : :  ヽ:;:;:;:;:;f ! } } !;..    「…そうだな
           ヾx .{.{ r/イ_,,,,zァ:    ..!:;:;:;:;ト.jr ./:;
            .!`'`l ;:::::`=≦       l:;:;:;:;:!¨ ./:;:;.     俺達が此処にこうして居ること自体が
             ! .'         : : : : : :}:;:;::,'ー<}:;/
             .ヽ'  ::::.、   : : : : : : : :: }:;:,' :!  .}!.     清ひ……きよひーが居てくれたからこその
             .t  _ ._.ノ   : : : : :   |/::/   i
              ` il .|_´      . . : : : ::/   ./..    巡りあわせ…ってやつだ」
                r 、zァ::::.  . . .: : : : .,イ  ./
                .∧ ー≦  : : : : .イ   /
               /∧:;:;:,  : : イ;;;;  /
             イ/   >s <ヽ ノ  /
          /   /   /  /      /


桐生の答えに、龍田は晴れやかな笑顔を浮かべる
それこそがメディアへと贈る言葉であるように


             ___
        -=ニニニニニニニニニニニニニ=-
     .ィ≦ニニニニニニニニニニニニニニニニニニ》
    /ニニニニニニ=-‐   ̄ _  -=≦Yニ./
   .乂ニニ/==ニニニニニニニニニニニ> ´
      ` -=ニニニニニニニニ=-_.ィ:≠ミ、
        .ィ=ミ、::::´::::::::::/:::::::::::::::::\
        /:::::::::::::>..、:{::/:::/:::::::V:::::::::ヾ:、
       ./::::::::::::::::|::::::::::::ヽ::/::ニ=-}:::::::::::::::∧
     /:::::::::::::{::::|::>-‐≠ ´   ト、::::::::::::}:∧
      .′::::::::::::lイ:|´       __|{ V:::::::::|:::∧
     .′i:::::::::::::||::レ -‐-    ´  || }:::::::::|:/::::'.
    ./{/i:|:::::::::::::||::|          .|| |:::::::::|:::::::::}
   〃|:::::l::::::::::从Y!         .ィ ≠ト::::::::|》::::::|
   {{ l|:::::|:::::::::::{ V{ ..ィ≠ミ      .乂:::::::::|::::::::ハ
   || l|:::::|:::::::::::|人|      '    }::::::::八::/:::}
  八 V:::|:::::::::八>ヽ      __   ァ l|::::::/::::/::::リ
     ヾ{::八:::{:::V::::}>   ` - '  八::/::::/:::/}           「こうしてきよひーが笑顔でいてくれて
      \::V乂{-≠=- ≧  _. イ:::::/::::/´                             ・ ・ ・
       .ィr=ミ、:人 __ .〉 ∧ / .ノ:_//   >- ―: .、..    巡り巡ってメディアさんを後押ししてくれた
      / : {: : : : :`¨ : }  V  } { __ ノ `丁´ : : : : : : : ハ
      l{ : 八: : : : : : :.リ  .>「」<     {: : : : : : : : :/: :}
     八: : ∧: : : {: :./  〃/ハ{ヽ     |: : : : : : : :/: :.リ.    ええ、とても素敵なことだと思います~」
       V: /: ヽ: :|:_ノ  .////  {{ \  .ゞ、{ : } : イ: : /
      V: : : : :ノ    {:{//}l0.{{、  }}    `ヽ/ : : : ′
       }: : /      |ノ{=トvイ }}ヾノ     \: : :{
       》:/       =-|| .}::|::{ ||          .V/
      //        .-‐|l/::八:V}         ∨
       {:′      /::/:∧V\          .}
        ∧      ./::/ノ::|::ヽ`:::\        .八
      ./::个:., r<:::::::::::´:/ \:::::::::::::`ヽ_   イ: : :}
      .V/´:::ィ{/乂::_:::::イ´_:::Y´_::ヽ、:::::::::ノハ、: `ヽ Y
      乂:/ 乂/ノ、: { ̄: : : : : :  ̄:`:7<_/} ヽ: :}: }
       .八   イ: : 》|: : : : : : : : : : :}/乂___ノ  V:ノ


744 : ◆jsXgrE.VEg : 2021/01/29(Fri) 21:12:54 ID:12828508


親子以上に年の離れた龍田の言葉は
自分よりずっと人生の先輩からの経験と実績を纏っている

それがメディアには、どこか心地よかった


                   _,,..-‐‐‐‐---.,,_
                _,r'´         `ヽ、
               _,r'´           ヽ、 `ヽ、
            _,r'´        、       ヽ   ヽ、
           ,r"  r'´   、 、 ヽ`ヽ、   ヽ ヽ ',ヽ `、
         ,r"    ヽヽ、 ヽ` 、`ヽ、` 、ヽ、   ヽ ヽ ', ヽ ヽ
        / ,r'    lヾ、 ヽ、 `、`ヽ、ヽ、ヾ、 __ ',',ヽヾ''''''''''''''''''フ
         /./     ヽ _,r''´ `、' ,`、ヽ,r‐''ヾ´`、 ', ; ; l', l´`y',r'''´`、          「…そうよね
       l / .,r' / / i l     `、`y'´、ヽ_,r‐-,_ヽ;.;.; l ',lv',。' ',.',  ヽ
       レ ,/ i i  ! l     ,! `,r',i´..::::: l l ;;' ,! .;l/ヽ ,!; ',  `、`、.          どれだけ思い悩んだところで
         ! il  ! l ', l _l,r‐      ' _,!-‐''''´ ,! ; .,! ;l`、 ヽ;ヽ',   `、`、.         所詮は机上の空論
        l !l i l  ! .', l' l,,r_,,,,_          /l ,'/ i !'l ;`ヾ,! l ',   `、`、
       l,!ヽ!l i ! ',ヽ`<ヾ_,!         / ,!;/  l/ .l ;ヽ ヽlヽ',   `、`、      起きていないことに怯えていては
         ヽ、i ヽ , ヽヽ´  ,!        / /,'  /   !.;ヽ`ヽ ヽ    ヽ、ヽ   何も出来ないものね…」
            `,r'  , '. `、  `  _ ノ   /,'  /   l i `、 ヽ,!、   ', `、   
           ,r’  ,'   ; `ー-.,_  '  / ;  /  ,'_,ri !l  ヽヽ、ヽ   ;ヾ;、.  
         _,r", '  ,     ; ;  ;  ̄''‐-''7 ; ,' ム'''´::::_;r!l'ヽ ヽ、ヽ,!、 ', ; ヽ`、
       r" , '  ,' ,    ; ; ;  ; ', ',  / ; ; <__;r''´___,,!l-ヽ ヽ`ヽ l , , l ヽ.
      ,r" ,    , ,    ; ; ,  , , ', l ; , _!-‐''´;'::::'ヾ;:::`、 ヽ、ヽ! , , l.  
    ,r", ' ,  ,' ,  ,   ;  , ',  , ,  '! , ,r"::::::::::::::::::::::ヾ;::ヽ ヽ`、l , , .l
   ,/ , ,   ,  ,  ,   ;  ,  ,  , ' ,_l,,,,_/::::::::::::::::::::::::::::::::`:::`、 ヽヽ! ,  .l
  /  ,r-、  ,  ,     ;   ,  ', ,r'''y'::;;イ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;!::l、  ヽ!、   !
. /r'''y:::/:ヽ___,   ,    ;   ,r''フ:::/;r" /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::lヽ  Yヽ l
. lr'7::'ー-'‐":::::_;;>‐-、 ,    ; ,r'7:;人;/`''7’::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::!;ヽ  l ヽ!
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              ____
            . -=ニニニニニニニニニニニニニ=- .
          /ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ》
        \ニ=- >::::´:::i::::::::::::`:::<_ヽ/
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           |:::::斗:´!      ィlzx、|:ヽ:::::::::
           |:::::{:{::::x斧ミ      杙iハ》:|:::}::::::|        「ええ
           |{::::|:|:《 Viソ      {{`¨V::l:::|》::::}
           ||::::|:|:リ.      ′ ヾ:、 l}::|:::|::乂!       人生、前向きでちょうど良いんですよ~」
           ||::::|::∧    、-‐ : :ア \八:八:::|\
           ||::::V::込、.   ヽ : ノ  イ::::/::::/}リ  )
         八:::::∨::{:::> .r、 _ 。く=ァ:/::::/::/
         ヾ{、:人´  } VY/  l{/⌒ヽ/
           __二r、ノ|  Vハ   ト、ー=ニ._
       /: : : : : : /⌒ヽ }::::}、_ノ  V: : : : : :`ヽ
       .′: : : : : ./    /|<::_::::}、 ヽ: : :}: : : :ハ
       |ヽ: : : : ::/   /   |:::::::---}ヽ  ∨:|: : :/: }
       |: : 》、: :/   《__./|:::::::r-ノ  》 `ヽ}:/ : :′
       ∨:ハ/    7/  j::::::::::ノ=≦    V : : ′
          V/     // .ィゞ=≦7 V}    V: /
       /:′     .{/   | V  l{  }」      }:/
       《: {        八/   リ       八
       .‘八      / ./   ./       .イ/
        V: >  __.《 _/  ./、 __  イ: /
         {: : : : :/rくf八-く./ |: : }: / : : : :.′
          ヽ : /:/{: : { ∧ 》 |: : V: : : : : {
             V:/八:.八   ∨ .|: : :}ミ、: : :く


顔を見合わせた二人は、くすくすと笑いあう

そんな二人を横目に見つつ、グラスの中身をあおる桐生であったが
ふと浮かんだ疑問を投げかけた



          Y:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;/     ` '''   、:;:l
          |:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:/             ':;:;
          ヽ:;:;:;:;:;:::;:;:;:;:/: : : :           ':;:!
          }-ミ、;:;:;:;:;:/: : : :‐-ニミx 、_  }    _.':;
          f⌒ フ:;:;:': : : : : :.弋t_ァ.ミ:; :.:/ frz≦,‐.'
          .! { /!:;:;:;:;|: : : : : : `' ‐  `: : : !斥=イ.'...   「…そういえば、きよひーから聞いてたが
          ∧ tj',:;:;:;:|: : : : : : : .   .:; : :  '. `゛ .!
          人  j:;:;:;!: : : : : : : : . : ::f .::.  .∨  .'.     あんた結婚はしていたよな
            T.!!:;:;!: : : : : : : : : : : ` ーメ '  .'
            .| |\|: : : : : : : : : .   t_j、  .'.        ってことは子供は…?」
          .,.,.,.,.,| \: : : : : : : : : ‐==zzュ ., .'
        /.,.,.,.,.,.,  ;: \: : : : : : :.   ー‐   .__
      /.,.,.,.,.,.,.,.,'   ::::::\: : : : : :  :;:  .∧ \
    ./.,.,.,.,.,.,.,.,.,./       .\::::::::::::::::::::::イ.,.|   \
  ./.,.,.,,.,.,.,.,..,.,.r :;     :;:  :;:  ̄   ´ /.,/      |  ‐-  _
. /.,.,.,.,.,.,.,.,.,.,.,.,.,' ::     :; ,:;:;:;:;:;    /.,.,/      |        ‐-
―=ニ.,.,.,.,.,.,.,.,.,.,,'  :;     :;:;:;:;:;:    /.,.,./     , .イ               >、
     ⌒ヽ、/  :;     :;:;:;:;  / ̄.,.,.,.,.,.,/      \             /   \


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                  _..,,.._   _..,,.._
               , :.:.´:.:.:.:.:.:.:`´.:.:.:.:.:..:.:.:.`ヽ
                .:´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:.:.': .
                  .':.:.:,:.:.:.:.:,r 、:.:.:.:.:.:.:.:, 、:.:.:.:ヽ:.:.:.:.:.':.
              .':.:./:.:.:.//   \ ,/.  '.:.:.:.:.:ヽ:.:.:.:.:'.
             .'.:./:.:.:.//`ヽlVヽY/l/´ '.:..:.:.:.:.',:.:.:.:.:'.
            .':.:,':.:.:.,':,'           .l:.:.:.:.:.',:',:.:.:.:.:'.
              l.:.,':.:.:.,':.l  _       _ |:.:i:.:.:.:l:.l:.:.:.:.:.'.
               j:.:lハ:.:l:、|''´_ `   ´  `lー':.:./:/:.:.:.:.:.:'..       「そ、それは……」
             .l_,,.',:.iヽ| ,´r=ミヾ     チr=ミヽ,/l/:.|:.:.:.:.::.:'.
          / :}:.ハミ〈 ゞ彡     ゞ彡 〉l:.:.:.|`ヽ:ハlヽ
          `ヽ._j:..:.: /`ー ´      ` ー '..|:.:.:.|  >.}:.:l
             j:.:.:,':.i:.:.ハ/i//   !   /l// 八:.:|ー´ :ヾ.〈
           .';.:/:.:,':.:.:.l`.、            ,イ:.|:.:.:.|:.:.>、:.:l:.:.)
            .':.:/:.:/:.:.:.:j:.:.:..: 、  ´ `   .イ:.:.:.:|:.:.:.',:〈:.:.ヽY、
           ..':../:.:/:.:.:.:.,':.:.:.:.:.:..:> _   < |:.:.:.:.|:.:.:.:.',:.〉、:.リ.:l
         .':.:/_./:.:.:.:/.l:.:.:.:.:.:.:.:.:j、___,,...j:.:.:.:.|i:.:.:.:.:',ヽ:.ヽノ、
    _,,.. -‐''"´;;/:.:.:.:/:.ノ;;ヽ-''"´, 、_, -、テ―‐'ヽ⌒|!:.:.:.:.:.',´ ̄ ̄`;;;,,,、
  r';;;;´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/:/:.:/ー'⌒ヽ,. ‐'´/  /_    ,r'‐、;;|.:.!.:..ヽ',;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`ヽ
  l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/./::i/;;;;,._Y´/ _,/ _     ヽ⌒ヽ;;;;;;;;;|/l:.:.:.:lヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;゙i


桐生の質問に、メディアは硬直する


                  _..,,.._   _..,,.._
               , :.:.´:.:.:.:.:.:.:`´.:.:.:.:.:..:.:.:.`ヽ
                .:´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:.:.': .
                  .':.:.:,:.:.:.:.:,r 、:.:.:.:.:.:.:.:, 、:.:.:.:ヽ:.:.:.:.:.':.
              .':.:./:.:.:.//   \ ,/.  '.:.:.:.:.:ヽ:.:.:.:.:'.
             .'.:./:.:.:.//`ヽlVヽY/l/´ '.:..:.:.:.:.',:.:.:.:.:'.
            .':.:,':.:.:.,':,'           .l:.:.:.:.:.',:',:.:.:.:.:'.
              l.:.,':.:.:.,':.l              |:.:i:.:.:.:l:.l:.:.:.:.:.'.
               j:.:lハ:.:l:/___,ノ  、___lー':.:./:/:.:.:.:.:.:'.
             .l_,,.',:.iヽ|ィt=ャ-、    ,ァt=ャ‐、,/l/:.|:.:.:.:.::.:'.
          / :}:ハミヽ辷リ        辷リ_ノ' l:.:.:.|`ヽ:ハlヽ
          `ヽ_j:..:.:.://l//      /l///|:.:.:.|  >.}:.:l
             j:.:.:,':.i:.:.ハ      !        八:.:|ー´ :ヾ.〈
           .';.:/:.:,':.:.:.l`.、    __    ,イ:.|:.:.:.|:.:.>、:.:l:.:.)
            .':.:/:.:/:.:.:.:j:.:.:..: 、     `   イ:.:.:.:|:.:.:.',:〈:.:.ヽY、
           ..':../:.:/:.:.:.:.,':.:.:.:.:.:..:> _   < |:.:.:.:.|:.:.:.:.',:.〉、:.リ.:l
         .':.:/_./:.:.:.:/.l:.:.:.:.:.:.:.:.:j、___,,...j:.:.:.:.|i:.:.:.:.:',ヽ:.ヽノ、
    _,,.. -‐''"´;;/:.:.:.:/:.ノ;;ヽ-''"´, 、_, -、テ―‐'ヽ⌒|!:.:.:.:.:.',´ ̄ ̄`;;;,,,、
  r';;;;´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/:/:.:/ー'⌒ヽ,. ‐'´/  /_    ,r'‐、;;|.:.!.:..ヽ',;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`ヽ
  l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/./::i/;;;;,._Y´/ _,/ _     ヽ⌒ヽ;;;;;;;;;|/l:.:.:.:lヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;゙i


動揺をあらわすように、視線が二人から逸れ
組んだ指先が無意識にわきわきと動く

そしてぽつり、と消え入りそうな声で答えた


              /                     \
             /   /            \       ヽ
         /    ′  /Y"^i     ヽ   ヽ     ',
            ;    |   /``゙"´}   ',   ',  ',    i
          i{    |   }   ⅰ } i|   }  {      |
        八. T 丁i ̄|   ⅱ`>、|  i| }  乂_     |
.          _\抖=ミ、人   ル'}/ j\|//   /⌒   |
        乂 ⌒  乂i〉     '''て示㍉/   /- _  ̄_/ |
           / /ハ         ゞ゚┘/   //;;ノ / ┐      「……目下、努力中……よ」
        / / | 人"" 〈i    ,, ,, ,, ;   ;_,,.、丶´入__〉
.       / / /|>''" ̄ ̄`ヽ、     |    |   | 〈 \ 〉
       / / //      ::::::::i    ィ|    |   | 入. _〉
       ,: i /        ::::::::}-<  |    |\ 人〈_ \〉
        |//.::{        ::::::∧-=彡=|   |lilil\. 〈 \_〉_
       {,   {      ...::::::/_/`ー''" |   |lillilil/ 入, __〉lililiヽ
      /  .八____  .......:::::::/_/    |   |lilil/  廴___ノlililililil}
     ;     \O\::::__/ニ|_,,,...   |  人/  /li\___〉lililili}
     i     i|  \O\_|=/    ヽ|      \./lilililili| \lilil;
     |     i| |ililil\  ,>‐┐   人      Ⅵlililili|   )/
     |  i: 八..|lililililili / /´__   ,.:´   \    |lilililil/ /l/
     |  人  \lilililⅣ / / ├┐      i     |lilili/,/lili/
     |   \  \l∧ ∨ / ./ヽ   /l|     |li/lililililil/
     人   |li\.  `∧  / ,/ / -=彡:/    //lililililil/
      \  |lililili\  ∧    〈lililil/⌒\ /l/lililililil/
        `⌒lilililill∧. ∧    ./  /   \lilililililili;′
        |lilililililililil∧ /l\  人__ ./ / ,  Ⅵlililil/


746 : ◆jsXgrE.VEg : 2021/01/29(Fri) 21:13:49 ID:12828508


                     ノ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;i
                    /;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:!
                    !;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:; `''‐-====、:i:i
                    !;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:, '        .!:,'
                    !r- 、;:;:;/ 、z,,      '|       「おっと…
                    i!{乂ソ;:;i  ...弋テハ‐-'/≦7
                    ∧ !;:;:;i   ゛  ::  |~゚ .!       こいつは野暮天だったかな」
                     ゝ-!;:;l  ::    r  ! /
                    ____! :!ヽ      ⌒‐' ./
                    /.,.,.!  \    :ー   ,∨
                 , ./.,.,.,/ :   ::::::..   ;l; ,;.,.,∨
             _  ィ  ∠.,.,.,! ;:    :::>..ィ_ノ!.,.,.,.,∨ヽ、
        -―=ニ  / ∠.,.,.,.,.,.| :;; :;,    ::::: ;;:::!.,.,.,.,.,.∨ ∨ ‐-  _
              ,>  ⌒i.,.,.t          ./r七千  ノ         、


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              /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.≧s。.
                 ∨:.:ィr――‐- ミ:.:.:丶、
               >: :¨ ̄ ̄¨: : 、丶、∧
               / ∧: : : : : : : : : : }i ノ〉:.:.〉
              /: : /:.:ム: : :\ : : : : : ∧‐ ′
           / ̄:.ア´  ∨、_: : :、: :∨: ∧
             /:.:.:.: ′   ∨\ : ∨ ∨: ∧
         /:.:.:.:.∧ ⌒    丶ィ竓}: : :′ ∧ .       「あらあら~
           /:.:.:.:.:.:.:.: ィ竓ミ、  ^弋り}: : :}ノ: :∧
          ./:./:.:|:.:.|:.:.:}is乂ソ ,       }: : :}: : :}i:{       あらあらあら~」
         /:./i:.: |:.::∨:}/ 〉、  r  フ ∠}: : }⌒ヽ{
         }/.八: |:.:.:.:.:〈: : : :〕iーr‐ rf「 ,}: :/ニニ}
             \:.:\ハ : : : : ∧._∨/jイニニニ}
            ` ーi}: : :/ ア弌㍉ i{ニニニ}
            f二「二アイ/∧}! ,> i{ニニニ{
             r―/ / // }レ   ‘ニニニ}
                }ニ{ ./  .i { /    .} ニニ}
               }圦 }!  :| {. i{    ,ノニニニ}
              }ニ>r‐r ⌒≧-<ニニニ,/
             / ̄: :{| |ニニニニニ=- ´
             丶、:∧ ‘ニニニ=- ´ニ\
              \_〉、 ,> ´ニ}!ニニニ\


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     ,r'"::::::;ri:: ̄''‐-.,,__
    ,r'’::::::ヾ'’ `'''7::::::::::::::`.、
    `、:::::::::::`! ,r‐‐'’::::::::::::::::`、
     <;r'´;::::::`'::::::::::::::::::::::::、:::::ヽ
    /::::/:::::::::::::::::::::::、::::::::::`、:::::`i
    'ー'7ヾ、:::::::::::::::::::::l;;;;;;;;;;r-l;;r‐’
      !   ̄ ̄''''''''''′ | !::::::`、
    ,r'i      ///  ! !::::::::::;>.     「か、からかわないで頂戴」
    `ヾl` 、 `つ     ! .,!_;r'''´
      ヽ !、`ー┬--r''''7 人
     l ̄`:.:`ヾ;;ヾ'i';r‐レ':.:.::`.、
     _>:.:.:.:.:.:.:.(___):.:.:.:.:.:.:.:.:.:./
     ヾ、:.:.:.:.:.;r'ヽ:.l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
       ! ̄''7:.:.:.ヽ!`''''lヾ、;,;,;,/
        !:::::/:!.:.:.:.:.:゚:.:.:.:ヾ:::::::`、
       !::::!:::l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`、::::::`、


基本的にこの店の誰よりも最年長者であるため
メディアが精神的に押されているというのは、とても珍しい光景であった


747 : ◆jsXgrE.VEg : 2021/01/29(Fri) 21:14:19 ID:12828508


                   . -=ニニニニニニl
             -=ニニニニニニニニニニニ|
         -=ニニニニニニニニニニニ=-ーァ
       /ニニニニニニニニ=-ニニニニ=-
        \ニニニ> ´ニニニ>__´>-―.、
         -≠=-‐...:::¨:::´::/::::::::::::/::∧->:-:ォ
            ./::::::::::::::::::}i:::::::::::::/::::|:::::V::::/:::|
          /:::::::::::::::::::::::八:::::::::/}:::::L:::ノ::/::::::|      「あ、良かったら
          ./:::::::::::::::::::::::::::′::::::::/´ ̄    `V:从
          ′:::::::::::::::::::::::′:::::::::′       '::::::::, .       連絡先、交換しませんか~?
       .′:::::::::::::::::::::::′:::::::::′ -―-    V:::∧
       /:::::::::::::::::::::::::::′::::::::,′       ´∨::::l.      これからも色々と
      ./::::::::::::::::::::::Y^′:::::::::' xz≠斧     _ 人::::{     お話聞かせてもらいたいですし」
     /::::::::::::::::::::::::::V::::::::::::::{l《 しV     ハ》:::}:::::ハ
    ./::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::|l  ¨´     {ソ:::::|:::::从
    /::/::::::::::::/:::::::::/::::::/:::::::i::|          〉::::|:::::}:::{                    /ニ=- 、
   ./::/::::::::::::/:::::::::/:::::::′:::::ハ{   、-==ァ ./::::::八::!:::!                ///////》
   ′{:::::::::::/:::::::::/::::::::::{::::::::{ l|    こ  .イ::::::/::::|::ト::{               _////r=.、/
  {::::::|::::::::/{::::::::/{:::::::::::|::::::::|ニ=- /≧=-く::::/::/:::::::}::ハ              ノ/////ハ::::V
  |:::::」_:_:/ .L:::/ lニ=‐┴‐ ┘   ./-「ヽ ̄`く::::::ノ}/              .ィ:///r≦^ヽ:::》
           _∨   r≠ミ{ / }、    ̄              /:::://Y´:_:::::\/
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        l|: /: : : : : : : : : : : |/ ´     `\ 丶、 ` 、: : 、       /    \_/ ヽ
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        V: /: : : : : : : : 、:′             Y.ハ     }: : :>. :´: : \    ./
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            V: /: : : : : : :.从              八./   ./ : ′: : : : : : : : :/
            V: /: : : : : : : 个:、           /.イ   イ: : :{: : : : : : : : : /
           V: : : : : : : : : }: : > .__ _<ニ=-<:./. \人: : : : : : : ./



                   .  ´ ̄  ̄`   、
                /                \
              , '                ヽ
.             // /    /           ヽ
             // //  / /   /`ヽ ,. 、   i   ヽ
.            // //  / /__ __/´~~`⌒i ト、  l   i
           // /.!   i|ィ´i // `   __| l l  i    |
.          // .//!   l|リ,.テ〒ヾ   ,. -.| l i  |    !.    「ええ、そうね
          // ,. --|  i| 乂r' !    〃l7! l l  i  /
.         // `ー‐!   l|/////    tr':ソ //  / ./.       私も、いろいろ聞きたいわ」
       __//   //|  i|、   ____ ' //彡1\/イ/
       /  `ー‐‐〈___|  l| \  !___ノ  イイil X >j/
     /            !   i|  `ーr‐‐ 1/ ! llij 〉ハ
.    /           |  l|\_____ト、i´l  .| | ̄\ /\
   /              !   i|\i」」」/ ! !  l |   V /
  /         /ヽ N  i|     /∧ l |    V \
/        /,. -- ヽ ヽ.リ     //  Vj |      V /
        //    ``ー ‐ 、/⌒ヽ/⌒ヽ      ヽ



そんな会話を交わしつつ、互いに携帯を操作して連絡先を登録する

その後はメディアの夫の話から始まり、互いに話題を切り出していった



:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;;:;:;:;;:;:;:;:;:;:;:;:;;:;:;:;:;:;:;:;:;:;
:;:;:;:;:;:;:;::;:;:;::;:;:;:;:;:;:;:;:;:;::;:;:;:;:;/´   ¨ ''‐---!
:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:/          .,
:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;::;:;:;:;:;:;:;:;:/
:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:/    _,,,,,,、   :  ∨
;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:/    `ー‐‐≪x-、 }|!  !      , .: : : : : : : : .
:;:>=、:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:,'    : : :: :斗;ァミ:;:;:;:;:〈r=,'      : : :
;:;! 7/  r‐:;:;:;:;:;:;!     : : -=`¨´:;:;::  :∨      : : :
:;:',.{.{ イ {!:;:;:;:;:;:;:;!      : : :   :;   ∨     : : : 
:;:;ヽヽ‐、{ヽ:;:;:;:;:;:!      : : :   :;    ::∨    : ::
:;:;:;:;∧   Y:;:;:;:|      : : : : :  ; z-ァ ..ノ    : : :
:;:;:;:;:;:;ヽ==イ∨:;:;i!       : : :   乂 ̄  ヽ   : : :
:;:;:;:;:;:/,    !:;:;::!      、-‐‐丐‐ ´    .ノ-―===ァ
r---:;:!  : :  ⌒   /  _彡 ′    .∠ア-.弋¨¨ ´
.,.,.,\ノ   ; :     /㌢ ´       /イ    ノ
.,.,.,.,.,.,\     /           /     /
.,.,.,.,.,.,.,.,.,ヽ  /                 ./ .ヽ
 ヽ.,.,.,.,.,.,.,.,_‐                 乂   /.,.、
   ヽ.,.,.,_-                      イ.,.,.,.,\
    _‐                     ./ ,}.,.,.,.,.,.,.\



すっかり打ち解けた様子の二人を見て、桐生は煙草に火を点す

「夜はまだまだ長そうだ」
そんな事を思いながら、桐生はゆっくりと紫煙を吐き出すのだった


748 : ◆jsXgrE.VEg : 2021/01/29(Fri) 21:14:46 ID:12828508


なおその後、仲を深めた二人の間では
ここでは言えない様な赤裸々な内容の話も秘密裏に交換された

そのため、龍田しか知らない桐生の様々な一面も
メディアに全面公開されたりもしたのだが



             ノ:;:;:             ヽ:;:;:;:;:;:;:;:;:!
             ',:;:;:              .∨:;:;:;:;:;:;!
             /:;:;rzx 、  .}.|{/   , ≦ニミ  .∨:;:;:;:/
             ',;:;:; ャ=テミxzr ヽrfィャ=テ=ァ  .|:;:;:r' .}|
             ',;:;  `ニ千:': : ヽ´¨¨´    .}:;:;:Y∥       (…ん?
              ',:;     ': :  :.      〕:;:;'.∥
              .',;.   ,': ::  .Y::  u.  .}:;:,' ノ           何だ、妙な寒気が…)
               ',',   ゝ  ャ ノ      |:;:'
                ',    t_.j        イ|_
               ./| :.  rニニニニ ヽ    / .! \
             / マ:ム. ` -  ´   .∠  .! ∧ 、
            /   マ::ム  ;l;l;,.   ∠. :::  .:::! ∧.\
         イ /     マム ヽ    イ : ::::...: :;:;:}  .∧  ≧
      <    .|      マ∧ :;:   :;:;:;  ,:;: :;:; !  .∧
   <              | ∧ ::::   ::  :;: :;:; :!   ∧



それは、いまこの時の桐生には与り知らぬことなのであった


749 : ◆jsXgrE.VEg : 2021/01/29(Fri) 21:15:11 ID:12828508




    、-、 |    l   l   /  /  | '  , '".|, イ:::::::::::::::::::
 \==ーヒl-===   l   /  / / |, '", イ |:::::_;..-'''"
   \ ヽ `"  l  l  / ./ ./ , '゙|, イ : ::|,へ :  ハハ ノ 、
=============================i,へ |  | ̄ ,-「|] |} |コ |
  ___________ ||YヱYYヱヱ.|| _______ .l: ̄ [「L!,.. .-‐ '''""~
  |l::::::::::::::l|゙|| i⌒i | i⌒i || {lilililili} | i'""~,-ハ ハ ノヽ. ハ  「
  |l:T:T:T;:l|゙|| l.Y.l | l.Y.l ||  lニニコ | l [「L| |[ |{ l| } | | i ノ.        「青い鳥」
___ 二二二_.|| l|l | l|l ||____________|~""''' ‐- .!.!,__| l |
 l | l l l || l ̄l | l ̄l || l | '''- .._"''' ‐- ..,__  ~""
 (ニ二 ̄ ̄ ̄ ̄二ニ)l  l || l |     "'''- ..______"''' ‐-
-----  ̄|~}{~| ̄_____-------(二)        |::::::::::::::::::::::::
 ̄ ̄/ | 十 l.__||ll|ll||  ̄ ̄ ||_l|(二 )      |::::::::::::::::::::::::
 ̄/ ̄ ノ ⌒ ||、||二|| ̄ ̄ ̄..|| l|.||__||:.    |::::::::::::::::::::::::
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     /    |   ',        :::\   |:::::::::::::::::::::::::



.


750 : ◆jsXgrE.VEg : 2021/01/29(Fri) 21:15:40 ID:12828508


今日の店内は普段より人数が多いため席数が足りず
若干の立ち飲み形式となっていた

そのため、普段話さない相手と話すことも十分にありえる

豊島とガッツという二人も、それに該当する二人だった



                   ̄ ̄   .
              ´           \
          /     。o≦  ̄ ヽ     丶
          '     /-=ニ{     }=-、   \
        /     イ-=ニニ乂 __ノニニ>、__  /....  「おお、君がガッツ殿ですな
        〈    /-=ニニニニニニニニニ=-X
        ` 7 r<ニ=-¨¨¨  ̄ ̄ ̄ ̄ ¨ 丶ニニ} .     店主殿からこの店によく顔を出す人たちの中でも
          ノィ从''|    ┃   ┃   |>´.     なかなか面白い若者だと聞いておりましてな
        '⌒Y^ミ |    ┃   ┃   |
            {〈iミ |              |        ぜひ話してみたいと思っておったのですよ」
          从_  |     l      l     |
          ^7ィ{ |     |      |     |
         ノィ从 |    ` --- ´     |
          ノ¨Ⅵ            /
____,r‐ュ _ 。o≦´{  └ ── …ァァ…─‐ '≧s。r‐ュ __ ___
////V/∧//////>、      //    /{////{/{/{/{////{
////∧/∧////  \     {_{   イ ` </V∧V∧//'}\
 ̄  ̄ ¨¨¨¨¨ ´       --  { ̄  ´        ̄ ̄  ̄ ̄  ヽ


              ,、∧ハノ丶人/ヽ'lノi_
         ノlヽノ) /ヽ'   ) ノ  i フ ̄i_
      iV!/l .| ! /!./ !,/-‐'ノ ̄ノノ;ノ ノ_
      l,|.i_ノ /',i/ ノ-'"ノ' l 'ノフミノ)彡 (
    iv'ノ '、 / ',/"./ . ノ, -‐ー'ヽ`>ニ >
  .i、 i、| /   Y./ヽ、, '", ;;彡'"二i'⌒ヽ"、二ニゝ
  、| ` 、ヽ`ミノニヽ/" `゙ー''彡三| lミ、.i_, ゝノノ>
 _iヽ‐-ヾ、,、 (,,`ヾ       ミ` ` l`''ヽ  `ゝ         「…あの、具体的にはどんな風にっすか?」
 ヽ_`_、-,'`;;| `‐-`, '"         ヽノ">ヾ!` \,'"
  ヾ;;__/l,ヾ! i. /,' ./l!        ヽ ' ,   /:.:.:.:.:.:.
    |;!'、  '、/;i ."'゚./             `  ヽ  |:.:.:.:.:.:.:.:
    ! \.ヽ `:::、        u.     ,'',  .', ,ノ:.:.:.:.:/
      .゙i/ヽ,_            /::::!   !:.:.:.:.:,':.:.:.:
       `"'|   ._)     ,,    ./:::::',  ノ:.:.:.:./:.:.:.:
         、 ;:_,,"   /    ./::::::::  ./:.:.:.:./:.:.:.:.:
         `" ̄ヽ_/ /      :::::::::: /:.:.:.:./:.:.:.:.:.:
              `''、    .,/ ,-‐、:::,.':.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:
               ヽ,__,,'/―ー''":.:.:.:ノ:.:.:.:.:.:.:.:
                ./:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.,/:.,':.:.:.:.:.:.:.:.:.


「ハクから聞いた」という言葉に嫌な予感を感じつつも、ガッツはそう質問を投げかけてしまう
そんな彼に対し、豊島はちらり、と店内の奥へと視線を向けた


               ィi〔   ィi〔ニ∧
              〈__。o≦ニニニニ>
                从ィ" | ̄ ┃「
                  ノ从{  |    |.          「あちらの清姫殿と
            ___「¨\_  L. `ー 」                         アオハル
.          。o≦//// \  }: /≧s。.          気持ちのよいほど青春な関係だとか
.         /⌒ヽ´  ̄    >r'   ̄ >、
.       {             |    { ハ        いやはや、老いた心が浮き立つようですな」
.      }     ',     { o   V
.        j            、    }   ',
.      〈      } . . . .     〉   ,
.         〉 /     {      { o   {
.         V     V / :/ /    }   }



   ∨  ∧      |VN   |! :/:::::ノ::ノ::ノ:::::::::::,:イ::::::ノ::::::/:::::::/__ _ /
.     ∨  ∧    」 > ゞ 、ゞ:∧ / :/ :/ ⅣY"´ ≪ー=彡:::::=::::∠ノ
      ∨  ∧  <ン /l i :/ :X|/|:/ |::| )ノ ノ >ーニ三彡:::::::::::::/__
     ∨  ∧   //N´Ⅵ/ イ__l ,イ.zヽ|- 、 ヾ ≫―ニ三彡::::::::::::∠
.      ∨  ∧./{ .| ー ソ{ ( r >- ≠=一ヽ  ヾ=ニ三彡::::::::::::::>
        ∨  ∧ ∨ _, j    γY ひ > "   `ミ.三三≧::::::::::∧    「………
       ∨  ∧  `} ̄/-    .ゝ `≠"       〉三γ `Y:::::>
.         ∨  ∧  ;/           ノ`ー、 ヾソ,;{ j !:::::(__      …そっすね」
           ∨  ∧ 入r  _ 冫       ヽノ^"´   ノ ー /::::〃 ̄
          ∨  ∧ i  ` ¨            、 / ィヘ イ:::::::ゝ
.            ∨  ∧! Y´二 ー 、     ―=<∨ゝ j  Y从〈
              ∨  ∧〈 ` ̄´ ̄ ′'        `/ /   ∧ |
             ∨ / j  ̄ ̄         . < _/i::::\人人ノ
       /\ _.ノゝイ|!/.{    、 _     . < ___ノ、:::::::ゞ:::::::\\\
    、 .イ:::イヽ::::::::::::::\ _ゝ __   -=__ ノ、::::::::::::::\::::::>―――
    \:::::::イヾ、:::::( ̄ ̄:::::::::|   ハ ̄´ヽ:::::::::::::::\::::::::>:::::/::::::::::::::::::::


人のことをなんという形で紹介しているのか、という思いと
必ずしもその言葉を否定できない自分がいて、ガッツは短くそう呟いた


751 : ◆jsXgrE.VEg : 2021/01/29(Fri) 21:16:12 ID:12828508


           ヽ;;;...ii;;,,ヽトl∨ノハ ,,,,/;
         、 ;;;iiゞヾllノトiiiiノ!!ii;i`ノ/;/i`/;
        _ミミヽミ´;;;ll i:ミ》l ll>ゝi,ii,lliiヽレ;;/l/l/
       >=r`illミミii;; i;巛l`∨ii/ト iハノir::i/リ!lli
      ,-;ヽミii:ミミ:l{<ミiii i i、i:::iii::liiilll::i i/i:ii ii lll彡/
      -,-´i;;;;ミiミミ!!;;.>!!>)i{iii::ll´iii´iハ;ii;;ii;ii,i,i;;ii`l;iレ;
      ∠iiミii;;;、i,,、iトiiii,`iillllii;;ill;:ii l;llii liノl:ノ/l/ノr-
       /:::ゝlミ,;;;ll;;..ミlillilll>ヾl;iヽii ll,iii:::ll;llll`ii`//7
      ,」ミミ巛ミii::::::: ´´.//レ,,//`iノiiiii:::llll::ii:、ノ彡.     「まぁ…俺も豊島サンのことは聞いてましたんで
      >ミ、ミミミミiiミ/ ./ll/./i//iハヾヾiYiilヽゞハ
、     ヽ, k=、;ミiiミ    レ iレiリ/i l.lレiリl iil lli        話してみたいってのはありましたね」
::ヽ     .<l:::r-コiミ  <巛ミ=:lwii .:jii リ /レ;illゝ
::彡、    .1ヽヽソミ   <...  ̄`.ミ、:: リ/彡》_;;/
::::  \   /ハハ,ヽi::    `─´ ̄.ソ ; iノ二゚ノi
 //iiiiiii:::iii/  :`:1::::         ; l    i
iiiiiiii:::iiilllii::k   ` ::        ... ::: .l   /
llliii::iiilllii::iiiiヽ::   ヽ       ヽ-,__,:i.  /ヽ、,;-;、
llll:::iiiiillll::iiiiiiiヽ, ::::   \    _____, ./liii::iiiヾllll::lli:iii
iiiii:::iiiilllll::iiiiiilili:: ::  ::::ヽ,   ヽ─-´/llllii::iiiiiii::illllll::il
:::lllii:::iiiiiiii:::iiiiii:\:::::: ::::::::\  `─´¨ イllll::iiiiiiiiii:::iiiiiii::i:
::::lll::iiiiiiiiiiil::iiiiiiiiiii\: :::::: :::::`───´iiii:::iiiiii:iiii::lllllllllll::



            ----   .
            {   ____  丶
          \//(__)//>、  \
            }ニニニニニ> ___ >
          ∠斗-=ニニニ「ミミミ{
                i ┃ ┃ :| ミ^Yト..    「ふむ、何ですかな?」
                |     |  ノハ
                l 乂_ノ  |ィ {/^
              ` --r‐‐' __>、
               r┼<  __ }
                ィi〔_/  <//'∧
              r<  /o    V//'∧
          ;   /    /  ̄ ヽハ
            /  /   、 '         i
.          /  /    v:.      {
        /{  / o    V}       .:}
.          ,{i′/       :}     ..:::{
         〈i:i} {       ,    .::  }
.         ノ/  }o      /        /



       ._iヽ|`‐┘`"V`;-'`i'、li/i、iヽ,、
     ..>;;;;;;;、ミミヾ`ヽ、\ヾ川|! ノノ_丿
    .._」;;;;;;;;;;ヾ\ミヽ\ヾ、ヾ〃i '~=、
    .>;;;;;;;;;ミ;;;;;-;;;;;;ミ三ミ/::~)ソ ,、ミミ、.    「あー…ま、ちっと変な質問なんですけども
    ゞ;;;;;;;三二;;;;; ̄=={  /" !ノi!))
    ..~);;;;;;;:;;;;;;;:__-二三フ   ='`ヾ;; (
    〈;;;;;;:;;;三/ノ\三'  U  "、__;:"〈.       豊島さんは奥さんと…結婚した理由って
      ノ;;;;;:;;彡!ヽ 〈L'゙ :::::....   ゛ "`-,
     .ノ;;;;;:;;/!/`ヽ-'         r ‐'"     何ですかね…」
   .ノ /`'"'  ,'   |          __〉
    /;;:  ‐- / i  ヽ_          ,!
   ┐ _,  /  |  ;  ̄_`::..    (
   '  -二{   i  ;   i / ̄` -ー'
   .ノi_ ヽ,ノ\ |  ; ;ノ/



豊島は「む?」という言葉と共に、仮面の奥で眉根を寄せる


752 : ◆jsXgrE.VEg : 2021/01/29(Fri) 21:16:40 ID:12828508


         __
        rく      〕iト .
      \ --   __    〕iト  .
         v-、       --  __ 〕iト .
          } V≧s。          }
         〈ニニニニ≧s。      f¨´
     _ ィi〔ニニニニニニニアァァァァ<{
      ̄ ̄ ̄| ┃  ̄ ̄|´ミv'^Y川〈ゝ
           | ┃     |   〉ノ从{从      「なぜ、そんな事が気になるのかね?」
           |        |  {'从从ミ{
           |   ノ    :|  '  ミ从「
           | ̄      |イ ィi〔  ̄ {
          ` ---- <ィi〔    -= >、
              「   ィi〔   ̄ ⌒ヽ
                    〉'’       . : : : i
             /         . : : : :イ{



                 /i /L_、、   /L_( /|
            \ヽ  〃 レ'::::::::::::i{ノ::::::::::し'::ヾ_ノ'v、_
           i  /ヾ、>-::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::じ 7
        |   )、| V::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::L
     | ヽ!`レ '::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
     | ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: (_.     「あー…まぁその
    、レ':::::::::::::::::::::::::::,/,;: /N、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::γ
     )::::::::::::::::::::::::::ト    ヾ}:::::::::::::::::::::::::::::::::::,へ、:::::::::::::::::::::::::(_.      自分はまがりなりにも交際…してるわけで
  ミ∨ :::::::::::::::::::::::::::|ヽ\、  }::::::::::::::::::::::::::::::::/ ,ヘヽ:::::::::::::::::::::::て     若造なりにそういう状況も考える…わけで
 \ヾ::::::::::::::::::i::::::|::::::ト   |{  ~ =ミ彡、::::::::{/     ヾ::::::::::::::::::::ヽ_...   その、先達の心境を参考にしたい…というか
   >:::::::::::::::::{ヽノ / _ -¬         三〃      }:::::::::::::::::::::::{
 〃⌒>:::::ト、::ヽ   /::::::/    u  ///   勹  /人:::::::::::::::::::::> .   …というわけっす」
   / / | ヾ   ,ノ:::/  , ┐    ' "     T   l `ヽ,、::::::::::::::Σ
   i{ i{ ル   /::::r' 、 / ( ソ゛          (_ ノ    YY´ヽlへ
   ヽ ヾ  !  ミ三  )L 〃                 「 ヾ       ヽ\
        ミ、      ~                 Ξ|!  ヽ、      丶 \
          |___                 三|  i   ____>ー:::::::::::::
          |       u         , -====ー".::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
          |               __/:::::::_、::::::::::::::::::::;;;;;;;;;;_  _:::::::::::::::::::::::::
         ノ    __,        u Z:::::::〃三{ i!三三三三彡 {iiミ、__::::::::::::::
         ヽ_  -¬_  _  ―、   从ii彡三三{ }三三三三ミ} /三三三ミ、:::::
              `┐      _ -彡 三三三! 1三三三〃 /三三三三三
                  └ 、    〃、 ヾ三三三ミ! |三三三/ /三三三三三
                 |   〃三ミ、 ヾ三三三{ |三三〃 /三三三三三
                 ヽ 〃三三ミヾ ミ三三ミ{ }三i〃 /三三三三三
                 /三三三三ミ、 >三三L !三/ /三三三三三彡



ガッツは最近わりと増えてきた年下組がいるものの
この店ではまだまだ年若いほうである

そんなガッツが豊島に対し改めてこのような質問をしたのは
しっかりと理由がある


753 : ◆jsXgrE.VEg : 2021/01/29(Fri) 21:17:13 ID:12828508


ガッツとよく顔を合わせるこの店の常連組みは
大概が彼より年上であるのだが、男女ともに異性関係が何と言うか…極端である

未婚組であるハクとやらない夫

                            / ̄ ̄\
              __         /   _ノ  \
          -‐……'´< ̄`丶、    |    ( =)(=)
     /            、\       |     (__人__)
.     /  /     /   }   `ヽ.     |     ` ⌒´ノ
.   '  /     /',  / ∧ i   ',     |     ∩ ノ ⊃
    {  i    /   |/|/  }ハ i N.    /ヾ.、_  ノヾ、_ノ
.    V´lイ /|  =  _ = jノ |     (.:::::::\ /::::./ノ:│
    弋ljノV |xwx  (_ソ xwノ N      \:::::..“::::/_|::::::|
    く/ヘ |≧=‐- -‐=≦| /       \::/Φ:::::::::::/
      }/∧|´ } \>く/`ヽl/.             ̄  ̄ ̄



いい年だが独身で結婚願望の無い旦那

                _____
            .┌<二三三三三≧
               ∨三三三三三三7
              ∨‐' ´ ̄ ̄二二ユ_
.        r==ニニニ二ニ三三三三三三二≧
        .`ヽ三三斗‐〒i:::ノ`从<三三/
             ヽ|l = l|/' = ..:::|::!
               lハ⊃ 、_,、_,⊂⊃W''
                /⌒l,、 _ _, イ-.._
               /::::::/:::!`弁´N`(/::\
                |:::::::l: 、| 川:.Lゝ`、.:.:│



シングルファザーでそのあたりのことが聞きづらい虎徹

              /ヾ::::::::::::::::::ヽヽ、
           (ヽ く___>:::::::::::,'ヘヽ >/)
.             (((i ) / (=) (=) | ( i)))
.            /∠彡    ( _●_) ミ_ゝ \
.           ( ___、    | U |   ,__)
.               |     ヽノ  /´
.               |        /



口を開けば旦那への愛と自慢でのろけるメディア

            __  _, -‐―‐- 、   
          ∠-ァ―`   /    ヽー、  
              // /イノ^{-ヽ七ヾ \ \
           {八ィ三彡 三三三 ルい  ⌒`ヘ/ヽ-‐ァ
.            ン⊂⊃ _  ⊂⊃´/ ̄> `ー'\~^ーゝ
           / /{  \_j    / / r< ___メ ̄ヽフ
.          //| ゝ _     / /∠ヘ/   ヽ  乂
.          ´  |{   i≧z‐ァヘ(/>       _ン/
             レ\N{>'´〈/-/了〕   弋/\/
              /   /7/    ∧  \
             厶 \/ |└――,―=ォ―┘



…といった具合に、なんというか「ごく普通の結婚感や夫婦感」のようなものを
持っている人間が極めて少ないのだ



     ::|      _
     ::|    //i      _
     ::|.   /_/三 l    //ヽ
     ::|  ハ'゙、 三.l /.../三.ヽ
     ::|. / ハ ヽ三.l;;;;;;;/ 三ヲヲノ
     ::| / /_ ゙、 ヽ=.i / 三イ
     ::|i' , - 、_`ゞ,ヽ='=/;;i
     ::|'(  ゚)〉`=-ヾ/ ノ_!
     ::|ゞ`ー 'ソミて"`tゥ'`ノr' ゚゙i
     ::|  ̄ソ/´ミ `シ=、'';;;!、_ノ
     ::| シl i;;、 ,,,.... il l`ー::ノ !
     ::| ヾ゙、ヾ、 :.:.:! l;;;;ノシ
     ::| :. ヾ\=ヽ :! l/,/
     ::|ツ:. :. ヾ゙、=i:l li=/ノ
     ::|    ソ`'、. |、'-、
     ::|ヾ  /  :;;;;i l;;.  i
     ::|   イ   ;;;l 冫  l`ー-、 __
     ::|. ノ|  ,,;;;l i';;;;;,, |  ノ'  `ヽ



実際のところは、豊島こそが極めて珍しい存在ではあるのだが
それはガッツには与り知らぬところである


754 : ◆jsXgrE.VEg : 2021/01/29(Fri) 21:18:02 ID:12828508


.     ┐ -= ¨ __ ___    - ── -=== __
.     ≧s。. __////////////////////〃⌒}
.     彡彡ミ彡ミ≧s。//////////////{   /
.     彡彡ミミ彡彡ミミ笊ア^\ニニニニ=-{ 
.     彡ア7イ/^Vミ彡  /     `-=ニニニニ∧
.     彡ィ彡ア⌒>ミ"  ′      ̄ アニニ∧
.     ミミ彡{ { < ミ{  /     /    /  ̄ ̄
.     ミ彡ィ乂_,     ′     /   /.          「ふむふむ
.      ミ ト<     /           /
.     ミハ{^`    /       l   ′           理由―――ですか…」
.     爪⌒     /      乂_ /
.     ィ     〈           /
.     _≧s。  : : : ≧s。.. _   _厶
.     ____≧s。<  ̄ ¨¨ /   ヽ
           ∧  \__ /'^{  ィ ¨¨¨}
.     ¨¨¨¨¨ ∧  ヽ} { ィゝ' , <´ヽ



顎に手を当て、記憶を反芻していた豊島が次に口にした言葉は
ガッツにとって、実に意外な答えだった



                   ̄ ̄   .
              ´           \
          /     。o≦  ̄ ヽ     丶
          '     /-=ニ{     }=-、   \
        /     イ-=ニニ乂 __ノニニ>、__  /
        〈    /-=ニニニニニニニニニ=-X
        ` 7 r<ニ=-¨¨¨  ̄ ̄ ̄ ̄ ¨ 丶ニニ}    ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
          ノィ从''|    ┃   ┃   |>´.    「知りたかったから―――ですかな
        '⌒Y^ミ |    ┃   ┃   |
            {〈iミ |              |        私が、何故こんなにも彼女に惹かれるのか、を」
          从_  |     l      l     |
          ^7ィ{ |     |      |     |
         ノィ从 |    ` --- ´     |
          ノ¨Ⅵ            /
____,r‐ュ _ 。o≦´{  └ ── …ァァ…─‐ '≧s。r‐ュ __ ___
////V/∧//////>、      //    /{////{/{/{/{////{
////∧/∧////  \     {_{   イ ` </V∧V∧//'}\
 ̄  ̄ ¨¨¨¨¨ ´       --  { ̄  ´        ̄ ̄  ̄ ̄  ヽ




                    lVゝ,λ/レ、lv、/l、v、
                 _,vレ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::v、_
                _ゝ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ゝ
                Z:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;ゝ .       「理由を…知りたかったから?
                _ゝ::::,;;;;;;;ゝ:::::::::::::::::::〈;;;;;;;;;::::::::::Z
                _ゝ;:;;l´゛'/::/|::/l::::∧::|""`l;;;;;;;;;ゝ        だから結婚したんすか?」
               _く;;;;;;|  .レ' |/ .レ′|/   i;;;;;;;;;;ゝ
            __.-rt´人;|',-‐----、_| |、_.---―-、|;人
      , ┬┬┬ ´il il, | `|` ̄``ヾ;;;;;ノ |;;;_.=〒,テテ~ r ト;-、_
    / """"´´´`リ レ∧_ | "`==-‐`  ´ `===≠  |_./;;::;;;;;;〉-v-、
   / ゛       / /./...:::::|=-‐   ´八       |::::;;  :/;;;/ ̄ ̄ ヽ__
  ./゛゛      / 〃λ;;::: :::|        ⌒    -==/:::;;  ::::/|||jiiiiiヽ____  ヽ.
  i""   〃  / /λ:::::、;;;;;λ=-     、_ ,      /::::::  ;/ ̄ ̄ヽ_____ \__ゝ
  |"    /   ノ  | | ゝ、:;;;;::::.::::\   , ---、   /::::::  〈||||||||`ヽ_______ \____>
  _|   /  / /| j ト、:::::::、;:::::::::::::\  ゛"    /:::::::::::::;;;八__o___________ / ___/
 八,,/ /" / //"/ .|  ̄| ̄ゝ,;;::::::::::: \   /:::::;;;;;;;;;_/;;;;;ト--、,_____/ ̄ ̄゛〈
〈    /  i  / ./ /;;;;;;;;;|゚   ゝ;;;;;::::::::::`―´;;;;;;;;;___ノ;;;;;;;;;;;;∥  7oiii| iiii|||||||||||〉
ノ""/  /i / /   i;;;;;;;;;;;;|    .>----、---― ´;;;;;;;;;;;  ∥ | ̄`|~ ̄ ̄ ̄゛ゝ
"/   /   "" /;;;;;;;;;;;;;;\〔((/:::::::::::::::::::>;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;  ∥ 7 oii| iiii||||||||||||〉
    / ,;/  "  /;;;;;;;;;;;;;;;;;〔(((/ ̄ ̄ ̄">;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;<ニニゝ.| ̄`|~ ̄ ̄ ̄゛ゝ
/ /  ,;/    人;;;;;;;;;;;;;;;;〔((/ ̄ ̄ ̄">\;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;<ニニ/\7oi|  iiii|||||||||||||〉
 /   /  .:: /`ゝ----[((〈 ̄ ̄ ̄">   \-------――〈  ゝ__|~| ̄ ̄ ̄ ̄゛ゝ
./   /    /  ヽ;;;;;;;;〔ニ/ ̄ ̄ ̄>\,,,,,,/》;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|    7oiii|,,,,,,,,||||||||||||||〉


755 : ◆jsXgrE.VEg : 2021/01/29(Fri) 21:18:47 ID:12828508


            ----   .
            {   ____  丶
          \//(__)//>、  \
            }ニニニニニ> ___ >
          ∠斗-=ニニニ「ミミミ{        「おかしな事では無いでしょう
                i ┃ ┃ :| ミ^Yト
                |     |  ノハ.       結婚とは「人生を共有する契約」
                l 乂_ノ  |ィ {/^
              ` --r‐‐' __>、.       私は彼女に、限りある自らの時間を
               r┼<  __ }.        捧げる価値が有ると思い至ったのです
                ィi〔_/  <//'∧
              r<  /o    V//'∧
          ;   /    /  ̄ ヽハ     …愛情と比較しても遜色ないと思いませぬかな?」
            /  /   、 '         i
.          /  /    v:.      {
        /{  / o    V}       .:}
.          ,{i′/       :}     ..:::{
         〈i:i} {       ,    .::  }
.         ノ/  }o      /        /



   ∨  ∧      |VN   |! :/:::::ノ::ノ::ノ:::::::::::,:イ::::::ノ::::::/:::::::/__ _ /
.     ∨  ∧    」 > ゞ 、ゞ:∧ / :/ :/ ⅣY"´ ≪ー=彡:::::=::::∠ノ
      ∨  ∧  <ン /l i :/ :X|/|:/ |::| )ノ ノ >ーニ三彡:::::::::::::/__
     ∨  ∧   //N´Ⅵ/ イ__l ,イ.zヽ|- 、 ヾ ≫―ニ三彡::::::::::::∠
.      ∨  ∧./{ .| ー ソ{ ( r >- ≠=一ヽ  ヾ=ニ三彡::::::::::::::>
        ∨  ∧ ∨ _, j    γY ひ > "   `ミ.三三≧::::::::::∧
       ∨  ∧  `} ̄/-    .ゝ `≠"       〉三γ `Y:::::>     「極論、っぽい気もしますけど
.         ∨  ∧  ;/           ノ`ー、 ヾソ,;{ j !:::::(__
           ∨  ∧ 入r  _ 冫       ヽノ^"´   ノ ー /::::〃 ̄    まぁ…否定はできないっすね」
          ∨  ∧ i  ` ¨            、 / ィヘ イ:::::::ゝ
.            ∨  ∧! Y´二 ー 、     ―=<∨ゝ j  Y从〈
              ∨  ∧〈 ` ̄´ ̄ ′'        `/ /   ∧ |
             ∨ / j  ̄ ̄         . < _/i::::\人人ノ
       /\ _.ノゝイ|!/.{    、 _     . < ___ノ、:::::::ゞ:::::::\\\
    、 .イ:::イヽ::::::::::::::\ _ゝ __   -=__ ノ、::::::::::::::\::::::>―――
    \:::::::イヾ、:::::( ̄ ̄:::::::::|   ハ ̄´ヽ:::::::::::::::\::::::::>:::::/::::::::::::::::::::



ガッツはそう言いつつも、どこか納得の出来ない表情をしていた
そんな彼の顔を見て、豊島は「ふむ」と顎に手を当てる



               ィi〔   ィi〔ニ∧
              〈__。o≦ニニニニ>
                从ィ" | ̄ ┃「
                  ノ从{  |    |.         「ガッツ君、少し質問をさせてくれ給え
            ___「¨\_  L. `ー 」
.          。o≦//// \  }: /≧s。            …君は携帯電話のマニュアルを
.         /⌒ヽ´  ̄    >r'   ̄ >、
.       {             |    { ハ       読むタイプかな?」
.      }     ',     { o   V
.        j            、    }   ',
.      〈      } . . . .     〉   ,
.         〉 /     {      { o   {
.         V     V / :/ /    }   }
.         V /  =-v : : /  {     { -- v
.         iV /   }: :/   }o  ',/     ,



―――そしてこんな言葉を口にした


756 : ◆jsXgrE.VEg : 2021/01/29(Fri) 21:19:23 ID:12828508


           ヽ;;;...ii;;,,ヽトl∨ノハ ,,,,/;
         、 ;;;iiゞヾllノトiiiiノ!!ii;i`ノ/;/i`/;
        _ミミヽミ´;;;ll i:ミ》l ll>ゝi,ii,lliiヽレ;;/l/l/
       >=r`illミミii;; i;巛l`∨ii/ト iハノir::i/リ!lli
      ,-;ヽミii:ミミ:l{<ミiii i i、i:::iii::liiilll::i i/i:ii ii lll彡/
      -,-´i;;;;ミiミミ!!;;.>!!>)i{iii::ll´iii´iハ;ii;;ii;ii,i,i;;ii`l;iレ;
      ∠iiミii;;;、i,,、iトiiii,`iillllii;;ill;:ii l;llii liノl:ノ/l/ノr-....  「え?
       /:::ゝlミ,;;;ll;;..ミlillilll>ヾl;iヽii ll,iii:::ll;llll`ii`//7
      ,」ミミ巛ミii::::::: ´´.//レ,,//`iノiiiii:::llll::ii:、ノ彡 .     …あー、読んだことあります
      >ミ、ミミミミiiミ/ ./ll/./i//iハヾヾiYiilヽゞハ
、     ヽ, k=、;ミiiミ    レ iレiリ/i l.lレiリl iil lli        分厚くて大変でしたけど」
::ヽ     .<l:::r-コiミ  <巛ミ=:lwii .:jii リ /レ;illゝ
::彡、    .1ヽヽソミ   <...  ̄`.ミ、:: リ/彡》_;;/
::::  \   /ハハ,ヽi::    `─´ ̄.ソ ; iノ二゚ノi
 //iiiiiii:::iii/  :`:1::::         ; l    i
iiiiiiii:::iiilllii::k   ` ::        ... ::: .l   /
llliii::iiilllii::iiiiヽ::   ヽ       ヽ-,__,:i.  /ヽ、,;-;、
llll:::iiiiillll::iiiiiiiヽ, ::::   \    _____, ./liii::iiiヾllll::lli:iii
iiiii:::iiiilllll::iiiiiilili:: ::  ::::ヽ,   ヽ─-´/llllii::iiiiiii::illllll::il
:::lllii:::iiiiiiii:::iiiiii:\:::::: ::::::::\  `─´¨ イllll::iiiiiiiiii:::iiiiiii::i:
::::lll::iiiiiiiiiiil::iiiiiiiiiii\: :::::: :::::`───´iiii:::iiiiii:iiii::lllllllllll::



               __
                 }__\
                  {/∧ 丶
              r‐=ニ{//∧  \
                 ̄≧s。/∧   、
                 / / / ¨≧s。 /
              /   /  ^>ミミ}´
               〈`ー' /  ィ´ミミミノ
              ‐<.: :´ }二{"          「ふむふむ
             rくヘ ̄ __∧
              ,イ    ̄>、-‐∧
           / /o    \-‐〉、 .       ……君、知人に真面目すぎるとか
              / /        / ̄ ',
         ィi:i: ′     〉'    : :}..    頭が固いとかは言われることはないかね」
        /i:i/       /    . . /
        'i:i:i:i:i{      ′   . : : :/
       // ̄>、 __ ___/  . . : : : ′
    ,ィ'/     ヾ}  、 :. } . . : : :/
    Ⅵ___     レし'し}ノ . . : :/
      {i:i:i:i>、      ヽ}/     イ
      `ー=={ \         イ: {
        }  `  ---<: : : :{
        }      丶_:_:_: :∧
        {          : : :/: :ハ
          ノ       --: : : :_}
        ヽ斗 ‐‐ -==  ¨¨  ̄∧
          `}          / ∧



       ._iヽ|`‐┘`"V`;-'`i'、li/i、iヽ,、
     ..>;;;;;;;、ミミヾ`ヽ、\ヾ川|! ノノ_丿
    .._」;;;;;;;;;;ヾ\ミヽ\ヾ、ヾ〃i '~=、
    .>;;;;;;;;;ミ;;;;;-;;;;;;ミ三ミ/::~)ソ ,、ミミ、
    ゞ;;;;;;;三二;;;;; ̄=={  /" !ノi!)).       「まぁ、わりと
    ..~);;;;;;;:;;;;;;;:__-二三フ   ='`ヾ;; (
    〈;;;;;;:;;;三/ノ\三'  U  "、__;:"〈
      ノ;;;;;:;;彡!ヽ 〈L'゙ :::::....   ゛ "`-,.     あの…何の質問っすか、これ?」
     .ノ;;;;;:;;/!/`ヽ-'         r ‐'"
   .ノ /`'"'  ,'   |          __〉
    /;;:  ‐- / i  ヽ_          ,!
   ┐ _,  /  |  ;  ̄_`::..    (
   '  -二{   i  ;   i / ̄` -ー'
   .ノi_ ヽ,ノ\ |  ; ;ノ/



              ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄   ヽ
       ´                   }
    /                 ____     '
.  /               ィ〔    }>、/
/           。o≦ニニ乂  ノニ/
   '      。o≦ニニニニニニニニ<_
  /  。o≦ニニニニニニニニニニニニ=-__      「ふぉっふぉっふぉ
。o≦ニニニニニニ=-¨¨  ̄ ̄ ̄ ̄ ¨ヽニニニ〉
.アア彡彡ミミア'"|        ┃  ┃|  ̄ ̄´       いやなに、先程の話と同じこと
ノィ/ミミY^ミミ/  |        ┃  ┃|
. Ⅳ}iミ{ 〈 ミ{   |              |          君が不満げな原因を知りたかったのでな」
 V从ミV; ゙    |       {     |
 ノィ 彳{i:`    |         乂 ___.ノ |
  } ィハⅥ    |              |
  ノィ从}/込、  |              |
    7: : : : > \__ > ‐─── 、 |
   __{ ___ __ : : : : : : : : : :>─ ¨
  「         ̄ 7ァ、´
.   }i           }{ {
ィi〔八            }{  >、


757 : ◆jsXgrE.VEg : 2021/01/29(Fri) 21:19:52 ID:12828508


                     ______
                    /        \
                    /           丶
                '     ___
                  /    ィi〔ニY ⌒Y≧s。    ',
              /  ィi〔ニニニ乂__ノニニニ>、
               〈 〈ニニニニニニニニニニ〉  /
                   \ニニ「` -========-<´ミV/.    「一つ、人生の先達として話しておこう
                  ¨i{:|   ┃   ┃   |ミ^Y
                     i{〈|             |ミ>}       ガッツ君
                      从|   l   l   |/ノ                ・ ・ ・ ・
                  |   ` -- '    |´        恋愛とは気の迷いなのだ」
                  |             |
                   乂________/
                  r┴‐‐┬┬ ‐┴ォ
                   _}     } {    {
               。o≦¨¨八    } {   イ≧s。
          。o≦/////>´   } ̄ ̄    `<////≧s。
     __r‐< ¨¨  ̄ ̄       } ○        ̄ ̄ ¨¨ >o。 _
     '  V                }                  } >、
   /   V                }                  } ∧
    {    V                }                     ,  ∧
    ,:     ',               } ○                  /    ∧
.   /       :.           }                   ′     ∧



いつもの外見以上に年経た笑い声の後に
豊島はそのような言葉を口にした



              ,、∧ハノ丶人/ヽ'lノi_
         ノlヽノ) /ヽ'   ) ノ  i フ ̄i_
      iV!/l .| ! /!./ !,/-‐'ノ ̄ノノ;ノ ノ_
      l,|.i_ノ /',i/ ノ-'"ノ' l 'ノフミノ)彡 (
    iv'ノ '、 / ',/"./ . ノ, -‐ー'ヽ`>ニ >
  .i、 i、| /   Y./ヽ、, '", ;;彡'"二i'⌒ヽ"、二ニゝ
  、| ` 、ヽ`ミノニヽ/" `゙ー''彡三| lミ、.i_, ゝノノ>
 _iヽ‐-ヾ、,、 (,,`ヾ       ミ` ` l`''ヽ  `ゝ              「それは…どういう?」
 ヽ_`_、-,'`;;| `‐-`, '"         ヽノ">ヾ!` \,'"
  ヾ;;__/l,ヾ! i. /,' ./l!        ヽ ' ,   /:.:.:.:.:.:.
    |;!'、  '、/;i ."'゚./             `  ヽ  |:.:.:.:.:.:.:.:
    ! \.ヽ `:::、              ,'',  .', ,ノ:.:.:.:.:/
      .゙i/ヽ,_            /::::!   !:.:.:.:.:,':.:.:.:
       `"'|   ._)     ,,    ./:::::',  ノ:.:.:.:./:.:.:.:
         、 ;:_,,"   /    ./::::::::  ./:.:.:.:./:.:.:.:.:
         `" ̄ヽ_/ /      :::::::::: /:.:.:.:./:.:.:.:.:.:
              `''、    .,/ ,-‐、:::,.':.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:
               ヽ,__,,'/―ー''":.:.:.:ノ:.:.:.:.:.:.:.:
                ./:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.,/:.,':.:.:.:.:.:.:.:.:.



              ___
            ´       }
         /       ____ /
          }笊≧=‐ァ=ニニニ〈__       「考えてみたまえ
.         ノィミミY^ / / ¨7 ̄.        恋愛がもたらすのは良いことばかりではない
            从ミ{ /    /
.         _リ 〈 `ー /           その感情があるが故、熱意を持つこともあるが
        ,.ィ{  >「 ̄            時にはその感情があるが故、冷静さを失うこともある
       「   ̄` 、>- _
      j{       <___ >、        異性に向けた思いが、受け止められるともあれば
        j{            ̄  ',.      向けた思いを袖にされることもある
.      j{  :..、     :.     }
      j:{   V/   v:. ‐- ._{       愛ゆえに強くなることもあれば、弱くなることもある」
       i {     v/  V\  .
       l ハ     ',   ゚。   ',
       |  }        v     .
       lヽ } :..、 __       V   ∧
.      l / } ⌒\       V  ′ 丶



     <         __          ≧s。
        \ ¨  ̄ /。 \:.:.:...         ≧s。
         V___  / 十   ヽ:.:.:.:.:....          ≧s。
.        }///>V{ }{  r‐ァ.:.:.:.:.:.:.....                >、
       ,</////V/}{ />'≧s。_  ̄  :........          ',
       ,イニ=-__////X//////////≧s。__   ̄   :...... __    }
      /ニニニニニニ=-__/////////////≧s。 _____> ....ノ
.     {ニニニニニニニニニニニニ=-__/////////////ア ¨´
     丶ニニニニニニニニニニニニニニニニ=-笊笊T..    「静かで平穏で、波立たない人生において
       `≦アニニニニニニニニニ=- ̄ ̄ j{三ミ、ミミミ{
         |::. ┃             j{ミミミミミミ「      どう転ぶか分からない感情というものは
         |::. ┃       ┃       j{^ミ/⌒Yミミト、      言ってしまえば邪魔なものだ
         |::.          ┃     j{ ゙゙〈^i }ミi {⌒
         |::.                   j{  r'_,ノ 'ミⅥ.      だが、そんな不安定な感情に
         |::. |       l         j{  __,ノミi ハ{.      全てを捧げるほどに行動を起こすものも居る
         |::. 乂     ノ         j{  /  V从{
         |::.      ̄        j{ イ   ∨{
         |::.                 j{´.:::    〉-- 、     …これが気の迷いでなくて何かね?」
         ト、...            イ.:::  ィi〔    ∧
              >-    ---r‐‐  ´ ,.ィi〔       / ∧
                        V ィi〔          / ∧
                     {                  /  >、


758 : ◆jsXgrE.VEg : 2021/01/29(Fri) 21:20:26 ID:12828508


       ._iヽ|`‐┘`"V`;-'`i'、li/i、iヽ,、
     ..>;;;;;;;、ミミヾ`ヽ、\ヾ川|! ノノ_丿
    .._」;;;;;;;;;;ヾ\ミヽ\ヾ、ヾ〃i '~=、
    .>;;;;;;;;;ミ;;;;;-;;;;;;ミ三ミ/::~)ソ ,、ミミ、
    ゞ;;;;;;;三二;;;;; ̄=={  /" !ノi!))
    ..~);;;;;;;:;;;;;;;:__-二三フ   ='`ヾ;; (       「…ええと、つまり?」
    〈;;;;;;:;;;三/ノ\三'  U  "、__;:"〈
      ノ;;;;;:;;彡!ヽ 〈L'゙ :::::....   ゛ "`-,
     .ノ;;;;;:;;/!/`ヽ-'         r ‐'"
   .ノ /`'"'  ,'   |          __〉
    /;;:  ‐- / i  ヽ_          ,!
   ┐ _,  /  |  ;  ̄_`::..    (
   '  -二{   i  ;   i / ̄` -ー'
   .ノi_ ヽ,ノ\ |  ; ;ノ/



暴論のようであるのだが、どこか本質的に理解できるような
そんな豊島の言葉に、ガッツは生返事しか返せなかった

「ふぉっふぉっふぉ」と再びの笑い声を交えながら
彼は自らの言葉をこう締めくくる



               ̄ ̄ ヽ
     /      ____ }
    /    ィi〔/(__)/{´           「誰とも知らぬ者が決めた凡例や基準など
   く   /-=ニニニニ>、.             ・ ・ ・ ・ ・ ・
    >ァチア|¨-=ニニニニニ>             どうでもいい、ということです」
    ノィY'^ミ |   ┃ ┃|
    ノハ:{  |        |              思うがままに言葉を発しても、 感情のままに動いても
    从ト、 |   乂_.ノ |              何の問題も無いということです
      _}:::`|        |
     { ≧sニ=---rァ‐'                 恋愛というものには
__ ,. ィi〔`      __} ト-- __             モラル         ルール
  。o≦      { o   ̄ ¨¨≧s。__        「基準」はあっても「規則」は無いのですからな」
 ̄         ',        } j{ >、
           V       j /  L_
∧                       ,     }
  ',             vo      {      ¨ヽ
  〉          i       } --    }
,.イ/                  : ' ¨¨  ̄  丶
ハ///             }       jト .        \
 V//          } o          \ _ .ィ^::..  }
  V/             }       i      〉' ¨¨    ′
  v/            {      l    ′    /
   }           {      |    /     /
  ,           { o         '     /
  /          {      { /       /



         __
        rく      〕iト .
      \ --   __    〕iト  .
         v-、       --  __ 〕iト .
          } V≧s。          }
         〈ニニニニ≧s。      f¨´.       「…私が思うところ
     _ ィi〔ニニニニニニニアァァァァ<{
      ̄ ̄ ̄| ┃  ̄ ̄|´ミv'^Y川〈ゝ.          ガッツ君はどうもそういうことが
           | ┃     |   〉ノ从{从
           |        |  {'从从ミ{         苦手のようですからな…」
           |   ノ    :|  '  ミ从「
           | ̄      |イ ィi〔  ̄ {
          ` ---- <ィi〔    -= >、
              「   ィi〔   ̄ ⌒ヽ
                    〉'’       . : : : i
             /         . : : : :イ{


759 : ◆jsXgrE.VEg : 2021/01/29(Fri) 21:21:29 ID:12828508


その豊島の一言に、ガッツは気づいた

自分がそういった性格であることを見抜かれたこともそうだが
何よりも、最後の言葉だ

なんとなく人々が認識している「こうあるべき」と言われている
常識的な恋愛の「規則」のようなもの



                               /}    _,、、、、_,、、、_    ,、
:::::。::::::::::o:::::::::::::::::::::゚::::o:::::::::::::o::::::::::::::::::゚:::::::/ ,'>''´        `'<. |∨゙。:::::::。::::::::::o:::::::::::::::::::::゚:::::::::o::::::::::::::
::::○゚o:::::::。:::゚::::o○:::゜:::。:::o゚:::::::o:::゚:::::。::::゚::゙,イ /     /           ', ∨::::::○:::::゚::::゜ o::。:::::::o::。 ::::::::::::::::::::
                    ト、 /. /                 ', マ
                         ',. { ヽ―‐ァ.    |i        |   、,,_ヘ . ヽ
                     _ヘ ゝ , .イ    |i        |  |  乂 ̄  }―ァ
                    /¨¨¨ヽ,イ    |   |i        |  |   `¨∨ ノ
                    \`―‐ |.     |   |i        |  |       ∨ ̄`ヽ
                      o⌒'ハ    | | _|.斗-     /|  ハ. |   〉 |___/
                    |」  |ハ   | | ハ ハ l    l /│`ト.、|    ハ . o
                       l |ヘ ハ Vィ竿竿ミ',  イ}/_Ⅳ Ⅵ.    ハl」 |」
                       ,'. |. / ハ,,《 乂ン  'イ   ''¨うj㍉x| ハハ/. l
                       ,' | {.| | | }ゝ         ゞ‐'〃ハ}. |  | l
                        /__ ハ| | | {`      ,    __/} ', .|_|. l
                   />''~ヽヘ.| |. ヘ    、      ゝ┐∨/./、|. l
                   /⌒ヽ::::::::::l. ヘ   `ト 、    '  _ ‐''´ V /:::::::ハ. l
                   |  ゝ 、\::::l . ヽ     ', 、___ァ''´   / /::::::::::::ハ. l
                   |    ゝ、_ヽ }. ヽ     ',イ    / { l:::::::::::>''´ ̄|
                  |      乂',  l    八{   l   { l::::/ , イ ̄ゝ|
                   /|.          ',  |   lV/.|    l  { l'"_ノ.     ハ
                     / |          ', ,′  l./. |    ',  ゝイ      l  ∨ /
:::::。::::::::::o:::::::::::::::::::::゚::::o::::゙/.   l     /   ∨    l.   l   ∨ハ  /.     l   ∨ / :::::::::::゚:::::::::o::::::::::::::
::::○゚o:::::::。:::゚::::o○:::゜:::。 /   ハ.    /.    /    | __l.     ∨-、/   | . ハ    ∨ /::::::o::。 ::::::::::::::::::::
               /    ハ.  /.  //    |ヽ)(___!    ヽ  ヽ|.  |. ハ    ∨



そういったものを軽々と飛び越えられることを実践した人物が
すぐ傍に居たことを


760 : ◆jsXgrE.VEg : 2021/01/29(Fri) 21:22:00 ID:12828508


           /i_,ノヽル1、_
     .l、 ノ`, l´`´;;;`;´;;;;;;;;;;`´イ-´レ-
    _ゝ`;;;;;;;;;;ヘ;;;;;i;;/;;;;;;;;;;;;;;; /;;;;;;;;;;;;;;と
   ,,ゞ;;;;;;;;;;;)`、ヾ;;;;i ;;ノ 1;i:ノ;;;;;;/´;;;;;;;;;;レ
   <;;;;;;\;;;`ヾ ;;;;ヾノ;;iイ;;;;;;;;;;;;彡;;;;;;;;;;;;;;;`;7
   ,ゝ;;;;;;;ヾ;;;;;;;`;;;;;;;ゞ;;r;;;;<`i;;;;;i`ヾ;;;;彡三;そ.        「………
   `っ;;ノ´ゞ;;;;i´i;リ;:i´i;l `i、!.iノ`  `i;;;;;;;;;;;;`ゝ
   >;;;;i::: i/ Y ヽiヽi .ヾ   l    ];;;;;;;;;;;;; >        …そうっすね
   7;;::l;:::_,--、i .Y r ̄二≡ミミ ゞ;;;;;;;;;;;;T
   .フゞ;;;;;;;;;;;;;;;;ゞ ヾ :f´r::::__y≠ヾ;;;;;;;;;;イ        その通りかもないっす」
    ヽ,;;:`i ̄ `ゝll   `〈 弋_ノ ケ  \´ /.1
    i´ヽ:::` ̄ ´:;;l-;     ̄    :: i./-i )
    `i;;i;;i::   :;,;        、   ゝ- /
    i,;;ゝ:::  ::ノ. , 、,      ヾ .r´ノ、
      ヽ:::::   ´` = ̄         i-´;ト
      \:::  ;;;::_____、      `  i イヽ,
       i,::::::::_`─  ̄`     / ′ i
       i`,:::::` 二 `     /     1
       l;;;ヘ;;::    ヽ   /   /  ::;;;i
        l;;;;;;;ヘ,__ ,, ッ´  , -i   ≡i



小さく笑みを浮かべたガッツが、グラスを煽る

その表情が何とも言えない清々しさに満ちているのを見とめた豊島は
仮面の奥で柔和な笑みを浮かべて―――



               __
                 }__\
                  {/∧ 丶
              r‐=ニ{//∧  \
                 ̄≧s。/∧   、
                 / / / ¨≧s。 /
              /   /  ^>ミミ}´
               〈`ー' /  ィ´ミミミノ
              ‐<.: :´ }二{"
             rくヘ ̄ __∧
              ,イ    ̄>、-‐∧.          「…ふぉっふぉっふぉ
           / /o    \-‐〉、
              / /        / ̄ ',.         良き事ですなぁ」
         ィi:i: ′     〉'    : :}
        /i:i/       /    . . /
        'i:i:i:i:i{      ′   . : : :/
       // ̄>、 __ ___/  . . : : : ′
    ,ィ'/     ヾ}  、 :. } . . : : :/
    Ⅵ___     レし'し}ノ . . : :/
      {i:i:i:i>、      ヽ}/     イ
      `ー=={ \         イ: {
        }  `  ---<: : : :{
        }      丶_:_:_: :∧



いつもの様に好々爺めいた笑い声を交え、そう呟くのだった


761 : ◆jsXgrE.VEg : 2021/01/29(Fri) 21:22:43 ID:12828508




    、-、 |    l   l   /  /  | '  , '".|, イ:::::::::::::::::::
 \==ーヒl-===   l   /  / / |, '", イ |:::::_;..-'''"
   \ ヽ `"  l  l  / ./ ./ , '゙|, イ : ::|,へ :  ハハ ノ 、
=============================i,へ |  | ̄ ,-「|] |} |コ |
  ___________ ||YヱYYヱヱ.|| _______ .l: ̄ [「L!,.. .-‐ '''""~
  |l::::::::::::::l|゙|| i⌒i | i⌒i || {lilililili} | i'""~,-ハ ハ ノヽ. ハ  「
  |l:T:T:T;:l|゙|| l.Y.l | l.Y.l ||  lニニコ | l [「L| |[ |{ l| } | | i ノ.        「ディスコミュニケーション」
___ 二二二_.|| l|l | l|l ||____________|~""''' ‐- .!.!,__| l |
 l | l l l || l ̄l | l ̄l || l | '''- .._"''' ‐- ..,__  ~""
 (ニ二 ̄ ̄ ̄ ̄二ニ)l  l || l |     "'''- ..______"''' ‐-
-----  ̄|~}{~| ̄_____-------(二)        |::::::::::::::::::::::::
 ̄ ̄/ | 十 l.__||ll|ll||  ̄ ̄ ||_l|(二 )      |::::::::::::::::::::::::
 ̄/ ̄ ノ ⌒ ||、||二|| ̄ ̄ ̄..|| l|.||__||:.    |::::::::::::::::::::::::
/------- - |l .||  || ---------|l ||:.    |:::::::::::::::::::::::
     /    |   ',        :::\   |:::::::::::::::::::::::::



.


762 : ◆jsXgrE.VEg : 2021/01/29(Fri) 21:23:25 ID:12828508


              / /:::::::::::::::/      _   \
             //::::::::::::/      /_    冫
           / /::::::::::::/      ,;´ "|□匸二 了
           ゝ L:::::::::::L__  ..z:: ‥"´ ̄\  `、\ _
         <:::::::=ニ二::::::::::::::彡",ィヽ、、\ へ  \ \__ 二ニィ
         厂ト、  `ゞ_トェ,,\ヽ rヒ壬iゝ\、ヘ ト\ ヽ、 、\.       「とっ・こっ・ろっ・で~
        : ; |    `ャ依l \、`      l/ 」ヽ  ト 、. \
        ;  :; |     ヤ|          「r|  \ ヽ `  ヽ
    _厂ヽ |  : :|     ヽ ―`   .,ィ    / ,/ォ ハ` .\   `.    あのジャンヌちゃんって子とは
   r" :; Y ヽl  ;  |       \ヤニニ" 、  / :; l /―┐ `
   |  ;  : 冫 ̄ コ  _     Vl |\ lゝ´/ ,:/ "   ヽ          どんな感じなのよ、ない夫ちゃ~ん?」
   ヽ__ト┘ヒ二二ミ| / _〕    ヾー`ヽ  ::/     ___`:ュ
    ト、 ヽ    _ Y  /   ┌──ァく冫´     /´  \::::::::\
    |  `:; /    ∨    / / C^.::\ c/  /     \:::::::::..\
    ヽ   У    /    _/ ,  イ::;;;/ >、 /         \:::::::::::::::ヽ 、
    ∧_ヽ _ /   ┌:什 / レ´::::/  / /          /" ̄ ̄ ___\
   ∧  フ  /    / / У C::::::/  /           /   /      |
   /` ミ二二フ   /  | / /::::::::/ /            /   / /´ ̄ ̄ 了
  /   /  / r‐ァ´     / C::::::/ /             /  /      _  冫
/   /  / イ ∠     / /::::::::/ /             /  /        \ 冫



会話の内容が一段落して、次の話題を切り出そうという時
妙に楽しそうにそう言ってきたのは、虎徹だった



    / ̄ ̄\
   / _ノ  ヽ、_ \
.  | ( ●)(● ) |
.  |  (__人__)  │       「…また随分といきなりですねぇ」
   |   `⌒ ´   |
.   |           |
.   ヽ       /
    ヽ      /
     〉-r:::┬〈、
   /Λ 〉.:〈 7//\
. /////V::::::V/////\
///////∧::://///////}
.////////∨/////////{



                 /ニ{
        \ ーzz=彡'゙二乂__,,.ニ=-‐━‐-=ニ,_
         `マ二二二 ≫''~. . .. ..⌒{l´.. . . . .~'≪       ノ
            /}ニニ二ア゚. . . . /. . . . ゚,` 、 . . . . . ゙マ 、    /′
       /. . .}=ニア゚. . . . . . . . . . . . ..}l. .`、. . . . . .∨'ー=彡ニ
       . . . .ノィア゚. . . . . ./. . . . . . .. ..}l. . . .、.. .. . . .}ニニニ={
        . . ./ /. . '. . . . ,′ . . . . . . . }l. . . . `,. . . . lニニニニ乂
       /. ../ ./. . . ./{l. . . . . . . . ..八 . . . . . . . . レi}二ア゚⌒i`
        . . . .′'. .. . '^ i{l. . . . . . . ./ . . `、. . . . . . . ..l}ニ7. . . . l
       . ./j{/. . _/__  从.. .. . . . . ′. . . .`,. . . . . . . l}ニL. . . . l
          /^7. . ..j[,,__ `` `,. . . . . .{\._._.. ..`,. . . . . . .゙ニ/. . . . .l    「あら?  あらあら?
.         /^7. . ..{{l圻テ气、 ‘,. . . .{´ \. . ..`, . . . . ,ニ/. . . . . .l
       . . ゙. . . . l{l VZ沙`  、 . . jI斗屶ミ、. . .. .. ../レi. . . . . . ..,.    これは楽しそうな話題でしょうか?」
      . . . . . . .l{l  ~^´    \「 VZ炒 )、. . . ./~フli. . . . . . ..
         i{. . . . . .リ    _    ,       /}}. ./イ ,从. . . . . . .
       从. . . . ..込  ノ } 、/)       '゙ 从{. . . . . .{\. . . . .
       ___゚,. . . ./´ ̄ ̄}``'く/"   ィ7. ./. .`、 . . . . {  丶. . .
           }. . /     /   ヽ=七I~{_,{. ./. . . . `, . . . {   `、.
       ____}.. '-‐━‐-'、   /il}::::::::{^{,/ -‐ 、. .゚,. . . {
       ニノイニニニニニ\/ヽ_ノ'⌒^{_,{i     マ ,. . . ゚,
       ニニニニニニニニヽ ノ^、 :::::/ /  ,   ∨. . . .`,
       二二ニニニニニニニ}::}::{`、/ /  /     _i}_ _. `、
       二ニニニニニニニ/}::}::{ー'‐'゙   /r'゙⌒Y   }i  }. .`、



こういった話題を聞き逃さないのは、女性特有の聴覚なのだろうか
別の卓にいたアーカードの姪っ子――クルルがひょっこりと会話に入ってくる


763 : ◆jsXgrE.VEg : 2021/01/29(Fri) 21:23:57 ID:12828508


      _/             \ノ \
       }, '.|        \     \ノ
    _,./ .::|    \   \     ヽ
     V  :i|     { >、、 \ヽ `、
    ,  八    ∨   >ミ__:i
    i     i:、    ', ィfだ ソ | | :i
    | .:i  :il一、    \ ゞ'  | | :|     「まぁ私は先程、ジャンヌ様と少しばかりお話をしましたので
    | .:| :八 ィ示 ―一      | .:| :|      これまでの事情は多少察しておりますが
    | .:|    ヽ ャソ'          |:/|i .:|
    |:从 \ __,ノ     r ァ     / 八:.|      …なんでも子供の頃からの幼馴染だとか?」
    |  i`¨⌒ 込          /Y^i:|
        | .:| .:i j/>     ,. イ⌒r‐ |:|-
.       /| .:| .:| / | | `T_____,}...ノ{  |:|:
      / :| .:l  :∧ | | {//ハ)__....人,,ノ:|:
   '⌒7|| .:| .:/ __ヽ .:.|一‐   └r≠\\
    / 八.:|:/ /   \㍉   人 \ \
.   / / へ _:{     \ ㍉_/  ヽ/:\
   , /へ{⌒Y⌒ヽ    ))     / ̄\ヽ



        ______
.   / ̄ ̄    / ̄`ー─ヘ ノ7
   /     / /     /    /{
.  /   / /     /   / //,L.
  ′ /                 /-  }
 i   /イ.//.i !    /   /  ./  '/ }.      「ほう! ほう!
 |   ノ / !.! .|:i.  /_,,/ ///_    '/
 |     イ|:|:i:|:l // __ヾ__,/Ⅶノrヘ!
 l  :i| 从|从|/=Y斗t_ッ-ヽ乢rッミト、       これはこれは…何とも
 }  :lト. 〈 |  |   人 ミ 彡 }ー{ミ彡 ノ          フレーズ
ノイ|:|:i:|\ 」     __  ー‐ 、 {ー‐〔 _       心躍る単語が聞こえてきたじゃあないか!」
 从|从川l|   }r‐     (.__  )  , : : ヽ
 /∧乂从!   从 `ー===‐--‐7 .′: : ∧
   ∧:. 人.    ヾr、::::____ ソ{  /  . : : :∧__
.   ∧   > .   こ二ニ  r丶 . : : :i:川:i了
    ∧  乂 心、 ___ ノ  \: : 从|:i:i:ト..., _
  〉  ∧,__ >-≠-<!i:.     丶乢I:i:i:i|:i:7 ト .. __
      ∧  .:i:i:i/ ̄ヽ |:i:i:.      >--<.ノ    .\
 .′    ∧:. _/、   :Ⅳノ:i:i:.           //    'ー─ヘ
        ∧./  \r‐、  ∨   丶   //{............ノ.::::/ ̄
 ___  .∧丶  .:}  \. ∨  、   \ '/____.::::/.:::〃
  ̄ ̄/   ∧ \:::}   ヽ.∨  \           ∨.:::::/



歌舞伎役者のような芝居がかった大仰さで
ズイ、と身を乗り出してきたのは、これまたアーカードの友人――通称・少佐であった



           / ̄ ̄\
      / 〉 _ノ  ヽ、_ \
     / /' ( ―)(― ) |
    ./ //〉 (__人__)  │....  「…少佐さんまで
    .l  ´ イ|   `⌒ ´   |
    .l    iY           |.    いつのまに隣に来たんですか?」
   ./   ハ !       /
   ./  /  ' ヽ      /
   l   /  .〉-r:::┬〈、
 __「 ー‐1  ./Λ 〉.:〈 7//\
 i//7777|/////V::::::V/////\
 |//////|//////∧::://///////}
 |//////| ///////∨/////////{



                            , =ヘヘヘニ=-、_
                            }:ハ i|i|i|i :. :. :. ¨ミ、
                             ∠二ハ|i|i|i|i :. :. :. :. .. ヽ
                         , イニ=ミ、_ハ|i|i|i|i :. :. :. :. .. .. ,     「はっはっは
                       i{ニニ=-'´  ‘i|i|i|i| :.i :. :. :|i:. i :,
                         {彡=-', -=ミ  ‘il斗-|=ミ、:|i:. |i i     この世界に、他人の恋愛話ほど
         _               {/ }/イ,. --- 、 _ 从八从八:.lハ}       面白い話題があるものかね
       i ヽ              {{ i|ニ{{     }ニニ杁_莎_〉}}ニ!i }
       l   |i            乂l 乂__ ノ ⌒ 乂_ ノ lノ .       そうだろう、やらない夫くん?」
       |/  ̄)              l                 l
      /   /             八   、_ `¨¨´ _ノ   ノ__
     / ̄ ̄ ̄)   __           _\    ̄ ̄     / }} `¨}}ヽ
      |  lニニ{_/ニニ)      /    _ヽ   __   ィ  /'  / /¨ヽ__
      |  |ニニニニ7¨´    /      / ,ハ ̄ ̄ ̄    /   / /.: .:|i ヽ
      |  ヽニニニ/     /     //〉__\    /   / /.:   :|i< > 、
     /     }ニニ}    /      //_寸{ニニ\_,/     / /.:    |i彡'¨ “< >、
.    /    /ニニ/   ,/      ///, 》〉二=- /     .:/ /.:     :|i / ̄ ̄ ̄ ミ、
  /{    /ニニ,:'  _>=- 、 /////´=-- /\    . :/ /.:      |i        i
. {  ヽ _/ニ<  i|       i{ / :/ :/ .:/ニ=-/   . :.\ . : :/ /.:       :|i        |



               .   ___
                  /   \
                /   _ノ  \
              . │   ( =)(=)
                 |     (__人__)   「…そんな素敵な笑顔で言うことですか」
        .   .     |  u.   ` ⌒´ノ
            .  |         }
           __,ノ ヽ.ヽ       }゛
       y彳 ";;;;;;ヽ  ヽ'ヽ   ノ
     /  ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;';, ヽ. ::::::>/
    /     ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;';,`ヽ/ヽ、
   /      ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;', ,.r`i ヽ、
   |      ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;', /::iヾ;;rァ /
   |      ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;'"',  `!;;ノ! ト、
   |      ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;',  ,';;;;|i,.!;;;ヽ.
   |    ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;'';;;;;;;;!;;;;;;;;;;;;ヽ,
      ;;;;;;;;;l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i



やらない夫も彼がこういう人物であることは知っているのだが
自分が標的であると、あまり良い気分ではないのだ


764 : ◆jsXgrE.VEg : 2021/01/29(Fri) 21:24:31 ID:12828508


               /             }: : : : : : : : :.\ \
           〈                 }: : : : : : : : : : :.i⌒ヽ
              \_ ..斗 冖=‐-=====' -―…‐ ミ、|   〉
             {_{::斗r七7::::/\__ .斗-‐…‐-ミ、   /
              /:/:::::イ /: ,:代_ッ冖`ト/ ハ:/-―\::i\ /
            ,/// |::i// ` ̄´   //代ッ> /ハjー-ヽ
              /::i| } (,|::|:.:.:.:..          {   ′{
.           /.::::::八乂 |::|:.:.:.:..       __ 冫  ;⌒ヽ   「ま、からかい半分
        /-‐ァ/:::::\_|::|:.:.:.:..              / .       気になる半分なんだけどよ
          /.:::::::::::::::八ト、.:.:...    -‐―ュ  /
          ∠ イ.::::::::∧{    \:.     ー=‐  /
             //^V‐- ミ.   \  /L.!V ハ./          ない夫ちゃんさ、彼女と二人で話してるとき
       _,∠____ : : : : : : ` : . . `:{____}_}リ′
      / . : : : : : : : . \‐  ミ: : : :.`: . 、/               楽しそうなんだけど…変に距離感保ってない?」
     / -‐=== : : : : 、: . \ : : \: : : : : :\
   / . : : : : : : : : : : : .\: :∨.::ハ \: : : : :/
.  /. : -‐… : : : : : : …‐-: \ V : i   ヽ: :/
  く: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : } : |    V



会話の切り出しはふざけていたが、指摘の内容はある意味真っ当だった

誰とでも訳隔てなくフラットに会話しているやらない夫にしては
珍しい姿だ、と虎徹は感じていたのだ



              / ̄ ̄\
            / \_   \
           (一)( ●)     |.            「あー…
          (__人___)    │
            (_`⌒ ´       |               何と言うか、自分でも子供の頃と今の彼女に
.          {        │            ギャップがあって戸惑ってるというか
          /ニ⊃     _/
.         / ┴┐    /}\            そのせいだと思いますけど」
        | ニニ}--/ /ニニ}ニ=- __
      __| _K_八__/ニニ/二二二二__
     /二/|  ̄|__/ /ニニニ〉ニニ二|二二二_
.    |ニ/\ー―| |/ニニ/ニニニニ|二二二{
.    |/ニ二\__|_/二/ニニニニニ|二二二=__
.   //ニニニ二/ニ/ニニニ二二二ヽ二二二二__
   |/ニニニ二//ニニニニ二二二∧ニニ二二二}
   |ニニ二二/|o二二二二二二二/  =ニニニニ|
    ヽニ二二/=|ニニニニ二二二二{   =ニ二二/



                         _,,,,,、__
                     ___{r、   ',¨ヽ、           「…年月が思い出の中の”少女”を
                       , '´  Ⅷ',   ',i ヽ        美しい”女性”へと変化させたのだねぇ
                  r'’ `ヽ、 Ⅵ:',  i l  Y
                  {⌒ヽr'゙゙゙゙`゙゙゙}  ll ll !  }.        その揺れ動く感情の正体は”戸惑い”なのか
                  { ,イ"     } l l| l| l  }.         はたまた”ときめき”なのか
                  Ⅵ ,ィ⌒ヽ 刈'⌒l|、| j
                 /{ ト、r━━ミーr━━ミリ'}、
                / 八{`廴_ノ¨¨廴_ノ'}ノヽ丶..    ……ふぅ、お酒が美味しいねぇ」
               /   /  { .,、  、j:,.  ,、 八 ゚, \
              /    .{  込 ^ー=ニニ=‐'^ ノ    i  \
             /      :{     `ー、 ゙゙゙゙゙゙゙ ノ´}    .}    \
           /         |     ∨`¨¨¨´∨     l    /\
             {⌒ヽ、     .| .f^ヽ、っ___と⌒ヽ.   }   /   ゚,
            {   \   Ⅷ}゙ゝ-'(( ⊂:::::::::::)゙rと⌒) j  /      }
          l     \ ,イ 、__つ  ̄ ̄ ̄´ノ⊂¨¨)/  /     }
              Ⅷ     ゙∧ 廴__⊃、    /_⊂_¨ノ、\f´      j
.             Ⅷ     ∧∧ ゙ー、⊃──( ⊂__ノ}ムノj      レ'
            〉    /  ∨\_,斗'/   Ⅶ ̄ア./ ム{       i゚,
           Ⅶ斗'”   ∨ //'´  .,斗{、/ /   \    |:}
              〈        ゙V /__,斗'”: : :.∨ /      ヾ   /
            }        /o: : : : : : : : :∨         /
             |       ,イヽ: : : : : : : : : : : :\          /


              ∧\      //
              イ-ヘi;i;i>--<i;i;/
          . . : ´: : : : :/i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i{_
         /: : : : : __ ノi;i;i;i---=v-一:⌒: 、_
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 __   ': : : : : : /: ::|r У: : : : : : : >: : : :/.: : : : : :}、i、___
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i;ヘ{;i◎i}ヘ/: : : : : : V: : : /イミ  \ /: : : : : : :/: : : :}i;i/
- ヘi;i;i;ノ、__: : : : :/:/:}: : /:/ f ,,.ヽ  /: : : : : :/: |: : : : li;\
/ ⌒ ヽ  ノ: : :/:/:/: /: :./ 弋゙ノハ /: : : : :/: : :.:| : : : :|⌒ .     「激しく同意させていただきますわ、少佐様
     V  __ノ:/イ: /: :l:.|      {////|: : : : : l: : : : |
      乂__ ノ V|: : i :|  、     |/=ミ 7: : :|: : |: /: :.|
        }    {: :,l: :}、   _   ' ゞ'ノ|: : :.|: : |/: : :}|      あ、伯父様、ワインをもう一杯」
        >   V:,|∧{`; , , _ _ ィ==彡: : :|>--ミ:人
..:/      乂__/ヽ|; ;(_ノ; ;γ ノ人: : : ィ: : /////∧Vヘ
⌒ヽ  x- r r--彡^" |;| |; ; r 'ゝ- __ </|ハ////////}: 、
  ノ////| |O/    |;| |;|く  「///////////////,|.: :ヽ
 {///////// {   // ,|;|/\ |////// //////////ハ: : : ,
ノ//////////人 ___ i;;l_/|;|/ /|///// /////////// .}: : : l
////////O///////;// | レ'  V///{ /////////// /ヘ: :. l
/////// ////////;///    V//,| ////////// イ  }: |
////// ////////;///      \/} /////////    l:ノ



一方、爛々と目を輝かせながら酒を肴に楽しんでいる二人を見て
「楽しそうだねぇ、君たち…」とアーカードはぼやいていた


765 : ◆jsXgrE.VEg : 2021/01/29(Fri) 21:24:59 ID:12828508


            //:::::::::::::::::::::::::::::/           ヽ
            / _/::::::::::::::::::::::::::/           ',
          { /´:::::::::::::::::::::::::/             〉
              、\:::::::::::::::::::::く          x<二 __/
            >''´ ̄`ヾ::::::::',     x<.__l_l_/
             `⌒ア}代ッ、\:::>─く:::::::::::\::\::::\
             / ; `¨ア{7{ 代ッ、 ∨:ト<::ヘ:::::ヽ::::::>      「はっはっは
                   {  / |   `¨´   V}|::/{\:';::::::丶::\
                 '. 〈            |} ノ /:::丶:::::ヘ:::::ヽ.    まぁまぁ安心したまえ、ない夫ちゃん
                、 ´         r┬く:::::::、:::、\ア⌒
                  }__ミー-一     '  }:::::}:::::::}:::::\.       おじさんが思うに…ケッコウに脈アリよ~」
     r─ァ'⌒ー┐    {::/ ハ__,、  /  /介ヘ:::::ハ\:::ヘ
.   f´{  {   V}     ヾ、{:::::::::>´  / /  ∨ }  ヽ:}
    f|       ヾ┐      `,コ〔     //      }┐
    {          } }    / /ヘ、_,. <       >人
    }         丿    {  ハ::::}        ,. <´ : : : : \
.   /   __     /     } /}o:::j      /: : : : : : : : : : : :
  { ,ィ升::::o:`ヽr'      {, /::::ハ   /: : : : : : : : : : : : : :
  ィ´ |} {::::○::::::}       /,:o:::/ |  /: : : :/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 { |/ ノ::::o::::::::}      //::::::/ l/: : : :/



楽しそうにばんばん、とやらない夫の肩を叩く虎徹であったが
やらない夫の表情は苦笑いである

そんな彼は「ん、どったのよ?」と尋ねてくる虎徹に対して
ふぅ、と溜息を返しつつ呟く



               .   ___
                  /   \
                /   _ノ  \
              . │   ( ー)(ー)
                 |     (__人__)
        .   .     |      ` ⌒´ノ.    「…そういう聡いところ、ちゃんと隠してくれたら
            .  |         }
           __,ノ ヽ.ヽ       }゛       別に何とも思わないんですけどねぇ…」
       y彳 ";;;;;;ヽ  ヽ'ヽ   ノ
     /  ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;';, ヽ. ::::::>/
    /     ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;';,`ヽ/ヽ、
   /      ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;', ,.r`i ヽ、
   |      ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;', /::iヾ;;rァ /
   |      ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;'"',  `!;;ノ! ト、
   |      ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;',  ,';;;;|i,.!;;;ヽ.
   |    ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;'';;;;;;;;!;;;;;;;;;;;;ヽ,
      ;;;;;;;;;l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i



             / ̄ ̄ \ -、_
          _,ノ ヽ、__   / / ,〉、
         (●)(● )/ ´/ /)
.          (__人_) {    , ' ´,/       「今日は騒がしいし…話題的にちょうどいいんで
          '、`⌒ ´  V __, <´        聞いちゃいますけど…
           |     〈´/::::Λ
           |       ヤ::::::::::::::Λ        虎徹さん、ぶっちゃけハクさんのこと
          `ュ`ー─ー V::::::::::::::Λ        ・ ・ ・ ・ ・
          /ム _ , -./V::::::::::::::Λ、       どうしたいんです?」
.     _,. -/:/:::ハ ,/´..::/i:::::::::::::::::::Vヘ
    //./.:::/:::l y .::::::/::::i::::::::::::::::::.∨}
    j ::::::::>.:::/:::::l ./ .::::::::::::::::i::::::::::::::::::::レ;
   i :::r :〈 ::::i::::::::レ .::::::::::::::::::::〉、:::::::::::::::::ノ
.  i :::| :::::'., :i::::::/.:::::::::::::::::::::::::::`::-==::イ
.   | :::| ::::::::', :i::/.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/


766 : ◆jsXgrE.VEg : 2021/01/29(Fri) 21:25:29 ID:12828508


                            _,,.     --――――-   .
                       /|  _,.   ´                  \
                _ ..  -‐v.:::ヒ´                       〉、、
               /:::::::::::::,.:::::/::∠  _,.  -‐―‐-  .,          / 八
            _r‐{::::厂 ̄/..:::/,,´ト---┐          >‐---―=≦ ‐≦  〉
           _r 「し'::/   ′ :レ' tぇ    `¬__        〈   \\__/   /
          ,〈 し::::::, ′  i:::/{ j″       `{__      }\    ` ̄   /
          },ハ_ノ/   ,.レ'::::小、 u.      ,、__ハ     ハ \     .//
         /:/     //.:::/ :i⌒    u.   {://   ′      / /
           レ′    //.:::∧:::ト..,,.、      / /   /_  :|    ./  .′
           |      .//i:::/::〈ハ|` r 、__,,.  ´ /   厂 ` |      /{
           |      //.::|/.::: 个=≦         {  〈^V     :|        /    「………
         \___/´.: :::::::::: 八:::::|  八      | /}ト、    |      /
            /. イ:::::/ .::::::: |\|    \    |⌒\ 〉     |     /.      なんのことカナー…?」
              / |:::/ i::::::: _」 -‐―‐-  .  |\        :|    /
                 |/ :|/i::: }          `Y⌒ヽ   \...:|:.  /
                      j/-‐…ァ‐-   .. _  i__,ハ 、 ヽ.|:::./
                   / ___ /         `丶、ヾ \\ ル'
              ,x≦.. _    ミメ、          \∨/\∨
             / -―- ミメ、   ヽ        \/  `¬
             ∨./ ̄ ̄    丶.   〉        \ /.:|:i,
               〈            \/ ∧          \ |:|i
              〉          ∨ ∧            ゙守jト,
             く  ̄ ̄二ニ     〉'/∧          / '.



質問にすっとぼける虎徹であったが、当然棒読みであった



    / ̄ ̄\
   / _ノ  ヽ、_ \
.  | ( ●)(● ) |      「いや、さすがに分かりますよ
.  |  (__人__)  │
   |   `⌒ ´   |.       端から見てればそういう話題の時だけ
.   |           |       あからさまに反応が変わってますからね?」
.   ヽ       /
    ヽ      /
     〉-r:::┬〈、
   /Λ 〉.:〈 7//\
. /////V::::::V/////\
///////∧::://///////}
.////////∨/////////{



           _  /^ ̄ ̄¨¨¨ーrm,,
           i ^^´ \ \   \ ̄\
          _人ヾ\  \ \   \  `i
         ヘ   i \  \  `i    ヾ  i.        「…おやおや虎徹くん
        |三ミ   ||||\   i  |    |   |
        レ   ミ/:::::::::i    |  | | |  |  |      先程のようにやらない夫くんをからかっておいて
       〈   ;^::::::::::::::::::|| |  ||  ||||| | | | |       もしかして君自身はまだ足踏みしていたのかね?
        .レ/i::::__x≠x v | レ^,-三=テヽ//,/
        l(\ r´r´_土ヾ示~^|≦ミゞ"  || ノ        それはよくない
        ヾヽ\rヘニゞ゚"` }t‐ー´\;;__/ |/        とてもよくないよ?」
         \::|::\_:::::::_,/^|::: ::::::::: _ヘ .| \,,,...,,
          ゝ.|:::::::::二:::::::;;;;;___;/_,,,ェヲ  .|\ \:::::
          /.∧:::::`ヾ-=;;;ー二二ノ´ /||\\\
     _┌ー¨¨/ ;;`\;;::::::::- ̄:::::"  /´;;;;;;| .;i:::::::::
ーー¨¨¨/;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;|;;;;;||||`"ー;;;;;;;_;;;;;;-"´:::   ||  \
__,,,../;;;;;;;;;;;;;;;;;:;:::|:::::::::ヘ||||::::::::::::::,ヘ \::::::   :|;;;;;;::::::



日向ぼっこ中の老人のような柔らかい笑みであった少佐が
新しい目標を見つけ、二の矢を浴びせかける



                 }斗t:i:i:i:i:j{⌒/       ⌒ヽ
                 /   Ⅵ:i:i:{/   / /       }--yf:i:i7
                  /  }:i「     《}/ /       .}  Ⅵ/
              /  /   {j/    / /|       }   ヾ
.             /  /     /     /イ⌒'|        j     :,
            /      /     y=斧ミ∨{     ∧ 《} .i .     「あらあら虎徹様
.           /    ゝ ̄ ′   /`.以沙\∨   /ヽ1     |ヽ
          /      ヽ.′  fリ       }_.ィ斧ミ.|   │ i....  もしかしてギルティでいらっしゃいましたか
.         /          i    |         、 以ッノ}  /  ! !
        /    /  │    |       ry- 、   /j /  ; ;     それは不義理というものではありませんか?」
.         ′  /  /  |    |、     V__ ノ   .:  /  / ′
...    /    /    /  .j| \ { \        //ィ     |/
     ′ /    :/  /八  \〉}ノヽ     ィ    /../ │
...  /         ------ヘ   { /≧=y⌒7‐=ァ  /イ    .|
   ′ j \   /       :,  {、  /{:::::(}:::/{    :|    |
.../ rfY!__ー―┐         :,  | ー'ー{::::::}K:.:{    :|    |
..′ jK_jニニヽ  j____       }人} イ/^ヾ⌒' 、v :j  :|    |
.../}j:jニニニニニ\   }      イ ◯ニ{    \ヽ{..:i   :|    |
/ ///ニニニニニニニ\  }ヘ /ニニ{ニニニニ.、     ヾⅥ  |    |
_///〉ニニニヽニニニニヽ勹/ニニニニ゙:,ニニニニ\   /z}i}  小    |
.〃ィニニニニニ\ニニニニ 勹ニニニニニニ}ニニニニニニ 、/二}iハ/ ハ,、  |
j「ニニニニニニニニ〉ニニニニ}二二ニニニ} ◯ニニニニニニニ}iニ} {/ \ |



なお、少佐はアーカード経由でそのあたりのことを認識しているが
クルルは全く状況を把握していない

彼女は単に流れに乗っかって三の矢を放っただけである



              /ヾ::::::::::::::::::ヽヽ、
           (ヽ く___>:::::::::::,'ヘヽ >/).     「…え? なになに?
.             (((i ) / (○) (○) | ( i)))
.            /∠彡    ( _●_) ミ_ゝ \      何でいつの間にかおじさんが
.           ( ___、  u. | U |   ,__)
.               |     ヽノ  /´        包囲されてるの? ナンデ?」
.               |        /



いつのまにか完成していた包囲網から抜け出す術は
もはや存在しなかった


767 : ◆jsXgrE.VEg : 2021/01/29(Fri) 21:25:58 ID:12828508


                            , =ヘヘヘニ=-、_
                            }:ハ i|i|i|i :. :. :. ¨ミ、.         「まぁまぁ虎徹くん
                             ∠二ハ|i|i|i|i :. :. :. :. .. ヽ.       私は何も君を吊るし上げようと言うのではない
                         , イニ=ミ、_ハ|i|i|i|i :. :. :. :. .. .. ,
                       i{ニニ=-'´  ‘i|i|i|i| :.i :. :. :|i:. i :, .     むしろ気になっているのだよ
                         {彡=-', -=ミ  ‘il斗-|=ミ、:|i:. |i i
         _               {/ }/イ,. --- 、 _ 从八从八:.lハ}..    この店に通い詰めている以上
       i ヽ              {{ i|ニ{{     }ニニ杁_莎_〉}}ニ!i }       君にとってハク君は好ましい存在であることは
       l   |i            乂l 乂__ ノ ⌒ 乂_ ノ lノ.     否定できない事実で間違いないだろう
       |/  ̄)              l                 l
      /   /             八   、_ `¨¨´ _ノ   ノ__.      なればこそ、今の君が矛盾した行動を
     / ̄ ̄ ̄)   __           _\    ̄ ̄     / }} `¨}}ヽ..  取っていることの理由が分からないのだ」
      |  lニニ{_/ニニ)      /    _ヽ   __   ィ  /'  / /¨ヽ__
      |  |ニニニニ7¨´    /      / ,ハ ̄ ̄ ̄    /   / /.: .:|i ヽ
      |  ヽニニニ/     /     //〉__\    /   / /.:   :|i< > 、
     /     }ニニ}    /      //_寸{ニニ\_,/     / /.:    |i彡'¨ “< >、
.    /    /ニニ/   ,/      ///, 》〉二=- /     .:/ /.:     :|i / ̄ ̄ ̄ ミ、
  /{    /ニニ,:'  _>=- 、 /////´=-- /\    . :/ /.:      |i        i
. {  ヽ _/ニ<  i|       i{ / :/ :/ .:/ニ=-/   . :.\ . : :/ /.:       :|i        |



    / ̄ ̄\
  /   _ノ  \
  |    ( 一)(●)      「俺も少佐さんと同じ意見なんですよね
  |     (__人__)
   |     `⌒´ノ.         まぁ多分…なんですけど、虎徹さん
   |   ,.<))/´二⊃            ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
   ヽ / /  '‐、ニ⊃       ハクさんと距離を置きたいんですよね?
   ヽ、l    ´ヽ〉
''"::l:::::::/    __人〉        なるべく穏便な形で」
:::::::::|_/ヽ.   /|||||゙!:゙、-、_
:::::::/´∨/`ー'〉゙||i l\>::::゙'ー、
:::y′.: ',ゝ、_/ヽ.||||i|::::ヽ::::::|:::!
/: ://: : : :|:::ヽ|||||:::::/::::::::i::|



           ,.z=='三ミミ=-,.、、
       .  __」fr三ミヾヾミミミミヽ、
        r行ミヾ'f示ヾヾヾヾミミミミヽ
        l彡三ミヾ川ヾヾヾヾヾヾミミl
       尨ィ三ミミヾ川ヾヾヾヾヾヾミi、.            「ふむ、やらない夫くんの言葉が事実だとしたら
        Y彡三ミミヾ'゙゙゙ヾヾ、,斗、ヾリ
        ヾ彡テ'´    ヾ/ヾヾ州l                 自主的にマスターに自分から離れて欲しいが為に
        klV' /^`ヾ' ' ,r' ⌒刈               道化を振舞っている…という解釈でいいのかな
         ヾ,ヘ. -zt;テ=y彡'^ ¨´ | iー - -、_
          `Tヾ(____ノ __V ,イ /  !     ,ハ      これはつまり…男のツンデレか
         / . ヽ、''ー-=≠'"ノ /l    〈  /
        ,    〈l t― ー_´  r' i    v /  {..     生憎だが虎徹くん、それが通用するのは
.        /   , 、 \ 丶 ̄   !    レ゙    i..    二次元的存在という立場を備えていないと
       {  〈`ヽ  j__ \  ヽ  /    〉  {   ヽ     なかなかに難しいと言わざるを得ないぞ
.        〉  ヽ ∨ ) }  >=、,`=v    /  ′   ゙,
      /  丶} ;'  厶_/ // /!  /   ! {    !.   モノローグや第三者視点を持たないと
      |    ∨ /  / // , !  /   }!    !..  ツンデレというものは成立しないからネ♪」
      {     ′/、 / 〃丶′! .゙    ヽj    {
      ヽ    〈  ゙ y  /  /、丿イ      〉   ム
      丿   __>、 ′ ′// 丿     ∠     }
      〈_/┌/ `ーー-r匕 r''⌒ヽ z―‐t /ヽ  /〈
      く /  八        ∧/ ヘ、 く \ `く |/   `、
.       リ     `,      /  〉  ∧  ぃ   ̄ソ  ヽ
       \   !   /、 /  / j | \ イ



             / :::::ミヽ ::::::::::::';:::::::::::::::::ヽ  :::::: ::::::::::\
             < ::三三ミヽ ::::::::::::';:::: ::l、::::::::ヽ ::::.:::::::::::::::ヽ
.              /.::::三ニ  ヽ::::::::::::';::: :lヽ::::::::::ヽ :::::::::::::::::l\ヽ
            / :::彡l_    ヽ::::::::::',:::.l  \:::::::ヽ::::::::::::::::',  \
.             ∠;;::::彡:/ /ミ、__ ヽ:::::::::ト、! _,. =ヘ::::::ヽ::::::::::::::',
              V:::〈   ォ-そテ≧ゝ:::::',≦ィそテミ\::ト、::::::::::::',.       「ちょっと少佐ぁ!?
            /:::/ヽl   `` ̄´ ノ ト、l ヽ` ̄ ´   ハ ヽ::::::::::',
.            /::::ハ l ハ         l:. ヽ       ハ l/::::::::::::::',     俺そんなつもり無いからな!
           /::::::,∧ヽヘ  u.     l::.       /ノ/:::::::',ヽ:::::',
.           /:::,イ::,ィ:::ヽ、!        ^ ^′      /_ノ:\::::::', \::',    変な解釈しないで!」
          ////::::::::::ト、    , -=== 、    /::::::::::::ヽヽ::',  \
       /  /:::::::,ィ:::::::::lヽ   `ー――‐′  /::::::::ト、::::ヽ \
          /:::::://:::::::::::l ヽ /{__,.イ ト、__}ヽ/|::::::::::ト、\::ヽ
          /;.  ´  /:::, イィヘ、ヽ\_|_|__/ _|\:::::! \\ヽ
      /´    //  /::::::::`ー- 、__, -'´::::\ ヽl    \
                 /::::::::::::::::::::/;:;:\::::::::::::::::::::ヽ_
           _  -‐ ´\::::::::::::::::::/;:;:;:;:;:;:;:;ヽ::::::::::::::::::/_ `ー- 、_
     _ -‐ ´_  -‐ ´ ̄|\::O:::∧;:;:;:0;:;:;:∧:::O::::/:| `ー- 、_ `ー- 、_
_  -‐ ´_ -‐ ´       l::::::\ノ:::::〉;:;:;:;:;:;〈:::::ヽ:/:::::::l       `ー- 、_ `ー- 、_


768 : ◆jsXgrE.VEg : 2021/01/29(Fri) 21:26:32 ID:12828508


                   _ _ __ _ r-、
                     {.r、\\`㍉、`\i\¨ミ、
                  /Ⅵi\\\  \ .\.Ⅵ `㍉
                 ,イ彡iiⅥム ヽ  ヽ  \ .\}\∧
                  }彡ニハⅦiム  \ \  .ヽ .∨ Ⅵ .     「ああこれは失敬
              {/,イ `¨¨∧ .i i        .∨i}i
                 Y//      .∨| | | |i i } l!Ⅵ}     しかし…やらない夫くんの話した内容を否定せずに
                    {i i,ィzzzzミ、 .乂i}i 从乂八il } i乂、.    私の与太話に大げさに反応したということは…
                {`Y ,ィ==r=ァミ、___,Yrィ尨ラ.}i}从{i ノノ
                人 {(弋__`彡豸⌒}i}_`⌒".ノノ  }/} .     そちらは真実ということで良いのかな?」
                  `Y`ー====彳i⌒` ‐==‐'.,ィ  iノノ
                      、_,ィ  . ,イ  /ミ、
                     人  `‐-= zzz-≠彡′/{㍉ ヽ_
                  /  .\  `ー‐‐‐    /ノiト、i} }i:i: Yヽ、
        ____,..-'/  /i} >‐-  --,..イ./ / ./ ./i:i:  i ` \
.    /i}_____/  /./}   /ゝヘ    ./ ./ ./ i{i:i:  i}乂  `ーミ、____
...  /乂⌒/  i/   /./i∨ j /}´⌒i}     ./ ./  ヽ___///i`㍉____   〉、
... / //  / , -'"   /./  i/__./i迄亥イ\  ./ ./        i}/ i:i:/  ヽ/⌒\
..../ //_,..       /}   {ii: i/⌒㍉}彡' Уi:i:i:/       i}i:i:i:i:/   /    ∧



  /ヾ::::::::::::::::::ヽヽ、
 く___>:::::::::::,'ヘヽ >
/:イ-.:レ -ー   -、 ヘ!
フ::イl l/ u.  |  |       「………」
フ:イ`ーi|    '   /
   | `ー ,  ̄、 , '
  ,,rへ、_ ` 〔´__
/l :ヽ、 ゙7'r'Yヽ、゙ー、



            ∨ \             _/ニ=-/
           ∨-=\__ ,、ヽ`~  ̄ ~"''7ニ=-{
                }-=ニア゚. . . . . . . . . . . `ヽ、ニ乂_______
               ノニニア゚. . . . . . . . . . . . .. . . . \ニア^'く
             く-=ニ/. . . . ./. . . . . .゚,. . . .∧. . . .ΧL. . .∨
           /\/.∧. . .,'. . . . . . . }ト、. .∨. . . .. ..∨.. . .∨
.           / . . '. .∨.. .. .. ..{ . . . . .,-‐\-.. . .゚,. . . . . . . .       「そこで押し黙ったら
           /.. .. ..i . '.. .. .j{__. { . . . ./斗劣ミ. . . .} . . }l. . . . .
        {/. . ,レ{{. . ´从. . 、 . . ,'  うハ }. . ..} . . }l . . . . .       認めたと一緒ですわ、虎徹様」
.       /. . ., /. .{{.. .抖筏㍉\{   ~´ , . . ノ. . ..゙ . . . . . .、
.       /. . .//.. ..从. .{ 乂ツ 、      厶ィ. . . ./.. . . . . . . .\
    /. . jI斗i/. . . . ./\込、     _    }. , . . /.、.. . . . . . . . . .\
.   {≫''~   }、. . .., '.. ..{. . 「.}iト  ´     イ}/. ..∧ . \.. .. .. .. . . . . .\
  /}_  -‐r' ‘,/}.. . ..{. . { . ,' . . . 〕I爪/_,/. ../、. ゚、 . . \ . . . . . . . . . 丶
  二}    }  i} / . . . {. . {__{. . ._ ノ从i:iY゙7 . /  丶 \ . . \. . . . . . . . . .`、
  ニノ≧=‐r '  ノ/. .>''~ . . .、 ``寸彡^Lノj{ . ,'    \.\. ハ.\. . . . . . . . . .
  〈     l   、''~    \「  マ,  _,,ィiア乂{      \/ }. . \ . . . . . . . .
  =`,≧=‐乂  }    ィ7__ ,,.。s≦≫''~     - 、  } ̄  /L _. . \. .. .. . . .゚,
  =-}      } r'.。s≦7´ 〃ニ7⌒Vム         , } ̄  __/´ニ=-`、. . .\. .. .. .‘,
  ニ7   '⌒ {.. . ..W-=,70=-{   }iニ\    /く_/ニ二ニニ=-}、.. .. ..\. . . ゚
.  /\____{   ノ. . . .{{-={{ニニ=乂/-=0,7≧=‐ァ..{. . l|-=ニ二二二ニノニ=- . . \...}
  /    `Y {. . . . .!ニ{{0-=ニ二ニ=-∥ニ=-/i. .{', .└‐-=ミ、-=ニニニニニ=- . .`、
  \     ノ  〉. . ..,'::}ニ}}-=ニニ=-0∥ニ=-'::.l. .{ ゙、. . ..jI斗f''^,-=ニ二二二二}. . .
   \____{  〈.. . ../.: }ニ}}0-=ニニ=-∥-=ニ{:::.l. .{ >''~-=ニ二i}二二二ニニ=ノ.. . .
  、    }i /. . /.:::::,=ニ}}-=ニニ=-0∥-=ニ{:::.l/-=ニ二二二二二二ニニ=/`、. . .
   \____,ノィ゙. . /.:::::/-=,70-=ニ二={{-=ニ=-∨-=ニ二二二二二二ニ=-/`、. . `、..
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              / /:::::::::::::::/      _   \
             //::::::::::::/      /_    冫
           / /::::::::::::/      ,;´ "|□匸二 了
           ゝ L:::::::::::L__  ..z:: ‥"´ ̄\  `、\ _
         <:::::::=ニ二::::::::::::::彡",ィヽ、、\ へ  \ \__ 二ニィ...   「………
         厂ト、  `ゞ_トェ,,\ヽ rヒ壬iゝ\、ヘ ト\ ヽ、 、\
        : ; |    `ャ依l \、`      l/ 」ヽ  ト 、. \     はぁ~~~~~~~~」
        ;  :; |     ヤ|    u.     「r|  \ ヽ `  ヽ
    _厂ヽ |  : :|     ヽ ―`   .,ィ    / ,/ォ ハ` .\   `
   r" :; Y ヽl  ;  |       \ヤニニ" 、  / :; l /―┐ `
   |  ;  : 冫 ̄ コ  _     Vl |\ lゝ´/ ,:/ "   ヽ
   ヽ__ト┘ヒ二二ミ| / _〕    ヾー`ヽ  ::/     ___`:ュ
    ト、 ヽ    _ Y  /   ┌──ァく冫´     /´  \::::::::\
    |  `:; /    ∨    / / C^.::\ c/  /     \:::::::::..\
    ヽ   У    /    _/ ,  イ::;;;/ >、 /         \:::::::::::::::ヽ 、
    ∧_ヽ _ /   ┌:什 / レ´::::/  / /          /" ̄ ̄ ___\
   ∧  フ  /    / / У C::::::/  /           /   /      |
   /` ミ二二フ   /  | / /::::::::/ /            /   / /´ ̄ ̄ 了
  /   /  / r‐ァ´     / C::::::/ /             /  /      _  冫
/   /  / イ ∠     / /::::::::/ /             /  /        \ 冫



海よりも深い虎徹の溜息が、長く響く
それは同時に三人からの圧力に敗北したことを意味していた


769 : ◆jsXgrE.VEg : 2021/01/29(Fri) 21:27:00 ID:12828508


               /             }: : : : : : : : :.\ \
           〈                 }: : : : : : : : : : :.i⌒ヽ
              \_ ..斗 冖=‐-=====' -―…‐ ミ、|   〉
             {_{::斗r七7::::/\__ .斗-‐…‐-ミ、   /
              /:/:::::イ /: ,:代_ッ冖`ト/ ハ:/-―\::i\ /
            ,/// |::i// ` ̄´   //代ッ> /ハjー-ヽ
              /::i| } (,|::|:.:.:.:..          {   ′{.      「まぁ…あれだ
.           /.::::::八乂 |::|:.:.:.:..       __ 冫  ;⌒ヽ
        /-‐ァ/:::::\_|::|:.:.:.:..              /.        ハクちゃんが良い子なのは十分に知ってるし
          /.:::::::::::::::八ト、.:.:...    -‐―ュ  /         何やかんや、けっこう長い付き合いだ
          ∠ イ.::::::::∧{    \:.     ー=‐  /
             //^V‐- ミ.   \  /L.!V ハ./          あの子の気持ちに気づいちゃいるよ
       _,∠____ : : : : : : ` : . . `:{____}_}リ′
      / . : : : : : : : . \‐  ミ: : : :.`: . 、/
     / -‐=== : : : : 、: . \ : : \: : : : : :\            …けど、俺がそれに応えられるかってのは
   / . : : : : : : : : : : : .\: :∨.::ハ \: : : : :/             全然別の話さ」
.  /. : -‐… : : : : : : …‐-: \ V : i   ヽ: :/
  く: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : } : |    V



      ./ ̄ ̄\
     / ヽ、_   \
    ( (● )    |
    (人__)      |     「理由がある…ってことですか?」
   .r-ヽ         |
  (三) |        |
   .> ノ       /
  ./二/ ヽ     /
  //// へ>个/ <
 .|////ヽ /\///)
   ̄ ̄ |\/////|



                       _
             _,. ─: : :  ̄: : :Y⌒ヽ、
            <: : : : : : : : : : : : : :l    \
       /. : : : : : : : : : : : : : : : : : l     \
      / |: : : : : : : : : : : : : : : : : : :.:l.        \
      .  |: : : : : : : : : : : : : : : : :.:.:.:.l          \
       l  |: : : : : : : : : : : : : : : : : : ::l ‐            i
     .   |: : : : >'´_,.>'´: : : : : : :l'            |
     |  /: : : >'´: : : : : : : : : : : :/             _|
     / /-'´: : : : : : : : : : : : : : : : {          /イ
    ./<!: : : : : : : :>‐─====、二ニ¬ー''/ |_,}
     \ \_,.>'´- ' ´-t─┌i───_、‐癶='──'∧
       .>‐<: : :>'´ヱニム.∧ヽ<二´≦__ヽ{ヾi:.ハ Vハ∧.          「………
     / /イ「´ 弋モテ 〉>`ヾ、く < モテ Xヽ/rxハ Vハハ
    ./ /Y¨ハ  ` ` ̄´ ´   イ ヽ ` ̄´   〃 /ハ∨}ヽ\
   / , ″ハ ハ         !          ,′ハ: ハ.l l   `ヽ.      楓(かえで)、だよ」
  ./ /i//: ハ__i                ム.ノ: : : : ハ |
  .ハ/ l//: : :.:.:八       ヽ_j ''        爿: : : :∧:ハ!
  |/ //!: : : : : :.|X     ____ _     / /.: : : :| V:.:|
    /′}:.:/|: : : | X  ´  ー─‐  `   / |:.: : : /   V:|
     /:/ !: : /!  X  /| /| |k |k //   !: ハ:∧   ヾ
     /″ |:.:/「`>、 >、:.ー゙::| |:ム斗゙X′/|: | ∨:|
       }://:.、: :.:.: >、`ー‐'┴ ‐ ´ <:.:.:.:ハハ ヽ|
        /∧:ハ:.:.:.:.:.:.:.:`>──<´:.:.:.:.:.:.:.:. ∧
      __ /.:.:.:.:.: \:.:.:.:.:.:{:::::::::::::::}:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\ __



           _  /^ ̄ ̄¨¨¨ーrm,,
           i ^^´ \ \   \ ̄\
          _人ヾ\  \ \   \  `i
         ヘ   i \  \  `i    ヾ  i
        |三ミ   ||||\   i  |    |   |
        レ   ミ/:::::::::i    |  | | |  |  |        「娘さんの名前…だったね
       〈   ;^::::::::::::::::::|| |  ||  ||||| | | | |
        .レ/i::::__x≠x v | レ^,-三=テヽ//,/
        l(\ r´r´_土ヾ示~^|≦ミゞ"  || ノ           ……ああ、そういうことか」
        ヾヽ\rヘニゞ゚"` }t‐ー´\;;__/ |/
         \::|::\_:::::::_,/^|::: ::::::::: _ヘ .| \,,,...,,
          ゝ.|:::::::::二:::::::;;;;;___;/_,,,ェヲ  .|\ \:::::
          /.∧:::::`ヾ-=;;;ー二二ノ´ /||\\\
     _┌ー¨¨/ ;;`\;;::::::::- ̄:::::"  /´;;;;;;| .;i:::::::::
ーー¨¨¨/;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;|;;;;;||||`"ー;;;;;;;_;;;;;;-"´:::   ||  \
__,,,../;;;;;;;;;;;;;;;;;:;:::|:::::::::ヘ||||::::::::::::::,ヘ \::::::   :|;;;;;;::::::



虎徹の一人娘の名前が出てきた時、少佐は彼の行動理由を察した
察したが故に、納得した

言葉を続けなかったのはそのためだ


770 : ◆jsXgrE.VEg : 2021/01/29(Fri) 21:27:28 ID:12828508



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               |!       |        ,'::::::::::::::::::::::::::::<
               |!       │       ,/:::::::::::::::::::::::::< ̄ =‐  、
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               |!       |     /-ヘ :::::::::::::::::::::\ ̄`..゙::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
             ',       l   //ィ茫ラ \ト\::::::|\..:::::::::::::::                        :::::::::::::::
                {\ _____,//:::\     |:  \|:::::::::::::::      俺は娘を…楓を愛している.      :::::::::::::::
.             _ ノ :{____, イ⌒ヽ厂     :|   :}   :::::::::::::::                        :::::::::::::::
           /´   `\  |::::\  ∟ '      /|  /.     ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
        /         \ jハjハ\ L _    /丿 :{ /          ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
        {         \ ,∧  \/L _,ィ}∨厂\ ∨ ____ ∨   ;/   ,/ 、
      / ∧      {─ 、 }  ',   `ー─〈/廴/ ,..::::´:::::::::::::::::::::::::`/ /  /_  /   ̄ ̄}
      /  / { :| |  |  | / / \ ヽ        / :::::::::::::::::::::::::::::::::::::|/ハ/::::::::`ヽ      く
    , '      :l { :|  |  | /   }   \    /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::{  {::::/:::::::::::::::.     /\
.   {        八」 {  |  l:/    /    丶   ∧::::::,. -‐ ''´ ̄ ̄ヽミ:八 ∨::::::::::::::::::::. ー=/ О\
   |        } └ヘ_∧ {\  /         \{{,//⌒     ⌒丶  ミ::::::\{::::::::::::::::::::::}  /    /
   |       / :} ,/  ー\}/           |:::{            }:::::::::::::\:::::::::::::::::! /     /`ヽ
   |    /  //                     |:::|ィf行、   ィf行ミ、 |:::::::::::::::::ハ:::::::::::::|     ,/     ',
.     ー─く__/            /}/}_   ___|:::|弋ツ   弋ツ } │::::::::::::/_|:::::::::::::',─‐く      \ ___
                      / // }/   rく\j:.:.   、   .:.:.:.:.:.   l::::::f⌒}   ',::::::::::::::\ ̄ \        \
                  V / /    く\\\  r‐.、       |::::::|_ソ   jハ:::::::::::ト\  `丶     \
                  { /)      \    ',  、__}       |:::::::/     │:::::::::|       \     )
                   ∧ く ', __⊂ニ   }丶 __ ,.  ´ l:::::/         |::/:::::::}        \ __ /
                      ,' ∧  } }     {    |,.r─┬|    |::/‐ 、       j/|::::::,′        く
                  / / ト-イハ    八  /∨ /‐-  -‐ ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.....\О
               __ / /   V/ :} /   :{ー'   }/.    ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
          /    / /   :「 ̄ ∨ / ,/∨/ /\ :::::::::::::::                        :::::::::::::::
           /     / /     ,   ∨/    \(.. :::::::::::::::  同じくらいに…今でもあいつを愛している :::::::::::::::
       /     / /       ′       /:{..゙:::::::::::::::                              :::::::::::::::
.     /      /  {       ∧      /   |:......:::::::::::::::  それはこれからもずっと、変わらない.   :::::::::::::::
   /       /   /\    /´ ̄ `ヽ    八.    :::::::::::::::                        :::::::::::::::
. /        /   /    /       ,. -─=ミ{ \.    ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
          /   /   /{      /        }\.         :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ::::

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      /  〈:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: /          !
.     /    〉 ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: /           !
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.   /  「:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: {          ___丿
  {   \ ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: \      /  ||
   \ / ̄\:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\___/ ̄| ̄`〈
____/___    ー‐r< ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~ア≫ミ、:::::: |::::::::: \      「…なんて平然というコブ付きの男に
──--、   \______丿>─‐─‐┬=彡'ニ二,,,\:: |:::::::::|::::::\
─ -、  | \  \jャ弋r゙ソ∨:::ト、::::: l/〃弋r゙ソ ア^ Ⅵ :::::: \::::::..    好意を持ったって……苦しむだけだろうよ」
┐  |  |:::::/\ ヘ`¨¨¨¨´\| \:l ゝ `¨¨¨¨´   }l :::::::::::゙ \
│  |  l/  `r一'      |   \        ハ:::::::::::::゙、
|  |  |    / |          j               /ノ/\:::::::::゙、
 ー‐ヘ_丿   ,'::从        〈!             /=彡::::: \ ::::゙、
/       /:::::::∧           ´        仏:::::::::::::::: |\::::
    ,....イ::::::::/:::|〉     ────‐   イ|:::::::\ :::::::: |  \
.   イ|:::::::::::/:: _j ゙:、    ー─‐一     ′|_::::::::::l\:::: |
‐''"   |:::: /:::: /N,  '< ̄{__/| ト、__}\,:'  |ト、:::::|  \|
     |/ / : / ..... \  \__|__j__,/    レ'.∧: |
      //, .............. \            /...//∧|
       _/..........................ー──‐─一.. ´...........//∧_
______//.........ヽ........../ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\.................//∧\___


771 : ◆jsXgrE.VEg : 2021/01/29(Fri) 21:27:54 ID:12828508


それは虎徹の娘への、そして亡き妻への愛情の深さであり
同時に彼のハクに対する思いやりから出た言葉であった



        ト、
            > ー…‐- 、
        /, イ、 ヽ\ ヽ
       /  L_い ___ マ,ハ  :.
        {ハⅥtッヽ}rぇ`Ⅶ},/_j_
         ト{ ´ `¨ ; Y-‐==〈____
        込、`  _人 {x≦¨´-‐=ニ7-‐…====‐-ミ
           ヽ}Ζ_:_::::ヽ ヽ`'<: . ̄ニ=-           ))
         Y´  }:::::::∨ハ\/`   .  ニ=- - ―=ミ
            l   /ノ::::::::::Ⅵ}       `ヽ   ニ=-   ))
        /,'  /:::::::::::::::::Ⅳ         }!     ) .:)
       / /⌒′::::::::::::::::ヽ         __彡   . : ' /
     /イ//ニ∧:::::::::::::::::::::::::',-‐=  ¨ ̄_ノ . : : : ,
     {_ノ /ニ{ ゝ-―┬‐‐っ}   .-=ニ¨ . :_: : 〃
.      /ニニ|   {  Ⅶハ / . : : : : -ニ¨ j /
      /ニニニ|____ヽ_ Ⅵニi!: : : :/       {′
      {ニニニニ} ≡≡}}≡ハニ从: : ,′
     ト=t-ァ彡ヾ.ヽニ,リニニト、ー' ヽ{
     /人jト\ニニ|<|∠ニニイトヽ
      リ ノリ Ⅷ<ヽ:}<|:{ニニニ|リ
     Ⅶ  Ⅶ℡_<}:|ニニニ|
         Ⅵニニニ|ニニニ|
          Ⅴニニ{ニニニ|



だからこそ彼は幼稚であると解っていながらも
デリカシーの欠けた男を、ハクの前で演じ続けていた

最後の一歩を踏み出させないように



                                      __
                                      /    丶
                    <三≧艾≧ー         /         `
                  く >くVVVVVVVム       /           ',
              /==Y寸VVVVVVVV小        /     ___,ノ ゝ丿
.             /彡从VVVVVVVVVVVム      /     (、__)(__ノ
.             V//  寸VVVVVVVVVVハ   /  {     (___ノ、丿
                Y    寸VVVVVVVVV... /ヽ\ ト.、     /
                (| `二ミ:.. ー=圦TTT小V// : : : .\\>、___,_∧
.           _ ≧{ (   Y:| Y  ̄ )匕)/' : : : : : : : : :\ ∧:::: ヘ : :\
..     -=ニ    :::∧  ̄ .::|_   ̄´  人  ≧<.゙: : : : :ハ、}:::::{ `; : : :`: 、
     八     .:/  \´ー==ニ才` /', V     ≧Y.: : ::∧:::::`, | : : : : : :
....  ∧      /   //。>=ー=< } .}  ∨      ∧.: : : :∧:::::V: : : :.V. :ト、
....  Vム.     /   / 7 》X《 \。/ .:|   V.   /  )..: : : :∧::::i : : : :.|ノ : :\
.     V   /   ./ / ////  /   :|   V  /  /: : : : : :.Λ::l : : : .L:_:_: : : ヽ
..   八ム/    '>' //// /ヽ  |.    V:./ ./ム.゙: : : : : :Λi: : :.r'==、: :`.、:.ヘ
..... 乂 ./     / 《 /////   ', |      V   .ム..゙: : : : : :.`|,/ ̄`y!!: : : :./
  ム/      /  V///'       寸     V   ム..: : : : : : ノ   ノイr'¨゙ ´
......ム'       ∧   /        ーV      V   ム.゙: : : : :.{ ィ l l fi'´
. /./        / .ミ/     ....≦二二V __.  V   ム: : : : :.ヘヽヽノ:|
. Vヘ=====彡7  / ....:≦二二        V/  ̄`寸ミ    ム...: : : :}: : : : :|



少佐とやらない夫は、二の句を継げることが出来なかった

虎徹の真意を知り、そして理解できてしまったからだ



















                                ‐=ニ/
                    _____        /i:i:i:/
  ______           . : : : : : : : : : : :ニ=- _  .:i:i:i:i:i:i:/
  ‐=ニニニ=- _    . : : : :----ミ : : : : : : : : \/i:i:i:i:i:i:/
     \i:i:i:i:i:\_/: : : /: : : : : \: : : : : : : : :`、i:i:i:i」---ミ
      _)i:i:i:i:i:i:/: : : : : : : : : : : : : : : : : : :`、: {\Vi:i:(--ミ: : \
      ⌒ヽi:i:/: :/i}: : : : |: : : : : : : 、: : : : : ∨\」 V_)   ヽ: : /,
      . : : Li:. : {ノ: : : : :|: : : : : : : :.\: : : : :V/: : : /,    . : : :
       . : : : : }′: : : : : i|人: : : : : : : : : \: : : : : : : : :/,   }: : : |
      ノ: : : / |i: : : : :.:.{ i|_____: : : : : : ´ ̄ ̄: : }: : : : : :/,ハ  . : : ::|
    _/: : :. /: :|i: : l: : : {八: : (\: : 、: _.x斗==ミ: : : : : : ハ‐‐‐ァ: :.:|
. : : : : : : //: : :|i: : |: : : x=====ミ\(\: :V リノ}: : : : :.:..lニ=‐´: ::.:.:.|.          「残念ですが、虎徹様
: : ニ=‐   /_ ‐八: :|: : 从. 乂ソ   丶\(⌒八 : : : : : |: : : {: : : 、(
     <  ___.'/|: : : : .      '    ノ⌒} : : : : :.|: : : {: : : : \               ギルティ
    //___/: : : : :|: :ニニ=‐       ,  人 : : : :..|: : : {: : : : (⌒          それは有罪です
  /: . ⌒/: : :.::.:/|: : : : {: : .   `     . : : : :}: : : : |: : : 乂、: : :\
 (: : . /: : : : :..:/: |: : : : {(_⌒ニ=-   _. ィ(--ァ〉: :}: : : : |: : : : : : \(⌒        ええ、いかにも自覚の無い悪意
    {----ミ: : :/: : |: : : : {: : : : : 「^⌒ヽ--ミ_∧〉 }: : : : |: : : : : : : : \  丶
: 「‐-----‐ }: : : :..:|: : : : {: : : : : _〕====Vi:i:i:只ノ.:}: : : : |: : : : : 、: : : : :\        独りよがりな結論ありきな行動です」
: |i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i}: : : :.八: ::.:.:{‐‐‐‐<廴廴〕∨ノ||ハ. : : :..八: : : : : :\: : : : :\
:人「「{i:i:i:i:/〉ノ___: : : : :'/ 八    〈V    //||  . : : :/ ⌒ヽ: : : : : \: : : : :
: : V乂 ////: : : :{ '/⌒    〈V   / .|| . : /    . : : : : : :.\: : :
: : : : `| | L /: : : rく---- }    /⌒\  .|| )//)----人(: : : : : : :.:\
: : : : : | |\ \: : /ニニ=/  /     `、 .||く-‐‐‐-ミ/辷)): : : : : : : : :
: : : : : |_|i:i:i:\____「ニニ=‐ /ニ{     .:   }} .||‐=ニニニニニ\Y: : : : : : : : : :
: : : : ゝ‐┘、i:(   |ニニニ={ニ|| 人   :{  .八ニ||ニニニニニニニニ}〕: : : 、: : : : : :
: : : : : (___ノ \___|ニニニ={ニ||○ニ=- _ -=ニ=.||ニニニニニニニ 八: : : : \: : : :
: : : 〔       :ノ‐|ニニニ={ニ||ニニニニニニニニニ=‐||\ニニニ=‐ (: : : : : : : : :\: : :



そんな空気を、クルルは一刀両断に切り捨てた


772 : ◆jsXgrE.VEg : 2021/01/29(Fri) 21:28:25 ID:12828508


             / :::::ミヽ ::::::::::::';:::::::::::::::::ヽ  :::::: ::::::::::\
             < ::三三ミヽ ::::::::::::';:::: ::l、::::::::ヽ ::::.:::::::::::::::ヽ
.              /.::::三ニ  ヽ::::::::::::';::: :lヽ::::::::::ヽ :::::::::::::::::l\ヽ
            / :::彡l_    ヽ::::::::::',:::.l  \:::::::ヽ::::::::::::::::',  \
.             ∠;;::::彡:/ /ミ、__ ヽ:::::::::ト、! _,. =ヘ::::::ヽ::::::::::::::',
              V:::〈   ォ-そテ≧ゝ:::::',≦ィそテミ\::ト、::::::::::::',
            /:::/ヽl   `` ̄´ ノ ト、l ヽ` ̄ ´   ハ ヽ::::::::::',.      「…ええー…
.            /::::ハ l ハ         l:. ヽ       ハ l/::::::::::::::',
           /::::::,∧ヽヘ  u.     l::.       /ノ/:::::::',ヽ:::::',.      おじさん、めちゃくちゃ真面目に
.           /:::,イ::,ィ:::ヽ、!        ^ ^′      /_ノ:\::::::', \::',.      話したんだけどなぁ」
          ////::::::::::ト、    , -=== 、    /::::::::::::ヽヽ::',  \
       /  /:::::::,ィ:::::::::lヽ   `ー――‐′  /::::::::ト、::::ヽ \
          /:::::://:::::::::::l ヽ /{__,.イ ト、__}ヽ/|::::::::::ト、\::ヽ
          /;.  ´  /:::, イィヘ、ヽ\_|_|__/ _|\:::::! \\ヽ
      /´    //  /::::::::`ー- 、__, -'´::::\ ヽl    \
                 /::::::::::::::::::::/;:;:\::::::::::::::::::::ヽ_
           _  -‐ ´\::::::::::::::::::/;:;:;:;:;:;:;:;ヽ::::::::::::::::::/_ `ー- 、_
     _ -‐ ´_  -‐ ´ ̄|\::O:::∧;:;:;:0;:;:;:∧:::O::::/:| `ー- 、_ `ー- 、_
_  -‐ ´_ -‐ ´       l::::::\ノ:::::〉;:;:;:;:;:;〈:::::ヽ:/:::::::l       `ー- 、_ `ー- 、_



                         _,,,,,、__
                     ___{r、   ',¨ヽ、
                       , '´  Ⅷ',   ',i ヽ
                  r'’ `ヽ、 Ⅵ:',  i l  Y
                  {⌒ヽr'゙゙゙゙`゙゙゙}  ll ll !  }.     「え…ええと、そのクルル嬢
                  { ,イ" u.   } l l| l| l  }
                  Ⅵ ,ィ⌒ヽ 刈'⌒l|、| j      虎徹くんの言葉になにか問題があったのかね?」
                 /{ ト、r━━ミーr━━ミリ'}、
                / 八{`廴_ノ¨¨廴_ノ'}ノヽ丶
               /   /  { .,、  、j:,.  ,、 八 ゚, \
              /    .{  込 ^ー=ニニ=‐'^ ノ    i  \
             /      :{     `ー、 ゙゙゙゙゙゙゙ ノ´}    .}    \
           /         |     ∨`¨¨¨´∨     l    /\
             {⌒ヽ、     .| .f^ヽ、っ___と⌒ヽ.   }   /   ゚,
            {   \   Ⅷ}゙ゝ-'(( ⊂:::::::::::)゙rと⌒) j  /      }
          l     \ ,イ 、__つ  ̄ ̄ ̄´ノ⊂¨¨)/  /     }
              Ⅷ     ゙∧ 廴__⊃、    /_⊂_¨ノ、\f´      j
.             Ⅷ     ∧∧ ゙ー、⊃──( ⊂__ノ}ムノj      レ'
            〉    /  ∨\_,斗'/   Ⅶ ̄ア./ ム{       i゚,
           Ⅶ斗'”   ∨ //'´  .,斗{、/ /   \    |:}
              〈        ゙V /__,斗'”: : :.∨ /      ヾ   /
            }        /o: : : : : : : : :∨         /
             |       ,イヽ: : : : : : : : : : : :\          /


                             , 、
                            /: : ::\
                 ,, . ─. . ..、    r、: : : : : :\
            ,,  ー=.´- 、: : :_: : : ::ヽ-‐-:}iム: : : : : : ::ヽ
          /: :/: : : : : : Y: : : ::<: : \./ill∧: : : : : : : ∨
      ィー-./: : : {: : : : : : : : ::}: : : : : : \: ::|ilililil|il,: : : : : : : ∨
     /: : : :/: : : : ::{: : : : : : : : : :}: : : : : : : : : ::|ililili||il|::マ: : : : : :∨、
.     l: : : :,': : : : : ::{: : : : : : : : : ::}∨: : : : : : : : >´:|il|: :マ: : : : : :∨ム
    |: : : :{: : : : : : :{: : : : : : : : : :}. ∨: : : :: : : : : : : :|il|: : マ: : : : : ::∨.      「まぁ、少佐様も問題がどこあるのか
     |: : : :l: : : : : :i: マ: : : : : : : : |   ヽ: : :∨: ::i: : ::}:|il|: \∨: : : : : ∨       おわかりになりませんの?
     |: : : |: : : : : :{∨マ: : : : : : : |_ / \: :∨::|: : ::}:|il|: : ::\: : : : : : ∨
    |: : : |: : : : : { \∨: : : : : |    z≦\:∨l: : ::}:|il|: : ̄ ̄、: : : : : :∨.     駄目ですよ、同姓の発言だからといって
    |: : : l: : : : : {ー-‐ヽ: : : : : |  イ f:::::::::リヾ:|::: ::}::|il|── 7:∨: : : : :      丸め込まれてしまっては」
     |: : : :|: : : : ::{ _zェニ.、マ: : ::|    乂::ノ  マ: : }: :|il|  /: : :\: : : :
.     |: : : : |: : : : :{ィ/ f:::::::ヽ、: ::|     ー   |: :/: ::|il|/: : ヽ: : : :\: :
    |: : : : :|::i、: : :{ゞ、 乂:::ノ \i          |/: : : :|il|: : : : : ム: : : : :\
.    l: : : : : |r∨: ::ム ゝ             /./ : ::/|il|: : : : : : ム: : : : : :
   |: : : : : :|\∨: : ヽ、       , - 、     /: : :/: :|il|: : : : : : : ∨: : : :
   |: : : : : :|: :|:从: : :ム        ゝー  ´  / /ヾ: : :|il|: : : : : : : ::∨: : :
    |::i: : : : :|: :|l: :|\: : :ヽ、          / /γ  ̄ ヽil|: : : : : : : : :∨: :
.   |: |: : : : l: :||: :||: ::\: : |: : ::≧=‐─ ‐ ´/ ,'      \ f vNj^L: :∨:
.   |::|: : : : |: :||: :| |: : : l\|: : : : {::::::::::弋/ /,'{       圦   _ }、: ∨
.   |:|: : : : l: :l|: :| |: : ::|: : :l: : : ::{::::::::::::::>/ /. l   r ^ヽ_f ヾ _-=ニニ=-_
.   ||: : : : |: :||: :|  |: : ::|: : :|: : : ::l::::::::::::::/二 rム  弋   _-=ニニニニニニ}
    |: : : : |: :||: :|.  |: : ::|: : :|: : : :|∨:::::::::√リrー‐乍 /二ニニ/    |ニニニ}
.   |: : : : |: :||: :|  |: : ::|: : :|: : : ハ:∨::::li/ /弋   /ニニニ>、   /=ニニl
   |: : : : |: :|:| リ.  |: : ::|: : :|: : :l: :l:∨:∥/il辷_/ニニニニニニ=-イニニイ



ぴしゃり、とクルルに一括された少佐は
「ああ、うん、すまない」と気おされてしまった

無論、発言はしていないがやらない夫も同様である


773 : ◆jsXgrE.VEg : 2021/01/29(Fri) 21:28:58 ID:12828508


「はぁ…」と呆れた様子のクルルであったが
気持ちを切り替えるようにさっと髪を掻きあげる

そして、戸惑い顔の虎徹にこう切り出した



                    ト、       _     ///∧
                    |ニ \  _,..'"´: : : : : : : ``ー-/ ニ乂
                    |ニニニ X: : : : ,../`: :¨¨`: ー:、乂ニニニト--
               ノニニニx‐-: /: : : : : : : \: : : :\`iニニX´
                、ー、 ニニニ{ : : / : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ∨!: : i
              〉' \ニ ニ〉:/: : : : : |: : : : : : : :i: : : 〈〉:`、7: : :i       「虎徹様、貴方の主義主張には
                 i: : : : >{ミ,': :〈〉 : : !: : : : : : : :ト、: : : : : ヽ:', : i         一番大事なものが欠けています
                 |: : : :|`<、': : : : :i: ∧ : : : : : 斗'´\: : : : 'i
                 |: : : :|: : ヽ!: : : : :|/ー‐-、: : : : リ,ィ示彳: : : |: :';.         …まぁ確認するまでも無いと思いますが
                 |: : : :|: ,ー-!: : : : :!ィ示気ヘ: : :i乂ツノ!:';: : :|: : ';
                 |: : : : : ``、: : : :、:ト乂ツ.` \!   |: i: :ハ!: : :',.      虎徹様は先程語った真意を
                  j: : : : : : : /: : : : ト、       _    ノ: |/|: : : : :',、.     ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
             /: : : : : : :∥: : : : ト、ー、__  ´  /|: : : リ: : : : : ,、ヽ    ハク様に話していませんよね?」
             ,': : : : : : : :{{ヘ: : : : ∨ ,-、ヽー- イ|Y:|: : : ;': : : : : :|.
              i : : : : : : : |`ミト: : : : :'"´ノノ`」ニ∧ニ|:!: : :iー---、: :|
              |: : : : : :Y´|ニ|!ニ》、ト、:}`┐  / \;;|ヘ: : {     .\!  ∧
            ノ : : : : : | .,|ニ|!ニ|  }i   \./\ / .|iX|:|、i      ,\'  }'/
              i' : : : : : : :|//ニ:!ニ|`、乂    _,../\、!、ソ `  /  i /≧s。ー-,
              |: : : : : :トイ ∨、::ニ! N    .s≦//   .\ニOー-、! ト'/ニニニニニ|i>
              |: :。s≦ソ!   〉ニ!ノ !,ィ/O///{     }ニニi!|/| 人iニニニニニニ|]
              |: :~rニ/|人 ∧ニ|! / i/iiニニニニ\  丿,∨/ii/}`ー!ニニニr‐=ニト'、
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           /ニ/ニニニニ\   !  |ニニ∨Oニニニニ∥ニ∧∨:リ ∨ニ/ニニニニニニニニ≧s。



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              \_ ..斗 冖=‐-=====' -―…‐ ミ、|   〉
             {_{::斗r七7::::/\__ .斗-‐…‐-ミ、   /
              /:/:::::イ /: ,:代_ッ冖`ト/ ハ:/-―\::i\ /
            ,/// |::i// ` ̄´   //代ッ> /ハjー-ヽ
              /::i| } (,|::|:.:.:.:..          {   ′{
.           /.::::::八乂 |::|:.:.:.:..       __ 冫  ;⌒ヽ
        /-‐ァ/:::::\_|::|:.:.:.:..              /
          /.:::::::::::::::八ト、.:.:...    -‐―ュ  /         「そんなん…話せるワケが―――」
          ∠ イ.::::::::∧{    \:.     ー=‐  /
             //^V‐- ミ.   \  /L.!V ハ./
       _,∠____ : : : : : : ` : . . `:{____}_}リ′
      / . : : : : : : : . \‐  ミ: : : :.`: . 、/
     / -‐=== : : : : 、: . \ : : \: : : : : :\
   / . : : : : : : : : : : : .\: :∨.::ハ \: : : : :/
.  /. : -‐… : : : : : : …‐-: \ V : i   ヽ: :/
  く: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : } : |    V



: : : : : :/∨: : : : : : : : : : : : : : : : ',\: : : : : : : : : : : : : : : : :∨: : ::| : :
: : : : ::,'  ∨: : : : : : : : : : : : : : : ::', ` : : : : : : : : : : : : : : : ∨: : l : : :
: : : : :|   ヽ: : : : : : : : : : : : : : : ム  /゙ 、: : : : : : : : : : : :∨: :l : :
: : : : l     ヽ: : : : : : : : : : : : : : ム /     > _: : : : : : : : ∨: |─‐.       ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
: : : ::|      \: : : : : : : : : : : : :ム  > ´_ ャイアフゝ}、: : : : l: :: \/.      「それが問題だと言うのです
: : : ::| -───--\: : : : : : : : : : : ム´ィr爻抖   }/ }: : ヾ、:ヽ: : : :\     いいですか?
: : : ::|         >: : : : : : : : : ::ムkf:ili:::::::リ  ノ  .l: : :/: :`l> : : :
、: : : |    ─── -  `  : : : : : : : 乂辷:ノ ノ   |: : /: : : :l´: : : : .      虎徹のやった事は
:ム: : :lrェェ==云==竺ミヌ≧   `  、: : : : ヽ、      l: /: : : : ::|: : : : :      ハク様がどのような敬意で好意を抱き
: : 、: : イ f::::::ili:::::::::リ           `゙ ー─    ,'/: : : : : : |: : : : ::....    それを虎鉄様に向けているかという
: : : \:ム乂:辷::::ノ  ,                  / ::::: : : : : :|: : : : :.  
: : : :.ヽ ヾ ゙ ー─'"´                  八: :ハ: : : ::|: : : : ::.... .     ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
:\: : : :、 `ヽ                 ,         .:/: :/: : : : : :|: : : : :...    相手の感情を一切無視し
、: : \、: : : . _                       /::,': :/: : : : : : :|: : : : ::     自分の結論だけを相手に押し付けています
_\: : : :`:ー ──           ,  ヽ     ::::/: /: : : イl: : : ∨: : : :
:::::::\: : : : : ヽ`ゝ          ゝ  '    / //: :/::::::|: : : :∨: : : :.    …これが独りよがりでなくて、何でしょうか?」
::::::::::ム: : : : : ::ヽγ`≧             /     /::::::::::::|: : : : :∨: : :
:::::::::::::ム: : : : : : ヽ、        ̄      ´==7γ圦::::::::::::::|: : : : : ∨: :
::::::::::::::::ム: : : : : : ::\......ェ ェ、    ィ::::ililililililililil/:::yf ヾ::::::::::::::ヽ: : : : ::∨: :
:::::::::::::::::::::ヽ: : : : : : : \:| |::::::::::::::::∨::::` ー ':::::::::}   リ:::::::::::::::∨: : : ::∨: :
:::::::::___ヽ: : : : : : : :\ |::::::::::::::::::∨:::::::::::::::::::::::}  }::::::::::::::::::∨: : : ::∨: :
─\     ∨: : ゝ: : : : \ ̄ ̄ ̄ ∨::::::::::::::::::::λノ::::::::::::::::::::::〉_ : : : ::∨
   `ゝ     ∨: : : :`:ー──     ∨:::::::::::::::::{:::√`ー── 'ー'


774 : ◆jsXgrE.VEg : 2021/01/29(Fri) 21:29:31 ID:12828508


虎徹は―――言葉に詰まった

それは己の行動を鑑みた結果
クルルの言葉に、反論の余地が無かったからだ





            ∨ \             _/ニ=-/
           ∨-=\__ ,、ヽ`~  ̄ ~"''7ニ=-{
                }-=ニア゚. . . . . . . . . . . `ヽ、ニ乂_______
               ノニニア゚. . . . . . . . . . . . .. . . . \ニア^'く
             く-=ニ/. . . . ./. . . . . .゚,. . . .∧. . . .ΧL. . .∨  
           /\/.∧. . .,'. . . . . . . }ト、. .∨. . . .. ..∨.. . .∨. 
.           / . . '. .∨.. .. .. ..{ . . . . .,-‐\-.. . .゚,. . . . . . . .
           /.. .. ..i . '.. .. .j{__. { . . . ./斗劣ミ. . . .} . . }l. . . .
        {/. . ,レ{{. . ´从. . 、 . . ,'  うハ }. . ..} . . }l . . .
.       /. . ., /. .{{.. .抖筏㍉\{   ~´ , . . ノ. . ..゙ . . . .    「”あなた以外にも愛する人が居る”
.       /. . .//.. ..从. .{ 乂ツ 、      厶ィ. . . ./.. . . . .     ”その子供も一緒に暮らしている”
    /. . jI斗i/. . . . ./\込、     _    }. , . . /.、.. . . .     ”それでも私を愛して欲しい”
.   {≫''~   }、. . .., '.. ..{. . 「.}iト  ´     イ}/. ..∧ . \.. ..
  /}_  -‐r' ‘,/}.. . ..{. . { . ,' . . . 〕I爪/_,/. ../、. ゚、 . . \    まぁ一般的な日本人観から考えれば異端な主張でしょう
  二}    }  i} / . . . {. . {__{. . ._ ノ从i:iY゙7 . /  丶 \ . .
  ニノ≧=‐r '  ノ/. .>''~ . . .、 ``寸彡^Lノj{ . ,'    \.\....   ですがそれがハク様に当てはまるとは限りませんし
  〈     l   、''~    \「  マ,  _,,ィiア乂{      \.     そもそも現実に、一夫多妻を認めている国もあります
  =`,≧=‐乂  }    ィ7__ ,,.。s≦≫''~     - 、  } ̄ 
  =-}      } r'.。s≦7´ 〃ニ7⌒Vム         , } ̄  __/     可能性という芽を自分の都合で無視するのは
  ニ7   '⌒ {.. . ..W-=,70=-{   }iニ\    /く_/ニ                 ・ ・ ・ ・
.  /\____{   ノ. . . .{{-={{ニニ=乂/-=0,7≧=‐ァ..{. . l|-=ニ二..   どこからどうみても自分勝手ですわ」
  /    `Y {. . . . .!ニ{{0-=ニ二ニ=-∥ニ=-/i. .{', .└‐-=ミ
  \     ノ  〉. . ..,'::}ニ}}-=ニニ=-0∥ニ=-'::.l. .{ ゙、. . ..jI斗
   \____{  〈.. . ../.: }ニ}}0-=ニニ=-∥-=ニ{:::.l. .{ >''~-=ニ
  、    }i /. . /.:::::,=ニ}}-=ニニ=-0∥-=ニ{:::.l/-=ニ二二
   \____,ノィ゙. . /.:::::/-=,70-=ニ二={{-=ニ=-∨-=ニ二二二
     /. . . ..∧.:::/=ニ,7=ニ二ニ=-{{-=ニ=/-=ニ二二二二
.     /. . . . /i:i:∨=ニ,70-=ニ二ニ=-{{-=ニニ{-=ニ二二二二



      _/             \ノ \
       }, '.|        \     \ノ
    _,./ .::|    \   \     ヽ
     V  :i|     { >、、 \ヽ `、
    ,  八    ∨   >ミ__:i
    i     i:、    ', ィfだ ソ | | :i       「恋愛は、一人で行うものではありません
    | .:i  :il一、    \ ゞ'  | | :|        相手が居て初めて成立するものです
    | .:| :八 ィ示 ―一      | .:| :|
    | .:|    ヽ ャソ'          |:/|i .:|        だからこそ無知な思いやりで、思い違いをするのは
    |:从 \ __,ノ     r ァ     / 八:.|        相手にも、自分にも不幸しか生みません」
    |  i`¨⌒ 込          /Y^i:|
        | .:| .:i j/>     ,. イ⌒r‐ |:|-
.       /| .:| .:| / | | `T_____,}...ノ{  |:|:
      / :| .:l  :∧ | | {//ハ)__....人,,ノ:|:
   '⌒7|| .:| .:/ __ヽ .:.|一‐   └r≠\\
    / 八.:|:/ /   \㍉   人 \ \
.   / / へ _:{     \ ㍉_/  ヽ/:\
   , /へ{⌒Y⌒ヽ    ))     / ̄\ヽ



                        }斗t:i:i:i:i:j{⌒/       ⌒ヽ
                  /   Ⅵ:i:i:{/   / /       }--yf:i:i7
                         /  }:i「     《}/ /       .}  Ⅵ/
                     /  /   {j/    / /|       }   ヾ
                 /  /     /     /イ⌒'|        j     :,
                   /      /     y=斧ミ∨{     ∧ 《} .i
               /    ゝ ̄ ′   /`.以沙\∨   /ヽ1     |ヽ              ・ ・ ・ ・ ・
                 /      ヽ.′  fリ       }_.ィ斧ミ.|   │ i     「人間は対話できる生き物なのですよ
             /          i    |         、 以ッノ}  /  ! !
               /    /  │    |       ry- 、   /j /  ; ;.      宜しいですか、虎徹様?」
             ′  /  /  |    |、     V__ ノ   .:  /  / ′
.           /    /    /  .j| \ { \        //ィ     |/
            ′ /    :/  /八  \〉}ノヽ     ィ    /../ │
.         /         ------ヘ   { /≧=y⌒7‐=ァ  /イ    .|
          ′ j \   /       :,  {、  /{:::::(}:::/{    :|    |
.       / rfY!__ー―┐         :,  | ー'ー{::::::}K:.:{    :|    |
       ′ jK_jニニヽ  j____       }人} イ/^ヾ⌒' 、v :j  :|    |
    /  /}j:jニニニニニ\   }      イ ◯ニ{    \ヽ{..:i   :|    |
....  ′./ ///ニニニニニニニ\  }ヘ /ニニ{ニニニニ.、     ヾⅥ  |    |
  /   〈_///〉ニニニヽニニニニヽ勹/ニニニニ゙:,ニニニニ\   /z}i}  小    |
. /  /  〃ィニニニニニ\ニニニニ 勹ニニニニニニ}ニニニニニニ 、/二}iハ/ ハ,、  |
/  /  j「ニニニニニニニニ〉ニニニニ}二二ニニニ} ◯ニニニニニニニ}iニ} {/ \ |



当たり前が故に――誰もが忘れがちな真理

彼女の言葉はそれを簡潔に伝えてきた


775 : ◆jsXgrE.VEg : 2021/01/29(Fri) 21:30:01 ID:12828508


.     //:::::::::::::::::::::::::::::/           ヽ
....  / _/::::::::::::::::::::::::::/           ',
.   { /´:::::::::::::::::::::::::/             〉
    、\:::::::::::::::::::::く          x<二 __/
.     >''´ ̄`ヾ::::::::',     x<.__l_l_/
..   `⌒ア}代ッ、\:::>─く:::::::::::\::\::::\.           「………
.      / ; `¨ア{7{ 代ッ、 ∨:ト<::ヘ:::::ヽ::::::>
         {  / |   `¨´   V}|::/{\:';::::::丶::\         いやぁ、まいった
       '. 〈            |} ノ /:::丶:::::ヘ:::::ヽ
            、 ´         r┬く:::::::、:::、\ア⌒.     おじさん完敗だわ」
.         }__ミー-一     '  }:::::}:::::::}:::::\
.        {::/ ハ__,、  /  /介ヘ:::::ハ\:::ヘ
.         ヾ、{:::::::::>´  / /  ∨ }  ヽ:}
.            `,コ〔     //      }┐
            / /ヘ、_,. <       >人
.          {  ハ::::}        ,. <´ : : : : \
          } /}o:::j      /: : : : : : : : : : : :
            {, /::::ハ   /: : : : : : : : : : : : : :
.          /,:o:::/ |  /: : : :/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
         //::::::/ l/: : : :/



            /\        __
            /   ̄ > ´ ̄. . . : : : .``丶、
          /   /   ...:.:.:.:.:─-=ミ  . . . ./|
         <  _  ´  . . . -ミ.:.:.: : : : . . 丶:.::/  |\     _
          )/ /. . : :     \  . . : :.:.:./   ∧. . .      ̄``丶、
         . . . / : : :|   . . : : \ -─…7    ∧. . ,          \
         辷: : :  .: .:.:|   : : : : : : :.   : : :{       \′     __..: : :.
         / : :ハ   : :.   : : :ヘ: : : :.  : : 乂___/. ..∨´ ̄ ̄ ̄ ̄\: ::
         : :厶|  : :.\   \〉: : :∨⌒´.:.:.:.:√ .:.:\. . . ,        : :|
       /| |:..:L_`|   厶=\    . . .:.  .:.:.:.∧  .:.:.:.:.:.  ′        | |
        /| : : 忖心   : : :≫==ミ   .: .:∨.:./.:.∧  .:.:.:.::.  \      ノノ
       { | 乂ゝ マリ\  \ r'うト\  \:マ”.:.:.:/.:∧  .:.:.:.:|   \  //
.       乂|、  \i ,  \: : ヽVソ ))\  \ .:.:.:/.:.:.:、 .:.:.::、    `¨¨¨¨¨¨...   「本当に、私からすれば
.         | \   \    ⌒¨´  厶二\  \  .:.:.:.\  .:.:\____/.:.: .     不可解極まりないですよ
.         |  个─く -       イ⌒∨.:`丶、 \ .: .:.:.:`  .,_  .:.:.:.:.__/
       ∨.八. . : :\    ,、< /⌒i  ∨.:.:.:.:.:.:``'(  \.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ̄ ̄>''゛. . .     大人になるほど
       /././ \. . :〈` 爪 ̄\_{ :.:.:.{  ヘ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\  丶、_ ニ-. . . . . . . ./...   人は会話しなくなるのですか?
        /././  /\. .\| `¨i.:.:.::ト..:.`>  \. . ..:.:.:.:.:.:≧=‐   ------=≦
      . ./../. . ./{. . .|\. 乂__乂ノ。-㌻,、,、,、,ノ \. . \.:.:.:\.:.\ \            本当に不思議です…」
    . . ./|. {. . ./| . |  `ア´    ゚∝‰∝o。  }\. . \.:.:.:\.:.\ \  __ノ
     |. / .|. |/| | 八. . \/′       ゚%   ゚'Å :}\. . `'ー─……‐‐<⌒
     | l  |. |i | |  \:, ′           ゚& { }: }。 \. . . . < ̄ ̄>'⌒¨¨¨´
     | l /:|: |i | |    /             ゚&:: 人::.゚o  \. . . ..>'´/__/: :
     | l: :∧:Ⅵ l  /               '%  \:㍉   >''゚: :/_:_:_:_:_:_:_:_/
     | |:/ ∧ ∨l__/             }   }゚。  \`¨´_,,.、丶´ ̄\
     | |: /γ⌒7ア         /     /   / ゚,    ゚。 ̄       \
     | |/ {:::::::V_      /   _,,/   /   }i     }i          .
.    И  j:::::::::::\\   xく            /   .}i     }i           |



そんな彼女の言葉を受けて、「ははっ」と虎徹が笑う

彼女の言葉はどこまでも本音である

そして思い返す
年を重ねるたびに、「本音で話す」という行為がいかに少なくなっていたかを

それに思い至ったとき、自然に笑っていたのだ



              -‐…‐-ミ
.         <        ヽ 丶
      /     丶  r─‐<⌒  …‐-ミ
.      (           と⌒__  ー      ‰〕> 、
       \           \`ヽ      βア⌒^    ,
        _}≠≠=‐-  ,,,_  _) ≧=─┴く        ″   ,
       ∠/  ∠⌒7 `ミ=ァ ァ⌒¨ T^`  `丶、          > ___
.     / <⌒ 〈 /乙刀 //|::::::::} }      \        /  ー┐
      ⌒7  〉,ヽ           |   ハ/        \   / /    └
.      厶ィ   厂ハ       ^ / /            ー-〈/
       ノィ / ,/ :} 、  ー _一 /       __,,..   -‐/     __彡       /
         И く\  \ー'{   }′¨¨⌒〈   /  /     ー-==≠ /
     ,  ^  ^ , \   ¨¨¨¨´ヽ    ∨     ≠         /
 __,,.  ^       〉  `¨¨ア⌒  ー──‐    /   ′      /
/⌒ヽ__,,..  -‐     ,、/〈::::゚:::}\}      ,   -=≠=-‐ =-‐
    、         ′  Υ:〈  i|     ^  / ≠-‐
    "          ,  |::゚:::  | ____  ,/  /..    「固くなってるんだろうねぇ、頭が
    二,             ^  |:::::::. | 冖冖
                  二二 |::: ゚:::. |      /.         色々と考えることが多すぎて
.    /  ,             |:::::::::. ;      }′           考えたくなくなるのさ
    ′ ′           :::::゚:::′     |
  /_彡く                :::::/      |             言わなくても解ってくれる
:..,.:′    ,            ∨.         |
^..      ^            /         |             ……なんて思い込むのも
                   ′        |             目を逸らしたいのかもしれないねぇ」
        }            :  o.       |


776 : ◆jsXgrE.VEg : 2021/01/29(Fri) 21:30:33 ID:12828508


先程の虎徹と同じような表情で、「ふふっ」とクルルは笑う
そして試すように、こんな事を言ってきたのだ



                      }\__
                    }\ /´ノi:jI斗‐━‐- ミ,     }、
                    }i:i:i:≫''~  ⌒'ー-  _ ` 、___ノi:i\
                    _jア゚    '゙   }        ∨i:i:i:ア゚
                   ア゚    /    }        ヤi:i:i{⌒i     「では虎徹様
                 /  ./  '     ,'        }i:i:i:乂 {
                     ′ ' _,/}    /{    {    }i:i:i:i:7´゚,     ほぐれた頭で何をされるのですか?」
                  /   i{ /`{l  _/_i{    {    }i:i:i:i:{   ,
            / i{  」{示ミ }l  / 从   {   ノイ⌒  ゚,、
                   从  八 以八_/ 斧=-' 、  、   '゙{     ゚, \
              ′ / /^\{「  '     ノハ }\{「\{l {     ゚,  丶
           {  / /   从 、 __  ~^^´,}  i{   {      `,   \
.            } / /   /^沁,        ノ   l{    ゚,        `、
              '゙ /   / ′ 〕i=-j⌒Y⌒Y⌒i l{    ゚,        `、    ∨
           /   /  {  , -‐「~|::::::l { } l::::::l‐'-ミ    ゚,      i{ \   〔
            _//{⌒{ァ、 } ゙  八人_,人_,人__」   ∨  ゚        i{  ヽ [
.           _ア゚=ニ{  { ハ } li  {i /´ 〃}}      V_____}     从   l}ノ
           _/=ニニ{⌒i}/ i{l} ll /,   ∥ {{  {   厂 ̄ `V{   ___/  \
        7ニニ二{  i} 八 ア(____)、  {{, }} /⌒`' 、 jI斗-'-ミ/ _ ∨,  \
         ゙ニニ二{/^く W0ニニニ{{≧}}ー{{-l{    ´二二ニ7 /、ム ∨,   \
        =ニ二二{   i}Wニニニ0={{二}}ニ}} 人_/二二ニニl '=ニ} ム ∨,     \
        i{ニニニニ 、_/^i{二二ニニ{{ニ{{ニ{{=/ニ{ ̄ ̄``ヽ」 [二ニL__} } ゚,      丶
        l{二二ニニニ\_,从ニニニ={{ニ{{ニ{{〈二ニ{ { ̄``ヾ~'マ_________/ ゚,      `、
        l{二二二二二二小,二二0{{ニ{{ニ{{=\ニ{ {ニニニ{ ゞ' \\l           `,
.         八二二二二二ニニ沁,二ニ{{ニ{{ニ{{ニニ\\\____{ {\ニ\\    }i        `,
         沁,二二二二二二沁,二0Ⅶ=}}={{ニニ〈 \\______,{\\ニ\\  }il         ゚,



                                     -‐==ニニニニ7丶
                                    //ニニニニニニニニ /   ゚。
                                     { /二ニニニニニ二 {
.          「 ”こうご期待!”                   / ,仁二二二二二 {     \
                                 / {二二二二二ニニ{    ,__/
                                \{二二二二二二ニ{  ∠エ}
.           …ってことにしとこうか」           .∠三二二二二二≧=彡:::::::::\
                                 /:::::| 元汽::::::| 竺ニ\::::::ト :::::::::\
                                   -‐ァ:::::::| `¨´ 'lヽ{`    }ヾ{:::::ヾ{ ̄`
                      / ̄)           _/:::::::::::.     '         ヒノ::::::::::..   /⌒)
             「 ̄`ヽ‐- 、  {  {             ̄/:::::::::::. 、_`_´___,.  / |:::::\ ::::::.. {  {
              ⌒ <__ ノ ⌒7              ∠  ‐ァ/ハ V二二ノ / , |::::::::{ 「〔〕 ー-ミ ゚。
            「 ̄ {` ¬{   |      _ ........-‐..........{....{ Vー1下ヘ/ //{\:::::..`ー 、 ′\i
             `r--r-イ \  | ̄`¨¨¨「........................./|.......ヾー屶‐"__/./........\{ __ .>'⌒ ヽ
                  l__},ノ}   ∧..............| ̄  ̄ ̄  ̄   |.0../  ̄\...........∧...........〈. . . -‐: :二ヽ ゚.
               {_},ノ   /.....゚。..........           |.../|::::O:::::|....0...′ `ー-- 〔{  ̄「|  ‐-  \
                 ∧ ー==チ...........゚..........|            !/ ..〉=‐/\../      〔 ̄ ̄ ‐-     }
             ∧ ー--‐/................}........|            |.../:::O::V........〉         ̄\     (_)
             , ′ ー-‐ / .................|........|            |..{::::::::::::{....../          /........(_)ー--‐ (_){
                      / .................. |........|            |..|:::::O ::|.../          /.........人(_)(_)彡_ヽ
         /       /........................|........|            |..|::::::::::: !/          /.........{Oニニo゚ニ| 〔 ノノ



その姿は、いつもと変わらないおどけた様子の虎徹だった
クルルはその様子に満足したらしい


                 /ニ{
        \ ーzz=彡'゙二乂__,,.ニ=-‐━‐-=ニ,_
         `マ二二二 ≫''~. . .. ..⌒{l´.. . . . .~'≪       ノ
            /}ニニ二ア゚. . . . /. . . . ゚,` 、 . . . . . ゙マ 、    /′
       /. . .}=ニア゚. . . . . . . . . . . . ..}l. .`、. . . . . .∨'ー=彡ニ
       . . . .ノィア゚. . . . . ./. . . . . . .. ..}l. . . .、.. .. . . .}ニニニ={
        . . ./ /. . '. . . . ,′ . . . . . . . }l. . . . `,. . . . lニニニニ乂
       /. ../ ./. . . ./{l. . . . . . . . ..八 . . . . . . . . レi}二ア゚⌒i`
        . . . .′'. .. . '^ i{l. . . . . . . ./ . . `、. . . . . . . ..l}ニ7. . . . l
       . ./j{/. . _/__  从.. .. . . . . ′. . . .`,. . . . . . . l}ニL. . . . l
          /^7. . ..j[,,__ `` `,. . . . . .{\._._.. ..`,. . . . . . .゙ニ/. . . . .l.    「お土産話
.         /^7. . ..{{l圻テ气、 ‘,. . . .{´ \. . ..`, . . . . ,ニ/. . . . . .l
       . . ゙. . . . l{l VZ沙`  、 . . jI斗屶ミ、. . .. .. ../レi. . . . . . ..,..    …期待させていただきますわ」
      . . . . . . .l{l  ~^´    \「 VZ炒 )、. . . ./~フli. . . . . . ..
         i{. . . . . .リ    _    ,       /}}. ./イ ,从. . . . . . .
       从. . . . ..込  ノ } 、/)       '゙ 从{. . . . . .{\. . . . .
       ___゚,. . . ./´ ̄ ̄}``'く/"   ィ7. ./. .`、 . . . . {  丶. . .
           }. . /     /   ヽ=七I~{_,{. ./. . . . `, . . . {   `、.
       ____}.. '-‐━‐-'、   /il}::::::::{^{,/ -‐ 、. .゚,. . . {
       ニノイニニニニニ\/ヽ_ノ'⌒^{_,{i     マ ,. . . ゚,
       ニニニニニニニニヽ ノ^、 :::::/ /  ,   ∨. . . .`,
       二二ニニニニニニニ}::}::{`、/ /  /     _i}_ _. `、
       二ニニニニニニニ/}::}::{ー'‐'゙   /r'゙⌒Y   }i  }. .`、



彼女は悪戯っぽい笑みを返しながら、こういい残すのだった


777 : ◆jsXgrE.VEg : 2021/01/29(Fri) 21:31:02 ID:12828508
































               /             }: : : : : : : : :.\ \
           〈                 }: : : : : : : : : : :.i⌒ヽ
              \_ ..斗 冖=‐-=====' -―…‐ ミ、|   〉
             {_{::斗r七7::::/\__ .斗-‐…‐-ミ、   /
              /:/:::::イ /: ,:代_ッ冖`ト/ ハ:/-―\::i\ /
            ,/// |::i// ` ̄´   //代ッ> /ハjー-ヽ
              /::i| } (,|::|:.:.:.:..          {   ′{
.           /.::::::八乂 |::|:.:.:.:..       __ 冫  ;⌒ヽ
        /-‐ァ/:::::\_|::|:.:.:.:..              /
          /.:::::::::::::::八ト、.:.:...    -‐―ュ  /.       「…で、お二人さん
          ∠ イ.::::::::∧{    \:.     ー=‐  /
             //^V‐- ミ.   \  /L.!V ハ./.         どしたよ、途中から黙りこくっちゃってよ?」
       _,∠____ : : : : : : ` : . . `:{____}_}リ′
      / . : : : : : : : . \‐  ミ: : : :.`: . 、/
     / -‐=== : : : : 、: . \ : : \: : : : : :\
   / . : : : : : : : : : : : .\: :∨.::ハ \: : : : :/
.  /. : -‐… : : : : : : …‐-: \ V : i   ヽ: :/
  く: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : } : |    V



               iヾ
               |! i!ヾ ミ=z=='三三ミミ=-,≡ミ≡=-
             .{!   \ヾヾミミー-  ー    ー  ̄ ミニ=
          /ヾ!     \      \    ミミ  ミ   \ ヽ
         〃  ヾ       \  \ \  ミ      ミ   \ ヾ
         ./ .| 〃ヾミミ  \ .\  \ \  ヽ    }  `  \ヽヾヽ
        /  ! !{〃ミミミミミ \ .ヽ   ヾ ヾ   、  |    ヽ   ヽ ',
        .|   i i ミミ.       ヽ ヽ   }i  }  }   !   ヽ  }     }
.         |  ! 〃         三ニ}i .}  .|!  !   |   !   } }  ! ,   i|
       {   ∨ニニニ≡≡== 三リ三 =≠≡.!≡≠ニニi / ∧ | /    |..   「亡き妻に操を立てている虎徹くんに
.         ∨∨「  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄㍉_}};;{{_〃 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ㍉ / ミ,}  〃 i}     感情移入していたのに、そのルートが
         ∨/{-≪≦ニ・ニラ≧}}三三{{≪ニニ・ニニラ≧}}==≠ミ〃 〃_ /    実はバッドエンドに繋がってことが発覚して
         .{{ .㍉-――――-彳二二㍉ー――――彳   / ミ′  ヽ .     「ええ、マジか…マジかぁ…」となっている
          .|!   三三三 〃/         三三三三     / /\ .}     ゲームプレイヤーの心境……かな!!」
        |!     三三 .ヾ〈丶 -‐         三三   ヽ . / ,^、} |
         |!                 __           ,′r .//
          |!      〈〈Г  ̄ ̄ ̄ ̄ヽ、》          } ! r/ /
         .∧          } ̄  ̄, ̄  ̄ ̄{            i / ./ー-
    ..,=彡 ',          iiiiiiiiii〃      .',            i!彳´
  .,=彡'     ヽ       .}iiiii/       ヽ          〃
            ヽ    , ミ_/____-==》 ノノ  / } , ノ 彡
              \\   ` ` ──── 彡'   ./ // 彡
             \丶    ニニ            ≦彡
                 ≧=   _    _   _≦彡



            _____
          , '         ' 、
        , '               ' .
        ,'                 i
       ,'                 |
.       |                 |
.       |         ___ ノ ゝ__,
.       |        ( {::::::} ) ({::})     「………右に同じです」
       '.             ' . .j
.         '.       (      j )
         }  人     ー――´ー
      __ノ    \        」
      }////` <  `: ..     .,'
      /_/////////` <r'´ ̄ ̄
.     //////`/<///////ハ
    ///////////,`/<// 丿
.   ////////////////////ヽ
    ム///////////////////// `ヽ
.   ハ////////////////////////ハ
   {///////////////////////////}、
   |///////////////////////////iム
.  ハ//////////////////////////}ハ



悲しい男達の姿が、そこにはあった


778 : ◆jsXgrE.VEg : 2021/01/29(Fri) 21:31:27 ID:12828508




    、-、 |    l   l   /  /  | '  , '".|, イ:::::::::::::::::::
 \==ーヒl-===   l   /  / / |, '", イ |:::::_;..-'''"
   \ ヽ `"  l  l  / ./ ./ , '゙|, イ : ::|,へ :  ハハ ノ 、
=============================i,へ |  | ̄ ,-「|] |} |コ |
  ___________ ||YヱYYヱヱ.|| _______ .l: ̄ [「L!,.. .-‐ '''""~
  |l::::::::::::::l|゙|| i⌒i | i⌒i || {lilililili} | i'""~,-ハ ハ ノヽ. ハ  「
  |l:T:T:T;:l|゙|| l.Y.l | l.Y.l ||  lニニコ | l [「L| |[ |{ l| } | | i ノ.        「心模様」
___ 二二二_.|| l|l | l|l ||____________|~""''' ‐- .!.!,__| l |
 l | l l l || l ̄l | l ̄l || l | '''- .._"''' ‐- ..,__  ~""
 (ニ二 ̄ ̄ ̄ ̄二ニ)l  l || l |     "'''- ..______"''' ‐-
-----  ̄|~}{~| ̄_____-------(二)        |::::::::::::::::::::::::
 ̄ ̄/ | 十 l.__||ll|ll||  ̄ ̄ ||_l|(二 )      |::::::::::::::::::::::::
 ̄/ ̄ ノ ⌒ ||、||二|| ̄ ̄ ̄..|| l|.||__||:.    |::::::::::::::::::::::::
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     /    |   ',        :::\   |:::::::::::::::::::::::::



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779 : ◆jsXgrE.VEg : 2021/01/29(Fri) 21:32:04 ID:12828508


          ⌒ヾ丶
            ) )
      -=ニ三>´≦,
   /        `ヽ ミ 、
.  / /〃/   }  ヾハ   \
  l  〃 ,'   ∧i  iト、    ',
  ',  iij { ,斗七"i リ≧}i ハトハ}
―-ゝ{i::i} ,乂〈チzブ} ,'チノ リ 从.       「う~~~~~ん………」
::::,.-―マ彡个ヾ   jノ ヽ ルレ'
\  /:ヽ、从     ⊿ , ^メ、
  ,>::::::::「i乂t> ._,.へ:l\
/:::::::>ヤ ヽ ヘ. 〈:::::>ヽ::>ヽ  `Y
::::::::/   |: : ヘ ,ハ~\::、ハ  }i i }}
 ̄イ    ヽイ》, ヾミ=-ヽ≧+、ノノ 从
/ |     ∧リ i}\`ヽ∨: :`Y
.  !   ,'/: : |l//: ヽ\_Y}、:: :リ
  {===∧: : :,ノイ : : : `≧、__} ∧
 i!:::::::::/ ヽ: {i' :、:_:_; ;.イ: : } ヾ::\



先程から頭を抱えて唸っているのはハクだった
その右手は悩ましげに指先を開いたり閉じたりしている



            ,.  ――  .,
           ,. '"        ⌒` 、
       ,. -=≦             \
    /  ´     、   ト   |    v,
   /´ /    .| l |  {\ |丶 .|ヽl   v,
    '  ,     |,从 |{  \|¬〒!^ヽ   v,
     l l|    jI斗<{´  ` イ芯ヾ, '  }l
     l l| |  ´ { ,ィ芯     乂タ '’} ,.イ'
      从 |', ト、 从乂タ      : : :./イノ
      ヽ ',{^{≧=-: : :  丶     八
        ヽ ゝ'人    ー  ´   .イヽニ{
            个s。 _ ,. イV / `
               r'ー芥-'v_,人
            ,.斗r7  | .!  ヾト '、__
       ,.斗 ≦/ニニ∧_/只\ ノ}ニVニ=- 、
        |ニニニ/ニニ{ト', ノT{  / }ニニVニニ/'|
        |^',ニニ>ー'{ ∨,l: : :レr/}ニニくニニ/ニ|
       |ニ',ニ/ニニ{  V'ヽ/レ'  }ニニ/ニ/二'\
       |ニ'{∧ニニ{  ∨レ’  }ニニ/ー{ニニ' (
.         |ニニ}ニ',ニ{   }f     }ニ'ニニ'二'_ ト!
          |ニニ}ニニ',ニ!   八   }/ニニ'ニニ'
        |ニニ}ニニ',{  ,.:  ,    ,ニニニ{二'



ハクの視線の先には、リネットが居る
彼女は彼女で、そんなハクを見守る表情であった




                    , ── 、
.                  /. /´
                  { /
                  ∨ . ─── 、
             __ ィi〔   ̄ ̄`ヽ.    \
            /      /        \.    `
          //7    /   λ.       ‘,   ヽ
           {´ /:   /{   | ‘,       :∨   ∧
.           /:   / !:   |  ヽ       ∨   ∧     「………いやー
.             ′  /   l   、|___厶       }     }
          / /  {ー‐ヽ、  |     \     |fミ.   /.       やっぱりやめておきます…」
            | イ!   :   ∨ . ! ニ___, ヽ.    ! } /
            | 八   i`==癶. ‘, ` ̄ ´ .|`ヽ |ノ. /ィi〔777777
            |′ ヽ  : ||ll  ノ\{       |  \!///////////
                ∨ハ             u |   |ィi〔. ̄ ̄ ̄У
                 代从    、__     |   ト、_____/
.             マ! ヽ.    `ー‐′/ |   |ヘ///////
              |   |:.:.>、_ イ.   |   |:.:.::7////
              |   |/:.:.:.:.:.::λ   /|   |:.:.:.{///'〕iト、
           ,r</|   |:.:.:.:.:.:.:/ } f: : :|   |:.:.:.::}/《////∧
            /////|   |´ ̄《/. ノ////:|   |:.:.:.ノ///////∧



最終的に彼女が選んだのは―――答えの保留だ


780 : ◆jsXgrE.VEg : 2021/01/29(Fri) 21:32:35 ID:12828508


                  .  ――‐-  ..
                ´
             /,∧        /\     ヽ
           / // G\/_ト_/ G G \   ‘:.
                /GG__G GG G_GGGG\   \
             ‘ /G /,!∧G G/.! ! |l\GGG|     \
          ||Gl'~| ||GGi~「l¨iヽ! } G G|      { \    「あの…マスター
            :! |G |l、i、_||G G、ト|、|_ l、/GGGj   \ \  \
.           〉∧_/字卒\/卒字≧\_/    !\ \ }).  そんなに悩むことですか?
           /| i∧∧ ヒウ    弋ウ :!| ∧{    ||  ヽ i
            / j/洲i 八  ′   u. | 1 ,洲 \  |l  i| |...   他の人たちのように
         {! / /.イ|| l\  ---   /| |i |||  | ヽ :| :、 jレ′...  気軽に見てもらっても良いと思いますけど」
.       _//|/ il|| | i/>-:r‐_,,´/| |l |||  |  i ト=≧ 
.        ̄   { j八レ({l 「 ̄ ̄ li| |レヘ},_人  }ノ
               ,..ァ≦|_______|{/ /IiIiI\
               ∠)IiIiI//\IiI└[]┐IiIiIiIiIiI\
             />‐┐ i ̄ ̄ ̄〕‐┼[]┐iIiIiIiIiIト\
.           _/ ̄`r‐┴ |77777└[__]┼[]┐iIiIiIi!'∧i\
.        //|  ̄`|―  |'///////il└[__]/IiIiIiIiI|'/∧IiIi\
.        ヽI{ {  ̄>{―  j'///////j|IiIiIiIi/IiIiIiIiIiI|'//∧iI/



ハクとリネットの様子を近くで見ていたジャンヌは、そんな風に呟いた

それもそのはず
ハクはこのような自問自答をしているのは、これで四回目だからだ



              //    _ -   ━‐       .
              { . ' _   -くニニム        \
             ゝX       `マニニム    ,_、    ヽ
            /  `         マニム   マム      、
           ,              マニム  i|i        :.
           /               Ⅶiム  i|i
           .′ /    i、         Ⅶiム !i|       i         「いや~、普通の占いだったらいいんだよ
          !  'i  !  :: ヽ  、         マ´≦:|i}ニヽ     |.        実際、前に占ってもらってるしね
           | :/ {  i  ::.  、 ヽ       マ'::::}i|:.マム    }.       
          i { :   :.   ::.   \  _      、:::::::::}ニ|     -‐== 、    でも、リネットさんの本当の”占い”は
          :!  、 :::.、 :.`¨¨三_        }≧¨´ニi  .:::.、ニニニ}_....  自分の心の奥…いわゆる本音が
               ヽ ::::>、\ ´辷i フヽ   _  、:::::::::ニ! ,イ、::::::..マニニ}..  見えるわけじゃない?
            _  . . .  、ノ     °      } ` Tニニフ /:Ⅶニヽ:::::::::::::7
          /、-‐. . . : . ヽ ..   ..     |   }、 〈¨´}ニi:::.Ⅶニニニ≧‐....  …ちょっと怖い、と言うか…何と言うか」
     __  __ / ' `  :. . . . . . .: __ : . : :     .′ / { ` Ⅶム:::マニ=<ヽ
   _/_ _ _>_.′ : : . . し : : . . : : : } 、    , ,  /‐ ¨¨ヽ Ⅶム::::¨マニニヽ\
   (__ _ { 7 ,:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. . . . . 、‐>- ¨ _〉  ′     } .マニム:::::.マニニノ
   ( _ 」ヽ .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:'  ノ) i  >,' / .′  -‐━‐ 、ニム:::::.マ ∧
    (   } , .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ( 〉ノ,.: / /.'  ィ  , ´      ヽニム:/  i
    `¨¨ヽ ,:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:  イ i.::::/i  i i /イ /          }¨ }    }



そう言いつつ、ぐいぐい、とグラスの中身を飲み干していく
空になったグラスをカウンターに置くと、ハクは再び頭を抱える



               , ―==---
              / ,イ´
             l  /   __     Eヨ
        、    >  ̄ ̄マ二 ヾヽヾヘ  | |
        ヽ`ー‐´ /   |    \    | | | _____
     __,イ    |   | ∧   .|   `ー'7:::::::::::::::::::::::::::::、
う ヘ  ` ̄ ̄7    ∧  、A_イx |     |:|:::::::::::::::::::::::::::::::::
 う ヘ    /    //И / ´ ̄とつヽ____|:|:::::::::::::::::::::::::::::::::
、 う \  .| ∧ N彡` V     0',   |7 | `´ヽ_:::::::::::::::::::::::
..\ う .\´レ ', | トcっ   ,__ノヽ oイ  |' ./   ,イ::::`ー-=::::/
  \ う  `ー、ヾⅥo   |     | o/|  |ノ≦´ | |:::::::::::::::::::/..    「でもさぁ!
   /::`ヽ う う・・・ヽ゚   ヽ__ノ/  |/   } }:::::::::::::/
 /::::::',ヽ`ー--≠- /゚`> 、__/| / 〃     `ヾミ/           せっかくだから、リネットさんの”占い”を
´::::::::::::::ヾヘ∧ / ./三三´: :|.   |./|  |>  /   ./三ヽ.       一度は体験してみたいじゃない?
:::::::::::::::::::::メ´/  /´  く´: : /   ∥ | L_ .|   /―---|
:::::::::::::::/:::::::|  | _/>: /       | |: :/ l  イ|―‐‐---|.         ……でもその結果を聞くのが
::::::::::::´::::::::::::|ヽ { ',: : :/        レリメ !   |`ー .三三|\     ちょっと怖いのよぅ~…ううう・・・」
`ー―――-∟\ヾ<   /    ,イ´ ,イ´|: ヽ  /   `寸Ⅵ .\
         / `ー、f ̄ ̄7二彡イ´   |: : : Ⅵ\    `´
        /     ゞ--‐'        |: : : :Y   \
         /      |:.:.:.:|        /: : : : |    \
       {ヘ       |:.:.:.:|      ./: : : : ;イ      \
       |: :ヽ      |:.:.:.:|、____/____ノ:|       ヽ
.        }: : :`ー、___|:.:.:.:|: : : :ノ: : : : : : : : : : :ム        }
       ヽ、___: : |:.:.:.:| ̄ : : : : : :_,,,-――` 、       |
            |: : :|:.:.:.:|: : : : -‐´         \     |



酩酊のせいもあるのだろう
ハクはこんな堂々巡りな思考を延々と繰り返しているのだった


781 : ◆jsXgrE.VEg : 2021/01/29(Fri) 21:33:10 ID:12828508


            -――-   _
                       <
        /             \  __
     , '         /           Y⌒ヽ
.    /.::       ,                   )
   /.::       /       /      ハ.       「良い結果が出れば
  ノイ       /     斗==ミ /     }.     そうなるように努力する
.   |       /    ,/イ厶イ  /
.   l:::.   /⌒i    / ィ::j7ヽ |// i   ' .       悪い結果が出れば
     :::. i{  |i   i  ヒソ   イ乂ハ: /.       そうならないように努力する
.     、八 .从   | ::::.      く::/ン′
       \ >‐r \ |           〉.           言うのも思うもの簡単ですけれど
         }  ,::| >、    r‐ァ  /           実際には難しいですからね」
.     ,イ /.::|       `   イ
     { ^   イ      `ト ´__
     人 /{  ー-  __〕^\\ヽ
    {  ヽ  \     <\_j ヽi  i
.    >、 ::::}    \    i:::::(:::)^Y\|
   〃、:iー〈       ヽ.   | ̄]i:::.\勹\
   |  人 :.\/i{    X匸j匸j匸j辷メ  ㌧.、
.    〉   [ ̄::^ヽ    ',           ' ,
   i    个ー ::::)      ,             . : :.
   |     ̄)_/〉㌧、   i: : .        . : : : :i
   |       ^' {i ::ハ  |: : : : : : : : : : . : : : : : :
   |        八:: ,リ  |: : : : : : : : : : : : : : : :;
   |        i  ^  ヽ|: : : : : : : : : : / : : : :イ
   |        |    |: : : : : : : : :/ : : : : :i


                  / ⌒\
                    ヽ\
               __ } )
              、‐'' ゛    ノ/ ``~、、
           /               ヽ
         ,   /            ⌒ヽ    ∧
.       /  ,:/              ',     ∧       「そうなんだよねぇ~
      /  ,:::i         |     __」__  ∧
      ′ ,::::|        斗       l   !    ,..    困った困った…
      ′ l::::|.    /  |  i    | ハ |     |
      ,    l::::!   /  ハ  、 l     zzrf=ァ
      i   γ:::',      / ∨:jI斗f   .代リ |   ,'
     !  l:::::::::',   / ,rf笊T |  .ル' ~´ .小/!/.      …そういえばジャンヌさんは
      , 弋:::::::::',   ハ.癶 乂ッ, l /  、 ""|i/ /.      そのあたり、占いとかどうなの?」
        ’  ゞ::::::, / ',  `~   l,/     从 |
        ヽ  `:::∨  ∧ ""   _ - ア イ  |  :
          \  ∨  ∧s。   ゝ- / li   |
          __ゝ ∨  ∧  う T爪  .li   |
       く三三三≧_∨  ∧   {.─ 、 i!   |              ‐
       \三三/ \  \ `` ∨``.  ノ                /丶 〉
         ゞ‐''゛     丶  ',   V  }iく_               /   /
.        / \         V   ',   ∨ ー三 、     __/  /
        /    \      、  }    /V  } ̄V     /.:.:.:.:.:.:.:.:..〈
.       /     \     \ _ ー / ̄~"''ヽ.}     /.:.:.:./Y.:.:.:.:.:.\
       ′     l \      _ \//イ ̄|:i:} } ヽ、 ./_、‐''..イ.:.:.:.:.:.:.:./
       i       l   \_ 仁ニハ ///、 }_j://ヽ=}/// /.:.:.:.:.:.:.:/ァ、
     .八      ∨_/ニニニニニニⅥ_/__ У /// /).:.:.:.:.:.:./‐ァ´
         ヽ   _-=ニニニ}ニニニニニニニニゞ'"}/_、‐''/   / .//.:.:.:.:.:.:.//
        _-=ニニニニニニ.}ニニニニニニ ///ニ /    //.:.:.:.:.:.:.:.:/
       /-=ニニニニニニニ}\.ニニニニ{ /ニニ /     /.:.:.:.:.:.:.:.:.:./
      /-=ニニニニニニニニニ{ニ }ニニニ/ニニニ /      /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/



不意に話の矛先を向けられたジャンヌは「…私ですか?」と驚く
しかし驚いたのはそこだけで、彼女の返答は早かった



                 //       __
              / (  _  -= ¨___     =- _
                乂 >'^ 、_..。イニニニ\      ヽ
                   /ニニニニニニニニニ\      \
                  /ニ/!ニニニ=-'"⌒ヽニニヽ         ‘、
               ィ'ニ,' l lニニニ/     マニニニ,        ‘、
            /'ニニ l lニニニ/l      マニニ,        \
            ̄,ニニ' { lニニニl l‘,  |     }ニニニ,       、 \
            ,ニニl ト!|ニニニ! !-\l‐\- lニニニ!      ‘,=‐- `  「私は…失礼かもしれませんが
           ,ニニl Fミ!ニニニl l ュz芸弃ミ lニニニ|         ‘、.      必要ありませんかね
           lニニ| 弋〈ニニニ>   丈沙 |/ニニニl         \
           `-.二l |  寸ニ/ {      /ニニニ'       ‘  ̄..   自分の目標…というか
           / ノ| l  | ヽ `'\{`       `h.ニ/       \‘,.     やりたい事は理解していますので」
            ̄ /| 人               | |`ム          \
                //! Λ \   、      l '/ニ}、   l       ミ`
               V ‘,  ヽ      _ イ|/ ””,'|‘、  l\  !=--―`
                 ‘  ,、>―‐=zzzzzzzzァ  \l  ‘' l
                  V `}ニ}l{ニニニニニニl/
                    }ニ}l{ニニニニニニj_
                 _-=ニ{ニ}l{ニニニ斗s≦ニニ=-_
               />'"⌒ヽl{== /ニニニニニニニヽ
              //ム__ ノ=/ニニニニニニニニニ,
             ,.イ/:/:::::ラ=/ニニニニニニニニニニニ,
           _ イ/:;:::'::::::;ィ=//ニニニニニニニニl|ニニニニl
         γィ/:/:::;::イ=/ニ,ニニニニニニニニl l ニニニl


782 : ◆jsXgrE.VEg : 2021/01/29(Fri) 21:33:46 ID:12828508


                    , ── 、
.                  /. /´
                  { /
                  ∨ . ─── 、
             __ ィi〔   ̄ ̄`ヽ.    \
            /      /        \.    `.         「うーん、そっかぁ
          //7    /   λ.       ‘,   ヽ
           {´ /:   /{   | ‘,       :∨   ∧
.           /:   / !:   |  ヽ       ∨   ∧.      …私もそんな風に心? 意思? を
.             ′  /   l   、|___厶       }     }.      強く持ったほうがいいのかなぁ」」
          / /  {ー‐ヽ、  |     \     |fミ.   /
            | イ!   :   ∨ . ! ニ___, ヽ.    ! } /
            | 八   i`==癶. ‘, ` ̄ ´ .|`ヽ |ノ. /ィi〔777777
            |′ ヽ  :    ノ\{       |  \!///////////
                ∨ハ             u |   |ィi〔. ̄ ̄ ̄У
                 代从    、__     |   ト、_____/
.             マ! ヽ.    `ー‐′/ |   |ヘ///////
              |   |:.:.>、_ イ.   |   |:.:.::7////
              |   |/:.:.:.:.:.::λ   /|   |:.:.:.{///'〕iト、
           ,r</|   |:.:.:.:.:.:.:/ } f: : :|   |:.:.:.::}/《////∧
            /////|   |´ ̄《/. ノ////:|   |:.:.:.ノ///////∧



       ゝ __ /  ///////> 、 \
        />、__ ノ///////////ヽ  \
       ///////// /  ̄ 寸,//∧  \
       ////ミ//// { | }_| |/// |    \
      ,l{//{  V///八/j,ム| j ///| \   ヽ
      / l//|  |///// 〉赱ノ| L///|  \   \
     / | V∧ノ_く/////   |/ |  | Vヘ     、 ト--
     / | V// 赱ノヽ/       |  | V/ヽ     }.      「…いえ、良い事かは分かりませんよ
    :  |  V/ 八  ' /⌒)  |  i|  V/ |ヽ|ヽノ
    {  | /||ヘ  .>   ゝ- '   |ヘ ハ从   |、|.         別の意味で捉えれば頑固なだけで
     , /, / | |∧  |>__  _...イ:::::::::::::..レ.、|           融通が利かないとも言えますからね」
         | |/ Lノ-.:::::::::::/ニニ(_ノ|:::) 、
             ):::::/ニ> --===ミニニ\
           -=ニニニニ=-  ̄ \ニニニニニ |::::..、
        /ニニニニ /ニニニニ \_}ニニニニ |:::::::..、
       /ニニニニニ /ニニニニニニニニ Yニニニニ/|:::::::::::...、
       {ニニニニニ./ニニニニニニニニ /ニニニニ/ |::::::::::::::..フ
       人ニニニニ/ニニニニニニニニ /ニニニ/  |/ ̄
       / >-/ニニニニニニニニ/ニニニ/



          ⌒ヾ丶
            ) )
      -=ニ三>´≦,
   /        `ヽ ミ 、
.  / /〃/   }  ヾハ   \
  l  〃 ,'   ∧i  iト、    ',
  ',  iij { ,斗七"i リ≧}i ハトハ}        「まぁそんな事いっちゃったら
―-ゝ{i::i} ,乂〈チzブ} ,'チノ リ 从        私だって状況に応じて柔軟に対応する!
::::,.-―マ彡个ヾ   jノ ヽ ルレ'
\  /:ヽ、从     ⊿ , ^メ、          …って言えるけど
  ,>::::::::「i乂t> ._,.へ:l\             単に考えに芯が無いとも言えちゃうし」
/:::::::>ヤ ヽ ヘ. 〈:::::>ヽ::>ヽ  `Y
::::::::/   |: : ヘ ,ハ~\::、ハ  }i i }}
 ̄イ    ヽイ》, ヾミ=-ヽ≧+、ノノ 从
/ |     ∧リ i}\`ヽ∨: :`Y
.  !   ,'/: : |l//: ヽ\_Y}、:: :リ
  {===∧: : :,ノイ : : : `≧、__} ∧
 i!:::::::::/ ヽ: {i' :、:_:_; ;.イ: : } ヾ::\



お互いを助長しあうようなやりとりが数度繰り返された後
その問答を締めたのは、やはりと言うか、リネットであった



            ..,,-===--─── -
           '´  . : ´ : : : : : : : : : : : > ` 、
               / : : : /: : : : :/: : ヽ: : : : : :\ ヽ
           // : : /://: : / : : : : \: : : : : :ヽハ
         /イ: : : :/:/ :|: : :{: :!: : :、: : :ヽ : : : : ハ: .
.         // : : : : /:/: : {: : ハ: |: : : ヽ : :ハ : : : : :’: ...  「お二人は、どちらも正しいんですよ
         〃: i: : : : :| :!_∠!_/ |」__:ハ: : :| : : : : }ハ }
.       / |: {: : : : :!7j/ j/  jハ: :ノ ̄j` } : : : }ヘ: }’..  思考というのは、言うなれば車のナビで
         |:ハ: : : :{ィf笊卞    f芹心jヘ} : : /:ハ/....  目的地に着くための最適な経路を導くものです
         |:! ヽ: :トヘ弋ツ    弋zソノ i: : /jハ:/!
          jノ  \! :.   、         厶イ>ノ リ.    つまりは最終的に自分の納得する何らかの
                八           爪≦、.     ”結論”を導き出すためのもの
                  > .. `  ’   イ: : }ハ::::::\
                 /⌒>- ≦ ノ|: : :!: }\/     だから、そこに到着するまでの道が
             /´ハ: : 厂¨`T!´. ト、ノノ.         直進でも迂回路でも良いんです
               /´: /}: Y:{   |.!  V:ヽ
          ,,≦{: : ∧jノ::‘,   人>、  }:::::::\_      求めているのは”結論”ですからね」
            /^::::::::V { : }>-::.`´`<⌒}ヽハ:::::/::::\
        /::::::V:::::{: ハ:ノ:::::::::::’, V⌒| } ト!::::>、:::::::}
        :::::::::::V:::ゝ}ソ、::::::::::::‘,. |   V∧!::::::::/:::ヽ!
        l::::::::::::}:::::::jノ :\::::::::::’,ト  V !::::::/:::::::::ヽ
        |::::::::::::|:::::::}:i: :ハ }\:::::::Vハ ∧ハ:/::::::::::::::::.
        |:::::::::::‘,::ノソ:/::jノ::::::>、:Vハ∧/ } ̄¨‐-:::::,’
        |::::::::::::::V:::'´::::::::<:::::::::ヾ!ヽj/   !:::::::::::::::ソ!
        |::::::::::::::::V:::/:::::::::::::::::::::::} }|. !:::::::::::::/::|
        |:::::::::::::::::ハ:::::::::::::::::::::::::::::::! i |   |::::::::::/:::::!



ハクとジャンヌの二人は申し合わせたように「…確かに」と呟く

そんな鏡写しのような反応をしたことに気づいた二人は
思わず笑ってしまった


783 : ◆jsXgrE.VEg : 2021/01/29(Fri) 21:34:33 ID:12828508


           // : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ミ》、: : : :ヽ
          / ./: : : : : : : : : : : : : : : : : : : ー---‐-‐-: : : : :ヾ心: : : : ∨   「…よし! やっぱり悩むのなら
            //: : : : : : : |: : : : : /: : : : : : : : ≧==ミ、: : : . Ⅶト、: :: : :.',....  聞いてからにしましょう!
        //: : : : : : i: : |: : : _/ ヽ : : :: : : : : ノ んu(_゚:,: : : : : .Vf´二',: : :.'
.       //: : : : : : : i: : |ー'゙,z=≦ミ.\: : : : : ',  {::::::::.:.ソ} 〃ノrnノ::::::::}:!: : !
        〃 !: : : : : : : :i: !〃んu(_゚:, ヽ: : : : l  ヾ゚ニ -'  l「 { { ∨:::::ノl : : !   …ということでリネットさん
.      ″ |: : l: : : : , lハ:::V{l {:::::::.:.ソ}   \: {      /// 八 ヽヽ∨:! !: :!..  お願いできます?」
      {{  l: : |: : : : :l ∧:::ヘ ヾ゚ニ‐'     ,    _,  ー=彡イリ } } 〉Vl: :!      _ .-┐
      ヽ l: : ト、: : : :|/ }\::\     _. - ‐ '"  ゙,   /// / //ノ 〉:./,>. . :´: : : : : : !
       ヾヘ: :l ヽ: : :!/ // ノ\::V/// {      ',   ノ/       / - : : : : : : : : : : : /
         ヽ{  丶: :〈〈 〈 (ハ`''ー-  '.        } /      .イ ノ : : : : : : : : : : : /
.           \ \〈\ ` ` ー- .._  '.      /       //: :_\_:_:_:_:_: : :-─!
.                ハ\       `ヽ 、   {     / :./:/´  ` -.-.一:´ ̄l
                 い\ 丶、      Yi ー‐ |   ー- {  /: :i      ヽ : :`:ー<____
                  ヽ\\ `''ァー-   }」   │     |/: : :l       V : : : : :/
                     r=ミ ̄`7     厶 -‐ァ |    │ : : !        ト \/
                 }:::::}\/     /|::|:/:/│    | : : .ハ       l /
                     l:::::/: /     / f´::ゞ':::::│    │ : : :.ハ       !: :\



笑ってしまったら気持ちが晴れたのだろう
ハクは気軽に”結論”に行き着いてそう言った



        辷== ─- ァ ´: : : : : : : : : : : : : : : : ヽ  /  /
        ミ   ヽ /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ/  /
.         ',   /: : : : : : : : : : : ヽ: : : :ヽ: : : : : : ヽ ノ
          ', /: : : : : {: : :l: {:、: : : :ト: : : :l : ヽ: : : : : ヽ
          Y: : :l: : :!:ハ: :ハ:ト: ト: : :z=≠== 、 : : : : : :ハ
          //: : :!: : |ノ」斗ヒ! ヽヽ: : }  ヽj:ハ:ト : : : :}:}:',      「はい、わかりました
         /イ: : : {: :イ" jムリ  ヽ ヽj斥::心ヽ }: : : :イ:ハ:}
         !ハ: {: : :',: :| ァん心`    弋:z:ソ ノl: : : ハソ リ.      それじゃあ失礼しますね」
.         リ ム:!: : :ヽ八弋zソ         j/: イ} }
          jハ:ト: : :lハ      ’      /イニノ
.            ヽヘ:lゞ',     マ´ ̄ }    八_.. -‐ァ
                ゝ    、  ノ   イ: `ヽ-'"
.                  ` ト 、    <j、ム: : : }_
               __  _ イハ` =彡'´ .}::ヽ:ヽ: j: : ヽ
              ,´:::`ア::::::/{/「ヽ   /::::::::}`ー‐-〈` ̄ `ヽ__ _
              /:::::/::::::/ ノ j }  /::::::::::l:´ ̄ >-=≧、: :-}: : : :ヽ
             ,:::/:::::::::/j イ⌒Yヽ /::::::::::::/:::/::::::::::::::::::}‐く: :ヽ: :_}`ヽ
             /:::\:::::/ /ヽ/ /:::::::::::::j/:::::::::::::::::::::::::!  `ー‐{: :ヽ:}
.            /:「 ̄ ̄イ/:.:.:.:/ イ/<´ ̄/:::::::::::::::::::::::::::::::l     `ートヽ
.           /:::::|::::::::/ {:.:.:.:.:.イ´ У::::::: ̄{::::::::::::::::::::::::::::::::::/       .ゝ、:



リネットは流れるように手荷物から猫耳を身に着けると、ハクの手を優しく握って目を閉じる
そうしてリネットはハクを「占い」を始めた

手を握られたハクは、そうは言ったもののやはりどこか不安なのか
まるで怖いものでも見るように、びくびくと目を開けたり閉じたりしている



                     | {"        >、
                /   ゝ{  ─‐ }≧s。    \
              /  、丶`´    ./ニニニ≧x   \
             /  /\       /ニニニニニ丶  丶
               /  /ニニ≧s。 _/ニニr─<ニニニム   ,
            ′ /ニニニニニニニニ/    寸ニニ》    、
             | 《ニニ/   寸ニニニニ{ | |  ! }ニニ}}\  \
             |  }ニニ{    ∨ニニニ、 | | 斗.|}ニニニ》 、ー‐, _ー、
             |  Yニム ___ }ニニニニ、≦zzx《ニニニ} !   ',  ``
           /,!  《ニム\zz《ニニニニニ癶 i!ノ /!./ー8′|、   丶
           //|  / 寸∧《弋りニニニ/ ー¨´/イ/  }ム/ \丶 \
     }\  }h.∨.| /|  》′ヽ`¨ ヾニ/        /  .}ニム | |/-=三ラ
      寸≧s寸hニ!/ニi、/i{  |ヾ    丶       /    |>イ〉/ニニ/
       ∨ニニ≧、!ニニ/ニ{、 丶      _   i   /-=≦ニニニ≦zzァ
      寸Ⅳニニニ≧s。{/{ニヽ |个s。  ´    /:.| /ニニニニニニニニ/_
    、-、  }h、\ニニニニニニニ≧ヽニ}≧=-</ニ:!/ニニニニニニニニニニニア
    \ニ≧s。ニ\ニニニニニニ/イニ/、\}≦ニニニヾニニニニニニニニニニ/
     >ニニニニニニニニニニニニ}::::/ニニニニニニニニニニニニニニ/
        》、ニニニニニニニニニニニ∨ニニニニニニニニニニニニニニ≧s。
.      ///,\ニニニニニニニニニニ/ニニニニニニニニニニニニニニ>'"´
      ///////≧s。ニニニニ>‐、=人ニニニニニニニニニニニニニ≦z、
    ////////////`<ニゞニ二(::ヽr┴≧s、ニニニニニニニニニ>ベ"´
.   ////////////_-_-_-_-`ー〈::::7:::::::::::::::::::丶ニニニニニニ>"///∧
.   ///////////-_-_-_-、─ァ─〈::::::::::::::::::::::::::::>、ニニ>"'///////∧
  //////////-_-_-_-_-_-_≧=─<:::::::::::::::::::/::::/∨/////////////ハ
. /////////_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-≧s。/イ::::::::::∨/////////////,!
 }'///////_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_-_ヾ:::::::::ヽ::∨////////////,



その様子を見ていたジャンヌは、何故か奇妙な表情をしていた

それはほんのわずかな―――安堵だ

自分を占ってもらわなくて良かった、安心


784 : ◆jsXgrE.VEg : 2021/01/29(Fri) 21:35:10 ID:12828508


ジャンヌが抱えている「彼」への想い
それは今まで彼女と共にあり、彼女を支えてきた大切なものだ



     /  / /   / /:::::::::::::::::::::;;;;;;:::::::r-ヽ
   / /./  / // /.:::::::::::::::r ´ i∧i:::(::(::::)
  / / ./ _i斗 ´ /:::::::::::::::i   i i/ i }::::::::イ
 ´ / / i  \    / 、______ノi  iノヘ,\ }:::::::ノ
 ー フ /i  , `ー__/:::i  i i  iノ /.i/:ノノノ:::::::::/
   /   い   / i::::::i / 、iV /  '´//}/
    斗品:::\ /i i  i\ii  \i/    .i
 r:::::::::::::::::::品::::V::i i i i i    、  _ .i
 :::::::::::::::::::::::::::品rヽ::V V 、  -i::´i ̄
 :::::::::::::::::::::::::::::i</、 > 、i/_ヽ´::::::::::i
 ::::::::::::/:::::::::::i彡\i::::::i   i::::ノ ヽi
 :::::/:::::/::::::::::i:::::::::::__\  /
 /::::::::/:::::::::::i::::::::::\ ̄\
  ̄ ̄ ̄ ̄i__絽品品彡、 i
 :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.i i i:::::::::::::::><,
 :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.し {:::::::::::::::::iii: >。
 :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\/\:::://:.:.:.:.:>,
 :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./::://:.:.:.:.:.:い



けれど遠い異国の地で、その感情を抱えて生きてきて
何年も何年も抱え続けてきた結果

それがどこか歪な形をしているのではないかと

心のどこかで彼女は、そう思っている



                  .  ――‐-  ..
                ´
             /,∧        /\     ヽ
           / // G\/_ト_/ G G \   ‘:.
                /GG__G GG G_GGGG\   \
             ‘ /G /,!∧G G/.! ! |l\GGG|     \
          ||Gl'~| ||GGi~「l¨iヽ! } G G|      { \
            :! |G |l、i、_||G G、ト|、|_ l、/GGGj   \ \  \
.           〉∧_/字卒\/卒字≧\_/    !\ \ })
           /| i∧∧ ヒウ    弋ウ :!| ∧{    ||  ヽ i
            / j/洲i 八  ′     | 1 ,洲 \  |l  i| |
         {! / /.イ|| l\  ---   /| |i |||  | ヽ :| :、 jレ′
.       _//|/ il|| | i/>-:r‐_,,´/| |l |||  |  i ト=≧
.        ̄   { j八レ({l 「 ̄ ̄ li| |レヘ},_人  }ノ
               ,..ァ≦|_______|{/ /IiIiI\
               ∠)IiIiI//\IiI└[]┐IiIiIiIiIiI\
             />‐┐ i ̄ ̄ ̄〕‐┼[]┐iIiIiIiIiIト\
.           _/ ̄`r‐┴ |77777└[__]┼[]┐iIiIiIi!'∧i\
.        //|  ̄`|―  |'///////il└[__]/IiIiIiIiI|'/∧IiIi\
.        ヽI{ {  ̄>{―  j'///////j|IiIiIiIi/IiIiIiIiIiI|'//∧iI/



自分自身が正しいと、そう思っていても
端から見ればそれは―――間違った感情なのかもしれない

知りたいけれど―――知るのが怖い

強い態度と言葉で占いを否定したジャンヌも
内心に抱えていた想いは、ハクと同じだったのだ


785 : ◆jsXgrE.VEg : 2021/01/29(Fri) 21:35:46 ID:12828508


そんなジャンヌの内心は露知らず
ハクの手を取り、「占い」を行っていたリネットがゆっくりと目を開く

そして微笑みと共に、彼女は優しく言葉を紡いでいった



        辷== ─- ァ ´: : : : : : : : : : : : : : : : ヽ  /  /
        ミ   ヽ /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ/  /
.         ',   /: : : : : : : : : : : ヽ: : : :ヽ: : : : : : ヽ ノ
          ', /: : : : : {: : :l: {:、: : : :ト: : : :l : ヽ: : : : : ヽ..    「目には見えなくて、形もない
          Y: : :l: : :!:ハ: :ハ:ト: ト: : :z=≠== 、 : : : : : :ハ..     音もしなくて、触れることも出来ない
          //: : :!: : |ノ」斗ヒ! ヽヽ: : }  ヽj:ハ:ト : : : :}:}:',
         /イ: : : {: :イ" jムリ  ヽ ヽj斥::心ヽ }: : : :イ:ハ:}..     だから大切で、傷つけたくなくて
         !ハ: {: : :',: :| ァん心`    弋:z:ソ ノl: : : ハソ リ.      失いたくないと願っている
.         リ ム:!: : :ヽ八弋zソ         j/: イ} }
          jハ:ト: : :lハ      ’      /イニノ.       だからこそ、誰もがそれを心に秘めています
.            ヽヘ:lゞ',     マ´ ̄ }    八_.. -‐ァ
                ゝ    、  ノ   イ: `ヽ-'"..      箱に閉じ込めてしまえば
.                  ` ト 、    <j、ム: : : }_ .     何も変わらなくて済むから」
               __  _ イハ` =彡'´ .}::ヽ:ヽ: j: : ヽ
              ,´:::`ア::::::/{/「ヽ   /::::::::}`ー‐-〈` ̄ `ヽ__ _
              /:::::/::::::/ ノ j }  /::::::::::l:´ ̄ >-=≧、: :-}: : : :ヽ
             ,:::/:::::::::/j イ⌒Yヽ /::::::::::::/:::/::::::::::::::::::}‐く: :ヽ: :_}`ヽ
             /:::\:::::/ /ヽ/ /:::::::::::::j/:::::::::::::::::::::::::!  `ー‐{: :ヽ:}
.            /:「 ̄ ̄イ/:.:.:.:/ イ/<´ ̄/:::::::::::::::::::::::::::::::l     `ートヽ
.           /:::::|::::::::/ {:.:.:.:.:.イ´ У::::::: ̄{::::::::::::::::::::::::::::::::::/       .ゝ、:



                 _ __      _
              . : : : : : : : : : : ,"  ̄ `ヽ
.        . :´: __: : : : : : : : : /: : : : :`ヽ、
.      /.: : : : : :`: : : : : : : : : : : : : : : : : 丶
.      . : :/: : : : : : : : : : : : :|: : : : \.: : : : : : :ヽ
.    /: : : : : :/.: : : : : : :l: : : :ト: : : : : :ヽ: : : : : : :’,         「だからこそ、形を与えてください
    ′/: : : :′.:/: : : : :|: : : :l’|ヽ: : :l:|: : : : : : : : : ;         鼓動を与えて、触れさせてあげてください
   i : ′.: : i : :/: : : : :/} : : ,' l:| j:__从: :|: : : ヽ: :| }
   | : : /: : :|: /!: ;, x:/=: : :/ リ "!.:/バ.:ハ: : : : : :|リ.        蓋で押さえつけたままでは
.    ,|: : : : : :ム|":/:/ /:/'  /  |ムミレ } : : l:|: }         何も無いのと一緒なんです
.   八| |,{: ハ|' レ' z弌ミ       ' _):: }ヽj: : :从リ
.     l |ヘ: : :‘,. 〃_):: }         乂ン '/: :/ ソ         箱の中に詰まっているのは
.    Nハ\: :,`乂ン        xx /.; イ‐…ァ..、                       ・ ・ ・ ・
     八 乂へ:ゝ xxx     '     ´从=,/.:.:.:.ヽ.     まぎれもないあなたそのものなんですから」
        ゝ, 二 `、      , ‐┐   .イ:.:.: /.:.:.:.:.:.:.:.:..
.         i{==:.:> .    ー '  イ |:.:ヽ/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.’
.         |:,:.:.:.:{:.:.:.:.:.:l≧   --<   }:. /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.’
.         |:.ヽ:.:.:.|:.:.:.:.:.‘、  / {_,ヽ、 /∨.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. } 
.         ト :∧:.:|:.:.:.:.:.:‘,\,/弋=ア}^  {.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./ー
      人ヽ:.:\ー一゙∧ヽ.  トイ   j .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: /.:.:.:
.       γ:ヘ:.:.:.:./:.:.:.:.∧、\j::::乂./'.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: /.:.:.:.:.
       {: : :‘;.:.:.:ヽ:.:.:.:.:.:∧\l\/ヽj :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:,'.:.:.:.:.:.:
      ∧.: :∧:.:.:.:|\:.:.:. ∧ \l/ ,'.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./.:.:.:.:.:.:.


786 : ◆jsXgrE.VEg : 2021/01/29(Fri) 21:36:22 ID:12828508


ハクはその言葉を沈黙で受け止めていた

言葉を返すことはしないが、逸らした視線は物語っている
「占い」の言葉が、彼女の心の「蓋」を意識させていることを



                   , -  ̄ ̄  ‐-  ,,,___      __
              ./  ,,,,  ニニ====- . _ ̄ 二ニニ _フ
            /  /. ´     ,,__   > .
            ./  /.´           .へ      .\
           / ./i              \      \
            .ゝ__,                     \     .、ヽ
            /          , _             ヽ、 .   ソ
              /           ム、`‐、 ____  _ 二.ムー-= _ \
            .{   .\      ムヽ、 \ ,≧ー---、__ ト、 ヽ i
             l   .、 `ト、 __,,,, ム `>  __   マ` ム   .\
            i   .ム  」/、   .ム    ,.-=ァ=z マ .ム>、  ムー---    ----  ,,,____
            .マ  .ムマ.ム   __.ヽ,,, \    辷.ノ ノ .マ、..ム.|`ー ,,__
            .マ  .i.l ヽム .,-=ァ=xー‐‐   ̄/ / / トリ、 .ム/ ,
       ___ ヽ、 リ 、 .ヽ.辷ノ ノ          U ./ リ..ト、.リ  _/ニニ≧‐- ,__
       l´/ / _,,, ).」 iヽ ムヽ ..` / / /   ,      ノ 乂ーノ /.≦三ニマ     `>、
    , -- リノiノ-、= .ノ__ヽ_ヽ . . ム       _    ,  | .(  ̄.{_ノ三三三ニマ       /  ` ー
   /  .,  ̄  ー-´´/  マムヽ、 \    ´   / . ..i .ム三三三マ三三ニム  _ <
.   /       _,,, -‐´  _ムム__>=-ミ≧ー - ´  ..├-.ム≦三ニニ=====-´
  /     ,ー´      マ三ヽ|三ニ≧-ヽ}       ム::、 :::::::`:y´               /
. /      /             守三≧-=´ /_ノ ヽ         .`ー、:::::::: \            .> ´
      ./         , -‐  ̄フ´: : /´ノ          ,  ム :::::::::::: \       > ´
. .    /        /   /:::::::::_ ム .ー-- 、   , - ‐    }-‐- ,_::::::::ム  .,= =≦ム
     .        .<   /::: __ /ヽ ム              /::::::::::: ≧ュ、_ ≦ニニニニ三ム
    .{      .<    ./ _ /.ノ ::::::::::: ム             { :::::::::::::: ム  .{ヽト、
.     i  <´       ̄   /::::::::::::::::`>、   ヽ  /  ノ:::::::::::::::::::`>.」   \
    .i´           ', .ノ::::::::::::::::::::::::::::::\   .y .   / :::::::::::::::::::::::::::::::: ヽ    .\
... .   ノ           .>-./:::::::::::::::::::::::::::::::::::: ム.  ',  /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ム  \ \
  /        >´  .{:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ム i ./ :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ム .   ヽ \



リネットは静かに微笑みながら、その姿を見守っていた



            ,.  ――  .,
           ,. '"        ⌒` 、
       ,. -=≦             \
    /  ´     、   ト   |    v,
   /´ /    .| l |  {\ |丶 .|ヽl   v,
    '  ,     |,从 |{  \|¬〒!^ヽ   v,
     l l|    jI斗<{´  ` イ芯ヾ, '  }l
     l l| |  ´ { ,ィ芯     乂タ '’} ,.イ'
      从 |', ト、 从乂タ      : : :./イノ
      ヽ ',{^{≧=-: : :  丶     八
        ヽ ゝ'人    ー  ´   .イヽニ{
            个s。 _ ,. イV / `
               r'ー芥-'v_,人
            ,.斗r7  | .!  ヾト '、__
       ,.斗 ≦/ニニ∧_/只\ ノ}ニVニ=- 、
        |ニニニ/ニニ{ト', ノT{  / }ニニVニニ/'|
        |^',ニニ>ー'{ ∨,l: : :レr/}ニニくニニ/ニ|
       |ニ',ニ/ニニ{  V'ヽ/レ'  }ニニ/ニ/二'\
       |ニ'{∧ニニ{  ∨レ’  }ニニ/ー{ニニ' (
.         |ニニ}ニ',ニ{   }f     }ニ'ニニ'二'_ ト!
          |ニニ}ニニ',ニ!   八   }/ニニ'ニニ'
        |ニニ}ニニ',{  ,.:  ,    ,ニニニ{二'



自分の紡ぎだした言葉が、間違いではなかったことを
ハクの表情は物語ってくれいる

それが彼女にとっては、なによりの報酬であった



                     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                  /       /ニ- _       \
            /       /ニニニニニ- _      \
           /ニニ- ___/ニニニニニニニニニニ-_ \
           /ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ-_ 丶
      ー=≦/ ニニ/ \ニニニニニニニニヤ ⌒\ニニニニニ-_
        / ニニ/    寸ニニニニニ ヤ |   |  マニニニニニ
          |ニニニ|     マニニニニニ{、_|___|__|ニニニニニ |
          |ニニニ|-|―― |ニニニニニム∧  l|   }ニニニニニ |
          |ニニニ|/!     /ニニニニニニム.u  |  ノニニニニニ/
       / Vニニ | |_〈ニニニニニニニアイ示 ̄}\ニニニ/
        //∨ニニ〉圦 ん笊ニニニ-/ ん刈 ′| \,/ ∧
         /∨_∧   乂ツ \/ヽ| 乂;ツ   |     / ∧
          | /∨ ∧ ゞ==       ゞ==    / / /  /,
         /  |  ∧wぃ         wぃ/ / /、  |
            ,|  ./ \u  ~~~^ k,,∧/ / /::: \ |
          /:| /::::::::::>...       |::::::://] ./:::::::::::::\|\
            ̄/:∨::::::::::::::::::::_f≧=-=≦|:::::::::::::::]/:::::::::::::::::::::( ̄
         /:::::::::::::::::::::::::::(ニ|ニ-___∠:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
          |/|::::::::::::::::::::(⌒ニ|二二/::::::::::::::::::::::::::::::(⌒∨⌒二
          |:::∧:::::::(⌒-ニノ二二 ̄ ̄|/|:::::::::::::::(⌒ニ二二二
          |/  ヽ|⌒ニニニニニ二二二|/\(⌒ニ二二二二



そんなリネットの隣で、何故かジャンヌは盛大に顔色を変えていた


787 : ◆jsXgrE.VEg : 2021/01/29(Fri) 21:36:53 ID:12828508


リネットの言葉は、もちろんジャンヌに向けられたものではない
この混乱は、彼女にも想定外だったのだ

まさかハクが自分と同じ思いを抱えていたなど



                     __
                 、丶`     ⌒“''*
              、丶`      _      `丶、
           、丶`       /ニニ〕h、      \
         /ニ\ __ 、ヽ`ニニニ=‐\         \
         ‐=ニニニニニニニニニニニニ=‐       `、
       /ニニニニニニニニニニニニニニニ=‐       `、
       /ニニニニニニニニニニニニニニニニ=‐
.        ′ニニニ-=- ニニニニY  ⌒“''*、ニニニ=‐
        |ニニニY   Vニニニ |   ハ  ヽニニニ=‐      }
        |ニニニ.|     %ニニニ|  / ‘,.| Yニニ=‐}     |
        {ニニニ.| /   }ニニニ{  /     .} .|ニニ=‐.|     |
      ニニニ {ハ }\〈ニニニ 〉/    レ `"''<ニニ!      |
      Vニニ ∧    ヽニニ //       |   "''<》   |
       ∨ニ. /     \/レ x====彡 }     {\
       |ヽ/ { x=彡     /:/:/:/:/:/:′      |ニ》  乂
       / /  .‘,/:/:/: 、__. :/:/:/:/:/:/       ⌒ヽ  ヽ \
     〈ニ/     /::./ヽ _)__ 》      ´|       | {}{}{}   ∨  〉
     //     .人/:::::::/:::::Y⌒“''*、  u |       ′      ⌒
     ⌒|     《::::::::::::>''") ̄) ̄   人    /     |\》≧=-
         乂  /  ∧::::::::::::::::::::ヽ´〉  ィi「 |    /   〉  {: : : : : : :
   >''"⌒ ) /\ .∧::::::::::::>''" ィi〔 ___ {  /_ ハ  /: \ 〉: : : : : :
>''": :<⌒: : : /: : : :\ 》::::::::::::〈: : : \ )≧=-/: : : : : \/: : : : : : : : 〉: : :
: : : : : : : : : /: : : : : : : /ニニニニ}: : : : /: : <⌒: : : : : : : : : : : : : : : : : \: :
: : : : : : : : 〈 : : : /: : : :/ニニニニ.|: : /: : : : : ≧=-: : : : : : : : : : : : : : : : : \
: : : : : : : : : : : :./: : : :/ニニニニ ′ 〉: : : : : : : : /: : : : : : : : : : : : : : \



それはつまり、同じ「蓋」を抱えていたジャンヌにも
リネットの言葉が流れ弾のように刺さってしまったのだ

口元を押さえて、表情の変化を表に出さないようにする



          ,. '´⌒ゝ'"   ̄  ̄`   、
      /  , '⌒ヾ} ´ ̄  `ヽ.    {ミ}
.    〃 /           \  {ミ!、
.     {  /    /    }、    ヽ || '
.       ′    /」∧   T寸i=‐+   ハ|| !.      「……あれ、ジャンヌさん
      {1   ‐i爪{  、   ;x-刈、}   !:jjヽ
.     从N   以=x , /,ォ示=ァ! |ヲノ ,′        気分でも悪いんですか?」」
.       八 个゙辷リ ∨  辷ソ|l  レ' ∠-‐. :7
         ヽ ゞ ¨´ ,     u. |l   レ'_:::::::::::/
        | }、   _ _    リ  ′.、ヽ/
        |   |i≧ァ- = ≦イ /iK:::::::Y



         /   ----- __ ____`  、
     -一    /ニニニニニニニニニニニニニニ= \
       フ  /ニニニニニニニニニニニニニニニニニニ \
      /   /ニニニニ=--=ニニニニニニニ=-=ニニ\ `  _
      /   /ニニニ/    }ニニニニ{    寸ニ } ---<
         lニ⌒\ ∧ |ニニニニ| / /l⌒Vニ | \    -- 、   「い、いえ! いいえ!
   /   /lニニl l_≧=ミ_}ニニニニニ{≦==lミ |ニニ|   ヽ/i;i;i;i;i;/
 --彡 --イl |ニニl〈「 /んハ ヽニニニニ/|/刈 |  Vニ|  (⌒i;i;i;i;i;i/.     大丈夫です! 大丈夫です!
/i;i;i;i;i;i;i;i/ l| |ニニ{ |/弋_:ノノ \_/|/ゞ-゚ l   V|--一i;i;i;i;i;i;i/
i;i;i;i;i;i;i;i/  | ヽニニ人  //// ' /// /イ  ト \ \i;i;i;i;/.     私は大丈夫ですよマスター!?」
i;i;i;i;i;i;i;i⌒ V| / \| l\   /^~ヽ     ハ| |ニ.|i;i;i;i;i;i;i;i;i〉
i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;|/ |∧  人    {    {    人 |八ニ|i;i;i;i;i;i;i;/
i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;∧|i;i;i;\ V> 乂__ _,ノ イ  V|ヘ V]i;i;i;i;i;i;i(
i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;\Vi;i;) ≧=彡/|/⌒ヽ|i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;>
i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;くニニニ{\i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;iく
i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i>ニl::::::::ヽi;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;iノ



そんな最中の様子をハクに気にされたものだから
ジャンヌも動揺しようというものである



         ,.ィ
          ,((-‐-
      /, イ⌒  `ヽ
     〃/ ∧ 卜、、 '.
    /イ i{ ./卞. 匕Ⅵ ハ           「あ、はい
    ┌ⅣV ○ ∨○} ハ}::::7
    ヽニ圦   ' u.从{二/.           大丈夫ならいいですけど…」
   、‐:::‐ゞ::l i>´`.イi |Y´ ̄:::7
.    γ¨ <:| |!{__V__}::l |j>¨`ヽ
    {   〈::Ⅶ   .!:| !:::〉   }
    ‘,  i: :_i Y j:jリ::/、 ,′
    /,才´ ̄ィ`ヽ! /: /: :}       只
.  「〈〈〈圦::::双\ `>く ,'     γ⌒ヽ
  └‐┘ >-‐-=ゝ   i/_    {<⌒>}
―――‐∧____\_/.=ミヾヽ‐}}酒{{
                         └‐‐┘



ハクは疑問におもいつつも、その返答で納得した


788 : ◆jsXgrE.VEg : 2021/01/29(Fri) 21:37:26 ID:12828508


そしてハクは空だったグラスに新しい酒を注ぎいれる

揺らしたグラスがカラカラと小気味良い音を響かせるのを聞きながら
彼女の視線はカウンターに伏せている

グラスの音が止まり、その瞳がすっ、と右方向に揺れる

右隣のリネットとジャンヌを越え、賑やかに談笑を続けている
常連客たちの中の一人を捕らえると、カウンターの正面に視線を戻した



                     , -‐- 、
                        f r ⌒ `
                      弋 、_
                      ≦ ≧  ̄ ミ  、
                    /     ,′  ハ  ヽ\
                 /       ,.l
                    ′ ./    / !     ト、 ',   ',
                オ  ,′  ./ |    l ヽ
               / i!  l   /- 、!    ム-‐ ∨  | l
                 i! {  | .,.ム ミ ',  .,'≠ ‐ 、',  | |
.              __', l 弋て夕 .ヾ,/´夊歹,ゞ   ハ.リ__
                Ⅵ三|.}ハ刈 ー‐ ´ ∨   ー ´|  オ三Ⅳ
               ',-‐  l从. //ハ  i  //ハ ハ / }‐-/         「………そっか
                  : : : : |  、         ,  |′: :/
                  ヽ≦l  |.ヽ   ⌒  ィ:}  l≧.7
           、- ―― ´: : |  l: :|. ` . ー . ´. |:ハ .|、:`: . ―. .-. ァ
           ` 、 ―― ,゙オ  l: i!  . . . . .  l': :| | ヽ ― -- 、 ´ .     ………そうだよねぇ」
              ,′   \:|  |: |‐- 、 , - ‐.l : | | /     ',
                /:|  |: l       | : | |:`ヽ     l
             |       l: : |  l: l       l : l .l: : :l      .|
           l       ',ハ  !:.', :. .::  l: :| l: : /      ,′
              ',. -―― ‐  、.  Ⅴ  i!: :| |: :ハ
          /_ /     _.    .|   ハ 刈 !/: : ', D ,′
         /ォ´/ / ォー―: ´ヽ:` 、   `  、 : : ノlリ: : ο:}  ,′
        |`/ /:| || |:|. ',: : :Ⅶヽ \      <:.:.:.:.:./
        |: ¨: : |ノl,ノ:|. . ヽ :.:.:Ⅴ会、ハ. 、       `ヽ′  ,
         乂ニニニ乂. . . ..`.ヽ_Ⅵ_㍉∨: ヽ.      ヽ ム _
             / ハ          ` ーヽ       . .  ≧-、
       ___./__.',              :\    /. -‐ 、`ヽ ',
                ー―――――: : : : : ; ̄: :ヽ.._/-‐: :´: ー-.^´



隣の二人にも聞こえないほどの小さな声で、ハクはそう呟いた

そして、彼女は決意表明のように
満たしたグラスの中身をぐい、と飲み干す



                          ____
                        / ´ ̄ ̄ ̄ ̄
                          / / _  __
                         > 〈 (        `''<
                       / /  ヽ          \
                 / /             \     \
                   ,' ,   /             `マx    ヽ
                    / /  /          }       マ,、   ヽ_
                /  ゙              ∧     マ,、  |ミ|
                  .   l  i        '  、.     マ,、  |ミl
             |   | 、 |   {      / _、-‐‐     マs. /¨   「……頑張ろう
                  | `~、 l  ヽー '"   u ヽ.    |N_/ }
             |   |   .! ハ    Yヽ     .}     リ:::l  .    ………頑張らないとねぇ」
             |   | 、 l/   ヽ  | ≧≠≦}.ハ   l::::} ,'
             Nヘ |  ミニ彡ヽ \,l/////.l ',   |::/ /
                 ヽ{  l////////// | ヘ  i/ /
                {  ∧          u ,イ |ヽ//
                 \{  h、  ャー~つ。 / l  ! K   __
                      | { ≧s。¨⌒ じイ   | .メx≦三三三/
                        ヽ{    `¨}´ o   .レ l三三三三/
                     r冖v‐‐rノ        \三γ7/
                   ∨「¨)>``         __r‐‐i⌒}¨7、
                 /〔ヽ _..{¨)_r,     r‐‐{ v ノ 冫 ) , \
                _、 / / ) '-ヘ  「}¨>_r‐く⌒丶 ヽ r‐‐く { / \
              〃 ヽ``{ 乂_ry r 、 _ヽ_〉_┐ 、 \{¨´` 、 、V   \
             {   ソ   く_ノ〈/ r{_} 、\(¨)_/       }      }
            ノ  /     / 〃ハヾ:〉 \        ヽ    、イ



ぷはぁ、という熱い吐息と共に、ハクは誰にでもない独り言を漏らす



            ,.  ――  .,
           ,. '"        ⌒` 、
       ,. -=≦             \
    /  ´     、   ト   |    v,
   /´ /    .| l |  {\ |丶 .|ヽl   v,
    '  ,     |,从 |{  \|¬〒!^ヽ   v,
     l l|    jI斗<{´  ` イ芯ヾ, '  }l
     l l| |  ´ { ,ィ芯     乂タ '’} ,.イ'    「頑張ってくださいね」
      从 |', ト、 从乂タ      : : :./イノ
      ヽ ',{^{≧=-: : :  丶     八
        ヽ ゝ'人    ー  ´   .イヽニ{
            个s。 _ ,. イV / `
               r'ー芥-'v_,人
            ,.斗r7  | .!  ヾト '、__
       ,.斗 ≦/ニニ∧_/只\ ノ}ニVニ=- 、
        |ニニニ/ニニ{ト', ノT{  / }ニニVニニ/'|
        |^',ニニ>ー'{ ∨,l: : :レr/}ニニくニニ/ニ|
       |ニ',ニ/ニニ{  V'ヽ/レ'  }ニニ/ニ/二'\
       |ニ'{∧ニニ{  ∨レ’  }ニニ/ー{ニニ' (
.         |ニニ}ニ',ニ{   }f     }ニ'ニニ'二'_ ト!
          |ニニ}ニニ',ニ!   八   }/ニニ'ニニ'
        |ニニ}ニニ',{  ,.:  ,    ,ニニニ{二'



そんなハクの言葉に対しリネットが返したのは、何もかも見通したような、激励

ハクは満面の笑みを―――返すほどに覚悟が決まっておらず
にへら、と形容するのに相応しい曖昧な笑みを返す

そして照れ隠しのように、グラスに追加の酒を注ぎいれるのだった


789 : ◆jsXgrE.VEg : 2021/01/29(Fri) 21:38:07 ID:12828508


そんなハクの様子に、自分も鼓舞してあげたいと思いつつ
どこか羨望の眼差しでジャンヌは見つめてる



                  .  ――‐-  ..
                ´
             /,∧        /\     ヽ
           / // G\/_ト_/ G G \   ‘:.
                /GG__G GG G_GGGG\   \
             ‘ /G /,!∧G G/.! ! |l\GGG|     \
          ||Gl'~| ||GGi~「l¨iヽ! } G G|      { \
            :! |G |l、i、_||G G、ト|、|_ l、/GGGj   \ \  \
.           〉∧_/字卒\/卒字≧\_/    !\ \ })
           /| i∧∧ ヒウ    弋ウ :!| ∧{    ||  ヽ i
            / j/洲i 八  ′     | 1 ,洲 \  |l  i| |
         {! / /.イ|| l\  ---   /| |i |||  | ヽ :| :、 jレ
.       _//|/ il|| | i/>-:r‐_,,´/| |l |||  |  i ト=≧ 
.        ̄   { j八レ({l 「 ̄ ̄ li| |レヘ},_人  }ノ
               ,..ァ≦|_______|{/ /IiIiI\
               ∠)IiIiI//\IiI└[]┐IiIiIiIiIiI\
             />‐┐ i ̄ ̄ ̄〕‐┼[]┐iIiIiIiIiIト\
.           _/ ̄`r‐┴ |77777└[__]┼[]┐iIiIiIi!'∧i\
.        //|  ̄`|―  |'///////il└[__]/IiIiIiIiI|'/∧IiIi\
.        ヽI{ {  ̄>{―  j'///////j|IiIiIiIi/IiIiIiIiIiI|'//∧iI/



その状況を自分と重ね合わせているためか
声はかけられずに、ただ黙ってハクを見つめていた



      ,.  ´,.  ―     。s≦ニ≧s。,
     / /           ⌒丶    `ヽ
    '  '          ,'      ヽ    \
.    '  /   / '   /  /   V    :,
.  /  '   / /  /}   ∧ l    ,    :,
  '  ' /  ,.斗-==ミ、/  |  / |   l  :,
.  {  |ハ  ' / j/斗-ミ//  | =ミく   l| | ,
 八 jレ',  {/〃うr'}      ,=ミ、`ヾ  j| | |
   ∨⌒, {  乂ク      んr} チ /   '| ハ|    「……ジャンヌさん」
    ヽ(ハ { : : :        ゞ'’ ' / } / j/
  r―‐≧s。        ' : : : '/// ´
  `⌒/ヽ\}ト、   ` ー    八´
    〈  )/  \      ,. イ
    __) /^'  ., }≧=- <
   ( ノニヽ   `ヽ,「 、
 。s≦\ニニ\    }l }≧s。., _
/ニニニニ\ニニヽ、 ' V,ヽニ\ニ∧
ニ≧s。ニニ∧ニニ∧人 }ー:、、ニ'<ハ
ニニニニヽニニノLニニ∧ 丶:::::〉ヽニ/∧
ニニニニ}ニニニ≧s。   Y:::\Vニニニl



        _____
   ,. -‐'"´       ___``- 、_,,.-ノ
.,.-'"      _,,.. -‐:::'"´::::::l   ヽ ̄
      ,.-<::::::::::::::::::::::::::::::ム   ノヽ
     /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,、::` -'::::::::::ヽ
    /:::::::::::::::::::::,..........,,::::::::/__` 、::::::::,.、::::ヘ
   ./:::::::::::::::, '" 、,  ./ `` 、:::::`i:::`´, 、::l::::::ヘ
   l::::::::::::::/   / l / l ,l. /ヘ::、':::::::,':::ゝ'::::::::ム
   l::::::::::::::l l ヾァ====ュ、/ l .l:::ノ:::/:::::__::::::::::l..    「………へっ?
   l:::::::::::::ノ l,/  ,'´:::7 ヾ' レ'、'::::/:,-'" ヘ::::::::l
  ヘ-'"´  l´ .ヘ、ゝ-'  /:::::::::::,'--、 l l:::::::,'
  ./::l  l l l ////`¨´/ `ヽ、::::::::,'l7  l レ'::::::        な……何かしら?」
 /-:l   l l l         ヽ/-- ' .//::::::/
./llllllll  リ /         /  ////.ヽ::::/
l / l   /   =-_-、        /   ヽ'
レ' レ' ヘ /. ヽ    `゙``-     ノ / l/l
-ノ::::::::ヘ'::ヽ、 ヽ、      ,.. -'" / lヘ//ヘ
' ヽ::::::::::::::::::::`-、_ヽ、_,..-'"  l ./l / /lヘ、ヘ
ニニヽ::::::::::::::::::::::::::::l /.l  ,ィ  レ.l レl/   ヾ、
__ニニヽ、:::::::::::::::::::l:i:i:il/-.l /ヽl
コゝ'_`=- 、`----'、,ヽ:i:i:i:i:レ'ヘ_
-'`゙ゝ__   `Yr--ヘ,ヘ:i:i:i:i:i:i:i:i:iゝ.、
ニニニニニ=-'Lゝ-'-ヘヘ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:`i.、



そんな状態であったため、リネットが話しかけてきたことに気づかず
ジャンヌは反応が遅れた

そんな彼女の様子に、にこりと優しい笑みを投げかけつつ―――



              -──── ‐-  、
              /:: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: ::` 、
       _ -=≠=-:: :: :: :: :: :: :: :: :: ̄¨¨ヽ:: :: :: ヽ
     /´ /:: :: :: :: :: ::/ :: :: :: :、: :: :: :: :\:: :: ハ
.        /:: :: :: :: ::/:/ ::{:: \:: :: :ヽ:: :: :: :: ::\:: :!
       /: :: :: ::i:: / :{:: ::|ヽ:: ::ヽ :: ハ::ヽ: :: :: :: ヽ}
      .::/ :: :: ::!::{:: :ハ : ! \斗-:|─トハ :: :: :: |::'
      |:i:: :: :: ::|斗:七!: |   ヽト::j j/ ヽ:: :: :: jハ
      |:{:: :: :: ::{从! リヽj    ⌒笊卞ミ }:: :://
      |:ハ :: :: :‘, ィf笊卞     弋cソ'' |: /j/     「……大丈夫、ですよ」
      ノハ:: ヽ:: :ヽ弋ぅソ        厶イ
        ヽ:: \:: ゝ    '      人ノ┐
          `⌒`个 .    ー '   イ`<:::」
               ≧=‐- </.!:: :: :ヽ
         r-── 7´:::/_}__|「 ´   ト`ヽ┴─--、
        .::マ´ ̄¨フ>'´/7ハ  ノ }:::::::マ ̄¨7:::.
        ,::::::V:::/´ ´ ' /7{__{   /::::::::::〉:::::/::::::}
       ,'::::::::r'´      イ {  〉\_/:::::::<:::::/:::::::::!
       /⌒/  ,,-<{ハ  /⌒! //:::::::::::::::>イ:::::::::::!
       {\,'  /》::::::ハ∧/  |/}/::::::::::::/:ヽ::::::::::::ヽ
       |::::::\/イ/::::::{ V{  /}/::::::::::/:::::::::ハ:::::::::::/
       ∧:::::::::::::∧::::::!  マヽ∧{:::::::/‐-、::::::::::}:::::::イ
        /:::::\___/:|∧::::|  ヾ{,/ |:/::::::::::::::ヽ::::リ:::::::::!
.      {::::::::::::::::::/:::::::Ⅵ   |! j/::::::::::::::::::::::У::::::::::|
.      |::::::::::::::::/:::::::::::::{    八{:::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::!
.      ∧::::::::::::::{:::::::::::::::!  イヘ:|::::::::::::::::::::::::{::::::::::::::::|
     ∧:ヘ:::::::::::::|::::::::::::::|  |! |:::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::|
     {:∧:::::::::::::/:::::::::::::::}  | | |::::::::::::::::::::::ハ:::::::::::::::::!
     ::::::::::::::::イ:::::::::::::::::|  || |::::::::::::::::::::/ {:::::::::::::::::!
     \__/ ノ::::::::::::::::::|   || |:::::::::::::::::::ハ|:::::::::::::::::|



何もかも見通したように、リネットはそう言うのだった


790 : ◆jsXgrE.VEg : 2021/01/29(Fri) 21:38:43 ID:12828508


                     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                  /       /ニ- _       \
            /       /ニニニニニ- _      \
           /ニニ- ___/ニニニニニニニニニニ-_ \
           /ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ-_ 丶
      ー=≦/ ニニ/ \ニニニニニニニニヤ ⌒\ニニニニニ-_
        / ニニ/    寸ニニニニニ ヤ |   |  マニニニニニ
          |ニニニ|     マニニニニニ{、_|___|__|ニニニニニ |
          |ニニニ|-|―― |ニニニニニム∧  l|   }ニニニニニ |
          |ニニニ|/!     /ニニニニニニム.u  |  ノニニニニニ/      「な……何が、でしょう?」
       / Vニニ | |_〈ニニニニニニニアイ示 ̄}\ニニニ/
        //∨ニニ〉圦 ん笊ニニニ-/ ん刈 ′| \,/ ∧
         /∨_∧   乂ツ \/ヽ| 乂;ツ   |     / ∧
          | /∨ ∧ ゞ==       ゞ==    / / /  /,
         /  |  ∧wぃ         wぃ/ / /、  |
            ,|  ./ \u  ~~~^ k,,∧/ / /::: \ |
          /:| /::::::::::>...       |::::::://] ./:::::::::::::\|\
            ̄/:∨::::::::::::::::::::_f≧=-=≦|:::::::::::::::]/:::::::::::::::::::::( ̄
         /:::::::::::::::::::::::::::(ニ|ニ-___∠:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
          |/|::::::::::::::::::::(⌒ニ|二二/::::::::::::::::::::::::::::::(⌒∨⌒二
          |:::∧:::::::(⌒-ニノ二二 ̄ ̄|/|:::::::::::::::(⌒ニ二二二
          |/  ヽ|⌒ニニニニニ二二二|/\(⌒ニ二二二二



.     /: : ://: : : : : : : /: : : : : : : : : : : ;|:|  !: : : : : : : :.| : : : : : : ヽ
    |: : :,'/: : : : : : : /: : /: : : /: : : : / !|  ! : : : | : :.|: ! : : : : ヽ: :ハ
    |: : / : : : : : : : ': : /: : :.:/| : : : / !|  |: ! : :.!: : :!.:ト、 : : : : !: : !
    |: /: : :/ : : : : :|:.:/|: : :/_⊥=≠  ||  j=|:≠|:≠|=!ミ : : : :.:|: : |
    |/: : :/| : : : : : !::,x|=テ ̄|::/    リ   j/ j/ j/ |: : : : :ノ: : '
    |: : :/: |: : : : : :|/ レ′ ノ'              |: : : :/ |:./
    |: :/: : |: : : : : :|                ,,x===ミノ: : :./ j/
    |:八: :人: : : :八   ,,x===-      ´    /: :./.        「さぁ、何でしょう?」
    |′ ヘ| { \ : : :\〃             ``` ムィ
       ヽ. ヽ\: :ヾ、 ```       ,         |/
        \ ヾ´゙ー─                  ノ
             ̄¨゙ミ:x        ー ‐ '    /
         {三三三>会; 、            /
           / : : :.:.ノi| > .. _    _..ィ
         //: : : : :/=|\       ̄|ト、
           |:| : : :/三ヘ  ` ー-- < |ニ\



また表情の崩れたジャンヌの質問に、リネットは質問を返してはぐらかす
     ・ ・ ・ ・
まるで何もかも分かっているかのように



        ∧ /:::::::>。_。<:::::::::\ ∧
       ∧ ./V::,イ¨ ヽ;:::∧::;:´ ̄ヽ;::::∧ ∧
       ∧ {イ::::{ i  i .トミ彳{ }   .}:::::i ∧
      /  V:::::V  i_i.|:込イ ./i ./ | /(:}  ∧、_
    /    V:::∧ーソ爻爻Xノーイ人:/|  _ <
    `>イ   `イ《¨文込ミv彡ヒてス/ ソ´゙ 、\ ̄
     ̄フ    ノ」从///  .i´ ///ノ/'-’ヽ迅ー`
       ̄イィ  V∧\  `    ,イ  .ト, iV
         レ´i入∧>。 -rー-ュォ / V
          ノ  V∧ト- ソ:ノニニフノ イ ...........
      r::::::::::...-:::< >ゝ<:::::::`¨¨)::::`:::::::::::::::::::ヽ
     ,イ:::::::::::::::::::::::/´-<:::::::::___::::フ ミュr、:::i:::::::::::∧
     {::.,::::::::::::::::::::/  ノ:/ニイィ-′\>ミニュ:::::::::i
     //`V:::::::::::::/   /´:::;;rニニ三三三三ニュ、:::::::i
     iイ  V:::::::/   /彡ニイテ<---―""""""\::::::>。
   /:∧   }:::/   .∧:::/::::::/   ヽ、       ¨<::::\
  /::::::::::::} /::/   /:::::{::::::::{。   ヽ          }:::::}
  <::::::::::::::i .{ノ    {::::::::i:::::::::::i    )、        i:::::::ト、



だから、なのだろうか

ジャンヌは気づいていたのだ        ・ ・
さっきのリネットの一言で、自分が何故か安心していたことに

だから、かもしれない

彼女は自分でも予想外な行動だと理解しつつも
リネットにこう返していた



           。<___ ̄ ̄  >。
         。 ノ:::::::::::::>。    \
        ノヽイ:::::_..._:::::::::::::::ヽi    ヽ
       <::: }}:::r ´ i  ii\::::三 ヽ    i\
       {:::::::{ト , -―ト-\:::::::}i  i i
        iト;::::::{i\iM  } i i:___ノ .i  i i.         「……ええ、きっとそうだと
       iノ V:::::>i ,r ヒア´从 i´.∧ \ い 
      //}∧ノ      ノii ト, i / }i  i\i i.       私は…思っています」
     / / iイ∧\     ノi从i >i´ 从レ ソ
      i.i / //i  >。´ /iノ}i i\ト、リ i、
      i i  /::}ト,i i::::: Yrーi .ii /:::::::`´:::<
       /r-‘VV:::r〆i::::iノ::`::::,,:::::::::i:::>
  rヽヽ. /:::´- ">--:::::::/∧::;:::::::ヽ:::::::ト、\
 rヽ ヽ }::::r "    >;;;;;;;>{i リト,ノソー、::リ \トリ
.( ( }ー´r"    r"   }ト、i 从    リ  }
/-’:::::::{   r"   ノノノ} ト,  ト,   ノイ . ノ
:::::::::::::::::人  {::::.......::::/从 i::ト .i::::∧ ハ ii /:::\
::::::::::::::::::::: >、人:::::::::://从 i:::::V::::::::::`'::::i::i::::::::


791 : ◆jsXgrE.VEg : 2021/01/29(Fri) 21:39:14 ID:12828508


            ,.  ――  .,
           ,. '"        ⌒` 、
       ,. -=≦             \
    /  ´     、   ト   |    v,
   /´ /    .| l |  {\ |丶 .|ヽl   v,
    '  ,     |,从 |{  \|¬〒!^ヽ   v,
     l l|    jI斗<{´  ` イ芯ヾ, '  }l
     l l| |  ´ { ,ィ芯     乂タ '’} ,.イ'    「頑張ってくださいね」
      从 |', ト、 从乂タ      : : :./イノ
      ヽ ',{^{≧=-: : :  丶     八
        ヽ ゝ'人    ー  ´   .イヽニ{
            个s。 _ ,. イV / `
               r'ー芥-'v_,人
            ,.斗r7  | .!  ヾト '、__
       ,.斗 ≦/ニニ∧_/只\ ノ}ニVニ=- 、
        |ニニニ/ニニ{ト', ノT{  / }ニニVニニ/'|
        |^',ニニ>ー'{ ∨,l: : :レr/}ニニくニニ/ニ|
       |ニ',ニ/ニニ{  V'ヽ/レ'  }ニニ/ニ/二'\
       |ニ'{∧ニニ{  ∨レ’  }ニニ/ー{ニニ' (
.         |ニニ}ニ',ニ{   }f     }ニ'ニニ'二'_ ト!
          |ニニ}ニニ',ニ!   八   }/ニニ'ニニ'
        |ニニ}ニニ',{  ,.:  ,    ,ニニニ{二'



先程と同じ優しい笑みと共に、同じ言葉が今度はジャンヌにかけられた



             -= 。s≦㍉__
         -=  。s≦ニニニニ ',  \
    _ , '   /ニニニニ=-=ニニ \__ノ`ヽ
     >,/ /ニニニ=- /  イ\ニニニニニ=-
 、__     /ニニニニ{ / / }  } ニニニニニ=-
   /   {ニニニニニ',{/ \} ,'ニニニ/⌒v=-
  / /  _L三三/斗劣ミ、/ニニニ{  } }=-{
ー -〃/〈_/      乂ソ  \==/´  }=-{
  , / ,|  ,'   |    |      }ィ劣ミ/ /= /',
 /   | ∧  |    |        ,〈ツ / 〈= /、 \     「…頑張ります」
      |/―― ‐-ミ, ',  、      '  ,∨  \ \
  ‐=ニニニニニニニニニ{ ',    ´   人  ノ} ∧ 「 ̄⌒
,-=ニニニニニニニニニニニ{  ',     ...イ  ,「 / ∨ }'
ニニニニニニニニニニニニニ{\八、<// /{/
ニニニニニニニニニニニニニ{ニ ,\)/__//_
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ¨¨ニニニ}ニニニニニニ三三ニ=-
ニニニニニニニニニニニニニ'ニニニ-=ニニニニニニ=㍉\
、ニニニニニニニニニニニ,/ニニニ{-=ニニニニニニニ=-}.:.:ト、
ニ\ニニニニニニニニ,,/ニニニニ',-=ニニニニニニニニ,'.:.:}.:.:.\
ニニニ',ニニニニニニ=/ニニニニニ厂⌒\ニニニニ /.:.:.:.:.:.:.:.:.:)。
ニニニ ∨ニニニニ /ニニニニニ/.:\ニニニニニ=-,'.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:',
ニニニニ.∨ニニニ 'ニニニ/}/.:.:.:.:.:\ニニニ ハ(.:.,:.':.:.:.:.:.:.:.:.:.}
ニニ=-==∨==/ニ=/}.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\/、./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:八
/.:.:.:.:.:.:.:}= ∧⌒.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\.:.:.:.:.:.:.:.:.:,:'_



少しだけ晴れやかに見える表情で、ジャンヌは小さくそう返すのだった


792 : ◆jsXgrE.VEg : 2021/01/29(Fri) 21:39:55 ID:12828508

































                  / ⌒\
                    ヽ\
               __ } )
              、‐'' ゛    ノ/ ``~、、
           /               ヽ
         ,   /            ⌒ヽ    ∧
.       /  ,:/              ',     ∧
      /  ,:::i         |     __」__  ∧
      ′ ,::::|        斗       l   !    ,
      ′ l::::|.    /  |  i    | ハ |     |
      ,    l::::!   /  ハ  、 l     zzrf=ァ
      i   γ:::',      / ∨:jI斗f   .代リ |   ,'
     !  l:::::::::',   / ,rf笊T |  .ル' ~´ .小/!/.       「お、ジャンヌさんも頑張るんですね?
      , 弋:::::::::',   ハ.癶 乂ッ, l /  、 ""|i/ /
        ’  ゞ::::::, / ',  `~   l,/     从 |           じゃあ一緒に頑張りましょうねぇ~」
        ヽ  `:::∨  ∧ ""   _ - ア イ  |  :
          \  ∨  ∧s。   ゝ- / li   |
          __ゝ ∨  ∧  う T爪  .li   |
       く三三三≧_∨  ∧   {.─ 、 i!   |              ‐
       \三三/ \  \ `` ∨``.  ノ                /丶 〉
         ゞ‐''゛     丶  ',   V  }iく_               /   /
.        / \         V   ',   ∨ ー三 、     __/  /
        /    \      、  }    /V  } ̄V     /.:.:.:.:.:.:.:.:..〈
.       /     \     \ _ ー / ̄~"''ヽ.}     /.:.:.:./Y.:.:.:.:.:.\
       ′     l \      _ \//イ ̄|:i:} } ヽ、 ./_、‐''..イ.:.:.:.:.:.:.:./
       i       l   \_ 仁ニハ ///、 }_j://ヽ=}/// /.:.:.:.:.:.:.:/ァ、
     .八      ∨_/ニニニニニニⅥ_/__ У /// /).:.:.:.:.:.:./‐ァ´
         ヽ   _-=ニニニ}ニニニニニニニニゞ'"}/_、‐''/   / .//.:.:.:.:.:.:.//
        _-=ニニニニニニ.}ニニニニニニ ///ニ /    //.:.:.:.:.:.:.:.:/
       /-=ニニニニニニニ}\.ニニニニ{ /ニニ /     /.:.:.:.:.:.:.:.:.:./
      /-=ニニニニニニニニニ{ニ }ニニニ/ニニニ /      /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/



景気づけの飲酒に夢中で二人の話を聞いていなかったのに
会話の上っ面だけを捕らえたハクの言葉は、何故か的確なのであった


793 : ◆jsXgrE.VEg : 2021/01/29(Fri) 21:40:38 ID:12828508




    、-、 |    l   l   /  /  | '  , '".|, イ:::::::::::::::::::
 \==ーヒl-===   l   /  / / |, '", イ |:::::_;..-'''"
   \ ヽ `"  l  l  / ./ ./ , '゙|, イ : ::|,へ :  ハハ ノ 、
=============================i,へ |  | ̄ ,-「|] |} |コ |
  ___________ ||YヱYYヱヱ.|| _______ .l: ̄ [「L!,.. .-‐ '''""~
  |l::::::::::::::l|゙|| i⌒i | i⌒i || {lilililili} | i'""~,-ハ ハ ノヽ. ハ  「
  |l:T:T:T;:l|゙|| l.Y.l | l.Y.l ||  lニニコ | l [「L| |[ |{ l| } | | i ノ.        「理想郷」
___ 二二二_.|| l|l | l|l ||____________|~""''' ‐- .!.!,__| l |
 l | l l l || l ̄l | l ̄l || l | '''- .._"''' ‐- ..,__  ~""
 (ニ二 ̄ ̄ ̄ ̄二ニ)l  l || l |     "'''- ..______"''' ‐-
-----  ̄|~}{~| ̄_____-------(二)        |::::::::::::::::::::::::
 ̄ ̄/ | 十 l.__||ll|ll||  ̄ ̄ ||_l|(二 )      |::::::::::::::::::::::::
 ̄/ ̄ ノ ⌒ ||、||二|| ̄ ̄ ̄..|| l|.||__||:.    |::::::::::::::::::::::::
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794 : ◆jsXgrE.VEg : 2021/01/29(Fri) 21:41:09 ID:12828508


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              '7,ir::::}, -rュミ`丶  '""゛ヾ`|ト.||:::::::|:::::l..   「はいお嬢様方
              ,','::!!::::i| i:::::@::::j       ヽ,!:||:::::::l::::|i
             ,','::∥::.|| ` ̄^ ′   ´ ̄ ヽ ||:::::::|!::::!!     お飲み物の追加、お待たせデース
            ,',':::::!::::l !            /||:::::::|!::::||
           ,',':::::l:::::| iト、  ゛-'`ー′   /_」!:::::::|!::::||    あ、ブレイクさん以外はノンアルだかんね」
.    _.  , ┐':::::,i:::::::!∥!|丶     _, .ィi|::::i ||:::::::|!::::||
.   ,ム  Y@/.':::::::i|:::::::!∥!|::::|!`ー‐ ' ´!.::i::l∥::| !!:::::::|!::::||
../ 、 \j ^.(,'::::::::i!:::::.|∥i::!:_」!     {::」::| !!::::!l|:::::::|!i::::|i
ノ 、 \__」   }.:::::::∥:::::!」::'´ i     ア ヽ.||::::i|!:::::::|!.|::::!i



       f::::::::::::::ヽ      /:::::::ヽ
       !:::::::::::::::::::\__  /::::::::::::::::}
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      八:::::>≦/////,≧x:::::::::::::::::V
         ,ィ/////////////\:::::::::::人
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       ハ///////////////////ムニv/,'ハ
      {/////////////////////ハニ!///!
        ,//r!{V////////////////ハリ///,|     「ありがとう」
      Vvト ミヽヽ{>七__,///////,'i@///{
       V:}゙ゞ‐'   '^jvrタ≫//////∨///ム
       vi  ,   ´~´  }////////////,ム
        ム        ノf_/////////////ムx、
        j,ム `  '    ,..イ_フ//////////////`ヽメ、
      `¨´}//,ヽ __ 。<:r彡アヽ//////////////,'ハ }:)
       ノ,ア⌒V:::::::::斗::≦:ア―v≧x、/////////}'/
      ,ア´ ,.イ:ノ::`~::::::::::::>'::ア´    ` マ///////リ{!
     〃,  /ア `ー― '" ,'::::/       V/////,{ ヽ
    {/ア jア          {::::{        マ////,ハ、
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   /,'        ,. '   .i::::::i  ヽ 〃ニニニニV////ム
   / {       /    .: j:::::::!r彡ムニニニニニV//| Vム



                /V\(_oく¨´(`Y⌒Y´L__
               r'Y⌒)L_人| (__,゚ヽ__)V´Y7
                  ∠ (_,ィ_j <_ノ匕レⅣV※(´ oくミ、
             厶ィ..::::::::::::::::::::::::::::::::::::::...`¨マ__,く
              / ..:::::::::i::::|:::::|:::::!:::::::::i:::::';::::::::::廴j
                 ∧ :::::::|:::|::::|:;:::|::: |:::}:::::| ::::|:::::::i:|::::|
               《 ノ:::i::::|ーヒ刋::L:::ト廴::L::::|:::::::i:|::::|
            〃|::i:|::::| -‐    ‐- `ヾ:|::::::从:::{
               /' ム从:::{,r==ミ     r==ミ、 j:::::::;':个 、  「あ、はい
           rイ′ 厶ィヾ,,,    ,      ,,,厶ィく::从
            / }     从{    _      __ツ::「 `    ありがとうございます」
          /‐く}      ‘ ,   {   )    小::!'⌒` 
        / 二_‘     ___个..、 ー '  . イ::ハ:::|
.        ′  ィ_}   , {////ト从i }¨ ´ ト 乂__ヾ_
       |    }   / V///// i′   「///////ヽ
       |  _/  /   V//// |ー、__//////// }
       │  i  /   丶 Ⅳ///,l三////////  |



アーカードの弟――アルカは、軽薄な口調でウェイター業務をこなしていた

雰囲気や声質は兄に似ているものの、全体的にどこか軽い、そんな印象を受ける
そんな親しみやすい空気を纏っているためか、ハクの店の面子とはほぼ初対面であるのに
既に顔なじみのように振舞っていることも、まったく違和感がなかった



                     ___
                   r'´        ̄三二ハ
                   }三ニ=  ー-=三三!
                   }三三ニ   ≧三三{
                   }rー-<__三二ニr<_{
                  ノ ̄  ー<r '"´__彡 ー====≡ニニ≡==ー-ミ
           __ . - '"´三ニ=ー<  ≧三三三二ニ=- '"´ ̄    __ 彡 ゙
  rー_‐=≡ニ三=- _        __ 二ニ=-=才:r=i--― ‐  "   ̄
  `ー-=ニ二三三≧ニ==- -=才f::::{{: : : }メ人: : :从:::::!
          ̄        从从` ´ i|ハ  厂:::乂         「いやはや…
                  /}::::ハ   ヽ_り  .′:::{ \
                 / ∧:::::厶 辷=.ア ' }ハ从  ∨       相変わらず”馴染み”の早い奴だ」」
            .  : ´:'  :三fハ从ト ヽ  ̄ .厶イ/ }}=-_  '.: : .
        . : : ´    /  ニ二{   }} .ゝゝ-イ  {{  {:三_  ∨ `: : .
    /⌒f         /  :ニ二{ ,八o /.⌒Yo .リ  }.≦    ∨    `ーrーく
   /ニ_  :{     _:/   =ニ二}   ∨}r--{ヘ/:.  {三__   ∨     }: ハ
    }ニ7  }=ニ二三./   .-=ニ三}   才 i {.∧    {ニ=_   _彡三二ニニ{  ∧
.  /ニリ ∧:{三三三≧=--ぇ :-≧{  /:/ { i| :∧   {≦  <:三三二ニ:リ ハ :∧
.. /:ニ/ /ニ-∨ニニ_> ´  _-ニ三} ..′}/  }  ∧   }二        {三-/ }弍  \
. /:ニ/ 'ニニ_八三三}     ≧三ニ} ,  :{  :}    \:{三ニ_    ∧=/ ハニハ   〉



そんな弟の姿を見て、これも一種の才能なのだろう、と
オーダーされた飲み物を作りながら、アーカードもひそかに感心していた


795 : ◆jsXgrE.VEg : 2021/01/29(Fri) 21:41:36 ID:12828508


そんな最中に、アーカードはふと自らの頭の上のかすかな重みに気づく



                    ///////////>.:.:.´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
                   ///////////.イ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
                  /////////////.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.>=ミ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:
                 //////////////.:.:.:.:.r=ミ{.:.:.:{{: : : :リハ:.:.fハ:.:.:.:.:.:.:.:
             イ//////////////.:.:.:..:.{{: : :从:.:.ゝ--イ 八.:{ri{.:.:.:.:.:.:.:.:
               ///////////////.′:.:.:.:从ー〈 乂:乂    }:ハ/.:.:.:.:.:.:.:.:
           ////////////////i..:.:.:.:.:.:..∧  ヾソ       从!.:.:.:.:.:.:.:.:.:
              乂//////////////,|.:.:.:.:.:.:.:.:.∧ r r== ー ヽ 从.:.:.:.:.:.:.:.:.:
                ` ー‐ --------ノi:.:.:.:.:.:.:.fくハ   ̄ ´   イ  }ハ.:.:.:.:.:.:
                          从∧(乂  .∧     イ  /.i:{乂ハ:
                                 ィ//,ゝ _.ィ"> ´/.i: イニニ`ヽ:
                              /,//// ノ<f⌒ヾ./イ ./ニニニニ-\
                             /.//// }ニニ〉rく  .:/ニニニ=-<ニ
                         _ -ニ/////  ノニ_イ   .::/ニニニニニニニ.`ヽ

.      ,  - ―― - 、
      !ゝ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ノiー.、
      |    ̄ ̄ ̄  .|'⌒i}
.     __!           |//
.   ,i'´  ゝ ______ .ノ'´ `ヽ
.    __   ̄ ̄ __ ノ
.        ̄ ̄ ̄ ̄ ´



その感覚に、アーカードは視線を落とす
目の前のカウンターには、いつのまにか中身が空になったカップが置かれていた

それで彼は全てを察し、何も見えない頭上を見上げながら微笑みながらこう言う



             ___
           |二二二ニ=-=ニ二二ニ=-=ニニ
           |二二二二二二ニ=ー=ニ二二二|
           |二二二二二二二二二二ニニニ|
          /ニニニニニニニニニニニニニニ
────=ニニニ=-  ‐=二二二二二二二二二二
ニニ二二二二二二二ニ=-   ‐=ニ二二二二二二
ニニ二二二二二|:i:i:i:i:i<ニニニニ=-       ̄ ̄ニ=‐
ニニ二二二二二|:i:i:i:i:i:i:i:i|__寸ニニ=-
   -=ニニニ二|:i厂|:i:i:i:|rそテ}:i:i:i:寸ニニニニ=-=ニ__
          八V|:i:i八  ̄ |ハ:i:i:i:} マニニニニニ=-             「…ああ、もう一杯おかわりだね
             ':i:i:寸:i:{\\ 八:i:i:/   .}:iマニニニニニ=-
         /:i:i:i:i:i:i|乂    ノイ::.  /}:i:i:i:i:i:i<二二二ニ=-       少々待ちたまえ、マホロア君」
        //:i:i:i:i:从       |:/   ノイ:i:i:i:i:i:i:i:i|  <二二二
       .//}:i:i:l:i:i:i:|ハ ^ ー===ニ才  /:i:i:|:i:i:i|:i:i|      <二
      // ./:i:i/}:i:i:|| ∧   ー一   ,イノイ:|:i:i/|:i:|
       { {. {:i:i/./:i:/\ ∧     /./ 八:}:i/.ノイ
     /ニ八:i{/:i:/\ \ \_ // {ニニ|厶ニ=-
  -=ニ/二二Ν:i:i:ハ::::寸}. \   ///|ニ/ニニニV=- __
ニニニ/ニニニ乂八ニ\::::|.O__}/__O{::::::::|ニニニニニ∨ニニニニ
ニ二/ニニ二二二二|  \::::/:::寸:::::::/|ニニニニニニVニニニニ
ニ/二二ニニニニニ|   Y:::::::::::丁´  |二二二ニニニ∨ニニニ
二二二ニニニニニニ|    \:::::::/   /ニニニニニニ∨ニニニ



               r- .               .. -イ
              ',   >、          ,.<ヽ. __/
.  γ´ ̄`>、    ',ニ彡´ >、.. --- ..,.< `ミニ./   ,<´ ̄`ヽ
   ‘、  ,.--  ヽ.  ',       _,,..r==..,,_      ./ .∠ -- 、  ノ
    ゞゝ- '、_ツ  マ  ,_>:::::::::::::::::::::<,   /  ヾ_.,ゝ-'‐´
             / .t'/::::::::::::::::::::::::::::::::::マムヘ
               _r{ /`i:::‐=ミ、::::::::,,ィ=‐:::i´', }、_         「マホ!」
         /¨7‐-<{ `ー:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::-'_´ }..>-‐マム
        ,'. ,.'     マ_ |`>=====彡ii´ |_/     マム
       .i .,'      `≦=::____{{彡"≦.         ', !
     //      >´、 ''-=ニニニニニ=-'' ィ `<.     \\
    ./ /     .>´    `≦-======-≧´    `<    マム
    .! .!  _.. -''´                         `''- .._ ! !
    .|_..>´                                `<..!



マントを羽織った小さな生き物――マホロアは喜びの声を上げるが
その姿と声はアーカードには届いていない

しかし、アーカードは帽子の上でぴょんぴょんと何かが跳ねているのを感じている
見えなくてもそれでマホロアの感情は彼に伝わっているのだった


796 : ◆jsXgrE.VEg : 2021/01/29(Fri) 21:42:05 ID:12828508


アーカードは手早くブラックコーヒーを作ると、その上に生クリームを乗せる
マホロアが最近お気に入りのウインナーコーヒーだ



: : : : : : : : : : : : : : : : : : :-‐― .< : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 丶
: : : : : : : : : : : >:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:.:..:.:.:.\ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : \
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: : : : : : : : : :}:_:.:.:.:.:i{f   .ハ.:.:.:.:ィ==ミ:.:.:ハ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :}
: : : : : : : : : :}゙ メ i:.八_ _乂.:/ {{  j{:.:.:.' : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ,
: : : : : : : : : j! {.:.从    7/ i|ゞ=イ }:.:.:{ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : /
: : : : : : : : :八j.:.::{ r   ((` "   ノ.:.:.′: : : : : : : : : : : : : : : :> ´
`  ー-=ァ:.:.:.:.:.:.ハ  ーぇ===vハ 7.:./ . : : : : : : _   -‐  ´   「さぁ、出来上がりだ」
.    /ハ:.:.:.:.:.{ヘ   ゞー-- イ .'/.:fー‐  "
       从:.:.八∧   `  ̄´ ,:゙.::::|
   ,. : ´:抃::{.   \     .イハi从
.  /. : : : ハ八    >-=≦.ノ_
/ ̄: : : : : ::} }\      ハ: :\
: : : : : : : : : / . |   `ー-ミ .}  \: :\
: : : : : : : : : } | o .才⌒ヾオアメ }: : : \
: : : : : : : : :∧ ゝ< \:i:i:i:i:i:ハ {\: : : :.\



                          ,r‐、
                      /⌒Y   \
                       ,ィ'.   \     }
               ____∠ハ          ,}
   _  ,r‐ 、  ,r‐冖 ̄ ___  \       ノ
 r' ̄ `Y   ▽´ _,.-‐'::¨´::::::,r==、\ `ー‐┬'′
 i,   /    } /::__::::::::::::;r¨´ ̄`:::::\_∨      「マホ!」
  \     .ノ /r彡⌒`::;r一' ̄ ̄ ̄ ̄   :|
   \__/| |::::;r一' ̄ ,r─|┌┐| ̄ ̄| ̄'i,
        \レ' ̄, r< ̄  >|└┘| ̄ ̄   }__
      イ´ ,r<  ,>冖´   ̄ ̄,r───<    >‐┬-、
         ! |>冖´  _r=ニニフ へ               i  :|
        |   .,.-‐'¨ /┐┌┐┌┘\         /  }
       ._〉‐'¨´    /: └┘└┘   \         /   :}
      /        |           /∨       /   :}
      .∧        |           /   ∨   /     /
      / .∧.       |>- 、_ ,-‐''      ∨/     /
  .   ∨.  \.     |              |     /
     \   \_  !                 |   _,.-'´
  .      \.     ̄Y                └‐ '
           \ .     !
          `¨ ‐-┘



アーカードが出来上がったコーヒーをカウンターに置くと、頭上から何かが飛び立つのを感じる
そしてふわふわと浮き上がっていくカップを、黒眼鏡越しに見送った



         |_____________|
        ./::::/::::,イ:::::i!::::||i::ll::::ヽ::::ヽ丶.ヽ::::丶
       /::ノ::,/::::/!:::::∥::::|.l::lヽ::::li.::::li:::::::,i.:::::::l
     /::,イ!::::l::::l::.l::::,ハ.:::::lヽヽヽ::::li::::li:::::::l::i:::::::l .       「ふぃ~
      |::.l::.i::::ll::i.::::l::::l_::l、::::l::ゝヾヽ」‐、l!:::::!::.!:::::::li
     ‐' l::::.l! l'´!_'  ´`  `ェ_  l:::::l!::::l.:::::l.l .       いやはや、みんな結構飲むねぇ」
        l::::.K´,-:::・::ナ   '"i:‘::ノヽl::::.l::l::ヽ::.i::l.l
        l:::::l、!` `'''´           l:::::lノ.i::::l::::l.l l
       l::::l.lヾ、    _        丿::::ハ::::l.::::l::.l.l.ト、   ⌒)
       l::::l::l::::l丶、  !、`丶 , イ!/::::/l::l.::::l::::l::::l.l.l 丶、  )
         il!::.l::l::::l::l::::ll丶--´ '´ .」フ'::::/l.l::.l.::丶::l::::l.l.l 、_ノ
        i|.l!::l.::l::::l,l::::ll ,iゝ、,-''"´ ./::::/::l.l::::.l::::丶::l.::l.l.l
       ,i.l.l!::l::::l::.l!::.l lノ!,r'´\  ./::::/ \、.::ヽ、::丶l.::l.l.l
       i.l::l!::l::::l::.l /ィ´//l、ヽ〉ソ:::::/  / ヽ、丶:::::ヽ、.l.l
      i.l::::l!::l::::lィ、 くィ´/l ll、ヽ/:::::/ ./    :ヽ,:::::::ヽ、l.l



空のトレイを抱えつつ、アルカがカウンターの中に戻ってくる
こきり、と首を鳴らすその仕草は、立ち仕事に慣れていない疲労感の表れだろう



            f≪_       _.厶斗==ミfp  ̄ハ_
   _ . . .-‐:=:=:}ー--===≦三___斗<二二ニニ   { : : : ̄ :_:二ニ≡
 ̄. : : : : : : ::厶_ __         __乂f====彡ニ二三三三三三
__: : : : : : : : : : : ̄三三二二三 ̄ : : : : : : : :-===≡ニ三三
三二ニ==-‐ : : : : : : : : : : :______________三三二ニ==-
三三二二ニニ====--‐―    マ.:.:.:.:.:.ィ"    Y.:.:.:.f⌒v:| ̄
         /.:.:.i i.:.:.:i{     :}i:.:.:.: i{       }i.:.:.::}fハ }:!.     「今夜は実に盛況だからな
           イ.:i. ∧从 八     八f.:.:八     八.:.:.:'リ ィ.:!
.         乂ハ.:.:.i.{.:.:{ .ゞ=< ハ.:.:.:ハ =彡!i.:.:..:}/.:.::|        お前も少し休むと良い」
         )) }.: 从.:ハ        j|.:.从    从.:.:.{ハ八
          八.:.:.:.:从     .∧:乂    イ.:.:..:..{∧{
         / :}/ハハ  fr.     ゛   .ィ 7j从!.:.リ :\ー .
    _>. :´ : : : : 乂∧  ゞVrー_‐‐fVア  /八((: : : \ `: : .
ニ二三/ : : : : : {   ∧  ヽ ̄_ ̄__,   .イ(  ∨ : : : .\: : `ー-
三二_イニ=- : : : : ハ.   \        /    .′: : : : :.\: : : :
二ニ/=-_ : : : : : :.∧    `ヽ    . "    ./ : : : : : : ∨: : :



そう言いながらアーカードは弟にもう一つのカップを差し出す
マホロアの注文と同時にもう一杯、コーヒーを作っていたのだ


797 : ◆jsXgrE.VEg : 2021/01/29(Fri) 21:42:36 ID:12828508



                    -==-
               <i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i>
             /:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i\
            /:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i∧
.           /:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:∧
           i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:iハ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i: ∧
           iハ:i:i:i:i:i:j.i斗七ィ斧i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i∧ ..      「サンキュー兄貴
            Ⅵ:i:ij.   ィj以 ノ i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i∧.      んじゃ、ちょっと一息入れるよ
             i:i:伐}   ¨´ . i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i::i    
             i:ハ:〈    , 1 .i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i: i∧..    …しっかし、ここまで忙しいんだから
                Ⅵ:i:\ く___ノ i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i∧     バイト代、弾んでもらうかんね?」
                 i:i:i:i:i:i> ィ i:i:i:i:i.\:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i∧
                 i:i:i:i:i:i:i:i:i:i>./:i:i:// > ,:i:i:i:i:i:i:i:i∧
                 i:i:i:// .{ ./:i:i/´ /   \:i:i:i:i:i:i:iヘ
              /¨´.ノ/:.:.:i i:i:i:i:i/      ヽ:i:i:i:i:i:i:ヘ
   _.∠¨ヽ      .//¨i i .乂:.//:i:i:/ /       Y:i:i:i:i:i:iヽ
 /-、Ⅵ }      //  ./:.:.:/./i:i:i//         }:i:i:i:i:i:i:i:iヘ
.У r- ,ヽ.く rミ    ./ {  ./:.//i:i:i:/ {/ .}       .i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ヽ
.{/ r-.' ¨  ./   {/  / i/ ./ .i:i:/ ∨ ∧       Ⅶ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i\
.∨´    ィ    / / } / /  i:/   〉.//.{       }:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ヽ
. 乂  <  ヽ   /  〉i.  /   ヘ     .i       i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ヘ
  /    ∧ / 「 ∧ ./     ∨    }       .i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ヽ
  ∨    / ∧ 〉 i ./ ∧i  >────┘- - 、   i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ヘ
.   ∨    / /  .}/ / i _/_  ヽ        丶  Ⅶ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ヽ
    ヽ    ./  i  o//r' , .\  }           .}:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:iヘ
     \  ./  /  .〈〈/ /   ∨   =--────┘:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:iヽ
      \/  / /  {.\ヽ { / }/ニニニニニニニニニニニニ.ニ.ム:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i∧
       /  ./ 〈   .i ゝ- ヽ ノ/ニニ r-----------マニニ.Ⅶ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:∧



           }_/__          ∧
           f-=ミ      ̄三二ニ≡=-ゝ .
       _  -=≧ー-- -‐==ニ二三 ̄       ̄三二ニ≡
-‐==≡ニ二     _三二ニニ=---=ミ=-:-:-:-: r====-‐   ̄
_三二ニ=-‐  ァ:ニ二: !| ∨ {.:.:.:.:.:.:.:./ハ{.:.:.:.:.:.:.:.:.:{
.        /ハ:.i:{:.:.,八_j!イ从:i.:.:.:.{fr j.:.:.:.:.:.:.:.:抃.       「前向きに検討し、善処しよう」
.         }从/  ;八   }!.:.:八 .イ .:.:.:.:.:.:.从
            ̄ア=-‐ぇ' j.:./  }:.l.:.:.:.:.:.:.:..:{ _
             え'"´     ハハ.:.:.:...> ´ {
              }    ,  _ -‐≦=ー-ミ\
              ゝ-<> ´. イ        ヽ\
               r< .イ
             / /



.            ,、 _____
.          ,y"´      `゙ヾヽ
.          {:            ',}
.          {゙         ,, ゙ }
.          ヾ斗_,,,__,,_,,,、_,,''_,,_、ゝ
.         /.::::::::::::::::::::::::::::::::::.\
       /.:::::i:::i:::::::::i::::::i::::::i:::i::::::::゜..    「うっわ、政治家発言
.        {::i:::::|:::|::::::::|!::_:|!:::_|::」:::::::::」
.        Ⅵ:T::fキ.・テァ゙ ´fキ・テオ::T  
.         |::|::::ト="   `゙=彳::|      まぁ悲しいけどこれ
.         |::|::::|、    _,  ,i::::i!  
.         |::|::::|:::>、`´ー‐^´ .イ:|::::|:!      時間給契約なのよね」
.         |::|::::|´ト、\></!:|::::|::!
..     ヽ≦/!:::|〃 、  大  ,ム:|::::|≧x、
         / .!:::|´ヘ ∨兮∨ ゙ト|::::| | ヾ、
        ′ !:::|、〃∨/ムヽV..|.|::::| |  /ヘ:.、
          ::::| ヽ〃Ⅴ^∨ヽj |::::| | ,′ }:::\
.           !::|ヽ \ ヽ/ /,'|::::| トヽ ハ:::::::.丶
.           /::」 \ Υ / ,゙ |:::」 トヽ}〃 ヘ::.、:::.ヽ



コーヒーを受け取りながらそんな軽口を叩きつつ、けらけらとアルカは笑う
気心知れた中での他愛ないやり取りであった


798 : ◆jsXgrE.VEg : 2021/01/29(Fri) 21:43:04 ID:12828508


      ;;゛゛゛゛゛゛゛;゛゛゛゛゛゛゛;;;
      ;;゛;゛;゛;゛;゛;゛;゛;゛;゛;゛;゛;;
      ;; ; ; ; ; ; ; ; ; ;;
      ;;.......................................;;
    /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
   /:::::::::::::::::::.:::::::::::::::::::::::.:::::::::.:::}     「しっかし兄貴も
  /::.::::::..::::::.:!:::::::.:l::::::::::::::::i::::::.:::::l       何つーか人が良いよネー、ほんと
  !:::::::::::::::::::{, -‐‐{-::::::::::´l_:_:::::..:|
  !::::::::::::::::.´!, -‐=ゞ―‐ チート!!{:::|.      まさかとは思うけど       コ レ
  !:::::::.:::::.:‐| Fゼス゛  とリア||       ボランティアじゃないよね、店長代理?」
  |:::::::::::::::::::{  ̄    、   ||
  |::::::::::::::::::::|,          イ:|
  |::::::::::::::::::::.ト .  ーー' イ:::::.!
  l::::::::::::::::::::::|    ̄!フ:´:.:::::::::.:.|
  l::::::::::::::::::.::::!`\、_,l丶.:::::::::::.|
  !:::::.::::::::::::.::::!、 }`ヽ_!/´}ヽl::::::l



壁に背を預けカップを傾けながら、アルカがそんなことを聞いてくる
       アルバイト
自分の店の手伝いとして呼んだことはあるが
こちらの店へは初めてのため、そんな疑問があるのも当然だろう



: : : : : : : : : : : : : : : : : : :-‐― .< : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 丶
: : : : : : : : : : : >:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:.:..:.:.:.\ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : \
: : : : : : : : : :/.:.:.:.:.:.:>__:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∨ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : '
: : : : : : : : : :}:_:.:.:.:.:i{f   .ハ.:.:.:.:ィ==ミ:.:.:ハ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :}
: : : : : : : : : :}゙ メ i:.八_ _乂.:/ {{  j{:.:.:.' : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ,
: : : : : : : : : j! {.:.从    7/ i|ゞ=イ }:.:.:{ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : /
: : : : : : : : :八j.:.::{ r   ((` "   ノ.:.:.′: : : : : : : : : : : : : : : :> ´
`  ー-=ァ:.:.:.:.:.:.ハ  ーぇ===vハ 7.:./ . : : : : : : _   -‐  ´
.    /ハ:.:.:.:.:.{ヘ   ゞー-- イ .'/.:fー‐  "
       从:.:.八∧   `  ̄´ ,:゙.::::|.             「まさか
   ,. : ´:抃::{.   \     .イハi从             しっかりと報酬は頂いているとも
.  /. : : : ハ八    >-=≦.ノ_
/ ̄: : : : : ::} }\      ハ: :\                  ハク
: : : : : : : : : / . |   `ー-ミ .}  \: :\               まぁ彼女のポケットマネーから、だがね」
: : : : : : : : : } | o .才⌒ヾオアメ }: : : \
: : : : : : : : :∧ ゝ< \:i:i:i:i:i:ハ {\: : : :.\



        ,..       .、
      /:::::::::::::::::::::::::::::::::\
     /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
    .::::::i::::l::::::::::::::::::::::::::::::::::l:::i:',
     |::::::l::::!::::|:::::|:::::|:::::|:::::l::::|:::|::}
     |::::::|:::l___|___|___|___|___|;;;」リ/
     |::::::|:::::|:::::|、_____    __,リ!
     |::::::|:i´|:::::| ゛ ̄ ` .´ ̄i|
     |::::::|:ゝ|:::::|    _'  /:|       「そりゃそーだ
     |::::::|:::::|:::::ト.   {`ソ.イ :::|
     |::::::|:::::|:::::|ー ><ヘ:|:::::|        やっぱ世の中ギブ&テイクじゃないとね」
     | ; -<|:::::|ヽ/-{_}-∨!ヽ-、
     |i  `.|:::::|Y ヽ/ ', / _〉i !
     ||   |:::::|<  .i .i/  .> | |
     ||   |:::::l<r'クャ====ァ! .!
     ||   ∨:/r'三ゝ.__ノ .i |
     ||   i/ i { _-} ´ ̄`,-、- 、
     ||   .'  | ゞ-ソ二三‘-'ぅヽi
     ||      >- "o‘ー-=_ノ,!
     |:ゝ. __>´      `ニ-'‐ '



訳知り顔でそんな事を言うアルカを見ながら
アーカードは自分より年下である弟の人生経験に疑問を抱く

だがまぁ、精神年齢は実年齢と比例はすまい、と勝手に納得するのだった


799 : ◆jsXgrE.VEg : 2021/01/29(Fri) 21:43:33 ID:12828508


そんな弟が次に発したのは
何と言うか実に―――挑発的な言葉だった



           ッ-¬''     ー- ..        
          彳          ヾ     
             ム   ___    仆    
          沁 /::,:::::/:::> 、巡.    
         ミ尨イ:::iイ:::/::/::://::Y::ヾ    
          /::::l::::l:l::/::/::/仏」」:i:::l    
            /:::::::|/ ̄ヽ/ ィ辷テj:::i    
         i:::::,∧    r 、   |:l:: l                        ・ ・ ・ ・
         レイ:i:ハ  、_  -:ァ  l::!:::l.          「でもさぁ―――本当にそれだけ?」
            |::|::::ヽ.   ̄´  ,イ::!:::l    
            |::|:::::::::iヽ.   ∠::::::|::::l    
            |:リ:::::::人. ` ̄ .入::::ト、::!   
            ':::::::::/  〉ニ〈  Vー┴─-、  
        /::::::::::∧  ∧  ∧ ∧::::::::,.イ^ミヽ.
     , -≠、:::::::::::/l ト./ }-〈. ∨| `¨´ l  l├
   /イ  /ヽ__ノ. l |  /  ', |. l      l  ノ ト
  ./ム. l   l     l |. |    |/ :|     l  
  ∧ !   l    |∧. |  /   |     l   /
  ヽムヽ  |     |/  ヽ>'     |     l / 
  ,ハ   \|     |  /       _」     |/ /
  ,'  \ |    |/    , - '´::: |     l ̄ ̄
  i   ミ |.      |_ . - '´    :::::|     j::::::::
  |     l       |         :::|     |:::::::



         ///////////////////////////////////////ヽ
      //////////////////////////////////////////ヽ
      .////////////////////////////////////////////∧
     //////////////////////////////////////////////∧
    ./////////////////////////////////////////////////',
   ,/////////////////////////ト、///,'|ヽ/////!////////////,
   ,'///////////////////, ' !///,'| '///,| .,////| ,////////////,
  .'//////////////i//|i//l  |///,リ |///| .|////| |////////////
  /,'////////////' |//|!/,'|  l,'///  |//,リ |///,リ |////,///////,'
  .'/////////////| |//|!/リ  }///  |//ナ ̄,ィ≦彡三フ|i////////
  .'/////////////{ !//{  ̄ 7//,'  ー ´  ィ"´l::::::i:::::} リ |i////////..  「なんとなくなんだけどネー
  .,'/////////丶 マ二三三≧ミ        ."  ヾ≡ィ彡'.|!///////,'
  ///////////∧ ヾ  ヾ;:::!::ノ      ``  "´ ̄     l!////////...  ワタシとしちゃー、兄貴には
  ///////////|i.∧ ゞー  ̄ "                 , リ////////     ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
  ///////////|i/,ハ             }         //!////////,'    それ以外の感情もあるんじゃないの?
  ///////////|i///,ヽ             ,.ィ ゙ ./ .|/////////
  ///////////|i/////>, .   ー-=ニ二.彡'" /./  .i/////////
  ///////////|i////r'´   > .       . ィ´ /  リ/////////.    と、思っちゃうワケなんだけども
  ///////////|i////    ,'/{   `≧ ≦ r ´ /   '//////////
  ///////////|i///,    l! '.      / `ヽ     '//////////'.    ――どうなのさ?」
  ///////////|i//     i| .ヘ      /   ∧   .リ///////////
  ///////////|i,/      i|  .ハ   /i   / } ./////////////
  ///////////|!,       .i!   ヽ /  .ミ= く.  !i ,'////////////,'
  ///////////;,'      !    '.  ./ ´川`!!  //////////////'
  ,'//////////リ         |    '. / / ! {. ' ///////////////
  .//////////,'        i    y      }////////////////



そんな弟の言葉に、アーカードは不敵な笑みを浮かべて答えた



                                _______
                           〈: : : : `ーi 
                            .. .._   jー-r- ._.{
                  \/////≧=≧ー-=ミ}
                        ` <ノ.:弌__j:f⌒iー-≧.. __j___
                     乂:.:.ハ .〈抃::刈イ(二ニ=-― "...   「…ほう?
                           从{∧ー弍イハ     
                  r=孑=≦:/ //辷セrく}: :ヽ           つまりそれは私が、この行為に
                 .イ: : :: :: :: ::/ // }fメ{^´ {{: : :{`ー- .主_:.     報酬以外の何かを求めている、と
               /. i : : : : ::/.//_ノ : 〈 .〃. : :j: : : : : : , : ハ
.              /. : l: : : :/. ://. : : : : :∨. : : : {: : : : : :/. : : }   そう言いたいのかね?」
.            /. : : : :./. : ://}. : :才.:::人: : : : }} . :: ::/. : : : {
            }: : : : : : :\ : ///7f个ーイ}} : : :: ::}}. : ::イ. : : : : ハ
             八rー-ミ: : : : >i/ }/ }才:i{.}}: :厶斗:/. : : : : : : ::{
             ノ: : : :  ̄ : : /ニハハニニリ} : : ` .<. : : : : : :i: : : :{
       __     ./. :_: : : : : : : />}ニ=ミv/. : : : : : : /. : : /⌒辷气乂
    Y´三二ニミ.く: : :  ̄: ̄>j 才ニ=气}.∨_:: :: :: ::/⌒ヾ: : : :7!..|
     }三二ニ==-_`_<: : : {{ { rーメ   }}ハ: : ̄三二ニ≡=∧|
     }三二ニ===ニ二三>乂rー-气=-イイiリ: : : : : : : : : : : : : : :}!
     }三f´///`ヽr<_三三三≧=====イ: : : : : : : : :_:三二ニイ|
     }三∨/////∨三三二二ニニ≡===-≧=≡ニ{      〉〉


800 : ◆jsXgrE.VEg : 2021/01/29(Fri) 21:44:07 ID:12828508


  ,イ::/:::::::/::::/::::::/::::::::/::::::::/::::::/:::: i::::::::i:::::::::::::ハ
 /::::/:::::::/::::/::::::/::::::::/::::::::/::::::/i:::::: リ::::::::|::::::::',::::::i
,.':::::/::::::/::::/::::::/::::::/:::::::;イ:::::/ L:: イ|::::::::|::::::::::i::::::i
i::::;イ::::/::::::i':::::ノ==‐- ⌒´ ィ"´,ィ示㍉、::::: ト、 :::::|::::::|    「いやね、確かに報酬はもらってるとしてもさ
|:::|::::::i::::::::ム'´ _二二_   / 弋歹 ノ::::::|k.1::::|::::::|    労働内容と比べたら比例してる額じゃないよねぇ
|:::|:::::/{`ヽ 〆 {歹イ´   `ゞ===彳::::::| /::::::|::::::|
|:::i:;イ |:∧_ハ ゙=イ´   ;:i        .|::::::::|'::::i::::|::::::|     でも、仮にも一国一城の主が、自分の店を閉めるっていう
レ′ .|:::::::::∧.      ゙::|        .|::::::::|:::::|::::|::::::|     リスクを犯してまでも行うべき事柄だと考えてるわけだ
   ノ:::::/::::;:ヘ     _ ,. --‐‐ュャ'  |::::::::|:::::|::::|::::::|
  /:::::/::::::::::∧  `ヽy' ´ ̄ ゙̄rj  |::::::::|:::::|::::|::::::|     兄貴がお人よしなのを考慮しても
/:::::::/:::::::::::/:::ノゝ、  `ヽx__ ,メノ  .|::::::::|:::::|::::|::::::|     それ相応の理由があるんじゃあないか、と
:::::::/::::::::::;イ::/::::::::l≧x、 `ー‐'´ /|::::::::|:::::|::::|::::::|     そう思っちゃっても不思議じゃないでしょ
:/::::::::::/::::/ .,r=/\  > -‐ ≦´,ィ.|::::::::|:::::| 、!::::::|
::::::::::/:::::::/ / ./   \    イ  .|::::::::|:::::| ` ̄ヌ、ー-
::::/::::::::::/ / ∧     ゙'yr'´ _    |:::::::i|::i::|    .ハ.   で―――実際どうなの?」
:::::::::::// / ./  '.   /ヽi    /リ::::::リ::i |     .〉〉
:::::/:::/ /  i   ヘ  / } 八   .//::::::/::::::リ    //
イ:::::;イ /   .|    ∨ゝく  ヽ._//::::::/::::::/    //
::レ';イ ./     |    ,イ  }    レ'^リ从'´     //
   ./    ヽ  /   ノ               //



矢継ぎ早に言葉を浴びせかけてくるアルカ
その表情は実にうきうきと楽しそうな顔をしていた

そんな彼とは対照的に、アーカードは小さい含み笑いでこう返す



                     ___
                   r'´        ̄三二ハ
                   }三ニ=  ー-=三三!
                   }三三ニ   ≧三三{
                   }rー-<__三二ニr<_{
                  ノ ̄  ー<r '"´__彡 ー====≡ニニ≡==ー-ミ
           __ . - '"´三ニ=ー<  ≧三三三二ニ=- '"´ ̄    __ 彡 ゙
  rー_‐=≡ニ三=- _        __ 二ニ=-=才:r=i--― ‐  "   ̄
  `ー-=ニ二三三≧ニ==- -=才f::::{{: : : }メ人: : :从:::::!                   「お前の言うように世界の全てが
          ̄        从从` ´ i|ハ  厂:::乂                  劇的であれば、退屈はしないのだろう
                  /}::::ハ   ヽ_り  .′:::{ \
                 / ∧:::::厶 辷=.ア ' }ハ从  ∨               だが、認めておくと良い
            .  : ´:'  :三fハ从ト ヽ  ̄ .厶イ/ }}=-_  '.: : .
        . : : ´    /  ニ二{   }} .ゝゝ-イ  {{  {:三_  ∨ `: : .         極めて凡庸で退屈なものが
    /⌒f         /  :ニ二{ ,八o /.⌒Yo .リ  }.≦    ∨    `ーrーく     ―――大抵は真実なのだ」
   /ニ_  :{     _:/   =ニ二}   ∨}r--{ヘ/:.  {三__   ∨     }: ハ
    }ニ7  }=ニ二三./   .-=ニ三}   才 i {.∧    {ニ=_   _彡三二ニニ{  ∧
.  /ニリ ∧:{三三三≧=--ぇ :-≧{  /:/ { i| :∧   {≦  <:三三二ニ:リ ハ :∧
.. /:ニ/ /ニ-∨ニニ_> ´  _-ニ三} ..′}/  }  ∧   }二        {三-/ }弍  \
. /:ニ/ 'ニニ_八三三}     ≧三ニ} ,  :{  :}    \:{三ニ_    ∧=/ ハニハ   〉



             ___
           |二二二ニ=-=ニ二二ニ=-=ニニ
           |二二二二二二ニ=ー=ニ二二二|
           |二二二二二二二二二二ニニニ|
          /ニニニニニニニニニニニニニニ
────=ニニニ=-  ‐=二二二二二二二二二二
ニニ二二二二二二二ニ=-   ‐=ニ二二二二二二
ニニ二二二二二|:i:i:i:i:i<ニニニニ=-       ̄ ̄ニ=‐
ニニ二二二二二|:i:i:i:i:i:i:i:i|__寸ニニ=-
   -=ニニニ二|:i厂|:i:i:i:|rそテ}:i:i:i:寸ニニニニ=-=ニ__           「彼女に抱いているのは
          八V|:i:i八  ̄ |ハ:i:i:i:} マニニニニニ=-
             ':i:i:寸:i:{\\ 八:i:i:/   .}:iマニニニニニ=-           ―――憧憬だ」
         /:i:i:i:i:i:i|乂    ノイ::.  /}:i:i:i:i:i:i<二二二ニ=-
        //:i:i:i:i:从       |:/   ノイ:i:i:i:i:i:i:i:i|  <二二二
       .//}:i:i:l:i:i:i:|ハ ^ ー===ニ才  /:i:i:|:i:i:i|:i:i|      <二
      // ./:i:i/}:i:i:|| ∧   ー一   ,イノイ:|:i:i/|:i:|
       { {. {:i:i/./:i:/\ ∧     /./ 八:}:i/.ノイ
     /ニ八:i{/:i:/\ \ \_ // {ニニ|厶ニ=-
  -=ニ/二二Ν:i:i:ハ::::寸}. \   ///|ニ/ニニニV=- __
ニニニ/ニニニ乂八ニ\::::|.O__}/__O{::::::::|ニニニニニ∨ニニニニ
ニ二/ニニ二二二二|  \::::/:::寸:::::::/|ニニニニニニVニニニニ
ニ/二二ニニニニニ|   Y:::::::::::丁´  |二二二ニニニ∨ニニニ
二二二ニニニニニニ|    \:::::::/   /ニニニニニニ∨ニニニ


801 : ◆jsXgrE.VEg : 2021/01/29(Fri) 21:44:30 ID:12828508



.    |ゝ「ノ|| | ',      |        /  |    |    |    /  ,. '    ,.∠ヽ
.\  |「 ̄|.|| |  ',     |      /    |    |    |  /  ,. '  _,r'-ヽf¨¨ ̄
.  \|| ij..|.|| |__',_____.|____/_____.|    |   / ,. '   _,. |-―‐:|:i:::::::::::
.....  ヾ―‐ヽ|.゙γ´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ..゙_,.  ´  .|::::::::::::!:j,.-=ニ
     | ̄ ̄|.゙l  私は憧れたのだ……この空間に     |...、 _ _,.ゝ-=ニ
     |    |.゙ヽ、_________________ ノ..゙lィ'´---ヽ   __,.. -=ニ
     |    |  |__  | |      .l |       .| f f |r三=‐¨ | ハ、ノノ } } rニ-‐.i=f''ri´
ー、   |    |  |=、、i | .| |      .l |       .|__-=iir、iir'ヽ=ニ.ゝ i_ノ_ノ__| r'コ .|_|ー_
:::::∨!¨ゝ、  |  |_゚,j.}!.| .| |      .l |       .| | | |! |!|!_j_,.「r‐‐i |==‐‐i |¨¨´ ̄
.::ー<_:::>::└ィ .|  |三'-」 .| |      .l |       .|‐ry.v、ハ八_,.|.| --!.|i|.|-―l |――――
ハ:ゝ:::゙<、::i::{...|  |...γ´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ...|]i.|  .!.| r-r┐>-
:ノ':::::::::Vー,ノ,..|  |..゙l  職業も、人種も、性別も、年齢も       .|゙!.!ト|!==|.|ー-= /
.ヽ'::トシ:ィ-_,.ー.|__..|...l  こには何一つとして垣根が無かった    |..!|=L、 .!.!「r-=|!
::::}_;::i-=>ニ=-ヾ、. ヽ、_________________ ノ..|ニ=-|‐r|.l≦三|!
.''.|  { r''     ∨i  i! // ̄ ̄ ̄∨'、  \ \         ,|.|八:|.!::::::::| .|.!.! `¨¨
. |  ∧∨     ∨!  }!' ニニニニ三、' ,    \  \    ` < ィニニ≧ |> 、
. |  .∧∨      V! .//          ', .' ,.    \  \      ̄ ̄ ̄ ̄     >
. |   ∧∨      V /         i', ' ,     \   \__________
. |   /∧∨.    γ´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ
. | / /∧∨.   l 彼女が、そういう場にしていたのだ     |
 / /  .∧∨ /..゙ヽ、_________________ ノ゙――――――‐
.   , ' ̄ ̄ ̄.∧∨//             ∧∨ ' ,             | > > 、
...., '        /∧/ {                ∧∨ ' ,                | | >、 > >
. '――――./― ∨三ニニニニニニニニニニ二_∨  ' ,             .| ト、  ` 、 `
        /    } |       |     ∨    .i| |∨  ' ,            .| | ` 、
.       /    i ||     .|      ∨    .|| | .∨   ' ,          | |   ` 、
...    /     .| ||     .|      ∨   || |  .∨  ' ,        | ト、    `
....   /     / /       |         .∨   || |   ∨   ' ,         | | \



         ///////////>.:.:.´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
.        ///////////.イ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
..    /////////////.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.>=ミ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:
   //////////////.:.:.:.:.r=ミ{.:.:.:{{えrォリハ:.:.fハ:.:.:.:.:.:.:.:..         ・ ・ ・ ・  ・ ・ ・ ・ ・ ・
  .イ//////////////.:.:.:..:.{{: : :从:.:.ゝ--イ 八.:{ri{.:.:.:.:.:.:.:.:.    「――羨ましく、妬ましかった
 ///////////////.′:.:.:.:从ー〈 乂:乂    }:ハ/.:.:.:.:.:.:.:.:
.////////////////i..:.:.:.:.:.:..∧  ヾソ       从!.:.:.:.:.:.:.:.:.:      それは私が創ろうとしていたものだからだ」
乂//////////////,|.:.:.:.:.:.:.:.:.∧ r r== ー ヽ 从.:.:.:.:.:.:.:.:.:
  ` ー‐ --------ノi:.:.:.:.:.:.:.fくハ   ̄ ´   イ  }ハ.:.:.:.:.:.:.
            从∧(乂  .∧     イ  /.i:{乂ハ:.
                   ィ//,ゝ _.ィ"> ´/.i: イニニ`ヽ:
                /,//// ノ<f⌒ヾ./イ ./ニニニニ-\
               /.//// }ニニ〉rく  .:/ニニニ=-<ニ
           ,   ´./////  ノニ_イ   .::/ニニニニニニニ.`ヽ



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:::::::::::::::::::::::: / ,⌒ヽ.Ⅵ::::::::::::::::::::::::::: /:}=ミ }从:::::::::::|:::::::::: : : : : \:::::::::"'''- .
:::::::::::::::::::::::::{ いУ/イ:::::::::::::::::::::/ト、.   ノヾ‘,:::::::i:::::::::::::::::::Y⌒:\:::::::::::::::.    「だが同時に
:::::::::::::::::::::::∧ .Ⅵ./ /:::::::::::: : :/ .八 ㍉、 Y  }::::::::l!::::::::::::::::: ‘,::::::: \:::::::::                 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
:::::::::::::::::::::::::∧./ ./::::::::::::::::,イ    .ミ=燧メ、 ./:::::::イ::::::::::::::ヽ::::::,::::::::::: ヽ::::.    この場所は存在できるのだ、と
:::::::::::::::::::: 乂 /   {人:::::::::乂        :゙Y/:::/}:i::八:::::::::::}:::::::,::::::::::::::‘,
:::::::::::::::::::(  .\ i|/ .}:::::/  ヽ       //∨:::/::::‘,::::::i:::::::::}:::::::::::::::::::..    彼女は私に教えてくれたのだよ」
::::::::::::::::::八    |  }::::{         __ ..イ:/.  ∨:::::::::::}::::: i:::::::::|::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::{  \   |  |::::{ ,ィ=、    / _......... ∨:::::::ノ:::::/:::::::::|::::::::::::::::::::
从j'Y:: i \    .|  .从:|  \ ___     \,.-==彡::/: : /::::::::: :|::::::::::::::::::::
〃 Ⅵ}  ヽ   | / .乂    \  ̄ミ:.、 .__〕 : : :: /:::: : /:::::::::: : |::::::::::::::::::::
    \     :.\   ヽ    ` <//´::::::::::/::::::::::ノ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
ヽ    \    :. \         .__}:`=================ミ、:::::::::::::::::
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i:i:i:i:i \    \   :::::::::::>     {i:i:i: i | ..\ \          \::::::
i:i:i:i:i:i: : \    \     /: : ¨¨¨´i:i:i:i:i |


802 : ◆jsXgrE.VEg : 2021/01/29(Fri) 21:45:08 ID:12828508


: : : : : : : : : : : : : : : : : : :-‐― .< : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 丶
: : : : : : : : : : : >:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:.:..:.:.:.\ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : \
: : : : : : : : : :/.:.:.:.:.:.:>__:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∨ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : '
: : : : : : : : : :}:_:.:.:.:.:i{f   .ハ.:.:.:.:ィ==ミ:.:.:ハ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :}
: : : : : : : : : :}゙ メ i:.八_ _乂.:/ {{  j{:.:.:.' : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ,
: : : : : : : : : j! {.:.从    7/ i|ゞ=イ }:.:.:{ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : /
: : : : : : : : :八j.:.::{ r   ((` "   ノ.:.:.′: : : : : : : : : : : : : : : :> ´
`  ー-=ァ:.:.:.:.:.:.ハ  ーぇ===vハ 7.:./ . : : : : : : _   -‐  ´
.    /ハ:.:.:.:.:.{ヘ   ゞー-- イ .'/.:fー‐  "                「そんなわけで、ある種一方的な
       从:.:.八∧   `  ̄´ ,:゙.::::|                  恩義を感じているわけだ
   ,. : ´:抃::{.   \     .イハi从
.  /. : : : ハ八    >-=≦.ノ_                        まぁここの空気が楽しくて
/ ̄: : : : : ::} }\      ハ: :\                       やっている所もあるがね」
: : : : : : : : : / . |   `ー-ミ .}  \: :\
: : : : : : : : : } | o .才⌒ヾオアメ }: : : \
: : : : : : : : :∧ ゝ< \:i:i:i:i:i:ハ {\: : : :.\



      ;;゛゛゛゛゛゛゛;゛゛゛゛゛゛゛;;;
      ;;゛;゛;゛;゛;゛;゛;゛;゛;゛;゛;゛;;
      ;; ; ; ; ; ; ; ; ; ;;
      ;;.......................................;;
    /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
   /:::::::::::::::::::.:::::::::::::::::::::::.:::::::::.:::}
  /::.::::::..::::::.:!:::::::.:l::::::::::::::::i::::::.:::::l
  !:::::::::::::::::::{, -‐‐{-::::::::::´l_:_:::::..:|
  !::::::::::::::::.´!, -‐=ゞ―‐ チート!!{:::|      「ナルホドネー
  !:::::::.:::::.:‐| Fゼス゛  とリア||
  |:::::::::::::::::::{  ̄    、   ||.       まー兄貴らしいっちゃらしいわナー」
  |::::::::::::::::::::|,          イ:|
  |::::::::::::::::::::.ト .  ーー' イ:::::.!
  l::::::::::::::::::::::|    ̄!フ:´:.:::::::::.:.|
  l::::::::::::::::::.::::!`\、_,l丶.:::::::::::.|
  !:::::.::::::::::::.::::!、 }`ヽ_!/´}ヽl::::::l



しごく真面目に回答したアーカードであったが
アルカの返事は素っ気の無いものだった



     、_____
        ̄フ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
      /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ゝ
     /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
   /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
  /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ト、:::::::::::::::::::::::::::::::::|
∠_ -―'7:::::::::::::::::::::::::::::::ト、::::::::::::::::::::::::::|  !|::::::::::::::::::::::::::::::::|
     /::::::::::::::::::::::::::::::::::| |::::::::::::::::::::::::リ  |::::::::::::::::::::::::::::::::| .     「なんだ
      /::::::::::::::::::::::::::::::::::トチ|==、::::::::::: レ==ュ|::::::::::::::::::::::::::::::::|. 
    ノ:::::::::::::::::::::::::::::::::::「;;;;;;;;;;;;;}|_ ト、::::|;;;;;;;;;;;;;;|:::::::::::::::::::::::::::::::|..   衝撃的な理由でもあって欲しかったのか?」
    /::::::::::::::::::::::::::::::::::::N.;;;;;;;;;;ノ l::|ヽ:::ト;;;;;;;;;;ノ::::|:::::::::::::,ヘ:::|:::::|... 
    イ::::::::::::::: ノ|:::::::::::::::::|   ̄  |::| ヽ|  ̄ レイ|:::|:::ト、:| |::| |::::|
    |:::::::::::::::イ |:::::::::|::::ト|     |:::|        | |::||::| |::| |::| |::::|
    |:::::::::::/   |:::::/ |:::|       ヽ:|_-      ト、|| || レ |::| jノ
   .|::::::::::|    |::::| |::::ゝ  r ,___    、 /  リ ||    |::|
    |::::::::l     |::::|_,.|::::| ヽ  `ー  =='  /   卞- _jノ
    ノ::::ノ -‐  ̄∨/|:::|  ト、   ̄ ̄  イ     \  `ー- __
   ̄レ'´      /   |::|  〈 |\     / | 〉     \      ̄
          /   ヽ:|  | \__` -- ´__/ |      ヽ
          |       |  | o 不 o |  |       |
                  |/  \|


803 : ◆jsXgrE.VEg : 2021/01/29(Fri) 21:45:40 ID:12828508


アーカードの言葉に、アルカの「いひひ」と口元を吊り上げながらこう告げてくる



           /                \
            |  :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ::   |
            | : ::::::::: ,_,,.. -‐ ―‐ -..,,__:::::::: |
            | : :,,,/ii:i:i:i:i:i:ii:i:i:i:i:i:ii:i:ii:i:i:i:i:iヽ、 |          「まーねー
            |/ii:i:i:i:i:i:ii:i:i:i:i:i:ii:i:ii:i:i:i:i:i:ii:i:i:i:i:i:ヽ!、
       :   ∠;''i:i:i:i:i:i:ii:i:i:i:i:i:ii:i:i:i:i:i:ii:i:i:i:i:i:ii:i:i:i:i:i:ii:iヽ         他人の色恋沙汰を眺めるのは楽しいじゃん
       .//i:i:i:i:i:i:i:i:i;ゞ;_ハ_iL :i」ヾ_::!lll!!''!!ii:i:i:i:i:i:ii:i:i:iヘ.  
        / 〃i:i:i:i:i:i:i/+-.、       , -==i,、''!li:i:i:i:i:ii:i:i:i:)...   ましてや身内ならなおさら」
     / . /i:i:i:i:i:/:i:.:lル':._二二_   .-イtaァ ゝエ: i:i:i:i:i:ii:i′.  
      i /:i:/i:i//.li:i:i: 〆 {符)ィ´   "”¨   !::ヽii:i:i:i:ii\.  
      .lル'i:i://ii:llllli_i "”´   、      ,   ゞ,::ヽ;i:i:i:i:i:\
        `lル':::|i:lllllli::i′  、_____ ,ィ   ,' .,iヽ;:ヽ;i:i:i:i:i:i:\
 w、_,,,∠. ,ハiー-lllllll|::|i   ゝー ---- _y′  /_ノi:i:iヽ;::ヽi:i:i:i:i:i:ii:i
:ii:ii:i:i:i:ii:ii:i:i:i:i:i:ii:i:ii:ii:i:i:i:i:il人    ¨  ̄,㍉    ∠!i:i:i:i:i:ii:i:i:\:\i:i:i:i:i:i:ii:i
:i:i:ii:i:i:i:i:ii:ii:i:i:i:i:i:ii:i:ii:ii:i:i:i:i:i:ii:i!l> ,  .f  !' , イヽ; ''i:i:i:i:i:ii:i:i:i:i:\:\i:i:i:i:i:i:ii:i
:i:i:ii:ii:i:i:i:i:i:ii:i:ii:ii:i:i:i:i:i:ii:i:ii:ii!'´/;:;:i,  >i  |<    ノヽ.ヽi:i:i:i:i:ii:i:i:i:i:):i:)i:i:i:i:i:i:ii:)
:i:i:ii:ii:i:i:i:i:i:ii:i:ii:ii:i:i:i:i:i:ii:/   {;:;:;:;\ _|  {:..._:_/:;:;:;}、 \i:i:i:i:i:i(:i:(i:i:i:i:i:i:ii:(
:i:i:ii:ii:i:i:i:i:i:ii:i:, --='´    i|;:;:;:;:;/´f   |´ / ;:;:;:;:;:;i|    ヽ!li:i:i:i:i:ii:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:



         ///////////>.:.:.´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
.        ///////////.イ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
..    /////////////.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.>=ミ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:
   //////////////.:.:.:.:.r=ミ{.:.:.:{{えrォリハ:.:.fハ:.:.:.:.:.:.:.:.
  .イ//////////////.:.:.:..:.{{: : :从:.:.ゝ--イ 八.:{ri{.:.:.:.:.:.:.:.:
 ///////////////.′:.:.:.:从ー〈 乂:乂    }:ハ/.:.:.:.:.:.:.:.:.    「全く、お前というやつは…」
.////////////////i..:.:.:.:.:.:..∧  ヾソ       从!.:.:.:.:.:.:.:.:.:
乂//////////////,|.:.:.:.:.:.:.:.:.∧ r r== ー ヽ 从.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
  ` ー‐ --------ノi:.:.:.:.:.:.:.fくハ   ̄ ´   イ  }ハ.:.:.:.:.:.:.
            从∧(乂  .∧     イ  /.i:{乂ハ:.
                   ィ//,ゝ _.ィ"> ´/.i: イニニ`ヽ:
                /,//// ノ<f⌒ヾ./イ ./ニニニニ-\
               /.//// }ニニ〉rく  .:/ニニニ=-<ニ
           ,   ´./////  ノニ_イ   .::/ニニニニニニニ.`ヽ



.            ,、 _____
.          ,y"´      `゙ヾヽ
.          {:            ',}
.          {゙         ,, ゙ }
.          ヾ斗_,,,__,,_,,,、_,,''_,,_、ゝ
.         /.::::::::::::::::::::::::::::::::::.\
       /.:::::i:::i:::::::::i::::::i::::::i:::i::::::::゜...       「おっとお説教の気配
.        {::i:::::|:::|::::::::|!::_:|!:::_|::」:::::::::」
.        Ⅵ:T::fキ.・テァ゙ ´fキ・テオ::T       ではではワタシは仕事に戻るよん
.         |::|::::ト="   `゙=彳::|  
.         |::|::::|、    _,  ,i::::i!        アディオス」
.         |::|::::|:::>、`´ー‐^´ .イ:|::::|:!  
.         |::|::::|´ト、\></!:|::::|::!
..     ヽ≦/!:::|〃 、  大  ,ム:|::::|≧x、
         / .!:::|´ヘ ∨兮∨ ゙ト|::::| | ヾ、
        ′ !:::|、〃∨/ムヽV..|.|::::| |  /ヘ:.、
          ::::| ヽ〃Ⅴ^∨ヽj |::::| | ,′ }:::\
.           !::|ヽ \ ヽ/ /,'|::::| トヽ ハ:::::::.丶
.           /::」 \ Υ / ,゙ |:::」 トヽ}〃 ヘ::.、:::.ヽ



そそくさと持っていたカップを置くと、アルカは脱兎のごとくカウンターから離れていった


804 : ◆jsXgrE.VEg : 2021/01/29(Fri) 21:46:12 ID:12828508


「本当に困ったやつだ」とアーカードは思う
同じ環境でどうして、弟と自分がここまで違う人間として育ったのか



ニニニニニニニニ/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
ニニニニニニニ:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.>==ーミ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
ニニニニニニニ′.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.//: :`ヽ  `ヾ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
ニニニニニニニi:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.′: : : : ∨ .ハ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
ニニニニニニニ|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:ィ⌒∨:.:. }} i: : : : :_:∨-‐==ヘ:.:.:.:.:i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
ニニニニニニニ|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:{{: : ::.∨:.:{{ {: :斗rぇ ゞr-‐==} :.:.:.:!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
ニニニニニニニ|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:{{: : : . ∨ ハ '. :弋jア_, ∨   ハ.:.:.:抃:.:.:.:.:.:.:.::.:
ニニニニニニニl.:.:.∧:.:.i:.:ハ: ∧: : : : }}:.:∧ム: : : : : : .i.    ∧:.:.!ハ:.:.:.:.:.:.:.:.
ニニ二_三二ニ=ハ.:.:{ 刈:|:{ }: :∧ : : 从:.:.∧ム.: : : : :|    ′!:.:|  }:.:.:.:.:.:.:.:
 ̄ ̄       }:.::! .}:从. !:.:. ∧::/ .ハ :.∧ム: : : : ::!.  /  j.:.:!  !:.:.:.:.:.:.:.:
.           八:!  リ ))!:.:.:乂/   }i∧:!込.___乂イ   从:|  |{.:.:.:.:.:.:.:
                 乂:.( /    八.从:.:.:乂      ノ( :}i: 八.:.:.:.:.:.:
                   )イ/        }:.:iハ汽       乂  }.:.i.:.:.:.
                   /          乂.:{ 从          乂. !:.:.:.:
                 '         j八            }:!:.:.:.:



だが同時に、アーカードはこうも思う
自分のような偏屈ものが近くにいたから、ああ育ったのではないかと



             ___
           |二二二ニ=-=ニ二二ニ=-=ニニ
           |二二二二二二ニ=ー=ニ二二二|
           |二二二二二二二二二二ニニニ|
          /ニニニニニニニニニニニニニニ
────=ニニニ=-  ‐=二二二二二二二二二二
ニニ二二二二二二二ニ=-   ‐=ニ二二二二二二
ニニ二二二二二|:i:i:i:i:i<ニニニニ=-       ̄ ̄ニ=‐
ニニ二二二二二|:i:i:i:i:i:i:i:i|__寸ニニ=-
   -=ニニニ二|:i厂|:i:i:i:|rそテ}:i:i:i:寸ニニニニ=-=ニ__
          八V|:i:i八  ̄ |ハ:i:i:i:} マニニニニニ=-
             ':i:i:寸:i:{\\ 八:i:i:/   .}:iマニニニニニ=-
         /:i:i:i:i:i:i|乂    ノイ::.  /}:i:i:i:i:i:i<二二二ニ=-
        //:i:i:i:i:从       |:/   ノイ:i:i:i:i:i:i:i:i|  <二二二
       .//}:i:i:l:i:i:i:|ハ ^ ー===ニ才  /:i:i:|:i:i:i|:i:i|      <二
      // ./:i:i/}:i:i:|| ∧   ー一   ,イノイ:|:i:i/|:i:|
       { {. {:i:i/./:i:/\ ∧     /./ 八:}:i/.ノイ
     /ニ八:i{/:i:/\ \ \_ // {ニニ|厶ニ=-
  -=ニ/二二Ν:i:i:ハ::::寸}. \   ///|ニ/ニニニV=- __
ニニニ/ニニニ乂八ニ\::::|.O__}/__O{::::::::|ニニニニニ∨ニニニニ
ニ二/ニニ二二二二|  \::::/:::寸:::::::/|ニニニニニニVニニニニ
ニ/二二ニニニニニ|   Y:::::::::::丁´  |二二二ニニニ∨ニニニ
二二二ニニニニニニ|    \:::::::/   /ニニニニニニ∨ニニニ



意図せず彼の顔に浮かんだのは、苦笑いだった


805 : ◆jsXgrE.VEg : 2021/01/29(Fri) 21:46:37 ID:12828508


                     ‐ 、
                   / / ~\
                  {  {

                   ゝ__゚。__  __
                    ≧ /  ̄` -‐- 、 ≧
                 /                   \
                //                  ヽ
              //     /{    /{          ∨}
             /      /__, {     /‐{- 、    }  ∨/ ____
              /  /    /    .{    /  ',      }|i //} |  |
.            し       .≧芋ミ  {   ′  ゚。     |i // .}/つて).      「アーカードさーん
             {.   x  /∨ハ  ゞ _ノx芹弍ミ      |i///{{ | {三)
           __    /  乂zソ    /∨:::ハ刈   .|/ニニ ノ `´.      おかわりをくださぁーい」
           }=:∨ .{ i:i:i:i:i:i        乂てzソ }   /ニニ /   \
               ',二∨ ゝ      __   i:i:i:i:i:i/ }   /ニニニ!.  _  .!
             ニニ〉、{ 〉 、 (   )   /  j__ ノニニニニ|丶 r廾t |
                |=:/  ./=ニ=≧ ニ|j  -/   /    ゞ=___ |丶├‐┤ |
                }ニ{ ./=ニ// {   / / /     /   | /.└‐┘ |
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            /ニニ=/ ./ ', |/ /{{ -‐'  ゞ__/ {ニニ \
            \ニ/ゞ_{  ‘,//  ゝ     /  ゚。ニニ=〉
               /ニニ /ゝ  {___}      /    ‘,/
               /ニニニ=/  〉 | .|        {     |i
          /ニニニニ=./  }‐-|  ', ----‐ '''     |i }



                       _
                         /'⌒ `
                        __( /
                    ⌒へ〈>ヘ、
               /          ヾ
.               //    |
              /:     八    }     }
               レ′/`ー‐.   Λ  }l  }
.          __/ / |「巧列、 {__`ー八 メ、
            {//レク{、 l|  ̄  ヽ{巧列 | `ヽ_)__
          {////Λ八    '  `^'人|  ////}     「―――って…どうかしましたー?
          { ̄ ̄ ̄レ个  ¬ u くl}: 八/ ̄ ̄}
            V77>‐ |l.l!/) 〕l爪 [ ̄}/ト ミ 7777.     なんか不思議な顔してますけどー…」
.           ∨  ./レ/厶    ]  | |ヽ V//
            { /=ミ{ ′ ,ハ     ]/| |ヽ〉 }
           。 レ'⌒{    J    }丿{、  }
           ,′/ ,>|  /     /   {\/
.           {___レ{//{  /\ ノ、/     } }}
          /7 / 人'Λ ////〉彡_____/ /}
.        ///{////≧=--イ竺7________ノ〈
        ////{//////////[/__]>'´ ̄ V///〉



そんなアーカードの下に飲み物を追加に来たハクだが
彼の微妙な表情に気づいて、怪訝そうな顔で見てくる

酩酊しつつもやはり店主であるのだろう



                        , ィ彡}
                      /彡イノ  ト、  ト、
       ,r≠         (/i(___ ヾ\ゞヽ
     //  f⌒ヽ       ゙ヾ///////フナ////\
    '1!|{   ト、_____r≦i//////////////∧
      \\ `ー三三三ァ/////////////////////`ヽ
      `ーミ三彡//////////////////////////////∧         ___
    ニヽ   ` ̄{/づ/////////////////////////////∧       //// ̄
      ヾ≧x1__二ソi////////////////////////////∧     /////ー‐ァ
      !////////////////////////////i//|!////////}    /彡/////
      _乂//ト-=≦////////////////// | |/ |∨///// ∧  / ∠///{
    r=≠ \{  >//////////////////|_i|-‐|__∨/ r<//∧       `Y∧_
.     )爪ー=≦三彡///////////木ソ/////|ヒ弋ツノ }//} }///\     |// ̄
   //////////////////////// ///∧//|  ̄   |//|ノ//////\__ノ/ノ     「いや、何でもない
   /////////////////////// ムイ}/  \ト、     |////////////// /
    / ̄ ̄Y////////二ソ//∧ | /   | │ \  |///////////////フ77ー彡.     オーダー       マスター
      /{_}/メ≠} /==フ人/{ ヽ ヽ_ヽ_'_/ イ//∧ヽ ̄: :==<三//////....  さぁ注文を承ろうか、店主」
    _i/二ニ-‐  ̄: : ::/イ: : ヾ\{∧`ー三─ '/人/ {: : l l: : : : : : : : : :  ̄: :==
     ̄ : : : : : : : : : // : : : : | ̄\. \   //  /Y : : ヘヽ: : : : : : : : : : : : : : : :
   : : : : : : : : : : : / /: : : : : : : :|   ゝ、  ̄ /   / }: : : : ヘ ',: : : : : : : : : : : : : : :
   : : : : : : : : : : / /: : : : : : : : :i.0 ,イヘ  } /λ σ/  |: : : : : :ヘ ',: : : : : : : : : : : : : :
    : : : : : : : : : / / : : : : : : : : : |∨ ヾY三Yリ \/  l : : : : : : ヘヽ: : : : : : : : : : : : :
    : : : : : : : : / / : : : : : : : : : : |\  }三ミソ     /|: : : : : : : : ヘ ヽ: : : : : : : : : : :
    : : : : : : : / / O : : : : : : : : : |_ィ彡川川  //i! : : : : : : : : : ヘ ヽ: : : : : : : : : :
    : : : : : : : \\ : : : : r==≦彡イ彡イ彡イ     |: : : : : : : : :O: :} }: : : : : : : : :
    : : : : : : : : : :\\ : : }イ彡イ川{イ爪イ爪イ   / | : : : : : : : : : //: : : : : : : : : :



そんな彼女に敬意を表しつつ、アーカードは笑みを返しつつこう答えたのだった


806 : ◆jsXgrE.VEg : 2021/01/29(Fri) 21:47:07 ID:12828508




    、-、 |    l   l   /  /  | '  , '".|, イ:::::::::::::::::::
 \==ーヒl-===   l   /  / / |, '", イ |:::::_;..-'''"
   \ ヽ `"  l  l  / ./ ./ , '゙|, イ : ::|,へ :  ハハ ノ 、
=============================i,へ |  | ̄ ,-「|] |} |コ |
  ___________ ||YヱYYヱヱ.|| _______ .l: ̄ [「L!,.. .-‐ '''""~
  |l::::::::::::::l|゙|| i⌒i | i⌒i || {lilililili} | i'""~,-ハ ハ ノヽ. ハ  「
  |l:T:T:T;:l|゙|| l.Y.l | l.Y.l ||  lニニコ | l [「L| |[ |{ l| } | | i ノ.        「そして人生は続く」
___ 二二二_.|| l|l | l|l ||____________|~""''' ‐- .!.!,__| l |
 l | l l l || l ̄l | l ̄l || l | '''- .._"''' ‐- ..,__  ~""
 (ニ二 ̄ ̄ ̄ ̄二ニ)l  l || l |     "'''- ..______"''' ‐-
-----  ̄|~}{~| ̄_____-------(二)        |::::::::::::::::::::::::
 ̄ ̄/ | 十 l.__||ll|ll||  ̄ ̄ ||_l|(二 )      |::::::::::::::::::::::::
 ̄/ ̄ ノ ⌒ ||、||二|| ̄ ̄ ̄..|| l|.||__||:.    |::::::::::::::::::::::::
/------- - |l .||  || ---------|l ||:.    |:::::::::::::::::::::::
     /    |   ',        :::\   |:::::::::::::::::::::::::



.


807 : ◆jsXgrE.VEg : 2021/01/29(Fri) 21:47:38 ID:12828508


           / ̄ ̄\
         /  _ノ´ ヽ、
.        |   ( ●) (●)
        |   (___人__)
            |       _.ノ          「あれ
          |     _/__゙ヽ_
         j、_    (〈_r- ヽ ヽ、      …なんかハクさん寝てませんか?」
        √::::::...`ミュ、r'、〈`ヽ、 |
        /.::7 ̄ ̄. : : .:.:.ヽ_ヽ   ト、
     / .:::/.:::::::::::::::::::::::::::::..\Yー‐ソ,
      ,' .::::/.::::::::::::::::::::/ ⌒ 、ヽ,:::::::::|
      i .:::::::::::::::::::::::. ::::::::::::::..ヽ::.',::::::::|
     i ::::::::::::::::::::::/ .:::::::::::::.::::: }::::;::::::::|
     i ::::::::::::::::::::::l .::::::::::::::::::::: ,.:: i::::::::|
     ', :::::::::::::::::::::;i .::::ヽ::::::::::::::l_:::|:::::::|



日付が変わった時刻になっても、まだ喧騒さめやらぬといった店内で
そのことに気づいたのはやらない夫だった



           ,. '´⌒ゝ'"   ̄  ̄ `ー-  、
          /  , '⌒ヾ} ´ ̄   `ヽ.      {ミ}
      〃 /            \    {ミ!、
      {  /    /     }、     ヽ   || ',
        ′    /」∧   | ヽ      .ハ  ||  l
       {1   ‐i ノ !    }_ヽ__ }    jjヽ |
       从N   |   ヘ  /      !  |ヲノ ,′
       八  个 ≡≡ ∨ ≡≡z.|l   .レ' ∠-‐. :7
       r┬z  | ´         ` |l ─-ヘトr-く ̄ヽ :\
       r「「l {.  \   ~     ////「 { \ヽ:.:\ \ :\
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄



先程まで最も騒がしかった張本人であったのだが、
いまは顔をカウンターに突っ伏して就寝していた



             ,.:.:.´:.:.:.:.:.:.:.:.`:.:―- ..、
           ,.:´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`ヽ
              /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:':.、
           /:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.,:.:.´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`、
           ./:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.://:.:.:.:.:.:.:.:.:,,..、:.:.:.:.:.:.',
        ./:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:/:/:.::.:.:.:.:.:.::./ヽi、}:.,、.:.:.:.',
       /:.:.:.:.:.:.::.:/:.:.:.:/:/:/.,_/::. /    `ー|:.:.:.:.:l     「急に静かになったと思ったら…
       ,':.:.:<´二/:.:.:.://:./_,._,-‐/ ..,,__,    .|:.:.::.::l
       ,':.:.:.:.:.\.l:.:.:.:.:|/i/ /{ r ,、Yヽ_   ,,、  |:.:.::.:.l.    主催者が何をやっているの、もう
       ,' .:.:.:.:.:.:.:.:j:.:.:.:.:l. |//`ー'- `   ,r‐、ヽj:.i/::.j
      ,':.:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:l             /ソ7´/::.|:.:/    ハク、起きなさいな、ハク?」
     ,'.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:|、    , ‐-、  i /:.//|/
     ,'.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:,|:.:.:.:.:| ` 、  (`ヽノ, イ:.:.:.:´i:.:.{
    ,':.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/|:.:.:.:.:|:  \_`, イ:.:.:.: |:.:.:.:.:.:|:.:.|
 _,,..r''´ ̄`''ー-ノ`|:.:.:.:.:|__/=、,,、|:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:|:.:.|
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.         /::::{:::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
         /::: Λ :::{:::::::::::::::|:::::::\::::::::::|::::::
.        {::::::::ー\{\::::::{人ー―}:::::::::}::::::
        \::::: __ \{ ___N∨::::::.       「あー、完全にダメですね、これは」
         }::::::{V リ   V リ ノ::::::::::::::
            八::::ト ̄     ̄ ノ::::::::::::::::
.          /::::::从   ´    ⌒|:::::ノ:::::::
         {::::::::::::::\ r ュ     ノイ::::::::::
.        乂:::::::::::::::_\_  < _|:::::::::::
         ノ:\:: __{二二二二二二二>
         // ̄/ 〈二二二二二>''´ |
.       /::::/  /ニ/ \二二>''´  |二|
    / :::: /  //    ̄      |二|
   /:::::::::::/  /.          /  |二|
.   {:: Λ /  /           /.   |二
.  ∨  {   /             Λ



時刻はとうに日付が変わっている
加えてここまで長時間の会話量と酒量もあったの