Author:やる夫達のいる日常
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対話篇 饗宴(ホモ)
, -――一ァー―‐- .
/: : : : : : / `丶
{: : : : / `丶
/⌒ヽ‐'´ /´ ̄`ヽ \- 、
/ ヽ " l , -―- 、 ',: :}
/ V ・ /: : : : : : :\ ∨ 今日は哲学史上もっとも腐女子から人気な哲学書。
,' V ・ {:: : : : : : : : :}- 、l
| ', ・ ヽ::::::::: : : : / l|
| l /\ 丶--‐'´・ | プラトンの対話編の一つ。
| | | 丶 _ ・;
‘. jー- 、 l > /
/ ∧ ' ヽ ヽ _,/ ・/ 『 饗 宴 』 について見ていこう。
{ ハ / | /
ヽ、 \ / j _,. イノ´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `)
`T `¨¨´ /ー---‐=ニ´ /\ /
| _/ \ /
| \‐'´
_,. -――-=、¬ー- 、 r㍗/ / /
. ´ 丶 :::::::::l r㌢ / / /
/ `丶| r㌻/ / / / アテナイのとある二人の若者が
' r=、 r㌘ / / / /
/ ト-'ハ ㌣ / / / / 昔行われた宴の様子について話してたんだ。
/ , -―-、 V//} ㌦/ / / /
イ , ヽ Vン , _㌶ / / /
/::::| r=、 l / ' ㌫/ / / ぶっちゃけこの部分は要らないが、なぜかそこから始まる。
,:::::: | ト-'ハ ヽ、 _/ ' ㌧ / / /
ヽ::: | V//}  ̄ , ―‐ャ┬ r㌍ / / /
ヽ! Vン , /! / _㍑/ / / /
八 , /^__./_㌘ / / / / / 宴というのはディオニュシア祭でのアガトンの勝利を
\ , _r㌣冖㌢/ / / / / / / /
丶 _r㍉_r㍗/ / / / / / / / / / / みんなで祝おうということで
r㌻/ / / / / / / / / / / / / /
_㍍/ / / / / / / / / / / / / / ソクラテス含めた色んな人が集まったパーティだったんだ。
r㌘/ / / / / / / / / / / / / /
, -‐ァ'' " ̄ ̄ ̄`丶、
{:/ \_
〃, -、 , -―- 、 {: :`ヽ 参加者たちは大いに酒を飲んで、
/ / {: : : : : : } , -‐、 ヽ: :ノ
{ ' , ' 丶---‐' | 〈 ほどよく酔いが回ってきた頃、ある人がこう言った。
| \_ _, , |
「`‘.  ̄ ̄ , ' /
| \ / 「これまで色んな神様の讃美歌を聞いてきたが、
ヽ { ⌒ヽ , -‐ 、 _,/
\ 〉  ̄ ⌒ヽ エロス(キューピッド)の讃美歌を聞いたことないな。」
/ , -―-、 {´ ̄ `丶、
/ // / ヽ ヽ __ ノ
| V { } | みんな確かにそうだ、と納得して、
', > r--‐' /-―…= 、
ヽ  ̄ /: : : : : : : : :) エロスへの讃美歌を歌おうという話になる。
/丶 . __,. く  ̄ ̄ ̄ ̄
/: : : : / ヽ: : : : \
/:/: :/:/ ゝ:_):_:)ノ
丶-‐='′
_,,.. ..,,_
r::::::::ァ'"´ `丶:::::::┐
l:::/ \:::l 順番にみんな歌を発表していくんだが、
〃 ___ ヾ
' === /´: : :`ヽ === ', 今回のテーマでいうと
{ /// ゝ: : : : :ノ /// }
', , ' ` ̄´ ' , ' パウサニアスの作った歌が”やばかったんだ”。
ヽ ' /\ ' /
/ >/⌒\` ̄´/⌒ヽ<ヽ
乂 'ー一' 乂 男同士の愛の在り方を何ページにも渡って書き連ね、
V⌒\ /⌒V
r― 八 ヽ ⌒ / 八 肉体同士の快楽や本能に基づかない
ヽ:::::{ 丶 _ノ 、_ ´ }
ヾ', > < / 心の底から愛し合う、そんな愛の在り方が良いのだ。と
ヽ、  ̄ ̄ 〃
/::::` ァー----‐r::::´\ そんな感じの主張をしたわけだ。
く/:::/:::/ ',:::',:::', >
` ̄´ ` ̄´
*エロスへの讃美ではないとツッコミがあるかもしれないが、ギリシャ人の感覚ではエロスと愛は同じ。
_ , -―- ..,,_
/::; '′ `丶- 、
{〃 {::::::::i そのあとも色んな人が色んな讃美歌を作ったんだが、
/ ‐' , -―- 、ヽ- ヽ::::j
,' /⌒', {: : : : : : : ', /~ヽ j| `{ とうとう最後にソクラテスの番がやってきた。
{ , ゝ : : : : :ノ , U }
', , ' 、  ̄´ _, , ' '
>'⌒!  ̄ ̄ / 実はソクラテスは以前からエロスについて気になっていて、
/ |⌒ヽ , -‐-、, -‐ 、/
{ ノ 'ー' _ } 宴会の前に巫女ディオティマにエロスについて聞いており、
'、 ノ __ { `ヽ
`¨/ // /\ ヽ }
{ 〈 l l 〉 )_ノ  ̄ `丶 それを基にエロスへの賛美を始めるわけだ。
', > r‐' /::::::::::::::::::::ノ
>、 ` ー‐' /:::::::::::::::::/
/::::::丶..,,___,,.. く ¨ ̄ ̄´
/::::/:::::/ ヽ:::::::::::\ これから大体の内容を書こうと思う。
丶--‐' ヽ:ヽ::ヽ:〉
`¨¨´
...::::ヽ
/>≦´ ̄ ̄``丶. まずエロスは不完全な存在なんだ。
//::( ノ \
/ , ゞ-‐' 、 ヽ というのも私たちは自分が持ってないものを求めて
/ , ' {////∧ ',
, ヽ ///ノ 」 恋に落ちてしまうからだ。
{ /l>、`¨´ ,ィ= 、 /:::\
', ' / \_ /:::し:/ ,:::::::::::}
、 { l/フ , ゞ-‐' {::::::/ 喉の渇きから水を欲するように、
ヽヽ _./ , `フ´
\ , -‐-、 ' , -‐- 、 /} 愛の渇きから、私たちは愛を求めてしまうのだ。
く´ ̄ ̄`丶 V }'´ ノ
\ \ ヽ
\ } ヽ だからエロスとは神というよりむしろ、
/{丶 _/ ',
{ ハ } 不完全にも愛を求めてしまう精霊なのだ。
ヽ∧ ; -― 、
`ヘ __ノ::::::::::.ー}
\ r 、 {:::::.. ̄ ̄ ̄¨フ
_ , -―…-- ..
/´: : :/ 、 u `丶
/: : / x==\_, \- 、 ここでエロスへの賛美は終わるが、
{: :/ {{ }} /´ ̄`丶 イ==、 ヽ: }
j:/ ≧=彡 {: : : : : : : : :}ハ }} V ディオティマは更にソクラテスにこう言っていた。
/'' U , ' 丶 : : : : :.:ノ ゞ==' l|
{ u , _,,. 二二 .._ ' , u|
', /l/ l/ヽ ' ,' 愛とは最初に肉体美から『美』を求める衝動で
ヽ / -――- 、 } /
〈⌒ヽ, -‐- 、 \ / / この先に精神的な『美』や『美』そのものがある。
\ ヽ---- 、 _)/ /
/ヘ、 }ー-/´ ̄`ヽ' だからまずは肉体的に愛しなさい
//⌒\ /
/ { ヽ /⌒ヽ
/ | | / } どう考えてもBL本で 「思いを伝えたほうが後悔しないからry(」
___l ヽ | ,' /
: : : : : : { \_,ノ { /l とか忠告する女キャラだ…(BL本に対する偏見)
: : : : : : :ヽ 丶-'´ ノ
_,,.. ..,,_
, -‐ ァ'"´ `丶ー- 、
{:::/ {::::::::ヽ こうやってソクラテスの歌が終わって宴会が終了…
〃 \:::::}
/ `( と思いきや、ここで参戦したのが
,' >、 _ ノ ',
| {:::しl /´ ̄`ヽ lJ:::} }
'、 乂::ノ {: : : : : : : } 乂::ノ /
ヽ ' , ' 丶----‐'―v、 ' , ' __ ノ みんなのアイドル ア ル キ ビ ア デ ス だ。
i\ 〈v /⌒Y´ /´ ̄`)
ゝ ⌒ヽニニ ( / /― 、
\\ /⌒\ ヽ __/::::::::::::/
\ { ヽ |::::::::::/ 最後に締めくくるのはアルキビアデスの
/二ニyヘ 丶 __ノ ,':::::/
丶 | } / 入 /"´ エロスへの賛美になったのだが、
\ヽ -―rJ // /:::::ゝ. _ _ /\
ヽ-' " ヽ:::::::::::/ ` ̄ ̄´{:::::::::::::::} ここはアルキビアデス、燃料を投下する。
 ̄´ 丶---‐'
_,. -――- .、_
, ´ {: : : :`ヽ
_/ \: : : : | 自分の愛という感情はソクラテス以外の誰にも
// ___ \;_ノ
|:/ /´ ̄`ヽ 〃⌒ヾ ヽ 感じることができない。
/ , =、 / ノ ゞ==彡 |
l li liゝ __/ ' , |
| ミ='", ーァ―- 、 , ' だからエロスへの賛美ではなく、
, ' , // | /
丶 V , -― 、 _ / 私のソクラテスへの愛情を歌わせてくれ。
r― 、 /\/⌒\ ___/ \ `ヽ
ヽ { / } { , ´ ̄ ̄ ̄ ̄`}
\ ゝ / /
\/ { / なんて発言するが、ここで終わるわけがないのがアルキビアデス。
/ . ィ  ̄ `> 、 \ /
/ / | / } `T´ 歌の中でもっとすごいことを言う。
/:>―- .._
/くこ) -- 、 `丶、
, -―-、 〃' , /:.:.:.:.:.:.:.:ヽ \ ある日、アルキビアデスはソクラテスと一緒に寝たんだ。
/ \ / / ' ゝ :.:.:.:.:.:.ノ /,ニヽ ヽ
/--、 ⌒) { , - 、 ` ̄´ ー┘} lヽ アルキビアデスは唯一ソクラテスだけには
{ ヽ / /」_ くlj―-ヽ , }:::::〉
丶-‐'⌒ー' { ´ `ヽ\ ハ , // その美しい身体を捧げてもよいと考え、一晩中待ったんだ。
く´ ̄ > L. \__,」 ' /´
>'´ `" ̄`ヽ /
/ _ノ--r--‐'´ でもソクラテスは手を出してこない。
r―- 、 / へ、 ノ
{二:::::::::::{ / \ そんでソクラテスに問い詰めたら
ヽ ::::::::::::ヽ {_ )
 ̄ ̄ \ ∠ ̄ ̄ ̄ 「私の内面と君の美貌、交換などできようか?」
丶 __/:::::::::: ̄`ヽ
/::::::::::| ヽ :::::::::::::ノ とはぐらかされた。
/::::::::::: |  ̄ ̄
{::::l:::::l:::j
ヽ」__」ノ んでどうしても愛されたいアルキビアデスは次の行動へと移る。
, ‐- 、 __
/::::::::/´ `> .
, 'ー='´ 丶 ソクラテスと一緒の布団に入り、
/ \
ハ ',、
, __ i:::.、 肌を密着させ、
| ( ・ )| _ |:::::〉
. ,  ̄ /´.:.:.:.:`丶 |::/
∧ , ' { .:.:.:.:.:.:.:.:: } ノ__ !' わざと荒い息をする。
/ 丶-- 、 丶 __ ノ ( ・ ) /
/⌒ヽ ', / | '  ̄, /
{ ', !  ̄ _ ' /
∧ | ` ー'´ `ヽ-‐ァ<_ 威力120で与ダメージの三分の一が跳ね返りそうな大技を
| \__,ノ . -―- 、 / 丿
| / ノ ハ r_≦ニ-‐ ´ 仕掛けていたことを暴露した。
、 \_,/ / } ;:::/
, ヘ、 く ∠._ノ /´
/:::::::::::::>、 丶-' / それでもソクラテスは手を出さなかったらしいが。
(::::::::::::/ ` ー---rー=≦:\
 ̄´ 丶 ::::::::::::)
` ̄´
-―- .
r::ァ'´ >‐ 、
V ヽ:::::::} そのあとなんだかんだでソクラテスは凄いと結論が出て
{ `¨}
', ー(::::::::) ー ' u / アルキビアデスのソクラテスへの讃美歌は終わる
ヽ∵ーv―vク∵ /
(⌒>-=く⌒⌒) __
`(_ /⌒`ヽV´::::::::} これが哲学史上もっともホモホモしい『饗宴』の内容だ。
/ 〈_厂`ト┬―' |:::::::/
{ 〈_ノ ̄ ノ:/
_ゝ. _ _ く´
((_(ノ  ̄ ̄ {_{__)) ~~~終わり~~~
乙でした
アルキビアデスのはただの黒歴史暴露だったのでは・・・?(ボブ訝
投稿乙
う~ん、ホモホモしい…
> それでもソクラテスは手を出さなかったらしいが。
その時のソクラテスはホモではなかっただけでは…?
>>1796
古代ギリシャでは普通のことだから…(震え声)
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