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もうi2iさんぐらいしかないかな……?
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読者投稿:ルバイヤートな小咄 その2~ルバイヤートの世界~

目次 国際的な小咄

2957 : ◆bn0Dp4gWLs : 2020/09/20(日) 12:01:15 ID:1l75ttVU



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ルバイヤートな小咄 その2~ルバイヤートの世界~
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         ―=ニ二ヽ
               ) )
. ,=、      ____メイ
  マム  ィ≦心、     `  、
   ヾ/  `寸心       ヽ     ⌒       、
   /      寸У        ',    ⌒   - 、  .、 ヽ
.  /       守  i  i | ト  |   ,  <:::::::::::::ヽ |  |
  |       ,任  |  λ|ソ | / , <:::::::::::::::::::::::::::::::}
  |       圭  .|  | ソ ヽ  |:::::::::::::::::::::::::::::::::>'
  ヽ       Ⅵ  ', .|   ├ ´::::::::::::::::::::> ´
   \\ ',    `ヽ  V   メ-‐へ__> ´  ゴボゴボ
  r―-≧=ヾ⊥/ィ≦-―`-,/
  ∨二ニ=7 ⌒/=ニ二二 /`ヽ                  ┏━                                          ━┓
.  ∨-‐‐t__jミ ‐‐-- イ`ー、\               ┏┛| ̄                                             ̄|┗┓
  /イ /|   ト、ヾ 、 `≧ー 、 \         ┃| ̄          我が宗旨はうんと酒飲んで楽しむこと                 ̄|┃
..〈 〃 イ: : |   |: :ヽ \\./  ヽ l         ┃|                                                    |┃
  \/.|: : :|   |: : : \ V     | |.         ┃|            我が信条は正信と邪教の争いをはなれること            |┃
   | |: : :|   .|: : : : : ∨     .|W         ┃|                                                    |┃
   | |: : :|    |: : : : : ヽl      .|.            ┃|            久遠の花嫁に欲しい形見は何かと聞いたら           |┃
                                  ┃|                                                    |┃
                                  ┃|_          答えて言ったよ――”君が心のよろこびを”と          _|┃
                                  ┗┓|_                                            _|┏┛
                                    ┗━                                          ━┛


1/10

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2959 : ◆bn0Dp4gWLs : 2020/09/20(日) 12:01:52 ID:1l75ttVU




.   ____         / ̄ ̄二二ニ=-
   |:::::::::::::|        / / ̄
   |:::::::::::::|   ※    ヽ l __
   |:::::::::::::|   ∫ , ´   ゙`     、    Eヨ
   |:::::::::::::|.    /   /         \  | |    \、
   |:::::::::::::|    /  斗   x     ヽ ヽ .| |   ヾ  \
   ヽ:::::::ノ   | i/∧   / ヽ |ヽ|   Ⅵ.У/    \  \
    |:::::|    | | .≠'チ、/ . >-=≧、|\  |, V/       \  \
    |:::::|    レⅣ弋ノ   弋_ノフ |  .,イヤ7___      |   |
    |_| _  ∧⊃  、_,、  ̄⊂/ / |=/´三三/_   |   |
     { ̄| マ`У ヽ   |  |   'イ   Lニ二='´ヾヽ)  /  /
      `T| |: ::|   ム、 `ー´  __/  ./  ||: : : : : : |├‐'´ ./
       Y/: : |  Lリ`  サT´  |   .|`ーl≧ニ ̄ 7 ̄ ̄ ̄
         ̄ ̄',  l  ̄ ̄ 7:ヽ  イ i   |: :/   |`>--、
           ヾ\    ¨ヽにア ト、 .|:/    /: : : : : : ))
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                     | .|ヽー----‐': > ´
                      | | |: : : : : : :イ
                   ∨ |: : : : : : /
                     |: : : : : /
                         |: : : : /
                     `弋フ

            ┏━                                          ━┓
          ┏┛| ̄                                             ̄|┗┓
          ┃| ̄              泥沙坡とよ巴比崙よ花の都に住みぬとも.          ̄|┃
          ┃|                                                    |┃
          ┃|                よしやまた酌む杯はうましとて 苦しとて           |┃
          ┃|                                                    |┃
          ┃|                絶間あらせず 命の酒うちしたみ               |┃
          ┃|                                                    |┃
          ┃|_              命の葉もぞ散りゆかむ 一葉一葉に            _|┃
          ┗┓|_                                            _|┏┛
            ┗━                                          ━┛


※泥沙坡→ナイシャプール。現在のイラン北東部の都市ニーシャプール。
       そういやウルトラマン氏がイラン人だったか。

※巴比崙→バビロン。


2/10

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2960 : ◆bn0Dp4gWLs : 2020/09/20(日) 12:02:27 ID:1l75ttVU


  ┏━                                          ━┓
┏┛| ̄                                             ̄|┗┓
┃| ̄        口にふくむうまい酒 そっと押し当てる甘い唇――           ̄|┃
┃|                                                    |┃
┃|          ものおしなべての例にもれず 無に還る                  |┃
┃|                                                    |┃
┃|          今あるおまえとて いずれ迎える姿におなじ.               |┃
┃|                                                    |┃
┃|_        まこと 人はみな すでにして無の現身               _|┃
┗┓|_                                            _|┏┛
  ┗━                                          ━┛



                                   /′
                                  〈: (__.. -―――‐- 、
                                   >ァ=一 : :  ̄`丶: \
                                 //: : : ,'l: : : : : : : : : :ヽ「:]
                            __.     / イ: : : //│: : : : :\ : : : ∨ヘ
                           / j } >< /: :/_l__」メ : :`ト、 ハ_:ヽ: :' │
                           { ノ 辷    > く乎‐'.丶: `トミ7゙::|: :∧|    ┌┐ ┌┐
                           ゞ..  _ _ ̄ ___ ヽ l/_ {.゙/l/l/l...|/:.シ..   ├┤ ├┤
                            | l  ‐-  ,ニ. 、 ‐:r く.、   人j/∠、     || ||
                            / ‘,   r' ┴-:..,ゝ ヘ-, -r.゙.}: :|=ミ/..   丿圦 丿圦
                           /__ ',   |  r ´    ∨ l...|xく⌒\.  /     〈    ',
                           || 菊 ||   !   ‘.     / !..]: : }、_/.  |___l  _ }
                           || 姫 ||   、_ ∧    /¬!┤:ノ     | 十  l | 菊|
                         -─r── r,.、    ,.∠ ヽ  ノ__l‐.!/.   )`(| 四  l | 理|
                  ┌┬一 ' __i__ i{ }   (      Y   ` r、     l  ヨ|  代  | | 媛|
                  └┴─ 、l____l迅ノ    _ヽ____ヽ__!_〉_  L _ヨ|三三三|__|__. 」


3/10

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2961 : ◆bn0Dp4gWLs : 2020/09/20(日) 12:03:14 ID:1l75ttVU




                    / ̄ ̄\
                  /   ,ノ ヽ、_
              |    ( ●)(●)
             |     (___人__)          「ルバイヤートな小咄、第二回、
                  |        、'
                 |       |              ルバイヤートの世界ということで、
                }._\     , |
.        __ __ ,.〈\\>ニニァ´                 まず三篇、ご覧いただいたがどうだったろう?」
       /: : < : : : : : : \  /゙i ゙i、
      , ' .: : : : : : : : : : :l: : : .∨',:::::ト|゙i \_
.     { : : : : : : : :゙i : : :」 : : ::', Y´゙i. |: : : : .\
      |: : : : : : : : :\ : : :\ : ',|::::::i |: : : : ',: : `,
     ', : : : : : : : : : | : : : : : : :.',:::::゙i|: : : : . ',: : }
       (,:/:/ニ`ン---r : : : : : ',::::| : : : : : ',: : ',             「”こいつ酒ばっかり飲んでんな”と思ったあなた。
        `: ´ : : : :V ,r'二ヽ_: : : : :',:|: : : : : : ',_,rー'、
       {∨ : : :└」_,r' 二 ヽ: : : : ',|.: >< ̄\.: \              知世の大ピンポン(古代ペルシャ語)」
       {: ∨ : : : : :」.ゝ-''゙~ ̄ ̄ ̄ ̄: : : : ゙i ム: : : ' ,
         l: : ∨: : : ./: : : : : : : : : : : : : : : : 、/: : : : : : }
        }: : : \ : : : : : : : : : : : : : : : /゛ ̄: : : : : : : :, '


。o ゚〇゚ o。。o ゚〇゚ o。。o ゚〇゚ o。。o ゚〇゚ o。。o ゚〇゚ o。。o ゚〇゚ o。。o ゚〇゚ o。。o ゚〇゚ o。。o ゚〇゚ o。o。。o ゚〇゚ o。
                 ⌒ヾ丶
                   ) )                        '"´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
               ,  " ̄ `   、. {ミ!                 /   ルバイヤートの世界を構成する中心には..... \
             /〃/ /ノ川  \||                  ′                               ヾ
            /_/.//イtイイ'| l |.|.l. ヽ                i..   二つのものがある。                  i
             {(j.イ r==ミ ルl.レリ.|.| .トj                i                                 i
            |.`| :|     、r=yl.ル′                 i..   それは『酒』と『無常』だ。               i
         _. ヽ.:| :|  、    /i| |                丶                               /
         !::::::ヽ|l」| :|\   ´ イ ||:7                       ─ ───  -- - ----  ──────
         ヽ:::::::: 〉:ト冖'示iノl ::::レ′
          ヽ ̄ノヾj、 トイ、{-、_:\
.         , ´´  l |    V.トr|. ヘ小. `ヽ:\
       |  ヽリ l.i.|.  ├ヘ ヽ\   |´ ̄`
       |  ./ 川!  |:::∧  ㌧ヽ、.l
       |  | |.|.|.  |:::::∧. |!トl|
.          |    ,. |.|.ト  |:::::: /  ノ ノノ|
       |   ∧tゞ=ィ  ヽ />=、イ   ,
.          |   上.L.⊥ィ´ ̄/   i\__ ',
       |´       └ォ'// i , ノヽノ ` ',
        、_ ,. ∠二 `U!//} j.l〉|K   ハ
               /ッ.┬ ‐= Y.-「^'リ、` ー'  ヘ
           /'  |   |:::::| .ハ ∧  ヽ\\
             / .  _ノ   |:::::|/ .|.:.: ',   ヽ\ \
         /    〉-、 :ノ.:::::::::::ゝ.:.:.:.:. ',   }    \
         ,'    l \!:|::::__ |ノ:.:.:.:l   ノ ハ   ヽ\ ____
        |   l :.:. |::::|  清|. :.:.::| /イ  〉ノ`ー― -=≧⌒ヾ)
         |    ¦ :.:.:.|::::|酔 酒| .:.:.:.|ィイ
         |.   ¦ :.:.:.:|::::|歌   | :.:.:.:|
        |  ¦ .: .:.:|::::|姫   | :.:.:..|
         |   l :.:.:.: |::::'、_,ィ | :.:.: |
        |   | :.:.:./,ゝ. ___,ィ' :.:.: ノ

〇゚ o。。o ゚〇゚ o。。o ゚〇゚ o。。o ゚〇゚ o。。o ゚〇゚ o。。o ゚〇゚ o。。o ゚〇゚ o。。o ゚〇゚ o。。o ゚〇゚ o。o ゚〇 o。o ゚〇 o。


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2962 : 尋常な名無しさん : 2020/09/20(日) 12:03:30 ID:.cCZLS7k

和訳はなんとか七・五を導入しようと努力してるっぽいなこれ


2963 : 尋常な名無しさん : 2020/09/20(日) 12:03:35 ID:Pla/gL4o

漢詩で言うと「絶句」は五文字か七文字で四行の詩なんだけど
杜甫の「絶句」が有名になり過ぎて絶句というとそっちばかり思い浮かぶようなものかな


2964 : 尋常な名無しさん : 2020/09/20(日) 12:03:37 ID:YyspGtMw

韻を踏むのがお約束・・・つまり、アラビア語で四行で作られたラップか(違います<ルバイヤート


2965 : ◆bn0Dp4gWLs : 2020/09/20(日) 12:04:40 ID:1l75ttVU




                           「ハイヤームが生きた時代のペルシャはイスラム教圏だ」
           / ̄ ̄\
         ⌒´ ヽ、,_  \
            (●)(●.)    |
         (_人___)    |
            '、       │
              }       {              「が、先に見てもらった三篇のルバーイイからわかるように
          !、______ .ィ-ート、
            V/_:_ュ:-:-: ヽ                ハイヤームという人物は穏当に言って『宗教的はみ出し者』
            {ャ< : : : : : : : : :
           /ー-、: : : : : : : : : :'.,              とでもいうべき価値観の人物だった」
   「r'、     / : : : : :`、 : : : : : : : : :'.,
   } r'、 ヘ、 / : : : : : : : : : : : : : : : : : : i
   i/ ム、} .{ i : : : : : : : : : V : : : : : : : : |
   { い、{  Y : : : : : .\ : V: : : : : : : : |
   \  ヽ {|V : : : : : : \V: : : : : : : :|                -------  ──       ──── ---──  -- ─
     \  ノ|:.V: : : : : : : : :〉 : : : : : : :|.            , '"´                                         ヽ
                                     /       これは、ハイヤームという人物が数学者であり、哲学者であり、.    \
。o ゚〇゚ o。。o ゚〇゚ o。。o ゚〇゚ o。。o ゚〇゚ o。。o ゚〇゚..′                                                ヾ
                                    i       天文学者であり、医者でありという、実に多くの才に.              i
                                    {                                                  }
               イ       -――-     i       恵まれていたことに起因することになると思う                 i
              / { .  '"´-―- ミ.       丶                                               /
             _ 廴'" -―-      ` ッx     ` |:|      ─ ───  -- - ----  ──────  --   ───   ´
             '"                  マ:i>、   |:|
        / /   ′   i             寸心 |:|‘
.        ' . '     .|    、              マ:i:ハ.|:| ‘
.      /イ/     .|     |\            W.才|. :!
          ′      |     |::::::::、           V/:l:|ヽ l
.       ′     Λ    l、__,,≧、'´        .Ⅵリ.ハ.l
        i        i:::::.     ':::::::::x抖刄¨㍉      か-'/l.'     _--┐... -------  ──       ──── ---
        | i     |:::::/、  ':::〃 Wrツ \     V==リ  _-二 , '"´                                ヽ
        | l     .斗'_..ィ云.  '::::::、'´ ̄    `ト、    V.ン'-=ニ....../     それらの学問を修めるうちに                    \
        | Λ    〃 V::ツト、  ':::::::       .| \   W二二. ′                                       ヾ
        |′‘.    l:::::“´::ノ \. '.         .|   \ l.'二二.. i     宗教に懐疑的になる、わからない話ではないな.         i
            ‘.   l、::::::: ヽ   \'.         |   |、` |=-::::::::::::丶                                       /
          ‘.   lハ         _ 、    .|   | マ:::::::___::::::{.     ─ ───  -- - ----  ──────
           、  l ‘.      r'ニ -‐'     .|   |  ‘二二二二二リ
                \| .! 、           /.|   |   ‘二二二二.-
              ヽ|  `  .,        '   .|   |   ‘`≦ッ-=ニ
                    |   i/≧=-- ヘ    .|   |    ヽ:.:.:l≧''"´ ̄ ̄`
                    |   |\.イ二二癶  .|: i  l    .l:.:.:.:l
                    |   |   }ニニア:.:.:.〉 .Ⅵ  ;    /:.:.:.:.:,
                    |   |   _. /:.:./}  ∨  . ̄ /:.:.:.:.:.:.:.,
                    |   i:|  /:.:.:.:/' ̄`   V  . /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.,  ,,
                /|   l:|/:.:.:.:.:./       V  .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:,/
                 :|  l: | ヽ:.:.:.:.:/     ,,  V  ':.:.:.:.:._:.:.:.-‐:.、i
              | .|  l: |/:.:.:.:.′  /   .Λ  ':.:.:.:.>:.:.:.:.:.:.:',
〇゚ o。。o ゚〇゚ o。。o ゚〇゚ o。。o ゚〇゚ o。。o ゚〇゚ o。。o ゚〇゚ o。。o ゚〇゚ o。。o ゚〇゚ o。。o ゚〇゚ o。o ゚〇 o。o ゚〇 o。


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2966 : ◆bn0Dp4gWLs : 2020/09/20(日) 12:06:01 ID:1l75ttVU




              「ハイヤームの学問がすすむにつれその傾向はさらに強まり、

                  彼は自らの会得した知識により精神が四元素と七天の結果に過ぎないものであり、

                    生命さえ物質の燃焼に過ぎず、また物質が変転を繰り返すことがあろうと

                        生命は一度死ねば二度と帰らぬものであることを知っていく」
             / ̄ ̄ \
           /  __,ノ 'ヽ、_
           |   ( ●) (●)
               |    (___人__)                  「こうしてハイヤームの無常観、死生観、宗教観は確立していき、
             |    └ー '´ノ
            |     ⌒ |            , ァァ┐     ルバイヤートの世界が作られたわけだ」
             i ヽ      |         ┌、  ///./ 7
            }、 `> ー-´-くヽ- 、___、 _ | l ///./' /
           _ノ >-ー< ̄/ :/ :: : : : : .7 ノ / ヽ_/' /
        __/ :}Λ:::√ У: : :/ : : : : : : / //  / 丿
     ,.-< : : : : :i /::::「 / :< : : : : : : : : / : |  /  /
    r´ : : : : :「: i/::::::i / .: : : 〉 : : : : : : : : : ヘ  {  イ
     } : :, : : : i :./:::::::i/ .: : :/ : : : : : : : : : :「ム __厶┐
    f : :i : : : :i ,':::::::/ : : / : : : : : : : : :i : : |` ー一一'|
   / : :i : : : :i i::::;::,' : :./ : : : : : : : : : : :V : :| : : : : : : : |
  /: : : :i : : : :i i:::::,' : :/ : : : : : : : : : : : : :r : :|.: : : : : : : |
                ┏━                                          ━┓
                    ┏┛| ̄                                             ̄|┗┓
                    ┃| ̄      地の青馬にうち跨っている酔漢(よいどれ)を見たか?       ̄|┃
                    ┃|                                                    |┃
                    ┃|        邪宗も、イスラムも、まして信仰や戒律どころか               |┃
                    ┃|                                                    |┃
                    ┃|        神も、真理も、世の中も眼中にない有様                     |┃
                    ┃|                                                    |┃
                    ┃|_      二つの世にかけてこれ以上の勇者があったか?           _|┃
                    ┗┓|_                                            _|┏┛
                ┗━                                          ━┛


~読んでも読まなくても特に問題のない注釈~

七天:当時信じられていた宇宙の構成。
    地球の外には七つの天が蓋のようにめぐらされておりそれを七天と呼んだ。、
    その七天の主宰星は月、太陽、水星、金星、火星、木星、土星とされてた。



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2967 : ◆bn0Dp4gWLs : 2020/09/20(日) 12:07:10 ID:1l75ttVU




                      「死ねば無だ、だからこそ現世を楽しめ、

                          イスラムも邪宗も所詮救いになどならぬ」

            / ̄ ̄ \
          /  __,ノ `⌒
          |   ( ●) (●)
              |    (___人__)
            |.     ` ⌒´ノ             「その無常観や楽しむべき現世の象徴としてルバイヤートに
           |        |
            iヽ       |                 幾度となく登場するのが『酒』と『酒姫』と『盃』と『旅人』だ」
           }、 `> ー-´-くヽ- 、___、
          _ハ,>-ー< ̄/ :/ :: : : : : .7¨. ヽ
       __/ :}Λ::√ У: : :./ : : : : : : / : : : : \
    ,.-< : : : : :i /::::「 / :< : : : : : : : : / : : : : : : ∧
   r´ : : : : :「: i/::::::i / .: : : 〉 : : : : : : : : : : : //: : .ヽ
    } : :, : : : i :./:::::::i/ .: : :/ : : : : : : : : : : :/ : : : : : : . \
   f : :i : : : :i ,':::::::/ : : / : : : : : : : : : : i :/:,: : : : : : : : : : .ヽ
  / : :i : : : :i i::::;::,' : :./ : : : : : : : : : : : : :V: {: : : : : : : : : : : : .\
 /: : : :i : : : :i i:::::,' : :/ : : : : : : : : : : : : : : :rヽ: : : : : : : : : : : : : : .\

                ┏━                                          ━┓
                    ┏┛| ̄                                             ̄|┗┓
                    ┃| ̄      あわれ、人の世の旅隊(キャラバン)は過ぎていくよ。         ̄|┃
                    ┃|                                                    |┃
                    ┃|        この一瞬をわがものとしてたのしもうよ                 |┃
                    ┃|                                                    |┃
                    ┃|        あしたのことなんか何を心配するのか?酒姫(サーキイ)よ!    |┃
                    ┃|                                                    |┃
                    ┃|_      さあ早く酒盃を持て、今宵も過ぎていくよ!                  _|┃
                    ┗┓|_                                            _|┏┛
                ┗━                                          ━┛



~読んでも読まなくても特に問題のない注釈~

サーキイはここでは『酒姫』とされているが『酌人』という言葉をあてる訳もある。
酒を酌ぐ役割の人間で、通常は美少年が務めた。
髭が生えていない時期のサーキイは特に好まれたという。


7/10

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2968 : ◆bn0Dp4gWLs : 2020/09/20(日) 12:08:02 ID:1l75ttVU




                    / ̄ ̄\
                  /   ,ノ ヽ、_
              |    ( ●)(●)
             |     (___人__)             「また『恋』や『チューリップの乙女』なども
                  |        、'
                 |       |                多く姿をあらわしてくるモチーフなので、
                }._\     , |
.        __ __ ,.〈\\>ニニァ´                   肉欲や恋愛感情、恋の辛さなどを源泉とする
       /: : < : : : : : : \  /゙i ゙i、
      , ' .: : : : : : : : : : :l: : : .∨',:::::ト|゙i \_                 退廃的な無常観に思えることもあるかもしれないが、
.     { : : : : : : : :゙i : : :」 : : ::', Y´゙i. |: : : : .\
      |: : : : : : : : :\ : : :\ : ',|::::::i |: : : : ',: : `,               そうではない」
     ', : : : : : : : : : | : : : : : : :.',:::::゙i|: : : : . ',: : }
       (,:/:/ニ`ン---r : : : : : ',::::| : : : : : ',: : ',
        `: ´ : : : :V ,r'二ヽ_: : : : :',:|: : : : : : ',_,rー'、
       {∨ : : :└」_,r' 二 ヽ: : : : ',|.: >< ̄\.: \
       {: ∨ : : : : :」.ゝ-''゙~ ̄ ̄ ̄ ̄: : : : ゙i ム: : : ' ,          「深い思惟と理性による哲学的な無常観こそが
         l: : ∨: : : ./: : : : : : : : : : : : : : : : 、/: : : : : : }
        }: : : \ : : : : : : : : : : : : : : : /゛ ̄: : : : : : : :, '            ルバイヤートに横たわっているというのが、ほとんどすべての

                                               研究者の眼目の一致するところだ」


  ┏━                                          ━┓
┏┛| ̄                                             ̄|┗┓
┃| ̄              善悪は人に生まれついた天性                     ̄|┃
┃|                                                    |┃
┃|                苦楽は各自与えられた天命                  |┃
┃|                                                    |┃
┃|                しかし天輪を恨むな、理性の目に見れば            |┃
┃|                                                    |┃
┃|_              かれもまたわれらとあわれは同じ。               _|┃
┗┓|_                                            _|┏┛
  ┗━                                          ━┛


8/10

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2970 : ◆bn0Dp4gWLs : 2020/09/20(日) 12:08:43 ID:1l75ttVU




           / ̄ ̄\
         /  _ノ´ ヽ、
.        |   ( ●) (●)
        |   (___人__)           「また、ルバイヤートの世界観に李白の詩と相通じるものを感じるものも多い」
            |       _.ノ
          |     _/__゙ヽ_
         j、_    (〈_r- ヽ ヽ、
        √::::::...`ミュ、r'、〈`ヽ、 |
        /.::7 ̄ ̄. : : .:.:.ヽ_ヽ   ト、
     / .:::/.:::::::::::::::::::::::::::::..\Yー‐ソ,           「試みに、下に李白の詩を抜粋してみよう」
      ,' .::::/.::::::::::::::::::::/ ⌒ 、ヽ,:::::::::|
      i .:::::::::::::::::::::::. ::::::::::::::..ヽ::.',::::::::|
     i ::::::::::::::::::::::/ .:::::::::::::.::::: }::::;::::::::|
     i ::::::::::::::::::::::l .::::::::::::::::::::: ,.:: i::::::::|
     ', :::::::::::::::::::::;i .::::ヽ::::::::::::::l_:::|:::::::|
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                    此 不 兀 酔 萬 一 造 窮 対 誰 千 三       月
                    楽 知 然 後 事 樽 化 通 比 能 花 月       下
                    最 有 就 失 固 齊 夙 輿 径 春 晝 咸     其 独
                    為 吾 弧 天 難 死 所 修 須 獨 如 陽     三 酌
                    甚 身 枕 地 審 生 稟 短 飲 愁 錦 城  李
                                             白

____________________________________________
》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《》《
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


9/10

.


2971 : ◆bn0Dp4gWLs : 2020/09/20(日) 12:10:04 ID:1l75ttVU



              「まぁただ、普通に流し読みしたら『やっぱりこいついつも酒飲んでんな』になると思う」



                    「それでいいような気もするけどね」



             / ̄ ̄\            「といったところでルバイヤートの小咄第二回は
            /  _,ノ `⌒
           |    ( ●) (●)              このへんでお開きとしておこうと思う」
           |    (___人__)
               |          ノ
             i        |
         _.. ィヽ、 、___   |                    「お付き合いいただきありがとうございます」
   , ¬;;-ー=≦} : ヽ  丶__ ___r-´
 / : :ヽ : : : : : : :| : : :\  イ::::トlヽ
/ : : : : : :ヽ : : : :ノ : : : : : v' l:::::l、 :l>、、            rーーーーー,__
: : : : : : : : : : : : : : \ : : : `、 :::::l, :l : : : : :ヽ.          }/ )  .{__)
: : : : : : : : :l : : : : : : : : :、 : :`、::::::l : : : : :l : :l         √ /..  .:}_)
: : : : : : : : l : : : : : : : : : :`、 : `、::,' : : : : :l: : :l      _ /  }:...  ..::{_)
: : : : : : イ´ : : : : : : : : : : : :`、 : V : : : : : :| : :ト、   /:rj  イ:...  ..;.:}ノ
: : : : : ∧ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :l : : :ヽ_,/ : : {{ 、 ルニ二ニ=r
: : : : / .V : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :| : : :/: : : : : ハ ィァー´
: : : /   V : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : | : :/: : : : : : : : ゞ才
: :\    V : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :| : : : : : : : : : :/´



10/10

.


2973 : ◆bn0Dp4gWLs : 2020/09/20(日) 12:12:35 ID:1l75ttVU

第二回投下終了になります。
ありがとうございます。

もし質問とかありましたら答えられることであればお答えします。
しらんことはしらんといいますが。

で、テンプレ

都道府県:大阪府
指定駅:萩ノ茶屋駅


.


2958 : 尋常な名無しさん : 2020/09/20(日) 12:01:24 ID:GeFMkXh2

ルバイヤート、青空文庫にあった気が


2972 : 尋常な名無しさん : 2020/09/20(日) 12:10:49 ID:xqSUmg8M

アッ邪魔しちゃってた
すまんな


2978 : ◆bn0Dp4gWLs : 2020/09/20(日) 12:16:57 ID:1l75ttVU

>>2958
小川版があります。

>>2962
複数の訳者の訳が混じってますので。
そういう傾向の訳者もいますね。
口語的だったりなんだったり色々特徴あります。

>>2963
そういう感じだと思います。

>>2964
ペルシャ語なんだよなぁ……
でも原文のルバーイイでも韻の踏み方も約束があるようです

>>2972
ええんやで


2974 : 尋常な名無しさん : 2020/09/20(日) 12:12:43 ID:t57dVYrM

酒クズ度高くてフフってなる


2975 : 尋常な名無しさん : 2020/09/20(日) 12:14:46 ID:YyspGtMw

乙でした
四行詩の本家とか正統とか家元みたいなのって向こうの国にあったりするんですか?


2976 : 尋常な名無しさん : 2020/09/20(日) 12:15:51 ID:v.lAu2ZY

ただの飲んだくれはいくらでも居るけど
特技のある飲んだくれだから良いんじゃないかと思う(謎


2977 : 尋常な名無しさん : 2020/09/20(日) 12:16:54 ID:KA.C.mA.

乙でした。
タイタニックと一緒に沈んだ世界一?超高価な本もルバイヤートなんだっけか


2982 : ◆bn0Dp4gWLs : 2020/09/20(日) 12:23:44 ID:1l75ttVU

>>2974
まぁ、性格もけっしてよろしくないですからね、ハイヤーム。
そのへんは第三回でやる予定です。

>>2975
少なくともルバーイイは民衆的な四行詩ですので正統というには当たらないと思います。
そういうのはやはりカリフを讃えたりする系統になるんじゃないでしょうか。
今度調べてみようかしら。
ウルトラマンさんとか知らんかな。

>>2976
ハイヤームは特技まみれの人ですね。

>>2977
『孔雀のルバイヤート』ですね。
大英博物館だかであぼーんしたバージョンもあったはず。


.


2979 : 尋常な名無しさん : 2020/09/20(日) 12:18:25 ID:ju29kdcQ

投稿乙

色んな人が沢山翻訳してるのはなぜなんだぜ


2980 : 尋常な名無しさん : 2020/09/20(日) 12:20:25 ID:YyspGtMw

韻を踏む事前提の詩の翻訳なんて苦行以外の何物でもない気がするー・・・


2984 : ◆bn0Dp4gWLs : 2020/09/20(日) 12:27:45 ID:1l75ttVU

>>2979
多分訳者本人が「好きだから」としかw
実際世界中にファンがいたりしますし
酒を飲む言い訳にしてるのかもしれんけど

>>2980
実はみんなかなり好き勝手に翻訳してるというね
韻にこだわる訳者もいるしこだわらない人ももちろんいるんです

.


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[ 2020/09/21 23:39 ] 語り人総合 読者投稿 | TB(0) | CM(4)
126252 :日常の名無しさん:2020/09/21(月) 23:58:46 ID:-[ ]
オマル・ハイヤームの存在自体が、
イスラム原理主義の真逆を行くからなあ。
死んだら墓の土を徳利に焼き上げてくれってのは、
どこの世界でも酔っぱらいの言いそうなことだけど、
イスラム世界だからこそ価値がある。
問題は。
彼の作品と言われているものの多くが、
同じイスラム世界の酔っぱらいたちのものなんだけど、
彼の名前を冠したせいでイスラームの粋人の名が後世に語られないってところだなあ。
事実、イスラム教の酔狂な人間がハイヤームやナスレッディン・ホジャばかりってのは少し寂しい。
もっとも、これについては2000年前から変人の伝説が残りまくってる中国のほうがおかしいんだけどさ。
126255 :日常の名無しさん:2020/09/22(火) 00:02:04 ID:-[ ]
少年に姫の字当てたらあかんやろw
お酌するのは女性ってイメージあるけど、その辺の文化の違いを踏まえて翻訳して欲しいな。
126277 :日常の名無しさん:2020/09/22(火) 01:46:16 ID:XcyhX9Lg[ 編集 ]
古代ギリシャの文化哲学を取り入れた時に酌人の美少年との同性愛も取り入れたからかな。
ギリシャ神話側で有名なのはゼウスに連れ去られて酌人になったアドニス。
126362 :日常の名無しさん:2020/09/22(火) 17:12:20 ID:-[ ]
外国語の特に文学作品はその時代の風俗と自国の言葉をしっかり学んでいないと適切な翻訳はできませんねえ。
韻を踏む必要もあるので単純な翻訳にするわけにもいかないですし。
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