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やらない夫と真紅が、小説を読むようです 6.「骨は珊瑚、眼は真珠」

目次 現行スレ

307 : 名前なんて無いだろ常識的に考えて : 2012/03/20(火) 18:34:28 ID:GkdFQqUE
股間だけ文庫本で隠して残りは全裸待機

309 : ◆gDQ5bE8qg2 : 2012/03/20(火) 21:57:59 ID:O7UHVrUo
皆さん、コメントありがとうございます!
返事はまとめて、投下後にさせていただきます!
ただ>>307さんは、せめてハードカバーの本で前を隠してくださいw

では、今回の投下中のBGMはこちらです。
http://www.youtube.com/watch?v=tH_t1kaOaXY&feature=related




310 : ◆gDQ5bE8qg2 : 2012/03/20(火) 22:00:01 ID:O7UHVrUo



  「人は、必ず死ぬ」

   「その死が、誰かを縛ることもあるだろう」

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311 : ◆gDQ5bE8qg2 : 2012/03/20(火) 22:00:33 ID:O7UHVrUo



  「死ぬ人の中には、束縛を願うものも居れば、
                あとに生きるものの自由を願うものも居るはずだ」


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゙"  ゙"   ゙"  ゙""'  ゙"''"  "wWWlヽ::'ヽ|:::::_::______:_|::\W/ ゙"゙''""゙"  "''""゙"  ゙"  ゙"''
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             「僕は、出来るなら後者でありたいと思っている」

312 : ◆gDQ5bE8qg2 : 2012/03/20(火) 22:01:04 ID:O7UHVrUo


   「だが、今はそう思っていても、今際の際になるとどうなるかは分からない」


;;:;::: .__ |;: : :\  |^~~^~^^ ~.:| |;:;:;;;::;:| |;::;;;ノ/ヾヽ| |~~~;;::| |~~゙゙| l丿ノ ^^^^^: : : : : : : : : : : : : : : : : : :
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   _,,.-‐ … - 、  .,:;;、:. ;,:;;、:. ;,:;;、:. ;,:;;、:. ;,:;;、:. ;,       |三三三三三三三三三!:.    l
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      、:;;、:. ;,:;;、:. ;,:;;、 、:. ;;'"゙    |三三三三三三三三三三三三三ェ        :::::::::::::::::    ',
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   「人は、とても弱いものだから」

313 : ◆gDQ5bE8qg2 : 2012/03/20(火) 22:01:39 ID:O7UHVrUo



  「だとしても、少しでも優しくありたいと思っている」



      "    l   i   i (=ヽ  i   /
  ヾ   l ii    i i i/l ヽi r-( ( i)i  /   /
  ヽヽ   i ヽ   ir'l( (ニゝニゝ( (ヽ |))/ ,,,,/  //
   ヽヽ  ヽ,,ヽ,,,,, i .| i i | |/ニヽヽ|ニゝ))<   ,// /
    ヽヽ_  "--l ,l"ニゝ") ) ヽヽニ=ヽ)ゝ""""/ //
     ヽ "''''''''''''('_j'' ヽヽcヽ,,ニヽd/)ヽゝ)) /,,丿/
      """""( ( (ニゝ/丿| | ヽヽ,-----""//
         / / | |しr| |ノ/i iヽヽ丿ノ------''""
         ヽヽヽヽ .""" i i  ""| |
           ゝ ヽヽ  | |   /丿
              "" l l   ""
          i      | |
    i  i    ヽ    ,,,)ヽ /lヽ)
     i  |    iヽ  //ヽヽi i l) )ヽ ヽ    /|
  ヽヽ ヽ \,,,,,, ヽヽ//-,<i j゜ヽヽ//l |ヽ)) ,,,,//
   ヽヽ, ヽ----\( ( | ) )ヽヽ) )|/ヽ/|///    / /
    ヽヽ,,,,,,,,,,,,,,,--/cニニゝ// ヽc/)",)",i,,,,,,,,,,,,,/
     ヽ,,,,,,,,,,,,,;;/,,,,,ヽヽ-- oニゝ|丿\),"    /  /
           i  i iヽ|/| | ヽヽi i\ l"""""",,,,,,,,ノ
           i,,,,,,,l,,丿/ヽヽ i iヽヽヽヽ"""""
             | | | | し ヽヽ\| i丿
             .| |. | |    ""
             | |  | |
             | |.. | |
             | |.. | |
             | | ..| |
             | | ..| |
             | | ..| |
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             | |  | |

        「こんな僕は、傲慢なのだろうか」

314 : ◆gDQ5bE8qg2 : 2012/03/20(火) 22:02:02 ID:O7UHVrUo



   「それでも僕は、優しくなりたい」

        _ _ _ _                               _
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        | il| ......................................................   |                ..............   |
        | il| ......................................................   | .......................................................   |
.          | il| ......................................................   | .......................................................   |
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.        | il| ......................................................  | .......................................................   |
          | li| ......................................................  | .......................................................   |
         | ll| ......................................................  | .......................................................   |
¨:::: ̄:::`:..   | il| ......................................................  | .......................................................   |
:::::::::::::::::::::\__| il| .....  ⌒Y...................................  | .......................................................   |
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::::::::::::::::{     ´    〃  .........................................  | ..................
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:::::::::::::::::|      ハ__  . -‐  ¨
:::::::::::::::::|       |´

                 「少しでも、少しだけでも」

315 : ◆gDQ5bE8qg2 : 2012/03/20(火) 22:02:34 ID:O7UHVrUo





    「やらない夫と真紅が、小説を読むようです」 



 
             6.「骨は珊瑚、眼は真珠」



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               ゙''!リ'' i二二二二!゙''l!リ'''゙
               ∥  `i二二二!´ ∥
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316 : ◆gDQ5bE8qg2 : 2012/03/20(火) 22:03:32 ID:O7UHVrUo


 「彼女と出会ってから、もうすぐ一年になる頃だろうか」

  「いつもどおり、僕は小説を彼女に貸した」

   「それは短編集で、レパートリーに富んだ小説だったと思う」


        ,.---r--'  lヽ../                `ヽ `ー 、
         〈 、-{   /} .}                   \.   ヽ
      ./ゝ. ヾ)  〃!:´ノ                   、 ヽ  .ィ’
      / ,..ィ"´  .ハ!} ,'       ,      、        ヽ ヾヾ.
     .// /l_   ,' {l ヽ.   /  .!      ',  、     、 ', ',  )
    /.{ /    ) .!  !  ノ   ,'   {       ト. ト、    ', ヽ Yi
   ハ Ⅵー''1´  {  i (   i l i ト、!     ,,.!-!‐-!、!    ト. i! }:|
   .ハ  `T゙∧   {  !  `i  i!_ム-!<:l´ト.    从! lj l` 、  }:} !i ;:|
   ハ  //Ⅳ.Kフ. ', {  ノ,.-〈、 ! ヽN、 ゝ.  .//レ'¨心レ{、! ,' i / } /:|
  ′ .// ' i::{   '.__ヽi ト、 レ'f=心、   ヽ'  弋zソ " } ./ ヘ// :! 『骨は珊瑚、眼は真珠』、ね。
  ,'   // ,'  |::|ヾ、_ f 、 `ト! ヾ 弋zソ         ̄   /ィ/ォ  i´  :|  なかなか重厚なタイトルだわ。
 ,'   〃.Ⅳ  .|::| ',. {:{) ∨ `.、ハ.  ̄       !     ´〃 !|  !  :|
 !  /   .i   !::!  Ⅶi゙ヾi   ト、.ハ             ,'/! :!',  ',.  :!
 ! ,/    !  .|::l  l| |  |  :ト∧. ',       ´ `    ,.イ」 | :| ',  ヽ. :|
. ハ’    .i   レ’ 1 .|  |  :| `ヽ ト.、        ,.ィ≒ュ_..| :| ヽ  ',.:!
/     .l      | |  |  :|r≦:} }'´¨` ー‐r:r<     | :ト、 ',  }|
      |      | |  |  :|ソ´ | |     ヾ.        ヽヽ. \. !|
      |      } }  |  :|  ノノ    f"三三゙ヽ.    \\ノ }|



                   / ̄ ̄\
                  /   _,.ノ `⌒
                  |    ( ●)(●)
                  .|    (___人__)  内容はそうでもないだろ。
                  |        ノ
                  |        |_,-‐、  / ⌒) たぶん、真紅の好みに近いはずだ。
                  .人、      厂丶,丶,丶´ / ̄
               _,/( ヽ、.,ヽ., ___,く_ソ    __ノ
        _, 、 -― ''"::::::::::::\:::::::::::::::::::::(    <"ニ‐-、
       /::::::::::':、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::r  /⌒ヽ::::::: )
      丿:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::V/..... ̄ ',:::::|
     i .:::::::::::::::::::::|;;;::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: 〈 ::::::::::::::... ',::.
    / ..::::::::::::::::::::::!;;;;;;;;;;:::::::::::::::::::\:::::::::::::::;;;ハ ::::::::::::::::::.. ',


   「ただ、このときは『彼女の好み』に合わせるように、僕は小説を選んでいた」

    「どうやら、彼女との付き合いが長くなるにつれ、
     それなりに、彼女のことが理解できるようになっていたらしい」

317 : ◆gDQ5bE8qg2 : 2012/03/20(火) 22:04:20 ID:O7UHVrUo


  「結果的にいえば、僕の予想は当たっていた」

   「彼女は僕が貸した小説に、好意的な感想を抱いているようだった」


          r::v⌒ァィ7::::::::/{`し厶ミ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:r'
         (`レニ.:.:.:.:/::::::/ァ⌒'       `丶.:.:.:.:.:.:.:.:`う
       __「二X)ニ.:.:./::::::/rー’i   l  i  ヽ \.:.:.:.:.:.:.:.>
       [{~ヾ彡ぅ.:.:.:/::::::/rv'  !  :|   |  ハ  '.:.:.:.:.:.:`ニ)
      `ー ' イィ).:.:.:{::::::,':`┐ :|   !  j|    i  ハ.:.:.:.:.:し、
       /ィ:{;ぅ.:.:.|:::::{:{ニ´   !  i|   |    |  }.:.:.:.:.ニく  ちょっぴり切なくなったけど、良かったわ。
       /´ ∧!Yア.:.!.:.:.!rイ:  j|  ハ  i|    |  |.:.:.:.インく
     /´  // 乂ヾ:.Lrソt丁大┼ハ! !  |___tL  j.:.:ぅ’1{ヾ} 表題作はとても考えさせられることがあるし、
.    乂 //∧:} 延リい{ィ笊ミ:、 `"ーィkィz从ィ乂r:く i!:レソ 
   イ:!  .イ  / 〉!  ヾ:{ トi!弋rツ     ん':;ハ!イ/  1i  |:「  『眠る女』と『眠る人々』の対比もよかった。
   L{// / 〈/   /ハゞ!       ,   `'" / i:{  {ハ. jト{
   ///     rソ/大ヾァx.__  -    .イl リ_ ! ! l!
.ィ彡//        ///::::::}ト、ヾ::::L__ _ ..彡八 ハ:{  : ト. {_
. //         //イ≦:::ハ }! 〉:::{〈ァ):::::::::::::::ヽ. ヽ ヽヾ ト、:、  生きることを真剣に考えさせられるわね。
. イ         ,ィ斗= ニ=-L_!j/:::::::`介:ヾ、::::::::::::_」、ハ  \ \ヾ\
        厶=ュ:≡=ミx  ≧=彡:ハ:r=ニ三 ̄Z ̄¨7   ヾ ハ }\ヽ
         /才ニ-ァ…‐テ::::::::/ }:>≦三≧ァ=く    } iリ  ゝ}



            / ̄ ̄\
          /    _,.ノ ⌒
          |    ( ー)(ー)
          .|    (___人__)   …うん。
           |         ノ    俺もそう思うだろ。
           |        |_,-‐、_ -、
          .人、      厂丶,丶 v 〉
        _,/::::ヽ、.,ヽ., ___,く_ソ    __ノ
 _, 、 -― ''"...:::::::::\::::::::::::::::::::(    〔"ニ‐-、
/.::::::: ':、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::r  /⌒ヽ:::::: )
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::V/..... ̄ ',::::|
:::::::::::::::|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::〈 :::::::::::::::... ',::i
:::::::::::::::!::::::::::::::::\:::::::::::::::::::::::::::::::ハ ::::::::::::::::::. ',


   「彼女はやはり、喪失からの再生を描いた物語を好むのだ」

318 : ◆gDQ5bE8qg2 : 2012/03/20(火) 22:04:53 ID:O7UHVrUo


   「表題作『骨は珊瑚、眼は真珠』は、男の独白で始まる」


    r;‐==ミ}:.:.:.:.:.:/:i:i:i:i:/.:.:.:.:.:.:__入:__;ノ⌒ヽ__乂:.:.:.:..入___
        |:L.__/} :.:.:.:.:|:i:i:i:i:i|.:.:.:.:.:.___)          ` く::::.:.:..}_
      ゞ;≠¨´| :.:.:.:.:|:i:i:i:i:i|:.:.:.::___;}             ∨ ̄.〈
         {:{____人:.:.:.,:ィ≠ミトil_y´ l   /  ,.イ         ∨.:..:.:}
        /`¨¨7/:ト、{l(穀} } j:.|   |.―/-  /  l .|       .|.:::‐〈
.       /   // l:| }:.ゞニ彡'l:.|   | /| / ヽ/  |  /   |:.:.:.ノ
     ,'   // ///ヾ;.:.ト:i:i:i:iLl   斥卞ミ.   /  /}⌒/   リフ′
      |  // ///  |.:ヾ;\i:i|   代:.cソヽ   ィ尓Y  ./   でも、心地いい切なさだったわ。
     ! // // '    `,二ヾ:ト|  ヽ""     ,ヒ:.ソイ   /
      | |_/ /〈!    /.::.:.:.:`¨ミ 、  l       ""厶イ     …少しだけ不安で、寂しくて、
      l   |_/!  /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.}  }. ト、  ` ´  ィ .|        それでいて温かくて。
      | i   | .イ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./ /  爪ミ -<  i  |
      l|   ∨l:l:.:.:.:.:.:.:.:. /  ' .イ:i:i:ィ≠ミx'.i:i:i:》 |
      | |    /.:.l.:.:.:.:.:.:.:.:./   /i:i:i:={ { {匂)l}=:i:i.》..|
      | l  /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. |   (i:i:i:i:i:i:i;乂辷彡'ミi:i:i:i》.|



             / ̄ ̄\
           /   _,ノ `⌒
            |   .( ⌒)(⌒)
.             |    (___人__)
             |        ノ  …それから、救いがあってな。
              .|        |
              人、       |    俺はやっぱり、ハッピーエンドが好きだろ。
          ,イ:. ト、ヽ、 __ ,_ ノ
    ,. -ーー -‐ ´:::::::::::::::::::::::::::::7
  /..::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: メ、
  { :::::::::::::::::::::.ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::.. 、_
  | ::::::::::::::::::::::..`、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::..`ヽ
  '| ::::::::::::::::::::::::::::i_::::::::::::::::::::::::::::::::::::.ヽ::ゝ
   ト、:::/ / ̄`` ハ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::!:::::::.ヽ
   `,ヘ ´:::::::::::::::::. ハ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|:::_,rー'、
    }:,∨ :::::::::::::::::: ト、:::::::::::::::::::::::::>< ̄\::..\
.    }:::∨::::::::::::::::、-''゙~ ̄ ̄ ̄ ̄:::::::::...\ ム:::::ヽ


    「だが、この男はすでに、この世のものではない」

319 : ◆gDQ5bE8qg2 : 2012/03/20(火) 22:05:18 ID:O7UHVrUo


 「男の身体は荼毘に付され、真っ白な灰になっている」


                      /::::r‐、:ノ:::::::::::::::::::::::::::::::ノ
       _          ,.ィ'´:::::/!_‐- 、:::::::::::::::::::::::::(,、
      /:::`ヽ__,.ィ三/::::::::::::r‐、ノ   `ヽ、:::::::::::::::::ノ
    r‐'、::::::::::::::/圭ミ/:::::::::r、:_) l  l    ヽヽ:::::::::ゝ,
    l:::::::`:::::::::/圭/´::::::::::ゝ´  l  l     ヽ ヽ:r‐'´
    ノ::::_::::::/圭/:::::::::::r‐、ノl  l l l     l l  l!
 ,ィタ'l:::::::::::::::`:l圭ミ!::::::/:ゝ、 l l  l l ',    l l l  l
. lミ! /ヽ;::::::::::::::l圭ミ!::::::::::r‐‐'_ム斗孑十弋、  l l! /
 ゞ="〔_:::::::::::l圭ミ!::::::::::`)lヽl  ィ示ョ`   `ュ! l/
 //   l __)::::::::ヾr‐'ー、:(´ l   `辷:リ   カ    でも、やっぱり分からないこともあるわね。
.//!   ト、ゝ-、:::::::lノyヽ 〉:ノ. l     ̄    ヽ
./ l   l. ヽ  ゝ'、:ゞー.'´::) l.l         _´!     私は誰かと死別したこともないから。
  l   l  \ ゝ‐ヾ、圭.l l.l           ´, '
. l   l    `十-、__≧/ l ト、      /
 l   l     l r‐‐'´.l l圭ミ===,ィ=x、
. l   l     l  〉:::::::/ /圭圭圭ミ/ヽ圭圭ゝ、
. !   !     l /:::::::/ /圭圭圭ミ〈 ゞ〉圭圭/
.l    l     /:::::::/ /:《圭圭圭圭!´圭=彳
l    l     /:::::::::〈 `ー‐-、圭圭圭l圭圭》
l    l   /:::::::::::::::: ̄ ̄`ー-、二`>圭/


                   / ̄ ̄ \
                   ⌒´ ヽ、,_  \
               (●).(● )    |
                (__人___)     .|  俺はばあちゃんを亡くしてるからな、
                '、` ⌒´      | 
             -ーー|        ト、______    少しだけ感じられることはあったかな。
            / .::::::、::|       /:::ノ:::::::::.`' ー-
           l :::::::::::::::::ヽ__、____,. "/::::::::::::::::::::::::.. ヽ
           」 ::::::::l:::: ::::::「、:::::::::::::/ ::::::::::::::::::::::::::::::::.. '、
          l ::::::::::ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::. '、
          / .::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l::::::::::::::::::::::::|
            / .::::::ー-ミハ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| :::::::::::::::::::::|
         / .::::::::::::::::::::/ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| :::::::::::/ ||
       / .::::::::::::::::::::/  \:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| :::::::::::::::: |:|
       / .:::::::::::::::::::/'     `‐-、::::::::::::::::::::::::::::| :::::::::::::::: |:|
      /::::::-‐…‐、/       i `ー-,:::::::::::::::::| :::::::::::::::: |::|
       l::::::::::::::::::::.. \       ヽ::::::::::::::::::::::::::| :::::::::::::::: |:::|


     「そんな男を抱きしめ、悲しみにくれる妻に向かって、男は言葉を連ねるのだ」


            「妻には、男の言葉なんて届かないのに」

320 : ◆gDQ5bE8qg2 : 2012/03/20(火) 22:05:51 ID:O7UHVrUo


 「そして、妻はひとつの行動をして、
   それを見届けた男は、妻に別れを告げる」



.   /      ,           ヘ   ヾ:.:.ヘi:i:i:iヘ:.:.:.:.:(_
  /      {        ', ',ハ   ! ┌┘:.:.:|i:i:i:i:i|:.:.:.:.:.:.〕
. /    ,' ,  l|      ,} ! |    |  {:.:.:.:.:.:.:}i:i:i:i:i|:.:.:.:.:く
 j   ! {_ l|  ハ     j | l.ノ   人 L_:_:.:.:.:|i:i:i:i:|:.:.:.:.:.:.}
 |l!  :| ヘl| トヘ ゝ、   {ノ/ 「  / /ハ _〕:./i:i:i:i:i|:.r―イ
 ',ヘ :|   l|| /_\ l|レ'了  | >ミト、  (:.:.:r=ミ、iノ:_:] .l |  …こればっかりは難しいわ。
 ハ ヘ ト、 l|ハ伐心 ヘ{  ,斗rそか㍉l// : }:.{薔リ ./ | |
  マ {\メ\K弋ツ      弋_ソ ノ ./ ハ ∨ゞイ./  j ハ   体験しないで済むなら、体験はしたくない。
   ヾゝ./ l| ハ             / /:i:i| |:i://  /イ '.
    l /  :l| ハ    '         ! |:i:i/ j/ノ  / /  l
    K  :l|  .入   ー―     | |:i/ ,l|/   / /
    l    l| イ .才`;=x、  ,x≡三| |/ / |   { {
    |   |  !∧三三三ミ/三三三l ! / j   .| |    でも、ね。
    |   | ,j三∨三r=彳ヘ三三∧ .|/ ./   | |
    |   | /三ミ∧三{均{フ三≫三ヘ   |    ! !


   「そこで話は終わっていた」

      「彼女はそんな小説を読んで、生き死にについて考えたようだった」

321 : ◆gDQ5bE8qg2 : 2012/03/20(火) 22:06:22 ID:O7UHVrUo


   「言ってしまえば、喪ったものは永遠に帰ってこない」


             / ̄ ̄\
           /   _,ノ `⌒
            |   .( ⌒)(⌒)  …これもまた、言葉にならんだろ。
.             |    (___人__)
             |        ノ   だけど、俺はこの夫婦は幸せだと思う。
              .|        |
              人、       |
          ,イ:. ト、ヽ、 __ ,_ ノ
    ,. -ーー -‐ ´:::::::::::::::::::::::::::::7
  /..::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: メ、
  { :::::::::::::::::::::.ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::.. 、_
  | ::::::::::::::::::::::..`、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::..`ヽ
  '| ::::::::::::::::::::::::::::i_::::::::::::::::::::::::::::::::::::.ヽ::ゝ
   ト、:::/ / ̄`` ハ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::!:::::::.ヽ
   `,ヘ ´:::::::::::::::::. ハ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|:::_,rー'、
    }:,∨ :::::::::::::::::: ト、:::::::::::::::::::::::::>< ̄\::..\
.    }:::∨::::::::::::::::、-''゙~ ̄ ̄ ̄ ̄:::::::::...\ ム:::::ヽ
     l::::∨ :::: /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,.、/...:::::::::ヽ}
    {::::::\,::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/" ̄:::::::::::::::::::::::::ノ



       ,,,,、 ,-‐,  __
     _ < ヽ"\゛"´く_,、
    く. `'"   ` `    \
   ,-‐'     ::.. :.....::::::::::::.. \
   く,,,     ....:::::::.;;, -―‐ヽ_ :ヽ__
  ┌"   .::::::; '´/  ヽ ヽ l'___:.:l\`‐-、==、
   `'7   .:::/  /    ヽ ヽl" l `l:;;; ,`="、  …そうね、それもそうだと思うわ。
   l,-, `::/         l, .lヽコ l  l :::lヾ= '/__
    l_....::;'   l  ,   l   ll  l l,ヽ, l  l  )lヾ=<
     ー、l'l   l  l   ー‐─ -| `、l,'ヽl ,-'ヽ \\
      l.l |l l,l下、 , /l.,rfテ卞,l lヘ@>'  丶  \\
       ll、 l、 .r≠ミ 、ノ ! 弋tン |. ll'//`ヽ  ヽ  \\
        `ヾ`lヾ弋ソ`   "" .l .ハl"  ヽ  ヽ   \ゝ
            l.イヘ""      l /ヾ、    ヽ  ヽ
          //l >-  ̄  <// ̄ヾゝ、 ヽ  ヽ
        ノハl'´:::: ::::<@>、===ーハ'    ヽ   ヽ


    「ならば、再生が意味しているのは、なんだろう」

      「僕もまた、そんなことを考えていた」

322 : ◆gDQ5bE8qg2 : 2012/03/20(火) 22:06:49 ID:O7UHVrUo


    「それから僕たちは、何を思いつくでなく、見慣れた町を歩き続けた」


,.;;,;; : : : : : : : : : : : : : ; ”i;,;,。 :;;   从Y:. : : : : : : ; ' ; :| |: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ;:。;:;
,.;i;';.,,;;:.: : : : : : : : : : : : : : : ::,, ;ミ,     {;;:;',; : : : : ; ' ' : : | | : ": : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ,'。;:;;;
,.;;:。;:;;::、;:.: : : : : : : : : : : : :.:;;冫     〉;;'; : : ; ,' ' : : : : | |' ; : : : : : : : : : ;: : : : : : : : : : : ::;ミ,
::, ;;;;:;:;"”; : : : : : : : : : : : : :.`;,}x    ノ; ; : 'l!゙',: : : : : : :| |:.:.:'┌―┬; : : : : : : : jk; ; : : :.j;,:。:i:
;:。;:;:;;,.:i;,;,:。: : : : : : : : : : : : : :.、;ヾ ─‐‐巛: : ||:.: : : : : : ;| |、;;:。;:';、 |/~ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ :: :
;';.,;;、;、;;:。;:`;: : : : : : : : : : : : :.:冫     ', ;;:.:||:.: : : : : : : | |:。;:;:。;:`;,. :  ̄田 ̄;:~; ̄田 ̄田
,.;;:。;:;;;,.:i;,;,:。; : : : : : : : : : : .:从         : :|| ;: : : : : :.:| |;: ;;,::i;,;;,、____:。;:i;:`;_l;;;;;;l_`'::'
,.;i;';.,,;;、;、;;。从:.:: : : : : : : : : :.;;       ', :||.,, .. . ...: ::| |;:。;::i;,|i:;;:''   ;:::。.;:;、;;     ,:'':';:,''
;::w;:、;;:。;:;:;;,;;,: : : : : : : : : :/          ',:||, '  ''.. '.| |',,、;;i!;:''"  ., ,';:w;:、;;';,、  "'`'::'
i!i ,;;、リj。;:;:。;:`; ,.: : : : : : .” /         ,,::' '.      | | ;;|l |   .    "゙;::jw;:: !;:''"
i!i{;;,.:i;,;:.;;; :;.;:。;;';、,   /         ,::'   、     | |;゙゙"        ;, ;;|l i,;
| l|;;, :i;,;,:;:;,.;i;';.,,;;;",;   /         .     \   .:| |         : :.:; : ""゛   . : ..:
|:.:|;wリ゙;;、:リ;;;j;;从;リj  /             .      \  |_|       _,, :.-‐ { }""~
|l |;:w;;;;ti ijk:;;;k;;;,リj:_ ノ            .     `,:'ー '''  ¨    !:}   ||
|l |;"w;;ミ;wッ';リ":;:;''                    .    ,::'          .   ||     ||_ ,. . - ''
| l|Y;.,;;、;;;;;:w:;ノ                 .  ,::'    .  '       ||" ´,;"
| l|y;wリ゛j;;リ;w''                       ;;;i;i; . '           ィf.;;    '
| l|--..: ;; : ::- 、                               { ;: \
| l|       : }                               ',   \
| l|        ; /                                \   \


         「考えるというのも、難しいものだ」

323 : ◆gDQ5bE8qg2 : 2012/03/20(火) 22:07:17 ID:O7UHVrUo


   「そんなことを考えながら、僕は彼女の方を見た」

     「すると、彼女は何かを伝えるべく、その小さな口を開いていた」


.   /      ,           ヘ   ヾ:.:.ヘi:i:i:iヘ:.:.:.:.:(_
  /      {        ', ',ハ   ! ┌┘:.:.:|i:i:i:i:i|:.:.:.:.:.:.〕
. /    ,' ,  l|      ,} ! |    |  {:.:.:.:.:.:.:}i:i:i:i:i|:.:.:.:.:く
 j   ! {_ l|  ハ     j | l.ノ   人 L_:_:.:.:.:|i:i:i:i:|:.:.:.:.:.:.}
 |l!  :| ヘl| トヘ ゝ、   {ノ/ 「  / /ハ _〕:./i:i:i:i:i|:.r―イ
 ',ヘ :|   l|| /_\ l|レ'了  | >ミト、  (:.:.:r=ミ、iノ:_:] .l |    …もしも、だけどね。
 ハ ヘ ト、 l|ハ伐心 ヘ{  ,斗rそか㍉l// : }:.{薔リ ./ | |
  マ {\メ\K弋ツ      弋_ソ ノ ./ ハ ∨ゞイ./  j ハ   人が猫みたいに死ぬなら、
   ヾゝ./ l| ハ             / /:i:i| |:i://  /イ '.   私たちは悲しまないんじゃ、って思うのよ。
    l /  :l| ハ    '         ! |:i:i/ j/ノ  / /  l
    K  :l|  .入   ー―     | |:i/ ,l|/   / /
    l    l| イ .才`;=x、  ,x≡三| |/ / |   { {
    |   |  !∧三三三ミ/三三三l ! / j   .| |
    |   | ,j三∨三r=彳ヘ三三∧ .|/ ./   | |
    |   | /三ミ∧三{均{フ三≫三ヘ   |    ! !



             / ̄ ̄\
           /   _,ノ `⌒
            |   .( ●)(●)
.             |    (___人__)  猫っていうと…
             |        ノ   誰にも見つからない場所で死ぬ、ってやつ?
              .|        |  
              人、       |
          ,イ:. ト、ヽ、 __ ,_ ノ
    ,. -ーー -‐ ´:::::::::::::::::::::::::::::7
  /..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: く'、
. { :::::::::::::::::::::.ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::.. 、_
  '| ::::::::::::::::::::::..`、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::..`ヽ
  '| ::::::::::::::::::::::::::::i_::::::::::::::::::::::::::::::::::::.ヽ::ゝ
   ト、:::/ / ̄`` ハ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::!:::::::.ヽ
   `,ヘ ´:::::::::::::::::. ハ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|:::_,rー'、

324 : ◆gDQ5bE8qg2 : 2012/03/20(火) 22:07:52 ID:O7UHVrUo


  「彼女の声はとてもか細く、静かな響きをしていた」

          _
       /: : :ヽ:ー、   _
         ゝ:、_: :ヽ__:_r‐':.lヽ
     , -、ノ: : : : : : : : `: :|: :.ヽ、  __
.     く: : : `: : : : ; -― ‐{`: : : :ヽ´: :.〉_ -、
      '; : : :.,ィ'´      ゝ‐-、:-:'ミx:´: : : 〉  そう。
    r‐': : ; '           ノ: : :}ミ}: : :ノ
    廴:../   l     l    ,': : : :}三!: :ゝ,x=ュ、
     ノ;'  l !       l   ヾ_: : l三!: : : 〉`ヾ  どこか遠くに行ってしまえば、
    ヾ!   !ム斗 / l‐l-、l /  〉: l三!:r‐'ミュ、    『まだ生きてるかも』って思えるでしょ?
     lト、  lィュヽ,/ l/ //l/l f´: :..l三!:ヽ三}ヾ
       ヽ l じ'   ィ示云x! ゝ、: :l三:.ノミ} }}  だからね。
        l ! ,    弋:ツ/ l  /:{薔}/三} リ
          l人  、_    / / /彡イ ,ィ彡'´
          !  ,ヘゝ'    / l  l' l イ/}ミ}
       / l {三ミ二三l   ト、 ヽ ヽ{ミト、ミ}
.      / /l /三ミ薔三ミ!  l三ヽ_ヽヽゞ=ミ}
     / ///:.{三リ寸三}ヽ ヽ〃: ヽ ヽ
.    / / /: : :ゞ〃 ヾ三三ヽ ヽ: :/ /}


            / ̄ ̄\
          /    _,.ノ ⌒
          |    ( ー)(ー)
          .|    (___人__)   ふむふむ…一理あるだろ。
           |         ノ
           |        |_,-‐、_ -、
          .人、      厂丶,丶 v 〉
        _,/::::ヽ、.,ヽ., ___,く_ソ    __ノ
 _, 、 -― ''"...:::::::::\::::::::::::::::::::(    〔"ニ‐-、
/.::::::: ':、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::r  /⌒ヽ:::::: )
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::V/..... ̄ ',::::|
:::::::::::::::|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::〈 :::::::::::::::... ',::i
:::::::::::::::!::::::::::::::::\:::::::::::::::::::::::::::::::ハ ::::::::::::::::::. ',

325 : ◆gDQ5bE8qg2 : 2012/03/20(火) 22:08:15 ID:O7UHVrUo


   「彼女の声は、冬の乾いた空気に染み渡るようで、綺麗だった」


   r‐く二ニ:/i:i:i:i:i:i/  V^’           ヽ Ⅶ: : :己
.  /:i/[_: :|i:i:i:i:/、yz'′                Ⅵ: : :.__7
 /:i/ lしんく|i:i:i:Yrュヲ       .l!    l|  ', ' |: : :_:∠,
.〈:i〈  || 己 {i:i:i:i|′   ! l  | l!  l| l .lLi! | l! l}: : _く
 \\!!   し|i:i:i:i|   | | |  | l!  l| l .i i! i l| l|__ノ
    ̄|L__ムスi:i:i:i:{l  | | |/| l!  l| ||」zテメ.l l| l!トミx7
    | ̄|i:|i:|マi:r=Ⅶ i ./|  | iヾ/!ノ fz リ |从ノマヘⅣ   …こういうのって、逃避なんでしょうね。
    |  |i:|i:|ミム泌リヾ .l ;z云气    `¨ "| | |  |
    | /i:{ゞ\ゞ=イ| l |《Vzツ'       八.| |  |    
    | : ̄|  ̄ゞ≠{  |  ""   _  '  /  l| |  |
    | i  |    x≧l  |> _       イ三ヲ{ |  |
    | | | ヘ  ∨i:|  |≦三三r≠くヘ≦ 三∧ ',. |
    | | | ', ヽ/:ヾ|  |三三三いゞソメ《 三三∧i |



             / ̄ ̄\
           /   _,ノ `⌒
            |   .( ●)(●)
.             |    (___人__)   …まぁ、身も蓋もない言い方をすれば、なぁ。
             |        ノ
              .|        |    けど、『どこかで生きている』って考えるのは、
              人、       |            別に悪いことじゃないと思うだろ。
          ,イ:. ト、ヽ、 __ ,_ ノ
    ,. -ーー -‐ ´:::::::::::::::::::::::::::::7
  /..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: く'、
. { :::::::::::::::::::::.ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::.. 、_
  '| ::::::::::::::::::::::..`、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::..`ヽ
  '| ::::::::::::::::::::::::::::i_::::::::::::::::::::::::::::::::::::.ヽ::ゝ
   ト、:::/ / ̄`` ハ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::!:::::::.ヽ
   `,ヘ ´:::::::::::::::::. ハ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|:::_,rー'、


   「だが、彼女が最後に口にしたのは、自責の言葉だった」

      「その言葉が途切れると、どこまでも澄んだ沈黙が僕たちを包んだ」

326 : ◆gDQ5bE8qg2 : 2012/03/20(火) 22:08:38 ID:O7UHVrUo


 「そして、しばらく沈黙が続いた後、僕は歩きながら自分の体験を話し始めた」

   「少しだけ、思うことがあったのだ」


            / ̄ ̄\
          __ノ ヽ、,_  \
          (●)(● )    |
          (__人___)     |  …前にも少し話したけど、
              |         |   俺は一緒に暮らしていたばあちゃんと十四のときに死別してるだろ。
           |        |
            ヽ      .イ_    十四にもなると、泣くのが恥ずかしくて、
          __「ヽー'ーー"/ L     下手に泣けないだけ、すごく辛かった。
    _, 、 -― ''":::\::: ̄ ̄::::/::::::ヽ、
   /;;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`'ー、
  / r二\;;;:::i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ、
  i ;;;::::::::\\:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::'、:::: !
 /;;;;;:::::::::::::У ̄\ー, :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: i:::::: |
 l ;;;;;::::::::::::// ̄}<r´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: |:::::: |

327 : ◆gDQ5bE8qg2 : 2012/03/20(火) 22:09:07 ID:O7UHVrUo


            / ̄ ̄\
          /    _,.ノ ⌒
          |    ( ー)(ー)   かといって、人が死ぬことを受け入れられないほど、
          .|    (___人__)    俺も幼くはなかった。
           |         ノ
           |        |_,-‐、_ -、  けど、やっぱり、怖かったんだろうな。
          .人、      厂丶,丶 v 〉   必死に、『死』のことなんかを書いた本を読んだ。
        _,/::::ヽ、.,ヽ., ___,く_ソ    __ノ
 _, 、 -― ''"...:::::::::\::::::::::::::::::::(    〔"ニ‐-、
/.::::::: ':、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::r  /⌒ヽ:::::: )   アレックス・シアラーの『青空のむこう』とかね。
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::V/..... ̄ ',::::|
:::::::::::::::|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::〈 :::::::::::::::... ',::i
:::::::::::::::!::::::::::::::::\:::::::::::::::::::::::::::::::ハ ::::::::::::::::::. ',



       /;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:、
      _ノ.;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;入
      (;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;ノ;:;:,ヽ、
     `).:.:.:;:;;;;;. '"´     ̄`¨¨);:;:;`ヽ、_ _
      「.:;:;:;:;/         (;:;:;:;:;:;:;:;.;ト、;:;:;:〕
      (;:;:;:/              ``);:;:;:;.lヽl;:;:;:)、
      ):/  .:i .::l    .:.::::|.:.:.l::|:::::(;:;:;:;:;:ト、l;:;:;:;;) \
      V:l.:i.:.i .:| .:l!  .:.:::l.:l.:.:::l_|.:.::::);:;:;:;ト、l;:;:;:〔 ノノ
       i.:l.:l.:.l .:l_;lト、. .:.::/l/ィイハV(;:;:;:;:;:;! l;:;:;:;:)ネヽ  …その本なら、私も読んだわ。
      Nトト.:ト.::V笊V:/ ,.ィ笊〒ミ.:::);:;:;/ /,;:「  i
         `>.:.ヾヒツ   ヒ ツノ ,/:ハ;:/__/.;:ハ:i i  一人の男の子が亡くなって、
          //i.:.i.   ,        /l リネ薔シ′.|:l |  それからひとつずつ振り返る話よね。
         .// .l.:.ト、  r‐ァ   ノ .l レ'′    |:l |
        l |  |.:| __>、 _,..イ::ヽ1 l.        |:l |
         | |  |::| :: {ffカ7 .:.:.:.::1 :ト、.      l:l |
         | |  |::| :: ´V/ ー-.:::ノノ:.:.:`ヽ   l:l |
       f辷彡ll::l ::  / ー-f辷彡.:.:::::::::ヽ  |:l |

328 : ◆gDQ5bE8qg2 : 2012/03/20(火) 22:09:31 ID:O7UHVrUo



                / ̄ ̄ \
               ⌒  `⌒  \     v-,
            ( ●) ( ●)   |     | r  そう、そんなストーリーだった。
             (__人___)     |      | |   …思えば、『骨は珊瑚、目は真珠』に近い話だよな。
             '、        |     | |,.-、.
          ,,. -ー|         |ヽ__/ ̄ヽ` r´
         / .::::::、::|       /ィ::::〔 ̄ ̄ `' ト-、   とにかく、俺はそんな小説を読んで思ったんだ。
        l :::::::::::::::::ヽ__、____,. ":::/::::〔 ̄   l:::. ヽ
        」 ::::::::l:::: ::::::「二二::::/ :::::::ヽ y   l::::::. ',
        l :::::::::::ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l    l:::::::: i   『あぁ、ばあちゃんも天国にいったのかな』、って。
       / ::::::ー-ミ、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ_/:: L::::|
      / :::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::く::::::::::::::::::|::|
     / ::::::::::::::::::::/ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::「 ::::::::::::::::::||
    / :::::::::::::::::::/  \:::::::::::::::::::::::::::::::::::::V ::::::::::::::: |


             _     ______
            l i  /    \
            l l_./ _,ノ  ヽ、,_\
            l/ ニヽ( ●) ( ●) .|  だけどさ、そうやって考えると、
            l / y 「'i___人___)  |   葬式ってのが、暗すぎて嫌になったんだ。
            l   <、.l         |
            ',    ',/       |
             j    ノ      ,/'|、
           _∠⌒ヽ j 'i, __ , __ ィ/::L___
         / ...::::::::::ヽVヽ::::::::::::::::::::::::::/:::..´''' 、、、 _  …死んだ人は、そんなことを望まないだろってさ。
       / ...:::::::::::::::::::: 〉::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..... i::..\
     / .:::::::::::::::::::::::::: /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: l::::::: l

329 : ◆gDQ5bE8qg2 : 2012/03/20(火) 22:10:03 ID:O7UHVrUo



           / ̄ ̄\
         /   _,ノ ヽ、_
          |    ( ●) (●)  だから、葬儀の間はずっと、涙を流さなかった。
.           |    (___人__)   悲しむのが、どこか場違いな気がして。
           |     ` ⌒´ノ
            .|        |   火葬場の炉の中に棺が収められて、
            人、       |     轟々って火の音が聞こえても、ガマンしたんだ。
        ,イ:. ト、ヽ、 __ ,_ ノ      
  ,. -ーー -‐ ´::::::::::::::::::::::::::::::::7
/..::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ト、
.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.. \、_
::::::::::.\:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..... ヽ
:::::::::::::..ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::...ヘ
:::::::::::::::::::V:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: |::
:::::::::::::::::イ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: l::
::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: |:|




   r‐く二ニ:/i:i:i:i:i:i/  V^’           ヽ Ⅶ: : :己
.  /:i/[_: :|i:i:i:i:/、yz'′                Ⅵ: : :.__7
 /:i/ lしんく|i:i:i:Yrュヲ       .l!    l|  ', ' |: : :_:∠,
.〈:i〈  || 己 {i:i:i:i|′   ! l  | l!  l| l .lLi! | l! l}: : _く
 \\!!   し|i:i:i:i|   | | |  | l!  l| l .i i! i l| l|__ノ
    ̄|L__ムスi:i:i:i:{l  | | |/| l!  l| ||」zテメ.l l| l!トミx7
    | ̄|i:|i:|マi:r=Ⅶ i ./|  | iヾ/!ノ fz リ |从ノマヘⅣ   ……。
    |  |i:|i:|ミム泌リヾ .l ;z云气    `¨ "| | |  |
    | /i:{ゞ\ゞ=イ| l |《Vzツ'       八.| |  |
    | : ̄|  ̄ゞ≠{  |  ""   _  '  /  l| |  |
    | i  |    x≧l  |> _       イ三ヲ{ |  |
    | | | ヘ  ∨i:|  |≦三三r≠くヘ≦ 三∧ ',. |
    | | | ', ヽ/:ヾ|  |三三三いゞソメ《 三三∧i |

330 : ◆gDQ5bE8qg2 : 2012/03/20(火) 22:10:27 ID:O7UHVrUo



             / ̄ ̄\
           /   _,ノ `⌒
            |   .( ●)(●)  昔は、そうすることが正しいと思ってただろ。
.             |    (___人__)
             |        ノ   だけど、この前の帰省で違うって分かったんだ。
              .|        |
              人、       |
          ,イ:. ト、ヽ、 __ ,_ ノ
    ,. -ーー -‐ ´:::::::::::::::::::::::::::::7
  /..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: く'、
. { :::::::::::::::::::::.ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::.. 、_
  '| ::::::::::::::::::::::..`、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::..`ヽ
  '| ::::::::::::::::::::::::::::i_::::::::::::::::::::::::::::::::::::.ヽ::ゝ
   ト、:::/ / ̄`` ハ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::!:::::::.ヽ


             / ̄ ̄\
            /   _,.ノ  ヽ、_
            |    ( ⌒) (⌒)  …葬式は、亡くなった人のためじゃなくて、
           |    (___人__)   大切な人を亡くした人のためにするんだなって。
            .|         ノ__ 
            |     _/  ̄\ヽ    これからも生きていかなくちゃいけない人のために、
               人、   '、/  ̄ ヽ '、     泣ける場を作っていたんじゃないか、って。
            _,/(:::::ヽ、  __'-r´ ̄ヽ  v
   _, 、 -― ''"::::::::::\ :::::::::::::::j_√    |
  /.:::::::゙:':、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヘ    r、 
 丿::::::::::::::::i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ゞニニ彡〉,
. i ::::::::::::::::::::|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::( :::::::::::::::::∧^
/.::::::::::::::::::::::!:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∧ :::::::::::::::::∧i

331 : ◆gDQ5bE8qg2 : 2012/03/20(火) 22:11:12 ID:O7UHVrUo


 「彼女の相槌は、とても心地よかった」


   '┐ _ :::>‐  ― ー - 、:::i:...:::i ::::: } ヽ
   _/ ..... /           ‐ヽ::::i:. :::r‐'| 「__,.;;ぇ、
  「__ /      /   ;      \::::| _∧  {゙ |:::|
  |  ./    /  /    i      i ヽ::__ノ::l イ.LL:|.
  } /  /  /  /     :l:  l    :l  | ::: |:::| T"゙T:::}
 「 /  /  /   i     :|:  :l   :l ::l l }.|:::|..:く /:::/
  イ.  l  :l i :i     :::|:  :| .l :|  :| 「 ] |:::| "ト^/
  .|:i | i ::l ::i ::i i     :::|  ::| :l ::|  :| .} |.l:::ト ∧:}
. /:|:i | i L 」 _i__i i  : ::::i  ::| :: .l: :|  :l(: il::/{  |::|
/:/|:i | iいハL|_リ`i::::::::/ナ ‐ト 、L _:i  :| .}/::/イ  |:::|   …そう。
:/ .| いいハ ィ行心ヽ/ レィ‐ ∠レ/` :///:/ /  |:::|  なかなか建設的で、いい考えね。
|  |  ト゚| i V辷ソ     ,ィ7ぅミxVイ/ レrヲL.|.  レ'
.  |  .| i | i    、     辷ソfノ "|. i レイ / |.  |
  |  レ i |. ヽ     、 __       ./| i |  | .|   |
  | //.| |_ /` 、 `´   _. rく ァi.ハ ', | .||   |
  レ /ィ| |::::::. ::::::..`_- .:::'´:::::::  ..メ/. ', V ||   |
 /,ハ l l::::::  :::rチ心ヽ:::::::::  :://: \; V |   |
"/  /./::::  :::::::い9ソソ::::::  :::://:::: ∧  ';|   |
ー-; / /^ミ;ュ'f-、^⌒'⌒~;:::  ::://::::: /:: .>ー' 、  |
,__ 〉´ー-ぃ} ./⌒:/⌒/^ }" ∠===⇒'´_. --_}. |

                     ___
                   /:::::::::::::::::ヽ         ____
                 / :::::::::./ ̄ ̄ \____ ,. --ー.....:::::::::::::::::::.. \
                / :::::::::: ⌒´ ヽ、,_  \:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: i
                   | :::::::::::(⌒).(⌒ )    |::::::::::::::::::γ:::::::::::::::::::: ノ
                    | :::::::::::(__人___)     .|:::::::,. -ーy:::::::::::::::::::: /
                     | :::::::::::/::'、           | ̄   _/::::::::::::::::::::: /  ・・・ありがとうだろ。
                | :::::::/::::: |        |   /):::::::::::::::::::::: /
                 | :::::::::::::/|       /レ-,.イ:::::/:::::::::::::::::: /
                i ::::::::::::::::. ヽ__、____,. "//::ノ.:::::/:::::::::::::::: j
                 r/:::::::::::::::::「二二二 ::::::::::/::::::::ノ::: 、:::: //
               /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::r




  「だから、僕の言葉はとめどなく、出てきたのだと思う」

332 : ◆gDQ5bE8qg2 : 2012/03/20(火) 22:11:41 ID:O7UHVrUo


  「彼女は、僕が話す言葉をひとつずつ、吟味しているようだった」

   「まるで、何かを探しているように、ひとつずつ」


            / ̄ ̄\
          /    _,.ノ ⌒
          |    ( ー)(ー)  でも、ばあちゃんが死んだとき、すぐに
          .|    (___人__)   『自分達のために葬儀をしてるんだ』って言われても、
           |         ノ     俺は受け入れられなかったと思う。
           |        |_,-‐、_ -、
          .人、      厂丶,丶 v 〉
        _,/::::ヽ、.,ヽ., ___,く_ソ    __ノ
 _, 、 -― ''"...:::::::::\::::::::::::::::::::(    〔"ニ‐-、
/.::::::: ':、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::r  /⌒ヽ:::::: )
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::V/..... ̄ ',::::|
:::::::::::::::|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::〈 :::::::::::::::... ',::i
:::::::::::::::!::::::::::::::::\:::::::::::::::::::::::::::::::ハ ::::::::::::::::::. ',


            / ̄ ̄\
          __ノ ヽ、,_  \
          (●)(● )    |
          (__人___)     |   だから、やっぱり、あのときの俺には、
              |         |    『天国』の存在が必要だったんだと思うんだ。
           |        |
            ヽ      .イ_    それがあるから悲しみを和らげて、
          __「ヽー'ーー"/ L    こうしていま、大人になることが出来た。
    _, 、 -― ''":::\::: ̄ ̄::::/::::::ヽ、
   /;;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`'ー、
  / r二\;;;:::i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ、
  i ;;;::::::::\\:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::'、:::: !
 /;;;;;:::::::::::::У ̄\ー, :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: i:::::: |
 l ;;;;;::::::::::::// ̄}<r´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: |:::::: |

333 : ◆gDQ5bE8qg2 : 2012/03/20(火) 22:12:06 ID:O7UHVrUo


  「――長々と話したが、結局、僕が言いたかったのはこれにつきた」

     「何事も完全に悪いと言えるものはない、ということ」



                / ̄ ̄ \
               ⌒  `⌒  \     v-,
            ( ●) ( ●)   |     | r  だから、俺は逃避的な考えも悪くない気がするだろ。
             (__人___)     |      | |
             '、        |     | |,.-、.そこからまた、ちゃんと歩き出すことが出来れば。
          ,,. -ー|         |ヽ__/ ̄ヽ` r´
         / .::::::、::|       /ィ::::〔 ̄ ̄ `' ト-、
        l :::::::::::::::::ヽ__、____,. ":::/::::〔 ̄   l:::. ヽ
        」 ::::::::l:::: ::::::「二二::::/ :::::::ヽ y   l::::::. ',
        l :::::::::::ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l    l:::::::: i
       / ::::::ー-ミ、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ_/:: L::::|
      / :::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::く::::::::::::::::::|::|
     / ::::::::::::::::::::/ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::「 ::::::::::::::::::||
    / :::::::::::::::::::/  \:::::::::::::::::::::::::::::::::::::V ::::::::::::::: |



   「どんな過去があるにせよ、前に歩き出せれば、という願いだ」

334 : ◆gDQ5bE8qg2 : 2012/03/20(火) 22:12:32 ID:O7UHVrUo


   「そんな話が終わった後、彼女を見ると、彼女は小さく笑っていた」

       「そして、彼女は僕を、強いと言ったのだ」


                     __r―=、ノ⌒ヽ.ノ⌒ヽ._
                     ): : : : : : : : : : : : : : : : : :   `ヽ
                  r―=' : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :{
                 ): : : : : : : _______: : : : : : : : :ヽ.
                 ゝ: : : : ::  ´         `ヽ: : : : : : : :}
                /: \:/                 \: : : : (
                (: : : ,'       | l|   | |!      ヽ: : : : )
                    {: ::  |   | l|  !| l|   | |!   l|    :: : ::<
                    ): :| |   | l|  !| l|   | |!   l|  |  : : : :)
               (:.:.::| l  |_l|_!| l|   | |!   l|  |  l: : :.{
                 }}フ | |   | 从 l:| l|| | |、_. l|  |  |: : : ヽ.  …あなたは強い人ね。
                   / ヽ}.八、.rtテ心レ'j八人ハ:! l.l|! j  :: : : : メ、
                 //  ハ ヽ.ハゞツ    ィテミメ.从}ノ  ,': :__ノゝヽ 
                 〃  人}  ト、 } ::::  .   弋ツノ/´}l  /r ´ | |!:ノ 
               ノ'   イ. / /ヽノ   . _   ::::  / /Y`Y:   | |!    私なんかより、ずっと。
             /  /ハ./ /_.ノ:ヽ.      , ‐v / / /   . | |!
           /  /.ノ: / ̄`ヽ===、ー-r‐='   ' / / .ィ:.Y⌒).| |!
         /  // : 八 ̄`ヽ}==/⌒Y _____/!  ヽ|: :(_ | |!
.      /  / ´: : / ̄ ̄`ヽ{_./: : : {rく__: : : :/.: :.ト、_}! :.:ヽ| |!
       , ′. : : : : : : :ゝ====ソ: :./: : /: : : :}: : /: :: / ∠_ : : : ハ }!
.      /  /l : : : : ハ: :/ ̄ ̄`ヽ}:.:/: /: : : : : :し': : : : {__}: : / : } |




             「僕はその言葉に、盛大に首をひねったものだ」

335 : ◆gDQ5bE8qg2 : 2012/03/20(火) 22:13:04 ID:O7UHVrUo


    「僕が色々な視点から物事を考えられるようになったのは、
                           彼女がいたからだった」


            / ̄ ̄\
          __ノ ヽ、,_  \
          (●)(● )    |
          (__人___)    |   そんなことないだろ…
              |` ⌒´   u. |
           |        |   人から学ぶことばっかりだし、
           ヽ      .イ    真紅からはたくさん、教わってるし…
          __「ヽー'ーー"/7_
    _, 、 -― ''":::\::: ̄ ̄:::::/::::::ヽ、
   /;;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`'ー、
  丿;;;:::::::::i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ、
  i ;;;;;:::::::::::::|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::'、:::: !
 /;;;;;::::::::::::::::!::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: i:::::: |
 l ;;;;;::::::::::::::::::|;;;;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: |:::::::: |



       r'´      ,イ´f´    /          `ヽ          ノ
  ,rー--{       / / |     /            |    ヽ        ノ
  / / ̄!      / 〈  ノ/  /            ∥   ヽ      (_!
  | レ´ ̄_>   / ! 'Y /    !  /           ∥  |  ' ,      `!
  ,ヘ`二彳´    | |  f/ / | | /     |     ∥   |  ',      `!
/     |     | .ノ-イ ! !  |  ノ' | j   |     /}   |   |         |
       |     !f   }| { | |,イ|,f/| .∥  .j   / } |  |   |        |
      レ‐イ  | ) .{| ,ヘバ十-|-‐'ム .イ/ , / /, ,イ  /! | /      ノ
     /   |  rュ,⌒)ル'ムィf'乏え坏`ノノ/ /レ'`ナメイァ . // / /    <(´   そんなことないわ。
   /     `ー<@〉},'  / `弋::タソ " ノ.r'   ,. __,, //イ /レ      ノ
  /         `マ  ,'                ⌒ヾ/ィ'   レ'_  _,...-‐´    私は逃げてばかりだもの。
/            ,' | |',             ,     //     ) `´        あなたみたいに、立ち向かえないわ。
            ,'  !! ヽ.     r ー‐ァ    /├‐-‐ '´
                ,' ∥`ヽゝ^ヽ   ` ='  _. イ |
    , ‐ ´ ̄`ー、._  |   |>´   ヽ.._.. -≦  /   |
  /          `┤ ∥       ヽ r-―-、_!  |



      「だから、僕が強くなったと言うならば、
             彼女が僕を強くしてくれたとしか、考えようがなかった」

336 : ◆gDQ5bE8qg2 : 2012/03/20(火) 22:13:35 ID:O7UHVrUo


 「彼女はそれから、言葉を続けた」

   「その言葉はあまりにも直線的で、僕はたぶん、赤面していただろう」


       .r: : : : : : /77: : : : : : : :_):.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.入_
        ): : : : :///: : : : r‐、_「 =ミ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:し、
       く: : : : :.///: : : : : :ヽ     ` 、:.:.:.:.:.:.r―'
       Y⌒: : :///: : :__:r‐‐ ′    |{   ヽ:.:.:.:廴
       廴__ : :{/,{ : : く   i _ |  八!    :.:.:.:.:.ノ
      i r:'’ : {/,{: :r 、ノ  /}  /} //{ ト、    :.:.:(´
.     x| 廴: : {厶く   i ィ斧ミx///八{ハ   l.rく   …あなたは優しい人よ。
     //|   !,{ Y^Y{   |弋うソ   斧ミx} n i八 \
.   〈〈 |   |〈 {ryj |  i|      , ゞ゚' ト.| ト、 ヽ  \   きっと、素敵な人生を送るわ。
.     Ⅵ   |/,ゝ=く| 八          八j V{ヽ.    丶
.     }|    V/》^八  ヽ  `  '  イ7}  八 \,    \
      八  !   i {/,∧  ∨≧=≦////  /  \ \     ヽ
    /   |   |  7/∧  Ⅵ乙 ハ,/《f:⌒Y    \ \    ‘,
.   /    八 |  ,⌒Y,ハ   V⌒ソ//,'}: : : ヽ __ ヽ  \    .
  /     / ′|{ /: : : ∨}   i7777///|: : : : :\: : )} \  ヽ  i
. /     / /  i八{: : : :.:.`|   |/,} ∨//,| : : : : : : \{   )   ) .|




               ,...-┐ ,.-―-..、
           ,.イ:::::::::::|/:::::::::::::::::}
        _ r'´::::::::::::::::/::::::::::::::::::::::ゝ__, -t
         ,イ:::} ヽ:::::::::::::::/::::::::::::::::::::::/:::::::::::}
       /::::::::しi´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::r‐'
    , -、く__:::::::l::::l:::::::; ィ ´  ̄ ` ー- 、::::::::::廴
 __,ノ: : /: : /:::::::::; イ            `ヽ:::::_ノ
/:.: : : :r‐r‐'::::::/       i    ヽ ヽ ヽ:〉
〉: : : :く: :|:::::::/        l      :,  ヽ i    ――そうだ。
: : :.:`:iト、l_::::′ /      !     トム- l !
: : : : :.{三ミi!/ /    /   i /! i  l lイ 从l /i/   ねぇ、変なことを聞いてもいい?
: : : : : ヾ三}i  l    l /-/‐l‐从ヽ レ',イ}ヽ! /}
ゝ: : : : : ヾ/l ト、!   l l' /xョョュ、   ヽ弋リ ! l 
 ヽ_; -、: :{ frzヘ  ヽヽ '弋リ      '  八}    
.,ィiタハ /}`ヘゞ"ノiヽ、ヽヘ       , ,イ
.ヾミxv三}  ヽ`ー、:__ヽ ヘ-     ̄ ィl !
   ヾ三}   ヽ /: : ヽ `ヽ二ミ}¨ __l,x=ュ  
   〃ゞ' ヽ   ∨: : : : : `: ー―-'寸三ミ}
  〃   ヽ   }: : :、: : : : : : : : : : :Vミ三!
  {{      }  l: : : :ヽ: : : : : : : : : : `tリ


   「そして、彼女は僕に質問してきたのだった」

337 : ◆gDQ5bE8qg2 : 2012/03/20(火) 22:14:19 ID:O7UHVrUo


   「彼女の質問は、とても比喩的なものだった」

          _
       /: : :ヽ:ー、   _
         ゝ:、_: :ヽ__:_r‐':.lヽ
     , -、ノ: : : : : : : : `: :|: :.ヽ、  __
.     く: : : `: : : : ; -― ‐{`: : : :ヽ´: :.〉_ -、
      '; : : :.,ィ'´      ゝ‐-、:-:'ミx:´: : : 〉
    r‐': : ; '           ノ: : :}ミ}: : :ノ     
    廴:../   l     l    ,': : : :}三!: :ゝ,x=ュ、
     ノ;'  l !       l   ヾ_: : l三!: : : 〉`ヾ    仮に、の話でね、私たちが沙漠で遭難したとしましょう。
    ヾ!   !ム斗 / l‐l-、l /  〉: l三!:r‐'ミュ、  
     lト、  lィュヽ,/ l/ //l/l f´: :..l三!:ヽ三}ヾ   そんな、少しでも水分を摂らなきゃいけないってときに、
       ヽ l じ'   ィ示云x! ゝ、: :l三:.ノミ} }}    一杯の冷たい水が差し出されたと想像して。
        l ! ,    弋:ツ/ l  /:{薔}/三} リ
          l人  、_    / / /彡イ ,ィ彡'´
          !  ,ヘゝ'    / l  l' l イ/}ミ}
       / l {三ミ二三l   ト、 ヽ ヽ{ミト、ミ}   でも、水は一人分しかなくてね、
.      / /l /三ミ薔三ミ!  l三ヽ_ヽヽゞ=ミ}   二人で分けると共倒れになる程度の量しかないわ。
     / ///:.{三リ寸三}ヽ ヽ〃: ヽ ヽ
.    / / /: : :ゞ〃 ヾ三三ヽ ヽ: :/ /}


                      / ̄ ̄ \
                      _ノ  `⌒   \
                      (●).(● )    |  …オッケイ、想像しただろ。
                     (__人___)    |
                   , =二ニニヽ、   |
                   /  二 ヽ、V   ト、_____
                 /   -、 }、j´   /:::ノ::::::::.`' ー- 、
                   /   /{_/_、____,. "/::::::::::::::::::::::.. ヽ
                  _/___ ノ:::::「、::::::::::/ :::::::::::::::::::::::::::::::::.. '、
              _/ ::::::::::ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::. '
             l :::::::::::::ヽ〈:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i :::::::::::::::::::|
             ,' .::::::::::::::::::}::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| :::::::::::::::::::|
             ,' .::::::::::::::::::ハ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| :::::::::::/ ||
              ,' .:::::::::::::::::/::/ \:::::::::::::::::::::::::::::::::::::| :::::::::::::::: |:|
           / .::::::::::::::::/:::/   `‐-、:::::::::::::::::::::::::| :::::::::::::::: |:|


     「僕はその暗示めいた質問が、何か重要な意味を持ってる気がしていた」

        「だから、一言一句聞き逃さないように、細心の注意を払っていた」

338 : ◆gDQ5bE8qg2 : 2012/03/20(火) 22:15:04 ID:O7UHVrUo


   「だが、彼女の質問はあまりにも不明確だった」


       r;‐==ミ}:.:.:.:.:.:/:i:i:i:i:/.:.:.:.:.:.:__入:__;ノ⌒ヽ__乂:.:.:.:..入___
        |:L.__/} :.:.:.:.:|:i:i:i:i:i|.:.:.:.:.:.___)          ` く::::.:.:..}_
      ゞ;≠¨´| :.:.:.:.:|:i:i:i:i:i|:.:.:.::___;}             ∨ ̄.〈
         {:{____人:.:.:.,:ィ≠ミトil_y´ l   /  ,.イ         ∨.:..:.:}
        /`¨¨7/:ト、{l(穀} } j:.|   |.―/-  /  l .|       .|.:::‐〈
.       /   // l:| }:.ゞニ彡'l:.|   | /| / ヽ/  |  /   |:.:.:.ノ   それでね、やらない夫は私に水を渡してくれるの。
     ,'   // ///ヾ;.:.ト:i:i:i:iLl   斥卞ミ.   /  /}⌒/   リフ′  『真紅が飲むべきだろ!』なんて、格好つけてね。
      |  // ///  |.:ヾ;\i:i|   代:.cソヽ   ィ尓Y  ./
     ! // // '    `,二ヾ:ト|  ヽ""     ,ヒ:.ソイ   /
      | |_/ /〈!    /.::.:.:.:`¨ミ 、  l       ""厶イ
      l   |_/!  /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.}  }. ト、  ` ´  ィ .|
      | i   | .イ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./ /  爪ミ -<  i  |
      l|   ∨l:l:.:.:.:.:.:.:.:. /  ' .イ:i:i:ィ≠ミx'.i:i:i:》 |
      | |    /.:.l.:.:.:.:.:.:.:.:./   /i:i:i:={ { {匂)l}=:i:i.》..|
      | l  /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. |   (i:i:i:i:i:i:i;乂辷彡'ミi:i:i:i》.|



             / ̄ ̄\
           /   _,ノ `⌒
            |   .( ●)(●)
.             |    (___人__)   格好つけてって…
             |        ノ     うん、悔しいけど言いそうだろ…。
              .|        |
              人、       |
          ,イ:. ト、ヽ、 __ ,_ ノ
    ,. -ーー -‐ ´:::::::::::::::::::::::::::::7
  /..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: く'、
. { :::::::::::::::::::::.ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::.. 、_
  '| ::::::::::::::::::::::..`、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::..`ヽ
  '| ::::::::::::::::::::::::::::i_::::::::::::::::::::::::::::::::::::.ヽ::ゝ
   ト、:::/ / ̄`` ハ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::!:::::::.ヽ
   `,ヘ ´:::::::::::::::::. ハ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|:::_,rー'、
    }:,∨ :::::::::::::::::: ト、:::::::::::::::::::::::::>< ̄\::..\

339 : ◆gDQ5bE8qg2 : 2012/03/20(火) 22:15:27 ID:O7UHVrUo


  「だから、僕は彼女が何を思っているのか、分からなかったのだ」


   r‐く二ニ:/i:i:i:i:i:i/  V^’           ヽ Ⅶ: : :己
.  /:i/[_: :|i:i:i:i:/、yz'′                Ⅵ: : :.__7
 /:i/ lしんく|i:i:i:Yrュヲ       .l!    l|  ', ' |: : :_:∠, でもね、そんな水を私は捨ててしまうの。
.〈:i〈  || 己 {i:i:i:i|′   ! l  | l!  l| l .lLi! | l! l}: : _く
 \\!!   し|i:i:i:i|   | | |  | l!  l| l .i i! i l| l|__ノ 『私だけ生き延びたくないのよ!』なんてワガママでね。
    ̄|L__ムスi:i:i:i:{l  | | |/| l!  l| ||」zテメ.l l| l!トミx7
    | ̄|i:|i:|マi:r=Ⅶ i ./|  | iヾ/!ノ fz リ |从ノマヘⅣ   せめて、あなたに譲ればいいのに、
    |  |i:|i:|ミム泌リヾ .l ;z云气    `¨ "| | |  |      ばしゃーっと全部、流しちゃって。
    | /i:{ゞ\ゞ=イ| l |《Vzツ'       八.| |  |
    | : ̄|  ̄ゞ≠{  |  ""   _  '  /  l| |  |
    | i  |    x≧l  |> _       イ三ヲ{ |  |     ……そんなことをされたら、あなたはどう思う?
    | | | ヘ  ∨i:|  |≦三三r≠くヘ≦ 三∧ ',. |
    | | | ', ヽ/:ヾ|  |三三三いゞソメ《 三三∧i |



           / ̄ ̄ \
            _,ノ ヽ、,_  \
          (●)(● )    |
          (__人___)     |  あー…そうだな…
          '、`⌒ ´  u  |
           |        |
           ヽ 、     イ
           ィヽ-ー ≦ノ7
    _, 、 -― ''"....:::::::::::::::::::::::::::ト、
   /.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::........--、
  丿.:::::::::::::::i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::r::::: {
  r :::::::::::::::::::::|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`,::::i
 /.:::::::::::::::::::::::!:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',::i
/.:::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::V


    「とはいえ、何かを答えないといけないと思い、僕は考えた」

      「それでも、考えれば考えるだけ、分からなくなっていった」

340 : ◆gDQ5bE8qg2 : 2012/03/20(火) 22:16:22 ID:O7UHVrUo


    「結局、僕は素直に思ったことを口にした」

     「意図が分からない以上、仕方ない。そう思ったのだ」


            / ̄ ̄\
          /    _,.ノ  ヽ、_
          |    ( ●)(●)   そりゃあ、流石に怒るだろ。
          .| U   (___人__)
           |     ` ⌒´ノ     いくら真紅が相手でも、なぁ。
           |        |_,-‐、_ -、
          .人、      厂丶,丶 v 〉.
        _,/::::ヽ、.,ヽ., ___,く_ソ    __ノ
 _, 、 -― ''"::::::::::::\::::::::::::::::::::(    <"ニ‐-、
/;;;;;;::゙:':、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::r  /⌒ヽ;;;;;;; )
;;;;;;;;;;;:::::i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;;;V/..... ̄ ',;;;;|
;;;;;;;;;;;;;:::|;;;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;;;;;〈 ;;;;:::::::::::... ',;;i
;;;;;;;;;;;::::!;;;;;;;;;;::::::\::::::::::::::::::::::;;;;;;;;ハ ::;;;;;;;;::::::::. ',



        r_ 、 , - ─- 、   __ _... -‐ ' ´ _ノ  /::::|  ノ:::::::::::::l!
        lj ノ      フ ':::::::/    ' "´    ヽ:::::ヽ ' ::::::::::::ノ_
       ,. ィ´⌒ヽ     /:::::::::::/         /ヽ )::::::::::::::::::::::::::::1
     j/ (__      /::::::::::::/      _   /::_i_ノ'ヽ:::::::::::::::: _:::ノ
     ヾ r ' ¨     /::::::::::::/ :::::::::::::::::〆__  ヽ    \::::::::::し、
       |...:::::::::::/  ':::::::::::::::l__,:: - ── ハ ノ      ヽ::::::__ノ
       r-─ "    |:::::::::::::: |      _ ヽー ' ヾ.      ゙:::ヽ
       ゝ_      _ |:::::::::::::: |    フ_j ノ     ,.      レ′
      l /ゝ :::: ∠_.|:::::::::::::: | ::::::::::"j ´ T′    |   ,   l
      | l:::;/` て_  |:::__ :::::: |   _ノ ,ヽヾ.     ,ハj_   // ,
      | Lj! |  '' 丁γr、ヽ::::| _ノ‐!- !-!、l!   ィリイi/ ノ .ヘ,/   …それは、自分に水を譲らなかったから?
      |   l  ヾ ゝメjク:::::|ノlハ!j_ゝ! ゝヽノjムrjイ/ l/ j/
      |  .    | \`ー".::::| ヽハ::ィノ`     ヒケ j ハ
      |  /   |  ヽ \::::! ハ` ´     ,  / | |
      | ,     |   |` ーゝ ヽヽ    _ _   イ .ハ.|
     ノ /     | !  ヽノ^゙ | |ト \    / _j | !|
    ./,.j/       | |ヽ /ゝ.  |  ヽ.\ ヽーく  ̄"| l!ヾ.、
  /   /       ヽヽノ     L   \ヽ ヽ:.:゙!:.:. l ,,リ  !l
/  ., '        / イ   ハ ヽ.  \\\:.:.:| ノ、._ l|
  /        '  :::/   /:::::  `ー、 `ー 、ヽ( `-── ァ
,/     - 、 _ノ ::::::/   {::::::::::     >- ─ `フく"<


   「だが、彼女から返された言葉に、僕はまた首をひねった」

341 : ◆gDQ5bE8qg2 : 2012/03/20(火) 22:17:08 ID:O7UHVrUo


 「それは、彼女があまりにも的外れな質問をしてきたからだった」


                         / ̄ ̄ \
                      ⌒´ ヽ、,_  \
                     (●).(● )    |
                     (__人___)     .|   いや、違う。
                          '、           |
                         |        |   俺が怒るとしたら、真紅が諦めてるからだろ。
                     ,. -ー._i-、_     /l、
                 /...::::::{. i_ {_γ、__ ∠ノ::.}- 、_
                   ./:::::r/::::{. i_ l_ i_ {::::::::::::/::::::::::::::::..\
                  /.:::::::::::::::} .i _i l_ {:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..ヽ
               /.:::::::::ノ::::::r "~'ヽj_ {:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::. ',
              /.:::::::::::>ー、j.‐-  / {::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: }
             /.::::::::::::::トヽ、⌒ γ  i::::::::::::::::::::::::,':::::::::::::::::::: i
            /.::::::::::::::::::l::::::::ゝ、 {   ソヽ、:::::::::::::::} :::::::::::::::::: i
           /.::::::::::::::::::::::l:::::::::::::`ト、__/::/:::.\::::::::::::i :::::::::::::::::: i
             /`-::::::::::::::::::/l::::::::::::::::::`,ー::::::::::::::::::::..ヽ::::::i ::::::::::::::::: i
          / .::::::::::::::::::::/ l::::::::::::::::::::::ヽ:::::::::::::::::::::::::::..、::::::::::::::::::::: i



  r;‐==ミ}:.:.:.:.:.:.:/:i:i:i:i:/.:.:.:.:.:.:.:.:入:_;ノ⌒ヽ_乂.:.:.:.:入___
  |:L.__/} :.:.:.:.:.:|:i:i:i:i:i|:.:.:.:.:.:.__ノ           ヽ、.:.:..:.:.}_
.   ゞ;≠¨´| .:.:.:.:.:.|:i:i:i:i:i|:.:.:.:.:___)   |          ’: ̄.:.:}
    {:{____人 :.:.:.:.:|:i:i:i:i:i| :.:.___;}__|__ ,!斗'   .! |    '..:.‐〈
  ./`¨¨7/:ト、:.,:ィ≠ミトil::y´ |  ノ' |   '! |ヽ   ' :.:.:.ノ
  /   // l:| } {l(穀} } j :i   i .,.z=ミ:,  /ハ,| , , .リフ′
. /   // ///|:.:ゞニ彡'l .|   |イf.::_t! }/ ,.ィ圷. ハ/     私が――諦めてるから?
.,'   // /// ヾ;.: ト:i:i:i:iL|   | ゝ=’     .j;ソ|./ン
.|  // ///   |.:ヾ;\i:i|   l        '  }ヘ\
.! // // '     `,二ヾ:ト|   ヽ     _     八 \ 、
.| |_/ /〈 !    /.::.:.:.:`¨ミ 、  ト、  ´¨   .イ .|   \ \
.l   |_/ !   /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.}  }. !`iミー- ´,/'|. .|     ) .)
.| i    | .イ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./ / ノ:i:i:ィ≠ミx'.i:i:》 .|   / /
.l|    ∨l:l:.:.:.:.:.:.:.:. /  ' イi:i:={ { {匂)l}:i:i》 |./ /


   「そんな彼女は、僕が口にした言葉の意味が分からないのか、驚いているようだった」

342 : ◆gDQ5bE8qg2 : 2012/03/20(火) 22:17:34 ID:O7UHVrUo


   「彼女が何を言おうとしていたのかは分からないが、
     とにかく、僕は自分が言ったことの意味を彼女に伝えた」


             _     ______
            l i  /    \
            l l_./ _,ノ  ヽ、,_\   そう。
            l/ ニヽ( ●) ( ●) .|
            l / y 「'i___人___)  | そんな状況で水を真紅に譲るのは…
            l   <、.l         |
            ',    ',/       |  やっぱり、真紅に生き延びてほしいと思ったからだろ。
             j    ノ      ,/'|、
           _∠⌒ヽ j 'i, __ , __ ィ/::L___    それなのに、死ぬことばかり考えられたなら、
         / ...::::::::::ヽVヽ::::::::::::::::::::::::::/:::..´''' 、、、 _   俺はやりきれなくなる。
       / ...:::::::::::::::::::: 〉::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..... i::..\
     / .:::::::::::::::::::::::::: /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: l::::::: l



            __ __,.
      「`ヽ´ ̄`フ.::::::::/´  ,. -‐'′{::::し'.:::::::イ
    . ィ⌒ヽ  /.::::::::::/       ハ:::::::::::::!::::)
    { イゝ   /.::::::::::,′. . . ..x  く`ーヘ.:.:.::::し'
    Y.::::::::ノ '.::::::::::::|.:: . ---xノハノ    ヽ:::)
   ( ̄  . :.|:::::::::::::「´ _、  )⌒Y     レ′
    i 7ゝ.:::∠!:::::::::::::|.:.:.:.:j「 Y    !    }
    | i::ハて...」::::::_.:::::! ノ」ハ '.  ,ハL /  ′
    | L! | 丁Yr刈:::|ィハハ「ゝVイムイ//ハノ   ……。
    |     |\ゞイ::::ト弋)ソ   ヒケj小
    l  /   !  `トゝ:!ハ´     ' .イ j | 
   ノ. /  |i  ゝ'' | 仆. .  ´ イ 」 ;i |
  / :/     |小./ゝ.|ヽ\下`ヽ 丁jハ
イ  , ′    ヽ:/ィ  ハ. ヽ\ハ.:.:.:jり__」!
 /       ,ノ.:/ /.:::: ` ー 、ーヘ〈ゝ--=ァ
    /⌒Y .::::/  (::::::.     下不厂゙ぐく
   r '   ノ.:::::/ .イ )::::i    | ̄j ) `ヽソ
.   \:::`ヽ//.::/.::::::i    `ヽヽヽ (

343 : ◆gDQ5bE8qg2 : 2012/03/20(火) 22:18:07 ID:O7UHVrUo


    「説明が終わるころになると、彼女がうつむいていることに気づいた」


               _______
             /    \,-、__
           /_,ノ  `⌒ ヽ.,__ ヽ  だからその、自分勝手だけど怒る気がする。
           | (● ) (● ) ,.! ┴-'、
           |  (___人___) 〉-‐‐´ l   …恥ずかしながら。
           .|       u 〉--‐´ l
            |        iヽソ   l
           Λ      ∧`;"   '、   出来れば、『骨は珊瑚、眼は真珠』のふたりのように、
          __,. ィ仏 ___、___ ィ_ノヘヽ、 _,.‐ー、_    行き着くところまで行き着いて欲しいだろ。
    _,. -= ''' .:::::::}:::::::::::::::::::::::/::::::::>´..:::::::.. ヽ`.、
  ノ´ ...::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::〈 :::::::::::::::...\::ヽ
/ ...:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::', ::::::::::::::::::.. ヽ:}



ゝ:::::::::::::L__:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽー- 、,r  ':::::::::::::::::::::: |_/rヽ
(::::::::::::::::::f:::::::::::_:::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ  ヽ::::::::::::::::/_ イ二二 ヌ
 \:::::::::::::つ:::::::. \::::::::::::::::::::::::::::.|   |:::::::::::::::::::::::::::!ニニ´ ' /
  (::::::::::::::::ゝl::_ _:::::::::::::::::::::::::::ー┤   |::::::::::::::::::::::::::ノ\_//
   jゝ:::::::::::/`ーj:::::::::::::::::::::::::::::::::::.|   |ッ:::::::::::::::::rイヾ ー'\
     \/    /  ゝ__,:::::::::::::::::::: |   |:::::::::::::::::_:(  l! |   |
.       Yl!  |    ゝつ:::::::::::::: l, 、 /:::::::::::⊂´  ノ!/|   |     …そう。
      | !|  ,、   ト, ヽr、::::::::frtッゝ::::::::rイ  / | |   |
      ヽヽ、!.,\l! !li j/! ゝ_:::ゞニメ::rゝ′  /!! | |   |    …私はそんなことまで、考えてなかったわ。
             >!ノヘ! レ' j!  ト' //´ /   ,イ ''  | |   |
          ノ ト、    /,  | ,/ゝj/ _ ,. イ| |   | |   |
.          | | .‐、ー j/|  |/   `_j _ l!ヾ! |   | |   |
.          | |   ,>/ .| ,.トー <_ ::: r:/ | ! |   | |   |
.          | | <r,<ヽ..|./│/ /`ー <_,j  |   | |   |
.          | |   ゝイヽノ  ヽ /ヾ :::: ゛ヽ |   | |   |
.          | | /  _j/ . __,∠ノ::::::::\:::::: ヽ|   | |   |
.          | |.イ_,〆/ _,, -―r゙ :::::::::: \::::: ヽ  | |   |
.          | .∠, / ´!   ∠_::::/ l:::::::::::::ゞ :::::.、 | |   |
.          | | |`ー ̄ 二ノ/::/  .:::::::::::::::::::::: ヽ│ !|
.          | |  ヽ  /   i/ヽ::::  :::::::::::::::::::::::::\ l|!


     「僕はなにか失言でもしてしまったかと思い、居心地が悪くなってしまった」

344 : ◆gDQ5bE8qg2 : 2012/03/20(火) 22:18:40 ID:O7UHVrUo


   「しばらく経って、彼女が顔を上げると、
      少しだけ困ったような笑顔がそこにはあった」

              _n_r‐vーy、
          i'y厂し'f      ⌒^ト、
          _f !  , ノ-――-  ,    ⌒i_
         コ 上'           \   ム
       ,r┘之,            ヽ   ク
       _ュヾス  /            i  ヒ
     .,イyセ |rュ | | / i||| | | i iヽ i .ユ
   /! f|rェ ij.k' | || |  |||| | | | || | __}'
  < ./| j ||y !,ヒ|r' || |  |||| | | | || |_イ    ・・・答えてくれて、ありがとう。
    V_| | |iム@yウ,| ||+-j-!-jリ!/リ-|-+ !, ハ'  
     `L!| └rYィ` l将圭w^   ィ桂永 i ト'     少しだけ、何か掴めたような気がするわ。
     | | |j!| i|  |戈ン    戈ンy| |
     | | |kヽ._i  | ""    ,  ""/|| |
     | | ||  |  |\    rャ  /| || |
     | | ||  \ \_f二>n<_フl|/j /
     | | ||  /^y./し,  ュ9く,  /ソ/、
     | | || / f二二了 小^  ヒ二ニ7
     | | レ  .ム二二ス__,イト、_{二二ヌ
     | | /    j二二コv  i,l   | ヒ二ラ|_
     | | |       ク ∧/r-┴-┤ リ  r,i'__



                   /  ̄ ̄\
                _ノ  ヽ、_   \
               (=)(= )    |
               (__人___)     │  あー、その、こんなことしか言えなくてすまん。
                   '、'ーー´   'J |
                |        |    意味なく、真紅を責めてるみたいだろ。
                    ヽ 、     イ
                ィヽ-ー ≦ノ7
          _, 、- ― '´ヘ:::::::::::::::::::::::::ト、__
        /..::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.... 、
       丿;;;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..ヽ、
       / ;;;;;::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::'、:::: !
       /;;;;;:::::::::::::: !::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: i:::::: |
     / ;;;;;:::::::::::::: /;;;;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: |:::::: |


       「一体、どんな失言をしたのだろうと、僕は心中で焦ってしまう」

345 : ◆gDQ5bE8qg2 : 2012/03/20(火) 22:19:05 ID:O7UHVrUo


     「結局、僕は、彼女の質問の意図が分からないままだった」


          _
       /: : :ヽ:ー、   _
         ゝ:、_: :ヽ__:_r‐':.lヽ
     , -、ノ: : : : : : : : `: :|: :.ヽ、  __
.     く: : : `: : : : ; -― ‐{`: : : :ヽ´: :.〉_ -、
      '; : : :.,ィ'´      ゝ‐-、:-:'ミx:´: : : 〉
    r‐': : ; '           ノ: : :}ミ}: : :ノ
    廴:../   l     l    ,': : : :}三!: :ゝ,x=ュ、
     ノ;'  l !       l   ヾ_: : l三!: : : 〉`ヾ   いえ、あなたと会わなかったら、
    ヾ!   !ム斗 / l‐l-、l /  〉: l三!:r‐'ミュ、     こんなことを考えなかったでしょうし…
     lト、  lィュヽ,/ l/ //l/l f´: :..l三!:ヽ三}ヾ
       ヽ l じ'   ィ示云x! ゝ、: :l三:.ノミ} }}     いま気づけて良かったこともあるわ。
        l ! ,    弋:ツ/ l  /:{薔}/三} リ
          l人  、_    / / /彡イ ,ィ彡'´
          !  ,ヘゝ'    / l  l' l イ/}ミ}        ――怒ってくれて、ありがとう。
       / l {三ミ二三l   ト、 ヽ ヽ{ミト、ミ}
.      / /l /三ミ薔三ミ!  l三ヽ_ヽヽゞ=ミ}
     / ///:.{三リ寸三}ヽ ヽ〃: ヽ ヽ
.    / / /: : :ゞ〃 ヾ三三ヽ ヽ: :/ /}



            / ̄ ̄\
          /    _,.ノ  ヽ、_
          |    ( ●)(●)
          .| U   (___人__)   どういたしましてって言うのも変だし…
           |     ` ⌒´ノ
           |        |_,-‐、_ -、   こちらこそ、いつもありがとうだろ。
          .人、      厂丶,丶 v 〉.
        _,/::::ヽ、.,ヽ., ___,く_ソ    __ノ
 _, 、 -― ''"::::::::::::\::::::::::::::::::::(    <"ニ‐-、
/;;;;;;::゙:':、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::r  /⌒ヽ;;;;;;; )
;;;;;;;;;;;:::::i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;;;V/..... ̄ ',;;;;|
;;;;;;;;;;;;;:::|;;;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;;;;;〈 ;;;;:::::::::::... ',;;i
;;;;;;;;;;;::::!;;;;;;;;;;::::::\::::::::::::::::::::::;;;;;;;;ハ ::;;;;;;;;::::::::. ',


     「正直に言えば、今でもまるで分かっていないから困りものだ」

346 : ◆gDQ5bE8qg2 : 2012/03/20(火) 22:20:49 ID:O7UHVrUo


 「繰り返すようだが、僕は焦っていた。それが顔に出ていたのだろうか」

   「やがて、今まで困っていたような顔をしていた彼女が、大きな声で笑い出したのだ」


 廴::::.:::.::.:::::.::.:::/   /          `‐-‐、::.::.::.::.::::.::.::', : : :
  _):::::.:::::.::::::/     i     i    |   〉:::.:::.:::.:::.:::.::!: : : 
  L_::::::.:::::.::/     |   ,' |     |  {::.::::::.::::.:::.:::::.} : : :   ふふ、
     ̄l:::::::i    l |    i  |     !  ト、:::::::::::::::::::::|: : :    あなたって、本当に変な人だわ!
     \_| i     l |  i | l|  | ,.ゝ/ -‐' -:::::::::::::j,ェ、
       | |    l |  | ! l =ー|''  // (::::::::::::::::ハ{{
       | |i     i i _」 ト、|| /   _x=== ト、::::::::::代`
       |l|    X´i l\l  レ'  rテ´    .| ト‐-,:::|:.`:
        ヽ!ヽ、 ト、  _==ヾ、           l i| 〈::::}: : :
         `  \| k'x゙              ,//.| 〉,': : :
                  ハ     、   ァ    // | |: ;/
             | ヽ    ヽ '   .// __| |_:::::::
             |   | i ー-_、 __ , ィ' //: ̄ ::| |:|-;:::
             /  / lヘf{ハ l´: : ://: : : : : | |:|. L


                     , ´  ̄ ̄ ` 、
                    /        ヽ
                      /    _,ノ_ `ヽ-、
                  /   (√丶丶´v 〉   面と向かって言われると
                   ノ U   { )     j     キツイ言葉だろ、それ。
                ,.イ 、    V     /
              ,/(:::ヽ.ヽ   {     r        …というか真紅も大差ないだろ…
      _, 、 -― ''":::::::::::::\::::ヽヽ., __r  /⌒ヽニ‐-、
     /::::::::゙:':、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::V/..... ̄ '.,:::::
    丿::::::::::::::::i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::( :::::::::::::::... '.,::: |
   r ::::::::::::::::::::::|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ ::::::::::::::::.. '.,::i
  / ::::::::::::::::::::::: !:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ ::::::::::::::::::. '.,
  / ::::::::::::::::::::::::::!:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ ::::::::::::::::::::. '.,


     「僕はなぜ自分が笑われたのか分からず、
        ただ笑われるのも癪だからと、彼女に毒づいたりもした」


       「だが、僕の抵抗はあっけなく終わってしまった」

347 : ◆gDQ5bE8qg2 : 2012/03/20(火) 22:21:13 ID:O7UHVrUo


   「この日、僕が分かったのは、彼女と口喧嘩をしても勝てないということぐらいだ」


                     ___
                /::ヽ__/::::::::::::ヽ\
             /:::::::\::::ヽ::::::::::::::::::\\_
               /::::::::::::::::ヽ::::::`::::::::::::::::::ヽ: ::\
           /:ヽ::::::::::::::::::::>z、:::::_:x==斗: \z、______
              ヽ::::\:::::::::::::::::,."´     イ\: :V∧: : : : ヽィ::ヘ
              }::::::::::>:::/         ヾ: : : : V∧ : : : : : : : : !
           {¨:::::::::::::: :/         ヽ   >、;;: V∧: : : : : : イ
            廴_:::::::::::/  i!   ト、    i人 イ: : : : }iiiii} : : : : : | |、
              ノ: : /   :|    iハ   :ハイ テ: : : /人i}:!: : : :::| |k\  あなたよりはマシだと思うわ。
            /::::::イ  i  :|    |ハ  / ! --j / | ̄{ .Y ̄Y.| |:ミハ
            \::::{   |  |,    :|川 /,ィレ'_ _,jハ |ト イ  .|.| | ハヾ;;、  
.                ヾト  ヽ ヽ   |.ノ !/´爪「;;うiヽ| ! ||:イ   .|.| | ハ ヾ;;、
.                | \ ト {ゝ_从     V:ヅ'’| ! ||彡  ,.任i!   V/シ
                 |   ヽ八 .{:心      〃 .| ! || }レィ /.| |   ト"
               Vハ   ∧Vツ          | ! ||// /.|.| |.    |
               ヽハ    ハ〃 ′   ノうi .| ! ||イ.:/ |.| |.    |
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      v:: :: :: :: :: l:|Y⌒ 、`、 l ( = )( = ) l-'´:: l:: /::l '´:: :: :: :: :: ::/
       v:: :: :: :: ::l::ヾ:: :: |:: :: :l.  (___人___)  .|:: :: :: 〉レ´:: :: :: :: :: :: ::/   えー、そこで拒否するのか…
       l:: :: :: :: ::|:: ∧:: ::l:: :: l   ` ⌒ ´ 'J |:::::::::::Sレ‐i:: :: :: :: :: ::/
        v:::lヽ:: ::|::l:: ::`ヾ_ i         |;;-っ´:: :: |:: i:: :: :/:: /     地味にヘコむだろ…
        l::|;;l:: ::|:::!:: :: :/:.ヾ =',       /L,/´ヽ:: :: ::l::|::/:: :/
         ';!::l:: ::|:: :: ::/:. :.,,>》'ヽ、._,_/:::ゞ ヾ、 ヽ;; :: |::l:: :/
         ';:: ::l:: :::/:. :.ヽ'´:.i`ヽ:. ニ二ニ :./ :. :. v:. :. l::|:: :: :/
          i:: :::l:: /:. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :!::l::l:: :/
          ∨:::|::/:. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. v:l::/
           |;: :レiヽ、:. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. |、/
           ∨ l :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: Y
            ヽ:: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: ::|


    「僕は数分と持たずに、まともな返しが出来なくなっていたのだ」

     「そんな自分が少し情けなくて、僕はそっぽを向いた」

      「有り体に言えば、拗ねたのだ」

355 : ◆gDQ5bE8qg2 : 2012/03/20(火) 22:27:50 ID:O7UHVrUo


   「だが、彼女が放った言葉で、僕は笑ってしまった」


          )): : : : : : : : : , .----<: : : : : : 八_
       r'´: ̄: : : : : : : ;.'´          ¨ <: : : : : : ヽ
      {: : : : : : : : ::/〃               ヾ: : : : : :ハ
       ゞァ: : : :.:.:, ' /   ,ィ      ヽ    ∨: : : : ::ヽ
     __ _ノ:\: : :/  ,'  〃  i |   i  l     ∨: : : : ::ハ
    /}: :ヽ: :.:.:∨  ,  / il  | |   |   |   i   ∨: : : : :.i
.   //ハ: : : \:.;'   i  /i .:il  | |   |   |   |   ∨: : : : !
   // /¨):、: : :.i  :| :厂! :从 . | |   :i|   |   |  i  ∨: :rチハ  でもね、やらない夫。
.  // //ノ: : ヽ: |  从ィ=ミ、 ', ハi   :リ  !  リ ,'  爪: : :i ∧
 // //(: : : : : :| 乂{トftイハ ヽ ノ从_./j  /  ./ ,'  ,ィ川: : / ∧   あなたは変な人かもしれないけど――
.// // j |ー、:.:.|  Tミ弋zツ    ィ云ヌァ / . / /: ! :!:.イ   ∧
{_{ .//!  | |  ヽ| 从""        {辷zシ 》彡 / /:ノ| / /! ',
    ノ  | |:    |  爪       '   `¨,,,,(( イ._/ノ  ,' ,' |  ',
  ,'   | | ,ィチ| ,'ノ=\  `ー    ,イ | | |  ̄   ,' ,'  ハ  ',
  ,'   | |ム:::: ;' ,'_::-== \ __ ........z≦::::|::j j jト..、   , ;:    ',  ヽ
. /    升::::::::/:/::::::::::::::::__:ノ三入:::::::: : |::| | ||::::::::>{ {     ヽ  `



         つ      , ' /                        ー 、|:::::::V / |   (__
        rへ    ,' / ./  .//   ,      '         rー Y::::::::|/ V    _ ノ
        レイ     / ' ,  /     '      '         `ー|::::::::| :/   (__
       /1|ト、  .' ./ ハ  ,  '  /.     |   |  | |  γー '´!:::::: | /     /
       / ∧|ゝ  ! / /  ' l!  .'l!'   |! ,|   |. | |!   `ーt |:::::: レ    _ノ
.      / /  |!(_.  l |  ! | l! .|! | |l! | | |!l |! | | |! |! i rーV:::::: |     ハヽ   ――私はあなたに出会えて、
     イ ,'  ∧ ハ__ | l |!l! | !‐!-ハ、 | |l! | |! :|||: |! | | |! |,  ゝー|::::::: |  r__'Yヽ//             良かったわ。
    /::l ' ./ |::| /ヽ从1リ|!、,≡l!|ヽY |l| | l!! |_j__|ハj | l |! | r、ノ ,::::::::,   __ノ l V
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   ヽ , /!   ノ::|   イ ハ 彡≠≡ミ        _メ_!ヾメイ! 'rー'___/r、j Y /∧:|.|
    /  ' !  Y/  / | ハ   ¨ ¨          メ≡≠ミ |!ノ{γfヽ!フ /  〃  \
   ./ / !  //   / ハ  l                ¨ ¨ ./ イハゝゞン ′ ' |./!|   | |! \
  / /  ! //   / / | l ハ      `         '   / /   | /::イ'   | |! l::!
. / /  ,.' //   / /  l l'  ゝ    ` ー       /  ,/¨´     | !: |    | |' ノ::!
 ' /  / //'  ,.' , '  ,.l l!‐==、 \         .イ   /         | ||:::| ヾ  !`V
  /  ,' ,// / イ  /l| |三三::`ーゝ、 ._ . -__.'ニ/   '、 _.      |!|ヾハ   ' 、 ゝ
 '  /´ / ' / ./ , '|| |三三三::_γrーァV三]/  イ |三三./     .l!|   ',.   \ \
   /  /..∠ / 三 ' ノ 〆´三三! (込ハ:/ /, '/|! | 三../     li|    ヽ   \ \


    「その言葉は魔法のようで、僕の中に深く染み渡るのだ」

      「僕の心の中で、パレードの行列が大騒ぎで走り始めるような言葉なのだ」

349 : ◆gDQ5bE8qg2 : 2012/03/20(火) 22:22:06 ID:O7UHVrUo


   「その日、心に灯った小さな火が、
        もう一度燃え上がるのを、僕は感じていた」


                        ,′
                     /
                  ,..、 ィ/
              丶  / V/
                `Y  i′
                ィケ  ト、
               /{'⌒'} `丶
                 /  ヽiノ
             /  ,r'┴'ヽ.
              .    ,イ::''n::::,f'
                i:: ll::iYll!
                !:: :l:: : :l
                l::l l:: l ll
                 {i l:: . l!
                |j:i:::::li l,
                }i::::::::ll !
               (!..:::::..lll      ,ノ入
                l...::::::..ll     fy' l l!
          .. .:.:. --―リ..::::::ハl―--:::.:.ム!,_//
       r''"´:;:;:;:;:;'   ,ク.::::::::i::ll..,,  '';:;:''" `丶
       `丶、:.:_  .:;:;:;ム;:;_:;:;_ゞ、:;:_,,   _ ,,. ノ
       ......:.:.`ヾ" '' :.:.―---―.:.: '' 7"´
    . . .:.:.:.:.:.:::::::::::::丶、::::::::::::::::::::::::::::::ノ:::::.:.:.: ..
    : : : :.:.:.:.:.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.:.:.:.:.:.:
       : : : : :.:.:.:.:.:::::::::::::::::::::::::::.:.:.:.: : : : : :


   「僕は彼女に何度も恋をして、何度も胸に火を灯している」


       「その度に僕は、優しくなりたくなるのだ」


          「少しでも、少しだけでも」





                   つづく

350 : ◆gDQ5bE8qg2 : 2012/03/20(火) 22:23:35 ID:O7UHVrUo

ということで、第六話『骨は珊瑚、眼は真珠』はここまでです。
今回、土台にさせてもらったのは池澤夏樹さんの同名小説でした。
池澤さんはユーモラスで、それでいて知的な雰囲気が漂う作家さんで、>>1が敬愛してやみません。

そんなこんなで、現時点で本編6話と番外編1話を投下させてもらいましたが、
本編は残り数話で終わる予定です。

なんとか終わりまで書き上げてみますので、どうかお付き合いくださいませ…!

351 : 名前なんて無いだろ常識的に考えて : 2012/03/20(火) 22:25:23 ID:5wYiWlwE
乙でした!

>>本編は残り数話で終わる予定
確かに物語が終わりに向かって動き出してきた印象がありますね。
最後、やらない夫と真紅がどういう結末を迎えるか楽しみにしています。
どうか、二人に幸せが訪れますように。

352 : 名前なんて無いだろ常識的に考えて : 2012/03/20(火) 22:25:34 ID:4WQlr8zQ
乙です!

353 : 名前なんて無いだろ常識的に考えて : 2012/03/20(火) 22:27:26 ID:RI1KBelw
乙でした
真紅はやらない夫の思いをどういう風に受け取ってくれたのかな…。ムズムズする

このスレは今回の小説と同じく、少しだけ不安で、寂しくて、それでいて温かい複雑な気持ちにさせてくれますね
もちろん最後は救いも、ね?(チラッ

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