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やらない夫と真紅が、小説を読むようです 5.「幸福な食卓」

目次 現行スレ

255 : ◆gDQ5bE8qg2 : 2012/03/18(日) 21:58:24 ID:gsvE2TB6
それでは、22時より投下いたします。
今回、個人的に聞いてるBGMはこちらです。
http://www.youtube.com/watch?v=Hu9PZbulelY

256 : ◆gDQ5bE8qg2 : 2012/03/18(日) 22:00:16 ID:gsvE2TB6


  「家族でそろって食事をしなくなったのは、いつからだろう」

                 r=-ーーーー‐‐---ー--ーーーーーー--==---=ー--ァ
                 ∥    _ノ三ニ=-―'''三二ニ=-ー--v- 、__        }
                ノ     i,二二三三三三二二ニニ==--==ニ=、    ヽ,
                ij     /二二三三二二二二ニニニニ==---===j__     ソ
                ∥_   ソ三三三三ニニニニニ,,=-―‐- 、三三ニ=-,ヽ   ハ
            _, - ' ´   `" ' =,,,_`ー---ー---ァ"´::::::::::::::::::::::`"'ヾ        )
          ,, '´     _,、=-、   `"' 、-==-ァ":::::::r==、ハ__,.:.:.:.:.:.:.:'ヽ==--=-=-"´
        /   ,、_、/ / : : : `-v、   ヽ、 ∥:::::::∥  そヲヽーァ.:.: ハ
       ./   _i^: : : : : /      `ー、  ', .i.{:::::::〃 <くi !フ}__ノ.:.:  i     _
      ../  ,、ノ: : : : : : j    : : : : : : : 7 ハ .ヽ 、::ト、__ノ iVハ八.:.: _,,=-^~ ̄  `"' - 、
      ∥ ,,j: : : : : : : ,,ノ   . ::::::::::  ∥ ∥ .ヽヽーvn、__V、 ノ / ,;;;;;;'" ̄ ̄`"' - 、 ヽ、
      i  {   : : : : : i ヾ..  :::::::   / ∥ __ `'-=,,__  >__,,=ァ/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヘv:;:;:;`ハ ハ
      ∨ `}   : : : ::::::ゝ..       ソ /;;;;´::::::::`::ヽ、ー二ニ=イ i.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:O:;:;:;:;:;:;.', .ハ
      ..∨ ヾ,: : : : : ノ  ::::..      ノ /〈三三ニニコ;;;;;ヽ     .i|.:.:.:.:.:.:.:.:.:@o。:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;ハ リ
        ヽ、 `,_: : : : : : :  ::::;;;,,,''"´_/;;;ノ,ニニ>、ヽ,,/i     ヽ、:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;Cハ:;:;:;:;:;:;:;リ∥
         ヽ,  `ー==-~´_,, -' " ヾ;;;((_,-----、::::/∥      ヽ:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;/./
           ` ー--==‐'"´      `ヽ、t____ノノ:::ノノ        ヽ、:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;..//
                           `ー-=-'"´           `ー-...,,,___,,,...=‐"´
                    | ̄^i
                  -=ニニ二二二二二二二二二二二二二IIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIII
                  -=ニニ二二二二二二二二二二二二二IIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIII
                    !n___j

                  「その小説を読んで、最初に思ったのはそういうことだった」




257 : ◆gDQ5bE8qg2 : 2012/03/18(日) 22:00:45 ID:gsvE2TB6


  「たぶん、最後に家族全員で食事をしたのは、随分と昔のことだ」

              | |        |       q+p
              | | ―――‐, ――‐, ,===//====,‐,―――――
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              | |_´__`___/________/__ー_-_-_-_--'/_________________
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      __                                l |
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   |        |l :://    /  甘                      //  l|
   |        |l://    |ニニ| ̄ ̄|ニニニニニ| ̄ ̄|ニニニ|/.
   |____|l/     |l   |    |/l|.      .|    |/l|   .||
                     ||  .||  ̄ ||       .||  ̄ ||     ||



 「そもそも、そうやって思い出そうとしなければ分からないのだから、
                              相当、前のことなのだろう」

258 : ◆gDQ5bE8qg2 : 2012/03/18(日) 22:01:11 ID:gsvE2TB6


 「僕はひとりで生活をして、ひとりで食事を取っている」

                    , ======、               , ======、
                     |i:.¨ ̄    ̄¨.: i                  |i:.¨ ̄    ̄¨.: i
                      |i:         :i|               |i:          :i|
                    |i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i|                 |i:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i|
                    ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/               ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/
                       \:;;;;;;;;;;;;/                 \:;;;;;;;;;;;;/
                         `ヽ;:i'´                     `ヽ;:i'´
                           |;:|                        |;:|
                           |;:|                        |;:|
___________ _____|;:|___ ________ ___|;:|__________
                       __ノ 人__                    __ノ 人__
                        ` ── ´:::::::::::::::::::::::::            ` ── ´:::::::::::::::::::::::::::::::::

                             「まったく、寂しいものだ」

259 : ◆gDQ5bE8qg2 : 2012/03/18(日) 22:01:37 ID:gsvE2TB6


   「しかし、一番さびしいのは、そのことが当たり前になりつつあることだ」

              ((      ))        ( (
           _  )) _,.  -‐r― 、======= ‐-)).._    ((
         ////> '"´//>-―:|r‐、 l /⌒l―-<r- 、/`> 、 ))  ((
         /// ////// /^>、| //⌒| -――-,\//// > 、 )
        く// /// /⌒彡ニ| {  \/_/_ / / ̄ ̄ ̄ハ/~  ー- 、\
       }〃//r=彡 , -‐,≧ニ、 /: : : : \/      / |./^\ /| 、/,丶 丶
       / /(( ニ -‐ / ト、_:_: :Y: :}ヽ-; : : :/___ ノ: く     \ ̄ ̄ヽ/\ 丶
       | :| ( :>―=、{: :_」 /: : :{: /へ{: : : :{     `i|  \   /    >/ハ    > 、
       | :|//:}ヽ _: : : }:⌒V: :; -‐…ー- 、:_:」.: -―-、, -- 、 /~` ー- 、// l: |  く/ > 、
       l :∨:」 ┌':_:_ノ三二ノ'´ ̄ .:.:.::} r‐一' ´ ̄.:.:} } ⌒ヽヽ      >y' l: |__    く/  >、
       ∨ ヘ:⌒ノ.:.:.:.:.:.:.:.)ノ,.:.:.:.:.:.:.:.:.:ノノ.:.:.:.:.: _.:.:彡'イ`il:.:.:.:} 〉:. __  / | / /ニ/l     く/ 丶、
          }\ \{:.:.:.:.:_;ノ,二ニニ丶-------- 、)):.:.:.:.:.〃ー=ニ二、 \ ///ニ//ヽ          , -‐ 、
       八//\ \((:.:.:.:.:.:.:r,='^.:.:  ̄ ̄ ̄`ヽ \=ニ´.:.:.:{: :  _ \:.{ //ニ// 丶 \      /  _  ヽ
    /三三三>、/ 丶 丶 :.:.:.:.{{:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:_ノ  }:.:.:.:)' _ ノ{.:.:レ '´/,三ニ/    \ \   / /´  } |
  / |三三/ ̄  \///>.丶-=ニ _ r_'  ̄, -―ァノ.:.:.:.:.:>-‐ '"´,. イ//L{/三ヽ      \ \l  丶_ ,ノ |
 { {}三三{     丶 /////≧ー-  二二二二二   -‐≦´///////ヘ三三}        } }     /
  l\ \         >  ///////////////////////////  <  }三三{    / /!    /
  |  \ \           ≧=ー-=ニ三三三三三三三ニ=-‐=≦              / /  |  /
  l\   \ \                  ||||                      / /  /j /


                    「一人慣れとは、なんとも恐ろしい」

260 : ◆gDQ5bE8qg2 : 2012/03/18(日) 22:02:05 ID:gsvE2TB6


 「君はいま、何を食べているんだろう」

        _,,---=====---、
      r"________________________ヽ、
      ゝ、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::,,ノ
       |`"'''''`ヽ___ノ´'''''"´ |
       .i||lllliiiiii;;;;::::::::;;;iiiiiilllll||
         i ""__ __ __ ___":::|
        i::  ((`イi l .l.l Dノ :|
        .l iヽァ-v-v-i.ァィニ>:|
        |jゝjト,ム_ム_,i.l_,iL:::|
        |;;,,       .,,;;;|
        .! ""'''''''''''''''''"" .i
         `"'--===--'"´


          「誰と、何を食べているんだろう」




  「そんなことを思った」

261 : ◆gDQ5bE8qg2 : 2012/03/18(日) 22:02:32 ID:gsvE2TB6




    「やらない夫と真紅が、小説を読むようです」 



 
             5.「幸福な食卓」


                      /⌒ム=─-  、
                   厶=¬ミミ>ミ>へ
                 <-ヘ.(c゚) ヾミ>ミ>ミヘ
                   ゙⌒ヒ__,r' 八ミ>ミ>ヘ
                     ` T爪川ハミミ>ミハヘ
                      j川ノハハヘキミ>ミミミ、
                      レ'リハハハヘヘミ>ミ>ハ
          ___       __厶仏川ハハ从キミ>ミミヘ
 rf≦二ミーr=≦三二ミ><∠三-─=ァ彡'ノ川fハ从ミ>ミミヘ、
,ィ'三>ミ二ブ⌒ア7二三アニブ=<二三/f/川ハハ从ハ〉ヽ〉ヘ〉リハ
辷ミ>ミr<辷彡x=ニ∠二x/仁三/∠イ斗ァ'/ハハ〉ヽ〉rfミ>ミ从リ
   ̄ ミ辷彡イ〈/j/(/rf〈/<二三彡/〈/川」八j八j八ハハヘ八j{
      `ー'く_.イ/仏川/ソソシ彡イ〈/辷彡イ〈ハ/〈シハヘ」川ハヘ〉ヘ〉
         ヾ{{//シシシシ/彡'"シ彡'川从ハハハリハノ川j川l|
             〈 Vリ从川ソメ/彡'彡彡巛ノノ从川リ川Vソノレリリ
           ∨{//川{f彡'リ从/シ∠彡仏リ川巛巛j川ハ/
            Vノ川 川/リハ彡'(二彡'リ川 j,ハVヘ川ハV
             ヽ(〈//彡'彡(二三彡彳彡川ハ>>'
              `彡∠三= 仁三二ニ≠-rッ==''"
                     ̄ヘ. 〈   {.〈
                            Vヘ.   Vヘ
                            〉 L.._< L.._
                      <r-、三フ⌒ーミ

262 : ◆gDQ5bE8qg2 : 2012/03/18(日) 22:03:07 ID:gsvE2TB6


  「さて、今回もまた、彼女に借りた小説の話だ」


             / ̄ ̄\
            /   _,.ノ  ヽ、_
            |    ( ○) (○)
           | U  (___人__)
            .|     ` ⌒´ノ__   え?手料理?
            |     _/  ̄\ヽ
               人、   '、/  ̄ ヽ '、   はい?
            _,/(:::::ヽ、  __'-r´ ̄ヽ  v
   _, 、 -― ''"::::::::::\ :::::::::::::::j_γ    |
  /;;;;;;::゙:':、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヘ    r、
 丿;;;;;;;;;;;:::::i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ゞニニ彡〉,
. i ;;;;;;;;;;;;;;;;::::|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::( :::::::::::::::::∧^
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::!:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∧ :::::::::::::::::∧i
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::|;;;;;:::::::::\::::::::::::::::::::::::::::∧ ::::::::::::::::∧|
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;丿;;;;;;;;;;::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∧ :::::::::::::::::::v
;;;;;;;;;;;;;;;;;;/;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∧ ::::::::::::::::::ノ


   「いつものことながら、僕は彼女の言動にいちいち驚かされた」

    「これも、惚れた弱みというのだろう」

263 : ◆gDQ5bE8qg2 : 2012/03/18(日) 22:03:51 ID:gsvE2TB6


   「もちろん、僕を驚かせたのは、彼女が放った一言だ」

  「美味しい手料理が食べたくないか、それが彼女の言葉だった」


    つ:::::::::::::::::rー-'三三_ -―――‐-- 、)::::::::\  _
   (:::::::::::::::::::::::) 三= '´/       、  (_:::::::::::::丶<::::::`ー、
    `ー,:::::::: __ノ /  / /    \  \ ム::::::::::: |企;:::::::::::}___
     (_:::::: ヽ/   / /      ヽ  、ヽ(__:::::::::::|三|:::::::::::⌒Yヽ
     r’:::: /      {    |!  | |!  |!ハノ :::::::::|三|:::::::::::::::乂{
     `ァ: :′ /  / !     |!  |! |!  |! |`ー, : :::|三|:::::::::::::::} '.
      ヽ.′ /  /  |!      |!  |! |!  }! | Y:::::::::|三|:::::::::::::/  {
.      | | |!  |!   |!     i}  } |!  /_!_| ゝァ : :|三|::::::::_;ノ|   '.
.       | | |!|  |!、 {! |!   // /}//孑' /イ (_ : :r'--{:::::::) |   |  そう、手料理よ。
.       { | | { 卞ト、ハ!_  //ノノィ≦ケテ| (:::::〈ん)、) 〉´ |   |
       ヽト、 {ヘ、从ィ升=ミノ´   /弋じ:::}| 〉 : ゝニン   |  |   手が込んでないけど、美味しい。
         ヽ乂ヘ!ゞ、rゝ':{`      `ー'゙ .|  ∨//    |    !    そんな料理を食べたいと思わなかった?
          }  |ヘ `ー'゙  、          |   {ノ´     |    |
          川 | 丶     マフ      ノ  } !        |    |
          //}  ! _≧-..、   ,∠⌒<}/ 八ヘ      |    |
           // j /':.:.:.:.  .:.:.:/>=(:.:.:.:.:.:.  / />ヽヽ     |    |
         ノ ,' / /:.:.:.:.:.:....:.:__}イ夊)=-:.:.: / /:./::::::ヘ∧    |   |
       // / />ァー:. :.:.:.:`¨)´:.:.:.:.:./-ー=二二〕\  |   |
       〈≦__,/_/ーャ(:.:.:.:. :.: /\:.:.:.:《__∠⌒ー-、::::::::::::::ヽ |   |
      / ̄ ___..==':::\_:-<: : : : :\: :.:ノ:::二> _>::::::::::::{、    |
.    〈__∠二=、::::::::::::::::::::}: : : : : : : : : :{´:::::::: ̄ミ<::::::::::::::::::::::::\ |
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   ,ィ≦:::`ミヽ::::::::::::/: : /: :/: :{: :|: : : ハ、_:_:_/':::::::::::::\:::::::::::::::::::::::::::::::::ノ


       「僕は思わず、彼女の手料理を振舞ってもらえるのかと考えてしまったものだ」

264 : ◆gDQ5bE8qg2 : 2012/03/18(日) 22:04:25 ID:gsvE2TB6


   「だが、この頃には彼女という人物を少しずつ知れていたので、
                     僕は即座に、自分の理想を却下した」


            / ̄ ̄\
          /    _,.ノ  ヽ、_
          |    ( ●)(●)
          .| U   (___人__)  あー、たしかにそう思うだろ。
           |     ` ⌒´ノ
           |        |_,-‐、_ -、 無農薬の野菜とか、美味そうだったし。
          .人、      厂丶,丶 v 〉.
        _,/::::ヽ、.,ヽ., ___,く_ソ    __ノ
 _, 、 -― ''"::::::::::::\::::::::::::::::::::(    <"ニ‐-、
/;;;;;;::゙:':、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::r  /⌒ヽ;;;;;;; )
;;;;;;;;;;;:::::i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;;;V/..... ̄ ',;;;;|
;;;;;;;;;;;;;:::|;;;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;;;;;〈 ;;;;:::::::::::... ',;;i
;;;;;;;;;;;::::!;;;;;;;;;;::::::\::::::::::::::::::::::;;;;;;;;ハ ::;;;;;;;;::::::::. ',



    /:: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: >て`:: :: :\   ハ  ___
   5、:: :: :: :: :: :: :/´      ヾ:: :: テ| ̄|,、_ ゞ//┐|
   ノ:: :: :: :: :: :/         ',:: :: ::|  | < X__ | |
   廴:: :::: :: :: /           `):: ::|  |:: ::} V/ | |
   /:: :: :: :: /    |    ',  、  ,{:: ::|  |/X/.ノノ
   てィ: :: :/  {   |    i  i  i.i`}:|  |.>//ミT´   でしょう?
    <_:: ::|  i   i  i   | ィ十ナィハ|{|| ,、|}ハケ-ニ=、_
   //}ノ::|  ',   ', ハ  ハ/ィヽァテク'、`ゞソi || ヾヽ ', `\\  だから、調べてみたのよ。
  <<V/、_:::',  lヽ_,-+-´ヽノ  ´之゚ンl i .ヽ || } }  ',  \ヽ
.   \廴v=::'、 i トヾィtヶ、      ̄  | l<ソ',ノ └ト ∧   レ'
    L _Xミvノ 、ヽ ゝ弋ゞノ  、     イ |´`V´ ̄`ヽ、_\   そうしたら、近くに良いレストランがあったわ。
    // |ノ /i ゞ/T'\    - ´ / } }  i',:: :: :: :: :::ヽ
.   //  / / } {/ il _ _,>-_=、- イ rノ /ハ  ハ}:: :: :: :: :: ::}
   | | ノ / ,' ハli{:: ::{   - -ィ、 }、 | i | ハ」:: :: :: :: :: ::',
   ´ イノ  ,' イ  i |:: ::\   、,  ト-イ V /:: :: :: ::i:: :: :: ::}、
  / ̄/  v i ∧ |:: :: :: :\/ノノ ∧ > V:: :: :: :: ::|:: ::,:: ::i:::ヽ


   「現実はそうも甘くないのだ」

265 : ◆gDQ5bE8qg2 : 2012/03/18(日) 22:04:54 ID:gsvE2TB6


  「僕は、そんなことを考えていた自分が恥ずかしくて、
           必死に、何事もなかったかのような顔を取り繕っていた」


                         _______
                       /    \,-、__
                     /_,ノ  `⌒ ヽ.,__ ヽ
                     | (● ) (● ) ,.! ┴-'、  それは良いだろ。
                     |  (___人___) 〉-‐‐´ l   今度はそこのレストランにいこうか?
                     .|       u 〉--‐´ l
                      |        iヽソ   l
                     Λ      ∧`;"   '、
                    __,. ィ仏 ___、___ ィ_ノヘヽ、 _,.‐ー、_
              _,. -= ''' .:::::::}:::::::::::::::::::::::/::::::::>´..:::::::.. ヽ`.、
            ノ´ ...::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::〈 :::::::::::::::...\::ヽ
          / ...:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::', ::::::::::::::::::.. ヽ:}



 廴::::.:::.::.:::::.::.:::/   /          `‐-‐、::.::.::.::.::::.:', : : :
  _):::::.:::::.::::::/     i     i    |   〉:::.:::.:::.:::.::!: : :
  L_::::::.:::::.::/     |   ,' |     |  {::.::::::.::::.:::::.} : : :
     ̄l:::::::i    l |    i  |     !  ト、:::::::::::::::::|: : :
     \_| i     l__|  i | l|  |⌒ゝ/ ' -:::::::::::::j,ェ、
       | |   ´l | | ! l   |''  //(::::::::::::::::ハ{{   あなたさえ良ければ、ね。
       | |i     i i _」 ト、|| /,ィfう「゚圷 ト、::::::::::代`
       |l|    .ィfヤ心l  レ'   .弋ぅツ .| ト‐-,:::|:.`:  場所も遠くはないし、いつでも良いわ。
        ヽ!ヽ、 ト、乂ぅツ     ´,,,,    | 〈::::}: : :
         `  \| k' ,,,,, 、         //.| 〉,': : :
                  ヘ    、‐ ァ     // | |: ;/
             |人    `      // __| |_:::::::
             |  |:.:.:>_、 __ , ィ' //: ̄ ::| |:|-;:::
             / / lヘf{ハ l´: : ://: : : : : | |:|. L


   「彼女はそんな僕の動揺に気づいていないようだったので、一度は安心した」

266 : ◆gDQ5bE8qg2 : 2012/03/18(日) 22:05:18 ID:gsvE2TB6


  「だが、彼女はいたずらっ子だったのだ」


  廴::::.:::.::.:::::.::.:::/   /           i `‐-‐、::.::.::.::.::::.::.::.::.:.', : : :
.   _)::::.:::::.::::::/     i     i    |     〉:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::!: : :
   L_::::::.:::::.::/     |   ,' |     |    {::.::::::.::::.:::.:::::.:::::} : : :
      ̄l:::::::i    l |    i  |     !   ,ィト、:::::::::::::::::::::::::::|: : :
      \_| i     l |  i | l|    ノ_,ィ´/ !メ -‐'j:::::::::::::::j,ェ、
        | |    l |  | ! l|  ィチ´//_,」_/_ (::::::::::::::::ハ{{
        | |i     i i _」 ト、|| /    ,_,.斗t  ト、::::::::::代`  …もしかして、私の手料理だと思った?
         | l|    X´i l\l  レ'   .ィf´| f心V .| ト‐-,:::|:.`:
        ヽ!ヽ、 ト、            弋 マソリ  | l| 〈::::}: : :
         `  \| k rf圷、       `¨´   ! ハ  〉,': : :
              ハ圦rvハ            l i | |: : : :
              |  ヽン          // | |: : : :
              | `、    ,           // /| |: ;/
              }  ト、       __,.イ  .///__| |_:::::::
              / /| | ` .、     ´  , ィ'/: ̄ : | |:|-;:::
                / / .| |    _,>ー _ l´://:: : : : :.| |:|. L


       , -‐―- 、                      , - ― - 、
      /:: :: :: \ヽヽ、      ./ ̄ ̄ \      //:: :: :: :: :: ::ヽ
      .|:: :: :: :: :: ::ヽ、:: ヽ、   /__,.ノ ヽ、,_ \  ,-/:: i:/::/⌒:: :: :: ::|
      v:: :: :: :: :: l:|Y⌒ 、`、 l ( = )( = ) l-'´:: l:: /::l '´:: :: :: :: :: ::/
       v:: :: :: :: ::l::ヾ:: :: |:: :: :l.  (___人___)  .|:: :: :: 〉レ´:: :: :: :: :: :: ::/
       l:: :: :: :: ::|:: ∧:: ::l:: :: l   ` ⌒ ´ 'J |:::::::::::Sレ‐i:: :: :: :: :: ::/
        v:::lヽ:: ::|::l:: ::`ヾ_ i         |;;-っ´:: :: |:: i:: :: :/:: /   ぐぅっ…
        l::|;;l:: ::|:::!:: :: :/:.ヾ =',       /L,/´ヽ:: :: ::l::|::/:: :/
         ';!::l:: ::|:: :: ::/:. :.,,>》'ヽ、._,_/:::ゞ ヾ、 ヽ;; :: |::l:: :/
         ';:: ::l:: :::/:. :.ヽ'´:.i`ヽ:. ニ二ニ :./ :. :. v:. :. l::|:: :: :/
          i:: :::l:: /:. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :!::l::l:: :/
          ∨:::|::/:. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. v:l::/
           |;: :レiヽ、:. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. |、/
           ∨ l :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: Y
            ヽ:: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: ::|


          「結局、僕の動揺は彼女に筒抜けだったらしい」

267 : ◆gDQ5bE8qg2 : 2012/03/18(日) 22:05:53 ID:gsvE2TB6


  「しかし、彼女は彼女でどこかズレているらしく、妙な解釈をしたようだった」


                     ___
                /::ヽ__/::::::::::::ヽ\
             /:::::::\::::ヽ::::::::::::::::::\\_
               /::::::::::::::::ヽ::::::`::::::::::::::::::ヽ: ::\
           /:ヽ::::::::::::::::::::>z、:::::_:x==斗: \z、______
              ヽ::::\:::::::::::::::::,."´     イ\: :V∧: : : : ヽィ::ヘ
              }::::::::::>:::/         ヾ: : : : V∧ : : : : : : : : !
           {¨:::::::::::::: :/         ヽ   >、;;: V∧: : : : : : イ
            廴_:::::::::::/  i!   ト、    i人 イ: : : : }iiiii} : : : : : | |、    私の手料理だと、そんなに都合が悪いの?
              ノ: : /   :|    iハ   :ハイ テ: : : /人i}:!: : : :::| |k\
            /::::::イ  i  :|    |.ハ  / ! / j / | ̄{ .Y ̄Y.| |:ミハ  残念だけど、私だって食べられるものは作れるわ。
            \::::{   |  |,    :|川 / レ' !/ ハ .|ト イ   .|.| | ハヾ;;、
.                ヾト  ヽ ヽ   |.ノ !/  ィヤたかト .||:イ   |.| | ハ ヾ;;、  
.                | \ ト {ゝ_从.     弋 ぅツ| ! ||彡  ,.任i!    V/シ
                 |   ヽ八 fヤ゚心       、、、 | ! || }レィ /.| |   ト"
               Vハ   ∧乂ツ         .| ! ||// /.|.| |.    |
               ヽハ    ハ 、、、 ,      | ! ||イ.:/ |.| |.    |
                 i!  iハ人     _ ノ .| ! ||三ミメ、|.| ト,   .|
.                 小  |∧  ≧=  .. __ イ|. ! || : : ハ|.|,ハ!.  .|
                 /i!   | ',  ,.イ::}{::::::::::::! i i!!:::::::::::Vヽハ.   |
.                / /!   |  ム-、:::::::人:::::::,ィ' ` .ノ77;;;;;;;;;;;;;i:::: ヽ


            / ̄ ̄\
          /    _,.ノ  ヽ、_
          |    ( ●)(●)
          .| U   (___人__)   …へっ?
           |     ` ⌒´ノ
           |        |_,-‐、_ -、
          .人、      厂丶,丶 v 〉.
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 _, 、 -― ''"::::::::::::\::::::::::::::::::::(    <"ニ‐-、
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     「僕はそんな彼女の勘違いに、安心と寂しさの両方を感じられた」

       「告白もしないのに、自分の思いが伝わっていて欲しいと思うのは、卑怯だろうか」

268 : ◆gDQ5bE8qg2 : 2012/03/18(日) 22:06:17 ID:gsvE2TB6


  「そんなことを思いながらも、やはり安心の方が上回ったのだろう」

      「僕は彼女の勘違いを是正することなく、そのまま勘違いしてもらうことにした」


          / ̄ ̄\
        /   ヽ_  \
        |    (⌒ )(⌒)
       . |     (__人__)   まぁ、そういうことにしておこうか。
         | U   ` ⌒´ノ
       .  |         |    レストラン、楽しみにしとくだろ。
       .  ヽ       |
          ヽ   __ , _ ノ
        _,,,, 「:::ー----ー"::i、___
   _,,..r''''"::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::`''ー-、
  /::::::r::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ..ヽ
 ノ ::::::|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::/}
 l :::::::|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::r::::::/::::ハ


 廴::::.:::.::.:::::.::.:::/   /          `‐-‐、::.::.::.::.::::.::.::', : : :
  _):::::.:::::.::::::/     i     i    |   〉:::.:::.:::.:::.:::.::!: : :
  L_::::::.:::::.::/     |   ,' |     |  {::.::::::.::::.:::.:::::.} : : :
     ̄l:::::::i    l |    i  |     !  ト、:::::::::::::::::::::|: : :
     \_| i     l |  i | l|  | ,.ゝ/ -‐' -:::::::::::::j,ェ、
       | |    l |  | ! l =ー|''  // (::::::::::::::::ハ{{
       | |i     i i _」 ト、|| /   _x=== ト、::::::::::代`  えぇ、じゃあ、念のために予約をしておくわ。
       |l|    X´i l\l  レ'  rテ´    .| ト‐-,:::|:.`:
        ヽ!ヽ、 ト、  _==ヾ、           l i| 〈::::}: : :  また連絡するから、予定は空けておいて頂戴。
         `  \| k'x゙              ,//.| 〉,': : :
                  ハ     、   ァ    // | |: ;/
             | ヽ    ヽ '   .// __| |_:::::::
             |   | i ー-_、 __ , ィ' //: ̄ ::| |:|-;:::
             /  / lヘf{ハ l´: : ://: : : : : | |:|. L


   「つまるところ、僕はやはり臆病者だったらしい」

269 : ◆gDQ5bE8qg2 : 2012/03/18(日) 22:06:51 ID:gsvE2TB6


 「彼女が選んだレストランは、一組の夫婦が営んでいる、小さなものだった」


:. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. .. .
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : . .
  __ :. :. :. :. :. :. :. :. :. : ./,,;;;;/ ,,,...
 ̄| |  : : : : : : : : :. ./,,,;;;/  册册
ノソ册ゝ : . : . : . : . ./___/  _,. 册册
卅ソイ川ト          / /| _,.-r'| | 册册
勿ト卅川li       ./ / ,..| | | | | | 册册
仆仆仆仆、     ./'~T.,./|川 j_l,.r-'¨ 卅卅i_,.
ノソiイヾノ l     /,.T¨il i l l l川__,,... -‐ ¬¨
lll/;/トクl ',,    ,l:lj|川_'¨三.ノ____,,,,,.....................
l/,/ノ' ト|_,.i__l j|:il|‐/jlllllllllll/|
;;/ll| ノ|'-'======'-i,jl| jj| ロコ   | ロコヨ ∠二∠ 」
/llll|ll'"三三三三三 ' -f,  .i田l|     |目田|
lllllll|二二二二二二二二' -|.,_.j|     |l.l.l l.l.|
llllli!⌒i-------------------' - .,_  j! ニ二|
llllll!  |-------------------------'' - .,_j|
llllll!  |\_____________________________________________¬
二l!,,;;;|彡
 ̄ ̄


 「だが、無農薬の野菜を使ったり、併設した養鶏所の卵を使ったりと、
             自然に寄り添うようなこだわりを売りにしている、良い店だった」

270 : ◆gDQ5bE8qg2 : 2012/03/18(日) 22:07:18 ID:gsvE2TB6


   「僕たちが読んだ小説、『幸福な食卓』というタイトルが示しているのは、
                                一般的な家庭だと思う」

..\
  \
    \
     \
       ::\
      :: :::\___________________________
        .:: :::::|:::::: .
      |ヽ ::::|:::.    _____      __________
      | | :|: :     ||__,____||       |  |  |  |  |  |  |  |  |
      | | :|      ||   ||     ||       |  |  |  |  |  |  |  |  |
      !-   |      ||   ||     ||       |  |  |  |  |  |  |  |  |
         |      ||   ||     ||       |  |  |  |  |  |  |  |  |
         .:::|___||__||___||____|_|_|_|_|_|_|_|_|_____
        /:::     / ̄ ̄|   iニニi
      /         ̄ .i | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\|、`i     .    iヽ\ ̄ ̄ ̄
     /              |‐|______\ |         |ヽ|‐ \_____
   /                | ::::|┃::::::::::::::::::::::┃ |          ' .|:::.. ┃:::::::::::::::
  /                ::::┸::::::::::::::::::::::┸            .  :::┸:::::::::::::::
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\        :::::::::::::::::
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    「教師を辞めた父と、農家の兄、そして学生の『私』の三人で囲む食卓」

      「この食卓を囲む人々がどうしようもない悲しみと向き合い、
                 不器用な優しさと、幸せを考えていくという話だ」

271 : ◆gDQ5bE8qg2 : 2012/03/18(日) 22:07:55 ID:gsvE2TB6


  「僕がこの小説で最も気に入ったところは、
       登場人物の多くに好感を持てたところだ」

       、
    ζ  ,
     _ ノ
    ( (   (. )
   . -‐ ) ‐- .
. ´,.::::;;:... . . _  `.
 i ヾ<:;_   _,.ン |
 l      ̄...:;:彡|
 }  . . ...::::;:;;;;;彡{
 i   . . ...:::;;;;;彡|
 }   . .....:::;::;:;;;;彡{
 !,    . .:.::;:;;;彡j:::::::::::::::....
  ト ,  . ..,:;:;:=:彳::::::::::::::::::::
  ヽ、.. ....::::;;;ジ.::::::::::::::::::::::
     ̄ ̄       、
             ζ  ,
           _ ノ
           ( (   (. )
          . -‐ ) ‐- .
       . ´,.::::;;:... . . _  `.
        i ヾ<:;_   _,.ン |
        l      ̄...:;:彡|
        }  . . ...::::;:;;;;;彡{
        i   . . ...:::;;;;;彡|
        }   . .....:::;::;:;;;;彡{
        !,    . .:.::;:;;;彡j:::::::::::::::....
         ト ,  . ..,:;:;:=:彳::::::::::::::::::::
         ヽ、.. ....::::;;;ジ.::::::::::::::::::::::
            ̄ ̄

      「彼らの優しさは、どうしようもないほど不器用で、
                  あまりにもどかしくも、愛おしい」


    「作中の舞台とは異なるが、このレストランは
        小説のイメージに合致しているように僕は感じられた」

272 : ◆gDQ5bE8qg2 : 2012/03/18(日) 22:08:27 ID:gsvE2TB6


  「僕たちは料理が出来上がるまで、そんな感想を言い合っていた」

             / ̄ ̄\
           /   _,ノ `⌒
            |   .( ⌒)(⌒)
.             |    (___人__)  俺はヨシコさんが好きだろ。
             |        ノ
              .|        |   本当に不器用で不器用で、
              人、       |   読んでるこっちが心配になるけれど。
          ,イ:. ト、ヽ、 __ ,_ ノ
    ,. -ーー -‐ ´:::::::::::::::::::::::::::::7
  /..::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: メ、
  { :::::::::::::::::::::.ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::.. 、_
  | ::::::::::::::::::::::..`、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::..`ヽ
  '| ::::::::::::::::::::::::::::i_::::::::::::::::::::::::::::::::::::.ヽ::ゝ
   ト、:::/ / ̄`` ハ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::!:::::::.ヽ
   `,ヘ ´:::::::::::::::::. ハ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|:::_,rー'、
    }:,∨ :::::::::::::::::: ト、:::::::::::::::::::::::::>< ̄\::..\
.    }:::∨::::::::::::::::、-''゙~ ̄ ̄ ̄ ̄:::::::::...\ ム:::::ヽ
     l::::∨ :::: /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,.、/...:::::::::ヽ}
    {::::::\,::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/" ̄:::::::::::::::::::::::::ノ


    つ:::::::::::::::::rー-'三三_ -―――‐-- 、)::::::::\  _
   (:::::::::::::::::::::::) 三= '´/       、  (_:::::::::::::丶<::::::`ー、
    `ー,:::::::: __ノ /  / /    \  \ ム::::::::::: |企;:::::::::::}___
     (_:::::: ヽ/   / /      ヽ  、ヽ(__:::::::::::|三|:::::::::::⌒Yヽ
     r’:::: /      {    |!  | |!  |!ハノ :::::::::|三|:::::::::::::::乂{
     `ァ: :′ /  / !     |!  |! |!  |! |`ー, : :::|三|:::::::::::::::} '.
      ヽ.′ /  /  |!      |!  |! |!  }! | Y:::::::::|三|:::::::::::::/  {  私も、ヨシコさんは好きね。
.      | | |!  |!   |!     i}  } |!  /_!_| ゝァ : :|三|::::::::_;ノ|   '.  あとは、音痴なお兄さんも好きだわ。
.       | | |!|  |!、 {! |!   // /}//孑' /イ (_ : :r'--{:::::::) |   |
.       { | | { 卞ト、ハ!_  //ノノィ≦ケテ| (:::::〈ん)、) 〉´ |   |   
       ヽト、 {ヘ、从ィ升=ミノ´   /弋じ:::}| 〉 : ゝニン   |  |
         ヽ乂ヘ!ゞ、rゝ':{`      `ー'゙ .|  ∨//    |    !
          }  |ヘ `ー'゙  、          |   {ノ´     |    |
          川 | 丶     マフ      ノ  } !        |    |
          //}  ! _≧-..、   ,∠⌒<}/ 八ヘ      |    |
           // j /':.:.:.:.  .:.:.:/>=(:.:.:.:.:.:.  / />ヽヽ     |    |
         ノ ,' / /:.:.:.:.:.:....:.:__}イ夊)=-:.:.: / /:./::::::ヘ∧    |   |
       // / />ァー:. :.:.:.:`¨)´:.:.:.:.:./-ー=二二〕\  |   |
       〈≦__,/_/ーャ(:.:.:.:. :.: /\:.:.:.:《__∠⌒ー-、::::::::::::::ヽ |   |
      / ̄ ___..==':::\_:-<: : : : :\: :.:ノ:::二> _>::::::::::::{、    |
.    〈__∠二=、::::::::::::::::::::}: : : : : : : : : :{´:::::::: ̄ミ<::::::::::::::::::::::::\ |
      __ノ/イ:::::::::::::::/: /: ∧: : : : : {::::::::::::::::://:::\::::::::::::::::::::::\{ー― 、
   ,ィ≦:::`ミヽ::::::::::::/: : /: :/: :{: :|: : : ハ、_:_:_/':::::::::::::\:::::::::::::::::::::::::::::::::ノ


    「やはり、僕たちの間ではこのような会話が相応しかったのだと思う」

273 : ◆gDQ5bE8qg2 : 2012/03/18(日) 22:08:57 ID:gsvE2TB6


  「そんな僕も、小説を読むようになってひとつだけ分かったことがあった」


    「それは、優しさが強く感じられる小説には、
           やはり、大きな喪失感も混在しているということだ」


             / ̄ ̄\
          /   ⌒ ´ ⌒
.         |    ( ●) (●)  総じて言えば、本当に人物が素敵だったな。
          |     (___人__)
          .|        ノ    だから、大きな喪失も苦しく感じただろ。
           j        |
         ..ノヽ、    , ノ       _
  ,. ー、一一´:::::::::::::≧ーー"7          i' Y
. / .::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.`-、       i l _
/ .:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.. >-、   | lフ ト、
.::::::::::::::::: !::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.ヽ  i/ ,.イ 丿
:::::::::::::::::: l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::. v:: l /  i'r ´,.ィ
:::::::::::::::::: l:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: l::: l j  丿r´,.ィ
:::::)::::::::: /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: |::: 八   `チ


   「そして、彼女はどこか、そういう内容の小説に強く惹かれているように感じられた」


    「彼女が貸してくれる小説には、喪失からの再生を描いたものが多かったからだ」

274 : ◆gDQ5bE8qg2 : 2012/03/18(日) 22:09:48 ID:gsvE2TB6


  「彼女が、喪失と再生の物語に惹かれていたのは、
    彼女にも喪失の物語があったからではないか、と僕は思っている」

          _
       /: : :ヽ:ー、   _
         ゝ:、_: :ヽ__:_r‐':.lヽ
     , -、ノ: : : : : : : : `: :|: :.ヽ、  __
.     く: : : `: : : : ; -― ‐{`: : : :ヽ´: :.〉_ -、
      '; : : :.,ィ'´      ゝ‐-、:-:'ミx:´: : : 〉
    r‐': : ; '           ノ: : :}ミ}: : :ノ
    廴:../   l     l    ,': : : :}三!: :ゝ,x=ュ、
     ノ;'  l !       l   ヾ_: : l三!: : : 〉`ヾ
    ヾ!   !ム斗 / l‐l-、l /  〉: l三!:r‐'ミュ、  そうね。すごく切なくて、痛々しくて。
     lト、  lィュヽ,/ l/ //l/l f´: :..l三!:ヽ三}ヾ
       ヽ l じ'   ィ示云x! ゝ、: :l三:.ノミ} }}   だけど、最後で救いがあるのは嬉しいわ。
        l ! ,    弋:ツ/ l  /:{薔}/三} リ
          l人  、_    / / /彡イ ,ィ彡'´
          !  ,ヘゝ'    / l  l' l イ/}ミ}
       / l {三ミ二三l   ト、 ヽ ヽ{ミト、ミ}
.      / /l /三ミ薔三ミ!  l三ヽ_ヽヽゞ=ミ}
     / ///:.{三リ寸三}ヽ ヽ〃: ヽ ヽ
.    / / /: : :ゞ〃 ヾ三三ヽ ヽ: :/ /}


  「それは僕の知りえない話で、きっと、彼女自身の中に留まり続けるものなのだろう」

275 : ◆gDQ5bE8qg2 : 2012/03/18(日) 22:10:12 ID:gsvE2TB6


 「彼女のことを知るために本を読んできた僕は、
     少しずつ彼女のことが分かるようになった気がしていた」

            / ̄ ̄\
          /    _,.ノ ⌒
          |    ( ー)(ー)
          .|    (___人__)   確かに、救いはありがたいだろ。
           |         ノ
           |        |_,-‐、_ -、 何もかもがなかったことにならなくても、
          .人、      厂丶,丶 v 〉  小さな救いがあれば、それでもう…だろ。
        _,/::::ヽ、.,ヽ., ___,く_ソ    __ノ
 _, 、 -― ''"...:::::::::\::::::::::::::::::::(    〔"ニ‐-、
/.::::::: ':、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::r  /⌒ヽ:::::: )
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::V/..... ̄ ',::::|
:::::::::::::::|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::〈 :::::::::::::::... ',::i
:::::::::::::::!::::::::::::::::\:::::::::::::::::::::::::::::::ハ ::::::::::::::::::. ',


   「そして、分かるにつれて、自分が入れない場所があることにも気づいていた」

    「それもまた、当然のことだろう」

276 : ◆gDQ5bE8qg2 : 2012/03/18(日) 22:10:36 ID:gsvE2TB6


  「彼女には彼女の物語があって、
         僕には僕の物語がある」


          )): : : : : : : : : , .----<: : : : : : 八_
       r'´: ̄: : : : : : : ;.'´          ¨ <: : : : : : ヽ
      {: : : : : : : : ::/〃               ヾ: : : : : :ハ
       ゞァ: : : :.:.:, ' /   ,ィ      ヽ    ∨: : : : ::ヽ
     __ _ノ:\: : :/  ,'  〃  i |   i  l     ∨: : : : ::ハ
    /}: :ヽ: :.:.:∨  ,  / il  | |   |   |   i   ∨: : : : :.i
.   //ハ: : : \:.;'   i  /i .:il  | |   |   |   |   ∨: : : : !
   // /¨):、: : :.i  :| :厂! :从 . | |   :i|   |   |  i  ∨: :rチハ
.  // //ノ: : ヽ: |  从ィ=ミ、 ', ハi   :リ  !  リ ,'  爪: : :i ∧
 // //(: : : : : :| 乂{トftイハ ヽ ノ从_./j  /  ./ ,'  ,ィ川: : / ∧
.// // j |ー、:.:.|  Tミ弋zツ    ィ云ヌァ / . / /: ! :!:.イ   ∧
{_{ .//!  | |  ヽ| 从""        {辷zシ 》彡 / /:ノ| / /! ',
    ノ  | |:    |  爪       '   `¨,,,,(( イ._/ノ  ,' ,' |  ',
  ,'   | | ,ィチ| ,'ノ=\  `ー    ,イ | | |  ̄   ,' ,'  ハ  ',
  ,'   | |ム:::: ;' ,'_::-== \ __ ........z≦::::|::j j jト..、   , ;:    ',  ヽ
. /    升::::::::/:/::::::::::::::::__:ノ三入:::::::: : |::| | ||::::::::>{ {     ヽ  `
/    ;八:::::/:/:::::::::::::::::::}-くマ ノハ:::::::: |::| | ||:::::::::::/| |     \
.    /  Ⅳ:/:::::::::::::::::::::{   ヾソ 人::::::::|::| | ||::::: : / | |
..    /  / /、:_:_:_:_:_:;;≦::>元テ::::::`ー-|::| | ||::: : / | |
  /  ,' ,'::::::::::::::::::::::::::::::/::::::∨:::::::::: ::i: 八 Ⅳィ  | i
./     /:::::::::::::::::::::::::://:::::::::::::\::::::::::レ':::::) ){   | ;


  「仮に、どれだけ親しくなろうとも、たどり着けない場所はある」


    「それはそれで、仕方がないことだ」


   「だからこそ、たどり着ける場所は、精一杯大切にしたいと思ったものだ」

277 : ◆gDQ5bE8qg2 : 2012/03/18(日) 22:11:01 ID:gsvE2TB6


  「そうして、注文した日替わりランチが机に並んで、
    なんとも暖かく、いい香りがする湯気が眼前に広がると、僕は彼女と顔を見合わせた」

   「――とりあえず、食べよう」

    「お互い、言葉にせずとも、それぐらいは通じ合った」

                                / ̄ ̄ \
                             ⌒´ ヽ、,_  \
                         (⌒).(⌒ )    | おぉ、このさやえんどうの卵とじは…!
                              (__人___)     .|
                              '、` ⌒´      |  卵はふわふわだし、えんどうはしゃっきりしてる!
                           |        |   オマケに、優しい出汁の味が広がって、
                               |       /レ、   なんともメリハリの利いた一品だろ!!
                      ,. -ーー-ヽ__、____,. "/::::)- 、_
                      /:::: ::::::::::::::「二二二 :::::::/::::::::ノ::::::\
                    ,'::::::::::r:::_,,. -‐、.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∧
          _________,'___//,.-‐  \:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∧
       ヽ、... ___ __  ,ー,ー、-、_// ノ -‐   V:::::::::::::::::::::::::,′::::::::::::::}
          ヽ_'、`'v l l .}_`-/_ノI_ノく__ヽ   )ヽ::::::::::::::::ノ::::::::::::::::::/
              ヽ ヽヽヽ ヽ⌒ }v、l:::::::::::::::人___/:::::/:::::ヽ/::::::::::::::::::::::l
               `'ー-ー=-ノ::::::l::::::::::::::::::::::ヽー::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::/
                   V:::::::ノ:::l:::::::::::::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/



                           _,.___
                      ,-‐イr'¨¨´~_}
                    r='´r‐、ノ    しヘ
                   / _  j ,.        丿
                   / 「 └'/      └ 、
                /  r:ノ ¨¨  ̄` ‐-  .  _」
        __  /`=へ/!  Lイ        ヽ  \ ヽ
         l ̄`ヽ!   /.:::/   __〕  ,j! .i   :  i  ヽフ
      /l二二lツ ーl.::::l  /! ノ  /|  |   i  ! 、 ハ
      ヽ  //|_   l:::::{ ' L}  / ≧x 、  i! .!メl l !  この金平ゴボウもすごいわ!
       ヽイ lj」   !:::::l  r ソ, //7人} ヾノ川ァミトi j !
        ./' |  l|_   l::::::', ハ八ゝハ 弋Yノ    トイ}|/ l  甘辛くてご飯が進むのに、
       .,イ ,  l|::!.j  iイハヌl_) |  ,,,,,,      , `,,´′ノ   ちっともくどくないもの!
      l::| / :/!:| ヽヘゞこソ:::i i!               { ,′
      l::|'  .:l |」  l::ト、ー'ヾj i:!    r---、ァ   }iヾ:、 ゴボウの土の香りまで旨みのようだわ!
      ヽ! l|   l_j! lー-/ Ⅳ:、   、__,ノ   ノ.! 〉:〉
       /  ,: l    | :l i  /;:::::::\      イ |´
     ,:′ / !    :' / ,」∧ヾ:::::::::::`xr=ァ「´\|ヽ  ヽ
    ,/,: イ  .!    _」 / _,′} ,〉::::::::::::;:{kチ}::;:::::.ヽ > ノ
    //!  |   l  / ノ  {  //{`:::::::::::::ヾtイ:;'::::::::/\〈
  /,/ i  .!   l,. rj ゞミ二二ヾ::::\:::::::::::::;l|;:::::::::;イ:::::/} }

278 : ◆gDQ5bE8qg2 : 2012/03/18(日) 22:11:48 ID:gsvE2TB6


  「料理はとても美味しかった」

    「手作り特有のやさしい味わいが感じられる料理だった」

                  / ̄ ̄\
                /  ヽ、__ .\
               (⌒)(⌒ )   |
              (__人___)     | いやはや、これは良い店だろ。
                    l`⌒ ´    |
               |         |
                  | 、   _,.ーへ
            _. -: ::::ヽ__「     v、___
       __,. <::::::::::::::∧:::二〈 、      ∨:::::\
     /:::::::ヽ :::::::::::::::::::::::::::::::ヽ_〉、    -ー、:::::∧
     /::::::::::::::ト、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`ー/ ::::::::>:、::ハ
    〈::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::く::::::::::::::::::::::::v::、
    /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::Λ::::::::::::::::::::::::ヽ|


                                _. イ⌒ヽ_ノ ⌒し '⌒i
                            , 、_ノ⌒)´           し'⌒i
                   ,. - ─ァ⌒                    _ ィ
                  /    /:::::::::::::::::::::::::::::.......            )
                . '’     /───  - <::::::::::.          (_
       、      . ィ’       _)            ` . :::::::.          `ヽ
     / \   /:::::|      ( ´                ` .::::::::         ノ
     )   ヽイ : : :::::|/__     ノ                \::::::::.      (´
    (  ヽ.  │.::::::::::|   (´  '  ,  ′ i!              \::::::::::.     `7
      )   \.|.::::::::::::|    7 / / /   i!         、    ヽ::::::.     )
     '       |:::::::::::::|  (⌒' /  ' /     i!          \     V::::..   ノ
    ( _     |:::::::::::│  ) / i  i !     i! !         、    i:::::::...ノ
     イ::「 )    V.::  |  「 .'  i  i !/i    ヾ |             !ヽ  |::::::..ノ
  /  !::|(__    ヽ::.. r‐v7/  ∧ !l斗十 |│ \!   !   !    ′i  |::::::::)
 .'     !::|ゝ==)     rfぅjV  ハ)/7从 、| |│ /:||\ i   イ  /  .′ !::::\
   丶 !::| \ ゝ-.. ゝ少ノ ,'  |'   _   ,乂::ノ / 、ヽ. /   .'  /  ,人::::ゞ\
〈     \:|  ヽ ヽ ` ーヘ  /  |ァ==ミ   /レ')/ゝ/) イ .:/  イ:| |:|⌒)::::)
 ヽ   ヾ: 、  〉、 \  V   |             r=ミ、 / ! .′/ ! | __ノ '/
   \   |:|\ !:::|   ヾ |   ハ ////          `/レ' レイイ  | 「! (:/
    ヽ. |:|   |:::| r.. ―┤  |  '.        ′ ///∧i|     |:  |/ !
        |:|   |:::ト<:.   │  ト i!     ` ー     イ ヾ |     |:  ∧\
        |:|   |:::| \  人   \:ト、        . <__j!   \   | /  '. \
        |:|   |:::|    Y'  \  \ > -<´:::::::::::: i!ー-, \ ! .'   ! )::)
        レ′Y::/     | ヽ.  \  \tfうj} :::::::::::; /   /     /     | /::/
          │!    ム-‐─‐-ゝ   ):少 :::::::::; /   /ヽ.  , '  )  '/::/

   「彼女はあらためて感想を言わなかったが、
        その表情を見れば、とても美味しかったということが伝わってきた」

279 : ◆gDQ5bE8qg2 : 2012/03/18(日) 22:12:13 ID:gsvE2TB6


  「僕はそのとき、自分がどんな顔をしていたのか分からないが、
              きっと悪くない表情をしていたのだろうと思う」

                      ___
                    /:::::::::::::::::ヽ         ____
                  / :::::::::./ ̄ ̄ \____ ,. --ー.....:::::::::::::::::::.. \
                 / :::::::::: ⌒´ ヽ、,_  \:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: i
                    | :::::::::::(⌒).(⌒ )    |::::::::::::::::::γ:::::::::::::::::::: ノ
    …。              | :::::::::::(__人___)     .|:::::::,. -ーy:::::::::::::::::::: /
                      | :::::::::::/::'、           | ̄   _/::::::::::::::::::::: /
                 | :::::::/::::: |        |   /):::::::::::::::::::::: /
                  | :::::::::::::/|       /レ-,.イ:::::/:::::::::::::::::: /
                 i ::::::::::::::::. ヽ__、____,. "//::ノ.:::::/:::::::::::::::: j
                   r/:::::::::::::::::「二二二 ::::::::::/::::::::ノ::: 、:::: //
                /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::r


   「こうして考えると、この時の食事もまた『幸福』なものだった」

     「大好きな人と食べる食事が、不味くなるはずがない」

280 : ◆gDQ5bE8qg2 : 2012/03/18(日) 22:12:40 ID:gsvE2TB6


  「僕たちはこれまで、互いに知らないところで何かを喪失してきた」


        {:::.:::.:::>.::´ ̄ヽ、 ,. -一 ヽ_
    ,. -┘.:::.:/:.:::.:::.:::.:::ノ::.Y:;___.:.:./.:.:.:.:.ヽ
   (.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:;:、;:;∠二:.ヽ`ヽ.:.:.:.:.:.:.:∟、
    ):.:::.:::.:::.:::.:::.; '´ //〈.:.:.:.:\ \.:.:.:.:.:.:.::ヽ-へ
  r''".:::.:::.:::.:::.:::/ / / / ハ `ー‐┐\ ヽ:.:.:.:.:.:.:ノ=ニ):\
  { ::.:::.:::.:::.:::.; ′  /      |   {_:.:.:.ヽ ヽ:.:.:.(二`V/^):、
    ̄つ.:::.::/   / ,′    |    |  ̄ヽハ. i.:.:.:.:.`i!ヽ.!_/:./
   (:.:::.:::.::!l!  l  i      |l!   |  ノ:.:.| |:.:.:.:.:.:||:.ト、;:ノ
    `7:.::|l|  | ハ      ;'|     し-、| |:.:..:_ノ.|.:| |
      ヽ|H  | | l__,    / |  /  / ノ|/:.:ん. l |:.| | 
       |l!ヽ. 代「 ヽ.  , / `ト、/! ,イ. く:.:/:.; -┘| L」 !
        |  l N.--ミ ヽ/ソ _レ'´ lメ // |/  | |   |
        |  ! |l,ィ^h.、    ´ ̄ ヽ 1  |     | |   |
       | !( { { | | ' _, """ ノ!|   |    | |   |
      !.| |_\  ヽ、    _,. <._| !  |ヽ.   | |   |
         !/〈.:.:.Y_>、 }、 ̄´;:;:;:;:;:;://|  |:.:.::',  l l   |
       ム-レく.:.:.:_}ノ:@;:ニ、;:;:;//;:;! 、|:.:.:.:.:L_ ! !  |
     _,.∠=ニ〈:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/ニ  V;〈〈_;/| ヽ:.:.:.:.:.:L_l !  |
    `ーニ二_‐ヘ.:.:.:.:.:.:.:.:(゙こ  /'^ヘ V:.:\ \:.:.:.:.:{! |   !
     <:.:.:. ̄} .:.:.:.:.:.:.:`} ノ:.:..:.ハ V:.:_>- ヽ.:.:.:.} |   i
      |_>'7.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:Y.:.:.:.:.:.:.:.::.:>'"  /:.:r‐'´〉、  i


   「だが、こんなにも美味しいものを食べて笑い合えるなら、
            僕はその喪失も、愛しいもののように感じられた」

     「彼女の何気ない一言でさえも、僕の幸せだった」

281 : ◆gDQ5bE8qg2 : 2012/03/18(日) 22:13:16 ID:gsvE2TB6


  「彼女は、どうだろう」

   「幸せそうに笑う彼女を見て、僕は考えた」

            / ̄ ̄\
          /    _,.ノ ⌒
          |    ( ー)(ー)
          .|    (___人__)  あー、お茶が美味いだろ。
           |         ノ
           |        |_,-‐、_ -、
          .人、      厂丶,丶 v 〉
        _,/::::ヽ、.,ヽ., ___,く_ソ    __ノ
 _, 、 -― ''"...:::::::::\::::::::::::::::::::(    〔"ニ‐-、
/.::::::: ':、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::r  /⌒ヽ:::::: )
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::V/..... ̄ ',::::|
:::::::::::::::|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::〈 :::::::::::::::... ',::i
:::::::::::::::!::::::::::::::::\:::::::::::::::::::::::::::::::ハ ::::::::::::::::::. ',



     └-i:::::::::::::::::::::::: ,.  '"´     ``ヽ:::::::.: : ヽ、
     __...ノ: : : : : : :,.ィ´   /     ',   ヽ `丶、: : : :ト.、  ,.ィ"ヽ
.     |: : : : : : : :/  ./  /      ',   ',  「: : : : :|:.:.:ヽ: : : : : 〉ニニ、二
      ヽ.ィ: : : :/    /   ,'       l   ', `丶ト、:|:.:.:.:.:.|: : : : :ート、、ヽ
     r‐:':::::::/     ,'  ,'          !   .l i'"´: : |:.:.:.:.:.:!: : : : :_:ハ ',ヽ
.      ',_:、:::/     l   l        |l     ! ',: : : :.|:.:.:.:.:.:|: : : : L_l::', ',r
       ノ:,'     ,'l   |     l  | l !  ! |  `丶; |:.:.:.:.:.::!: : : : : :ハ::ヽ
        /:| |   ,' | ! .!l|    ,'| l l | l ,' ,|. |!´: :.!:.:.:.:.:.,': : : :r ' `¬
     /:::,! |   ..L.',_ト. |',ト   / !./l/├ /¬ ¬、).:: /:.:.:.:./: ::::::::|    |:
      /:::::ハ.ト 、 !  xぅ心.\./ l/"´ ィアi心 |  {: : :/:.:.:.:./::::::;:::ノ|    !:  あら、爺むさいことを言うわね。
      ヽ|l ',ヽ \ !, {{ ト::::ハ. '′     ト//ハ.}}  ,ハr'^,-ヘ':::::::::}::!|   .!:
.        |   ト、ト.   V:::ソ       込:.ソ ' | .|/j〈ィ'>》_ノ"!::l !   |:  一気に老けるわよ。
      |    l l.|. ',     、        l  ! .|:.ヾ ニフ   !::l. |   |:
       |   / / | ト、       _,     | l| |/      ヽ:| |l    !
.      |  / / | |_.> 、       _..-.、l l ! !          |.!   |
      l|  /,イ _..l l:.:.:.:.:.:.:`丶、 __..ィ´:.:.:.:.:.,' .,'::| |         | !   !
       !|_ノ' r":.:.l l:.:.:.:.:.:.:.:.:.ハィュヘ:.:.:.:.:.:.:./ /:.:::! !ヽ、       .| l   |
    _..'"ィ´  ト、:.:.! .l:.:.:.:/``ヾ.ニンリ:.:.:.:.:./ ':.:.:.:.:| |:.:.:/、       ! !   !
  <._ <.|   ! ∨ ,'_:.:'-:.:.:.:.:.:.:`¬´:.:``:./:.:.:.:.:.:.:.! !;/: : \     ! l   |


    「僕は、これからどうしていこうか、と」

282 : ◆gDQ5bE8qg2 : 2012/03/18(日) 22:13:44 ID:gsvE2TB6


  「彼女が何かを抱えながら生きていることは、僕も感づいていた」

    「あのアクアショップに行ったとき見せた、寂しげな顔も忘れられない」

                  / ̄ ̄\
                /  __,ノ `⌒
                |    ( ⌒) (⌒)
                .|     (___人__)   真紅も同じような顔で言ってただろ。
                |     ` ⌒´ノ.
                |        |   あぁー美味しかったわー、ってな。
       ,. --、― --ー y:ヽ      丿
      / ::::::::::::::::::::::::::::ヽ:::..\ __ _ r.〉
     / :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..... _ ィ\
    //:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.. ヽ
   ノ ..::::::::::::: /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.. 丶
  / ...::::::::::::::: /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.. `,
 / ..:::::: -、::: /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.... `,
 i :::::::::::.. -‐-、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: r/ノ::.. `、
 ヽ::::::::::::::::::::.. \:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: j::::::::::::::::.. ヽ
  \::::::::::::::::::::::.. 、::::::::::::::::::::::::::::::::::::: /ヽ:::::::::::::::::::.. ・、
    \:::::::::::::::::::::.. \:::::::::::::::::::::::::::: /   ヽ::::::::::::::::::::::::.. 、



       .r: : : : : : /77: : : : : : : :_):.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.入_
        ): : : : :///: : : : r‐、_「 =ミ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:し、
       く: : : : :.///: : : : : :ヽ     ` 、:.:.:.:.:.:.:r―'
       Y⌒: : :///: : :__:r‐‐ ′    |{   ヽ:.:.:.:.廴
       廴__ : :{/,{ : : く   i _|   八!    :.:.:.:.:.:ノ
      i r:'’ : {/,{: :r 、ノ  /}  }   ./{ ト、   :.:.:(´
.     x| 廴: : {厶く   i下ヘ  /ヘ_ノ八{ハ   l.rく
     //|   !,{ Y^Y{   | ^'宀'^     ^'宀}  八  }
.   〈〈 |   |〈 {ryj |  i| '' '     '   ''}  |.   |   私はそこまで婆くさくありませんよーっと。
.     Ⅵ   |/,ゝ=く| 八    __,_,   ,小 i.|   |
.     }|    V/》^八  ヽ    | |  イ7} 八.   |
      八  !   i {/,∧  ∨ fエエエエエ}∧  \..|
    /   |   |  7/∧  Ⅵ> .二ユ r_,l/∧  ヽ
.   /    八 |  ,⌒Y,ハ  /  .二ユ l-{厂`Y    )
  /     / ′|{ /: : : ∨}. ′  -‐{  ヒノト : :ヽ /
. /     / /  i八{: : : :.:.`|/{   r ´   |下 : : : }( |


  「あのときは、彼女がなぜ、あんな顔をしたのかということを悩んだが、
           それが正しかったのだろうか、と考えるようになっていた」

283 : ◆gDQ5bE8qg2 : 2012/03/18(日) 22:14:09 ID:gsvE2TB6


   「僕は彼女の過去に干渉出来ない」

     「彼女が抱えてきた何かを、なくすことはできない」

                         / ̄ ̄ \
                      ⌒´ ヽ、,_  \
                     (●).(● )    |
                     (__人___)     .|  おいおい、待ちたまえ。
                          '、           |
                         |        |   君は主観的判断に囚われているぞ。
                     ,. -ー._i-、_     /l、   もっと客観性に富んだ視点を持たねばならぬな。
                 /...::::::{. i_ {_γ、__ ∠ノ::.}- 、_
                   ./:::::r/::::{. i_ l_ i_ {::::::::::::/::::::::::::::::..\
                  /.:::::::::::::::} .i _i l_ {:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..ヽ
               /.:::::::::ノ::::::r "~'ヽj_ {:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::. ',
              /.:::::::::::>ー、j.‐-  / {::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: }
             /.::::::::::::::トヽ、⌒ γ  i::::::::::::::::::::::::,':::::::::::::::::::: i
            /.::::::::::::::::::l::::::::ゝ、 {   ソヽ、:::::::::::::::} :::::::::::::::::: i
           /.::::::::::::::::::::::l:::::::::::::`ト、__/::/:::.\::::::::::::i :::::::::::::::::: i
             /`-::::::::::::::::::/l::::::::::::::::::`,ー::::::::::::::::::::..ヽ::::::i ::::::::::::::::: i
          / .::::::::::::::::::::/ l::::::::::::::::::::::ヽ:::::::::::::::::::::::::::..、::::::::::::::::::::: i


          _
       /: : :ヽ:ー、   _
         ゝ:、_: :ヽ__:_r‐':.lヽ
     , -、ノ: : : : : : : : `: :|: :.ヽ、  __
.     く: : : `: : : : ; -― ‐{`: : : :ヽ´: :.〉_ -、
      '; : : :.,ィ'´      ゝ‐-、:-:'ミx:´: : : 〉
    r‐': : ; '           ノ: : :}ミ}: : :ノ
    廴:../   l     l    ,': : : :}三!: :ゝ,x=ュ、
     ノ;'  l !       l   ヾ_: : l三!: : : 〉`ヾ
    ヾ!   !ム斗 / l‐l-、l /  〉: l三!:r‐'ミュ、  ちょっと、
     lト、  lィュヽ,/ l/ //l/l f´: :..l三!:ヽ三}ヾ  何よ、その口調は。
       ヽ l じ'   ィ示云x! ゝ、: :l三:.ノミ} }}
        l ! ,    弋:ツ/ l  /:{薔}/三} リ
          l人  、_    / / /彡イ ,ィ彡'´
          !  ,ヘゝ'    / l  l' l イ/}ミ}
       / l {三ミ二三l   ト、 ヽ ヽ{ミト、ミ}
.      / /l /三ミ薔三ミ!  l三ヽ_ヽヽゞ=ミ}
     / ///:.{三リ寸三}ヽ ヽ〃: ヽ ヽ
.    / / /: : :ゞ〃 ヾ三三ヽ ヽ: :/ /}


           「だが、未来はその限りじゃない」

284 : ◆gDQ5bE8qg2 : 2012/03/18(日) 22:14:38 ID:gsvE2TB6

   「僕の未来も、彼女の未来も、何も定まっていないのだ」

     「ならば、僕は彼女の未来を、少しでも良いものに出来るかもしれない」

             _     ______
            l i  /    \
            l l_./ _,ノ  ヽ、,_\
            l/ ニヽ( ●) ( ●) .|  …いや、こうしたら説得力があがるかなー、と。
            l / y 「'i___人___)  |
            l   <、.l         |
            ',    ',/       |
             j    ノ      ,/'|、
           _∠⌒ヽ j 'i, __ , __ ィ/::L___
         / ...::::::::::ヽVヽ::::::::::::::::::::::::::/:::..´''' 、、、 _
       / ...:::::::::::::::::::: 〉::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..... i::..\
     / .:::::::::::::::::::::::::: /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: l::::::: l



       r'´      ,イ´f´    /          `ヽ          ノ
  ,rー--{       / / |     /            |    ヽ        ノ
  / / ̄!      / 〈  ノ/  /            ∥   ヽ      (_!
  | レ´ ̄_>   / ! 'Y /    !  /           ∥  |  ' ,      `!
  ,ヘ`二彳´    | |  f/ / | | /     |     ∥   |  ',      `!
/     |     | .ノ-イ ! !  |  ノ' | j   |     /}   |   |         |
       |     !f   }| { | |,イ|,f/| .∥  .j   / } |  |   |        |  
      レ‐イ  | ) .{| ,ヘバ十-|-‐'ム .イ/ , / /, ,イ  /! | /      ノ 
     /   |  rュ,⌒)ル'ムィf'乏え坏`ノノ/ /レ'`ナメイァ . // / /    <(
   /     `ー<@〉},'  / `弋::タソ " ノ.r'   ,. __,, //イ /レ      ノ  残念だけど、逆効果だわ。
  /         `マ  ,'                ⌒ヾ/ィ'   レ'_  _,...-‐´    私にはあなたが余計、爺むさく見えただけよ。
/            ,' | |',             ,     //     ) `´
            ,'  !! ヽ.     r ー‐ァ    /├‐-‐ '´
                ,' ∥`ヽゝ^ヽ   ` ='  _. イ |
    , ‐ ´ ̄`ー、._  |   |>´   ヽ.._.. -≦  /   |
  /          `┤ ∥       ヽ r-―-、_!  |


         「過信に満ちた考えだと自分でも思う」

       「だけど、僕は真剣にそう考えるようになっていた」

285 : ◆gDQ5bE8qg2 : 2012/03/18(日) 22:15:05 ID:gsvE2TB6


  「どうして、恋愛感情は人をここまで駆り立てるのだろう」


       r;‐==ミ}:.:.:.:.:.:/:i:i:i:i:/.:.:.:.:.:.:__入:__;ノ⌒ヽ__乂:.:.:.:..入___
        |:L.__/} :.:.:.:.:|:i:i:i:i:i|.:.:.:.:.:.___)          ` く::::.:.:..}_
      ゞ;≠¨´| :.:.:.:.:|:i:i:i:i:i|:.:.:.::___;}             ∨ ̄.〈
         {:{____人:.:.:.,:ィ≠ミトil_y´ l   /  ,.イ         ∨.:..:.:}
        /`¨¨7/:ト、{l(穀} } j:.|   |.―/-  /  l .|       .|.:::‐〈
.       /   // l:| }:.ゞニ彡'l:.|   | /| / ヽ/  |  /   |:.:.:.ノ
     ,'   // ///ヾ;.:.ト:i:i:i:iLl   斥卞ミ.   /  /}⌒/   リフ′
      |  // ///  |.:ヾ;\i:i|   代:.cソヽ   ィ尓Y  ./   説得力は逆に働いたのね。
     ! // // '    `,二ヾ:ト|  ヽ""     ,ヒ:.ソイ   /
      | |_/ /〈!    /.::.:.:.:`¨ミ 、  l       ""厶イ
      l   |_/!  /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.}  }. ト、  ` ´  ィ .|
      | i   | .イ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./ /  爪ミ -<  i  |
      l|   ∨l:l:.:.:.:.:.:.:.:. /  ' .イ:i:i:ィ≠ミx'.i:i:i:》 |
      | |    /.:.l.:.:.:.:.:.:.:.:./   /i:i:i:={ { {匂)l}=:i:i.》..|
      | l  /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. |   (i:i:i:i:i:i:i;乂辷彡'ミi:i:i:i》.|


       , -‐―- 、                      , - ― - 、
      /:: :: :: \ヽヽ、      ./ ̄ ̄ \      //:: :: :: :: :: ::ヽ
      .|:: :: :: :: :: ::ヽ、:: ヽ、   /__,.ノ ヽ、,_ \  ,-/:: i:/::/⌒:: :: :: ::|
      v:: :: :: :: :: l:|Y⌒ 、`、 l ( = )( = ) l-'´:: l:: /::l '´:: :: :: :: :: ::/
       v:: :: :: :: ::l::ヾ:: :: |:: :: :l.  (___人___)  .|:: :: :: 〉レ´:: :: :: :: :: :: ::/
       l:: :: :: :: ::|:: ∧:: ::l:: :: l   ` ⌒ ´ 'J |:::::::::::Sレ‐i:: :: :: :: :: ::/
        v:::lヽ:: ::|::l:: ::`ヾ_ i         |;;-っ´:: :: |:: i:: :: :/:: /  うーん、むずかしいもんだろ。
        l::|;;l:: ::|:::!:: :: :/:.ヾ =',       /L,/´ヽ:: :: ::l::|::/:: :/
         ';!::l:: ::|:: :: ::/:. :.,,>》'ヽ、._,_/:::ゞ ヾ、 ヽ;; :: |::l:: :/
         ';:: ::l:: :::/:. :.ヽ'´:.i`ヽ:. ニ二ニ :./ :. :. v:. :. l::|:: :: :/
          i:: :::l:: /:. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :!::l::l:: :/
          ∨:::|::/:. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. v:l::/
           |;: :レiヽ、:. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. |、/
           ∨ l :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: Y
            ヽ:: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: ::|

      「のめりこむほどに、僕は幼く、拙くなっていった」

       「機転がきかなくなるほどに、落ちていくのが気持ちよかった」

286 : ◆gDQ5bE8qg2 : 2012/03/18(日) 22:15:50 ID:gsvE2TB6


   「僕は精神的に未熟なまま、育ってきたのかもしれない」

      「だから、今でも彼女のことばかり考えているのだろう」


           r;‐==ミ}:.:.:.:.:.:.:/:i:i:i:i:/.:.:.:.:.:.:.:.:入:__;ノ⌒ヽ__乂.:.:.:.:.入___
            |:L.__/} :.:.:.:.:.:|:i:i:i:i:i|:.:.:.:.:.:.:__ノ         ` く:.:.:..:.:.}_
           ゞ;≠¨´| .:.:.:.:.:.|:i:i:i:i:i|:.:.:.:.:.___)    , イ       ∨ ̄.:.:}
              {:{____人 :.:.:.:.:|:i:i:i:i:i|:.:.:.:___;} /  /| |  .|      ∨.:.‐〈
          /`¨¨7/:ト、:.,:ィ≠ミトil_y´ | イ{;‐/‐l‐!、 ,!  | |     |:.:.:.ノ
            /   // l:| } {l(穀} } j:.|   | 从/ミ 乂_ノl! / イ  |  .|フ′
        /   // ///|:.:ゞニ彡'l:.|   | 〃r'.:ハ `ヽ}_/.ム|  .|. リ
        ,'   // /// ヾ;.:.ト:i:i:i:iL|   | 八え:ソ      ん:} .ハ /   それじゃあ、そろそろ出ましょうか。
         |  // ///   |.:ヾ;\i:i|   l   ''       弋ソ| / ン
        ! // // '     `,二ヾ:ト|   ヽ        ′'' }ヘ \     …名残惜しいけれど。
         | |_/ /〈 !    /.::.:.:.:`¨ミ 、  l     ー ‐   八 \  、
         l   |_/ !   /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.}  }. ト、        /l |   \ \
         | i    | .イ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./ /  爪ミ辷=-=彳 .l |     ) .)
         l|    ∨l:l:.:.:.:.:.:.:.:. /  ' .イ:i:i:ィ≠ミx'.i:i:i:》 l |  / /
         | |     /.:.l.:.:.:.:.:.:.:.:./   /i:i:i:={ { {匂)l}=:i:i:》.l .| / /
         | l   /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. |   (i:i:i:i:i:i:i;乂辷彡'ミi:i:i:i》l .(  (



             / ̄ ̄\
            /   _,.ノ  ヽ、_
            |    ( ⌒) (⌒)
           |    (___人__)    …なら、また来させてもらえばいいさ。
            .|         ノ__
            |     _/  ̄\ヽ    そのときは付き合うだろ。
               人、   '、/  ̄ ヽ '、
            _,/(:::::ヽ、  __'-r´ ̄ヽ  v
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   「そんな僕は、この日、たったひとつの愚直な答えを見つけることが出来た」

287 : ◆gDQ5bE8qg2 : 2012/03/18(日) 22:16:19 ID:gsvE2TB6

   「僕は、彼女が喪ってきた過去よりも、
         再生に満ちた未来を追求したいと思ったのだ」


                / ̄ ̄ \
               ⌒  `⌒  \
            ( >) ( ●)   |
             (__人___)     |   また、美味しいご飯を食べよう。
             '、        |     また、『幸福な食卓』につくだろ。
          ,,. -ー|         |ヽ___
         / .::::>-、_ ___     /ィ::::::::::::..`' ー-、
        l ::::://// ,ヽ__,. ":::/::::::::::::::::::::::.. ヽ
        」 :::/     代_|二::::/ :::::::::::::::::::::::::::::::..\
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       L√:::::>、<:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l :::::::::::::::::: |
       ハ::::::::::::::::v":::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| :::::::::::::::::::: |
       ハ::::::::::::::::: 〉ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| :::::::::::::::/::||
      ハ:::::::::::::::::: i/\:::::::::::::::::::::::::::::::::::;| ::::::::::::::::::: ノ::|




                     __r―=、ノ⌒ヽ.ノ⌒ヽ._
                     ): : : : : : : : : : : : : : : : : :   `ヽ
                  r―=' : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :{
                 ): : : : : : : _______: : : : : : : : :ヽ.
                 ゝ: : : : ::  ´         `ヽ: : : : : : : :}
                /: \:/                 \: : : : (
                (: : : ,'       | l|   | |!      ヽ: : : : )
                    {: ::  |   | l|  !| l|   | |!   l|    :: : ::<
                    ): :| |   | l|  !| l|   | |!   l|  |  : : : :)
               (:.:.::| l  |_l|_!| l|   | |!   l|  |  l: : :.{    …えぇ、そうね。
                 }}フ | |   | 从 l:| l|| | |、_. l|  |  |: : : ヽ.
                   / ヽ}.八、.rtテ心レ'j八人ハ:! l.l|! j  :: : : : メ、  また、『幸福な食卓』に、ね。
                 //  ハ ヽ.ハゞツ    ィテミメ.从}ノ  ,': :__ノゝヽ
                 〃  人}  ト、 } ::::  .   弋ツノ/´}l  /r ´ | |!:ノ
               ノ'   イ. / /ヽノ   . _   ::::  / /Y`Y:   | |!
             /  /ハ./ /_.ノ:ヽ.      , ‐v / / /   . | |!
           /  /.ノ: / ̄`ヽ===、ー-r‐='   ' / / .ィ:.Y⌒).| |!
         /  // : 八 ̄`ヽ}==/⌒Y _____/!  ヽ|: :(_ | |!
.      /  / ´: : / ̄ ̄`ヽ{_./: : : {rく__: : : :/.: :.ト、_}! :.:ヽ| |!
       , ′. : : : : : : :ゝ====ソ: :./: : /: : : :}: : /: :: / ∠_ : : : ハ }!

   「彼女の喪ったものを、やさしく包み込めるような、そんな再生を」

288 : ◆gDQ5bE8qg2 : 2012/03/18(日) 22:16:46 ID:gsvE2TB6


  「このとき、僕は彼女に一歩近づけたのだろうか」
  
    「それとも、一歩分、遠くに行ってしまったのだろうか」


                  / ̄ ̄\
                /  ヽ、__ .\
               (⌒)(⌒ )   |
              (__人___)     |  …でもなぁ。
                    l`⌒ ´    |
               |         |
                  | 、   _,.ーへ
            _. -: ::::ヽ__「     v、___
       __,. <::::::::::::::∧:::二〈 、      ∨:::::\
     /:::::::ヽ :::::::::::::::::::::::::::::::ヽ_〉、    -ー、:::::∧
     /::::::::::::::ト、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`ー/ ::::::::>:、::ハ
    〈::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::く::::::::::::::::::::::::v::、
    /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::Λ::::::::::::::::::::::::ヽ



   '┐ _ :::>‐  ― ー - 、:::i:...:::i ::::: } ヽ
   _/ ..... /           ‐ヽ::::i:. :::r‐'| 「__,.;;ぇ、
  「__ /      /   ;      \::::| _∧  {゙ |:::|
  |  ./    /  /    i      i ヽ::__ノ::l イ.LL:|.
  } /  /  /  /     :l:  l    :l  | ::: |:::| T"゙T:::}
 「 /  /  /   i     :|:  :l   :l ::l l }.|:::|..:く /:::/
  イ.  l  :l i :i     :::|:  :| .l :|  :| 「 ] |:::| "ト^/
  .|:i | i ::l ::i ::i i     :::|  ::| :l ::|  :| .} |.l:::ト ∧:}
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/:/|:i | iいハL|_リ`i::::::::/ナ ‐ト 、L _:i  :| .}/::/イ  |:::|
:/ .| いいハ ィ行心ヽ/ レィ‐ ∠レ/` :///:/ /  |:::|
|  |  ト゚| i V辷ソ     ,ィ7ぅミxVイ/ レrヲL.|.  レ'  あら、なぁに?
.  |  .| i | i    、     辷ソfノ "|. i レイ / |.  |
  |  レ i |. ヽ     、 __       ./| i |  | .|   |
  | //.| |_ /` 、 `´   _. rく ァi.ハ ', | .||   |
  レ /ィ| |::::::. ::::::..`_- .:::'´:::::::  ..メ/. ', V ||   |
 /,ハ l l::::::  :::rチ心ヽ:::::::::  :://: \; V |   |
"/  /./::::  :::::::い9ソソ::::::  :::://:::: ∧  ';|   |
ー-; / /^ミ;ュ'f-、^⌒'⌒~;:::  ::://::::: /:: .>ー' 、  |


  「今となっても分からないことだが、
        僕の行動指針は少しずつ固まりつつあった」

289 : ◆gDQ5bE8qg2 : 2012/03/18(日) 22:18:01 ID:gsvE2TB6


  「たかが恋愛、と人は笑うかもしれない」

   「だが、僕にとっては、それが最上の理由だった」

             / ̄ ̄\
            /   _,.ノ  ヽ、_
            |    ( ⌒) (⌒)
           |    (___人__)  …俺は、真紅の作った手料理も食べれたら、
            .|         ノ__            幸せになれる気がするだろ。
            |     _/  ̄\ヽ
               人、   '、/  ̄ ヽ '、
            _,/(:::::ヽ、  __'-r´ ̄ヽ  v
   _, 、 -― ''"::::::::::\ :::::::::::::::j_√    |
  /.:::::::゙:':、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヘ    r、
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   ) . .:./.:.::::/              \ \.:.::| |::::::人
.  ( . . .:.:.:::::::/       /        ヽ 入| |/ヽ `ヽ
   \.:.:.:.::::/    / ′  l      |  l 「:::| |:::::::ノ   !
      Y.:.:.′   ,′! l   |       |  }ノ..:.| |:::::ノ    |
.     ゝ┤   |  || l |    l   (. .:://.::∧    |
        l !|  _|_Lj、 l | _/|_/ l | )//.::/ l   |
        |八 l l l{\|`ヾト、l、/ ̄l/`刈Y北L.,′ |   | ちょっと…似合わないわね!
        | ヽヽl ィ'⌒     '⌒ヽ } | ヒシ''′ |   |
.      '  l / ∧    '       イ|Y´    |   |
      | j l ||丶.   マフ   .イ`ヽl l      |   |
.     /|  {| ! | ヽ ` rz=.、´ ノ  / lト、   |   |
     //j/. :| ! |\ l、{{r勿}}〃  //| jj:::::\  |   |
.     /./. .:.::::|   {     `゙T゙´   // l|从::::::::::ヽ.!    |
 r‐=ニ´.:::ヽー=≧ト:.r‐⊂ニニニ⊃x/ /j/:::}::::::::::::::ヽ.  |
  \::::::::::::::ゝ---/´ ミ}厂厂厂厂jr―‐ヘ/.:::j:::\::::::\_j
   \::::::::::::::::::/  ア{ i/ i/ i/ i/jゞ、ヽ`ヽ\{:::::::::\::::::::`ヽ


  「僕が言った本音を冗談だと思って笑う、
     そんな彼女を見れば、なんでも出来そうな気がしていた」

290 : ◆gDQ5bE8qg2 : 2012/03/18(日) 22:18:29 ID:gsvE2TB6


  「幸福な食卓は、ひとりではなしえないものだと僕は思う」

    「だから、彼女が居て本当に良かった」

              _,,,-==ニ三二ニ==- 、
         _,,;;-='.:´.:.:.:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;.:.:.:`"'=- 、
       ,,;;;'´ ミヽ:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:.:.:.:`"'-、
     /ヽ:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;_,,,,,,...........,,,,,,,,,,_:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;.:.:.:\
   ./ヾ:;:;:;:;:;:;:;:;, -='"´: : : : : : : : : : : : : : : `"'=- 、:;:;:;:;:;:;:;.:.:.:\
   /ミヾ:;:;:;:;:;/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ:;:;:;:;:;;:;ヽ:::::ハ
  ./ミヽ:;:;:;:;/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .\:;:;:;:;.ヽ::,ハ
 /ミミヽ:;:;/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ハ:;:;:;:;i::::::ハ
 i三ミ:;:;/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ハ:;:;:;:i;.:.:.:.|
 ,iミヽ∥: : : : : : : : : : : : : : : : ,ヘ ヘ   .: : : : : : : : :: : : : :: : .i:;:;/.:.:. i
 ゝ⌒ヽ: : : : : : : : : : : : : : <ヽ く"ヽ /ヽ: : : : : : : : : : : : : : ./.:.:.:.:∥      __
 .`iヽ=-ヽ: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ./.:.:.:.:.:/     ./  `ヽ
  ヽ.:`ヽ .\: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : /.:.:.:.:.:/       /   /
   ヽ.:.:`ヽ、` 、: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : _,,-'"´.:.:.:.:.:.:/       /  /
    \.:.:.:.:`ヽ、`"'-;;;,,,,.... ____________......,,,,;;;;;-'"´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/       /   /
      ヽ、.:.:.:.:`'==ー;;;;....,,, ______ ,,,,....;;;;ー='´.:.:.:.:.:.:.:.:.:/       /  ./
       \.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/      / /
         `ヽ、.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:_,,=-'"´    _,,/ /
            ` -==、 _____ ,,,....= ' ´       ./  ::::::、〈
                                /     .). .|
                                i    .//
                                ヽ、_,,,/


      「その気持ちだけは、これからも変わらないと思っている」


              「僕はいまも、幸せだ」





                    つづく

292 : ◆gDQ5bE8qg2 : 2012/03/18(日) 22:21:40 ID:gsvE2TB6


ということで、第五話の投下はこれで終わりです。
完全な繋ぎ回でした。すみません…。

今回は瀬尾まいこさんの同名小説を土台にさせていただきました。
瀬尾さんは人間関係の表現がとても上手く、羨ましいなぁ、と思いながら読めます。
ほのぼのしたいときに、オススメしたい作家さんですね。

このところは、女流作家続きなので、次回は男性作家の作品をテーマにしてます。

閲覧、ありがとうございました!

291 : 名前なんて無いだろ常識的に考えて : 2012/03/18(日) 22:21:30 ID:SSrTlS5A
乙でした!
真紅とやらない夫に流れる時間がとても穏やかで、
見ていてこちらも幸せになれますw

293 : 名前なんて無いだろ常識的に考えて : 2012/03/18(日) 22:21:57 ID:PD/X9o.M
乙でした
前回の真紅の過去の束縛を見た分、今回のやらない夫の決意がより輝いた未来を暗示させますね
やらない夫には頑張って真紅を幸せにしてあげて欲しいです

しかし二人の料理評で腹が減ってしまった。>>1責任取って下さい!w

294 : 名前なんて無いだろ常識的に考えて : 2012/03/18(日) 22:26:59 ID:CbxEusd2
乙~
ほのぼのとするなー。






瀬尾まいこ「幸福な食卓」


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