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やらない夫と真紅が、小説を読むようです 2.「パイロットフィッシュ」

目次 現行スレ

55 : ◆gDQ5bE8qg2 : 2012/03/11(日) 22:00:21 ID:nW6QA.TE


「熱帯魚を飼育するアクアリウムには、様々な技法があるらしい」

   「そのひとつが、メインの魚が住みやすい環境を作るためだけに、
          飼育される『パイロットフィッシュ』だ」
                              _
                            //ノl
                           //〃/l
                   `  _,,, --く∠〃〃/l
                ,  -'''´ ̄    k`'ー.<ン__       _,. - ≦フ
               /   ,, 、     ) / / / / / / `v- <ニニ三/
              /   (.(iン}     く{ { { { { { く ヾ∠二三く
             //    `~",ヶ(   } ¦¦¦¦¦_メ、ニ三三)
              ,くrI r-、   └'~  ゞ_ノ_ヾ__,ャtTTく、 ` ̄ ̄
            ´|j ヾ}` `'''――へニ三ミヾ´    \lヾい
                       `'''ーミノ      ̄ ´




56 : ◆gDQ5bE8qg2 : 2012/03/11(日) 22:01:10 ID:nW6QA.TE

「立ち上げたばかりの水槽は、魚たちにとって悪い環境だという」

  「理由は、水の汚れを分解するバクテリアの数が少ないからだ」

「そして、バクテリアを増殖させるには、水の汚れの原因であるアンモニアが必要になる」

                          /ク
            ,,イミl      /彡|
          _,∠_彡i__,ク--''-、/゙‐-、
      ,,ィユユT'';;>',ニニイYYYlll,-┴'=‐┘
  ,,.-‐个yイ二ニニイ>iiiiiiii>テ
 / (●),_〉ミ、l l l l l l l>,ミ三」
 ゙ヽ--=''----── ''" ̄

   「だから、アクアリストは、バクテリアの餌になるアンモニアを発生させるために、

    パイロットフィッシュと呼ばれる魚を、最初に入れるらしい」

  「そして、十分にバクテリアが育ってから、メインの魚を飼育するのだ」

57 : ◆gDQ5bE8qg2 : 2012/03/11(日) 22:02:19 ID:nW6QA.TE

「そうして、パイロットフィッシュに選ばれた魚は、

 過酷な環境の中、たった数匹で水槽を泳ぎ回って、水を作っていく」


                 /~{
 ,、__., 、---───,─、─'"、_,='___,. '"~}
ヽ}l ◎)ー、_、-' "~~)-k>K><- ー   ) )  {
 ~"- _, ' _)_/-、    _,...-'< ̄ ~^ 、_,l
     ~ー-、___ ),<_   /
           ヾ)    ~


     「――当然、死んでしまう魚も少なからず居るはずだ」

      「それでも、こうすることによって高価な魚も、安全に飼育することが出来る」

   「多くの人は、パイロットフィッシュたちの末路を承知して、彼らを水槽に入れる」

58 : ◆gDQ5bE8qg2 : 2012/03/11(日) 22:03:12 ID:nW6QA.TE

「そのあとに住むもののために、命を捨てるパイロットフィッシュ」

                                 r-'´|
       __,,..、----‐―――‐‐----- 、、....,,,,______/彡ンj
 __,,..、-_ニ.、-‐‐   :. ‐‐‐‐--= ..,,,__ :, :, :, :, :, :, :, :, :, ー-=、,ヨ
.(‐-  i´r‐, i r'´`ヽ -、:. :. :. :. :. ー‐-- ̄二ニ.ー‐‐ - -' '...,,,,__``ー‐‐、--‐‐=====ヽ
. ヽ、 ゝニンノ/   i.  '; :, :, :, :, :, :, :, :, :,ヽ: : : :  ̄: ̄: ̄``ー-- ̄二ニコ三三三ニ二二`、
  `ー-.、.,_´ ___ン   ノ ;. ;. ;. ;. ;. ;. ;. ;. ;. ;.!: : : :.__,,,,,.....、、-ー‐-、..,_/´ミミミ三=ニニ三!
       `ー-、、..,,___ :. :. :. :. :. :. :. :. _,.1t'´ ̄ミミミヾヾ丶ミ ノ   ヾ、ミミヾー-三三ニ/
             ``ー‐‐t'ヘ不ミ!  !i !i !i !ミミミヾヾン'´     ヾ、_ミミミヾヾ三/
                  !i !ヘミミ!  i.!i !i !iミ,.r'´ ̄          `ヾ、_三ニ/
                  し' ヾノ   `ー‐‐'´                `ー'´

 「それは残酷だが、必要な存在なのかも知れない」

  「そして、僕たちが生活するこの社会においても、
          パイロットフィッシュになる人がいるのだという」

59 : ◆gDQ5bE8qg2 : 2012/03/11(日) 22:04:14 ID:nW6QA.TE

「僕は、そんな『パイロットフィッシュ』を題材にした小説を、
                       彼女に貸したのだ」

                                    rく丁ヽ、
                                    トミミミミヽ,イ
                                    ヽミミ>イl|ll    、
                                     Yテ川l|入   丶
                                    ,イ川j||l/ネ人   ヾ
                                    ノ」斗イXトメ∧    l!
                                  /ヽ」ート、!>メYヌ!   !|
                                ,.ィ´j\/VヽL>、|ヽメjイl   l|
                             ,.ィ´ヽ_>、_ヽ_ト┤ヽト、ト、j∧   !l
                           ,.ィ´ート-〈:.`ヽ_」ヽ:ヽ├<イ」)j ∧  l|
                        ,.ィ:´>'⌒!::. ヽ_〉-く:.ヽ、>(´ヽ_ト、〉 ム」!   !|
                      ,. ィ'´-{:.`ヽ、:. Y⌒!:.\:. )<⌒ト>く レ' /_彡!   リ
                    ,.rく::├-、 ト-、/⌒ヽ:. >-く´L人ノYソメ メニ三┤ '′
                  ,.rく_!⌒ヽ:. Y:. :. ト、.::厂l::... ト、! (´Yノ /=ニ三/
                ,.rく__/:. :.ヽ:. :.ト-〈`丶j:.`〈_ |`Y: ├v'´ /ニ三三/
              ,.:'´∠/ ヽ_!`丶!:. .:ト、_「`ヽ!:.`! !ーイ /`ー== '′
            /:. ::. :. :.`丶L:. :.ヽ:.├‐〈:. :. ト、├.y'`j  /
          /.::.::.::.::.:. :. :. :. :.、\ノ⌒ヽ >、」: jノ ノ ,∠三ミ 、
         /..::.::.:::.:::.::.:. ヽ、:. :.:',:..::ト、ノ丁 j / ∠=ニ二三三>
       /::.::. ,. - 、::. ::. ::. :.ト、:..::}::.:| .::| 厂` _ノ ̄ ̄ ` ー‐ '´
       rく.::.: :. :( rう))::. :. :. :..!:.\ j:.ノ_ ⊥-=ニ三> 、
      ヽ、`ー- `二 _     l  ノ ノ -=ニニ二三三三>、_
        ` ‐- 、 __ >--┴‐ '´`丶、ー=ニニ二三三三`ニ==ニヲ
                        ` ー-= ニ二三三二ニ= '´

「『人はみな、一度出会った人とは、永遠に別れられない』

         「作中にあったその言葉の意味を、
                    僕はまだ、分かっていなかった」

60 : ◆gDQ5bE8qg2 : 2012/03/11(日) 22:04:58 ID:nW6QA.TE



「やらない夫と真紅が、小説を読むようです」




      2.「パイロットフィッシュ」






         ,zー=ニニ二三ヾヽ
       ,Z三二ニニニニヾヾヽ
          ⌒うミニニニニニミニヾヾヽ____
       , =≦三ラヾミニ二三> ´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. `丶、
      /, ‐ァ=ァ=ニ三Xミニン'´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:(   c >
    〈///, -ァ‐ァ=ァ=X .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.> ´
      ノ'´///////>=ァァァァァァァァrmヾゝ
    {////////, イ ////////l川
    〈////////リリ/////////|川
   レ //////} ,ハ//////// レ{人j」
   ヾ∠∠∠∠/ // ////////'´
                〈/ ///////´
               ////⌒´
              ⌒´

61 : ◆gDQ5bE8qg2 : 2012/03/11(日) 22:05:40 ID:nW6QA.TE

「彼女が小説を読み終わったその日、僕はまた図書室に向かった」

 「どうやら、彼女は少しばかり考え事をしているようだったので、
   僕は彼女に声をかけず、対面に位置する椅子に座ってみる」

                    r=..、、
                 rー-ヘ::.::.r':.:\
               r‐、_)ヽ::.:.:.:.:.::.:ー^j_rヽ
              r:j_):..:..:.:.:.:丶::.:..:..:.:.:.::.:r':ヽ
            r..、}:.:.:.:....:..:..:..:.:.:..:.:.:.:.::.::.::.ーr':\
            _ヽ:.:.:.:.:.:._.:.:.:.:.:.:.:.\:.:.::.::.::.:ーヘ:..ヽ
           {_:.:.:._:.:.:.:.:.:.:.:.:.:> ―、― - {`::.:.:.:.\-..、
             _ }.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/   /  l   \ー 、:.:.:.:l:ヽ:くr..、   _
           {:.`:.:.:.:.:.:.:/     l         Y`:.:.:.:.|:..:l/.:.:.:}/_:.ヽ
            ⌒}:.:.:.:/      |    l    ト、:.:.:.:.l..:.l.:.:.イ∠⊥ノ、
             {_:rュ/ /  /  !ハ   l l l  .::l _}:..ヽ|..:.|:._:小 ̄ ヽ:ヽ
          /  .V  .l  .:|:  | l  リ:| l .::ハ_:.:.:.リ:...l´.:ィト\__ノ:.:}
         /  ...::/:{ .::| i ..:{::. !   /.::j ./ ノイ:::r‐':./:../:.:_レj:.ト- ヘ´
        /  ...: イ .:ハ  ト -┬ヽ、ト:.. / .:イ/jナ7:.不::.{__/:.:‐ァv' |::l:. l |
       / /:// :/ トトヽト-ァテ=ミヽト/ノ ィテオく/イVrj、}:.:.{ィ  |:.|:. l |
     , イ ´..:::///    }ヽ ハヘ 赴ソ     ^ 赴ソイi :ト{にソ{^´  |:j:: j|
    /イ ..::j//    ノイ /ヽ、   ,      ,リ /_:/、) ∨   リ: .:/ !、
  /´ / ,..--イ`ー──┴''ヽr‐、--─へ . _ /}/´ヽV    l\ j:..:/  l }〉
/'  /__/  /         `ヾl     〉''´ ,、__ノ=,_ノヽ  ! ヽ/  /ノ'
 ̄ ̄ ̄ 〈             //,ィア`ー'´ ̄     ̄ヽ\  /ゝ、∧=イ
      \__,,.  --<l ̄ ̄ //             / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
               ヽ_ 〈〈__         /
                  `ヽ-'     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

62 : ◆gDQ5bE8qg2 : 2012/03/11(日) 22:06:22 ID:nW6QA.TE


「僕が目の前に座ると、彼女は僕のほうを向いて、
 目だけで優しく笑って見せた。僕はそれに、頷いて応じる」

             / ̄ ̄\
             /  ヽ_  .\
            ( ●)( ●)  | …どうだった、『パイロットフィッシュ』は。
           (__人__)      |
            l` ⌒´    |
           {         |
           {       /
       _. -: ´Λ     _.へ` 、
      r<: : : : /:|: :、  ̄r'    \ :\_
    /: : :l : : : : : :\`IエL>、    >ヘ::Λ
    |: : : ト、: : : : : : : : : : : : : `ー/ : : V |
    〈: : : :::: _ -¬--―-、: : く:r 、: : : V }
    /: : :_ン´: : : : \ ,___, ィ ): : :`く : : : ヘ|
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


「彼女は少しだけ悩むような表情をして、それから、ゆっくりと口を開いて言った」


 _〕       //    〔      \ー‐rイ  く ―┐
 {      / /     l \_     l:::::::l    |二二1
  つ   /  ,    l  |   ]     l:::::::l   イ〔V  | |
 └‐t  /   l    | l  |  l {      l:::::::|     | ∨/
    L. l !  |    l| N  l_廴 ィ   ,ィヱヘ   匸. | l 確かに、良い小説だと思うわ。
     | l  l l | N ナマ彡ャ‥Y|_ 〈ヘ{そリ   | l | メッセージ性も高いし、文章も読みやすい。
       !l  トl,イ、.| jノ  ハrい 八 L. ト-r'  r イ !| ヽ
      l|ヽ ヽiYf:ハ     ゞ‐'  | イ |/::::/ _ノ | l !ヽ| けど、中年の男女の恋愛観についての部分は
          liヘり    .:::::::::::. .l |l  !:::/ //   | ! |   私には理解しきれなかったわ。
          l l.::::.ヽ _ 、     l l |  !//     ! l |
          | ヽ、 ′    _//イ  |´       | l l  あと、考えさせられるところもあったわね。
         / /| ` 、  r'´ // ̄| lフ       l l  !
         //| l / ̄, ィ、 //:::::::l |ーt.     l| !
          //r'´ ̄:::::::::::{rケソ//::::::::/ /}  \   l | |
       /´ l:::::::::::::/:トこソ{ {:::::::/ }::|    ヽ. l/   !
       ヽ| /\:::::::::::::/:::::::>'´ ̄/::j |    l |   |

63 : ◆gDQ5bE8qg2 : 2012/03/11(日) 22:07:09 ID:nW6QA.TE

「確かに、この小説は時間の流れが大きな意味を持っている小説だ」

 「彼女が疑問を抱いたのは、元恋人の男女が中年に差し掛かって再会したとき、
    なぜあのようなことを思うのか、というところだろう」

             / ̄ ̄\
           /   _,ノ `⌒
            |   .( ●)(●) うーん、実は俺にもわからないだろ。
.             |    (___人__) 第一、俺たちもまだ大学生に過ぎないんだし。
             |        ノ
              .|        |
              人、       |
          ,イ:. ト、ヽ、 __ ,_ ノ
    ,. -ーー -‐ ´:::::::::::::::::::::::::::::7
  /..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: く'、
. { :::::::::::::::::::::.ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::.. 、_
  '| ::::::::::::::::::::::..`、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::..`ヽ
  '| ::::::::::::::::::::::::::::i_::::::::::::::::::::::::::::::::::::.ヽ::ゝ
   ト、:::/ / ̄`` ハ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::!:::::::.ヽ
   `,ヘ ´:::::::::::::::::. ハ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|:::_,rー'、
    }:,∨ :::::::::::::::::: ト、:::::::::::::::::::::::::>< ̄\::..\
.    }:::∨::::::::::::::::、-''゙~ ̄ ̄ ̄ ̄:::::::::...\ ム:::::ヽ
     l::::∨ :::: /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,.、/...:::::::::ヽ}
    {::::::\,::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/" ̄:::::::::::::::::::::::::ノ



   ) . .:./.:.::::/              \ \.:.::| |::::::人
.  ( . . .:.:.:::::::/       /        ヽ 入| |/ヽ `ヽ
   \.:.:.:.::::/    / ′  l      |  l 「:::| |:::::::ノ   !
      Y.:.:.′   ,′! l   |       |  }ノ..:.| |:::::ノ    |
.     ゝ┤   |  || l |    l   (. .:://.::∧    | やっぱり、そうよね。
        l !|  _|_Lj、 l | _/|_/ l | )//.::/ l   | だけど、分かりそうで分からないというのが
        |八 l l l{\|`ヾト、l、/ ̄l/`刈Y北L.,′ |   |  なんだかもどかしいのだわ。
        | ヽヽl ´==''     ==''^ } | ヒシ''′ |   |
.      '  l / ∧    '       イ|Y´    |   |
      | j l ||丶   ‐    イ`ヽl l      |   |
.     /|  {| ! | ヽ ` rz=.、´ ノ  / lト、   |   |
     //j/. :| ! |\ l、{{r勿}}〃  //| jj:::::\  |   |
.     /./. .:.::::|   {     `゙T゙´   // l|从::::::::::ヽ.!    |
 r‐=ニ´.:::ヽー=≧ト:.r‐⊂ニニニ⊃x/ /j/:::}::::::::::::::ヽ.  |
  \::::::::::::::ゝ---/´ ミ}厂厂厂厂jr―‐ヘ/.:::j:::\::::::\_j
   \::::::::::::::::::/  ア{ i/ i/ i/ i/jゞ、ヽ`ヽ\{:::::::::\::::::::`ヽ

64 : ◆gDQ5bE8qg2 : 2012/03/11(日) 22:08:04 ID:nW6QA.TE

「だから、彼女の言おうとしていることは、なんとなく僕にも理解できた」

 「これは、どれだけ想像しても、まだ学生の僕たちには答えが分からないことなのだ。
  それだけに、こんなにももどかしく感じられてしまうのだろう」

             / ̄ ̄\
          /   ⌒ ´ ⌒
.         |    ( ●) (●)  まぁ、そのあたりは歳をくったときの楽しみにしとくだろ。
          |     (___人__)   いやでも中年にはなるんだし、それからまた考えれば良い。
          .|        ノ
           j        |
         ..ノヽ、    , ノ       _
  ,. ー、一一´:::::::::::::≧ーー"7          i' Y
. / .::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.`-、       i l _
/ .:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.. >-、   | lフ ト、
.::::::::::::::::: !::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.ヽ  i/ ,.イ 丿
:::::::::::::::::: l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::. v:: l /  i'r ´,.ィ
:::::::::::::::::: l:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: l::: l j  丿r´,.ィ
:::::)::::::::: /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: |::: 八   `チ


      _  }::.::.::.::.::.::ハ::.::.::.:::::::::::::::::::::.::.::.::.::.::て::ハ
     /::.:ー '::.::.::ヾ::.::.::.::ヽ::.::.::::::::::::::::::::::..:.::.::.::.::.:λヘ
 .   └┐::.::`::-::.;;,::.::.::.::.V::.::.:::::::::::::::::::::::::::.::.::. {::.、_:\
     r、_}::.::.::.::.::.::.:`::.-;;,::. ハ::.::.::_:::::::::::::::::::::::..::.::.::.::.}::.:ハ
    廴::.::.`::.:..ー::.::.:-::.:>' ´  `- 、,,;::::::::::::::..::.::.:i::.::.::.:\_ _ r 、
     _ヾ::.-::.::.-::.>' ´  /   ヽ   ` -、:::::::::::.:il::.::.::V::.iヾ::.::.:::>
    (::::::::`::-/, ィ    ./          ヾ、::.:::.: ̄ヾ::.::i .V::.::廴
     フ`::.//  /                V:::::::r-イ、:/ V::.::.::.}
     V:/ /   /  /  ,             V::.:廴::.::i  il::.::.(
    ィ::イ ./   /.  i  イ     i         i::r=イ::.::il   il:::.:::.:) それもそうだわ。
   {{/ ./ イ i   il  il     il      i   {;,;,;,;:.:.Vリ  il::.::.:廴 中年になるまで、忘れないでいないと。
   Y  i  il .il  .il  il    .イ        il  イ:.:.:}:.:/  リ:.:.:.:.:ソ 
    i .ハ  .il .il   ハi=、.il    升イ i .ハ   il  {:.:.:./  /:.:.:.{´
    ヽリilト .iトⅦハ/ィ=、 -ミ   / / .リ=ナ -i 、  .リ /ノ)/   /::.::.::.ハ_
      ハトヾ入ゞハ 伐心 ハ ノ,斗rそか㍉ /ヽ イ/:.:/┴ 、./:.:.:.:.::.ノ   ところで、アクアショップにはいつ行くの?
    / ノ人ゝ川ハ 弋ツ '´    弋_ソ ノ/イil {::イ-r=、i}:.:.:.}'//
   .//.イil /人小           フ升 ili i:.K {rj]iイr'´//
   イ// /il.// //ハ    '      イil_i_l_ilili il:.ノ人ツ //
./イ// イイr⌒>''´ \  ー―    イ:::.::.::.::::Yフ/    .//
 /// iヾ:::Y''´      >      , ;'::::.::.::.::.:{ソ-、   {{
V/ /∧::.::.::.:ヽ     _ t ` r</.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:人:.::.:.ヽ>  |.|
_,,/ < 入::.::.::.::.\_-'`-' r 人 il:.:.:.ヾ:.:.:.:.ィ:.:.´:.:.ー 、_/:ヽ..|.|

「彼女は僕の投げやりな提案を飲み込み、次の散歩の話をしはじめた」

65 : ◆gDQ5bE8qg2 : 2012/03/11(日) 22:08:51 ID:nW6QA.TE

  「これも僕たちの一つの関わり方だった」

                      ___
                    /:::::::::::::::::ヽ         ____
                  / :::::::::./ ̄ ̄ \____ ,. --ー.....:::::::::::::::::::.. \
                 / :::::::::: ⌒´ ヽ、,_  \:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: i
                    | :::::::::::(⌒).(⌒ )    |::::::::::::::::::γ:::::::::::::::::::: ノ 俺はいつでも大丈夫だよ。
                     | :::::::::::(__人___)     .|:::::::,. -ーy:::::::::::::::::::: /
                      | :::::::::::/::'、           | ̄   _/::::::::::::::::::::: /
                 | :::::::/::::: |        |   /):::::::::::::::::::::: /
                  | :::::::::::::/|       /レ-,.イ:::::/:::::::::::::::::: /
                 i ::::::::::::::::. ヽ__、____,. "//::ノ.:::::/:::::::::::::::: j
                   r/:::::::::::::::::「二二二 ::::::::::/::::::::ノ::: 、:::: //
                /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::r


 廴::::.:::.::.:::::.::.:::/   /          `‐-‐、::.::.::.::.::::.:', : : :
  _):::::.:::::.::::::/     i     i    |   〉:::.:::.:::.:::.::!: : :
  L_::::::.:::::.::/     |   ,' |     |  {::.::::::.::::.:::::.} : : :
     ̄l:::::::i    l |    i  |     !  ト、:::::::::::::::::|: : : それなら、今週末でもいい?
     \_| i     l__|  i | l|  |⌒ゝ/ ' -:::::::::::::j,ェ、  出来るだけ早いほうが良さそうだし。
       | |   ´l | | ! l   |''  //(::::::::::::::::ハ{{
       | |i     i i _」 ト、|| /,ィfう「゚圷 ト、::::::::::代`
       |l|    .ィfヤ心l  レ'   .弋ぅツ .| ト‐-,:::|:.`:
        ヽ!ヽ、 ト、乂ぅツ     ´,,,,    | 〈::::}: : :
         `  \| k' ,,,,, 、         //.| 〉,': : :
                  ヘ    、‐ ァ     // | |: ;/
             |人    `      // __| |_:::::::
             |  |:.:.:>_、 __ , ィ' //: ̄ ::| |:|-;:::
             / / lヘf{ハ l´: : ://: : : : : | |:|. L


 「僕たちは同じ小説を読んで、そして、その小説のイメージに合致するところに散歩をする」

   「いわば、読書の延長の行為だ」

66 : ◆gDQ5bE8qg2 : 2012/03/11(日) 22:09:58 ID:nW6QA.TE

「僕は彼女が笑顔になってくれたのもあって、
  彼女の提案に二つ返事で応えた」

                / ̄ ̄ \
               ⌒  `⌒  \
            ( >) ( ●)   |
             (__人___)     |   オッケイ。じゃあ、また連絡するだろ。
             '、        |
          ,,. -ー|         |ヽ___
         / .::::>-、_ ___     /ィ::::::::::::..`' ー-、
        l ::::://// ,ヽ__,. ":::/::::::::::::::::::::::.. ヽ
        」 :::/     代_|二::::/ :::::::::::::::::::::::::::::::..\
       l ::::/__    /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::: i
       L√:::::>、<:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l :::::::::::::::::: |
       ハ::::::::::::::::v":::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| :::::::::::::::::::: |
       ハ::::::::::::::::: 〉ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| :::::::::::::::/::||
      ハ:::::::::::::::::: i/\:::::::::::::::::::::::::::::::::::;| ::::::::::::::::::: ノ::|

        {:::.:::.:::>.::´ ̄ヽ、 ,. -一 ヽ_
    ,. -┘.:::.:/:.:::.:::.:::.:::ノ::.Y:;___.:.:./.:.:.:.:.ヽ
   (.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:;:、;:;∠二:.ヽ`ヽ.:.:.:.:.:.:.:∟、
    ):.:::.:::.:::.:::.:::.; '´ //〈.:.:.:.:\ \.:.:.:.:.:.:.::ヽ-へ
  r''".:::.:::.:::.:::.:::/ / / / ハ `ー‐┐\ ヽ:.:.:.:.:.:.:ノ=ニ):\
  { ::.:::.:::.:::.:::.; ′  /      |   {_:.:.:.ヽ ヽ:.:.:.(二`V/^):、
    ̄つ.:::.::/   / ,′    |    |  ̄ヽハ. i.:.:.:.:.`i!ヽ.!_/:./
   (:.:::.:::.::!l!  l  i      |l!   |  ノ:.:.| |:.:.:.:.:.:||:.ト、;:ノ
    `7:.::|l|  | ハ      ;'|     し-、| |:.:..:_ノ.|.:| |  えぇ、またお願いするわ。
      ヽ|H  | | l__,    / |  /  / ノ|/:.:ん. l |:.| |   コーヒーぐらいならご馳走するから。
       |l!ヽ. 代「 ヽ.  , / `ト、/! ,イ. く:.:/:.; -┘| L」 !
        |  l N.--ミ ヽ/ソ _レ'´ lメ // |/  | |   |
        |  ! |l,ィ^h.、    ´ ̄ ヽ 1  |     | |   |
       | !( { { | | ' _, """ ノ!|   |    | |   |
      !.| |_\  ヽ、    _,. <._| !  |ヽ.   | |   |
         !/〈.:.:.Y_>、 }、 ̄´;:;:;:;:;:;://|  |:.:.::',  l l   |
       ム-レく.:.:.:_}ノ:@;:ニ、;:;:;//;:;! 、|:.:.:.:.:L_ ! !  |
     _,.∠=ニ〈:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/ニ  V;〈〈_;/| ヽ:.:.:.:.:.:L_l !  |
    `ーニ二_‐ヘ.:.:.:.:.:.:.:.:(゙こ  /'^ヘ V:.:\ \:.:.:.:.:{! |   !
     <:.:.:. ̄} .:.:.:.:.:.:.:`} ノ:.:..:.ハ V:.:_>- ヽ.:.:.:.} |   i
      |_>'7.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:Y.:.:.:.:.:.:.:.::.:>'"  /:.:r‐'´〉、  i

「彼女の笑顔ひとつで浮かれてしまう自分を知って、可笑しくも嬉しかったのを覚えている」

67 : ◆gDQ5bE8qg2 : 2012/03/11(日) 22:10:37 ID:nW6QA.TE

「こうして、あらためて考えると僕は相当に浮かれていたらしい」

                  / ̄ ̄\
                /  ヽ、__ .\
               (⌒)(⌒ )   | 楽しみにしてるだろ。
              (__人___)     |
                    l`⌒ ´    |
               |         |
                  | 、   _,.ーへ
            _. -: ::::ヽ__「     v、___
       __,. <::::::::::::::∧:::二〈 、      ∨:::::\
     /:::::::ヽ :::::::::::::::::::::::::::::::ヽ_〉、    -ー、:::::∧
     /::::::::::::::ト、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`ー/ ::::::::>:、::ハ
    〈::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::く::::::::::::::::::::::::v::、
    /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::Λ::::::::::::::::::::::::ヽ|


 「これから後のことといえば、物事を深く考えることもなければ、
  彼女と約束した日までなにをしていたのかも、まるで覚えていなかった」

68 : ◆gDQ5bE8qg2 : 2012/03/11(日) 22:11:24 ID:nW6QA.TE

「そして、約束をしていた日の当日。
 僕たちは大学の最寄の駅で待ち合わせをして、
  近くにあったアクアショップに足を運んだのだった」

:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
. . . . . . ._ . . . . . . . . . . . . . . . .________
:.\   イ:.:.:ト.. .__.. ... . ./.::|:─└ ─└ ─:.
::.:. \/::::::::ヽ..|:.:.:.:.:.l .   /::/:|:└ ─└ ─└::
::.::.::. `l‐...‐..┴..‐.┴‐.r'::.:. ..:..:.:|:─└ ─└ ─:.
:.:.:.::.:: . |:::.::.:.:..:.:.:...:.:.:.:..:|:..:.:..:. .:. |:└ -___‐ └.:
::..:.:.:  ,! ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~.t、ヽ:..:.:.:|.:.:l.:.:i:.|[l[l[l[l|:.:.─:.
:.:..:./               \.、 . |:.:.:..:.i::|[l[l[l[l|:.:..:l.:
:/               \_|.:.:..::.i::|.   {}|:..:..‐.:.:.
                     ̄ ̄ヽ!lニコ| ̄ ̄~

69 : ◆gDQ5bE8qg2 : 2012/03/11(日) 22:12:02 ID:nW6QA.TE

「僕たちはその道のりの中でも、たくさんの話をした」
  「その話題のほとんどが、小説『パイロットフィッシュ』についてだった」

       ヽ,ヽ,ヽ
         ヽヽヽ
         | |_ri_ri_ri_
    ゝ     | r―,―,―'
    ':、   . | |  ヽ,ヽ,
      \  | |    ヽヽ
        \| |     l l' 、
          | |' 、   l l ヽ,
          | |  ~"'-l l  ll       i"~| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
    ̄ ̄l゙"'i| |/\  l l"-llヽll  .   l l"l ロ ロ ロ  |-‐'""'‐-、_
    ロ .| . l| |――i .l l  ll ll .    l l .l        .|―――┬'
      | . l| | []  l  l l  ll_,.ll-    l l_,l ロ ロ ロ  | ロ ロ.|
    ~ ̄ ̄ ̄| | ̄ ̄ ̄l l/      \|______|__[],,,,|_
    ,,   ,,  | |  ,, /          '、――――――――――
     ,,  ,,  | | ,, /            \
         | | /               \

70 : ◆gDQ5bE8qg2 : 2012/03/11(日) 22:12:50 ID:nW6QA.TE

「そんな彼女がアクアショップについて、最初に見たいといったのが、
      他ならぬパイロットフィッシュになる魚たちだったのも、頷けるものだ」

                      _/`丶、
                     _∠フ::.::.::::::}::\
                   厶::.::.::.::.::.::.:ハ::.::\
                  / ̄`::.::.::.::.::.:`ー'⌒Yハ
               _/::.:__, -─-……‐-、:L_:\
                   >´/ ,  '´       \}:ヽ`┐
             // / /          /了}ヽ\
            〃/ / , ′/  /   i    ヽ\ソ::.:j::::`个‐‥''^ヽ_
              /' / / /  /  /    '  |  i!ヽ::|::::::::l::.ー─-‐{ やっぱり、パイロットフィッシュを見てみたいの。
          / ' / l |i /  /   / / !  ||〈::ノ::::::/::.::.::.::、::.::.::.|
            /  i ′ll丁Tト、l|  / ,/ / / , ! |{八!:::::/::.::.::.::.::.:`辷′
            |l  |l |≠ミ、l| ,/__,/ / / /r=≠へ、::人_::.\::.::.::.::.:ノ  どこにいるか、わかる?
            |l  |l |{ {_j^l| / _、__`メ、/ }イ以f}ハ}::.::.::.::.::.::`ー‐Y
            | ヽi|〉!   l' ´了㍉、 >、ハ戈ィくソ::.::.::,小、::.::.:: ノ
              ,-、/ ハ  '     ゝィ斗/イ//又::.::.::イ〉| |ト, ̄´
          〈///ハ丶 _     〃厶イ__」_/7,ーイ/i||、ヽ
、     \、 _ / イ:::// :;;ヘ ___rー─/ /--‐ "´' //| l// l|| l }
::.\     \://ーノ:〃::::f抔ハ〉|::::::::/ , イ、:\   //ハl//_///_ノ/
::.::.::.` ー─‐/ /::::::::ゝ/::::::::ゞニ「 ̄`::/ /:/::::::`く // l  { {─| |ー'
 : ::.::.::.::.::./ /::_ - / ̄⌒フ|:ハ:::::::/ /:〃:::::::::::::〉/ li  ヽ>|!
  :..::.::.::.::.{ i{:_//::::::::/::.:|::::',::/ /://:::::_ -イ {.  |l     |_{


                     / ̄ 丶
                     l     l
                     (ノ、_)  i   それなら、こっちだと思うだろ。
                     ∧   イト、_
                   __/::`t- "::::::::::::..`,
                 /...:::::::::::::::::::::::::::::::::::::l
                / ..::::::::::::::::::::::::::::::::::::: i::'
                i :::::::..V:::::::::::::::::::::::::::: |l
                 i :::::::: j:::::::::::::::::::::::::::::: !    __________
                   i ::::::: l::::::::::::::::::::::::::::::: iヘー-r´ `ニ⊃--'
                i ::::::: li:::::::::::::::::::::::::::::: |::::::::::ハ__ノ{__}
               i :::::::: l l::::::::::::::::::::::::::::: i-ー" ̄  ̄
               'v:::::::へ::::::::::::::::::::::::::::: |

 「僕はそれに応じるように、彼女を案内した」

71 : ◆gDQ5bE8qg2 : 2012/03/11(日) 22:13:44 ID:nW6QA.TE

「僕が案内したのは、よくパイロットフィッシュにつかわれるアカヒレという魚の水槽だ」
  「それ以外にも、大型魚の餌として利用されているのだから、不遇な魚だと思う」


.   /      ,           ヘ   ヾ:.:.ヘi:i:i:iヘ:.:.:.:.:(_
  /      {        ', ',ハ   ! ┌┘:.:.:|i:i:i:i:i|:.:.:.:.:.:.〕
. /    ,' ,  l|      ,} ! |    |  {:.:.:.:.:.:.:}i:i:i:i:i|:.:.:.:.:く
 j   ! {_ l|  ハ     j | l.ノ   人 L_:_:.:.:.:|i:i:i:i:|:.:.:.:.:.:.} ……。
 |l!  :| ヘl| トヘ ゝ、   {ノ/ 「  / /ハ _〕:./i:i:i:i:i|:.r―イ
 ',ヘ :|   l|| /_\ l|レ'了  | >ミト、  (:.:.:r=ミ、iノ:_:] .l |
 ハ ヘ ト、 l|ハ伐心 ヘ{  ,斗rそか㍉l// : }:.{薔リ ./ | |
  マ {\メ\K弋ツ      弋_ソ ノ ./ ハ ∨ゞイ./  j ハ
   ヾゝ./ l| ハ             / /:i:i| |:i://  /イ '.
    l /  :l| ハ    '         ! |:i:i/ j/ノ  / /  l
    K  :l|  .入   ー―     | |:i/ ,l|/   / /
    l    l| イ .才`;=x、  ,x≡三| |/ / |   { {
    |   |  !∧三三三ミ/三三三l ! / j   .| |
    |   | ,j三∨三r=彳ヘ三三∧ .|/ ./   | |
    |   | /三ミ∧三{均{フ三≫三ヘ   |    ! !


  「彼女はそんなアカヒレを見て、色々なことを考えているようだった」

(参考)
http://ja.wikipedia.org/wiki/アカヒレ

72 : ◆gDQ5bE8qg2 : 2012/03/11(日) 22:14:25 ID:nW6QA.TE

「僕はとにかく、彼女の言葉が出てくるのを待った」

            / ̄ ̄\
          /    _,.ノ ⌒
          |    ( ー)(ー) ……。
          .|    (___人__)
           |         ノ
           |        |_,-‐、_ -、
          .人、      厂丶,丶 v 〉
        _,/::::ヽ、.,ヽ., ___,く_ソ    __ノ
 _, 、 -― ''"...:::::::::\::::::::::::::::::::(    〔"ニ‐-、
/.::::::: ':、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::r  /⌒ヽ:::::: )
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::V/..... ̄ ',::::|
:::::::::::::::|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::〈 :::::::::::::::... ',::i
:::::::::::::::!::::::::::::::::\:::::::::::::::::::::::::::::::ハ ::::::::::::::::::. ',

 「少しでも急かすことは、場にそぐわない行為だと感じていた」

73 : ◆gDQ5bE8qg2 : 2012/03/11(日) 22:15:04 ID:nW6QA.TE

「沈黙は、苦ではなかった」
  「だが、相手の思考が気になってしかたないのは、不自由だ」

      「だから」

       ,,,,、 ,-‐,  __
     _ < ヽ"\゛"´く_,、
    く. `'"   ` `    \
   ,-‐'     ::.. :.....::::::::::::.. \
   く,,,     ....:::::::.;;, -―‐ヽ_ :ヽ__
  ┌"   .::::::; '´/  ヽ ヽ l'___:.:l\`‐-、==、
   `'7   .:::/  /    ヽ ヽl" l `l:;;; ,`="、  綺麗な魚ね。
   l,-, `::/         l, .lヽコ l  l :::lヾ= '/__  尻尾は鮮やかな赤色で、
    l_....::;'   l  ,   l   ll  l l,ヽ, l  l  )lヾ=<   身体もキラキラ光ってるわ。
     ー、l'l   l  l   l| , l| l,/'l| `、l,'ヽl ,-'ヽ \\
      l.l |l l,l, l,l , /l//,,,=t,l lヘ@>'  丶  \\
       ll、 l、 l`,r==、   '(;;;;,! |. ll'//`ヽ  ヽ  \\
        `ヾ`lヾゝ;;,ノ      l .ハl"  ヽ  ヽ   \ゝ
            l.イヽ.  `-‐  ,,,,l /ヾ、   ヽ  ヽ
          //l >- 、 _, '´// ̄ヾゝ、 ヽ  ヽ
        ノハl'´:::: ::::<@>、===ーハ'   ヽ   ヽ



「ようやく言葉を口にした彼女を見て、僕はほっと息を吐き出した」

            / ̄ ̄\
          __ノ ヽ、,_  \
          (●)(● )    |   …残酷だと思う?
          (__人___)     |
              |         |
           |        |
            ヽ      .イ_
          __「ヽー'ーー"/ L
    _, 、 -― ''":::\::: ̄ ̄::::/::::::ヽ、
   /;;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`'ー、
  / r二\;;;:::i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ、
  i ;;;::::::::\\:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::'、:::: !
 /;;;;;:::::::::::::У ̄\ー, :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: i:::::: |
 l ;;;;;::::::::::::// ̄}<r´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: |:::::: |

74 : ◆gDQ5bE8qg2 : 2012/03/11(日) 22:15:47 ID:nW6QA.TE

「彼女は、パイロットフィッシュとして、あるいは餌として生涯を終える魚に、
 哀れみのようなものを感じているものだと僕は思っていた」


     └-i:::::::::::::::::::::::: ,.  '"´     ``ヽ:::::::.: : ヽ、
     __...ノ: : : : : : :,.ィ´   /     ',   ヽ `丶、: : : :ト.、  ,.ィ"ヽ
.     |: : : : : : : :/  ./  /      ',   ',  「: : : : :|:.:.:ヽ: : : : : 〉ニニ、二
      ヽ.ィ: : : :/    /   ,'       l   ', `丶ト、:|:.:.:.:.:.|: : : : :ート、、ヽ
     r‐:':::::::/     ,'  ,'          !   .l i'"´: : |:.:.:.:.:.:!: : : : :_:ハ ',ヽ
.      ',_:、:::/     l   l        |l     ! ',: : : :.|:.:.:.:.:.:|: : : : L_l::', ',r  …いえ、
       ノ:,'     ,'l   |     l  | l !  ! |  `丶; |:.:.:.:.:.::!: : : : : :ハ::ヽ   次はメインになるような魚を見たいわ。
        /:| |   ,' | ! .!l|    ,'| l l | l ,' ,|. |!´: :.!:.:.:.:.:.,': : : :r ' `¬   案内してもらえる?
     /:::,! |   ..L.',_ト. |',ト   / !./l/├ /¬ ¬、).:: /:.:.:.:./: ::::::::|    |:
      /:::::ハ.ト 、 ! ..l_ヽヽ\、./ l/"´ l/_∠ |  {: : :/:.:.:.:./::::::;:::ノ|    !:
      ヽ|l ',ヽ \ !,イ `` ト  '′   ,イ"´ lヽ  ,ハr'^,-ヘ':::::::::}::!|   .!:
.        |   ト、ト.`弋..ン        弋..ン ' | .|/j〈ィ'>》_ノ"!::l !   |:
      |    l l.|. ',     、        l  ! .|:.ヾ ニフ   !::l. |   |:
       |   / / | ト、     ,.、     | l| |/      ヽ:| |l    !
.      |  / / | |_.> 、       _..-.、l l ! !          |.!   |
      l|  /,イ _..l l:.:.:.:.:.:.:`丶、 __..ィ´:.:.:.:.:.,' .,'::| |         | !   !
       !|_ノ' r":.:.l l:.:.:.:.:.:.:.:.:.ハィュヘ:.:.:.:.:.:.:./ /:.:::! !ヽ、       .| l   |
    _..'"ィ´  ト、:.:.! .l:.:.:.:/``ヾ.ニンリ:.:.:.:.:./ ':.:.:.:.:| |:.:.:/、       ! !   !
  <._ <.|   ! ∨ ,'_:.:'-:.:.:.:.:.:.:`¬´:.:``:./:.:.:.:.:.:.:.! !;/: : \     ! l   |


「だから、彼女の表情がすこし曇ってしまうのも、仕方がないと思っていたのだ」

75 : ◆gDQ5bE8qg2 : 2012/03/11(日) 22:16:26 ID:nW6QA.TE

「アカヒレの水槽から離れると、
   僕たちはメインになる魚をいくつか見て回った」

                   / ̄ ̄ \
                   ⌒´ ヽ、,_  \
               (●).(● )    |
                (__人___)     .|  やっぱり、アロワナあたりが鉄板だな。
                '、` ⌒´      |   個人的には、ディスカスなんかも良いと思うが。
             -ーー|        ト、______
            / .::::::、::|       /:::ノ:::::::::.`' ー-
           l :::::::::::::::::ヽ__、____,. "/::::::::::::::::::::::::.. ヽ
           」 ::::::::l:::: ::::::「、:::::::::::::/ ::::::::::::::::::::::::::::::::.. '、
          l ::::::::::ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::. '、
          / .::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l::::::::::::::::::::::::|
            / .::::::ー-ミハ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| :::::::::::::::::::::|
         / .::::::::::::::::::::/ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| :::::::::::/ ||
       / .::::::::::::::::::::/  \:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| :::::::::::::::: |:|
       / .:::::::::::::::::::/'     `‐-、::::::::::::::::::::::::::::| :::::::::::::::: |:|
      /::::::-‐…‐、/       i `ー-,:::::::::::::::::| :::::::::::::::: |::|
       l::::::::::::::::::::.. \       ヽ::::::::::::::::::::::::::| :::::::::::::::: |:::|

(参考)
アロワナ:
http://ja.wikipedia.org/wiki/アロワナ

ディスカス:
http://ja.wikipedia.org/wiki/ディスカス

                     r=..、、
                  rー-ヘ::.::.r':.:\
                r‐、_)ヽ::.:.:.:.:.::.:ー^j_rヽ
               r:j_):..:..:.:.:.:丶::.:..:..:.:.:.::.:r':ヽ
             r..、}:.:.:.:....:..:..:..:.:.:..:.:.:.:.::.::.::.ーr':\
             _ヽ:.:.:.:.:.:._.:.:.:.:.:.:.:.\:.:.::.::.::.:ーヘ:..ヽ
            {_:.:.:._:.:.:.:.:.:.:.:.:.:> ―、― - {`::.:.:.:.\-..、
              _ }.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/   /  l   \ー 、:.:.:.:l:ヽ:くr..、   _
            {:.`:.:.:.:.:.:.:/     l         Y`:.:.:.:.|:..:l/.:.:.:}/_:.ヽ
             ⌒}:.:.:.:/      |    l    ト、:.:.:.:.l..:.l.:.:.イ∠⊥ノ、あら、この魚も綺麗だわ。
              {_:rュ/ /  /  !ハ   l l l  .::l _}:..ヽ|..:.|:._:小 ̄ ヽ:ヽ 淡いブルーが光ってるもの。
           /  .V  .l  .:|:  | l  リ:| l .::ハ_:.:.:.リ:...l´.:ィト\__ノ:.:}
          /  ...::/:{ .::| i ..:{::. !   /.::j ./ ノイ:::r‐':./:../:.:_レj:.ト- ヘ´
         /  ...: イ .:ハ  ト -┬ヽ、ト:.. / .:イ/jナ7:.不::.{__/:.:‐ァv' |::l:. l |
        / /:// :/ トトヽト-ァテ=ミヽト/ノ ィテオく/イVrj、}:.:.{ィ  |:.|:. l |
      , イ ´..:::///    }ヽ ハヘ 赴ソ     ^ 赴ソイi :ト{にソ{^´  |:j:: j|
     /イ ..::j//    ノイ /ヽ、   ′     ,リ /_:/⌒´    リ: .:/ !、
   /´ / ..::/_ --_.ニイ//, -ァ >、  '=' _ /}/´       j:..:/  l }〉
  /'  / :: /// ̄   /' <_:.ノ..: :`:._ァァ{、.:://:\        /:/  /ノ'
. //   ,′ / >‐`ー- ∠/   { :..:.:, =-Vォ}ソ/ :/:.:.:.:.:ヽ_   /:/_. =イ
//   l / `ヽr‐ __.:二 _>.:´ヽ/´:. .::.>_´三  ̄ ̄__ >´‐ ´ /
!{   / /    ̄ `ヽ:\/_.:.:.:.:.: { :.:.:.:.:. :.ー、ァ..´: ̄ ̄_> ´// //

「彼女はそんな熱帯魚たちを初めて見たようで、
 その表情はまた明るいものに戻っていて、一安心したものだ」

76 : ◆gDQ5bE8qg2 : 2012/03/11(日) 22:17:34 ID:nW6QA.TE

「結局、彼女の表情に笑顔が戻ると、自然と僕も笑ってしまった」

                  / ̄ ̄\
                /  ヽ、__ .\
               (⌒)(⌒ )   | そいつはネオン・ドワーフ・グラミー。
              (__人___)     |
                    l`⌒ ´    |  ペアで飼うと仲良くやるらしいだろ。
               |         |
                  | 、   _,.ーへ
            _. -: ::::ヽ__「     v、___
       __,. <::::::::::::::∧:::二〈 、      ∨:::::\
     /:::::::ヽ :::::::::::::::::::::::::::::::ヽ_〉、    -ー、:::::∧
     /::::::::::::::ト、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`ー/ ::::::::>:、::ハ
    〈::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::く::::::::::::::::::::::::v::、
    /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::Λ::::::::::::::::::::::::ヽ|

(参考)
http://ja.wikipedia.org/wiki/グラミー



\\t/ /     |      | |    |  |  l     |  |
  ヘ/ /  / /  i !     l |  |   l ∥ l    |  |
  / /  /  i   | l      l ll  |  ∥ ! l l    .l  |
 i /  l  l   | ll l    | l | l  || | ! .ll   l  |  l 素敵ね。
. i |  l|  !   | |.| .|    ! ! l .| 厶-オ丁゙ l l l  へ| .| |  色合いも綺麗だし、可愛らしいわ。
|.|l /.|  | i  l .| l l  / |/ イ/ 斗l=ト、 レノ l/― ヽ ,i
.\l| / |   l |l l l  .| l /    イフUf゙゙l  l /| レ .| /
  | |  l  l .l.|iH廾─+ l/      ゞ―"~// .|  l/ノ/
  |.|   l  l!| !! Zfテミ              /./  j  i ´
  ソ   ll\l l ! ! ゞヒユ            / /  / l .|
  |  / | | / .ハ  ̄   ヽ   _.   / /  /、l  |
  /  / レ  / / ヽ    ー     //  / /l  l
 /  /   / /   ヽ、      // / / l  ハ
./  /   //i__. _r‐‐/` ー .、__ レく_ ‐´   l  /  ' ,
 /  //,イ | \_,r'"       |l"     / /     ',

   「彼女の笑顔は、なかなかに強力なのだ」

77 : ◆gDQ5bE8qg2 : 2012/03/11(日) 22:18:09 ID:nW6QA.TE

「そうして、ショップを出てから、僕たちは喫茶店に向かった」

   '┐ _ :::>‐  ― ー - 、:::i:...:::i ::::: } ヽ
   _/ ..... /           ‐ヽ::::i:. :::r‐'| 「__,.;;ぇ、
  「__ /      /   ;      \::::| _∧  {゙ |:::|
  |  ./    /  /    i      i ヽ::__ノ::l イ.LL:|.
  } /  /  /  /     :l:  l    :l  | ::: |:::| T"゙T:::}
 「 /  /  /   i     :|:  :l   :l ::l l }.|:::|..:く /:::/
  イ.  l  :l i :i     :::|:  :| .l :|  :| 「 ] |:::| "ト^/
  .|:i | i ::l ::i ::i i     :::|  ::| :l ::|  :| .} |.l:::ト ∧:}
. /:|:i | i L 」 _i__i i  : ::::i  ::| :: .l: :|  :l(: il::/{  |::|  ほら、約束どおりお茶代ぐらいは出すわ。
/:/|:i | iいハL|_リ`i::::::::/ナ ‐ト 、L _:i  :| .}/::/イ  |:::|   もっとも、必要ないならそれでもいいけど。
:/ .| いいハ ィ行心ヽ/ レィ‐ ∠レ/` :///:/ /  |:::|
|  |  ト゚| i V辷ソ     ,ィ7ぅミxVイ/ レrヲL.|.  レ'
.  |  .| i | i    、     辷ソfノ "|. i レイ / |.  |
  |  レ i |. ヽ     、 __       ./| i |  | .|   |
  | //.| |_ /` 、 `´   _. rく ァi.ハ ', | .||   |
  レ /ィ| |::::::. ::::::..`_- .:::'´:::::::  ..メ/. ', V ||   |
 /,ハ l l::::::  :::rチ心ヽ:::::::::  :://: \; V |   |
"/  /./::::  :::::::い9ソソ::::::  :::://:::: ∧  ';|   |

                   /  ̄ ̄\
                _ノ  ヽ、_   \
               (⌒)(⌒ )    |
               (__人___)     │ あぁ…いや、自分の分は自分で出すだろ。
                   '、'ーー´   'J |  こっちばっかり話してしまったし。
                |        |
                    ヽ 、     イ
                ィヽ-ー ≦ノ7
          _, 、- ― '´ヘ:::::::::::::::::::::::::ト、__
        /..::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.... 、
       丿;;;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..ヽ、
       / ;;;;;::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::'、:::: !
       /;;;;;:::::::::::::: !::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: i:::::: |
     / ;;;;;:::::::::::::: /;;;;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: |:::::: |

「そのころにはもう、アカヒレの水槽の前で見せた表情は身を潜め、
  彼女はもう、いつもどおりのいたずらっ子に戻っていた」

78 : ◆gDQ5bE8qg2 : 2012/03/11(日) 22:19:16 ID:nW6QA.TE

「僕たちは窓際の席に向かい合って座り、
  通りを走っていく車を眺めながら、ゆっくりと飲み物を飲んだ」

                                i:              ーミ込xr}、、'、ィ爻ミ爻爻爻ミミミミ
                   丶 、      ` fr'、         、x、メミミ爻シメ爻爻ミ爻爻爻ミ
                        `丶 、    .||,, 丶        メ爻爻ミ爻爻ミミxメ爻爻爻爻爻
                           `丶、 オ}‐ `i!、        ,、xィ'⌒ヾ爻爻ミミ爻爻爻爻爻ミ
                 _     _ 、xメ     `|ト 、 .i! }、      ィヌト、,__,ノ|爻爻爻爻爻爻爻必
             l      |    、!彡爻、 ,、__,x . ||  `:i!、!`i    ,ム爻||  ̄ ||爻爻爻爻必必必必
         __  | ,,,   ,」,爻; __ 彡彡爻,|.| |爻、||,!  :i!_j`:||!   .xメ爻j|| // ||ェェェ王ェェェェェェ]王ェェェ
公、、合且、、、卅<尖┘…゙'''゙'''''゙宀宀べ丐丐¬冖'''''`^´`,,.. -‐:'.:   iキキキ|| // ||圭圭|圭圭圭圭|圭圭
: . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : . : ,, ,, xx _,-==冖'''''""゙゙゙´  ,, :;' "   . 寸ヨ|| // ||圭圭|圭圭圭圭|圭圭
: : : : : : : : ,, ,, 、、 ィィ_,,.llll!!!!-‐…'''' "´             ,.:',:ノ!  .:.:.:.:.:.:.:.:`:|| // ||圭圭|圭圭圭圭|圭圭
;,;,;,jjjjllllll!!!!!-‐''''"´                   , :',:/;:′     : .:.:.:.:.:||___||圭圭|圭圭圭圭|圭圭
'''""´                         , ',.:/;:.'           |l   ||圭圭|圭圭圭圭|圭圭
                           , ' ./7::;.'    .     . : .:.:.::::|l:::::::::||`守ヌ|圭圭圭圭|圭圭
                          , '  /_,/:'                || .:.::||::::::`守}ヨ圭圭圭|圭圭
                        , ′    .:                  |Kニ>!! ..   `守}ヨ圭圭|圭圭
                       , '      .:                :::{     }::::::::::::::::`守ヌ圭|圭圭
                      , '  /´ア'‐ァ'              ...........:.:.:.:::::::::::.....:::::::::::::.:.:`守}|圭圭
               , '   ∠ /::::;::'                .. ::::::........:::::::::::::::::::::::::::::::`寺圭ヨ
               , '   / ./:l:::;:'                   ..... :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`守ヨ
          , '    ∠ /::::::;::'              ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`

                     「僕はアイスコーヒーを、彼女はアイスティーを、一杯ずつだ」

79 : ◆gDQ5bE8qg2 : 2012/03/11(日) 22:20:03 ID:nW6QA.TE

「喫茶店で、どれぐらい話をしたのだろう」

 「話に熱中していたようで、僕からは時間の感覚なんてものがなくなっていた」

「それでも、適当な時間を見計らって喫茶店を出たことは覚えている」

 「そして、二人で帰り道を歩いていると、彼女がまた口を開くのが見えたのだ」

                      _/`丶、
                     _∠フ::.::.::::::}::\
                   厶::.::.::.::.::.::.:ハ::.::\
                  / ̄`::.::.::.::.::.:`ー'⌒Yハ
               _/::.:__, -─-……‐-、:L_:\
                   >´/ ,  '´       \}:ヽ`┐
             // / /          /了}ヽ\
            〃/ / , ′/  /   i    ヽ\ソ::.:j::::`个‐‥''^ヽ_
              /' / / /  /  /    '  |  i!ヽ::|::::::::l::.ー─-‐{ 今日もありがとう。
          / ' / l |i /  /   / / !  ||〈::ノ::::::/::.::.::.::、::.::.::.| 楽しかったわ。
            /  i ′ll丁Tト、l|  / ,/ / / , ! |{八!:::::/::.::.::.::.::.:`辷′
            |l  |l |≠ミ、l| ,/__,/ / / /r=≠へ、::人_::.\::.::.::.::.:ノ
            |l  |l |{ {_j^l| / _、__`メ、/ }イ以f}ハ}::.::.::.::.::.::`ー‐Y
            | ヽi|〉!   l' ´了㍉、 >、ハ戈ィくソ::.::.::,小、::.::.:: ノ
              ,-、/ ハ  '     ゝィ斗/イ//又::.::.::イ〉| |ト, ̄´
          〈///ハ丶 _     〃厶イ__」_/7,ーイ/i||、ヽ
、     \、 _ / イ:::// :;;ヘ ___rー─/ /--‐ "´' //| l// l|| l }
::.\     \://ーノ:〃::::f抔ハ〉|::::::::/ , イ、:\   //ハl//_///_ノ/
::.::.::.` ー─‐/ /::::::::ゝ/::::::::ゞニ「 ̄`::/ /:/::::::`く // l  { {─| |ー'
 : ::.::.::.::.::./ /::_ - / ̄⌒フ|:ハ:::::::/ /:〃:::::::::::::〉/ li  ヽ>|!
  :..::.::.::.::.{ i{:_//::::::::/::.:|::::',::/ /://:::::_ -イ {.  |l     |_{



  「それは別れの言葉で、僕はその言葉にただ頷いて、別れるつもりだった」

    「けれども」

80 : ◆gDQ5bE8qg2 : 2012/03/11(日) 22:20:52 ID:nW6QA.TE


  「彼女の言葉は、僕の意に反して、まだ続いたのだ」

      )::::::::::::::::::::,  ´    )::::::::::::::===彡::::::テ
       (::::::::::::::::://    ヽ:::_:::::::::::::::::i  l::::l:::::ハ二))
      >:::::::,.'  ′    |   ):::::::::::::::l  i:::i:::::(、二))
        て::::/   ll  l |  !|   {::::::::::::::::|  l::i:::::::::ハ〈  ねぇ、やらない夫――
         しl |  l |  | | _!H‐'フ|/て::::::::::彡ミ::::::::(  !l
         l l  l _L | |ノ  rT´㍉ | (::::::::ミ彡::::::ィ  l|l
            ll ヽ ´ rr、    ヽ__ソ | l! {::l l::::;:::) |  リ
            ハ v)       l l | リ /:://   |  |
            ,' ハ 丶      リ ,| |//´  | |
            |  〉 、 `    lレ' | h、     |  |
            l / ||  > - ィ 〃 | | l7      |  |
            ノ'  |r j / rr、 〃  | | 〈 \    |  |
            /'   ノl j/ ㍉ト(  ノ l (   \  |  |
           ヽヽ/ヽ j!    > ´ / /     ハ |  |



       ,,,,、 ,-‐,  __
     _ < ヽ"\゛"´く_,、
    く. `'"   ` `    \
   ,-‐'     ::.. :.....::::::::::::.. \
   く,,,     ....:::::::.;;, -―‐ヽ_ :ヽ__
  ┌"   .::::::; '´/  ヽ ヽ l'___:.:l\`‐-、==、
   `'7   .:::/  /    ヽ ヽl" l `l:;;; ,`="、
   l,-, `::/         l, .lヽコ l  l :::lヾ= '/__
    l_....::;'   l  ,   l   ll  l l,ヽ, l  l  )lヾ=<  ――メインになった魚は、
     ー、l'l   l  l   l| , l| l,/'l| `、l,'ヽl ,-'ヽ \\     罪悪感を抱くと思う?
      l.l |l l,l, l,l , /l//,,,=t,l lヘ@>'  丶  \\  
       ll、 l、 l`,r==、   '(;;;;,! |. ll'//`ヽ  ヽ  \\
        `ヾ`lヾゝ;;,ノ      l .ハl"  ヽ  ヽ   \ゝ
            l.イヽ.  `-‐  ,,,,l /ヾ、   ヽ  ヽ
          //l >- 、 _, '´// ̄ヾゝ、 ヽ  ヽ
        ノハl'´:::: ::::<@>、===ーハ'   ヽ   ヽ


      「それは、たった、たった一言だった」


   「その一言で、僕の身体は動かなくなってしまった」

81 : ◆gDQ5bE8qg2 : 2012/03/11(日) 22:21:35 ID:nW6QA.TE

「僕は、彼女の言葉の深さが、分からなかった」

  「その表情が、口調が、いつもの冗談じゃないということを伝えている」


            / ̄ ̄\
          __ノ ヽ、,_  \
          (●)(● )    |  メインになる魚が、だって?
          (__人___)    |
              |` ⌒´   u. |
           |        |
           ヽ      .イ
          __「ヽー'ーー"/7_
    _, 、 -― ''":::\::: ̄ ̄:::::/::::::ヽ、
   /;;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`'ー、
  丿;;;:::::::::i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ、
  i ;;;;;:::::::::::::|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::'、:::: !
 /;;;;;::::::::::::::::!::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: i:::::: |
 l ;;;;;::::::::::::::::::|;;;;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: |:::::::: |


 「僕が理解していたのは、何かを答えるべきだということだけだった。」
 
  「だが――僕は何を答えたらよかったのだろう?」

82 : ◆gDQ5bE8qg2 : 2012/03/11(日) 22:22:19 ID:nW6QA.TE

「僕が答えを求めて困惑していると、
      彼女が突然、くすり、と笑った」

        {:::.:::.:::>.::´ ̄ヽ、 ,. -一 ヽ_
    ,. -┘.:::.:/:.:::.:::.:::.:::ノ::.Y:;___.:.:./.:.:.:.:.ヽ
   (.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:::.:;:、;:;∠二:.ヽ`ヽ.:.:.:.:.:.:.:∟、
    ):.:::.:::.:::.:::.:::.; '´ //〈.:.:.:.:\ \.:.:.:.:.:.:.::ヽ-へ
  r''".:::.:::.:::.:::.:::/ / / / ハ `ー‐┐\ ヽ:.:.:.:.:.:.:ノ=ニ):\
  { ::.:::.:::.:::.:::.; ′  /      |   {_:.:.:.ヽ ヽ:.:.:.(二`V/^):、
    ̄つ.:::.::/   / ,′    |    |  ̄ヽハ. i.:.:.:.:.`i!ヽ.!_/:./
   (:.:::.:::.::!l!  l  i      |l!   |  ノ:.:.| |:.:.:.:.:.:||:.ト、;:ノ
    `7:.::|l|  | ハ      ;'|     し-、| |:.:..:_ノ.|.:| |
      ヽ|H  | | l__,    / |  /  / ノ|/:.:ん. l |:.| |  変なことを言ってごめんなさい。
       |l!ヽ. 代「 ヽ.  , / `ト、/! ,イ. く:.:/:.; -┘| L」 !   忘れてくれても良いわ。
        |  l N.--ミ ヽ/ソ _レ'´ lメ // |/  | |   |
        |  ! |l,ィ^h.、    ´ ̄ ヽ 1  |     | |   |
       | !( { { | | ' _, """ ノ!|   |    | |   |
      !.| |_\  ヽ、    _,. <._| !  |ヽ.   | |   |
         !/〈.:.:.Y_>、 }、 ̄´;:;:;:;:;:;://|  |:.:.::',  l l   |
       ム-レく.:.:.:_}ノ:@;:ニ、;:;:;//;:;! 、|:.:.:.:.:L_ ! !  |
     _,.∠=ニ〈:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/ニ  V;〈〈_;/| ヽ:.:.:.:.:.:L_l !  |
    `ーニ二_‐ヘ.:.:.:.:.:.:.:.:(゙こ  /'^ヘ V:.:\ \:.:.:.:.:{! |   !
     <:.:.:. ̄} .:.:.:.:.:.:.:`} ノ:.:..:.ハ V:.:_>- ヽ.:.:.:.} |   i
      |_>'7.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:Y.:.:.:.:.:.:.:.::.:>'"  /:.:r‐'´〉、  i

                   /  ̄ ̄\
                _ノ  ヽ、_   \
               (⌒)(⌒ )    |
               (__人___)     │ …いや、俺こそ上手い返しが出来なくて悪かっただろ。
                   '、'ーー´   'J |
                |        |
                    ヽ 、     イ
                ィヽ-ー ≦ノ7
          _, 、- ― '´ヘ:::::::::::::::::::::::::ト、__
        /..::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.... 、
       丿;;;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..ヽ、
       / ;;;;;::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::'、:::: !
       /;;;;;:::::::::::::: !::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: i:::::: |
     / ;;;;;:::::::::::::: /;;;;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: |:::::: |

 「僕はおどけるように笑った彼女と、同じように笑って見せた」

  「だが、せいぜい僕が作れたのは苦笑だけだった」

83 : ◆gDQ5bE8qg2 : 2012/03/11(日) 22:23:13 ID:nW6QA.TE

「彼女は、そんな僕を見てもう一度笑うと、繰り返すように言うのだ」

                     ___
                /::ヽ__/::::::::::::ヽ\
             /:::::::\::::ヽ::::::::::::::::::\\_
               /::::::::::::::::ヽ::::::`::::::::::::::::::ヽ: ::\
           /:ヽ::::::::::::::::::::>z、:::::_:x==斗: \z、______
              ヽ::::\:::::::::::::::::,."´     イ\: :V∧: : : : ヽィ::ヘ
              }::::::::::>:::/         ヾ: : : : V∧ : : : : : : : : !
           {¨:::::::::::::: :/         ヽ   >、;;: V∧: : : : : : イ
            廴_:::::::::::/  i!   ト、    i人 イ: : : : }iiiii} : : : : : | |、 …じゃあ、今度こそさようなら、ね。
              ノ: : /   :|    iハ   :ハイ テ: : : /人i}:!: : : :::| |k\  また大学で会いましょう。
            /::::::イ  i  :|    |.ハ  / ! / j / | ̄{ .Y ̄Y.| |:ミハ
            \::::{   |  |,    :|川 / レ' !/ ハ .|ト イ   .|.| | ハヾ;;、
.                ヾト  ヽ ヽ   |.ノ !/  ィヤたかト .||:イ   |.| | ハ ヾ;;、  次は、私がオススメの小説を持ってくるわ。
.                | \ ト {ゝ_从.     弋 ぅツ| ! ||彡  ,.任i!    V/シ    綺麗なお話だから、読んで欲しいの。
                 |   ヽ八 fヤ゚心       、、、 | ! || }レィ /.| |   ト"
               Vハ   ∧乂ツ         .| ! ||// /.|.| |.    |
               ヽハ    ハ 、、、 ,      | ! ||イ.:/ |.| |.    |
                 i!  iハ人     _ ノ .| ! ||三ミメ、|.| ト,   .|
.                 小  |∧  ≧=  .. __ イ|. ! || : : ハ|.|,ハ!.  .|
                 /i!   | ',  ,.イ::}{::::::::::::! i i!!:::::::::::Vヽハ.   |
.                / /!   |  ム-、:::::::人:::::::,ィ' ` .ノ77;;;;;;;;;;;;;i:::: ヽ

.                         _______
                       /    \,-、__
                     /_,ノ  `⌒ ヽ.,__ ヽ
                     | (● ) (● ) ,.! ┴-'、
                     |  (___人___) 〉-‐‐´ l そいつは、楽しみだろ。
                     .|       u 〉--‐´ l
                      |        iヽソ   l
                     Λ      ∧`;"   '、
                    __,. ィ仏 ___、___ ィ_ノヘヽ、 _,.‐ー、_
              _,. -= ''' .:::::::}:::::::::::::::::::::::/::::::::>´..:::::::.. ヽ`.、
            ノ´ ...::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::〈 :::::::::::::::...\::ヽ
          / ...:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::', ::::::::::::::::::.. ヽ:}

「そして、彼女はいつもの笑顔で僕に小さな手を振って、駅の改札を通っていった」

   「僕はその姿を、ただ食い入るように見つめていた」

84 : ◆gDQ5bE8qg2 : 2012/03/11(日) 22:24:19 ID:nW6QA.TE

「しばらくは、動く気にならなかった」

 「だが、そういう訳にもいかず、
  ひとりになった僕もやがて、改札をぬけ、電車に乗り込んだ」

   /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/.:::::::::::ヽ ,.-ー=ニ、
   l :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::へ──────────-- 、._// ̄ /
    ト、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::://  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/./    /
    j :::::::..∨::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::://                 /./    /
   i :::::::::::::i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::://                 /./    /
  ,イ ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::://                 /./    /.
  l :::::::::::::::l::::::::::::::::::::::::::::::::::://                 /./    /
  | :::::::::::::::j :::::::::::::::::::::::::::::://                 /./    / j
  l| ::::::::::::::l :::::::::::::::::::::::::::://              ( ̄ ̄ ̄ヽ  /:::: i
  ノ .::::::::::::::::l :::::::::::::::::::::::://             r―- ニ二ヽ  \ ::::::: i
 / .:::::::::::::::::::l :::::::::::::::::::://             ヽ ‐- 、_ \,  丿::::::: i

 「相変わらずの、いつものくせで僕は本を開く」

   「だが、本の内容はまるで頭に入らない」

85 : ◆gDQ5bE8qg2 : 2012/03/11(日) 22:25:10 ID:nW6QA.TE

「彼女は、僕に何を聞きたかったのだろう」



                     , ´  ̄ ̄ ` 、
                    /        ヽ
                      /    _,ノ_ `ヽ-、
                  /   (√丶丶´v 〉
                   ノ     { )     j
                ,.イ 、    V     /
              ,/(:::ヽ.ヽ   {     r
      _, 、 -― ''":::::::::::::\::::ヽヽ., __r  /⌒ヽニ‐-、
     /::::::::゙:':、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::V/..... ̄ '.,:::::
    丿::::::::::::::::i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::( :::::::::::::::... '.,::: |
   r ::::::::::::::::::::::|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ ::::::::::::::::.. '.,::i
  / ::::::::::::::::::::::: !:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ ::::::::::::::::::. '.,
  / ::::::::::::::::::::::::::!:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ ::::::::::::::::::::. '.,





         「どんな言葉を、求めていたんだろう」

86 : ◆gDQ5bE8qg2 : 2012/03/11(日) 22:25:50 ID:nW6QA.TE

「僕はなぜ、言葉を出せなかったんだろう」



              ,/(:::ヽ.ヽ   {     r
      _, 、 -― ''":::::::::::::\::::ヽヽ., __r  /⌒ヽニ‐-、
     /::::::::゙:':、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::V/..... ̄ '.,:::::
    丿::::::::::::::::i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::( :::::::::::::::... '.,::: |
   r ::::::::::::::::::::::|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ ::::::::::::::::.. '.,::i
  / ::::::::::::::::::::::: !:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ ::::::::::::::::::. '.,
  / ::::::::::::::::::::::::::!:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ ::::::::::::::::::::. '.,





   「そんな後悔ばかりが頭の中をグルグルと回っていた」

87 : ◆gDQ5bE8qg2 : 2012/03/11(日) 22:26:32 ID:nW6QA.TE


「そして、僕は気づかざるをえなかったのだ」


    丿::::::::::::::::i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::( :::::::::::::::... '.,::: |
   r ::::::::::::::::::::::|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ ::::::::::::::::.. '.,::i
  / ::::::::::::::::::::::: !:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ ::::::::::::::::::. '.,
  / ::::::::::::::::::::::::::!:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ ::::::::::::::::::::. '.,




  「僕が、

     彼女のことを何も知らないという、事実に」

88 : ◆gDQ5bE8qg2 : 2012/03/11(日) 22:29:06 ID:nW6QA.TE

「彼女は―

                            _,,,...、-‐==='ヲ
                   _,.、-‐ュニ二ニ三ニ三ニ三二三,.r'´
             ,ィrィァイ'ア7フ〃,r'´彡'彡'´二彡三ニ,.r'´
        ,.、-‐.‐'´ ̄``ヽ/_/i´//r',.r'彡,、-'´三ニ二/
     ,.、-'´., ..;:'    : . : : `ヾ、//,.r'彡'´,r',.r=__ン
 _r、‐'´   .,:::;::.     :.:.:.:     ;:,,r'彡彡,r'´/´
 !ミ、ヽ r''_`ヽ::.     ::::::      ,:;:;'i彡彡r´/
  i ヽ! i,.t_ノノ::;:.    ::;:;      ;:;:;:; i!彡,r'/
  ! .` ,;:;`"´      ,::;::'     ,:;:;:;:'  !彡ノ
  ヽ ,:;;     ノ  ,::;::'     ,:;:;:;:'   ヒ´_ ______
   i`ー_,.、-‐'´   ,::;::'      ,:;:;:;:;'    ,.rイ三三ニ三ミt、.,_
    !::.       ,:;::'     .;:;:;::'    /ミミミミ、三三二ミミ、)
    ヾ、     ,::;:'     ,:;::;:;'  ,_  !ミミヾミミミ三二ニ、,.r'
     Yiヽ、   ,::;:'      ,:;:;:;:  ,i´i`〈ミミヾ、ミミミ三ニ>'´
     !i ::!ヽ、 .::'     ,:;:;:;:;'. , i !!|i | ヾミミミヾミミミ、/
      ! .:i、 `ヽ、    ,:;i! !i i ! i i| !!i、 ヾ、ミヾミミt/
     !.!i !    `!.´川 |.ilil i !i !i.|iヾミ、.〉  ヽ、ミミミ/
     !i i.!     `!i !| !ilil| !!|i !i|ヽミ、/     `ー'
     i.! !i     !I i illil! !i| !iヽ、ミ/
       !i i.!     ヾ! ilil| i !!ミヾミ/
.       i.! !i       ヽ!ili, !iミヽミi
       ti t、       ヾil ミミヽi!
.      't、ヾ       ヾi, ミミ!
       ヾ ヾ、       ヾミミi
        ヾ、`ヾ、     ヽミi
                   `ヾ、  この小説を読んで、
                        一体、何を思っていたんだろう」 




     「僕は、もう一度、『パイロットフィッシュ』を開き、
               彼女のことを考えながら、読み始めた」



       「まるで、それが宝の地図であるかのように、
                             しっかりと」


                   つづく

90 : ◆gDQ5bE8qg2 : 2012/03/11(日) 22:32:53 ID:nW6QA.TE

ということで、第二話『パイロットフィッシュ』終了です。
おそらく「どういうこと?」と思うところが多くあると思いますが、
そのあたりは物語の中で説明していきたいと思っています。

なので、よろしければまたのお付き合いを…

今回の第二話のベースになったのは大崎善生さんの「パイロットフィッシュ」です。
時間と人の流れがとても伝わる、大好きな小説です。
機会がありましたら、どうぞこちらもご覧くださいませ…。

閲覧、ありがとうございました。

89 : 名前なんて無いだろ常識的に考えて : 2012/03/11(日) 22:32:22 ID:XvYhSeTM
乙でした!
真紅さんの問いかけは難しい……というか、残酷な感じがするね。
大きな伏線になりそうでこの先の展開にも期待です。

読み返すと新しい発見が出てきそうなので、もう一度1話目、2話目と読み返してきますw

91 : 名前なんて無いだろ常識的に考えて : 2012/03/11(日) 23:06:45 ID:bZICElOc
乙でした

92 : 名前なんて無いだろ常識的に考えて : 2012/03/11(日) 23:26:54 ID:GodcugRQ
乙。
話の先が気になってしょうがないぜ。

93 : 名前なんて無いだろ常識的に考えて : 2012/03/11(日) 23:34:18 ID:mHU5WP46
乙乙!






大崎善生「パイロットフィッシュ(角川文庫) 」


関連記事
67916 :日常の名無しさん:2019/10/02(水) 13:30:09 ID:YrGnQh/o[ 編集 ]
うおー!!
『面白い』!
唸るくらい面白い!
こういうの見つけてきてくれる管理人さんには感謝の念が堪えない…
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    ※完結作品は集計した前の月(4月)までに最終話が更新された作品を対象としています。

    現行作品ランキング 完結作品ランキング
    殿堂入り国際的な小咄 国内的な小咄 娯楽的な小咄殿堂入りやる夫が異世界で目的もなく生きるようです 1周目 2周目 3周目
    1すまない、転生先が蛮族で本当にすまない1やる夫とミクが崩壊した世界を歩いていくようです
    2異世界からかえってきたやる夫君のお話2華麗なる召喚術士ルイズの召喚獣、入即出やる夫
    3あさねこの小話空間3ローグライク異世界転生
    4英雄を作ろう!4異世界食堂できない夫
    5あんこ時々安価でクトゥルフ神話TRPG5やる夫はソロハンターのようです
    6やる夫は異世界で仲間達と生きる【渡り鳥】になるようです。6アメリカンヒーローアカデミア
    7IT業界のやる夫さん7気がついたらゾンビカーニバルになってました的なお話 第2部
    8ダイスに委ねる皇女生活 in エリア118コンピューター様、情報更新は義務です!!
    9やる夫は魔導を極めるようです9やるおたちの異世界・世知辛チート物語
    10森人 陽 ◆ZPJ5/.UMScの洗濯籠10ドクオが異世界転生したようです
    11やらない夫がサッカーで天下統一するようです11召喚勇者、やる夫のチートは微妙である
    12やる夫はギルドを経営するようです12証言と証拠は安価とあんこの後で
    13やる夫の兄はブラコンのようです13やる夫で学ばない!架空国家の歴史
    14できない子とSCP14ダンガンあんこ
    15やる夫のみつめてナイト15レベルを上げるスレ
    16やる夫の伝説16やる夫はLVが上がらないようです
    17やる夫は人形使いと呼ばれるようです17やる夫が冒険者学校でパティシエを目指すようです
    18やる夫は淫乱ピンクハーレムを作りたいようです18やる夫たちは三連星(代理)のようです
    19めぐみんの楽しい独身生活!19主文、被告を懲役【ダイス】年の刑に処す
    20白頭と灰かぶりの魔女20ニューダンガンあんこV3
    21アカガネ山のやる夫21カーチャンがKidnappedされた息子を探しに出かけるようで
    22ダンガンカオス22オーバーあんこ
    23やる夫たちでソードワールド23やる夫の野望
    24やる夫とかがみは世界を探す24やる夫ファンタジー
    25イナズマイレブン/ロリ/ショタ25金欠ほのぼの冒険物語
    26やる夫は竜の人財のようです26やらない夫は小さな村の冒険者のようです
    27ご加護なカンジ27やる夫達は荒野を駆ける猟犬のようです
    28やる夫のアトリエ~ザールブルグの錬金術工房~28STALKING!!
    29【新訳天庵記】やる☆おだ29やる太は異世界日記を綴るようです
    30あんこ時々安価で鬼滅の刃30やるやらは偽りの太陽に祈るようです
    31いきものがかりたち31やる夫は妖精郷を旅するようです
    32やる夫は死なせてもらえないようです32やる夫は(極一部で)覇者と呼ばれたようです
    33魔女はやる夫になるようです33やる夫は宿屋を経営するようです。
    34やる夫がロードバイクに乗るようです34やる夫は男子校?に通うようです
    35やる夫で学ぶ近世騎兵35あんこ終末旅行
    36ロケッ都団が征く!!36キル夫は奪われたPlatinum Chipを探しに出かけるようです
    37やる夫は小さくなった名探偵の助手のようです37ご令嬢☆タクミちゃん
    38ハシビロコウ◆.jWOXYLbLoの投下巣箱38あんこ町の住人は星人と戦うようです
    39蒼星石は亡国の王子のようです39カリブの海と海賊たちのはなし
    40カーきゃん□40やる夫は学園生活を楽しむようです


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