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見える世界で生きていく 3話

目次 現行スレ

133 : ◆CXpCglr9f6 : 2018/11/09(Fri) 23:16:57 ID:d3e023ad


             ┌────────────────────── ┐
             │                                  │
             │     私は強くなった。変わった。そう思っていた。    │
             │                                  │
             └────────────────────── ┘


                    ― 、_ , ― 、
                /> ´     ̄`ヽヽ
              / / ___    _V_V
                  ′(ヽVニニニ\__/ニニニ∧
              { (ソ-Vニニニニ}ili{ニニニ/ }
              | {!ヽ  ∨ニニイヽ乂_/、_.ノ__
              ⅥV__/ニニニi}  Vニニニニニニ >     中学では成績もスポーツも大抵の同級生よりできた。
                //ニニニニニニi}  Vニニ>< ヽ    
             /  ̄/ ̄`ヽニ/____ ∧ニ/    ヽ }    
           /   /   } }Ⅴ   { Ⅴ丶     V    容姿を磨く努力もした。
           /   /    ノノ{ ̄ ̄ ̄}\   \   ゚,    容姿については姉という優秀な教師がいたのも大きかった。
           /  / / -=≦ニニニニニニ!ニニニ≧=- 、  }    おかげで告白をお断りする苦労も背負ってしまったけれど。
          ′ / /ニヽニニニニニニニニ:|ニニニニニニニ}ニ} 八
.        i  /{  |ニニハニニニニニニニニ!ニニニニニニニ}ニ}/
          レ′ヽ |ニニニi}ニニニニニニニ|ニニニニニニニ}ニ}      とてもとても迷ったし、勇気が必要だったけれど
.              }>―〈ニニニニニニニ:|ニニニニニニ/ニ}      自分を変えたかったし、色んなものを吹っ切るために
             /   /ニニニニニニニ!ニニニニニ/ニニ〈      生徒会に入って、役員を務めてみせた。
.            ヽ_ /ニ}ニニニニニニニ|ニニニニ∧ニニ∧     
             }ニニニ}ニニニニニニニ}ニニニニ{ Vニニ/,    
             }ニニニ}ニニニニニニニ}ニニニニ{  Vニニ/,    友人も増えたし、それにつれて人付き合いも上手くなったと思う。
            j}ニニニ}>V∧ ̄ ̄.{ { ̄`Y  }ニニニ}    そんな自分は変わったと、昔の自分ではないと自信を持っていた。
           ∥ニニニ{  V∧――{ {__O_}、 }ニニニ}
.             ∥ニニニj}<二ニニニニニ{ {   }∧!ニニニi}
          ∥ニニニj}ニニニニニニニニゝ---'ニ∧ニニニ}
          ∥ニニニニj}ニニニニニニニニニニニニニニ∧ニニ}                 でも、違った。
          ∥ニニニニ∥ニニニニニニニニニニニニニニニ.\_}     
         ∥ニニニニ∥ニニニニニニニニニニニニニニニニニニ\
         ∥ニ>―〈ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニヽ
          j{/{ /㍉ /ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニハ
.          フゝ-- 'ニヽ.ニニ> ´ ̄} ̄ ̄ ̄ ̄∥ニニニ/ ̄
       <ニニニニニニニ{ ̄   _____ |  __ ∥ニニニヽ
          ̄ `ヽニニ/ /:i:i:i:i:i:i:|<:i:i:i:i:i:i∥ニニ/ ̄
                 ̄ V:i:i:i:i:i:i:i:i:i:|i:i:i:i:i:i:i:i∥ ̄´
                  '/:i:i:i:i:i:i:i:i|i:i:i:i:i:i:i:∥
                  '/:i:i:i:i:i:i:i|i:i:i:i:i:i:i/
                  '/:i:i:i:i:i:i|i:i:i:i:i:/
                  '/:i:i:i:i:i|i:i:i:i/
                    }i:i:i:i:i:i{i:i:i:iヽ
                     |i:i:i:i:i:i|i:i:i:i:i:ハ
                     |i:i:i:i:i:i|i:i:i:i:i:i:i}




134 : ◆CXpCglr9f6 : 2018/11/09(Fri) 23:17:34 ID:d3e023ad
                          ______
                   _ ,,.. ..,,く/////\  _, - 、
              -<.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\/////ヾ, ///}
         __,r'゙.:.:.:.:.:.:.:\.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\/////V//{
        __ア゚⌒ 、.:.:.:.:.:.:.:.`、.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:}_//// ∨∧
          ア゚.:.:{.:.:.:.:.`、.:.:.:.:.:.:.:.`、.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`ヽ///∨∧
       /.:.:.{.:.{.:.:.:.:.:. `、.:.:.:.:.:.:.:.`、'7⌒'Y⌒Y゙}////}//゙
       ,゙.:.{.:.{.:.:.,.:.:.:.:.:.:.:.`,.:.:.:.:.:.:.:.:`辷彡辷彡}////}'//{
       :.:.:{.:.:゜.:.:\/ .:.:.:゚, .:.:.:.:.:.:.:.:゚, .:.:.:.:.:.:.: }'///\_}
.      i{.:.:.{.:.:.゚:、.:.'゙{jI斗恣゚ .:.:.:.:.:.:.:.:.゚,:.:.:.:.:.:.:.辷彡/i//\
      八.:.:゚:.、:.:.:゙'「´Vハ }}i.:.:.:.:.:.:.:.:.: ゚:.:.:.:.: //////ll/// }     覚悟のできていないタイミングで、奉太郎君に会ってしまって
        \{「\:ハ  沙   l.:.:., :.:.:.:.:.:.i{.:.:.:.〈//////ll/// }     何も言えずに逃げるという醜態を晒してしまった。
            ,       ノィ゙ :.:.:.:.:.:.:i{.:ィ :.:\////ll/// }
              〈         i.:.:.:.i :.:.:.:i{``''マ'´_\//ll///,゙
             }:.、_ -‐   l.:.:.:.l :.:.:.:i{>''~  _,,) \l\/      何よりもまず謝らなければならない人なのに。
             }.:.: ヽ     |.:.:.ノ :.:.:.:i{_,.。s≦ニ{ニ=-‐ 、
             }.:.:.:.:.:`≦゛ノイlil:.:.:.:.:i{ニニ>''~ ,.。s≦ ヽ
             }.:.:.:.:.:.:! {_,.。ll:.:.:.:.:i{''" .。s≦ニニニニ∨    そして、逃げてしまった今ホッとしている自分がいる。
             }.:.:{l.:.:.:.:{   Vj{.:.:.:.:.i{''"j{ニ7ニニニニニニ∨    突然だったから仕方ないという言い訳に逃げようとしている。
          八.:.{l、 .:.:{⌒7´:j{.:.:.:.:.:i{ニjニ7ニニニニニニニ∨
              ヾ^\{i:i:i{:i:ij{.:.:.:.:.:从j{ニ{ニニニニニ=‐  ̄}  
                  ノi:i:i:」i:ij{:.:.:.:.,仏7=从ニニ=‐     .。sV   まるで強くなんてなっていない現実をつきつけられて、
               {_ ィi{⌒{.:.:.:/.ニ7=ニ沁‐    .。s≦ニニ∨  得たはずの自信が音を立ててバラバラに割れてしまい、。
                //i:i:i:/{.:./ニ7=ニ二{L。s≦二ニニニニニL  足元がグラグラと揺れている感覚が離れない。
                  //i:i:i:/={/=ニ7ニニ二∧ニニニニニ=‐   」
               //i:i:{:i'ニ0ニ7=ニニ二ニ∧ニニ=‐    ,.。s {
             '/i:i:i:i:i'ニニニ7ニニ二三 ∧‐   ,.。s≦ニニ∨
            /i:i:i:i:i:i{--=≦{ニニニ二三三,辷≦二二二ニニニ
               ゙i:i:i:i:i:i:i{ニニニ{ニニニ二三三ニ}゚,二二二ニニニニ
            i:i:i:i:i:i:i:i{ニ0ニ=_ニニニ二三三={∧二二ニニニニ
               i|:i:i:i:i:i:i:i|ニニニニ_ニニニ二三三i{ 沁,二二ニニニニ
               i|:i:i:i:i:i:i:i|ニニニニ_ニニニ二三三'、 沁,ニニニニニ
              八:i:i:i:i:i:ノニニ=0ニ_ニニニ二三三 〉 沁,二二二ニニ
               \/iニニニニニ_ニニニ二三ニi{   沁,ニニニニ


135 : ◆CXpCglr9f6 : 2018/11/09(Fri) 23:18:05 ID:d3e023ad

           /l _ i l   | |  / /      , l     l  、
           |.l //| l   | | ./ /     ,イ  !      人   \
       , -=-/ 7/ .| l   | | / /   , / .|  |.    /i l\ .∧
     _/三三〈 /∧ i! !  :| |′/l  ./ /==|  | l   ./ .ルリ /l l |  彼は今まで自分のことをどう思っていたのだろう?
     \三三ニヾ/ヌ/ /l   | |/ .l ///--、 ノ /ソ ,ィニテチT ! .i! .|
        ヽ三三三>イ /l !  :| |  レテ二テミ _,.イ/ / !弋_ソ ,l .! .| |  そして、さっきのひどい再会をどう思っただろう?
         .\三三ニ!7 /l   | |  i .弋__ソ  `  ̄´     ´.| i! .! .i!
           _>=ニ_l!./、i!  .!.i!  `           ,    , .i! .|    呆れただろうか?幻滅しただろうか?
      ._/三三三ニl l三ヽ  l i!              ′   .八| !
     ./三三三三三l l三ニlヽ.l i! 、          _    , : :.l! .! |  再会以前から恨んでいただろうか?
    ` ̄  ー -.、三l l-一' _i!.i!   、       ー′ /l: : :| ! |
           )三l l   /二! i!ニニ 、    -        /  |: : :! ! ! そんな誰も答える人のない問いを繰り返す。
          _ ヽ_/l.l_/ニニi! i!ニニニニ 、   /   ̄ ´   V: :| l |
        /三三三三三三| .i!三三三ニ、 ./     ,ィ    V:i! ! .l
   _ - <ヽ三三三三三三乂ミx ._ニ二\,.ー-一 './!     \ ヽ ,
 <<二  ノ三三三三三三三三三- <´  ̄   ̄ ´`ヾ      \

136 : ◆CXpCglr9f6 : 2018/11/09(Fri) 23:18:49 ID:d3e023ad

                      .ィ≠ミ.ィ≠ミ.、
                         />: : 「 ̄: ` <\
                     /: /ミ、: : : :|: : :/: : ヽ: ∨ /
                  ′′: :\: :}: /: /´: ∧:∨
                     { :{>―‐:v===v――<}、}、
                   人{i:i:i:i:i:i:i:人i:i:人i:i:i:i:i:i:i八从
                 〃Vハi:i:i:i:i:i:i:i:i:Yi:i:i:i:i:i:i:i:i/: :}:ハ}
                    l{ 人: Vi:i:i:i:i:iィ个o、:i:i:i:{: :/:{ !
                  从: :〉-<i:i:i:i}:i:i:i≧=乂从        ┌─────────────────────────┐
                  /: :/i:i:i:i:i:i:i:i八i:i:i:i:i:i:i:i:i:\Y      │                                      │
                   /: //`ヽ:i:i:i/_ヽi:〈´{: ̄:`ヾV     │   でも、ここで挫けるわけにはいかなかった。           │
                   {: /: :_:_:ノ У三三三ハ ヽ: : : : : }     │   何度も心の中で繰り返した後悔が折れるのを許さない。 │
                     》´ニニニニニニニニ=-<: : :!     │                                      │
                  ′ニニニニニニ|ニニニニニニ`ヽ    └─────────────────────────┘
  _                  l{,ニニニニニニニニニ|ニニニニニニニ}
  \`ヽ  _        l|ニl|ニニニニニニニニ|ニニニニニニニ}
    .\ `く匂`Y        .从l{ニニニニニニ|ニニニニニニニ}
       \    У⌒V  .r〈ニ八ニニニニニ!ニニニニニニ|ニ人     よしっ、それじゃがんばりましょうか♪
       \ ./ニニニ∨ } \ハニニニニニニニ|ニニニニニニ}ニニY
          {ニニニニニ‘〈   `¨∨ニニニニニlニニニニニ八二l|
         ヽニニニニ\   }ニニニニニニ!ニニニニニニニ′ニニ}
             .\ニニニニ ̄ニハニニニニニ|ニニニニニニ′ニニ|
            \ニニニニニニ} 八ニニニニ|ニニニニニニl{ニニニニ|  ┌───────────────────────────────┐
                  \ニニニニ.リ〈ニニニニニニ!ニニニニニニ{ニニニニ.}  │  それに、落ち込む気持ちばかりというわけでもないのだ。           │
                    个o。_/ ./ ̄{_{  ̄ }={  ̄/{ ̄:ヽニニ.ノ  │  もう会うこともないと思っていた、謝罪する機会もないと思っていたのに  │
                    r〈 ̄ニニ ̄=!ニ ̄l{:ハ:_:0」-<    │  こうして再び会うことができたのを、喜ぶ気持ちも確かにあったのだから  │
                      / /ニニニニニニ|ニニニ{: :}: : : }∨ /    │                                                  │
                 /{/_\ニニニニニl|ニニニゝ乂:_:ノ=V /   └───────────────────────────────┘
                   {/ニニニ≧=-ニニニニ-=≦ニニニ∨
                  ′ニニニニニニニニニニニニニ.}
                     {ニニニニニニニニニニニニニニ!
                 八ニニ{ニニニニニ{ニニニニニニニ.八 /
                 .′ニニl|ニニニニニ/ニ、ニニニニl|ニニニニ∨ /
                    /ニニニニl|ニニニイニニ`ニニニ.ト、ニニニ∨
                /ニニニニノ:|ニニニニニニニニニ}:::∨ニニ.}
                 人-=_「 ̄  -=ニニニニニニニ=-   ̄ 丁
                   '.        | ̄ハ          |
                 ∧:、 __ .ノ}  ∧、 __ .ノ:|
                   / ∧::::::::::::::::::::::::| /.∧:::::::::::::::::::::::!
                   / ∧::::::::::::::::::::::|  /.∧:::::::::::::::::::::|
                    /  '::::::::::::::::::::::   / ∧::::::::::::::::::::!


137 : ◆CXpCglr9f6 : 2018/11/09(Fri) 23:19:38 ID:d3e023ad

    ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : .
   : : 物心ついた頃には既に世界の一部が変な色をしていると思っていた  : : .
   : ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : :

 



                           ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: : .
                           : : その変な色は、オモチャや絵本やお菓子には見えなくて、人にしか見えなかった    : : .
                        : ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: : :


138 : ◆CXpCglr9f6 : 2018/11/09(Fri) 23:20:12 ID:d3e023ad

       ヽ Lr;―‐r'  } /  /'、
.   _   丶 !  !  l' }ヽ-<  \                  ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : .
   fニ `丶、r‐;ヽ!  l    {   丶  ヽ               : :  母親や父親にも変な色が見えることがあり、      : : .
   ''"ー-、//⌒''   !    }     ',  ',                   : :  他の人に見えた時よりなんだか嫌な気分になった.   : : .
                                       : ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : :
        | |`7ト;--‐'⌒'‐ヘ    丶  ',      ,.-'"⌒⌒ヽ.
    「ニニ'イゝ┴'‐┐    ヽ    ヽ ヽ     /::::::::::::::::::::::::',   ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : .
    ト、X 大^大フ`l     ',    〈 、__゙ト、   !;;;:::;;;;:::;;;;::::;;;;;}  : :  変な色が見えることを話すと、怖くではないけれど叱られてしまって  : : .
    l∧ メ X ∧ /      ',    ヽ{  /\_ ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ノ   : ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : :
    ヽ、___ノ         ',    `''‐''ヽ  `ヾゝ、__/
       /           l       `ヽ、   ,  ゙ト,
      /           |         `}、    | |ヽ     ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : .
       !             !           ! ヽ   || 丶  : : それでまた変な色が母親や父親に出てしまうから、 : : .
     |             l            |  ヽ  ', ヽ  ',  : :  「見える」ことは言わないようになった          : : .
      L________,. - 、_ゝ           |     ヽヽ  !  : ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : :
        l   l.{   ヽ             |     | ヽ,」
        ',   ',゙,   ヽ             L__,. -‐f''T、 }
        l   l ゙,   ',                 j  /  //'‐'
        'l    l ',    }               /  /   / }
         |  | l    !             / /   /  l
         'l  | l    !           / / ,.イ   l
         l   !  ',  |             { ,  { l     {

139 : ◆CXpCglr9f6 : 2018/11/09(Fri) 23:20:50 ID:d3e023ad

           ,,,、、、、、、,,,,
            ,r,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,、
           f;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,`,
           ノ;,;,;,;〃;,;,;,;,;,;,;,;,;r乍;',
        {;ハ〃r'´``シシノ  N 小学生になった頃には、「見える」時は、
        {.:いリ  >;:;;;''  ,,,,, リ!                          その人が嫌な気持ちになった時なんだとわかってきた。
           ルシ'', `;. ´~  ノ‐'r'′,,、、、、、,,
         7   '、:;  _ ー'  / ,.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.、   ,,、、、、、,,,
    _,.- イ〈   `、  ``/,r.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`Yィイ彡ニニミミヽ           だから、子供ながらにその人が喜びそうなことをしようとした。
   .::::::',::::::::i \    `ーく  ノ.:.:.:.:.:.:.:.:.:./⌒ヾ.:.:.!ィイ彡ヲ ⌒ヾ!           両親の言いつけは守り、担任が求める面倒なことをしてくれる子や
   .::::::::i::::::::l   \ /l:::::ト、{.:.:.:.:.シシシノノ  ヾ.:.:.:', r、  } --、 !           発表の口火を切る役目などを頑張ろうとした。
   :::::::::l:::::::::ト、  /:ヽ |::::|:::.\.::{ ,rュ  `rュ 1.:.:ノiい リ  "´〈   _ _
   :::::::::|:::::::::l ヽ〈.:.:.::Vi::::|:::::::::l.:.i   ,、、  ,!,;,;(.:.:.ノ 、  _r‐','´   ``ヽ
   ::::::::::\:::::|   〉::〈 !::」:::::::::|::ハ r'_ __ヽ ノ.:.ノく   ヽ__,」 !      }    いわゆる聞き分けのよい子だったと思う。
   ::::::::::::::./|   |:::::| |\::::::::|  ト.、_, イル'.:::ヽ\  厂  ゙、   uVシ    両親や担任、他の大人たちも褒めてくれたし
   :::::::::/.:::::|   |:::::| |:::::|:::::::ト、 \  ハ.::::::::::::ヽ Vトト、   },,,,,,,,ィ  }     同級生は笑顔を見せてくれた。
   :::::::::i.:.::::::::|   !:::::! |::::|:::::::| ``⌒´ヽ_ノ``ヽ、:::::レ⌒!::::', 〒、  、_/    
   ::::::::::l.:.:::::::|   !:::::! |::::|:::::::|          ト、|  ',:::::i ',:: V爪
   :::::::::::l.:.::::::|   !:::::! |::::|:::::::|          V:l   i:::::|  !   ! `ヽ
   ::::::::::::l.:.:::::|   !:::::! |::::!:::::::|              '、   l::::l  |   |l /! 自分が頑張ることで色が薄らいだり、消えるのはうれしかった。
   :::::::::::::l.::::::|   !:::::! |:::l::::::::|            i   l::::l  |   |. /.:|
   ::::::::::::::l.:::::|   ヾ/  !::!::::::::|               ノ  」:::l  |   |/.:.:.|

141 : ◆CXpCglr9f6 : 2018/11/09(Fri) 23:21:58 ID:d3e023ad
                                 /
                                 |
                                 !
                              ,l|                        _,,--‐'''"゙゙´
                              }.!                          i!
                              l、 l                      l゙
                                | .`ゝ、                    !
                             l    `'-、                 /
                               /       `'、               /
            _..-'^''ー-_______            /           ヽ             _./         . /
      ,..-'"              `'''ー 、_    ./             ヽ          ,/゛   ___-‐'゛
   .,..-'"                     `゙.l'ーi′             ヽ   ____=―――"゙´
  ,..‐゙                      \l               ヽ_/   |
‐´                        /ヽ             `─ー-⊥
                            /  .ヽ                  ゙゙'ー ..,
                        /    !                       ヽ
                        !     .!                     \
                           l,     l                         \
                           !     l,                       /'-、、
                           /      .!                          |   ゙\
                          /       `''-、                       ,!    .ヽ
                         /           `'、                     /      .ヽ
                        /                ヽ                   _,,./        .\
                    ,i ̄ ̄               ヽ               -─"              ヽ.
                   /                      ヽ                          l
                    /                        ヽ,                            l
                /                         `゙'-、
              /                                `-、
    だから、悲しんでいるあの子を助けたくてボス格のクラスメートに真正面から向かったのも
    いつもやっていたことの延長でしかなかった。
    怯えていたのが別の生徒でも同じことをしただろうし、一生懸命に話せばわかってくれるのだと、
    そしてまたみんなの色が薄らいで消えて、楽しくなれるんだと信じていた。


142 : ◆CXpCglr9f6 : 2018/11/09(Fri) 23:23:08 ID:d3e023ad

        ト、ト、ト,!ヽ
      _)`'     `)i,,
    ト'`         ルi
   ト'    r'''⌒''''ー'`'i_/
  iヽ    / __,ハ_l         / ̄\
  !,  ,.-、,/─| (・ |‐|(・ l|         | , 、  |
   > l.i!}lj  └─┘j」‐┘       <  ?  .|
   フ__`ァ  U    ,,_,, /          .|    |
 ̄ ̄/ l / i   /_l, ,!__         .\_/
   ,' l /  `''-、. ̄  /  ヽ
  ,'  l     `ーァ―'  /,!
  ,   l     ,/|   //                      
      ,ノレソ7iノレiイルiィ,
    /`  、ト!Y!'j j,ム,ムノクス,
   _i`  、トミr'‐'´'"''"''"'‐k;Z                ┌───────────────────────────────┐
   > _ドミノ    ,, , 、  l/            __   │                                                  │
   Z >ミl.  ,....二"   ,`ニ!        ./   \ │                                                  │
   rヽミ/  'ー‐゚‐'/ i,‐゚ '{        |  は  |  │               俺は何もわかっていなかった。                 │
   l.!i |j     ̄   ,〉 〉      <   ぁ  |  │                                                  │
─,-辷i,  U メ    ´ 、 /        |  ?  |  │                                                  │
/::/ l ハ   / ̄ ̄('/ ̄ ヽ      .\__/ └───────────────────────────────┘
:::::,' l  /`''‐、. ̄ ̄ ̄/、:::::::::::i
:::,'  l  /   >──‐'::::j:::::::::/
::   ヽ  `ー'/ |::::l::::::::::::::::::/
     _,、----,r ''''' ヽ,--、       )、_ノi、__ノi_,ィ
    ,/:::::::::/:::::::::::r;;;;;::::::\    、-'        しi
   /:::::::::::/::::::::::;ハト! 、 ヾ;:::::`、    ) ‐|‐  | ‐|‐   フ
   ,':::::::::ノ:|ルiイレ',r‐‐'" `i‐ミ:::j`!  、-' ムナj  し○‐  (
   l::ノ:ィくノ::ノ  ( 。i,ノ 〔 。i{/    ヽ   十,  __l__  >
  _ノ:::::::|た|::|  u `'''' r_ >'゙i!、    ノ  (ニ|7)  _|_/  (
_ フ:::::::゙こj::i| U r───っ<    '‐、 ニ|ニ   (_,レ' )  >
:::::: ̄//くノリ  .| | ̄ ̄:|l/─ 、   ノ (_レ' ) r‐、     (
::::::::::/ l  / i   | |‐ 、 、|l!:::::::::::i  /‐,   |  r'   r‐`
::::::::;'  l /  `'‐、 | !  ) ),}:::::::::::!   /‐,  ・ ・  r'ヽ
:::::::i  l、     ヽヽ`二ノ:::::::::/     /⌒Y⌒Y⌒ヽ
::::::i /\  /‐'7`'─‐':::::::::::/



143 : ◆CXpCglr9f6 : 2018/11/09(Fri) 23:23:57 ID:d3e023ad

          , -―- 、         , -‐- 、
          / : : : : : : : ヽ        /: : : : : : :ヽ
           /: : : : : : : : : :|        l: : : : : : : : : :',        よくある「イジメ」だった。
       r一': : : : : : : : : l: |        |:| : : : : : : : : :l_
     /し' : : : : : : : : : : : ハ |        |:ハ: : : : : : : : : : : し11    結局きっかけがなんだったのか今も知らない。
     {: : : : : : : : : : : : :_:」´: 〉        〈:`|:_:_: : : : : : : : : : ノノ
     (: : : : : : : : ::r-‐'^):_〈_,       _):ノ´{:_:_: : : : : : : : : )    おそらくは些細なことなのだろう。
      `7^}人ノ` T,、_,.厶_          公x,、∠彡{人{`T´
        /     ,/ / ,、_)           {,、 〈^´',、     ヽ     そんな些細なことで始まった「イジメ」は容易く標的を変更する。
       /  _,ノ〈/ / >' , |           l ‘く_ヽ l〉 \    ',
      /     {__// /          丶\j\」       l    それを止めようとしたより気に入らない奴へと。
     .人 _ _ _ ノ ノl |}/             \{{ {\_ _ _ _,ノ}
    {丶二二  ィ ノ丿                   {ゝゝ、二二 ィノ
    ‘ ーr-n--r-ァ'´               \‘r- n- r '
      | l l  |〈                        〉| | | |
      ∟L}_l__)                      ∠ノ_,ノノ_,ノ



     ___,,,,,__
   〃/ / /  \ヽ
  ≪|__|  ( ・ ∠ |                  無視され、殴られ、蹴られた。
   (d u  ⊂⊃ |)   _,,,,,___          
   __|  : : : : : : ヽ.,,∠,,,--(__)-ヽ、 教科書や下履きや、時には母が作った弁当までが台無しになった。
  ,,-\ヽ└<>-'丿=| //- 、 -ヽi
 /   \ ̄ ̄/ ̄i  |__| |  ・|・ | |        どうしてこんなことをされるのかわからなくて、ただ戸惑うばかりだった。
 |/(⌒ヽ/⌒)____|.  (d  `- o-´ |
  ゙|\, ̄ ./ ̄ .ノ   ヽ、   3 ノ , つ
  .|   ̄   ̄ |     /゙\ ̄/ヽ /⊃)

144 : ◆CXpCglr9f6 : 2018/11/09(Fri) 23:24:48 ID:d3e023ad

                  -―――――-
                   /.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.\
             /.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.\
                /.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.∨    
            .:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::!
              |:::::::/ ̄ ̄ ̄ ー‐ "  ̄ ̄ ̄\::::::::|
              |::::::|                '.:::::|           まったく、困ったヤツだな。
              |::::::l                  l:::::|           そんなだからみんなと仲良くできないんだぞ?
              |::::/   __        ___   |:::::! _
         /_ヽ|:::l  ´___     ___`  |:::〃 ヽ
           | ハ V〃       ヽ_〃       ≧〃 ハ l     ┌────────────────────────┐
           | 、 ノ八 (ノ     l ̄1 (ノ      l | ) ノ '      │   担任が俺を見限るのに時間はかからなかった。     │
          ∧ ヽ |丶 ___ソ 八 о    ノ j ー /     │    「手がかからず、色々と扱いやすい生徒」は、      │
          丶 _人      /    、 ̄ ̄ ̄  ∥- "       │   「クラスの問題児」に不可逆の変更をとげたのだ。   │
              '/,         、__ ノ        '          └────────────────────────┘
               ∧                 八
                       <  ̄_>      ∧
                 ,\             /l
               〃 . : : .    __    ". : :i≧、
           /.:::.\ : : : : .       , . : :l::::::..\
           /..:::::::::::::..\ : : :      / . .'/.::::::::::::..ヽ

145 : ◆CXpCglr9f6 : 2018/11/09(Fri) 23:25:37 ID:d3e023ad

圭圭7        ,佳圭圭圭圭圭> '"                   ,.。x≦圭圭圭圭>''"´               i
圭圭|       佳圭圭圭>''"                     ,.ィ升|圭|圭|>''"´        ,.。ュ:‐:‐:‐:ュ。.,_    |i
圭圭|        炸圭紗'"        _,,..           升l圭>''"          ,.ィ≦圭圭圭圭圭ム  ..||i
圭圭|        |圭ア      ,..。x≦圭紗"          イ圭少´        ,.ィ≦|才冬|圭l圭l圭l圭掛,  Ⅷ
圭圭|         |ア´  ,.。x≦圭圭圭:少"           .イ圭7         ,.x'圭ア    `゙ミ圭圭圭圭ム  Ⅶ,
圭圭|            ,.ィ升圭圭圭圭圭7.         ,.x'圭ア            イ紗'"           寸圭圭圭掛x、守㍉
圭圭l!       ィ佳圭圭圭圭圭圭7        イ紗'"        ,.x'紗'"             寸圭圭圭掛x 寸沁
圭圭ll        |圭圭圭圭圭圭圭7      ,.x'紗'"           '".    ,.。ュ:‐:ュ。..,_       寸圭圭|圭|心.Ⅶ沁
圭ニ从       |圭圭圭圭圭圭刃’      ,.x'紗'"         _,。x"       ,.x'ア ̄`¨“''守      守:圭圭圭抄 寸lム
圭圭ハ        |圭圭圭圭圭ま刃      '"          イll′     '"        ㍉、    `寸圭紗′_,ィ升lム
圭圭圭}      |圭圭圭圭l圭lヲ′          _,.。x"   ,:l紗'                      寸x   `㍉x。.,,_,.ィ升才"´ム
圭圭圭|       .Ⅷ圭圭圭圭タ          .イllア   ,イ紗゙                      ヽli、    `守圭才 ,.ィ佳lli,
守圭サム.     Ⅷ圭圭l圭タ       _,,..ィ升ア.   .イア           :‐:ュ。.,_              `㍉       _,,.ィ佳ll佳沁
  マ圭掛、       Ⅶ圭圭タ     ,,.ィ≦l圭l紗"   〈掛    '`¨“''㍉、.`“'气≧。.          `゙ニ三圭圭ア  炸致
心、 マ∨ム     Ⅵ圭ぐ      佳圭圭圭ム     寸L ,.。x"    寸x   寸会                  ,.佳致゙⊿
圭㍉  寸掛、      Ⅵll掛,    .,佳圭圭圭圭リ     Ⅷ抄"      Ⅷト、  寸掛。                   ,.佳紗゙,.イァ
圭圭l!  寸掛、     寸l圭l     ,佳圭圭圭圭′        マ.        Ⅵl}   寸掛x                ,.:佳ア´.イア
Ⅶ圭|!ト、   寸掛,     マ圭ム  佳圭圭圭圭〈                   炸    Ⅷ圭心            ,.イ紗'" ,.イllア
.∨圭ll,マム.  寸ム    寸圭ム Ⅷ圭圭圭圭仏                ,.ィ≦7       炸圭掛,       ,.x'紗'"  ,.:佳ア
  寸从Ⅷヘ   `守ト、    寸圭ム Ⅶ圭l圭l圭l圭lト、         ,.ィ≦圭l7       ,.佳圭圭|ム.      '"  _,,..ィ升ア
   マムⅥ爪   `守ミ、   寸圭ムⅥ圭圭圭l圭l圭l≧x。、_,,,.ィ≦圭l圭抄    ,.イ圭圭圭|圭|心、.  ,.ィ≦少寸紗"
    寸Ⅶ代x.   寸ミ、  寸圭沁ゞ圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭′   〃圭l圭l圭圭圭圭紗升紗''",.ィ才
        Ⅷ圭心、   寸x、  守圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭7    ,.佳圭圭圭圭圭圭圭圭圭紗´   ._,,.ィ"

     しかし、何よりも怖かったのは生まれて初めてあの嫌な色に囲まれたことだった。
     担任を含めたクラスの色んな生徒に嫌な色が見えるだけでなく、それが自分に向けられているのだ。
     殴り、蹴られる痛みなどよりずっと怖くて、今でもその感覚を思い出すと冷や汗をかいてしまう。

146 : ◆CXpCglr9f6 : 2018/11/09(Fri) 23:26:26 ID:d3e023ad

     _,.-=≦  ̄ ̄ ̄ \
    / //       \
   / ̄ ̄ \          }、      助けようとした子とも話すことはおろか、目さえ合うことはなかった。
 /レ≠ミ、 ヽ     / /:}
_ヾ`::::::::::::::∧  V/ ̄ヽ/:::::/       嫌な色も消えるどころかますます濃くなった。
>::::::::::::::::ミ、/ |::::::::::::::::::::::/、⌒ヽ、
〃:::::::::::::::ヾ:|   :!::::::::::::::::::/:::::〉⌒ー'    やろうとしたことが何一つ結果を生み出さなかったという現実に打ちのめされた。
 ´}V{W/´::::L__j:::::::::::::/::/
.  {ニ } ヽ___|  |::::::::::://
  「=|    | :|、_/
  _j、_j     | :|
《《__ソ      } ヽ
         ヽ_》》



147 : ◆CXpCglr9f6 : 2018/11/09(Fri) 23:27:03 ID:d3e023ad

            __    . .--- . .
          . : : : : `/: : : : : : : : `: .
        / : : : : :, ' : : : : : : : : : : : : :ヽ
          .: : : : : : :./: : : : : : : : : : : : : : : : :.
        / :r .、: : :/: : : : : : : : : : : : : : : : : : :.
.       /: : ! : :\: { :/^:, : : : : : : : : : : : : : : : 丶
      .: : : :l : : : :トY/: : : :, : ≧  : : : : : : : : : : : \      色のことを話せず、ただただ家でなきじゃくる日が何日も続くと
     / : : : :l: : : : 厂丶 : : :\ : : : : ≧ : __: : : : : : : 、     両親もただの喧嘩ではないと思い、学校に直接事実確認に行った。:
.   .: : : : : :l: : : :/    `< : :\ : : : : : : : '⌒ヽ : : :
   { : : :l: : } : : /    、__ ..≧ : :>. . . _/__⌒ 〉 : :      俺へのイジメは他クラスに知れ渡るほど公然と行われていたため、
    丶 : l: :/: : /ー 、    ィチ ̄`ヽ__―‐'⌒  , : : :      イジメの事実は否定しがたかった。
     ヽ|:/: : 〈厂ハヽ     ん::ハ 7     イ : : :
     __.彡ィ:´:∧ 乂:リ     ゞ-'' ´   厂、: : : : : :      しかし、当の俺が事情をロクに説明できないと知るや、
        ノ: : : : :.  ´ ノ         '   ヽ} : : : :      学校側は担任を別学年の担任にし、「深刻なものだと気づけなかった落ち度」
      {: __ :_: : ゝ  `  __      ..:     ノ:ノ : :       について謝り、それで手打ちにしようとした。
      x―‐ 、ヽ =ニ7> ー ` <    彡´ ア 7¨
     x―‐ァ'´/////////`7´/>、ヽ     /.../..
     厂 フ///////////////////,ヽ __ イ..../....      両親も俺がうまく話せない以上、これ以上泥沼を続けるよりも少しでも早く転校させて、
     ∨//////////////////////∧__.... イ.......,.      俺の環境を変えようとした。
.    /////////////////////////ハ................/..
.     {//////////////////////////,}...............|...
     V////////γ⌒Y/////、_}///{............. f´      俺が何を怖がっているかは知らずとも、俺のことを心配してくれていたのは間違いない。
     ∧/////// { ハj/  、__,, /入ハ.......... /.....
.   /....∨///// ∧    。 ⌒ヾ〈´................../.......
   /..........∨//////,ゝ        ゝ............., ..........      そうして、俺は転校した。誰一人のクラスメートと挨拶を交わすこともなく。
.  /........../ ̄二ニ 丶、   '⌒ヽ /........... /.............

148 : ◆CXpCglr9f6 : 2018/11/09(Fri) 23:28:01 ID:d3e023ad

                             .. ..: ,,.::..,.,,::,;;::,::,,;;,::;;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
                  .. ., ..  ..:.  ... ,.. .. . ..,...::,,::.:;:;;:..:;:.;:;;:,.,,,:;;:;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
                        ..    .:..::..,....::.,.;:;..,:.:;;:,,.;.;::;:;;:;;:,;,,;:;:;;;;;;;;;;;;;;,;,;;;;;;;;
                               ..;.: ..,,:;:.,,;:;.:;.;.:;::,.:;:;.:;:;:;;;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
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                                      .,.,,....::;:;;.,:;:;;.,::;;:;;;;;;;;;;;;;
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                                                 .. .. .,,.. ..;:..
                                                 ..  :;;  :;
                                                     .. ..:



    /: :: /: : : |: /: : /: : : : : : : /: : : : : : : : : : : : |: : : \: : |: : : : : ∨
   /⌒7.: : : : : : :|/:./ : : : : : : :/: : : /: : : : : : : : : : :!: : : : : : : !: : : : : : ∨
.    ー令: : : : : : !l: : : : : : /: :./: : : : /: : |: : : : : : : : : !: : : : : : : : : : : : : : :∨
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.    |: : : : : : _/!|: : : : : : : : /: : : : :/ .!: :.|: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :./    f´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ
    _入: : : : 7..l: : : : : : : : :/ |: : : :/`ヽj: : |: : : : : : : : :ーl|: : : : : : : :|: : : : :\ ,  |  こんなにはっきりと思い出してしまったのは久しぶりだ。
.     |Ⅵ::7 .!: : : : : : : :,' . |: /-―:∧: : : : : : : : :.:リ |:∧: : : : : l: : : : :| ̄   |
       j/〈   !: : : : : : :,' . ァ|/ュ.、__j/  Ⅵ: : : : : ::/_―|  Ⅵ: : : :|: : : : :!    | シノア…記憶にあった苗字が違ったがあのシノアで間違いないのだろう。
        ヽ |へ: : : :〈 .   !:._弋ん``  |: : : : : : :|弋歹 7 j: : ::八/ \{_,    |
       ーィ∧  ヽ: ::ハ    `¨¨`   j/`寸: :.∧    .イ: :レ \      |  おそらく両親が離婚したか…あのままあの街にいたならこの高校にいるはずがないのだ。
.      _/  }ヘー |ハ{         /  ノj/j   /1り' {  .:|'.,      乂____________________________________  ノ
     < /:!ニニ', .∧                       / _/   / .〉
<ニニニ/ニ|ニニ::',   、           ,:’      //   ./ ′
ニニニ:/ニ.lニニニ:',   \                _.:`     //> .
ニニニニニ!ニニニ:',     \   _  - ―/  .   ´`      /ニニニ> .
ニニニニニ',ニニニニ>、    \         ,   ´        , ュニニニニニ,ニ',
ニニニニニニ、ニニニニ>、    ` 、 _/          /ニニニニニ /ニ ',
ニニニニニニ\ニニニニ>、   ァ' /´         /ニニニニニニ/ニニ ',


149 : ◆CXpCglr9f6 : 2018/11/09(Fri) 23:28:49 ID:d3e023ad

        /::::::::::::::::::ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
.       .'::::::::::::::::::::::::::::\::::::::::::::::::::::::::::::::::.  ..::ヽ
      /:::::/:::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::...:::::::::::'、
.     /::/::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヘ
  ー=≠::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..
.   /イ:::::::::::::::i:::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::}::::::::::::::::::::::::::::::::::::\   ┌───────────────────────┐
    /:::::::::::::::i|::::::::/:::::/:::::::::::::::::::::V:::::::::::::::::::i|:::::::::::::::::::..   │  そもそも、俺はシノアを恨んでいるわけじゃない。   │
.    /::::::::::::::::::l|::::::::::::::i{::::::::::::::、::::::::::::::::::::::}::::::l|::::::::::::::::{ヽ{  │   思う所がなかったといえば嘘になるが――       │
   /イ::/  ̄ ̄ ヽ:::::{::::::::、::::::::::::i::::::::}::::::::::::::::::::::::::::::::::::/    └───────────────────────┘
    >' ´ ̄ ヽ }:::::∨}イ \:::::::|::::::::::::::::::::/'\{:::::::::::ィ{
   } _ ィ 、∨::::::::| -trッ7:/ \::::::::::::/   }::::::::/
   「 ___  l /}イ::::::|    }イ   /::∧イ i   /:::/
  /     }._」' V/\{        厶イ r‐  イ:::∧
.  {   Tく. 」    ',               /     ∨  \
      ヽ   i ヽ - 、               ヘ } 〉.イヽ
  .∧        /   \_     /        zイ /::::::i|
. r‐=イ}       イ ___,≧ァz 、     r=‐'':::::::::::::::::::|ト...、
/::::{ \ =-   {:::::::::::::::::::::::::::::i\、 「 ̄i:::::r.:y::::::::::::::/::::::::\
::::::::\ \____.ム::::::::::::::::::::::::::::|  | |  l|:::::Yリ:::::::::/::::::::::::::::`::...、
::::::::::::::\ >-イ::::}::::::::::::::::::::::::::|  | |  l|::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::\



150 : ◆CXpCglr9f6 : 2018/11/09(Fri) 23:29:38 ID:d3e023ad

  |     Ⅵ    \  \           \      \\\\\\
  |      Ⅵ     \  \               \\     \\\\\  ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: : .
  |       Ⅵ     \  \               \\\    \\\\ : : わかってしまった。                                         : : .
  |       Ⅸ\     \                 \\\\\\\\\ : :                                                    : : .
  Ⅳ|    \Ⅸ \\ \\Ⅳ            \\\\\\\\\  : : 俺が誰だかわかった途端に一気に、淀みなく象られた罪悪感と後悔が見えた。  : : .
 / |     ⅨⅨ_メ \ \\      从       \\\\\\\\  : :                                                    : : .
    Ⅳ     Ⅸ\\  \\  /|  ∧ ハ \       \\\\\\\  : : 形を成すのに要する時間があまりにも短く、そして強固なそれを見れば       : : .
      Ⅵ   ⅥⅨ{弑\    / | / 八 {   \       \\\\\\  : :                                                    : : .
      Ⅵ  从  ′        ∨   \)    |ハ     \\\\. : : : : 今までも何度もそうして自分を苛み続けていたのだとわかってしまった。        : : .
      Ⅵ\\∨                 |   /  ∨ ハ    \ < : : : : :                                                    : : .
             /               |      }/  i  . <: : : : : : :  : : それで、一瞬にして燻っていたモヤモヤは消し飛んだのだ。                    : : .
             `                     /  . <: : : : : : : : : : : : : ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: : :
            `ヽ、     ,      /    . <: : : : : : : : : : : : : ::::::::
               |   -‐ ´      /. : : : : : : : : : : : : : : : : : : :::::::::::::::::
                    ̄|       . : : : : : : : : : : : : : : : : ::::::::::::::::::::::::::::::
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                  ',>ニ三三三三三三三三三三ニ=-<::::::::::::::::::
                 /三三三三三三三三三三三三三三三≧:::::::::



151 : ◆CXpCglr9f6 : 2018/11/09(Fri) 23:30:29 ID:d3e023ad

.:.:.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:./.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:|.:.:.:.:.:.:.:.:.|.:.:.:.:.:\    ┌───────────────────────────────────┐
.:.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.イ:.:.:.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.:|.:.:.:.:.:.:.:|\  │                                                    │
.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:/ |.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:..::.:.:.:.:.:.:/.:.:.:./|:.:.:.:.:.:.:.:.:|.:.:.:.:.:.:.:|  ヽ │  そもそも、彼女が必要以上に罪の意識を背負う必要がないのだ。            │
.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./ |.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/i.:.:.:/│.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|    │                                                    │
.:.:.:.:.:.:.:∧:/   |.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:/ |.:.:/  |.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:∧   │  幼かったといえ、俺がやったのは火に油を注ぐだけの稚拙な止め方だったし     │
.:.:.:.:.:./ /__Ⅳ.:.:.:.:.:.:.:/ :.:.:.ィ:./ |:/___|.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.八:|   │                                                    │
.:.∧/  八 乂{7/:.:.:.:.//:.//:/ '´ハ逡乂|.:.:./:.:.:.:.:.イイ/  |    │ 俺が本当に怯え恐怖していたのは、自分にだけ見えるもののことだったのだから。  │
:/ l {   `¨ ハ{.:.:,'" //  /  ` ー ´//| r'"´〈 //     │                                                    │
ヽー 、       |/  /             /   |/ノ /        │そ れが無ければ、事情を話して親に助けを求め、学校に訴えかけて             │
 \_‘,                         / /         │                                                    │
   ∨ '。           |            /:/             │ もっとマシな結末になった可能性だってあるのだ。                         │
   ∨∧                     /|/           │                                                    │
    ∨ \       _      ィ                  │ まともに事情すら話せなくなった俺の有様を、自分のせいだと思う必要がない・。   │
      _}∧ッ 、  ´――`   ,イ/__               │                                                    │
 >‐. . . . . . . ', >         < |′. . . . .‐<_         │ もし、そのように思ってきたのだとしたら、かえってこちらが申し訳なさを感じる程だ。 │
 |≪. . . . . . . . |       ー       |. . . . . . . . /|         │                                                    │
 |\\. . . . . . |           |. . . . . . //||        └───────────────────────────────────┘




152 : ◆CXpCglr9f6 : 2018/11/09(Fri) 23:34:17 ID:d3e023ad

                       .ノ)
             ......-――‐‐‐γ´::j-...
       ( 、 .....::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..
        ゝ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:::::::::::::::\
     _../::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:::::::::::::::::\__ノ       ┌────────────────────────────────────┐
    .⌒7::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::く       │  そういうわけで、今回再会できたのは考えようによっては幸運だったのかもしれない。 │
     ./::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ       │ 俺が気にするなと言えば、少しは荷を軽くすることができるかもしれない。         │
     l:::::::::::::/::::::::::/:::::::::::::::::::::::::l::::::::::::::::::::ヽ:::::::::::::::::::::ミ=‐-   │ 手短に忌憚のない気持ちを伝え、そして以後は必要のない限り関わり合わない。   │
     |::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/|:::::::::::::::::::::::|\:::::::::::::::j      │ それが一番お互いのためになる。                                 │
  ー=彡::::::::::::::::::/::::::::::::::::ー─/┼‐:::::::::::::::::┼‐ヽ一::::::l.____    └────────────────────────────────────┘
    /::::::::::::::::::::l::::::::::::::::::::::::::/___l,:八:::::::::::::::;l_____∨::::::|      ̄ ゙ ‐- ..
   -彳:::::l:::::::::::l::::::::::::::::::::::::/__.  \:::::::::l___∨::人_            ̄ ゙  ‐- ...._
    .〉:::::l::::::::::::> - 、::::/丐シフ`  人::,ノ丐ツ.フ`|:::{                    `
   厶___:::::::/      ヽ{              ムイ─-。.                    }
    f´  /        lゝ         ノ    }     ` <.         ...:;      |
    .〉 .//         l.              ./         `ゝ-─-、-‐゛       ノ
    \/|         l.        ___  .        __ /      |      /
    ./ .{         .}≧:..     ´    ./     /⌒゙        |     /
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   .| l       l  ∧ .l .レ´    〉 / `>-`    /        | ┃       そう、そのはずだったのだ―――        ┃
   | .l       | ..:/  \l     0 / ./         l       ._ノ ┃                                    ┃
   |  l       |:::|.   `Y     ./ /          |  ∠ ̄ ̄    ┃                                    ┃
   .|  l       .∨    ./     ∨           |イ        ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ┛
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   |           ./        |           |

153 : ◆CXpCglr9f6 : 2018/11/09(Fri) 23:34:50 ID:d3e023ad

                 /: /:. :. :.|: : :| : : : : |:____,,、、、、: : :|`、___
             /: /: : : :.∧ : | : : : : |乂___/ /:\:.`、.//
             .: : :|: : : :/ ̄ヽ|\ : : |:.|:.|   _/ ./ / \}/|        やあやあ、奉太郎君は机で黄昏れるのも絵になりますね~♪
              _|:.: :.|: : : :ィ=====ミ\:|∧|ャう示>' /     :\        夕方には少し早い日差しをバックに何かのワンシーンですかぁ?
               ヾ|:.:./| : \`, 乂rツ }:.ヘ   `~~>< ーァミ.     \
               |: ,从: : :|:,ヾ         ⊂ニニ ̄`   ヽ     >へ-=ミ
               |∥ム〉: :|∧      `      /: /¨: ー‐ミ_,//ニ=- .∧   たった数年の間に背もすごく伸びて見違えちゃいましたね。
               |;  Y/\:.∧    t : : : : : フ  /:イ: : : : : `, \ニ=- _-=ニ∧   私なんてなかなか身長が伸びなかったせいでこんなに差がついちゃいました。
             //:.:. :.:\|>s。   ー ''"  / : : : : : : : `,   ∨-=ニ=-'' ̄∧
.              ///: : : : : : : : マ/>     イ|_∥: : : : : : : : |,,__∨-==ニニニ∧   でもでも私も成長したんですよ~。
.               ̄/: : : : : : : : : :.|=| \ ¨  / i|:.: :.:|: : : : :. :|,,、ィム∨二二二二∧   あはっ、どこがでしょうね?興味ありますか~?
            ∥: : : :. :. :.|: :. :.|二ニ=-ヽ__/_-=从: : |: : : : : :.|二ニニ∨二二二二∧
                i|:. :.:|: : : : :|: :. :.|   ./⌒ヽ_/ ̄ ヽ/: :. :. :. :.|ニニニ=∨二二二二∧
                i|:. :.:|: : : : :|: :. :.|  / / ̄{/   /: : : /:.:.:|二ニ/_-∨二二二二∧
               八: : |: : : : :|: :. :.|/  ̄ ̄ ̄}ー.:''" : /:. :. :.ノニ〃/ニニ=∨二二二二∧
            |ニヽ从: : : :\: /    ̄ ̄ ̄}、: ̄: : : : : /ニ.∥ :|二二=∨二二二二∧
            |二二ニヽ: : : :/       ̄ ̄ヽ ̄ ̄/´\ニ=|  |二二ニ∨二二ニニ==|
            |二ニ\ニ}:. :./       _,,, 八: : :{二二\|  マ二二二∨二ニニニ|
            |二二二/二\       /ー‐=ニニ\{二ニニハ  ̄¨¨¬-=ニニニ二二二|
            |二二=/\二ニ\-=<    |二二二二二二|         ̄ -=ニニ=-



154 : ◆CXpCglr9f6 : 2018/11/09(Fri) 23:35:22 ID:d3e023ad

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 :.:./ //_ ̄`|/!:.: /:.:.:.:.:.| ′ ̄_ |.\:.:.:.:. |:.:.:.: /:.:.:.|/ :.:.:.: |/ }/
   イ爪り¨¨` .}:./ :.:.: l:. |\イVfjソ¨¨`\:. |:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|   ┌──────────────────────────────────┐
     `¨¨¨´  /\:.:.:./!ヘ!   `¨¨¨´   .|从:.:.:.:.:.:.:乂 :.:. ∧!  │   頭の中で整理がついた所だたっというのに、なんなんだこれは。          │
.         ′ 〉へ!             |:.:.:.:./|'  |:.:./  \  │                                                  │
           / !            }从/    ∧'      │  放課後になるなり、隣のクラスからやってきてこの調子だ。              │
  ',          j             u /    _, ′      │                                                  │
   ′        `              ,、_ }:7         │  見なくてもわかる、クラスの好奇心の視線が幾重にも向けられているのが。    │
.    ′                  u ./:./ .|'            └──────────────────────────────────┘
   }∧、    _            ..イ>'
      \  ‘ ̄   =‐-     .イ:. !
       |へ   ⌒       .  :`!l:.:ハ|
         | \     .  今   :|ハ!
       rぉび|  `ー  '’ : : : :     |ミ....、
       |ニニニニl  lニニニニニニニ |

155 : ◆CXpCglr9f6 : 2018/11/09(Fri) 23:35:56 ID:d3e023ad

                  > ''゙^~´ ̄,: ´ ̄: ``     __
              ./: : : : :へ: : : : : : : : : : : : :.\/////}
             ./: : : : :/: : : : : : : : : :ヽ: : : : : : : ∨///}
         /: : : : : :,: : : : : : : ',: : : :.:.:.:∨: : :.∨:∨//}
        /:.,: : : : :.:.:f: : : : : :.:|: :': :.': : : : ∨: : : Yゝヽ.∧
       ./: :/,: : : : : : :|: : : : : :.:|:.:.|: : :': : : : :': : : : ∨ン/∧
      /: ://: : : :.:.:|: :|: : : : : :.:|',:.|ヽ: :}: : :.:.:.|: : :.:.:.∨/}/
     .∥:/∥: : : :.:.:|: :|: : : : : :.:| |:| ハ:人_: :|: : : : : :W====ミ    奉太郎君は、部活は何に入るんです?
      |: ' i: : : : : : :|Ⅵ_: : : : | }´ リ 入:.`|: : : : : :|/////    私は生徒会に入ろうかと思ってます。
      |:'  |: : : : :.:.:.|.ヾ代: `: : {/ ,ィヤ示ミx |: : : : : :|//∨
      |{  .i: {: : : : :.{,ィヤ示代∧   乂w'ン.从: : : : : |ヾ./      でも、入る前に他の部活を見学ぐらいするのも楽しそうですよ。
      |'  .|:∧: : :.从ヽ乂_リ  `ヾゝ   ¨´  |: : : : : :|        あはっ、その顔は特に決めた部活なんてないって顔ですね~♪
          |:' ∨: :{ゝ\   、         /|: : : : : :|
          |'  >: :{: : |入   、   ,   /{ i: : : : : :|        それじゃあ、一緒に見に行っちゃいましょうか♪
             /: : : :.:.:| 个       イ  .i/: : : : : :|        さあさあ、善は急げです!
         /: : : : :.:.:|    __`.i´     {: /: : : :.:|>ミ、
           ∥: : : : :.:.:|_jI才ニ=.リ      /{/: : : : :.:|   Y    ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : .
          ∥: : : : :/{ニニニ/´ '      ∧{: : : : :∧{..  ..|    : :  さっきの考えは撤回していないし、今も正しいと思っている。   : : .
        ∥: : :.:.:/{={ニニ./、 γ - .´/ニ{: : : :/ }:i   |    : :  だから当たり障りなく断っておくべきなのだ。            : : .
        {iヽ: :.:./.∧ニニ/ニミx__ /ニ=-..{: : :/  .リ   .}    : ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : :
         ゝ .ヾ/ } マ=/ニ*ニニ≫ニニ=-{: :/  /   /{
            .//.}  マニニ≫ニニ> ´/ .{:∥     /ニム

156 : ◆CXpCglr9f6 : 2018/11/09(Fri) 23:37:21 ID:d3e023ad

        /::::::::::::::::::ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
.       .'::::::::::::::::::::::::::::\::::::::::::::::::::::::::::::::::.  ..::ヽ
      /:::::/:::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::...:::::::::::'、
.     /::/::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヘ       わかった…どこから回るんだ?
  ー=≠::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..
.   /イ:::::::::::::::i:::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::}::::::::::::::::::::::::::::::::::::\   ┌──────────────────────────────┐
    /:::::::::::::::i|::::::::/:::::/:::::::::::::::::::::V:::::::::::::::::::i|:::::::::::::::::::..   │  数年ぶりに会い、互いの近況を話し合うこともなく、               │
.    /::::::::::::::::::l|::::::::::::::i{::::::::::::::、::::::::::::::::::::::}::::::l|::::::::::::::::{ヽ{   │  過去のこともなかったかのように、親密な幼馴染でもあったかのように │
   /イ::/  ̄ ̄ ヽ:::::{::::::::、::::::::::::i::::::::}::::::::::::::::::::::::::::::::::::/     │ そんな不可思議な流れに、流されるのを拒まなかった。           │
    >' ´ ̄ ヽ }:::::∨}イ \:::::::|::::::::::::::::::::/'\{:::::::::::ィ{      │  シノアが何を考えているのかわからないけれど――            │
   } _ ィ 、∨::::::::| -trッ7:/ \::::::::::::/   }::::::::/      └──────────────────────────────┘
   「 ___  l /}イ::::::|    }イ   /::∧イ i   /:::/
  /     }._」' V/\{        厶イ r‐  イ:::∧          ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:: .
.  {   Tく. 」    ',               /     ∨  \       : :  こんな様子でありながら、さっき再開した時に見えた色が   : : .
      ヽ   i ヽ - 、               ヘ } 〉.イヽ      : :  少しも衰えていないコイツを放置できそうになかった       : : .
  .∧        /   \_     /        zイ /::::::i|      : ::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:: :
. r‐=イ}       イ ___,≧ァz 、     r=‐'':::::::::::::::::::|ト...、
/::::{ \ =-   {:::::::::::::::::::::::::::::i\、 「 ̄i:::::r.:y::::::::::::::/::::::::\
::::::::\ \____.ム::::::::::::::::::::::::::::|  | |  l|:::::Yリ:::::::::/::::::::::::::::`::...、
::::::::::::::\ >-イ::::}::::::::::::::::::::::::::|  | |  l|::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::\

158 : ◆CXpCglr9f6 : 2018/11/09(Fri) 23:40:04 ID:d3e023ad
今回はここまでです。
今回の内容が内容だけに次回はなるべく早めに投下するつもりです。

157 : 普通のやる夫さん : 2018/11/09(Fri) 23:37:52 ID:48a40971
押せ押せシノアちゃん

159 : 普通のやる夫さん : 2018/11/09(Fri) 23:41:20 ID:f7305678
おつでしたー
グイグイ来るねえ

161 : 普通のやる夫さん : 2018/11/09(Fri) 23:51:37 ID:624b2da2
乙でしたー

今後、この能力でどんな展開が訪れるのかな

162 : 普通のやる夫さん : 2018/11/10(Sat) 18:06:59 ID:47519aa2


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