ナイチンゲール婦長に関するトリビア 第十一回 『女性について』

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353 : ◆JDoh5u/I1A : 2018/07/01(日) 22:03:05 ID:ptPrYAqc0
                            、
                 __ ,, . . . ,, _       ハ:.ヽ
           ,.、, イ.:.;.:.:‐:.:.:.:.:.:.:.:.:`:丶.、__/.:.:.:}
           , ィ: 、. ヽ/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:、.:.:.:-; イ
            /.:.:./:.::i./.:.:/.:.:.:.;.:.:.:.:.:i:.:.:.:.:.:.:i,:.':,:.:ヽヘ
          i:.:.:.:'.:.:.:/.:.:,'.:.:./|:.:.:.:;ハ::.:.:.:.:.:.!';.:.}、.:.',:ヘ        看護婦になるまでのいざこざを思えば仕方ないというか、
           {.:.:.:.:.::/.:.,'.:!:::/'''''ヽイx .i::.:.;.:.::;zVtzv::}.:ヘ
          i:.:.:.:.<.;r.!.:.:Yγ´ .`ヾ !:.,'.:::ノ⌒ヽ ゙i:':.:r-ヽ    当然というべきか、ナイチンゲールは『家族』というものに
        ノ.:.i.:.:.:i゙ .l.:.:.:从  ’  ; j,:':イ  ‘ .; l::.:.:|
         ⌒ノ.:.人 .V.:.:i. ゝ - イ  " , ゝ - イ Ⅶ;!     決していいイメージを持っていなかった。
           ,':.:.:`ヘ:::::',    ┌.‐.-. 、      !:/
            /.:.:::ノ!::マヽV . __'; : : :,/   _ ..ィ:.ハ
             ⌒ フ-ヽ.Vヾ:/ ,∠_二_V ̄ヘ;::.:.ノ<:ゝ     「おい、なにこっちみてんだ、○すぞ」
                    / ,i゚|¨¨¨!¨゚i.',   "
                    ,' ,'!゚¨¨¨|¨゚.! ',
                 L_,'/=zl二lzt!ニ',           このことは生涯ほぼ変わらなかったようだ。
                弋ムtzzAzztヘ_ノ
                 `itzァ--rztr'
                      |'7   V'|
                 └′  ヘ+




354 : ◆JDoh5u/I1A : 2018/07/01(日) 22:04:25 ID:ptPrYAqc0

 ....::.:|: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :《》: :《》
 ....::.:|                                       《》 《》
 .....;::|                         ,.、t''T叮了丁丁Ti¬-、      《》 《》     ナイチンゲールにとって家庭や家族は牢獄に近い
 .....;::|                       ,.<ヽ>‐ ´ || ̄|| ̄||`^''く,r`>、    《》 《》
 .....;::|                     .,心>イ'__||_||_||_||_||__ヾk,. ヘ   《》 《》    イメージだった。看護婦を目指して衝突した時、
 .....:::|   ;; : . .    , ;..      ム,.//' ̄|| ̄|| ̄|| ̄|| ̄|| ̄||;V‐''',   《》 《》
 .....;::|                    |ニ:!;{_||_||_||_||_||_||_||_,lYニl   《》 .《》   実際に、家族は物理的にも彼女を外に極力出さない
 .....;::|        ;::. .        ├'"!´|| ̄|| ̄|| ̄|| ̄|| ̄|| ̄||`|''r┤   《》  《》
 .....:::|                     |-ー||]|_||_||_||_||_||_||_,|ー-|   《》.  《》  ようにしていたことも大きな要因だろう。
 .....:::|                     |-ー|´|| ̄|| ̄|| ̄|| ̄|| ̄|| ̄||`|ー-|   《》  《》
 .....:::|               ` ;   |-ー|_,||_||_||_||_||_||_||_,|ー-|   《》  《》   彼女が一度は結婚を考えた男性と最終的に別れたのも
 .....:;:|. `  .  .         .,     |-ー|´|| ̄|| ̄|| ̄|| ̄|| ̄|| ̄||[|ー-|   《》  《》
 ..::::::|              . ; '  |-ー|_,||_||_||_||_||_||_||_,|ー-|   《》.  《》  この牢獄に戻ることが嫌だったからだ。
 .....;/|    `;        .  _, ,..-‐|-ー|´|| ̄|| ̄|| ̄|| ̄|| ̄|| ̄||`|ー-|   《》  《》
 .....:l i.      .,  ;.. . ._ "__,|..-‐'|-ー||]|_||_||_||_||_||_||_,|ー-|   《》 .《》
 .....;:lノ. ; '  _,,..-ー.'"l_. ._ l,..-‐; |-ー|´|| ̄|| ̄|| ̄|| ̄|| ̄|| ̄||`|ー-|   《》 《》

355 : ◆JDoh5u/I1A : 2018/07/01(日) 22:05:21 ID:ptPrYAqc0

                   /
                  /〃──-ェ,,
               ,, < { l      ` 、
              /            \            「家族とは月と地球のようなものだ。
               /               ハ
.             /              _  ハ           月は決して地球から離れられず、地球は
            /   /i   i\      ム マ ゞニ=-‐
           ''.   ; マ ト、ム \、     ム マ i!           月の一面しか見ない」
          ∥i   |__マ; \゙、 _\ヽ l\ム ヾ\
          ∥ |   |__`  ``  _マ, iヽ ヽ} | /
          " . |   i弋歹ヾ    ''弋歹ソ} |    ' }
            }八 ヾ、 ̄  .:i    ̄ ,i! |   /    ノ}         家族というものに対して彼女はこうした
              |ハ∧ヽ   `     / i! |  /! _ェ==' /
             / マ \  ー-‐  ,イ ノ/ / r´-─ "__ ____    表現を使った。他にも気晴らしに書かれた
               ∨、〕i:.、 __ / ム'´  ヾイ: ̄入─-ヾ ̄ ̄ ヾ
          ≠三ニヽ__| ̄`li!l ̄ ̄´ ヽ /: : :/   ̄\===''   小説では家庭に囚われた女性が主人公だったりする。
         // {    {  iノ_|i!|_{┼}/ `|: : : /      ̄ ̄ヽ__
     ,, < ´  |   |  //       ヽ: /         \゙=== この小説が書かれた時、まさに彼女は
   ,,<         |   | //         y              \
   '             |   |/           \           ∧   看護婦になるかどうかで家族から監禁中だったわけだが。
  ;             |   |             i! \/         ∧
   ,            |   |             i! 'i |\         ',
   ∨        |   |             |\            }
    マ        |   |             /  \            /
     ヽ       l   l            イ    \_____/
      }        l__l             ∥!ヽ    /  !
     /        lt─‐tl          ∥  ム-‐─' ィ }'

356 : ◆JDoh5u/I1A : 2018/07/01(日) 22:06:42 ID:ptPrYAqc0

                 ___
           ,  ´  ̄     `  、
        >             `ヽ
       /                 ヽ
       , '                ',     ∨
.      /                 ',    ∨
     ′          l  ,  ! l.   l    ',         家庭というものは女性を縛るものでしかない。
.    i             |  ,l .A l  |    .l
.    | !    !     /  | 、/! /u ',.}  .|      |       女性は家の中の事にかまけてないで、もっと
      l !   .|    l ,'   .l /`l/ゝ__}|   '     |
      | ,   .| .! .l.|   l/ ''r≠≧}  /      .!       社会に出て働くべきなのだ。彼女はそう考えていたし、
.    |. ,   .| |  !.l、  /u  (;;'';;) | ./ l .}  .| .|
.     | ',   ', .l  |/.ヽ/==l{ ` ̄´ l/  .l ,  ∧{       それと異なる態度をとった叔母にだいぶきつい言動を
.     | , .', ', .ヘ.|ヽ !__ノ   ゞ====''|   .l/ / ヾ
.     |∧ ', l, |`  ̄         u.|  ,1 /         示したのは以前触れたとおりである。
.    '' ',. ヽ|、 |ゝu    r_っ   。s´l  / l/
       ヽ| ヘ|ヽ{ >s   __。s´ u{.| ./ '′
            `  __rr|    /|/ ヽ          「いや、あのさすがに娘の結婚式は一大事だし……」
           __, ィ´//./rrr/  ''} / ≧-、
         / i! ./ ,ィ /,,==\  /7' /    ',
.         ,{ .l! , /::レ {! ; ;/':::ヽ'::} /   ,ィ≦}      これは当時としては極めて進歩的な考えである。
        /.{ |! l/::::::::::7; ;{:::::::::::::|,′./ -‐ヽ
         / ',   ,'::::::::::/; ; ;l::::::::::::! ./ ,ィ´   }
.        i  .{ヽ./::::::::::,'; ; ; ;l:::::::::::l  {/      }
.         l  ./ `{:::::::::::i; ; ; ; ;!:::::::::l /i!     .}
       l  ,   l:::::::::::l ; ; ; ; |::::::::| / .|!      .}
        | .{  |::::::::::|; ; ; ; ; |:::::::l/  |!      .}

357 : ◆JDoh5u/I1A : 2018/07/01(日) 22:08:07 ID:ptPrYAqc0

   チョット グサット クルカラネ!
──────y─────      _____
              _____  /_____/|    クリミア戦争後にナイチンゲールは看護学校の設立を
       __     |_____| |       | |
      ヽ+/ +   /∧_∧    i, | [二].[二] | |   行ったが、これは質の良い看護婦の育成だけでなく
      ( *゚ー) l  /,(´Д`; )  /|| | : : :  :| |
     と〈  : 〉⊃// /    `i /   |::========::| |   女性に働く場を提供して経済的自立ということも目標にしている。
      |  : | / (,/l    |丿/  ::|        | |
      /iiliiillゝ/   / / / / /'   |        |/   看護学校の生徒は実習中はきちんと給与が払われていた。
      ~し`J/  (~~)(~~) /     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
          ̄|| ̄ ̄ ̄|| ̄


                  >    ̄ `  <
                   ア´            ヽ
                  , ′              V
               / ,   ;  l{    ゛        V                 そんな一方で、ナイチンゲールが
              ;      i{, 斗  ´ ̄`v  l    ゛
               { i  {l ´_     ィ弐ト、;  : l                  フェミニストの目指す女性の参政権に関して
             ヘ{V i!'<てソ`      ´}   ;  i!
                lヾvト      ′     l   7v                 極めて冷淡な態度をとっていたと聞いたら、
                i ハ     ,  、   l  7ノ   !
                l  ('ヘ            l 7    ; -=ミ            ひどく矛盾した態度のように思われるだろうか?
                i!  `个      ィ 1 ,' ;  /, '   ヽ
               ゛  l {  l `   ´-===v  /_, -=ミ、ヽ`
                    ヘ j ゛  fミ/=ニニニ>=" ´ /   ヽ
                   _  斗ミ三㍗'~´     , '      ゝ _
                   ア´          ` ト ヾ /           `ヽ、
              >ア               `{              丶、
          >  ´  i 7              ' ゛              ヽ
       , ´      l {                ハ _             \
.     ア        iハ                    ̄アミ 、            丶、
    i!         i!ヘ                   ィ     /    丶、            Y
    |             〉.ヘ、            イ    ∧       ヽ'´        i!
.   八           ノOv∧`    ̄ ̄            イ r'         j        7
     ヘ、       ィ/ ./ ∨ ヘ ゙`               イ   }      /           7
      ヽ   彡' iO.{  V ヘ   ` ミ、       イ   〈      イ        /
         ,>  ,  l  l   ヾ  ヽ、          イ {   }     ノ         ′
      f l    jO/     丶   ヽ       ノ  〉゛   /   j´          '
       j  }'  /  j{ _  -=ニニ=-  _   ヽ '   r‐'  ,イニ三ミト,、      イ

358 : ◆JDoh5u/I1A : 2018/07/01(日) 22:08:27 ID:ptPrYAqc0

                              '"~´ ̄ ̄~"''~、
                       /.,. '"~ ̄   ~"'~、 \
                       /./             \
                  ,.' /   /   /           \',
                     / / ,   ′ ./       ヽ    ./,',
                      / / ,'  |   |   i{ /,   ∨   ./,!
                      | i |  { /|l  /|   l{  /,v  ∨   /,jI斗- 、、
                      | l |  {.,' !  {|| l{∨ /,∨  |V }  !i≦_ ̄``
                      | l |  {.二L」_{. W l{ V /, V l } .}  !|≫=ミメ、
                      | | i:V l{_」L」_ {` V { ´V~"'~j }/}  !|',   ``
                   ',| |! ヽ{` 乂zぅト ヽ{ ,ィfj万ア'≫.:}  !l }
                      ',|  {   `¨¨   }     `¨´   / }  !|ノ
                      |  {',      〈        /.ィ}  !|                   第十一回 「女性について」
                      |  {.ヘ               / : : }  !|
                    _ -V ', \   t‐ュ    / `ヽ }  !|
                 _ -ニ二二V' ', {. `: .     ..。s个/   .l } ./!|- _
             ,イ二ニニ, -- \} ', }  `¨´   { /   l }/=リ.ニニ- _
.             /二二二,.'  ./ {    \       /    .|二ニニニニニ',
            /二二ニ/   { {     \.   /       |ニニニニニニ}
              {二ニニ'W     {ヽ', _ ..>'"⌒ヽ/ ̄~"'~、___/二ニニニニニ}
              {二二ニ{     {  、  `ヽ   //,.'"   ,'二二二二ニニ/
             /=, ----{    、  \   ', / /     ,'二二二ニニニニ{
         /'ニ{.   ヘ∧     \`¨´`~、       ,'二二ニニニニニヽ
         ,イ.ニ/{   { ∧      `¨¨´  }        ,'二二ニニニニニニ}
.         /-ニ/ ',.   ∨/\        .イ      .{二二二二二二ニニ}
        {-ニ,ヽ  \  ∨、  ≧=-=≦ o         {二二二二二二ニニ/,
        /ニ/{  \. \_.ノ ノ ,イ      {         W二二二二ニニニニ/,
.       /ニ/ \.  `ー=≦ノ /      {o.         V/二二二二ニニニ/,
      /二{  { >--< ノイ ≧=--=≦ ≧s。.. ___ /ニ/ ̄ ̄`寸ニニニ/,
.     {-ニl{   ≧s。.. _//   `~、、     _ ..。s≦ {/         V二二ニ}
     W-l{         /       \`~、、     >'"          }二ニ./
      V /,      /          \  / ̄ ̄ ~"'~、       _ /ニニ}
        寸h、__ ..。s个             ./          ',_  -ニ∠二>"
        `¨¨´  |          /       ',     }     .,'
              |          /       ヽ',     }     .,'
              |l       /   /        ノ    ./      ,'
                 V     /   /  / γ'"~´    イ     ,'
               V'     ゝ/  /   ゝ----=≦        /}
                   V'  /  /   /  /           ./ .}
                 V (  /   /  /            / ,'

359 : ◆JDoh5u/I1A : 2018/07/01(日) 22:09:42 ID:ptPrYAqc0

                        _    _
                       '": : : : : : : : : `: .、
                 /: : : : : : : : : : : : : : : : :\
                 /: : : : : : : : : : : : : : : 、: : : : : ヽ
                ': : : :/: : : : : : :i: : : :ヽ: : :ヽ: : : : : :、          一応触れておくと、ナイチンゲールは女性参政権を
              /: : : :.': : !: : : : : ': : : : :'; : : : :. : : : : :':
               ': :!: : :|: : |: : : : : :ト、: : : }: : : : '; : : : : :':        求める団体の委員に名を連ねている。
                 |: :l.: : :ト: :l '; :.ヽ ! \';.l : : : : l.: : : : : :   ,.イ´
               V: :、_ゝ、 \!`>t::ァフ : : : : l⌒; : : :.}/:./      が、これは自発的なものでなく、再三辞退を
              Y: :ヽ弋ッヽ   ´ ̄ ´l: : : : :.lヽ.} : : /: :/-:.、
                l : : :.  /         !: : : :.:ハ.イ: : /://⌒ヽ   繰り返した上での受諾であり、団体の一員として。
                 l:i.: : :.  ヽ      /: : : :/:´: !: /: : :/_
                 l:l: : : ト.  ー ‐    /: : : /!: : : :,イ__/´⌒`     活動したこともほとんどない
               ';!: : :.! \      .// ´ .ト.(二ニニ)、
                ヽ: : l   >‐ '"./ _,..イ l./:./:)l、 〉
                    \l   l\!,.-‐ ''"    V:./、ハ \
               _,.--、___l .!          V: :.ノl__l\!
                / /二ニ/ヽ ,'      ./ rー<)! ', 〉       要は名前だけ貸した、ということだろう。
             ,イ ./ /  /   V__-‐ ''" -‐!    ` </、
              / l :!  l  .l    / / -‐    >- .__,.-―ヽ     ちなみに、この団体に加入したあとも
.           / _,.ノ  l  .!  / ./ _....     / ,./   ',
         >'"     l  .! ./ ,. ' '"        ./  /    / !    彼女らの活動を非難し続ける態度に変わりは無かった。
       /         .l  l /  _         , イ    /   |
.    /::.       ヽ .l ./   .//.ヽ.         .::/   /     l
    !:::::::..        、.l ./:.    / ./ ヽ    ..:::::/          ハ
    l::::::::::::::::....  ` ! {:::::  i :'" ./ ヽ .......::::::::::/        /ヽ:)
.    ';:::::::::::::::::::::::::::ー:l .{:::::..  ! : :'  / )::::::::::::::::/    /   .∧:i:〈
.      ヽ:::::::::::::::::::::::::::::', ';:;.<!     /::::::::::::::::/   /   ,.' /:Y: )
      ,..\::::::::::::::::_,.<'///八    ノ::::::::::::::::/        / .(: ;' :.)
.    〈  -―"" ̄   l////////\イ:::::::::_>" __    ./   Уノ

360 : ◆JDoh5u/I1A : 2018/07/01(日) 22:10:50 ID:ptPrYAqc0

                      _____       ____
                   . . .: .: .: .: .: .: .: .:---<//////}
                   ,.:./.: --.: .: .: .: .: .: .:/ .:V//\/
                   /.:〉.: .: .: .: .: .: .: .: .: /.: /.:V////\
             _ '.: .:⌒.: .: ヘ.: .ー.: .: .: .: /: /.:}:V/////∧
          ///.: .: :/.: .: .: .: .: .\ニ=- __ '.: .:/.: '.: :V//////}         単なる女性嫌いだった、ということはないだろう。
        __/// /.: .: /.: .: .: .: .: :',.: ㍉/⌒㍉.: /.: .:.}V//// :.
        \//.:イ.: .: .:'.: .: .:i : .: .: .:V: .:/:i     ミ.: .: }.:}_/.: .: .: :.       破滅的な結末を迎えたとはいえ、叔母のメイのことを
           У.: .: ./.: { . : .:{ : .: .: .: }.: .: .}  ィ示笊 ミ.: }.: .: .: i.: .: .: :.
          //.: {.:i/.: .:.{.: .:斗 .: .: .: .:}.: .: .} 〃{::/(_,  V.: .: .: .}.: .: .: .:.     彼女は深く信頼していたし、クラーキーを始めとして、
       〈//.: : {.:{: .: .: {/八.: .: .: .: }.: : 八 乂ツ.:.:.:. }.: .: .:./.: .: .: .: :
        V.: .: {.:{.: .: :/.: .:、.:\.: .: 八.:/   .:.:.:.:.   }.: .: .:,.: .: i.: .: .:}     何人もの女性の友人が彼女には居た。
        .: .:..'.:|.:{.: .: :. .: : {\ィぅて( ⌒          ,: .: .: .: .:. }.: .: .:}
         /.: イ.: |八.: .:i.: .: 八〈{ vツ.:.:. '          /:./.: .: .: .:}.: .: .:
       '.: / |.: .: .: \{、.:、.: .:::.... :.:.:.    _ ノ    .:.:/.: .: .: .: .}.: .: ,
       .: :'  |.: .: .: .: .: .\(\(.:.〕iト.,          /.:/.: .: .: .: . :}.: ./
      i.:i   : .: .: .: :. :. .i .: .: / ̄}Y≧=-  -- イ.:/.: .: .: .: .: .人/
      |.:|   : .: .: .: i.: .:.{.: .: ′  ノ }/i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ノィ .: .: .: .: .: イニ}、
      |.:|  八.: .: : |.: .:.{.: ..{   ' ノLニニニ=- /.: .: .:/.:/ニ/.:.\
      |.:|    \.:八.: .: 、.:|、 / /_ ヘLニ「  ̄ ' .: :/.:/ニ/: ..    、
      |八    \:.\.:_.:| V  '  / } //.: .: .: /}ニ/一'⌒
      |  \    \:「 rく       rァ</ ⌒¨¨
              /、八/⌒ ¨ヽ 人 __ _          .....:::.        }
           --</  { / / /}/ニニ匁厂(     . . :/
         /    /  V / //〉-=ニニ匁厂(  . : /        . : : '
          /.:    〈:.   、//⌒{ニニニニニ匁厂(/       . : : ./
.        {/     . . : : :\. -- へ-=ニニニニニア: .       . : : /
          〈: . .   . : : : : . . /⌒ー┘ニニニニニ/: .      __ . : :/
          __ --=ニニニニニニニニニニニ/___ _ r‐‐<⌒ア^

361 : ◆JDoh5u/I1A : 2018/07/01(日) 22:11:55 ID:ptPrYAqc0

                、: :. : : . : .: : .: .: .:. : : . : . :. :. : .: : .:
      ,. - 、    __ノ:}   : . : .: : . :. :. :. : : : . :. :.: .: :. :.
       {: f´   >. : : : : Y´`ヽ、 : .: :. : .: . : .: . :. :.: . : . : .:. :. :. :
       ヽ:>:´-:': :-.、:`ヽ: : : : :ヽ  : .: .: .: :. : . : : . : . : .: : . : .
      ノ: : : : : : : : : : : : : ヽ、:.、:丶ノ} : . : . : .: .: .: : . :. : .: .: :
    ヽ、_,: : : : :r :{ : : : ト、: : : >: ー '    : : : : : : : : : . : . : :
      /: : : : : {ViV/: : !-ヽ; : }、: : : }     : : : : : : : : : : : : :
     ノ: : : : : {, へV:.リ ,- 、: :} 〉: :V       : : : : : : : : : : :       が、同時に男性嫌いでもない。
      `ー ; : : : :.,ゝ- ン    }/!ノ: : : :.,      : : : : : : : : : : :
      ノ_ノヽ: :.>    、  /: :\: : : :.,       : : : : : : : : :      むしろ交友関係を見た場合、女性よりも
         { { ゝヽ、 v ラ /l、: : /`ヽ: :,       : : : : : : : :
         _ `ヽ、  `ヽs。イ//!ノi/  }ノ|        : : : : : :      男性の付き合いのほうが圧倒的に多かった。
      ,ヘ´   ` }≧s、}`Y {:.:.:.:.ト  _          : : : : : :
      .{ヽ\  〈、   }:}◇{:.:.:.:.:.:!     ~  ヽ/    . . : : : : :       ただ、男性との付き合いと言っても、その
      i{   >.> / ` ̄i´_::__:.:.:.:.:.r i― - - }!   V/ . : : : : : :
     i{// /   l´  } }:.:.:.:.:V !  | |}!  . : :. : : :          大半は仕事関係の付き合いである。
     {、<  ./    ! 、 .} }:.:.:.:.:.V !  | !}!. : : : : : :
     { \゛/   /.i ∧  } }:\/.:.V ! .| .i | ̄ ̄ ̄ .ト__
     }! / {   ./ .!v ∧ .} 「 ̄ ̄ i i.! .i.|>     i|- ノ
     {/  \ / .i、V ∧ }.!____ 」 ! i !|>      | }        「おや、我らが司令官殿、今日はどうしたんだい?」
     〈 、   ` ー '.} V ∧ .} }:.:.:.:.:.:.} i i .|       i|_人
     V \     }  V } .} }.:.:.:.:.:.:} .! └― --.,┘i }
        V  > -, ' ´  }  } } }:.:.:.:.:.:.} !  { V/´~ ノ ノ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄} >  }  } } }:.:.:.:.:.:}  i  ヽ、ー   /
――――――――} i     } } }:_ -、 _ !   } ≧s '
             | V `ヽ_ - /     ヽ ヽ` ヽ、

362 : ◆JDoh5u/I1A : 2018/07/01(日) 22:13:43 ID:ptPrYAqc0

                   _jI斗-=ミ、
                 ///:::://:::\
                  _{:、:{:{::://-‐:::::::∧          「来週までに報告書書き上げろって? 無茶言うなぁ……」
                /,ィァー-‐''"¨ヽ::::::::::::
                   |:| |_{_   __ ∨:__:::|
                  \'x=ミ、´r==ミ 〃 ノ:ノ            だが、スタート地点は仕事だとしても
                 ∧ .}       ,_//
                      ∧ `―ァ  / {;:{             ナイチンゲールは彼らのことを深く信頼していた。
                    ヘ ー ' / /∧
                  ///ーく‐ァ'///∧、          一方で女性陣の付き合いにはそういった存在はほとんど居ない
                 /'////⌒V/ ////}:` <
              _jI斗匕'///´   ,イ//////::::::::::::::::::ヽ     (一人だけいたが、付き合いが長くなる前に病死した)。
            /::::::::://///  ///// /:i:::::::::::::::::::::圭L
             /:::::::::,'////:} /:://///:::::::j|:::::::::::::::::;圭圭L    叔母はもともと親戚だし、クラーキーは子供の頃からの友人だ。
           /:::::::::::| ///:::{ /:://///::::::::j{|:::::::::::::::::\ヽ/∧
         /:::::::,'::::::::| //::::::}'::∥'///:::::::::j{i|::::::::::::::::::::∧∨.∧
.        /:::::::/::::::::::|/,':::::::::::∥///:::::::::::j{i;|::::::::::::::::::::::∧∨ ∧
        /:::::::/{ ::::::::::|/|::::::::::∥ //:::::::::::::|i;i;|::::::::::::::::::::::::∧∨、∧
.      /:::::::/i;{::::::::::::|/|::::::::::j{ // ::::::::::::::|i;i;|::::::::::::::::::::::::/} | }_r‐┐ァ
.       /:::::::/i;i;{::::::::::::|/ト、::::::j{//::::::::::::::::::|i;i;|:::::::::::::::::::::: } | | } ヽ_ノ´
      ∥:::::/i;i;i;{::::::::::::|/| |ヽ::j{/:::::::::::::::::::::|i;i;|:::::::::::::::::::::::乂 ヽ\ }/∧

363 : ◆JDoh5u/I1A : 2018/07/01(日) 22:15:28 ID:ptPrYAqc0

                     ___
                    。s≦: : : : : : : : : : : : :≧s。
             。s≦: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :≧s。
             /  . . : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : \
           /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
            ,': : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ: : ヽ        そしてそうした仕事を通じて信頼関係が醸成できるような
         /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ',: : :',
          /: : : / : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ', : : ',      女性が現れなかったことが、彼女の女性に対する
.         /: : : :,': : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :',: : :',
        /:/:: : ,': : : i!: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ', : i}     一番の不満だった。
.       /,イ: : ::,': : : :i!: : : : : : : : : : : : : :i!: : : : : : : : i!: : : : : : :i!: : :}: :i!
.       ,'i{ i! : : { : : : i!: : : : : i!: : : : : : : ::i!: : : : : : : : i!: : : : : : :i!: : :i!: i!    つまり、端的に言うと、
     { i! ',: : :i!: : : :i!:_:_: : :イ: : : : : : : :∧: : : : : : : :イ: : : :_:_: :i!: : :i!: i!
     ヾ}! ',: : i!: : : :i!: : :≧i!-:=:_: : : :/ }!: : :_: :=:/ i!≦: : : : i!: : :i!: i! 
         i/: :i!: : : :i!-=::_} {:_:_:_:_:_:_/   }!:_:_:_:_:/  i!:_:_:_:_:_:i!: : ::i!: i!
       〈: : :i! : : : i!____             ____i!: : : : : : i}
         \i!: : : : i! { {いじ心           ィf:じい} } i!: : : : : : i!
          i!: : : : i{ 弋二少'        弋二少  .i!: : : : : : i!      (私と一緒に働いてくれる女の人はどこにもいない……)
          i!: : : : :i{                      i!: : : : : :/
.           i!: : : : ::i{         i         イ: : : : : /
            i!: : : : : i{                   /:i!: : : : :∧
       。s≦圭〉、: : : : i{> 、     _ _      イ ,i{: : : : /圭≧s。
     /圭圭圭圭〉、: : :i{   {≧s。   -   。s≦} ,i{: : : :/圭圭圭i!〉、    ということだった。そしてこれが冒頭の話にもつながっていく。
      {::::寸圭圭㌢::≧si{:::::::::>、_≧ - ≦少´::::,i{: : :/:::::寸圭圭/:::::}
      ',:::::::寸㌢´:::::::::::\ \::::::::::::::::::::::〉〉::::::::::::,i{。s≦:::::::::::::寸㌢´:::::,'
      ',::::::::\:::::::::::::::::::: \ \:::::::::::::::{ {:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::/
       ',::::::::::::\:::::::::::::::::::: \ \:::::::: i !::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::/
       ',:::::::::::::: }:::::::::::::::::::::::: \ \::::i !:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::{:::::::::::,'

364 : ◆JDoh5u/I1A : 2018/07/01(日) 22:17:30 ID:ptPrYAqc0

               _  -──-  _
           、丶`           `` 、
            /                 \
           /                     ',
         ′                  |       ',       さて、とは言っても、実際に女性が働くというのも
                   /      |   |      ',
         |       |   '         |   |      ,     当時社会的に無理がなかったか、という話もあろう
         l       |  厶__ /    l   l   /   }
          ;     |    |/⌒ ̄ ⌒ V_ /_ /〉 ′}      ナイチンゲール自身も、議会での証言すら、
       ′   |    |斗ャ允ミx、   斗ャ允ミ、j/  ,'
        }   '⌒|    |^`└┘        └┘ノ∧ ′    女性という点で出席するかどうかで大揉めするような時代である。
   <⌒ v   {(f^l   |         、    /}ノ i
      > {  人 |    |          ノ    爪.  |
    /  人   ^]   |              / l   |
    ⌒   \  j   |.       t ュ     イ l   l      「私は別に社会的に女性に難しい仕事をさせるつもりは
         /⌒{   | 〕ト        / | /   ,
       //>八    >   ≧s。  ィ    |'    ,′      ありません。お願いしたいのは私の事務所でできるような
      / </ニ{「⌒≧=‐ __     jハ  ノ    '
      \ニニ/j|{ニニニニニニニニ≧=‐vニ=‐}  {  /        資料の整理とか、そういったことです」
        ̄ ノ人ニニニニニニニニニニi{ニ=‐jL ⌒
    _  ‐   {  \⌒ ー=ニニニ=i{ニ/⌒  ‐  _
  ‐         、  \     ̄ ̄\\        }`丶、

365 : ◆JDoh5u/I1A : 2018/07/01(日) 22:21:26 ID:ptPrYAqc0

                   _」L二二L」_
                   ,.'"        `  、
             /              \
.              /                ∧
               ′/           } l| ',   ∧
           /      / }    } l| ',  ∨'∧      「ですが、残念なことに、女性の大半は向上心とか
.            ,' /  .//  / /} .} ./ l  }   }  l|
           {/{///`'~、、// / ./ >'"}   }  l|       向学心というものをまるでもちあわせていない。
            /  {_,ィ示ぅk、イ_//,ィチ示㍉/}/リ
           /   ∧ V_ソ ::::::::::::: V_ソ /,' i .}        母や姉のように社会の一般常識すら怪しいのはさておいても、
.        /イ{.  i {:{ `¨¨¨   ̄ ̄  ¨¨¨´/ /./ r 「}/〉
          ゙{V /゙{::. 、    __    ∠ /}/ .} l }/    そうした常識を知ろうともしないし、本一冊
            ヽ{r≦ 个s。. (     ) .。s .}/ r≦´ /
.             ,斗}∠,。s≦〉:{>‐<}二二/´ ̄} イ      読めばわかるようなことすらわかろうとしない、
           ,-{/_.ノ{ --、、\:.∧oV:>く  ノ‐'ニニi
.         _{ ノ‐ァ" {: : : : :`<__>'"寸ニム' Lニニ」      その態度に失望してるんです!」
        Y、/_.ノ  ∧、、: : : : : : : : : : }>":.V: : : |
         { .}_ノ   _,{ ∧: `<: : :. :.>'": : : : :.}: :. :.|
.        {ソ、}_r /ノ .ィ∧:、:. :.`¨´ : 从 、 __ ノ : /       あの、婦長、場末のチラ裏とはいえ、あんまそういう事
        ヽ ノ ヾ二.ノ ∧:.≧==≦:.|oiヽ\`¨´
.          `¨´       }: : : : : : : :|o| : :ヽ〉         言うのはよろしくないので、そのへんでなんとか。

366 : ◆JDoh5u/I1A : 2018/07/01(日) 22:22:45 ID:ptPrYAqc0

          -――‐-
       /           ヽ  !ヽ
      '              ヽ| }
      /           、  、 ヽ  ヽ ,. |/|          「思うにですけどね、女性というのは
     '  |  .|   |   ヽ斗┼|、 | } l } .!
    |   !  , |- ヽ ヽ   }/_大寸} ! |.| リ          自分が愛されたり、共感されることには熱心ですが
    |  X´、|-\ \` イ切り,/ ハ| l l/__
     , \ _]ィ切リヾ \| -‐´レ'   |/ィ'´ ̄        そのくせ、決して自分から愛したり、
      ヽ |ヽゝ ー ´〈       |イ  |チ
       ヽ \           |  /人)          共感することというのはほとんどない。
        レ\ ヽ   (  )   /!/)爻)
            ヽ|>s __/_-_-〉-)く_          クラーキーは女性の方が共感能力は高い、などと
       ,..-∠二ニニ}云{|_-_-_/<ニoニニ。-_
        l: : : /: : }  }:|:ヽヽ´: : : :`ー―‐、/`ヽ     言いますが、私からいわせればまるで逆です。
       }.: : {: : : ',   ',!o: 〉〉: : : : : : : : :| : : : : : :}
       |.:.:/:´: :ヽ ̄ヽ//; -‐ : : : -..、:|: : : : : :リ    女性より男性の方がはるかに共感能力は高い。
       j:/: : : : : : :\/: : : : : : : : : : :.\ : : : ハ
        〃: : : : : : : : /: : : : : : : : : : : : : : : ',: : : : }    それにちょっとした情報の伝達すら不正確で……」
       {:::::::::... : : : : |: : : : : : : : : : : : : ...::::::} : : : |
.     八:::::::::::::::::::::::.、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::リ : : : |
         ヽ::::::::::::::::::::::':、:::::::::::::::::::::::::::::::: /: : : : :|     ええと、婦長、それで選挙権の事なんですけど……
        /.:`ー――‐. ^:ゝ、:::::::::::::::::::; イ―ァ―‐_、
       \: : : : : : : : : : : : : : 了////////二  ミ}
         `ー― ´ ̄ ̄` ー‐|///////,{―  ン

367 : ◆JDoh5u/I1A : 2018/07/01(日) 22:24:30 ID:ptPrYAqc0

                      . -―――- .
                   . :´:/ : : : : : : : \: :` . 、
                 /: : :/: ; : : l: : : : ヽ: : ヽ: : : \
                    , . : : : : : /: : : l!: : : : : |: : : : , : : : :ヽ        「だから私はあのフェミニストとかいう
                /: : /: : //|: : : :| ヽ : : :/: : : :, : : : : :',
                  ,: /: :' \_/ | |: :_jI斗*''~: |: : : : : : : : : : }  ,.イ     連中にいつも、イライラさせれらるんです。
                   |/: :イ : : jIヽ|∧: :|,ィ茨ミ,リ l: : : :| : : : : :|/: /
                 / /: | : f芋ミ    ̄ ヒ」 ムイ: : : :|): : : :./: : /_     彼女たちが何を言ってるか、知ってます? 
             /イル |ヘ_} ヒ」,        /: : : :.:|: : : :/: /: :.ヽ
                     从: :}          //: : : :/ : : //:/⌒ソ    仕事が無いですって? そんなものは 
                  /: : :八    __    'イ: : : :イ: : l≠≠》k、
         __       ヘ: : : :| ヽ  V  ヽ  /: :./ レ'ム云云≠=‐-、  いくらでも用意しますとも!! 有能な女性秘書が
           ∥}       \:.|   \`  ̄ ∠_/, -ニ三㌻        /',
          ||_j           ヾ     ̄ ≦〉≦三三ア           / |  ほしいのは私だけではないですし、
           `|{`ヽ       ____,ィ寸}{{l三㌻´         /.  ∨
       l⌒,|lヽ \     γ´   / / /`ー┐/           /.    ∨ それ以上にこの国の看護婦のたりなさ具合といったら!」
        「ヽヽ!!/   }    |    ./ / /.O  八           ,      ∨
       \.ゝ!{   |   |   / / /   /              /       ヽ
        {`ヽ)ヽ  ノ-、.   | }. '  | /o./           _ -=〈          \
          {ヽ_)   ||-ム,jI斗*'´!  |.'/            / ',         ヽ
        `ェ'ヽ-イ_-ア    l /            /  / \
         マL__,-ヤ      |/                 /: : :.:/    ヽ         \
             マニニ{. : : : : : . / . . : : : : : : : . . .     : : : : : /     /:〈\          ヽ
           マニ-',: : : : : : : { . : : : : : : : : : : : : : : . . . : : : ..,    ./)Y:) \
           ∨ ∧: : : : : : '. : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :/   ./(:/{ }    ヽ.         }
                ∨. \: : : : : 、: : : : : : : : : : : : : : : : :./   ../ {:.Y:ノ     ∨ニ=-    |
               ∨.  >s。: : \: : : : : : : : : : : : :/     /(乂: r'       |         |
              ∨      ヽ: : :l≧==―‐=≦      {!メ:_ン´        |         |
                  ∨       }>ヽ  \: : : : : : : :  -=≦ノ}         |         |
               \___λ   \  ヽ: : : : : : . .  イ |_        |         |

368 : ◆JDoh5u/I1A : 2018/07/01(日) 22:25:40 ID:ptPrYAqc0

                          __
                   {  ,. '"´      ``~、
                     `ー==≦/     ~"''~、 \
                   // / | |! {         \ ',               「だというのに! あの連中は!! 自分が
                 /イ ′| |! { l{   \ \ \:.
                 /"/ | | i l. V:', ∧、 \ ヽ  ,  ', ,ィ/           努力すること無く、やいのやいのと騒ぐばかりで!!
                〃 // | l. VV {:V',、∧::`:..、 ',  ', V}/ / .ィ/
                 ∥ ,'/ l| iV',VV';::\\\:::::ヽ}! } }ソリ、{/ /           私を御覧なさい。陸軍省すら支配下においたこの私を!
                l{  {.{V V ',==ミメ:::::::`¨,ィjI斗 =ァ}/ .∧\ {  _ -=ニ7_
                 ',  ゙{ ,V ヾ} ○ `::::::::::::" ○ .イ }\ ∧ ヽ´ニ,,。s≦=/    断言しますが、私は自分が女性であることで不利を
                 \ {: :`<\ ¨´     `¨´  ,'ノ、:ヽ /, 、./,´>''"~´
                 V | { \`    '     ///,: : V}、 V}- 、        感じたこともなければ不満を感じたこともない!
                     `| {ヽ \ /ニニヽ  イ" : : /,、f リ }! リ -、⌒ヽ_
                    ,ィニV',V\∧、___ ノ/i }}: : :. :./,ヘ¨´ヽ {__ ヽ-、 }`ヽ   きちんと仕事をしたか、しなかったか! それが、それだけが
                _-ニニ二\寸 V}>-< _.ィ,': : : : : /, `ー< _ ノ` ><ハ
             _-二二二/   ヾ.リニニ-〉/二/: : :V: : :./,       `ー'"、_ ノイ  私と彼女たちとの違いです!」
.              {>‐<,/ : \   `'</イ>": : : : :`<:./,
               ,': : : : : :. :.'.,: : : :`'< \`¨¨¨¨}: : : : : : : :`: .
               ,': : : :. :. :. :. :.V: : :. :. :.´~"''~、、{: : : : : : : : : : :V
.            ,': : : : : : : : : : : W: : : : : : : : : : : : ヽ: : : : : : : :. :. :.W_         この辺りのナイチンゲールの言葉には当時の女性からしても
.            ,': : : : : : : : : : :. :.}: : : : : : : : : : : : : : :.V: : : : :. :. :. :.}ニニニ- _
.            ,': : : : : : :. :. :. :. :.,': : : : : : : : : : : : : : :. :.W: : : : : : : ,':,二二ニ/\   しこたま反論はあったろうが、とにかくこれが婦長の考え方だった。
         ,': : : : : : : : : : : : /: : : : : : : : : : : : : : : :. :.}ヽ.:. :. :. :.イ:./,.ニニ/二ニ-}
         ,': : : : : : : : : : : :./: : : : : : : : : : : : : : :. :. :.,':.:/.:>": : : :./,/ニニニ-',
         ,': : : : : : : : :. :. :./个s。: : : : : : : : : : : : : :.イ:./´ : | : : : : : :/,ニニニニニ',
         ,': : : : : : : :/´~"'~、: : :_: ≧=‐--‐=≦ V∧{: : : :| : : : : : : /,ニ=-   "~´}
         ,': : : : : : /` 、~、 ',´ ノ: : : : : : : : : : :. :.V∧: : :l|: :. :. :. :. :./,二二二二{

369 : ◆JDoh5u/I1A : 2018/07/01(日) 22:27:14 ID:ptPrYAqc0

                   _ ─-- __
                 /        ⌒` 、
                     / /           ',
                 / /          |  |   ',
               ′      |     |  |   ,         「それに何より、彼女たちの言ってることは
                   {  {  {   { |    ノ 小  |
               \{\辷冖=L ィ{/_j|   |ⅵL__       結局、男の真似をする女を作るだけです。
                  /   代か ヽ 代か才  !ノ{⌒7ア
                    /    li     〈}     l|   !l {ノノ        冗談ではありません。私は何年か前に
              i{    小        l|   !l {__ア
                  八    {込、  t ュ    小| L_(つ        初めて医学試験に合格したアメリカ人女性というのに
                  \{、 {L个s。 __  ィiL|ソ 厂^\
                      _\「⌒\ /⌒7l |_/イ ノハ )       会いましたが……医者の腕としては下の下ですね、あれは。
            xf⌒ ̄___j}L   i{厂⌒}辷⌒``~、 \
           / ⌒ ̄ \ \ ̄⌒i{ ̄  ⌒``~、ノ}Yソ      女性だけで男と同じことをやったためにそれで満足して
             i  \   \xf「ロ} \、      ノ V〉Y(
             |    ∧   xく/`く\  l|    ⌒\ }{ 〉)     しまいました。そんなことするより看護婦になったほうがずっといい」
             |    ∧ lア ム _)、\」        V( ( ヽ
             |      V  __j{  \ \      ヽV ソ
             |     7   __}    \ \       V(
             |    ア    /⌒>==ミ/∧ i      }_j
             |   /(    j__ /    V/} |      人
             | /{   \ィ f{⌒  菌  Vj {    /{
             } ハ 、   ⌒l{ 殺  /⌒}{ 〈    イ ノ
             }  \ 、  八   /  /ハ vイソ {
             \   \ ア゚  `<   イ/{ い V}{ ) {

370 : ◆JDoh5u/I1A : 2018/07/01(日) 22:30:46 ID:ptPrYAqc0

                        _    _
                       '": : : : : : : : : `: .、            「いずれ女性が選挙権を持つという話なら
                 /: : : : : : : : : : : : : : : : :\
                 /: : : : : : : : : : : : : : : 、: : : : : ヽ         反対しませんけどね。でもそれはずっと先の話です。
                ': : : :/: : : : : : :i: : : :ヽ: : :ヽ: : : : : :、
              /: : : :.': : !: : : : : ': : : : :'; : : : :. : : : : :':       今のように社会的・経済的に格差があるというのに
               ': :!: : :|: : |: : : : : :ト、: : : }: : : : '; : : : : :':
                 |: :l.: : :ト: :l '; :.ヽ ! \';.l : : : : l.: : : : : :   ,.イ´  政治的な平等だけ、先に実現しても意味がないどころか
               V: :、_ゝ、 \!`>t::ァフ : : : : l⌒; : : :.}/:./
              Y: :ヽ弋ッヽ   ´ ̄ ´l: : : : :.lヽ.} : : /: :/-:.、  害悪です。それをしてしまったら男女平等は
                l : : :.  /         !: : : :.:ハ.イ: : /://⌒ヽ
                 l:i.: : :.  ヽ      /: : : :/:´: !: /: : :/_    それでおしまいということにされてしまいかねないからです。
                 l:l: : : ト.  ー ‐    /: : : /!: : : :,イ__/´⌒`
               ';!: : :.! \      .// ´ .ト.(二ニニ)、       だからまず女性の経済的な自立的こそが必要不可欠なのです
                ヽ: : l   >‐ '"./ _,..イ l./:./:)l、 〉
                    \l   l\!,.-‐ ''"    V:./、ハ \      そう、つまり女性は看護婦になるべきなんです」
               _,.--、___l .!          V: :.ノl__l\!
                / /二ニ/ヽ ,'      ./ rー<)! ', 〉
             ,イ ./ /  /   V__-‐ ''" -‐!    ` </、
              / l :!  l  .l    / / -‐    >- .__,.-―ヽ
.           / _,.ノ  l  .!  / ./ _....     / ,./   ',
         >'"     l  .! ./ ,. ' '"        ./  /    / !
       /         .l  l /  _         , イ    /   |
.    /::.       ヽ .l ./   .//.ヽ.         .::/   /     l
    !:::::::..        、.l ./:.    / ./ ヽ    ..:::::/          ハ
    l::::::::::::::::....  ` ! {:::::  i :'" ./ ヽ .......::::::::::/        /ヽ:)
.    ';:::::::::::::::::::::::::::ー:l .{:::::..  ! : :'  / )::::::::::::::::/    /   .∧:i:〈
.      ヽ:::::::::::::::::::::::::::::', ';:;.<!     /::::::::::::::::/   /   ,.' /:Y: )
      ,..\::::::::::::::::_,.<'///八    ノ::::::::::::::::/        / .(: ;' :.)
.    〈  -―"" ̄   l////////\イ:::::::::_>" __    ./   Уノ

371 : ◆JDoh5u/I1A : 2018/07/01(日) 22:32:56 ID:ptPrYAqc0

                            ___ 
                             ´    ` 、              つまり、まとめるとこういうことだった。
                         ´       \  ,
                         /   ハ   ヽ、\ 、> ,
                           /   |、| \/=7、_>  !
                      |ハ  |ィ≧  `'ツ` |  |  | __       「だから、選挙権だ、参政権だとか抜かす前に
                      |! |、 ヾ ツ ',ィ=.、  |  |! レ´ _` 、
                          }  }   マ_〉 ! .|. / /   ̄      掃除だ!!  衛生だ!!!
                           ハ ゝ、 `‐' /! /ェェ'′
                      ,ヘヘ_   /:ハ、 \>チfj/イル} }ー。‐┐       看護だーーーーーーーーーーーーー!!!!」
                 / / /ヽ,イヽ: : : `ー'.、<: L≦x-―: : !
               ,(   / /  ト、: : : : : : :}: : :`.ヽヽ:。ヽ: :、{: : L
                    |:`<_人_| |: : : : : :.ソ´: : : : : : ヽ。}: : `ヽ: ヽ         婦長、あんたやっぱバーサーカーやわ。
                   !::::::::::::::::::::::lー}: : : : :/: : : : : : : : : : :\: : : :\: \
                   `ヽ::::::::::::::::::::::ハ: : :〃: : : : : : : : : : : : : ヽ: : : : ヽ: :ヽ
                     |≧s-z≦: : } :./{:::::..................................:}i:... . ......}: : : '
                    `ヽ:「二|ィ : |./ ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::リ |::::::::::::ノ: : : :}
                   ヽ二| : : レ    >、:::::::::::::::::::::::ノ| !:::::/: : : : /          第十一回 おしまい
                     `ー‐ ´     〈: : : .ー―‐. ´: : ! |::´ヾ、: :/

372 : ◆JDoh5u/I1A : 2018/07/01(日) 22:34:33 ID:ptPrYAqc0

          _
       r ⌒、\\
        ∧ \ __、_j_ノ
        { \ノ(_ )                     __
     ___L_j___  ィ                  、丶`  ⌒``~、
    fニニニニニニニ=‐',               、丶`               、           「うちの看護学校では、そこんじょそこらの
.     Vニニニニニニニ=‐〉                〃              丶
.     Vニニニニニニ=‐{             i{   /    / i{          ',         医者なんかよりずっと役に立つ
      V⌒ ̄     ,            八 \{N  厶ィハ         ',
      ',        ',                /\病カ\{ 病かアV  }    }         技能を教えてあげられます! それに
         ',      `、           /  /厂〈         /   /´}   jL _
        ',       〉,          i l/ l  r== ┐   ,'  厶ィ′  /⌒ ̄      卒業の暁には各国の病院から引く手あまた!
          ,     /⌒``~、、       v/ 心.  l:::::::::l  ,'   /⌒  / /ア⌒
           ',            ``~、、    ∧└= ┘ 厶 ィヘV//^>′        高給が約束されているんです!
          ',            \ <⌒\会=‐ _  ´  /^\イ⌒ト
          }                 ``~、>/(ハ_  イニニニ/__>、ソ  )\       今なら授業料も安くて……!!」
          ``~、、                   |⌒|  Vi{ニ(@)=/ 寸ニ≧s。 )\
              ``~、、          {/ |  l   L{ニニ彡゙    ⌒\ニニ>、 ハ
                       ``~、、   /^  |  |  Oア7         V/  \j
                       ``/      |  | O //         /     、      婦長、おしまいっていったでしょ!!
                         '       ∧ ∨//           /        \
                       {        ∧ ∨/           {         \
                      人       ∧ ∨           {          \
                            、       ∧ ∨         \           、

373 : ◆JDoh5u/I1A : 2018/07/01(日) 22:36:26 ID:ptPrYAqc0
以上です。
今晩は短めですが、こんなところで。
ギャグっぽくしましたけど、伝記とか見る限り、
わりとまじでこんな感じ。

次回はおなじく再来週の日曜を予定しています。

374 : どこかの名無しさん : 2018/07/01(日) 22:39:12 ID:BljFN/Sc0
乙でした。

375 : どこかの名無しさん : 2018/07/01(日) 22:45:21 ID:ya5n/ZQQ0
乙です

376 : どこかの名無しさん : 2018/07/01(日) 23:07:25 ID:o/onfRKg0

権利を主張するなら自立せよかぁ

男のほうに信頼できる人間が多かったというけど、その男たちは、女性が仕事以外の家事をやってくれたから
フローレンスのための仕事に集中できたってだけじゃないかな
>>362 の信頼に値したけど病死した女性って誰だろ

377 : どこかの名無しさん : 2018/07/01(日) 23:20:08 ID:x9tQJyZQ0

男の真似をする女を量産するだけとか共感性感の違いとか面白いな

378 : どこかの名無しさん : 2018/07/02(月) 14:17:30 ID:6EWpET5A0

フローレンスも成功バイアスかかりまくりだけど、言ってることはまあわかるな

関連記事
28179 :日常の名無しさん:2018/07/03(火) 19:55:14 ID:-[ 編集 ]
>婦長、おしまいっていったでしょ!!
誰かルールブレイカー使った?
信念だけでルールブレイカーやっちゃうかもしれないけどさ

某女子大のレディーファーストについて語るコピペ思い出した
28181 :日常の名無しさん:2018/07/03(火) 20:04:54 ID:-[ 編集 ]
至極当然のことを言っているなぁと思った
28198 :名無し:2018/07/03(火) 23:05:08 ID:-[ 編集 ]
塩野七生の婆さまに曰く
男女平等を叫ぶこと70年、企業なら70年成果の出ない経営陣はクビじゃ
ならば女らしいと思われたい願望をきっぱり捨てよ
女らしいと思われたところで、一緒になれる男は一人しかいないのだから
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