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Author:やる夫達のいる日常
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亜人はBARに居る 第03話 「人間以外の俺になれ」

目次 現行スレ

200 : 普通のやる夫さん : 2017/03/21(Tue) 22:18:20 ID:637286fb
そもそもなんで”亜”なんだ?
ヒトから生まれてヒトと交配可能ならそれはヒトじゃろう
なんで「下等な」とか「2番目の」といった劣ったニュアンスを含む亜人って呼称になるんだヒトモドキってことだぞ
ヒトより優れてるなら超人とか進化というだろうしヒロアカの個性と言われたほうがしっくりくる
ガッツなんてドワーフっぽいってだけで亜人呼ばわりされる差がどこにあるんだ

201 : ◆jsXgrE.VEg : 2017/03/22(Wed) 07:37:50 ID:00323fa5


         ,.  ..::=::... 、
         /....::::::::::::〃   \         色々と書かれているので補足
      / ⌒):::::::::::| ! :   ヽ
       , .:.....:::::::::::::::| :. ::.   i.      この物語での「亜人」は
.     l ::::::::::::::::::::::| :: j::::: |.       姿は人に近いけど、人と違った特徴を持つという意味合いです
     」 :::::; -‐ミ::::ノノ∠...  L、
      /ヘ ⌒<こ>:::. .:: <こ>,  うハ .     ネガティブな意味合いを込めたつもりはありません
.    {::〈 .::::r‐' 7.:: :::.  _):::.  〉.:}...   まぁそれこそ「個性」と行った方が良いかもしれませんね
     ヽ::. 、::::::::::::〈_.:::; ヽ::::::: .::ノ
      ゝ!::.ヽ::::::::/_J_   }::;  /`ヽ- 、
   /  ∧:::::.::::::::''ニニヽ }  ∧     >‐- .
 _/   ///ヽ :.::::::::(⌒_ノ  イ ∧         丶、
..    ////O 丶、:::::::  .イ O/∧_____  ´  ̄ `ヽ
..__ /////////ヽ  ̄ ////////三三三三≧x ___



     _ _
    (´ `)) _
     -' 「 、__ `f⌒ー-'⌒l!
   /, ' /\ー、ゞfニ薔ニヲ           あとこのお話、基本的なスタンスは
  //, ' /    `ー-=ヘ、/メ
  { l! / ノ    `ヽ l i|.          >>74 でも書いた通りかしら
  (,キ | ●     ● l| i
  ゙i| ゙i⊂⊃ 、_,、_,  ⊂l|´         シリアスはあるかもだけど暗いお話にするつもりはないので
  i⌒゙i'ミj   (_.ノ   ノi|__/⌒)      ご了承いただきたいかしら
  ヽ  ヽ>、 ,__ 、 <{≧ ヽ/
  ∧ _、ヘ| l><l | ア   )
  (,   人  |:|  人  >,r'





202 : ◆jsXgrE.VEg : 2017/03/22(Wed) 09:41:21 ID:00323fa5


             ./ ̄ ̄ ̄`ヽ
          ./        .',      ちょっと書き忘れました
           .| /  . \  |
              | ○ .  ○  |.      亜人をこういう風にアバウトに考えたのは
. .             | ⊃ .、_,、_, ⊂ ,'       たとえば獣人なら獣の特徴が身体に出ている、などと確定させてしまうと
        /⌒ヽ...ヘ   .ゝ._)  /./⌒i.    キャラクター選択の幅が狭くなると思ったためです(AAの都合とも言う)
      \  \`>,、 __ , .イ./ ヽ./
.         \  r― , ., ‐┐ /     龍人はそうしちゃいましたけどね
.           `i {::::::::::} {::::::::{. ./



 、 /   l    l    _    ヽ
 /、   ヽ 、 l , イ /ヽヘ   |
'   ―´   .\ ,く_/ゝ二ノ \/
   y-、     y-、\   ,\/      なのでこれ以降のお話では、普通の人間と同じ姿だけど亜人だったり
  弋__丿   弋__丿  Y 〈         すごく他の動物っぽいけど亜人な人が出てくると思うかしら
                 lー┘
`l      A     /.           そのあたりは広い心でご容赦いただきたいかしら
_」            /、
ー 、       , '´  /
 / >‐t_j‐<l {―=ニ´\



203 : 普通のやる夫さん : 2017/03/23(Thu) 10:22:02 ID:1e61372e
了解でーす
つまり「亜人ちゃんは語りたい」と同じような世界観ってことか

204 : ◆jsXgrE.VEg : 2017/03/23(Thu) 20:57:39 ID:fcc86f36

             ./ ̄ ̄ ̄`ヽ
          ./        .',
           .| ⌒  . ⌒  |
              | ●   .●  |      >>203
. .             | ⊃ .、_,、_, ⊂ ,'.       だいたいあってます
        /⌒ヽ...ヘ   .ゝ._)  /./⌒i    というかこのお話自体がその作品の影響を受けて出来たものですので
      \  \`>,、 __ , .イ./ ヽ./
.         \  r― , ., ‐┐ /
.           `i {::::::::::} {::::::::{. ./



       _ _
      (´ `)) _
       -' 「 、__ `f⌒ー-'⌒l!
      / /\ ー、 ゞfニ薔ニヲ
    //, '/   `ー-=ヘ、/メヽ
     { l! /ノ    `ヽ ヽ._ l i|    それじゃあ21:00から投下かしらー
     `i |l ●    ●  ツ メノ
     `|l⊃ 、_,、_, ⊂⊃/ |/
 /⌒ヽ__|ヘ   ゝ._)  {ミ'/⌒i
 \~/ ≦}>,、 __, イ゙ァ/~~/
  (  `ア | l><l |ヘ、_ ∧
   ヽ<   ヽ /:|  人   ノ


205 : ◆jsXgrE.VEg : 2017/03/23(Thu) 21:00:05 ID:fcc86f36

それでは、投下開始です
.

206 : ◆jsXgrE.VEg : 2017/03/23(Thu) 21:00:30 ID:fcc86f36


亜人たちが人間社会へと溶け込んでいくのには、長い時間を要した
しかし、その中でも馴染みの早かった亜人は存在する

ライカンスロープ、はその最たる例だ


                            、、
                   -、-    .‘,\
                    _\ ` 、ト、.',  ヽ|ヽ
               ーニ_`ー-ミヽ  ヾ:.}  ‘,!
               _≦ミヽ. `ヾ   ヾ.   !:|
             -ヾ、 ̄ ヾ         W!
           /: : : : :←_- _ ヽ./.{、 :.  .: : ;: |ハ
           /: : : : : : :_:_:_:≧、 /|. .';\_:. ,、:: ,: ;_ノ!'|
         //: : : : :_:_:_: : : : > .!:i. ._ヽ:{:`: : 7:":/. ハ:`: .、                  ,.、, - 、
        /: : /´: : :.::ヾ: : 才 {: :Y: : : : : : : : : そ,/: :|: : : \ヾヽ 、、. 、        _rz‐<才Y⌒`
        /:/: : :}: : :/: : :Y:/_,. ┘: :}\:、: !: : :,.ィ: ':/: /ト:、:_ヽ:_ヾヽ  ``\、      ,イ ! :「 /
         /'/ : : : ノ : /: : : : !:ヘ <_ヾ{㍉_ヾ; r'_,,ィ: :_;≧:.|': : : : : :〉≧、     \_   .| !/.:   !
        ; : : : :_:,.:'"!: : : : ノヘ: 、i> ,: 、`ヾ~才゙´~、>: ;ノ、; :_:_;..:‐ニ :..       ``ヾ.:   .:}
        从: :/: :!: : :!:_:-'" ヾ: :ヘ !‐、 } :._.: f'ノzヾ゙:ァ/ ̄  `ヽニ`_ー- ... __      /
      ,/ {:/: : : i : : ハ    ヘ: : :ヘ {_ヾ"_ノⅣ; :.ト;メ         ´ ̄ ̄   ``ヽ{   :{
      /! / !:ー: ;/´{  !    {: 、: : } k':「:!ハ,!: !ハ/                  \ ヽ,
     ,!    1;//  } ヽ、    }: :、: ヘ `¨´/;イ' /                         ヾY
    /    ';.: /, -.‐;{、  `ヽ _ ヽ: ゙ヘ:Wィ" ノ{/                      ゞー
    ,'!    / /': : f∨:、ヽ、 {   ̄`ヾ: !/∨;/
    !:   / / : : : }-\ヽ  /ー- _ヾ゙: :ノ: /∧
    |   ././: : : : /!`ー=≧zト .,__ 、_}: !:_;厶//
    j   ∨ : : : /;-_、≧- 二 ‐-= _才/:/.仆、
   ./    ∨:./-!_-ヽ_-_-_-_-_¨才〉-;ソ¨_-./-_ヾ_、
  /    i !Y-_-/-_-_\-_-_-_´-| :!-_} i-_-_-_-_ヽ-\
  .i / ;  }. | !-_/-_-_-_-_ ̄-_-/-! :|-_|:.|/-_-_-_-_-_-_\
  .ト ;_,._;_,.、;_,У./-_-_-_-_-_/-/¨! !ヾ!:.i-_|-_-_-_-_-_-_-\
  ゝーヽ_人./ /_-_-_-_-_/-/  |:.. | ヽト、|-_/_-_-_-_-_-_-_\
        j_-_.iヽ_-_-_-/-_/.     ヾ/    \!-_-_-_-_-_-_=ニ-ハ


狼男、という呼び名のほうが通りがいいかもしれないが、彼らは狼の亜人である
彼らの特徴は、優れた五感と、高い身体能力

特に五感の英敏さに関してはかなりのもので人間の百万~1億倍と言われている
犬種並の嗅覚や可音域の広い聴覚を持っている

但し、人間である以上それらの力は集中力を必要とし、常に発揮されているわけではない
.

207 : ◆jsXgrE.VEg : 2017/03/23(Thu) 21:00:59 ID:fcc86f36


続いての身体能力だが、人間の域を超えるほどかけ離れているほどではない
比較するならば「同年代のプロスポーツ選手」というところか

加えて、伝承通りに彼らは月齢に支配されている
さすがに狼に変身したりはしないが、満月に近づくに従って身体も五感も鋭くなる
逆に新月に近づくと、身体や五感が鈍る


                           i、
                           } l  ., ‐ァ'
                        ,..ィ ノ i / /
                      /.:.:.j''   '"  /  ____
                   __ -/レ......-::::ァ  {-ァ''.:.:.:.:.:.:.:.:.`ニ=-
               , - ''.:.:.:.:.:.:.:.:二彡.:.:.:/   <___.:.:.:.≦''´
              f.:./ ).:.:.:.:.:.:.:ミz.:.:.:.:/    /.:.:.:.:.:.:.: ̄.:.:ミ.:、
              ノ i7 T ≦ァ、.:.:.:.:.:∠    ∠.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:ミ、
         fソ ̄ ̄   ` ´  ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.:≧     `ミ、.:.:.:.:.:≦´ ̄`''ミ、
         ヽ        ,  _',.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ  r..::''´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`ヽ
          `こ二二ニ二´   ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.Tミ  ';.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:--- 、.:.'、
                 _)  ,.:┴=ミ、.:.:r、:}  ____',.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`ヽ
                ´ア  ,:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ!-- 、!.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.ハ
                 ´フ {.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ミ、.:.:.:.',
                  ´T';.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:} ヽ.:.:}   ....--――--..、
                   ´¨、.:.:.:.:.:.:.:.:.:{.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ト;.:.:.:i  }:/ ,ィ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ミ、
              r---. 、 __ ';.:.:.:.:.:.:.:.:.{.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.,、:i.:.',.:.:l  ´/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\
               }. . . . .ヽ. .ヽi.:.:.:.:.:.:.:.:.}.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ィ∧ノ.:.:.',∧ /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
               ≧._._. . .', . .{.:.:./ i:.:/ {.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:∧.:.:.:.:.:∨.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:',
              /ニニニミ、',. . }  '"  `\.:.:.:.:.:.:.:.:./  ,.:./'ク.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:',
     __        ./ニ/ ̄ヽニニヽ',/      ミ、.:.:.:.:.:./   }  /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ.:.:.l
   _,< \     ,ニニヒ__,,、  ∨ニ/    ,< ̄ .:.:.:.:.,ィ`ヽ/ /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:}∨
  /-、 `  \   fニニ/  `''   ̄    /ヽミニz--''彡f    , '.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:}
 >‐ `     ヽ _{ニフ' ̄ ̄      /ニニニz、__ ,イ}___ /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/⌒ヽ.:i、/
 >‐        \,>‐f,、_ィア    ノニニニニニニニニニニニi>'´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l    `
 `ー''` 、      '、ニヽニf_ ,ィア-<ニニニニニニニf、.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ノ
       \      T {/´‐<ニニニミ、ニニニニニニヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./
        ヽ、   ノ`ヽ_   (ニニ-ァニニフ ̄ ̄ ̄  ゙<.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:>´
          ` ̄    '、  ゙'-イ            ゙''<.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:>''"
                 ヽ、___ノ                 ̄ ̄ ̄ ̄


確かに、鍛錬をせずともアスリート並の体をもっているというのは強みではあるが
それでも他の亜人と比べて、外見も能力も離れすぎてはいない

最終的に、「少しだけ優れた普通の人間」というのがライカンスロープの立ち位置である
.


208 : ◆jsXgrE.VEg : 2017/03/23(Thu) 21:01:23 ID:fcc86f36



(;ノ";";~);;/  (ヾ ;";(;;";)
     ((;ノ ;;;";"ヾ';''ヾ;( ̄```' ‐ .、._,,
             (;ノ ̄```' ‐ .、._,, ̄```' ‐ .、._
            ヾ人);;;::::::.......    ̄```' ‐ .、._"'ヽ
              |(;ノヾ;;;::::::......          ヽ ヽ
              | (;ノ;;;::::::......           ヽ,..;;'.           これはそんな人狼との
              |((;ノ;;;::::::......           , i.;:::|
              |(;ノヾ;;;::::::.......         /二二二二二/i     変わらない関係が生み出した
              |((;;;;:::::.....,           | BAR   ...;;| |
______________,,| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄l       |: AXANAEL .| |.     一つの夜の物語
__|__|____|__,,| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄l;;;   |_____;|/
_|__|__|__|_| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄l   |:|∥.;:| |:| ∥
__|__|__|__,,| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄l ,|:|∥.::| |:| ∥
"""'''           """'''~  """'''" ""'''"""'''"""'''"""'''"""'''



.

209 : ◆jsXgrE.VEg : 2017/03/23(Thu) 21:01:47 ID:fcc86f36






                      ┌─────────────┐
                       亜人はBARに居る

                       BAR -AXANAEL-
                      └─────────────┘

                    第03話 「人間以外の俺になれ」








210 : ◆jsXgrE.VEg : 2017/03/23(Thu) 21:02:12 ID:fcc86f36


この日やらない夫は仕事で帰りが遅くなっていた
そのため、いつもより遅い時間に店のドアを開ける


                   , -.、
                / i⌒
                  |   { '、.--―-. . .
          \     ゝ、 ヽ -―- 、 ...`丶、
                ,ィ´   >      `ヽ ヽ、
          ―    / //  / , i     ヽヽヘ  /
               /7 / /  ,ィj  / ノ     ', j },
            // / / /  | / ∧  !   } j i   ―
             レ{ j / 斗‐´ |  / 、ヘ、 .l  リ 'レ,' /7
               | j  ,/ァ≠ミ',. /  _`ヽーl リ ソ_〃 \..    「いらっしゃいませ~」
             ',  /{ ,,イ=ミ; l/   fΞミヾレ'  /カ/
              ;ハ./.j j///   "⌒ヾ'リ  〃j,'
           r:‐-{i ハ     、  / | /j/叨ソ;-‐‐┐
           { : : |', {>、   、ーァ    ,.'ィ7:ソ : : : : :ノ゙
               ゞ=:ノヘ、{ト=ぅ 、__   ィチ:ヽj./:、`ー--ノ
             (;ィ ⌒ヽj气. ',   /ヽ、: 'レ´l、`ーく
           ,'    i}气 \   [二].} !:ゞ、 : ノ
           !      j} 气,.イ\ヽ| ̄|}ヽ.|   `´
           ',     i. . . . .ゞ.人ノヽノ ,イ.}


出迎えてくれたのは、既に一杯やっているらしい、マスターの普段より弾んだ声


                                     -‐==ニニニニ7丶
                                    //ニニニニニニニニ /   ゚。
                                     { /二ニニニニニ二 {
                                     / ,仁二二二二二 {     \
.      「おっ、ない夫ちゃんじゃないの           ./ {二二二二二ニニ{    ,__/
                                \{二二二二二二ニ{  ∠エ}
.       久しぶりだねぇ」                       ∠三二二二二二≧=彡:::::::::\
                                 /:::::| 元汽::::::| 竺ニ\::::::ト :::::::::\
                                   -‐ァ:::::::| `¨´ 'lヽ{`    }ヾ{:::::ヾ{ ̄`
                      / ̄)           _/:::::::::::.     '         ヒノ::::::::::..   /⌒)
             「 ̄`ヽ‐- 、  {  {             ̄/:::::::::::. 、_`_´___,.  / |:::::\ ::::::.. {  {
              ⌒ <__ ノ ⌒7              ∠  ‐ァ/ハ V二二ノ / , |::::::::{ 「〔〕 ー-ミ ゚。
            「 ̄ {` ¬{   |      _ ........-‐..........{....{ Vー1下ヘ/ //{\:::::..`ー 、 ′\i
             `r--r-イ \  | ̄`¨¨¨「........................./|.......ヾー屶‐"__/./........\{ __ .>'⌒ ヽ
                  l__},ノ}   ∧..............| ̄  ̄ ̄  ̄   |.0../  ̄\...........∧...........〈. . . -‐: :二ヽ ゚.
               {_},ノ   /.....゚。..........           |.../|::::O:::::|....0...′ `ー-- 〔{  ̄「|  ‐-  \
                 ∧ ー==チ...........゚..........|            !/ ..〉=‐/\../      〔 ̄ ̄ ‐-     }
             ∧ ー--‐/................}........|            |.../:::O::V........〉         ̄\     (_)
             , ′ ー-‐ / .................|........|            |..{::::::::::::{....../          /........(_)ー--‐ (_){
                      / .................. |........|            |..|:::::O ::|.../          /.........人(_)(_)彡_ヽ
         /       /........................|........|            |..|::::::::::: !/          /.........{Oニニo゚ニ| 〔 ノノ


既に数杯グラスを開けているのだろう
カウンターにいる男がマスターに負けない上機嫌な様子で声をかけてくる


            / ̄ ̄\
          /   ⌒ ⌒
.          |    ( ●) (●)
            |    (___人__).         「虎徹さんじゃないですか
          |     ` ⌒´ノ
             |        |         どうもこんばんわ」
           人、       |
       _,イ ト、ヽ 、 __ ,_ ノ
 ,. -─‐-´   l  ヽ,\__、_ノ7
/´        :i   ハヘ、;;ヽト、
. : .        :i   ハ 〉:.;〈ヽ \、_
, : : . \      :L__  v;;;;ヘ ' ,<. ヽ
. : : : . ヽ: .      く   '';;;;;ヘ l `l `-、
!: :    、: : : :     ヽ   '';;;;ヘi   i  r i
 .´: : : .  ' : : :      \   '';;;::|  ,| __| |
: : : : .  .γイ: .       ' .,  ':;;:|  l、__j.|


彼は、鏑木・T・虎徹
やらない夫と同じく、ここに通っている常連客の一人だ
.

211 : ◆jsXgrE.VEg : 2017/03/23(Thu) 21:02:34 ID:fcc86f36

やらない夫は、マスターにいつものラム・コークを頼みつつ
カウンター席に腰を降ろした

虎徹の目の前のテーブルには、牛筋の煮込みと、スモークチーズとリンゴのおつまみ
そして冷えたバドワイザーが並んでいる

これら三点をセットにする彼の飲み方は、会った時から変わらないままだ


                        ── 、
                        /      \
                   /   _,.ノ ゝ、_
                   |    ( ⌒).(⌒)|
                   |    (_ノ`)---、.     「なんか安心しますよね
                  _!   /――--;.:.:.:.}
                _/:r | /,r ニニニフ.:.:.:|     虎徹さんのそれを見ると」
         , -‐.........::::::::::::::| ヽ/ / '´,r―-'.:.:.:.:.:.:!
        /..:::::::::::::::::::::ヽ::::::! !   ハ -ュ|:.:, '⌒ヽl
        /.::::::::::::::ヽ::::::::::::ヽ:::!/    } ` ̄ゝ{.:.:.:.:.:ノ
        /.::::::::::::::::::::ゝ:::::::::::l:/      /::Λ`T¨\
      l ::::::::::::::::::::::::::::::::::/〈     / ゞ:::リ ヽ'|:::::::..\
       | ::::::::::::::::::::::::::ハ:∧、二二ニイ'} |::::::|   !:::::::::::::..ヽ
      ! ::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::/ |::::::|   |:::::::::::::::: i
      l ::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::/|  |::::::|  |:::::::::::::: |
      ヽ::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::/:::|  |::::::| / i::::::::::::: l
        〉:\::::::::::/:::::::::::::::::::::::::/:::::;|  |::::::|   |::::::::::: !


                                             / /:::::::::::::::/      _   \
                                      //::::::::::::/      /_    冫
                                          / /::::::::::::/      ,;´ "|□匸二 了
                                         ゝ L:::::::::::L__  ..z:: ‥"´ ̄\  `、\ _
   「これが俺のたどり着いた.                   <:::::::=ニ二::::::::::::::彡",ィヽ、、\ へ  \ \__ 二ニィ
                                       厂ト、  `ゞ_トェ,,\ヽ rヒ壬iゝ\、ヘ ト\ ヽ、 、\
    酒の黄金比ってやつなんだよ            : ; |    `ャ依l \、`      l/ 」ヽ  ト 、. \
                                      ;  :; |     ヤ|          「r|  \ ヽ `  ヽ
    俺のようなナイスミドルになれば       _厂ヽ |  : :|     ヽ ―`   .,ィ    / ,/ォ ハ` .\   `
                              r" :; Y ヽl  ;  |       \ヤニニ" 、  / :; l /―┐ `
    ない夫ちゃんも分かるってもんさ」.     |  ;  : 冫 ̄ コ  _     Vl |\ lゝ´/ ,:/ "   ヽ
                              ヽ__ト┘ヒ二二ミ| / _〕    ヾー`ヽ  ::/     ___`:ュ
                                ト、 ヽ    _ Y  /   ┌──ァく冫´     /´  \::::::::\
                                |  `:; /    ∨    / / C^.::\ c/  /     \:::::::::..\
                                ヽ   У    /    _/ ,  イ::;;;/ >、 /         \:::::::::
                                 ∧_ヽ _ /   ┌:什 / レ´::::/  / /          /" ̄ ̄
                               ∧  フ  /    / / У C::::::/  /           /   /
                              /` ミ二二フ   /  | / /::::::::/ /            /   / 
                             /   /  / r‐ァ´     / C::::::/ /             /  /   
                               /  / イ ∠     / /::::::::/ /             /  /    
.

212 : ◆jsXgrE.VEg : 2017/03/23(Thu) 21:03:00 ID:fcc86f36

虎徹のそんな言い分に、ハクは溜息を漏らす


                    , ── 、
.                  /. /´
                  { /
                  ∨ . ─── 、
             __ ィi〔   ̄ ̄`ヽ.    \
            /      /        \.    `               「黄金比はいいんですけどね
          //7    /   λ.       ‘,   ヽ
           {´ /:   /{   | ‘,       :∨   ∧           せめていつ来るかは
.           /:   / !:   |  ヽ       ∨   ∧
.             ′  /   l   、|___厶       }     }.         連絡もらえませんかね~?
          / /  {ー‐ヽ、  |     \     |fミ.   /
            | イ!   :   ∨ . ! ニ___, ヽ.    ! } /
            | 八   i`==癶. ‘, `777´ |`ヽ |ノ. /ィi〔777777.     料理って、一人のために準備するの
            |′ ヽ  : /// ノ\{      |  \!///////////
                ∨ハ          u. |   |ィi〔. ̄ ̄ ̄У.     結構大変なんですよ?」
                 代从    、__     |   ト、_____/
.             マ! ヽ.    `ー‐′/ |   |ヘ///////
              |   |:.:.>、_ イ.   |   |:.:.::7////
              |   |/:.:.:.:.:.::λ   /|   |:.:.:.{///'〕iト、
           ,r</|   |:.:.:.:.:.:.:/ } f: : :|   |:.:.:.::}/《////∧
            /////|   |´ ̄《/. ノ////:|   |:.:.:.ノ///////∧


                            _,,.     --――――-   .
                       /|  _,.   ´                  \
                _ ..  -‐v.:::ヒ´                       〉、、
               /:::::::::::::,.:::::/::∠  _,.  -‐―‐-  .,          / 八
            _r‐{::::厂 ̄/..:::/,,´ト---┐          >‐---―=≦ ‐≦  〉
           _r 「し'::/   ′ :レ' tぇ    `¬__        〈   \\__/   /
          ,〈 し::::::, ′  i:::/{ j″       `{__      }\    ` ̄   /
          },ハ_ノ/   ,.レ'::::小、        ,、__ハ     ハ \     .//
         /:/     //.:::/ :i⌒        {://   ′      / /
           レ′    //.:::∧:::ト..,,.、      / /   /_  :|    ./  .′
           |      .//i:::/::〈ハ|` r 、__,,.  ´ /   厂 ` |      /{ .     「うーん
           |      //.::|/.::: 个=≦         {  〈^V     :|        /
         \___/´.: :::::::::: 八:::::|  八      | /}ト、    |      /.       俺の休みが不定期とはいえ
            /. イ:::::/ .::::::: |\|    \    |⌒\ 〉     |     /
              / |:::/ i::::::: _」 -‐―‐-  .  |\        :|    /        そりゃあごもっともだ」
                 |/ :|/i::: }          `Y⌒ヽ   \...:|:.  /
                      j/-‐…ァ‐-   .. _  i__,ハ 、 ヽ.|:::./
                   / ___ /         `丶、ヾ \\ ル'
              ,x≦.. _    ミメ、          \∨/\∨
             / -―- ミメ、   ヽ        \/  `¬
             ∨./ ̄ ̄    丶.   〉        \ /.:|:i,
               〈            \/ ∧          \ |:|i
              〉          ∨ ∧            ゙守jト,
             く  ̄ ̄二ニ     〉'/∧          / '.
             __}_ ..  -‐       /∧'  〉            〈   .
               厂           / / :/             V()'.
            /               / / :/               〈  ;
              /            /イ :/                '. i
.

213 : ◆jsXgrE.VEg : 2017/03/23(Thu) 21:03:26 ID:fcc86f36

             / :::::ミヽ ::::::::::::';:::::::::::::::::ヽ  :::::: ::::::::::\
             < ::三三ミヽ ::::::::::::';:::: ::l、::::::::ヽ ::::.:::::::::::::::ヽ
.              /.::::三ニ  ヽ::::::::::::';::: :lヽ::::::::::ヽ :::::::::::::::::l\ヽ
            / :::彡l_    ヽ::::::::::',:::.l  \:::::::ヽ::::::::::::::::',  \
.             ∠;;::::彡:/ /ミ、__ ヽ:::::::::ト、! _,. =ヘ::::::ヽ::::::::::::::',
              V:::〈   ォ-そテ≧ゝ:::::',≦ィそテミ\::ト、::::::::::::',.       「しかーし!
            /:::/ヽl   `` ̄´ ノ ト、l ヽ` ̄ ´   ハ ヽ::::::::::',
.            /::::ハ l ハ         l:. ヽ       ハ l/::::::::::::::',     ハクちゃんは重大な見落としをしているっ!
           /::::::,∧ヽヘ        l::.       /ノ/:::::::',ヽ:::::',
.           /:::,イ::,ィ:::ヽ、!        ^ ^′      /_ノ:\::::::', \::',    俺がここにいつも食べに来てしまうのは
          ////::::::::::ト、    , -=== 、    /::::::::::::ヽヽ::',  \
       /  /:::::::,ィ:::::::::lヽ   `ー――‐′  /::::::::ト、::::ヽ \.       ハクちゃんの料理が美味すぎるからなのだ!」
          /:::::://:::::::::::l ヽ /{__,.イ ト、__}ヽ/|::::::::::ト、\::ヽ
          /;.  ´  /:::, イィヘ、ヽ\_|_|__/ _|\:::::! \\ヽ
      /´    //  /::::::::`ー- 、__, -'´::::\ ヽl    \
                 /::::::::::::::::::::/;:;:\::::::::::::::::::::ヽ_
           _  -‐ ´\::::::::::::::::::/;:;:;:;:;:;:;:;ヽ::::::::::::::::::/_ `ー- 、_
     _ -‐ ´_  -‐ ´ ̄|\::O:::∧;:;:;:0;:;:;:∧:::O::::/:| `ー- 、_ `ー- 、_
_  -‐ ´_ -‐ ´       l::::::\ノ:::::〉;:;:;:;:;:;〈:::::ヽ:/:::::::l       `ー- 、_ `ー- 、_


                                            ______
                                        ..:: ´゚゜         `ヽ
                                        .:´/     ∠二ニ=-
                                     _,ノ∠ _____,,..  -‐‐-ミ   〉
                                  / -=≦≫ <.,_::::::::::::::::::::::::::::≧=-
                                 〃:ニニニ/{   /, ィ  `丶::::`ト ::;:::::::::::\
                                {{ニニニニ::::\,灼;′   \{ )::::::::::::::::\ _
                               ー---‐{:::\}¨´           ヽト、::::::::::≧=-
                                        V冫   ___     〉 ,j| \}、::::\ー
   「つまり、責任は俺だけにあるんじゃない!         ー- /'⌒\   ′      _>x≧=‐
                                      丶 `ヾ   j)       /  //⌒' 、         / ⌒¨
    俺の舌を肥えさせたのが悪い!                  }}   }ー  ,j从  /   .//     `¨¨¨¨¨¨゙7: : : : : : :
                                             乂_,,xX`ヽ,/     .//           ′: : : : : :
    責任を取りたまえハクちゃん!」                         j}'⌒ヽ //             , : : : : : : : :
                                                 /| 〉゚:/.∨/               ; : : : : : : : :
                                              /   ′:| ../               : : : : : : : : :
                                               /  /:::o::| /               ; : : : : : : : :
                                        //  /::::::::::|./             { : : : : : : : :
                                           /: :./  .′:::o:::|′                 ; : : : : : : :
                                      { : : /   .{::::::::::::::!                    ; : : : : : :
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謎の論法で話の矛先を返す虎徹

単に日程の連絡を入れておけばいいだけの話であるとは思うのだが
彼はどうにもそういうところに気が回らない男なのだ
.

214 : ◆jsXgrE.VEg : 2017/03/23(Thu) 21:03:50 ID:fcc86f36


ハクもそれは分かっているため、にべもなく虎徹を切り捨てる


               /'"´ ̄`、ヽ,
                     ,!/
         ,, , -‐-―‐‐---,,/〈__
       /   _      `  `ー-、
       , '   /::::/             ヽ
      /   ,.':::::,.'                ヽ
     ./   /:::::/                  Y
     '.   ,':::::,'         ハ      ハ   |
     |   |:::::|         / |    /  |,   |.      「取りません
      !  |:::::|   イ  ├‐‐ナ´ |   フー- |  |
.     ゝ///∧.  |   レ,  ―|   /― _」  |     連絡してください
   ,< V////|.  |.  「「 ̄「 ̄|   フ「 ̄「 |  l|
.  /:::::::>V///.|  ト、 .| ゝノ  |/レ', ゝノ ,ハ /| |
 /     V///|  | \|           ィ / リ.     お持ちの携帯電話は飾りですか?」
 |::::::::::::::::::/>'''|  |              | /
 >ー一,'>ミyト、 | > 、  r―┐  ノイ
     / / ヽミ.i|  |     >ー――‐< |
.    / 入  ヽ.|  |、  /\        |  |
   / バ``ヽ、,ト イ \ .ゝ、\      ト イ   ,ヘv'´ヽ
.  / イ     ヽヽ .|  \ ゙'、,\    | /  く     i
  / /      ハV ヽ   ヽ ヽ ソ    V     `i  /
. / イ       ハ   ヽ   ヽ ゝ、           └‐'′
/  |        j    ヽ   ヽ  ゝ、


               /             }: : : : : : : : :.\ \
           〈                 }: : : : : : : : : : :.i⌒ヽ
              \_ ..斗 冖=‐-=====' -―…‐ ミ、|   〉
             {_{::斗r七7::::/\__ .斗-‐…‐-ミ、   /
              /:/:::::イ /: ,:代_ッ冖`ト/ ハ:/-―\::i\ /
            ,/// |::i// ` ̄´   //代ッ> /ハjー-ヽ
              /::i| } (,|::|:.:.:.:..          {   ′{
.           /.::::::八乂 |::|:.:.:.:.. u.     __ 冫  ;⌒ヽ
        /-‐ァ/:::::\_|::|:.:.:.:..              /     「いや~、おじさんこういうの苦手でさ~」
          /.:::::::::::::::八ト、.:.:...    -‐―ュ  /
          ∠ イ.::::::::∧{    \:.     ー=‐  /
             //^V‐- ミ.   \  /L.!V ハ./
       _,∠____ : : : : : : ` : . . `:{____}_}リ′
      / . : : : : : : : . \‐  ミ: : : :.`: . 、/
     / -‐=== : : : : 、: . \ : : \: : : : : :\
   / . : : : : : : : : : : : .\: :∨.::ハ \: : : : :/
.  /. : -‐… : : : : : : …‐-: \ V : i   ヽ: :/
  く: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : } : |    V


           -― 、      r、
          /´ ̄ ヽ }      マ{
      /     _ }/ー'´ ̄ ` マ
     /    , ィ´ /         う 、
        イ              ヽ \
       イ/         ヽ\、     ヾ 、\
      / /            ', ハ  / ヽ. ハ ヾ 、
      i/       ,イ l      ! ,レ´ .! l !  ',  リ
      l|    __」_l       K,jzュキ-ァ lヽ             「自分が出来ないことを棚に上げて
      マ   l | .| {卞    ! 仆!jリ 'リ jト. Y !
      V    ヾ!.儿X!zテ   j `´~  i/l ', } |         責任逃れしようとするのは
     r-ュ、    ∧xチtjレ゚\ノ 、   ′! マ j、
     マニム  メ ゞ゚´           イ  Y ヽ.       虎徹さんの悪い癖です」
      マニム   \、_,    /` 人 ム  ト、  :.
       ゝ ̄ ヽ  ヾ ̄.._    イ ト、 ム  マ \l
       _〉ニア⌒ト、 \{   ̄   ! j マム  ト ̄ :.
     ´アム /    ! ヽ. \、_   j /  マム !  `ぅ、
  ィ´ イニ Y    |   \ ヽ  `      lム|     。
    ムニニ ム   i  /ヽヽ ハ   _   /  i ハ!     Y
    〈ニニ ニム   l イl    Y\}   `ヾ{   !/      }
    `ヾj /⌒、  i/ V   L_リ >。_  ヽ j: !      ム
     /    / ハ    !      `≧ュ>、 V:,ィ      イニヽ
   /   /    :.  ハ        `ヾ>:/:l._ , ィニニニ\
      /    ィ7ヽ/人         )、_: ィ:{ 八ニニニニニ
   j    ′  ノ`! lマ ∨ニ>。      彡´| : : : 〈  マニニニニ
   |!  ;'  , 〔ニレ!ム  ヾニニ≧=、 ´ /ヽl!: : : : l!  マニニニニ
   li  {  ムニニ<`マヽ Yニニニニムー'  ィ| : : : : ト.  マニニニ
   l |! {ニニニニ 、ヾ≧!ニニニニニrニニヽ: : : :|_ム  マニニニ
     l  いニニニニ>ュ マニニニニニ、 ニニヽ: :jニム  マニニ




  /ヾ::::::::::::::::::ヽヽ、
 く___>:::::::::::,'ヘヽ >
/:イ-.:レ -ー   -、 ヘ!
フ::イl l/    |  |    「………そうね、うん、ごめんね」
フ:イ`ーi| u.  '   /
   | `ー ,  ̄、 , '
  ,,rへ、_ ` 〔´__
/l :ヽ、 ゙7'r'Yヽ、゙ー、


ここで補足しておくが、ハクは虎徹より年下である
それを踏まえると、この図がいかに情けないものであるかを認識いただけるだろう
.

215 : ◆jsXgrE.VEg : 2017/03/23(Thu) 21:04:17 ID:fcc86f36


                  __
               , "     ゛ーヘ- 、_       、
          rニ;,   /             !ヾヽヽ、       )ヽ.
          {r、}   /         /     |  \ヾー--- "  j
        ヾ.'、 /  /j       /      !   \ヽ` ー-- "
           ヽ`、j //   !    /!     j    ヘ ハ
.            ヽr=! !     i!   i! | ,イ   ハ       }! |
            {::::ヘ}|!  | ,ハーt--r' |  i!ート,    i| !i
       ____  ;ヾ=ェi|  i|/ィオテミ!ソ  ! ,!xャァj!  ハ. ! i !
.       {::::::::::::::`ヽゞミj|   |《{゚し:::)   i. /fo::}イ   j | | j !....  「ほんと虎徹さんは…
       ヽ::::::,;;;-----;|   | ー '"   j/ ゝ-' ハ  イ.j/ノノ
.       `く  _;;ー|   | ""     ,  "/ i / j,/     いつまで経っても変わりませんよね」
          >´::::::::::::::|  |\.   -=    イ 'イ |
.       _,,ゝ、:::;;;;;;;r|  |_ `   ーr<.´jノ  |  |
.      //::::/7;;;;;;;},.!   | \__  .{   `!'、   |  |
.    / /:::::::/'/  ヾ!   |   ¨ハ  `ヽ{! {ー‐| |
     { /::::::/./     }!  i!   { ヽ、 i} `7、 |  i|ヽ.
    ヽー '¨`{     }!  |\ jヾ、  7 ヽ〈\,|  i| |
.     \   ヘ     ソヽハ!  ` \ヽ. `ヽ }> 〉 \j |
       \.  ヽ     }y'       ヾニニ{  `r'  \|
    、    )   ハ //         `ヽトー;'     ヽ.
    i`ー '"    / <  {            i} ヘ       }
.    ヽ、____ ノ   } ∧            .イ!  }    ノ


マスターは愚痴っぽく言っているが、やらない夫は知っている
店の食事メニューから虎徹の三点セットが消えた日が無い事を


               _
           y-一´-: : : : : : : : : : : `: .、
     / ̄ ̄':´: : : : : : : : : :\ェ、: : : : : : : \
    /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヾミt、.: : : : : :ヽ
   /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :  \ミ》、: : : : : ∨
.  /: : o: : : l: : : : : : !: : : : :   . . 。:  ヾ心: : : : : :.',
 ,': : : : :゜: : |: : : : : : ト、. . .: : : : : 、: : : : : . Ⅶト、: : : : :.',
 l: o: : : : : :ハ: : : : : :.ヘ\: : : : :__:1: : : .Vf´二、: : :.l
 !: : : : : : : :| ヘ: : : : : :.ィ ´ ̄: : : : :ヘ: !: : : . l/::::::ヾ',: : !     「……本当に、昔から変わりません」
 |: : l: : : : ,+-─- : : : : ', __\: : ___:l:|: : : : |{:::::::::::}:!: :!
 l: : |: : : : :l l  ヽ\: : : イ;=≠示寸ハ!: : : : !ヾ:::::::ノl: :!
 l: : ト、: : : :|⊥二_\\: ´! V、_⊂リ l: : : . |\二ノ:./      _ .-┐
 ヘ: :l ヽ: : :!ヾVuハ   ` ` ゝ一'  l: : : . lミ彡´:./  ,>. . :´: : : : : : !
  ヽ{ 丶: :lハ `ー' ,     //////::/!: : : .i、: : :/:/{/: : : : : : : : : : : /
    \ \八l;//          ;ィ|: : : ハト、:/_/: : : : : : : : : : : : /
        |`ゞ、   ー ´  /。 !: : /、ィ_´: :!:_:_:_:_:_:_:_:_: : :-─!
        |: : : | `> -イ\   !: / ノノ\.{、.-.-.-.-.一: :´ ̄l
        l: : : !        丶  l://´: : : :ヽ\、: : : : : : : : : :l
        ∧__⊥=ミ、   _/: :} /: : : : : : /: :_\:丶、 _:_:_:_:__!
       / ̄ ̄´ア \//: : 「r´: : : : : : :./:/´  `  . `丶、_
     /  匕_´二}   ヽ,ヘ: : :!,ヘ: : : : : : /: :i      ヽ:、: : :`:ー<__
    /  ---  \r/7 /i: /\|}:/\: : : /: : :l       V\: : : : :/
.    !  ⊂_- _`ァー' r'/; レ: :|::|:/::/:\: l: : : !        ト\\/
    l r---、_丶 ゝ-{_///: : : f´::ゞ': : : : :ヽ!: : .ハ       l ヽ/
    | /㍊㌣ ̄生㌧ //: : : : }:::::::}: : : : : : : : : :.ハヽ      !: : :\
.    }/ゞ=ソ))tヘ ㌦/イ: : : : :l:::::/: : : : : : : : : : : :.`}     {: : : : : \


やらない夫は知っている
時折、虎徹に向けられる視線が、親愛のそれとはまた違う色であることを
.

216 : ◆jsXgrE.VEg : 2017/03/23(Thu) 21:04:40 ID:fcc86f36


ハクと虎徹の付き合いは長い
やらない夫も会話の中で、二人は店を構える以前から親交があったと聞いている


                                                      _,,.     --――――-
                                                 /|  _,.   ´                  \
                                          _ ..  -‐v.:::ヒ´                       〉、、
                                         /:::::::::::::,.:::::/::∠  _,.  -‐―‐-  .,          / 八
                                      _r‐{::::厂 ̄/..:::/,,´ト---┐          >‐---―=≦ ‐≦  〉
                 _                        _r 「し'::/   ′ :レ' tぇ    `¬__        〈   \\__/   /
.         , -― 二_  ̄`ヽ                    ,〈 し::::::, ′  i:::/{ j″       `{__      }\    ` ̄   /
.      ,ィ´'´ ̄     `ヽ  )                  },ハ_ノ/   ,.レ'::::小、        ,、__ハ     ハ \     .//
     ,イ´           } ノ                 /:/     //.:::/ :i⌒        {://   ′      / /
.    /         , -ー'´ー  ̄ ̄`ヽ、      r、゙レ′    //.:::∧:::ト..,,.、      / /   /_  :|    ./  .′
...... /        /             ヽ.     |ハ.|      .//i:::/::〈ハ|` r 、__,,.  ´ /   厂 ` |      /{
.   ,'       , イ           、     \.  ト'´.      //.::|/.::: 个=≦         {  〈^V     :|        /
.   !       /                 ',     ヾト、.!| \___/´.: :::::::::: 八:::::|  八      | /}ト、    |      /
.   ヽ   , /    i ',      i     ',      V|j|....   /. イ:::::/ .::::::: |\|    \    |⌒\ 〉     |     /
.     `ー' ,'  l  l ハ      ト、   ',      !|ノ     / |:::/ i::::::: _」 -‐―‐-  .  |\        :|    /
.        ,   |  ! l ',       !__ヽ_ l      Y         |/ :|/i::: }          `Y⌒ヽ   \...:|:.  /
.        l   | l j-‐ヾ´    l  \  ̄l     |             j/-‐…ァ‐-   .. _  i__,ハ 、 ヽ.|:::./
.        !   l イj_‐-ゝ 、   ',xz=≦=ュ-_   i l          / ___ /         `丶、ヾ \\ ル'
.        | i  !__zィ≦=ぅ、 ヽ',   ', ´T:t:cゝヽ  i| !       ,x≦.. _    ミメ、          \∨/\∨
.        l |  ! ´-ゞ-゚'ソ   !\_{ ´ゝ-'゚イ   ! ハ !       / -―- ミメ、   ヽ        \/  `¬
         ! |i !  l               j  /イ‐リ..     ∨./ ̄ ̄    丶.   〉        \ /.:|:i,
.         ', i ゝ',  i                ,'  / ノ//∧      〈            \/ ∧          \ |:|i
.        rヘ l/ハ ハ    、_  _,。   ノ /イ/////ハ.       〉          ∨ ∧            ゙守jト,
.        !/ハ!//ハ ',ヽ、       , イ/ ////_//.      く  ̄ ̄二ニ     〉'/∧          / '
.        Y_>-| 、 V/ > 、  ィ  // , ハ ̄ _/.        __}_ ..  -‐       /∧'  〉            〈
.        ヽ__l ハ ゝ'/ハ     イィ /|/77//        厂           / / :/             V()'
.         V///リハ Vj´      / ハヾ、_{`ヽ,、     /               / / :/               〈  ;
.       , ゚ ̄ ̄77ハ  リ`ヽ   イ´! l///ハ./i ̄ `ヽ`≧ュ、             /イ :/                '. i
.            // /l  !       l |ァ-ュ、ハl|    Y//ハ.  ′       /ヽ._,j__/                   ()|
.      l       l/,イl|  j       l lj///`ヽ!|     l///|.....i        /    |                    {_j
.      !   ヽ j////j ハ   ., '  r! !//////l{ /   l///j.. |     ∧    、                   }
.      l   ,' ,ィ'///// /ハ: : . . i  ノハ V/////ハ',   ヾ_ノ....:i|      /  \.   \                 ()
       i  ,'/////ノ//ハヽ: : :l: . / /ヽ V//////ヽ  jヽ...  八   /     \.   \              i
.      r'-='//////´////∧ \ : / ////ゝ!//////ハ ̄ヽ \...‐==≧x'、      \___  \  __,ノ ;        |、
.      l__{/////////////ゝ,、Y_, イ/////////////l-、_ { 、ヽ...... :/‐-   .. ____匚≧土},ノ  _,ノ___,.ノヽ  |ト、
.     イ///!////////////ハ__ノ//////////////j///j  ハ \...__,,...           |  |i′          , }  「i 〉,
.      }///ハ////////_////l   |/////////////ノ///|   ',ヽ  ヽ            |_ ,」|         //  |:|./∧


その年月でどのような出来事があったのかは想像することしか出来ないが
二人を見れば、それが良い関係性であることが窺い知れるというものだ
.

217 : ◆jsXgrE.VEg : 2017/03/23(Thu) 21:05:03 ID:fcc86f36


                  /
                 ((   _
              .-┘゙ー ´    ̄  ‐- 、
               イ //   \         ヽrュ
          / / / /     ト、        ヒ}
.          / ,.イ j / i|      ||     ` ‐-  _||丶
          / / i |   ! 斗     ー-| __ |   | | || |‐-
.          l / | |   |ム八     」⊥ _i「゛  丨 丨i」| |!   「まぁいつもの虎徹さんは置いておいて」
         jハ. | |   |化ソ ヽ  l´ヒィ_ト   | 仗ミi、|l
           ヽ| } ハ| ´ ィ  \{    |    |  ハ_ィiリ/ !
           ト 、 |         | ハ  | ハ彡 / ,ノ
           | )ハ  マ冖ヽ   / 乂j }._ ∠イ
           | ,イ ト、 \  _ ノ     ,. / イ ___/
           |l l l Y {冫、 __ ...  ´  / ,ハ ―┤
            l| ∥ !|\/   }    〃! 卜.ー┘._
            |!  {. . |丨' ´|   \  /  |  | `丶. ` 、
             j /  l |  |    ,ハ    ト、|   `ヽ /
           , i   l |  |   / {   } r 、     レ′
           j  l    j/  j,.イ\   〉   Ⅵ |\,/  |



                                       / :::::ミヽ ::::::::::::';:::::::::::::::::ヽ  :::::: ::::::::::\
                                 < ::三三ミヽ ::::::::::::';:::: ::l、::::::::ヽ ::::.:::::::::::::::ヽ
                                     /.::::三ニ  ヽ::::::::::::';::: :lヽ::::::::::ヽ :::::::::::::::::l\ヽ
                                / :::彡l_    ヽ::::::::::',:::.l  \:::::::ヽ::::::::::::::::',  \
                                    ∠;;::::彡:/ /ミ、__ ヽ:::::::::ト、! _,. =ヘ::::::ヽ::::::::::::::',
                                  V:::〈   ォ-そテ≧ゝ:::::',≦ィそテミ\::ト、::::::::::::',
                                /:::/ヽl   `` ̄´ ノ ト、l ヽ` ̄ ´   ハ ヽ::::::::::',
                                   /::::ハ l ハ         l:. ヽ       ハ l/::::::::::::::', 
   「サラッと置いて行くなよ!.              /::::::,∧ヽヘ u.      l::.       /ノ/:::::::',ヽ:::::',
                                  /:::,イ::,ィ:::ヽ、!        ^ ^′      /_ノ:\::::::', \::', 
    ひどくない?                   ////::::::::::ト、    , -=== 、    /::::::::::::ヽヽ::',  \
                                 /  /:::::::,ィ:::::::::lヽ   `ー――‐′  /::::::::ト、::::ヽ \   
    ひどくない、ねぇない夫ちゃん!」.       /:::::://:::::::::::l ヽ /{__,.イ ト、__}ヽ/|::::::::::ト、\::ヽ
                              /;.  ´  /:::, イィヘ、ヽ\_|_|__/ _|\:::::! \\ヽ
                                /´    //  /::::::::`ー- 、__, -'´::::\ ヽl    \
                                     /::::::::::::::::::::/;:;:\::::::::::::::::::::ヽ_
                               _  -‐ ´\::::::::::::::::::/;:;:;:;:;:;:;:;ヽ::::::::::::::::::/_ `ー- 、_
                               _ -‐ ´_  -‐ ´ ̄|\::O:::∧;:;:;:0;:;:;:∧:::O::::/:| `ー- 、_ `ー- 、_
                          _  -‐ ´_ -‐ ´       l::::::\ノ:::::〉;:;:;:;:;:;〈:::::ヽ:/:::::::l       `ー- 、_ `ー- 、_


   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \
 |   ( ●)(●)
. |    (__人__)
  |     ` ⌒´ノ        「まぁいつもの事なのは事実ですし」 
.  |         }
.  ヽ        }
   ヽ     ノ___mm
   /:::.ヘヤ::フ<:::::::::::liつノ
    |:::::::.ヽi:::.ソ| ̄ ̄ ̄
    |::::::::::::.`´.:|


「ブルータス、お前もか」と言わんばかりの虎徹をやらない夫もさっくり切り捨てる

なんというか色々な意味で軽い虎徹のどこに、マスターは好意を持っているのか
いつまで経っても、やらない夫にはよく分からないのであった
.

218 : ◆jsXgrE.VEg : 2017/03/23(Thu) 21:05:30 ID:fcc86f36


                            __
       ,. -‐                 ‐-|::!
    , '",. -─=‐             ヽ   |:jヽ          「はいはいはいはい
   /´/ /   /    /    ヽ     ヽ  ||  ',
    /´7   / i     /!  i  :.:`、:.   ヾx||   !          それは置いておいて」
     / イ  ,' !  l  / l  l  _ :.:.:',:.:.ヽ.  l Ⅶヽ.:|
     / / |  l  l  _| 斗!'´!   !ヽ ~::T!ー::l-: l. : :|Ⅳ}:
     |,'  l  ! .:| ト|,ィ==ミ  ! ケ=ォ、ヽ! / : : l-〃    _ .-┐
     i  l l  .:l ヾ {;;゙ー_ソ \|  !.;;゙ン '~ レ    |:/:/{. : ´: : : : : : !
       ヽ|  .:|  | ´            ` u |   l/_/: : : : : : : : /
          ト、 :l   l      `        l   |: :!:_:_:_: : : : : : /
          ヽ!  人     -っ       ノ! :. l_:_:_:_:_: : :-─!
           | !  :.>、        ィ j  :i. l .-.-.一: :´ ̄ll
           jハ  :.:.| `ヽ、_,.、-:'´::  l  .:i i`ヽ_ : : : : : : :l
           :.:.:\ :.:.|  / /ハ:::::  ノ .:/リ:::ノ  `''ー::、  _!


置いていくはずの話題を拾われたハクは、会話を軌道修正しながら


      ',   ヽ/    レ‐j-l  |ヽ-!‐、 ! ハ!
       ∧   /  /  ´| / `!  l \ヽ |  l }、
      / ∧  { ,イ  |  l /_  、 :.  _∨  リニ}
     ./ ./ ∧ !/ l j| ! |/z=ミ \! z≠x |   j/
      / ./ ∧  |ハ l ハ xxx    xxx j!  /
      /   _ム    V i|ヘ   { ゚̄}  イ! /_
        ヾニム   ゝ |ニ>。ゝ_i |,ィニ| ムニニ7
          マニ、    ム マニ| |   ノjニ|ムニニ/        「今日は虎徹さんがいる!
          `マヽ_ j__八 V| |   /∧マリ[__`ヾハ
             /ニj  / ヾト='/  ヽ  /  マ{..         そのうえ満月!
             ニ//    ノ‐‐r'     Vイ ママ l´
          / {     /  /     Vハ ン !         ということで…新作料理の試食会と
         /´ ハ    /  /     jノ l   i!
       ,,/ニ!   ヽ  /  ,'    ィ    !   i!          いきたいと思いますよ~!」
      イニニ人     ≧!  j⌒j≦     j≦ミハ
      マ/´  ゝ-r==人 /   i!ヽ、__ ノニニニ
     /     ソ ̄ {       j !ニニニニ≧、ニニ
    /      , ゚     |ト、  ノ/ニニニニニニヽニ
   ,    _/      マヾ77' /ニニニニニニニニj
   ,    /7        ヾニ'イニニニニニニニ= ´
   !   jハ        r;  ¨     j!
   l   ∧\ 、            ノ{
   ',  j ,ヘ  ミゝ.._        ,,イアハ
    、 !|ニ≧ュ、>[>=r==彡 イニム
    ヽ!|ニニニ≧、ニTニニオ<`マニニム


高らかに、そんな胸躍る素敵な宣言をしてくれた
.

219 : ◆jsXgrE.VEg : 2017/03/23(Thu) 21:05:56 ID:fcc86f36


                   __ _
                {¨'<::::...ヽ::::`ー- .、
              _f´..:::::::::::::::::::::::::::\::ハ
             <:代:::::::::::::::::\::\::::::::::\
            イ::/丿〉\::ト、::::\::\:::ヽ:::\
         ___///ミV::ヽr彡≧\ミ\:::\ミ=ー       「おっ、いいねいいねぇ!
      >'´'y / ///レ'ィfテy、;, <代ソ〉 ヽ〉㍉、:::\
.     /  (ニ'_/_/フ¨ア/:ハ  ̄/ ヽ  ̄  リ jソハ::ヾ''\       不肖、鏑木・T・虎徹
-一f¨{´   -一 ⌒ / /イ:::ハ  ヽ -  、   rイ:::::',ミ=ー
  代弋__,, 、_ 彡'     |/ ヽ  ー ニニ7   jl::ヽ::::ハ          全身全霊で勤めを果たす所存でありまーす!」
  -一≦            /Vl `==一  / {::::ハ\',
         _        />ヽイ_ト彡'イ  ,込:::ハ ヾ
: : : >、/ヽ、/.:>.、_r..、_ ´ ///ヽ、__彡: : : : /ミニ==ー-- ___
: : : : : : : : : : : : : : : : : : }`ヾミ彡 /q/::ヽ、: p: :/    ̄¨¨¨''''r
: : : : : : : : : :: : : : : : : : :.l     j{ ∧φ:/\/         /
: : : : : : : : : : : : : : : : : : j     'レ: ノ::Y: : : : /       /:
: : : : : : : : : : : : : : : : : :;'    ,: : /::o:l : : : /       /: :
` ー-ミ: : : : : : : : : : : :./      {: /:::o::l: : : /        {: : :
    \: : : : : : : : /     |: l::::o:::|: : /         ': : :
      `ヽ: : : : :/       |::j:::o::::|: / lニニニニニニニl   '; :


以外に思われるかもしれないが、ここの料理メニューは虎徹が監修をしている

料理というものは、味もそうだが香りがとても重要なのだ
素晴らしい香りを放つ料理は、その味を何倍にも増幅してくれる

ライカンスロープの優れた嗅覚は、香りの効果を検証するにはうってつけなのだ
正しく特技を生かした行為といえるだろう


           -――-  、
_Λ_    .  ´         丶
`V´  /                \
   /    /               ヽ
  /     /      i   |         ',
  ,'    ,' /.. --|、 |i    l_ |              「あ、もちろんやらない夫くんにも
  l   i  イ´  / l .! |  .,'|  j、   |   l
  |  .l  .|  ./  l/ l  / l ./ ヽ  |   |         食べてもらいますよ!
_.', r |  l./z==s |ノ  ,z=x l ハ  ,'
!::::::ヽ| l  | 、、、       、、、|〈 |/         生の感想をしっかりとお願いね!」
ヽ::::::::ヽ.|  l       r―,     / lイ
 ヽ ̄ .l  |._    ` ´    .  ' |   |   _Λ_
  l /:|  l.:/l   ― <i´   l  l   `V´
 〈::|:::::::/l  |'| ヽ   |,、\:!ヽ   |  |
  \:/.::|  l へ\ l' .ヽ l::/   |  |



         / ̄ ̄\
        /   _ノ  \
        |    (⌒ )(⌒)
        |     (__人__)      「御馳走になります」
          |     ` ⌒´ノ
        |         }
        ヽ     ヘミ|
        /,` 、` -`,--` ,
  __,---/;;;;;`  `-,-/ニニ |
 /;;;;;::::、:::::::::|、_ ,>、 /::l,_l・ ,<、__
ノ;;;;;;;;;;;;:::|::::::::::<:::::::ヽ``l::::|  |`l,::::ヽ
|;;;;;;;;;;;;;;:::::|:::::::::::::ヽ:::::::\|:::|`-‐'/::ヽ::::|
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;:::::::::::::::::::-、:::`;:ヽ;-';;;;;:::ヽ::l
;;;;;;;;;;;;;;;;;;/;;;;;;:::::::::::::::::::::`、;`l;;;;;8;;;;;::::`ヽ
;;;;;;;;;;;;/、;;;;;;;;;;;;::::::::::::::::::::::;`l;;;|;;;;;;;;;;;::::: `l|、
;;;;;/'  `,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::::::|;;;::l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::l
;;;く   ';;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::::::::::;;;;;;;l;;;;;;;;;;;;;;;;;;/


この試食会は満月に近い月齢、そして虎徹の来店という二つが重ならないと起きない
一種のレアイベントのようなものである

常連の役得のようなものか、そんな事を思いながらやらない夫はマスターの提案に笑顔で応じた
.

220 : ◆jsXgrE.VEg : 2017/03/23(Thu) 21:06:20 ID:fcc86f36


                     , -.、
                    / i⌒
                    { '、
                    ゝ、 ヽ─- 、
                   ,ィ        ヽ  {ミ}..    「それじゃあ、本日の新作料理は…
                 /.;  /         ヽ.||
                /.:// / /! l i ヽ r-ハ||      こちらでございま~す」
                1::ir!:l.:il::_Ll_::i:li-i‐‐-::ヽゞ}|
                |i::::VlィN:VヽNヽ、 _ヽミri|
                 Vヽハ x==ミ ヽ '´ ̄` !j:!ハ __
                ,ヘ〉∧     ,     ':l::|:彡:::::::/             _
      ( ヽ         \:i|::lヽ   r‐┐  /:/:ル二/         /./
      ヽ ヽ.       <rⅥ:::::l:::l>、 ー' ィ/〃j:| <            / /
     _,ノ  ヽ.      ,. -Vトハ从 ィl`¨´ .ト 从H \:::>     _/  . ヽ._
  ⊂二_     ,ト、___, <  ヽヽ ヽ_   _/ / //`ゝ_>, -‐' ´ ,  /  ノ `二⊃
  , -─ '_ . ヽ ヽ    `ぃ  iiヽ.ヽ、_ヽ ´/ / /! // /     ゝ..__    、 \
  ー ¨/,  _,..ノ、       i i リ ` -ニ.∨ =イン′! i !、     _/    \ ヽ. ヽ-’
    ー' / /    ヽー----| i リ       [r] ̄     i l | `r一 i´         ヽ_}ヽ_〉
      ‐'       ト、   〃{      | |        }、ぃ〃 /
             ヽ.ヽ/ ィi       !  !       j\ヽ._/
               `´   ',    l  i     /ハ   ̄
                   l    l   l    /  ヘ
                   |     !   |     |   :.


ハクがそう言いながら、二人の前に料理の乗った皿を差し出す


                           _____
             _____,   -‐  ´          `ヽ、
       ,   -‐  ´      _                      `ヽ、
      /         < ̄`ヽ、 ̄ ̄ ̄` ‐-                \
    /          {\ r`ヽ、 ヽ  ;. ; : : :,,, `  ‐-  、       \
.   /           \ ヾxュ` ヽ、\   ; ; : : : : : : : : ;., `ヽ       ヽ
    i  }'\ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ、 マ{ヾtfx`ヽ、   , ; : : : : : : : :   '.,       ',
.   {  {\ \   : : : : : : : : \ \`マdfx,`ヽ、    : : : ; ; : :   '.,      i
   l  \ ヾx`ヽ、     : : : : : : \ \.`マムtx,`ヽ、  : : : ; : ;,   ',        `ヽ
.   ',   ヽ  マム \   : ; , ; : ; ,`ヽ、`ヽ、`マムz. \  : ;: : : .  '.,
     ヽ   \ ゙ムtx \    : : ; ; : : : .`ヽ、`ヽ、`マムt \、 : : : : .  '.,
.      \   \`マムt \   ; : : : : : : ; : : `ヽ、.\`マムt \. 、 : : : . '.,
         ヽ.   \`マムt \  ,; : : ; : : :,:; ', \.\`マムt \ヽ、 : :. '.,
        }      \`マムt \   : : : : :   ',.   \.\`マムt \ \ : :.ヽ
         ,'        \`マムt \  : ; ; :   ',    \ `ヽ、`ヌム,\ \  >
       i         \`マムt \  : ; :  ',     `ヽ、 `ー-、 \_,>'
        |.            \`マムt \ : :,:; . ',        ` ヽ、 `ヽ、.}
.        ',               \`マムt \  : . ',            `ヽ、/
          ヽ.              \`マムt \.  ',
            \             \`マムt;,\.|
             \            \. \{ ̄               _.  '´
               `ヽ、              ヽ__〉      ,  ´ ̄ ̄ ̄ ̄
                `  、              -‐ ´
                   ー――――― ´


皿の上に載っていたのは、ホットサンドだった

カットされた断面からは熱されたマーガリンと具材、そして焼きたてのパンのいい香りが熱気に乗って香ってくる
男二人は、それを見ただけで口の中に唾が湧き出てきていた
.

221 : ◆jsXgrE.VEg : 2017/03/23(Thu) 21:06:45 ID:fcc86f36


                 __
               /   \
              / ノ  \ \
             | (⌒)(⌒) |
                  |//(__人__) //|
               l  ` ⌒´  |
               {.        |.           「おふっ…あふっ…美味い!
               .{      /
                   {     /               焼き立てはやっぱりいいですね」
              _ __{-`ーrr一'´ -}、___
         〃-──ム、___}{__, -<`ー─ミヽ     .中身は…ローストビーフかな?」
         /    _/__-う__とこヽ ヽ   }>l
        ,′ l  { ( l三三三彡'}  l   /l l
         /   ヽ_〉 ヽ/ ∥  ヽ{  {_ /  } }
       j    =/ヽ___/> ∥   \/ヽ_  { {
       /  〃 ヽ___,イ  ∥   く__/ヽ\ ヽ
       {. 〃      j _∥ _  {   \\}
..____{  ___ /__|\;;∨\;;\\_____\ヽ
           x―' /\;\∨__\;;\` ‐-、  ̄ ̄ ̄ ̄
          {. ‐/_____\;;ヽー─‐  ̄   }
          `ー────────‐─ '


                                                「そうですよ~
           // : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ミ》、: : : :ヽ
          / ./: : : : : : : : : : : : : : : : : : : ー---‐-‐-: : : : :ヾ心: : : : ∨    サンドイッチもいいんですけど
            //: : : : : : : |: : : : : /: : : : : : : : ≧==ミ、: : : . Ⅶト、: :: : :.',
        //: : : : : : i: : |: : : _/ ヽ : : :: : : : : ノ んu(_゚:,: : : : : .Vf´二',: : :.'     やっぱりホットサンドのこの熱!
.       //: : : : : : : i: : |ー'゙,z=≦ミ.\: : : : : ',  {::::::::.:.ソ} 〃ノrnノ::::::::}:!: : !
        〃 !: : : : : : : :i: !〃んu(_゚:, ヽ: : : : l  ヾ゚ニ -'  l「 { { ∨:::::ノl : : !   たまりませんよね~」
.      ″ |: : l: : : : , lハ:::V{l {:::::::.:.ソ}   \: {      /// 八 ヽヽ∨:! !: :!
      {{  l: : |: : : : :l ∧:::ヘ ヾ゚ニ‐'     ,       .ー=彡イリ } } 〉Vl: :!      _ .-┐
      ヽ l: : ト、: : : :|/ }\::\                   /// / //ノ 〉:./,>. . :´: : : : : : !
       ヾヘ: :l ヽ: : :!/ // ノ\::V///          ノ .ノ/       / - : : : : : : : : : : : /
         ヽ{  丶: :〈〈 〈 (ハ`''ー- 、 ____       /      .イ ノ : : : : : : : : : : : /
.           \ \〈\ ` ` ー- .._        /       //: :_\_:_:_:_:_: : :-─!
.                ハ\       `ヽ 、   {     / :./:/´  ` -.-.一:´ ̄l
                 い\ 丶、      Yi ー‐ |   ー- {  /: :i      ヽ : :`:ー<____
                  ヽ\\ `''ァー-   }」   │     |/: : :l       V : : : : :/
                     r=ミ ̄`7     厶 -‐ァ |    │ : : !        ト \/
                 }:::::}\/     /|::|:/:/│    | : : .ハ       l /
                     l:::::/: /     / f´::ゞ':::::│    │ : : :.ハ       !: :\
.

222 : ◆jsXgrE.VEg : 2017/03/23(Thu) 21:07:17 ID:fcc86f36


           〉: : :/.    /  /二_`ヽ. / :/     }   / /ヽ. ヽ.
           / : : :     /  /{{:てテ心、厶イ    /  / /‐-、} l }!:
           〈: : : :|    !/  / ` ん:ツ ' | !:  厶イ' /    || '    /  |
.            〉: : :|l   / /!  ´ ̄`    | ! // ,' /イ二._  ! |/:   / ,  !
         ..イ,. -‐||  /イ} |  ::::::::::    :.〃 /ノ 行示テミメ/ // / / ∧
      x≪, :´   八  ノ 八__.ノ     厶ィ     込ツ ノ'/ 〃 / / /:::}:7
   x≪::>:/    ノ ハ l  个ー‐'         /    :::::::::: _..イ/ / / / /.:::/7
 x≪>: : : /       .イl:|  |          ′    ::::::::::  / /レ'! 厶イ::::/ /
 ∨: : : : /.       /ノ l |  ト、      __         -=彡'  八ノ 〃:/ /
.  }: : : : :     / : : : 〃   |:. \     f   〉         /'    /厶イ: ::/イ
  !: : ::|    /: : : :./ |  |.: : :\            ..イ|    〃ヽ : |: ∧/     「虎徹さんはどうですか………?」
  |: : :.:.|     |: : : :/   |  |  : : :.ヽ.    _  .....:.:::l : | !  //  ヽ/X.
  |: : :.:.|    !: ::/  ヽ..八 |ヽ._ : : : : : ̄ : : : /   ! : !:|  //     }\\
. /L_/|  /} :/     \ヽ. |   .:: : : : : : : :/    |:|  '∧    :.: :.\\
/  /  | /: /:!/      \リ    ヽ:_: :        |:.:| 〃: ::.     /: : : : 〉/
    //: : :/::/        ヽ.        ___ -―' | : j//: : : : 〉  / : : : //
.   // : : : .イ                      ´      |: : 八: : /.  /: : : :/′
. /〈: : : : :/: |           :::::::::::          |: : : : /   /: : : :/
Y´: : :∨ : /: : |          、:::::/             ! : :/!    イヽ: :/
:|: : : : :∨/.:.: |          v ´           o   K: : :〈    / |l ヽ


そう問いかけた時に、ハクは虎徹の様子がおかしい事に気づいた

彼の試食のスタイルは決まっている
まずはじっくりと嗅覚で食事を堪能し、その後一口だけを食し、じっくりと味わう

その後にようやく感想が飛んでくるのだが――――


                            _,,.     --――――-   .
                       /|  _,.   ´                  \
                _ ..  -‐v.:::ヒ´                       〉、、
               /:::::::::::::,.:::::/::∠  _,.  -‐―‐-  .,          / 八
            _r‐{::::厂 ̄/..:::/,,´ト---┐          >‐---―=≦ ‐≦  〉
           _r 「し'::/   ′ :レ' tぇ    `¬__        〈   \\__/   /
          ,〈 し::::::, ′  i:::/{ j″       `{__      }\    ` ̄   /
          },ハ_ノ/   ,.レ'::::小、        ,、__ハ     ハ \     .//
         /:/     //.:::/ :i⌒        {://   ′      / /
           レ′    //.:::∧:::ト..,,.、      / /   /_  :|    ./  .′
           |      .//i:::/::〈ハ|` r 、__,,.  ´ /   厂 ` |      /{   「いけねぇな、ハクちゃん」
           |      //.::|/.::: 个=≦         {  〈^V     :|        /
         \___/´.: :::::::::: 八:::::|  八      | /}ト、    |      /
            /. イ:::::/ .::::::: |\|    \    |⌒\ 〉     |     /
              / |:::/ i::::::: _」 -‐―‐-  .  |\        :|    /
                 |/ :|/i::: }          `Y⌒ヽ   \...:|:.  /
                      j/-‐…ァ‐-   .. _  i__,ハ 、 ヽ.|:::./
                   / ___ /         `丶、ヾ \\ ル'
              ,x≦.. _    ミメ、          \∨/\∨
             / -―- ミメ、   ヽ        \/  `¬
             ∨./ ̄ ̄    丶.   〉        \ /.:|:i,
               〈            \/ ∧          \ |:|i
              〉          ∨ ∧            ゙守jト,
             く  ̄ ̄二ニ     〉'/∧          / '.
             __}_ ..  -‐       /∧'  〉            〈   .
               厂           / / :/             V()'.
            /               / / :/               〈  ;
              /            /イ :/                '. i
           /    ′       /ヽ._,j__/                   ()|
           .′    i        /    |                    {_j


彼が口にしたのは、短いその言葉だった
.

223 : ◆jsXgrE.VEg : 2017/03/23(Thu) 21:07:43 ID:fcc86f36

                 /⌒
                 {厶-‐-ミ
                x<  ̄`ヾヽ  ヽ
                 /   刈  い n
             「 / /\i |  L」[]  }
              | i 7ー-弌|  ヒr'シ}   '           「え?
              | | !:伝≡:|  |∪フ /-‐=ニ7
                И:Ⅵ ''"´   |T´ , 仁二ニ′.      …あ、味、おかしかったですか?
            人 {   u i  | Υニ`マニ7
.                }小 ⊂つ|  ! 圦ニニ>.       ……わたし何かしちゃいましたか?」
                 _! 7フ瓜  | j  ',`く_
                Y´ K  { l ム ′ 〉 }`ヽ
               j |〉 |` レ ´ ; / /  }
             f==7〈 |   ,' 〈   /DTM
    r f⌒ヽ.    /ニ7  \| / //  {i====!
    「しし^「ヽヽ.__/ニ7   }:| ,' 〃/7、 マニニ|
   /し   > ヽマ≧,′   圦{/ /し'7ヽマ=-ミニ{
   し'⌒ヽ__,、__,} iニ八    「:::7ノ  〈/ ハ マニニヾ
          |≧x| lニニニ`ト-=と,.ィ=、  と | |ニニニ}
        !|:i:i:i| |ニニニ| 〉 i:i:| {`マ´:::} !ニニア
.          辷ノ丿ニニノ /  i:i:i|  \辷'厶イ
         `¨´ ̄ ̄ く  i:i:i:|      |


動揺するハクに対し、虎鉄はあくまで冷静に語り始める


              -‐…‐-ミ
.         <        ヽ 丶
      /     丶  r─‐<⌒  …‐-ミ
.      (           と⌒__  ー      ‰〕> 、
       \           \`ヽ      βア⌒^    ,
        _}≠≠=‐-  ,,,_  _) ≧=─┴く        ″   ,
       ∠/  ∠⌒7 `ミ=ァ ァ⌒¨ T^`  `丶、          > ___
.     / <⌒ 〈 /乙刀 //|::::::::} }      \        /  ー┐
      ⌒7  〉,ヽ           |   ハ/        \   / /    └
.      厶ィ   厂ハ       ^ / /            ー-〈/
       ノィ / ,/ :} 、  ー _一 /       __,,..   -‐/     __彡       /
         И く\  \ー'{   }′¨¨⌒〈   /  /     ー-==≠ /
     ,  ^  ^ , \   ¨¨¨¨´ヽ    ∨     ≠         /
 __,,.  ^       〉  `¨¨ア⌒  ー──‐    /   ′      /
/⌒ヽ__,,..  -‐     ,、/〈::::゚:::}\}      ,   -=≠=-‐ =-‐
    、         ′  Υ:〈  i|     ^  / ≠-‐
    "          ,  |::゚:::  | ____  ,/  /           「ハクちゃんよう
    二,             ^  |:::::::. | 冖冖
                  二二 |::: ゚:::. |      /             美味いもん食わせてもらうのは
.    /  ,             |:::::::::. ;      }′
    ′ ′           :::::゚:::′     |              嬉しいし有難いけどよ…」
  /_彡く                :::::/      |
:..,.:′    ,            ∨.         |
^..      ^            /         |
                   ′        |
        }            :  o.       |


               /             }: : : : : : : : :.\ \
           〈                 }: : : : : : : : : : :.i⌒ヽ
              \_ ..斗 冖=‐-=====' -―…‐ ミ、|   〉
             {_{::斗r七7::::/\__ .斗-‐…‐-ミ、   /
              /:/:::::イ /: ,:代_ッ冖`ト/ ハ:/-―\::i\ /
            ,/// |::i// ` ̄´   //代ッ> /ハjー-ヽ
              /::i| } (,|::|:.:.:.:..          {   ′{
.           /.::::::八乂 |::|:.:.:.:..       __ 冫  ;⌒ヽ
        /-‐ァ/:::::\_|::|:.:.:.:..              /.        「おまえが無理するんなら
          /.:::::::::::::::八ト、.:.:...    -‐―ュ  /
          ∠ イ.::::::::∧{    \:.     ー=‐  /.           別にいらねぇからな」
             //^V‐- ミ.   \  /L.!V ハ./
       _,∠____ : : : : : : ` : . . `:{____}_}リ′
      / . : : : : : : : . \‐  ミ: : : :.`: . 、/
     / -‐=== : : : : 、: . \ : : \: : : : : :\
   / . : : : : : : : : : : : .\: :∨.::ハ \: : : : :/
.  /. : -‐… : : : : : : …‐-: \ V : i   ヽ: :/
  く: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : } : |    V
.

224 : ◆jsXgrE.VEg : 2017/03/23(Thu) 21:08:09 ID:fcc86f36


          ..  ---   、
       .  ´         ヽ
     /              \
   /    /              ヽ
  /     /   .i i   .|       │
  ,'    ,' /.. \|、 |i    l/ |      ',、\
  l   i  イ´  / l .! |  .,'|  .l  .|  l │..    「え? 無理なんて―――」
  |  .l  .|  ./  l/ l  / l ./ ヽ l   |  l
_.', r |  l./ ○  |ノ  ○   ! / l  ,'ヽ |
!::::::ヽ| l  | 、、、       、、、|〈 | /
ヽ::::::::ヽ.|  l            U  / l 'i
 ヽ ̄ .l  |._   r ―--、  .  ' |  |
  l /:|  l.:/l   ― <i´   l  l
 〈::|:::::::/l  |'| ヽ   |,、\:!ヽ   |  |
  \:/.::|  l へ\ l' .ヽ l::/   l  l


反論しかけたハクを、虎鉄は言葉で制する


                       _
             _,. ─: : :  ̄: : :Y⌒ヽ、
            <: : : : : : : : : : : : : :l    \
       /. : : : : : : : : : : : : : : : : : l     \
      / |: : : : : : : : : : : : : : : : : : :.:l.        \
      .  |: : : : : : : : : : : : : : : : :.:.:.:.l          \
       l  |: : : : : : : : : : : : : : : : : : ::l ‐            i     「手から真新しい血の匂いがする
     .   |: : : : >'´_,.>'´: : : : : : :l'            |
     |  /: : : >'´: : : : : : : : : : : :/             _|.    調理中に指でも切ったんだろ?
     / /-'´: : : : : : : : : : : : : : : : {          /イ
    ./<!: : : : : : : :>‐─====、二ニ¬ー''/ |_,}.      それに化粧で隠してるが
     \ \_,.>'´- ' ´-t─┌i───_、‐癶='──'∧     目にクマが出来てるし肌も荒れてる
       .>‐<: : :>'´ヱニム.∧ヽ<二´≦__ヽ{ヾi:.ハ Vハ∧.   
     / /イ「´ 弋モテ 〉>`ヾ、く < モテ Xヽ/rxハ Vハハ    睡眠不足による意識の酩酊、違うか?」
    ./ /Y¨ハ  ` ` ̄´ ´   イ ヽ ` ̄´   〃 /ハ∨}ヽ\
   / , ″ハ ハ         !          ,′ハ: ハ.l l   `ヽ
  ./ /i//: ハ__i                ム.ノ: : : : ハ |
  .ハ/ l//: : :.:.:八       ヽ_j ''        爿: : : :∧:ハ!
  |/ //!: : : : : :.|X     ____ _     / /.: : : :| V:.:|
    /′}:.:/|: : : | X  ´  ー─‐  `   / |:.: : : /   V:|
     /:/ !: : /!  X  /| /| |k |k //   !: ハ:∧   ヾ
     /″ |:.:/「`>、 >、:.ー゙::| |:ム斗゙X′/|: | ∨:|
       }://:.、: :.:.: >、`ー‐'┴ ‐ ´ <:.:.:.:ハハ ヽ|
        /∧:ハ:.:.:.:.:.:.:.:`>──<´:.:.:.:.:.:.:.:. ∧
      __ /.:.:.:.:.: \:.:.:.:.:.:{:::::::::::::::}:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\ __


そう指摘されて、ハクの左手は無意識に目元に触れる
確かにその指先には薄い切り傷、おそらく包丁傷があった


              / /:::::::::::::::/      _   \
             //::::::::::::/      /_    冫
           / /::::::::::::/      ,;´ "|□匸二 了
           ゝ L:::::::::::L__  ..z:: ‥"´ ̄\  `、\ _
         <:::::::=ニ二::::::::::::::彡",ィヽ、、\ へ  \ \__ 二ニィ.    「忘れてっかもしれんけど
         厂ト、  `ゞ_トェ,,\ヽ rヒ壬iゝ\、ヘ ト\ ヽ、 、\
        : ; |    `ャ依l \、`      l/ 」ヽ  ト 、. \      おじさん人狼よ? ライカンスロープよ?
        ;  :; |     ヤ|          「r|  \ ヽ `  ヽ
    _厂ヽ |  : :|     ヽ ―`   .,ィ    / ,/ォ ハ` .\   `..... フツーじゃ見えないモンも見えるし、聞こえんの」
   r" :; Y ヽl  ;  |       \ヤニニ" 、  / :; l /―┐ `
   |  ;  : 冫 ̄ コ  _     Vl |\ lゝ´/ ,:/ "   ヽ
   ヽ__ト┘ヒ二二ミ| / _〕    ヾー`ヽ  ::/     ___`:ュ
    ト、 ヽ    _ Y  /   ┌──ァく冫´     /´  \::::::::\
    |  `:; /    ∨    / / C^.::\ c/  /     \:::::::::..\
    ヽ   У    /    _/ ,  イ::;;;/ >、 /         \:::::::::::::::ヽ 、
    ∧_ヽ _ /   ┌:什 / レ´::::/  / /          /" ̄ ̄ ___\
   ∧  フ  /    / / У C::::::/  /           /   /      |
   /` ミ二二フ   /  | / /::::::::/ /            /   / /´ ̄ ̄ 了
  /   /  / r‐ァ´     / C::::::/ /             /  /      _  冫
/   /  / イ ∠     / /::::::::/ /             /  /        \ 冫
.

225 : ◆jsXgrE.VEg : 2017/03/23(Thu) 21:08:36 ID:fcc86f36


虎徹の指摘は真実だったのだろう
ハクは観念したように、肩をすくめていた


   ((   x≦三 ̄      ミメ、
    `≧x、_( 〃´⌒`ヽ  (⌒ヽ.
  x≦フ ,.´⌒`ヾ  ⌒ヾ∨  `ヾ_》、  ヘ
/ / 〃       マ ミメ、}i  \  \:.、  ハ
 〃 //    ‘, ∨  ! 、  \  ヾ:x  ハ
//  ! {       '  ‘,    \  ∨. |ミi   ,
    '.        Ⅵ 卜、     ヾ.  ∨|ミ|  i !        「……ええ、虎徹さんの仰る通りです
,イ !  Ⅳ      jハ| \    i}\ lミト、、j,'
| |  i |\ _,  ー十廾==‐\. li   lミト:::》/____.     ここ最近忙しくって…あんまり寝てなかったですから」
| |  lΓ´\.   ∧リ≧=云¬Ⅶ ハlミ| }::}:::::::::::::::/
ハ    k云=ヾ  ヘ〃辷少rイ :}} i lⅣノ ⌒ヽ::/
_'. \ 辷少'" !\ ヘ     ∧Ⅵ F ミメ、  /
\::ヽ{ ヽ〉   ノ   ヽ}   u ノイ〉 /\::::::::::ヽ/
  〉二 ゞ≧=- ヾ         从 ハヾヽ\::/ー‐‐..:::7
ー:::::::::::/込   ー==‐ァ   /ムイ ', :∨\::::::::::::::::::/
У⌒> . i| 介: . `こ´  /    i! ハ: :∨ヽ\xz≦  ̄`ヽ
      >! l i.:.:.>、  イ /  /|!j  i: : :.'.<´       ‘,
     /: | i l.:.:.:.:/\  ,′ /: :l.!  |: : : l             .
    /: : : :! j! !.:.:./  )     /:/li!  ト、: : l          i
  ∠: イ ̄フ!i |.:./`ー-  -=イ.: : : |!  |: :\|             |


                   / ̄ ̄ \
               _ノ  ヽ、_   \
                (●)(● )   |
               (__人_)     |     「…ここにいる俺が言うのもなんですけど
                 '、`⌒ ´   U |.
                |        |.     お店、休めなかったんですか?」
                |        {
                ヽr`ー- -=´ i、
             __,. <.ム- 、、___,/ヽ__
        _, 、<¨ : : : : :l : :.ヽ  ∧::〈ヽi :、ヽ、
       / : : : : : : : : : : :|_ : :∨ |:Λ | : :、 : >、
      丿 : : : : : :i: : : : : : :/ :.∧__|::∨\、: : : : :.`,
      i : : : : : : : :| : : : : : :\/ ̄ ∨   /;;ヽ : : : :,i
        i : : : : : : : :! : : : : : : :/ ´ ̄ヽ_V /;;/;;;;;ヽ : i∧
     /: : : : : : : : :| : : : : : :/   ´ ̄V /;;/;( ̄\ :|: ハ
    ,' : : : : : : : : :丿 : : : : /    ´ ̄y;/;;;( ̄\ V: :ハ


やらない夫が心配そうに言う
彼にはハクの状態は分からないが、無理をさせていたのではという罪悪感があった

それを払拭するかのように、彼女は微笑を浮かべる


           -― 、      r、
          /´ ̄ ヽ }      マ{
      /     _ }/ー'´ ̄ ` マ
     /    , ィ´ /         う 、
        イ              ヽ \
       イ/         ヽ\、     ヾ 、\
      / /           ', ハ ヽ }  ヽ. ハ ヾ 、
      i/   ! ,イ l     ー!┼-キ!‐ !  ',  リ
      l|   i  ! l |x     ハ jzュキ-ァ lヽ         「それでもいいんだけどね…
      マ   l | メ{ ',    ! 仆!jリ 'リ jト. Y !
      V    ヾ!/ X!zテ   j `´~、`/l ', } |.        やっぱり…みんなと話してると楽しいし
     r-ュ、    ∧xチtjレ゚\ノ 、   ′! マ j、
     マニム  メ ゞ゚´、`      ,   イ  Y ヽ      元気、貰えるから」
      マニム   \、_,   -   .人 ム  ト、  :.
       ゝ ̄ ヽ  ヾ ̄.._    イ ト、 ム  マ \l
       _〉ニア⌒ト、 \{   ̄   ! j マム  ト ̄ :.
     ´アム /    ! ヽ. \、_   j /  マム !  `ぅ、
  ィ´ イニ Y    |   \ ヽ  `      lム|     。
    ムニニ ム   i  /ヽヽ ハ   _   /  i ハ!     Y
    〈ニニ ニム   l イl    Y\}   `ヾ{   !/      }
    `ヾj /⌒、  i/ V   L_リ >。_  ヽ j: !      ム
     /    / ハ    !      `≧ュ>、 V:,ィ      イニヽ
   /   /    :.  ハ        `ヾ>:/:l._ , ィニニニ\
      /    ィ7ヽ/人         )、_: ィ:{ 八ニニニニニ
   j    ′  ノ`! lマ ∨ニ>。      彡´| : : : 〈  マニニニニニ
   |!  ;'  , 〔ニレ!ム  ヾニニ≧=、 ´ /ヽl!: : : : l!  マニニニニニ
   li  {  ムニニ<`マヽ Yニニニニムー'  ィ| : : : : ト.  マニニニニニ
   l |! {ニニニニ 、ヾ≧!ニニニニニrニニヽ: : : :|_ム  マニニニニニ
     l  いニニニニ>ュ マニニニニニ、 ニニヽ: :jニム  マニニニ
.

227 : ◆jsXgrE.VEg : 2017/03/23(Thu) 21:08:58 ID:fcc86f36


微笑んでそう言うハクに、虎鉄は大げさに頭を振った


               /             }: : : : : : : : :.\ \
           〈                 }: : : : : : : : : : :.i⌒ヽ
              \_ ..斗 冖=‐-=====' -―…‐ ミ、|   〉
             {_{::斗r七7::::/\__ .斗-‐…‐-ミ、   /
              /:/:::::イ /: ,:代_ッ冖`ト/ ハ:/-―\::i\ /
            ,/// |::i// ` ̄´   //代ッ> /ハjー-ヽ
              /::i| } (,|::|:.:.:.:..          {   ′{
.           /.::::::八乂 |::|:.:.:.:..       __ 冫  ;⌒ヽ
        /-‐ァ/:::::\_|::|:.:.:.:..              /.      「だったら、なおさらだろ
          /.:::::::::::::::八ト、.:.:...    -‐―ュ  /
          ∠ イ.::::::::∧{    \:.     ー=‐  /.         ハクちゃんが俺たちから元気貰ってるんなら
             //^V‐- ミ.   \  /L.!V ハ./
       _,∠____ : : : : : : ` : . . `:{____}_}リ′        俺たちだってそうさ」
      / . : : : : : : : . \‐  ミ: : : :.`: . 、/
     / -‐=== : : : : 、: . \ : : \: : : : : :\
   / . : : : : : : : : : : : .\: :∨.::ハ \: : : : :/
.  /. : -‐… : : : : : : …‐-: \ V : i   ヽ: :/
  く: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : } : |    V



                    _,.  -──……──‐-   .
.              . . : ´ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : \
         _ /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\
.      .  ´ /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :_;/ ̄ ̄ ̄ ̄\ : \
   /  /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :/              ̄ ̄
.   /   /: : : ─-- : : : : : :_,.  -‐  ´                  ',
  {  {: : : : : : : : : : : : : /                      〉
.   ,.  -‐…─-ミ : : /                           /
  く____   \|                   _         /
       //::l::|::::`丶  \              /く        〉.     「一人で頑張りすぎんじゃねーっての
.      //::|!L|::::::l|-‐\   ̄>‐  ..__彡' \[_]二二二フ       .悪いクセだぞ
     /イ:: /ヒ[l::::::l| ┌- `二_|:::::::l|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\:::::::::::. 
      |::/ /l:::: l| |__込以|:::::l|::::::::}!:|:::ト、::\::::::::::::::::\::::::::..       いいか?
     |'. '   |:::::l|        ',::::::l|::::::::l|:|:::|.」\::\::::::::::::::::\:::::....  
     〈    l:::::l|        ',::::lト、:::::lト|:::|( __ }\::\::::::::::::::::\::::...   ハクちゃんが元気でここに居てくれることが
.      ー┬ \l       \! \| ∨(__.ノ \|::::::::::::::::| \| 
         |〈                      /:::/:::::/:::::::::::::::::::::',      俺たちにとっちゃ、なによりの御馳走なんだぜ?」
        |`>‐----‐              /:::/:::::/::::i|::::::::::\::::',    
       l/ト---             /:::/:::::∧::::i|::::::::::::::::\|
.         |::|  ∧_∧       _     厶イ:::::/  \|\::::::::::::|
.       \_/::::::::_」.. -‐       / l/        \::::::|
          ̄ ̄ ∧        ´         -─\|
              { \ _,.  ´          /
             |r‐<           /
                 /    \        /
             {(_)    |         /
             |___/| (_}  /
               /     |  |   /


虎鉄の表情には、普段のおどけた空気は一切ない
ハクの身を案じる優しさと、慈しみの感情を、彼の瞳は無言で語っていた
.

228 : ◆jsXgrE.VEg : 2017/03/23(Thu) 21:09:22 ID:fcc86f36


                   _
              , -― 二_  ̄`ヽ
           ,ィ´'´ ̄     `ヽ  )
             ,イ´           } ノ
         /         , -ー'´ー  ̄ ̄`ヽ、      r、
         /        /             ヽ.     |ハ
        ,'       , イ           、     \.  ト'´
        !       /                 ',     ヾト、.!|
        ヽ   , /    i ',      i     ',      V|j|
          `ー' ,'  l  l ハ      ト、   ',      !|ノ
             ,   |  ! l ',       !__ヽ_ l      Y      「……ありがとうございます
             l   | l j-‐ヾ´    l  \  ̄l     |
             !   l イj_‐-ゝ 、   ',xz=≦=ュ-_   i l      それと、気を付けます」
             | i  !__zィ≦=ぅ、 ヽ',   ', ´T:t:cゝヽ  i| !
             l |  ! ´-ゞ-゚'ソ   !\_{ ´ゝ-'゚イ   ! ハ !
                 ! |i !  l               j  /イ‐リ..  
              ', i ゝ',  i                ,'  / ノ//∧
             rヘ l/ハ ハ    、_  _,。   ノ /イ/////ハ 
             !/ハ!//ハ ',ヽ、       , イ/ ////_//
             Y_>-| 、 V/ > 、  ィ  // , ハ ̄ _/
             ヽ__l ハ ゝ'/ハ     イィ /|/77//
              V///リハ Vj´      / ハヾ、_{`ヽ,、
            , ゚ ̄ ̄77ハ  リ`ヽ   イ´! l///ハ./i ̄ `ヽ`≧ュ、
                 // /l  !       l |ァ-ュ、ハl|    Y//ハ
           l       l/,イl|  j       l lj///`ヽ!|     l///|
           !   ヽ j////j ハ   ., '  r! !//////l{ /   l///j
           l   ,' ,ィ'///// /ハ: : . . i  ノハ V/////ハ',   ヾ_ノ
               i  ,'/////ノ//ハヽ: : :l: . / /ヽ V//////ヽ  jヽ
           r'-='//////´////∧ \ : / ////ゝ!//////ハ ̄ヽ \
           l__{/////////////ゝ,、Y_, イ/////////////l-、_ { 、ヽ


            //:::::::::::::::::::::::::::::/           ヽ
            / _/::::::::::::::::::::::::::/           ',
          { /´:::::::::::::::::::::::::/             〉
              、\:::::::::::::::::::::く          x<二 __/
            >''´ ̄`ヾ::::::::',     x<.__l_l_/
             `⌒ア}代ッ、\:::>─く:::::::::::\::\::::\
             / ; `¨ア{7{ 代ッ、 ∨:ト<::ヘ:::::ヽ::::::>
                   {  / |   `¨´   V}|::/{\:';::::::丶::\    「ん、よろしい
                 '. 〈            |} ノ /:::丶:::::ヘ:::::ヽ
                、 ´         r┬く:::::::、:::、\ア⌒    たまには年長者の言うことも素直に聞いとくもんだ」
                  }__ミー-一     '  }:::::}:::::::}:::::\
     r─ァ'⌒ー┐    {::/ ハ__,、  /  /介ヘ:::::ハ\:::ヘ
.   f´{  {   V}     ヾ、{:::::::::>´  / /  ∨ }  ヽ:}
    f|       ヾ┐      `,コ〔     //      }┐
    {          } }    / /ヘ、_,. <       >人
    }         丿    {  ハ::::}        ,. <´ : : : : \
.   /   __     /     } /}o:::j      /: : : : : : : : : : : :
  { ,ィ升::::o:`ヽr'      {, /::::ハ   /: : : : : : : : : : : : : :
  ィ´ |} {::::○::::::}       /,:o:::/ |  /: : : :/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 { |/ ノ::::o::::::::}      //::::::/ l/: : : :/


ハクの答えに満足したのか、虎鉄はそう言って笑った

彼の豪快な笑い声に呼応するように、彼女も笑う
「子供扱いしないでください」などと言いながら、その顔はとても穏やかだった
.

229 : ◆jsXgrE.VEg : 2017/03/23(Thu) 21:09:56 ID:fcc86f36


                                       ,. '´⌒ゝ'"   ̄  ̄`   、
                                   /  , '⌒ヾ} ´ ̄  `ヽ.    {ミ} 
                                    〃 /           \  {ミ!、
                                     {  /    /    }、    ヽ || '  
                                       ′    /」∧   T寸i=‐+   ハ|| !
                                   {1   ‐i爪{  、   ;x-刈、}   !:jjヽ  
   「はぁ……こういうのって、お客さんに         从N   以=x , /,ォ示=ァ! |ヲノ ,′
                                       八 个゙辷リ ∨  辷ソ|l  レ' ∠-‐. :7
    悟られたらいけないことなんですけどねぇ…」.         ヽ ゞ ¨´ ,       |l   レ'_:::::::::::/
                                     | }、   _ _    リ  ′.、ヽ/
                                     |   |i≧ァ- = ≦イ /iK:::::::Y


               .   ___
                  /   \
                /   _ノ  \
              . │   ( ●)(●)
                 |     (__人__)      「まぁ今回ばかりは虎徹さん相手ですからね
        .   .     |      ` ⌒´ノ
            .  |         }.      俺だったらその左手なんて気付きませんから」
           __,ノ ヽ.ヽ       }゛
       y彳 ";;;;;;ヽ  ヽ'ヽ   ノ
     /  ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;';, ヽ. ::::::>/
    /     ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;';,`ヽ/ヽ、
   /      ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;', ,.r`i ヽ、
   |      ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;', /::iヾ;;rァ /
   |      ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;'"',  `!;;ノ! ト、
   |      ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;',  ,';;;;|i,.!;;;ヽ.
   |    ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;'';;;;;;;;!;;;;;;;;;;;;ヽ,
      ;;;;;;;;;l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i


何気なく言ったやらない夫の「左手」という言葉が、虎鉄は頭の隅に引っかかった


  /ヾ::::::::::::::::::ヽヽ、
 く___>:::::::::::,'ヘヽ >
/:イ-.:レ -ー   -、 ヘ!
フ::イl l/    |  |
フ:イ`ーi|    '   /      「ん、左手?」
   | `ー ,  ̄、 , '
  ,,rへ、_ ` 〔´__
/l :ヽ、 ゙7'r'Yヽ、゙ー、


230 : ◆jsXgrE.VEg : 2017/03/23(Thu) 21:10:33 ID:fcc86f36


               /             }: : : : : : : : :.\ \
           〈                 }: : : : : : : : : : :.i⌒ヽ
              \_ ..斗 冖=‐-=====' -―…‐ ミ、|   〉
             {_{::斗r七7::::/\__ .斗-‐…‐-ミ、   /
              /:/:::::イ /: ,:代_ッ冖`ト/ ハ:/-―\::i\ /
            ,/// |::i// ` ̄´   //代ッ> /ハjー-ヽ.   「あー、そうそう
              /::i| } (,|::|:.:.:.:..          {   ′{       何か引っかかってたんだよな、それ
.           /.::::::八乂 |::|:.:.:.:..       __ 冫  ;⌒ヽ
        /-‐ァ/:::::\_|::|:.:.:.:..              /        おかしいな…俺が嗅ぎ取った感覚だと
          /.:::::::::::::::八ト、.:.:...    -‐―ュ  /            右手だと思ってたんだけど……
          ∠ イ.::::::::∧{    \:.     ー=‐  /
             //^V‐- ミ.   \  /L.!V ハ./
       _,∠____ : : : : : : ` : . . `:{____}_}リ′            ………ん?」
      / . : : : : : : : . \‐  ミ: : : :.`: . 、/
     / -‐=== : : : : 、: . \ : : \: : : : : :\
   / . : : : : : : : : : : : .\: :∨.::ハ \: : : : :/
.  /. : -‐… : : : : : : …‐-: \ V : i   ヽ: :/
  く: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : } : |    V


一人で唸りながら考えていた虎徹だが、ふとした事で何かに思い当たったらしい
動きを止めて、ハクの顔をじっと覗き込む

その真剣な眼差しに射抜かれ、彼女は思わず動揺してしまった


                     , -‐- 、
                        f r ⌒ `
                      弋 、_
                      ≦ ≧  ̄ ミ  、
                    /     ,′  ハ  ヽ\
                 /       ,.l
                    ′ ./    / !     ト、 ',   ',
                オ  ,′  ./ |    l ヽ
               / i!  l   /- 、!    ム-‐ ∨  | l
                 i! {  | .,.ム ミ ',  .,'≠ ‐ 、',  | |
.              __', l 弋 (・) ` ', / ´ (・) .ノ  ハ.リ__     「………ど、どうしました?」
                Ⅵ三|.}ハ刈 ー‐ ´ ∨   ー ´|  オ三Ⅳ
               ',-‐  l从. //ハ  i  //ハ ハ / }‐-/
                  : : : : |  、         ,  |′: :/
                  ヽ≦l  |.ヽ   ⌒  ィ:}  l≧.7
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           l       ',ハ  !:.', :. .::  l: :| l: : /      ,′
              ',. -―― ‐  、.  Ⅴ  i!: :| |: :ハ
          /_ /     _.    .|   ハ 刈 !/: : ', D ,′
         /ォ´/ / ォー―: ´ヽ:` 、   `  、 : : ノlリ: : ο:}  ,′
        |`/ /:| || |:|. ',: : :Ⅶヽ \      <:.:.:.:.:./
        |: ¨: : |ノl,ノ:|. . ヽ :.:.:Ⅴ会、ハ. 、       `ヽ′  ,
         乂ニニニ乂. . . ..`.ヽ_Ⅵ_㍉∨: ヽ.      ヽ ム _
             / ハ          ` ーヽ       . .  ≧-、
       ___./__.',              :\    /. -‐ 、`ヽ ',
                ー―――――: : : : : ; ̄: :ヽ.._/-‐: :´: ー-.^´


                                         ______
                                    ..:: ´゚゜         `ヽ
                                    .:´/     ∠二ニ=-
                                 _,ノ∠ _____,,..  -‐‐-ミ   〉
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                            {{ニニニニ::::\,灼;′   \{ )::::::::::::::::\ _
                                 ー---‐{:::\}¨´           ヽト、::::::::::≧=-
   「あーーーーっ!!                 V冫   ___     〉 ,j| \}、::::\ー
                                    ー- /'⌒\   ′      _>x≧=‐
    そうかそうか、そういうことか!」              丶 `ヾ   j)       /  //⌒' 、
                                      }}   }ー  ,j从  /   .//    
                                         乂_,,xX`ヽ,/     .//     
                                          j}'⌒ヽ //     
                                             /| 〉゚:/.∨/      
                                          /   ′:| ../       
                                           /  /:::o::| /       
                                          //  /::::::::::|./        
                                       /: :./  .′:::o:::|′        


虎徹の思考回路は、自らの求める解答にようやく行き着いた
そして彼はその結論を高らかに宣言する
.

231 : ◆jsXgrE.VEg : 2017/03/23(Thu) 21:10:55 ID:fcc86f36


                                     -‐==ニニニニ7丶
                                    //ニニニニニニニニ /   ゚。
                                     { /二ニニニニニ二 {
                                     / ,仁二二二二二 {     \
                                 / {二二二二二ニニ{    ,__/
              ・ ・ ・                      \{二二二二二二ニ{  ∠エ}
.     「ハクちゃん、あの日だったか!!」         .∠三二二二二二≧=彡:::::::::\
                                 /:::::| 元汽::::::| 竺ニ\::::::ト :::::::::\
                                   -‐ァ:::::::| `¨´ 'lヽ{`    }ヾ{:::::ヾ{ ̄`
                      / ̄)           _/:::::::::::.     '         ヒノ::::::::::..   /⌒)
             「 ̄`ヽ‐- 、  {  {             ̄/:::::::::::. 、_`_´___,.  / |:::::\ ::::::.. {  {
              ⌒ <__ ノ ⌒7              ∠  ‐ァ/ハ V二二ノ / , |::::::::{ 「〔〕 ー-ミ ゚。
            「 ̄ {` ¬{   |      _ ........-‐..........{....{ Vー1下ヘ/ //{\:::::..`ー 、 ′\i
             `r--r-イ \  | ̄`¨¨¨「........................./|.......ヾー屶‐"__/./........\{ __ .>'⌒ ヽ
                  l__},ノ}   ∧..............| ̄  ̄ ̄  ̄   |.0../  ̄\...........∧...........〈. . . -‐: :二ヽ ゚.
               {_},ノ   /.....゚。..........           |.../|::::O:::::|....0...′ `ー-- 〔{  ̄「|  ‐-  \
                 ∧ ー==チ...........゚..........|            !/ ..〉=‐/\../      〔 ̄ ̄ ‐-     }
             ∧ ー--‐/................}........|            |.../:::O::V........〉         ̄\     (_)
             , ′ ー-‐ / .................|........|            |..{::::::::::::{....../          /........(_)ー--‐ (_){
                      / .................. |........|            |..|:::::O ::|.../          /.........人(_)(_)彡_ヽ
         /       /........................|........|            |..|::::::::::: !/          /.........{Oニニo゚ニ| 〔 ノノ


                     , -‐- 、
                        f r ⌒ `
                      弋 、_
                      ≦ ≧  ̄ ミ  、
                    /     ,′  ハ  ヽ\
                 /       ,.l
                    ′ ./    / !     ト、 ',   ',
                オ  ,′  ./ |    l ヽ
               / i!  l   /- 、!    ム-‐ ∨  | l
                 i! {  | .,.ム ミ ',  .,'≠ ‐ 、',  | |
.              __', l 弋 ( .) ` ', / ´ ( .) .ノ  ハ.リ__
                Ⅵ三|.}ハ刈 ー‐ ´ ∨   ー ´|  オ三Ⅳ
               ',-‐  l从.     .i     ハ / }‐-/
                  : : : : |  、         ,  |′: :/
                  ヽ≦l  |.ヽ   ⌒  ィ:}  l≧.7
           、- ―― ´: : |  l: :|. ` . ー . ´. |:ハ .|、:`: . ―. .-. ァ
           ` 、 ―― ,゙オ  l: i!  . . . . .  l': :| | ヽ ― -- 、 ´
              ,′   \:|  |: |‐- 、 , - ‐.l : | | /     ',
                /:|  |: l       | : | |:`ヽ     l
             |       l: : |  l: l       l : l .l: : :l      .|
           l       ',ハ  !:.', :. .::  l: :| l: : /      ,′
              ',. -―― ‐  、.  Ⅴ  i!: :| |: :ハ
          /_ /     _.    .|   ハ 刈 !/: : ', D ,′
         /ォ´/ / ォー―: ´ヽ:` 、   `  、 : : ノlリ: : ο:}  ,′
        |`/ /:| || |:|. ',: : :Ⅶヽ \      <:.:.:.:.:./
        |: ¨: : |ノl,ノ:|. . ヽ :.:.:Ⅴ会、ハ. 、       `ヽ′  ,
         乂ニニニ乂. . . ..`.ヽ_Ⅵ_㍉∨: ヽ.      ヽ ム _
             / ハ          ` ーヽ       . .  ≧-、
       ___./__.',              :\    /. -‐ 、`ヽ ',
                ー―――――: : : : : ; ̄: :ヽ.._/-‐: :´: ー-.^´


その言葉で、ハクの時間は凍りついた
.

232 : ◆jsXgrE.VEg : 2017/03/23(Thu) 21:11:19 ID:fcc86f36


                   __ _
                {¨'<::::...ヽ::::`ー- .、
              _f´..:::::::::::::::::::::::::::\::ハ
             <:代:::::::::::::::::\::\::::::::::\
            イ::/丿〉\::ト、::::\::\:::ヽ:::\        「いやーいやー、ようやく納得いったわ
         ___///ミV::ヽr彡≧\ミ\:::\ミ=ー
      >'´'y / ///レ'ィfテy、;, <代ソ〉 ヽ〉㍉、:::\.        睡眠不足と重なってりゃ
.     /  (ニ'_/_/フ¨ア/:ハ  ̄/ ヽ  ̄  リ jソハ::ヾ''\..    そりゃあ体調不良にもなるわな
-一f¨{´   -一 ⌒ / /イ:::ハ  ヽ -  、   rイ:::::',ミ=ー
  代弋__,, 、_ 彡'     |/ ヽ  ー ニニ7   jl::ヽ::::ハ       うんうん」
  -一≦            /Vl `==一  / {::::ハ\',
         _        />ヽイ_ト彡'イ  ,込:::ハ ヾ
: : : >、/ヽ、/.:>.、_r..、_ ´ ///ヽ、__彡: : : : /ミニ==ー-- ___
: : : : : : : : : : : : : : : : : : }`ヾミ彡 /q/::ヽ、: p: :/    ̄¨¨¨''''r
: : : : : : : : : :: : : : : : : : :.l     j{ ∧φ:/\/         /
: : : : : : : : : : : : : : : : : : j     'レ: ノ::Y: : : : /       /:
: : : : : : : : : : : : : : : : : :;'    ,: : /::o:l : : : /       /: :
` ー-ミ: : : : : : : : : : : :./      {: /:::o::l: : : /        {: : :
    \: : : : : : : : /     |: l::::o:::|: : /         ': : :
      `ヽ: : : : :/       |::j:::o::::|: / lニニニニニニニl   '; :


自らの疑問に解答を得た彼は饒舌だった

それゆえに、目に入らない
一人の人物がカウンター越しに肩を震わせていることに

その後に起きる惨事を想像し、やらない夫は天に祈りを捧げるのだった


   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \
 |    ( ー)(ー)
. |     (__人__). rm、
  |     ` ⌒´ノr川 ||.        「………虎徹さん」
.  |         }.,!  ノ'
.  ヽ        }モニカ
   ヽ     ノソ.:.::.:/
   /:::::.、ヘヤ/.:.../
    |:::::::::..`´.:.:.:/
    |:::::::::::.:::::.i´


              / /:::::::::::::::/      _   \
             //::::::::::::/      /_    冫
           / /::::::::::::/      ,;´ "|□匸二 了
           ゝ L:::::::::::L__  ..z:: ‥"´ ̄\  `、\ _
         <:::::::=ニ二::::::::::::::彡",ィヽ、、\ へ  \ \__ 二ニィ
         厂ト、  `ゞ_トェ,,\ヽ rヒ壬iゝ\、ヘ ト\ ヽ、 、\       「ん? 何だよない夫ちゃん
        : ; |    `ャ依l \、`      l/ 」ヽ  ト 、. \
        ;  :; |     ヤ|          「r|  \ ヽ `  ヽ.      手なんか合わs――――」
    _厂ヽ |  : :|     ヽ ―`   .,ィ    / ,/ォ ハ` .\   `
   r" :; Y ヽl  ;  |       \ヤニニ" 、  / :; l /―┐ `
   |  ;  : 冫 ̄ コ  _     Vl |\ lゝ´/ ,:/ "   ヽ
   ヽ__ト┘ヒ二二ミ| / _〕    ヾー`ヽ  ::/     ___`:ュ
    ト、 ヽ    _ Y  /   ┌──ァく冫´     /´  \::::::::\
    |  `:; /    ∨    / / C^.::\ c/  /     \:::::::::..\
    ヽ   У    /    _/ ,  イ::;;;/ >、 /         \:::::::::::::::ヽ 、
    ∧_ヽ _ /   ┌:什 / レ´::::/  / /          /" ̄ ̄ ___\
   ∧  フ  /    / / У C::::::/  /           /   /      |
   /` ミ二二フ   /  | / /::::::::/ /            /   / /´ ̄ ̄ 了
  /   /  / r‐ァ´     / C::::::/ /             /  /      _  冫
/   /  / イ ∠     / /::::::::/ /             /  /        \ 冫
.

233 : ◆jsXgrE.VEg : 2017/03/23(Thu) 21:11:41 ID:fcc86f36


      了r ゙´   _  -‐   ̄        `
      { 弋    ´    _ -‐  ̄      f升ミ.、  ` ヽ
       ` xミ´、    . ./. . _        ゙寸圭ヽ、   \
      __/≠ ⌒≧‐ '. . ´  ´ ̄ ミ  _     `寸ス     ヽ
    ≠≦    /       ⌒       `ヽ     マk
  / /   .:           ヽ    `ヽ      ヽ __  マ',    ',
/  ' /  ,′            ',             ㍉.、. マ',
  / ,′  l                    \      マハ マk     l
. / /    .{               ',        ヽ     Ⅵハム    l
/ .〃     ',           | \       ',    Ⅵi!l|     !
. / ′ .l     :.             |  \       :.     Ⅶ|!    l
  l.  l    λ           |    \      }  ', .Ⅷ|ト、  i!
  |.   |    | ヽ.      、_ |__   \-―  |      Ⅷl:.ハ ,′
    l   |  _ノ       l  -―‐  \  |   l  }:|l|:.:.:}ム≠        「こ……ここ……
  |   :.     l ̄―\      l  .r== ニニ≠、 オ    |  !:U:.:.i!三三
.  !    ',   l==≠ミ.、      l   (・)   _ノ ヽ|. . .l |  |:.:.:.:/三三.         虎徹さんの――――」
 八         :.  (・) `\    |  `ミ=≠-゙゛`  | ',| |  |≦´_:.:.:.:.:
   ヽ   ヽ  ゝ=≠´   ヾ 、 .| ////   | |.| i!,ハ|㌢:.:.:.:.:`:.:
    ヾ 、  \ ', ///   ヾ               !| i!刈会ュェ.、_.:.:.
.      \  ヽハ.    ヽ          U    ,|| 八リ守i`寸≧ヽ
          ヽ  ',                       /.|レ′ト:ヽ`:守`寸ミ
             ヽヘ      ___        , ' |   |: :',ヽ`寸liミ
           |`ヽ       ヽこ_ ソ      /  .|   |: : :', ハ:.:ヾ、
           |. . . . ` . .   ー      /     !   !: : : ', ',
           |. . . . l. i!: :` .     ,. ..´.     |  | : : : .}_  -‐
             オ . . . |. |: : : : :入. ー. . .  /     .:|   .! : : : |
         /: :|  . . |. i!: : : /  ヽ     ,′   /.!   |: : : : |
       . : : : : :|    |. |: : :/     }  ,′    /: |   .!: : : : |
       / :_; : :!.   | .l: :/ヽ   ノ       /: : .!   |: \ i!
      ゙´/: : オ  | |:,′ ` ‐-     -‐ ´/: : : |   .!: : :`´ヽ


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234 : ◆jsXgrE.VEg : 2017/03/23(Thu) 21:12:04 ID:fcc86f36










                         \人_从人__从_从人__从人_人从ノ/
                          >                 <
                          >  バカぁっっっ!!!   <
                          >                 <
                         /Y⌒YW⌒Y⌒WW⌒⌒YW⌒WY\










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235 : ◆jsXgrE.VEg : 2017/03/23(Thu) 21:12:25 ID:fcc86f36

   ┌──────────────────────────────── ── ─
   └────────────────────────── ── ─
   ┌──────────────────── ── ─
   └──────────── ── ─
   ┌──────── ── ─
   └── ── ─


乾いた音が店内に響きわたった後、残されたものは
怒りに頬を膨らませるハクと、顔を赤く腫らした虎鉄だった

くっきりと痕の残る頬を撫でながら、彼は大きなため息をついた


                       _
             _,. ─: : :  ̄: : :Y⌒ヽ、
            <: : : : : : : : : : : : : :l    \
       /. : : : : : : : : : : : : : : : : : l     \
      / |: : : : : : : : : : : : : : : : : : :.:l.        \
      .  |: : : : : : : : : : : : : : : : :.:.:.:.l          \
       l  |: : : : : : : : : : : : : : : : : : ::l ‐            i
     .   |: : : : >'´_,.>'´: : : : : : :l'            |
     |  /: : : >'´: : : : : : : : : : : :/             _|
     / /-'´: : : : : : : : : : : : : : : : {          /イ
    ./<!: : : : : : : :>‐─====、二ニ¬ー''/ |_,}
     \ \_,.>'´- ' ´-t─┌i───_、‐癶='──'∧.         「…………なぁ、ない夫ちゃんよう
       .>‐<: : :>'´ヱニム.∧ヽ<二´≦__ヽ{ヾi:.ハ Vハ∧
     / /イ「´ 弋モテ 〉>`ヾ、く < モテ Xヽ/rxハ Vハハ         俺、なんか悪いことしたか?」
    ./ /Y¨ハ  ` ` ̄´ ´   イ ヽ ` ̄´   〃 /ハ∨}ヽ\
   / , ″ハ ハ  | | |       !    :::::::,′ハ: ハ.l l   `ヽ
  ./ /i//: ハ__i            ::::::::::ム.ノ: : : : ハ |
  .ハ/ l//: : :.:.:八       ヽ_j ''   :::::::爿: : : :∧:ハ!
  |/ //!: : : : : :.|X     ____ _     / /.: : : :| V:.:|
    /′}:.:/|: : : | X  ´  ー─‐  `   / |:.: : : /   V:|
     /:/ !: : /!  X  /| /| |k |k //   !: ハ:∧   ヾ
     /″ |:.:/「`>、 >、:.ー゙::| |:ム斗゙X′/|: | ∨:|
       }://:.、: :.:.: >、`ー‐'┴ ‐ ´ <:.:.:.:ハハ ヽ|
        /∧:ハ:.:.:.:.:.:.:.:`>──<´:.:.:.:.:.:.:.:. ∧
      __ /.:.:.:.:.: \:.:.:.:.:.:{:::::::::::::::}:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\ __


彼は別にふざけているわけではない
単に虎鉄という男が致命的にデリカシーが無いだけの話だ

やらない夫は、そんな男に思いを寄せるハクに同情するとともに
どうして彼が惚れられているのか不思議でならなかった


       ./ ̄ ̄\
      ./     _ノ ⊂_ ‐-' <
      |     ( ―)  λ   ヽ
    ,ヘ__|      (__人)  ヽ  ',     「そうですね…
  __,/   ` <    ⌒ノ  . r'-‐¬
/---‐――--.、ゝ\  ノ   」-‐>ヽ    しいて言うなら―――」
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./⌒ヽ. ´_ノ   /  ´   l
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/ /´ `ヽ     ヽ.  , , .!
.:.:.:.:.:.:.:.:/ /     ヽ     l` / / /!
:.:.:.:.:./  ./    _ __ヽ-、   !/. ,' l !
.:.:.:.:.:l _十''''''''""     \ <   ' l
.

236 : ◆jsXgrE.VEg : 2017/03/23(Thu) 21:12:47 ID:fcc86f36


              ̄ ̄   、
         ´          \
.       /              \
      /                   ヽ
       i                 丶      「よく考えて喋りましょうか」
       l       /  ̄           丶
       |  __           ヽ        丶
       ヽ/         i イ`丶 l         丶
        ヽ     ヽ ゝ _            ',
       丶i イ`丶 l    `ヽ             ヽ
         ゝ  , ヽ _  丿            \‐、-..、
         ヽ  ゝ ノ , ‐ ´              ソ:.:.:.:\
          ヽ  ´                '    /:.:.:.:.:.:/\
           \            /   /:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.ヽ、
             \          /  /:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`ヽ、
               ヽ         /  /:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`ヽ、
                  ヽ __  ィ   /:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:




               /             }: : : : : : : : :.\ \
           〈                 }: : : : : : : : : : :.i⌒ヽ
              \_ ..斗 冖=‐-=====' -―…‐ ミ、|   〉
             {_{::斗r七7::::/\__ .斗-‐…‐-ミ、   /
              /:/:::::イ /: ,:代_ッ冖`ト/ ハ:/-―\::i\ /
            ,/// |::i// ` ̄´   //代ッ> /ハjー-ヽ
              /::i| } (,|::|:.:.:.:.. | | |       {   ′{
.           /.::::::八乂 |::|:.:.:.:..       __ 冫  ;⌒ヽ     「考えた結果がこれだよ!?」
        /-‐ァ/:::::\_|::|:.:.:.:..              /
          /.:::::::::::::::八ト、.:.:...    -‐―ュ  /
          ∠ イ.::::::::∧{    \:.     ー=‐  /
             //^V‐- ミ.   \  /L.!V ハ./
       _,∠____ : : : : : : ` : . . `:{____}_}リ′
      / . : : : : : : : . \‐  ミ: : : :.`: . 、/
     / -‐=== : : : : 、: . \ : : \: : : : : :\
   / . : : : : : : : : : : : .\: :∨.::ハ \: : : : :/
.  /. : -‐… : : : : : : …‐-: \ V : i   ヽ: :/
  く: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : } : |    V


虎徹の苦悶に満ちた叫びは、虚しく店内に響き渡った
                                                  【オワリ】
.

237 : ◆jsXgrE.VEg : 2017/03/23(Thu) 21:13:12 ID:fcc86f36



                     (乂_: : : : : : : : : :|::|: : : : : : : : : :_乂)
                       (乂_: : : : : : : : :|:」: : : : : : : : : _乂)
                           (乂_:_:_:_:_:,...:':.:´:. ̄.:.::.:二:.:.、:_:_:_:_:乂)
                        (乂乂乂/.:,:.:.´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヾ:\乂乂乂)
   これにて、第03話終了かしら     .____/.:∠.:.:_:_:.:.:.:.:.i'⌒Y⌒゙i:.:.:.:',
                             }厂¨¨7:./\:.:.:.:.:.:.:.:.:.ト={薔}=イ:.:.:.:.}        \
                        {{   ;':.:;   `ー─==\仆/、_:_从__, -y' ̄:ヽ__)}
                              ,{:.:.{       ィテ=ミ   f; )〃:/〃:{/{:イ\:ノ
                             八:.:.'. ⌒_     {ト:::::j}   _厶{{:.:{:.{:.{'  ̄ \
                            \:\r=ミ    " ¨´   /人  ̄  ̄      !
.     閲覧ありがとうございます           }:从   、     /r=、::\  、    |
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.    ..::ー-、                   .\|     ( /ヾ:_(\「:|〃  しi|::||:c:::::::l \__ イト、__
.  〃::::..  ',                            {ヾ:__(\}::ト、   `||〈j!:::::c:ノ   \ゝ く__ ̄\
.  j:::::::::ji:... |                     (___ノミ:}( \}レ{,_  〈j \ ̄介    / |」\]   \
.  (::::::`¨:j:¨´                      ` ̄ ̄´( \ノ:|〈フ)、____ノ \    |
.  ∧:::::-:::イ                            ̄,|:::|_У} ヾ    〈_\ 介|
.rー'   ー‐' |                                /::}:::K_丿 :   /ヾ  r^y|
.弋ミNイ::}_{:.. ヽ                          {::::[]::::}   |   /   _(У |
.从 (::..... Yアミ  \                          \:::ノ、__/   /  _(У: : |
.  ヾ::::.从:::....... Y `ヽ                               /  (.У: : : :|


239 : 普通のやる夫さん : 2017/03/23(Thu) 21:15:00 ID:2871a85c

デリケートな問題だからね、仕方ないね
姉とか居ると不可侵であることを割りと子供の頃に学べるw

240 : ◆jsXgrE.VEg : 2017/03/23(Thu) 21:17:36 ID:fcc86f36


       |、   (⌒×⌒)
       | `二¨ヽ〈 八 〉 |           さて、次の投下は明日 3/24
       |   _ ` トイ'、l
       |  ィこ:Y_| Vハ/.             都合によりちょっと早くて18:00から
       |   {しリ`イ ソ
       | ̄ }   ,、.ノイヽ   ..::ー-、.      幕間 第03話を投下させていただくかしら
       |ー_'_ イヽ Lヽソ〃::::..  ',
       |lヽ⊥〉  ハ {ソj:::::::::ji:... |
       |ー|┘    V´(::::::`¨:j:¨´
      r-、_ 〈 、 l, ィ、ヘ ∧:::::-:::イ
     └j  !\-くノ:ト、〉}   ー‐' |
       {_ ノ|    |」l_!イミNイ::}_{:.. ヽ
       |:::::j      人(::..... Yアミ  \.       言っちゃいかんこともあるよね
       |_:ムzェ--'´   \:::.从:::....... Y `ヽ. 
       |   └ヒュ、_    }三三ニV jハ .j.      それでは今晩はこれにて
       | l   l └'冖=ュォ’三三三チ | || イ 
       | l    l  l 丿ミ三三彡' :| || }
       | ヽ   l  l イ   }={    :: || j
       | 、 ヽ   ノ ネ、  }={    :: ヾ ヽ
.


241 : 普通のやる夫さん : 2017/03/23(Thu) 21:30:50 ID:e5b61652
乙ー
アカンでしょう(真剣)

242 : 普通のやる夫さん : 2017/03/23(Thu) 21:35:11 ID:65c9e0c4
乙やでー
これはビンタも残当ですわ。
しかし虎徹の食い方は何かうまる祭り思い出すなw

244 : 普通のやる夫さん : 2017/03/23(Thu) 21:45:34 ID:1487fb5c

虎徹さんェ……w

245 : 普通のやる夫さん : 2017/03/23(Thu) 21:57:45 ID:603bb0cb
乙でしたー

虎徹は罰としてシュールストレミング1時間嗅ぐってことで

247 : 普通のやる夫さん : 2017/03/24(Fri) 02:34:41 ID:eb11a98f
乙でした
これ以上距離を縮めないためにワザとやってんでしょ?
でなきゃ大人が言っていいセリフじゃないし。

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